JPH07176329A - ナトリウム−硫黄電池容器へのガス封入方法 - Google Patents

ナトリウム−硫黄電池容器へのガス封入方法

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JPH07176329A
JPH07176329A JP6271524A JP27152494A JPH07176329A JP H07176329 A JPH07176329 A JP H07176329A JP 6271524 A JP6271524 A JP 6271524A JP 27152494 A JP27152494 A JP 27152494A JP H07176329 A JPH07176329 A JP H07176329A
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sodium
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Masanobu Mori
政信 森
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徳司 三林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アジ化ナトリウムよりなるガス発生素子を使
用することなく、電池容器内にガスを設定圧に封入する
ことができ、個々の電池のガス圧力を均一化できるとと
もに、ナトリウム−硫黄電池の充電・放電特性を安定化
し、電池の変形を防ぐことができるナトリウム−硫黄電
池容器へのガス封入方法を提供する。 【構成】 真空ポンプ13及びガス供給装置16を備え
た収容ケース1内にナトリウム−硫黄電池の陽極側容器
6又はナトリウムを収容するカートリッジを開放状態で
収容する。真空ポンプ13により収容ケース1内の圧力
を第1設定圧P1に減圧する。その後、収容ケース1に
収容された陽極側容器6又はカートリッジ内に窒素ガス
を第2設定圧P2 まで供給する。さらに、陽極側容器6
又はカートリッジの開口を蓋7により閉鎖し、容器6又
はカートリッジと蓋7との接触界面をレーザ光発生器2
1から照射されるレーザ光により密封溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はナトリウム−硫黄電池
の陽極室内又は陰極室内のナトリウムを収容するカート
リッジ内へガスを封入する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来のナトリウム−硫黄電池において
は、円筒状の陽極側容器の内部に有底円筒状をなすセラ
ミック製の固体電解質管が収容されている。また、陽極
側容器及び固体電解質管の上端部間は絶縁リングを介し
て気密的に接合固定されている。固体電解質管内部に形
成される陰極室は陰極活物質としての金属ナトリウムが
収容された後、該絶縁リングの上部開口を陰極蓋により
密閉している。さらに、陽極側容器と固体電解質管との
間に形成される陽極室には硫黄等による陽極活物質が収
容される。そして、300〜350℃に加熱された状態
で、前記陰極室内の溶融ナトリウムが、イオン化した後
固体電解質管を透過して硫黄と反応し、放電が行われる
ようになっている。また、充電時にはその逆の反応が行
われる。
【0003】また、電池が高温で作動している状態では
陽極室内の圧力と陰極室内の圧力はそれぞれ充電・放電
に適した所定範囲に保持される。陽極室及び陰極室の圧
力調整のため従来、常温では固体で、電池の作動温度に
なると分解して窒素ガス(N 2 )を生成するアジ化ナト
リウム(NaN3 )に代表されるガス発生素子が使用さ
れる。そして、電池の組み立て工程で、陽極室及び陰極
室内のナトリウムを収容するカートリッジ内上部にガス
発生素子をそれぞれ配置し、電池が高温に保持される
と、アジ化ナトリウムが熱分解により気化されて窒素ガ
スを発生し、陽極室及び陰極室内の圧力を所定圧に上昇
させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 ナトリウム−硫黄電
池の圧力制御には良好な電池特性を維持するため高精度
が要求され、一方、陽極側容器は約1リットル程度と体
積が小さいため、必要とされるガス発生素子は極めて小
さい。具体的には例えば、固体で直径が4mm、高さが
3.6mm、重量が20mmgというように非常に小さ
なガス発生素子でよいため、秤量が非常に難しい。
【0005】また、陰極室においては、ナトリウムを収
容するカートリッジ内にもアジ化ナトリウムよりなるガ
ス発生素子を入れる必要があるが、陽極室の場合よりも
さらに少量のため、秤量がさらに難しくなる。このた
め、制御される個々の電池で内部圧力がバラツキ易いと
いう問題もある。さらに、アジ化ナトリウムよりなるガ
ス発生素子は人体に有害であるため、その取扱いが面倒
であった。また、窒素ガス以外の例えばアルゴンガス等
の不活性ガスを封入する適切な方法もなかった。
【0006】本発明の第1の目的は、上記のような従来
の問題点を解消して、アジ化ナトリウムよりなるガス発
生素子を使用することなく、電池容器内にガスを設定圧
に確実に精度良く封入することができ、個々の電池の制
御圧力を均一化でき、ひいてはナトリウム−硫黄電池の
充電・放電特性を安定化し、電池の変形を防ぐことがで
きるナトリウム−硫黄電池容器へのガスの封入方法を提
供することにある。
【0007】また、この発明の第2の目的は、上記第1
の目的に加えて、封入装置の構成を簡素化し、かつ封入
作業の能率を向上することができるナトリウム−硫黄電
池容器へのガスの封入方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項1記載の発明
は、上記第1の目的を達成するため、収容ケース内にナ
トリウム−硫黄電池の容器を蓋体開放状態で収容し、収
容ケース内の圧力を第1設定圧に減圧し、その後、収容
ケース内にガスを第2設定圧まで供給し、さらに電池容
器の開口を前記蓋体により閉鎖して両者の接触界面を密
封溶接するという手段をとっている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、上記第2の
目的を達成するため、ナトリウム−硫黄電池の容器に蓋
体を係合するとともに、両者の接触界面に内外を連通す
る通気路を設け、この電池容器を収容ケース内に収容
し、収容ケース内の圧力を第1設定圧に減圧し、その
後、収容ケース内にガスを第2設定圧まで供給し、さら
に、電池容器と蓋体との接触界面を密封溶接するという
手段をとっている。
【0010】
【作用】 請求項1記載の発明では、収容ケース内及び
電池容器内の圧力を第1設定圧まで減圧した後、ガスを
収容ケース内及び電池容器の内部に第2設定圧で封入
し、その後電池容器の開口部に蓋体を気密的に溶接す
る。このため、電池容器内にガスを第2設定圧で確実に
精度良く封入することができる。また、個々の電池容器
の内部圧力のバラツキも抑制することができる。
【0011】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の発明の作用に加えて、電池容器の開口部に蓋体が
予め嵌合されていて、通気路を通して電池容器内部の減
圧及びガスの供給を行うので、収容ケース内での蓋体の
閉鎖動作が不要となる。このため、封入装置を簡素化す
ることができるとともに、封入作業を迅速に行うことが
できる。
【0012】
【実施例】 (第1実施例)次に、本発明を具体化した
ナトリウム−硫黄電池容器へのガスの封入方法に使用さ
れる封入装置及び方法について説明する。
【0013】最初に、ガスの封入装置を説明すると、図
1に示すように、収容ケース1の上部開口部には開閉蓋
2が上下方向への開閉可能に装着されている。収容ケー
ス1の底部にはモータ3が配置され、その回転軸4には
回転テーブル5が支持されている。このテーブル5には
ナトリウム−硫黄電池の陽極側容器6あるいはナトリウ
ムを収容するカートリッジを載置可能である。また、陽
極側容器6あるいはカートリッジの上端開口部に密封溶
接される陽極側容器6の蓋7あるいはカートリッジの蓋
は、前記開閉蓋2の下面に固定したシリンダ8のロッド
9に取着したクランプ金具10により把持されて、前記
陽極側容器6あるいはカートリッジの開口に向かって下
降動作される。
【0014】前記収容ケース1の底部には排気管11が
接続され、それには励磁開放される第1電磁弁12及び
減圧装置を構成する真空ポンプ13が設けられている。
また、前記収容ケース1の底部には給気管14が接続さ
れ、それには励磁開放される第2電磁弁15及びガス供
給装置16が接続されている。さらに、前記収容ケース
1の内部には該ケース内の圧力を検出する圧力センサ1
7が配置されている。このセンサ17からの検出信号は
図6に示す制御装置18に入力され、該制御装置18か
らモータ3、シリンダ8、前記第1,第2の電磁弁1
2,15、ガス供給装置16及び後述するレーザ光発生
器21等に動作信号が出力されるようにしている。
【0015】前記収容ケース1の右側壁部には窓穴1a
が形成され、該窓穴は透明のガラス板19により密封さ
れている。この窓穴1aと対応してケース1の外壁面に
は取付金具20を介してYAGレーザ光を発生する溶接
機構を構成するレーザ光発生器21が水平に支持されて
いる。前記ガラス板19の近傍にはレーザ光を通し、溶
接時の溶融金属がガラス板19に付着するのを防止する
プロテクタ22が設けられている。
【0016】次に、前記のように構成したガスの封入装
置を使用して、前記陽極側容器6内にガスを設定圧に封
入する方法について説明する。まず、図1に示すよう
に、開閉蓋2を開放した状態で回転テーブル5の上面に
陽極側容器6を載置するとともに、蓋7をクランプ金具
10により把持する。そして、開閉蓋2を図2に示すよ
うに閉鎖して、蓋7を陽極側容器6の上方に配置する。
【0017】次に、この状態でスタートスイッチ(図示
略)がオンされると、制御装置18からの励磁信号によ
り第1電磁弁12が開放され、真空ポンプ13が作動さ
れる。すると、収容ケース1内の空気が排気管11を通
して外部に排出され、第1設定圧P1 (1×10-3mm
Hg)まで減圧される。この圧力に減圧されると、圧力
センサ17からの信号により制御装置18が作動され
て、該制御装置18からの消磁信号により第1電磁弁1
2が閉鎖されるとともに、真空ポンプ13が停止され
る。
【0018】さらに、前記真空ポンプ13の停止と同期
して、制御装置18からの励磁信号により第2電磁弁1
5が図3において開放されるとともに、ガス供給装置1
6が作動されて、窒素ガス(N2 )が収容ケース1内に
供給される。そして、このガスの供給によりケース1内
の圧力が第2設定圧P2 (例えば300mmHg又は9
00mmHg)に上昇すると、圧力センサ17の検出信
号により制御装置18から第2電磁弁15へ消磁信号が
出力されて、該弁15が閉鎖されるとともに、ガス供給
装置16が停止される。
【0019】さらに、図3においてシリンダ8を作動し
て蓋7を図4に示すように陽極側容器6の上端開口へ嵌
合する。なお、この状態では陽極側容器6の内部も第2
設定圧P2 (例えば300mmHg又は900mmH
g)のガス雰囲気となっている。
【0020】次に、図4においてレーザ光発生器21か
らレーザ光をガラス板19を通して陽極側容器6と蓋7
の接触界面Sに照射しながら、回転テーブル5を陽極側
容器6及び蓋7とともに回転して接触界面Sを密封溶接
し、陽極側容器6内部を第2設定圧P2 に密封する。な
お、前記陽極側容器6の回転中はシリンダ8のロッド9
が回転する。この溶接方法としてはレーザ溶接が適す
る。特にYAGレーザが通常のガラスを通過する上、ガ
ラスファイバによりレーザ光を収容ケース1内に導入で
きるため好適である。
【0021】この密封溶接作業が終了したら、図5に示
すように収容ケース1の開閉蓋2を開放して陽極側容器
6をケース1内から取り出し、ガスの封入作業を終了す
る。ここで、ナトリウム−硫黄電池の構造について説明
する。図12に示すように、アルファアルミナ製の絶縁
リング25の内周面下部にはベータアルミナ製の有底円
筒状をなす固体電解質管26がガラス接合されている。
絶縁リング25の内周面上部には陰極蓋取付用部材27
を介して陰極蓋28が溶接接合されている。絶縁リング
25の外周面には陽極容器取付用部材29を介して陽極
用容器6が溶接接合されている。この陽極用容器6の下
端部には底蓋30が溶接接合されている。
【0022】固体電解質管26の内側に形成された陰極
室31内には、ナトリウムを収容するカートリッジ32
が配置されている。カートリッジ32の上端には蓋32
aが接合されるとともに、底部には通過孔33が透設さ
れ、カートリッジ32の内側と外側との間のナトリウム
の通過を許容する。陽極用容器6と固体電解質管26と
の間の陽極室34には、陽極導電材に硫黄が含浸された
陽極モールド35が装填されている。カートリッジ32
内及び陽極室34内の上部空間には、窒素ガスが封入さ
れている。
【0023】そして、この第1実施例においては、図1
〜5には示されていないが、前記回転テーブル5の上面
に載置された陽極側容器6は、絶縁リング25に予め固
体電解質管26がガラス接合され、この絶縁リング25
に陰極蓋取付用部材27と陽極容器取付用部材29が熱
圧接合され、かつ陽極容器取付用部材29と陽極側容器
6が溶接されている。そして、陽極側容器6の底部、す
なわち固体電解質管26の有底側を上側にし、硫黄が含
浸された陽極モールド35を挿入する。次いで、開口側
を上部にした陽極側容器6をターンテーブル5上に載置
する。その後、前述した方法でガスを密封した後、陽極
側容器6に底蓋30を溶接する。
【0024】以上述べたように、この第1実施例では、
陽極側容器6の内部に窒素ガスが第2設定圧P2 (例え
ば300mmHg又は900mmHg)で確実に、しか
も精度良く密封される。また、従来のように毒性のある
アジ化ナトリウムを使用しないため、組立工程における
取扱いが容易である。しかも、個々の陽極側容器6につ
いて封入される圧力の均一化を図ることができる。従っ
て、ナトリウム−硫黄電池の陽極容器の変形をおさえ、
また電池特性を維持することができる。
【0025】加えて、組立時にアジ化ナトリウムのよう
な小さなガス発生剤を取扱う必要がなく、生産性を高め
ることができる。また、任意の種類の不活性ガスを封入
することができる。
【0026】ちなみに、前記窒素ガスに代えて、アルゴ
ン等の不活性ガスを陽極側容器6やカートリッジ32内
に封入することにより、封入ガスと陽極側容器6やカー
トリッジ32との反応を確実に防止することができる。 (第2実施例)次に、この発明を具体化した第2実施例
について説明する。
【0027】この実施例では、第1実施例と同じくナト
リウム−硫黄電池の陽極側の圧力制御をし、封口する方
法について述べる。なお、封入装置については、第1実
施例と同じである。
【0028】まず、予め底蓋30を接合した陽極側容器
6を準備する。次に、その陽極側容器6内に硫黄が含浸
された陽極モールド35を挿入する。その後、この陽極
側容器6を収容ケース1内のターンテーブル5上に載置
する。開閉蓋2には蓋7に代えて、絶縁リング25に固
体電解質管26がガラス接合され、かつ陰極蓋取付用部
材27と陽極容器取付用部材29とが熱圧接合されたも
のを取付ける。そして、第1実施例と同様に、陽極側容
器6内に不活性ガスを所定圧力で封入した後、陽極側容
器6の開口部と上記陽極容器取付用部材29をレーザ光
により溶接接合する。
【0029】この第2実施例の方法は、第1実施例の方
法と比較し、製品の組立に際して陽極側容器6を常に同
一方向に保持した状態で行うことができ、製品を反転す
るための工程が不要となるため、生産性に優れている。 (第3実施例)次に、この発明を具体化した第3実施例
について説明する。この実施例では、第1実施例のよう
に構成されたガスの封入装置を使用し、ナトリウムを収
容したカートリッジ内にガスを設定圧に封入する方法に
ついて説明する。
【0030】まず、図1に示すように、開閉蓋2を開放
した状態で回転テーブル5上に陽極側容器6の代わりに
前記カートリッジ32を載置するとともに、蓋7の代わ
りにカートリッジ32の蓋32aをクランプ金具10に
より把持する。そして、開閉蓋2を図2に示すように、
閉鎖して、カートリッジ32の蓋32aをカートリッジ
32の上方に配置する。
【0031】次に、この状態で図示しないスタートスイ
ッチがオンされると、制御装置18からの励磁信号によ
り第1電磁弁12が開放され、真空ポンプ13が作動さ
れる。従って、収容ケース1内の空気が排気管11から
外部に排出され、第1設定圧P1 (1×10-3mmH
g)まで減圧される。そして、圧力センサ17からの信
号により制御装置18が作動され、該制御装置18から
の消磁信号により第1電磁弁12が閉鎖されるととも
に、真空ポンプ13が停止される。
【0032】真空ポンプ13の停止と同期して、制御装
置18からの励磁信号により第2電磁弁15が図3にお
いて開放されるとともに、ガス供給装置16が作動され
て、窒素ガス(N2 )が収容ケース1内に供給される。
このガスの供給により、ケース1内の圧力が第2設定圧
2 (例えば300mmHg又は700mmHg)に上
昇すると、圧力センサ17の検出信号により制御装置1
8から第2電磁弁15へ消磁信号が出力され、該弁15
が閉鎖されるとともに、ガス供給装置16が停止され
る。
【0033】さらに、図3においてシリンダ8を作動し
てカートリッジ32の蓋32aを図4に示すようにカー
トリッジ32の上端開口へ嵌合する。なお、この状態で
はカートリッジ32の内部も第2設定圧P2 (例えば3
00mmHg又は700mmHg)のガス雰囲気とな
る。
【0034】次に、図4においてレーザ光発生器21か
らレーザ光をガラス板19を通してカートリッジ32と
その蓋32aの接触界面Sに照射しながら、回転テーブ
ル5をカートリッジ32及び蓋32aとともに回転して
接触界面Sを密封溶接し、カートリッジ32内部を第2
設定圧P2 に密封する。なお、カートリッジ32の回転
中はシリンダ8のロッド9が回転する。この溶接方法と
してはレーザ溶接が適する。特に、YAGレーザが通常
のガラスを透過する上、ガラスファイバによりレーザを
収容ケース1内に導入できるため好適である。
【0035】この密封溶接作業の終了後、図5に示すよ
うに、収容ケース1の開閉蓋2を開放してカートリッジ
32をケース1内から取り出し、ガスの封入作業を終了
する。このようにして、密封溶接されたカートリッジ3
2は、ナトリウム−硫黄電池に以下のようにして組立て
られる。
【0036】すなわち、カートリッジ32のガス封入さ
れた側と反対側にナトリウムを充填するための通過孔3
3を明ける。そして、陰極蓋取付用部材27と陽極容器
取付部材29とが熱圧接合されている絶縁リング25に
ガラス接合された固体電解質管26の内側に、上記のナ
トリウムNaが収容された通過孔33付きのカートリッ
ジ32を挿入し、陰極室31内を減圧した状態で陰極蓋
28を陰極蓋取付用部材27に密封溶接する。次いで、
これに第1実施例又は第2実施例の方法で陽極側容器6
を取付ける。
【0037】このように、第3実施例では、カートリッ
ジ32に蓋32aが内部の窒素ガスを所定圧に保持した
状態で確実に密封される。しかも、第1又は第2実施例
の方法で陽極用容器6と陽極容器取付部材29とが内部
に窒素ガスの圧力が所定値に保持された状態で精度良く
密封接合される。 (第4実施例)次に、この発明の第4実施例を図7〜図
10に基づいて説明する。
【0038】この第4実施例では、図7及び図8に示す
ように、陽極側容器6の上端部に蓋7を嵌合した状態
で、陽極側容器6の内外を連通する通気路23が形成さ
れるように蓋7のフランジ部及び嵌合部に鋸歯状部7
a,7bを形成している。
【0039】そして、図9に示すように蓋7を嵌合した
陽極側容器6を収容ケース1内に収容し、この状態で真
空引きとガスの供給を順次行った後、レーザ光発生器2
1により陽極側容器6と蓋7の接触界面Sにレーザ光を
照射する。すると、前記鋸歯状部7aが溶融されて接触
界面Sが密封溶接される。
【0040】その後、図10に示すように蓋板2を側方
へ開口するとともに、クランプ金具10の把持を解除し
て陽極側容器6を収容ケース1内から取り出す。この第
4実施例においては、蓋7の昇降用シリンダ8が不要に
なるため、封入装置が簡素化されるとともに、ガスの封
入作業が能率良く行われる。
【0041】なお、この発明は例えば次のように構成を
具体化することもできる。 (1)図11に示すように、陽極側容器6の内周面と蓋
7の外周面との間に通気路23が形成されるようにし
て、その接触界面Sを上方に配置したレーザ発生器によ
り密封溶接すること。 (2)YAGレーザ光発生器21に代えて、TIG,M
IG溶接機を用いること。さらに、CO2 レーザ光発生
器を使用する場合には、亜鉛・セレンガラス板を使用す
ること。 (3)収容ケース1内に封入するガスとして窒素ガスの
他にアルゴンガス等を使用すること。 (4)前記鋸歯状部7bの下部にテーパ状部を形成し、
容器6内への蓋7の嵌合を行い易くすること。 (5)容器6の上端面に鋸歯状部を形成し,蓋7の鋸歯
状部7aを省略すること。 (6)第4実施例の方法を第2、第3実施例の方法に適
用すること。 (7)陰極蓋取付用部材27と陰極蓋28との間の接合
を、この発明の方法で行うこと。
【0042】ちなみに、請求項以外の技術的思想につい
て以下に記載する。 (a)前記ナトリウム−硫黄電池の容器は陽極用容器で
あり、蓋体は陽極用容器の底蓋である請求項1又は請求
項2に記載のナトリウム−硫黄電池容器へのガス封入方
法。このように構成すれば、陽極用容器とその底蓋と
を、内部に所定圧の不活性ガスが封入された状態で確実
に接合することができる。 (b)前記ナトリウム−硫黄電池の容器は底蓋が接合さ
れた陽極用容器であり、蓋体は絶縁リングの内周面に有
底筒状の固体電解質管及び陰極蓋が接合され、外周面に
陽極容器取付用部材が接合されたものである請求項1又
は請求項2に記載のナトリウム−硫黄電池容器へのガス
封入方法。この構成によれば、陽極用容器と陰極側の蓋
体とを、内部に所定圧の不活性ガスが封入された状態で
精度良く接合することができる。 (c)前記ナトリウム−硫黄電池の容器はナトリウムを
収容する有底筒状のカートリッジであり、蓋体はカート
リッジの開口端に取付けられる蓋である請求項1又は請
求項2に記載のナトリウム−硫黄電池容器へのガス封入
方法。この構成により、カートリッジ内に所定圧の不活
性ガスが封入された状態で、カートリッジと蓋を確実に
接合することができる。
【0043】
【発明の効果】 以上詳述したように、請求項1記載の
発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。 (1) 封入ガス圧を設定圧に確実に精度良く設定すること
ができる。
【0044】(2) アジ化ナトリウムのような毒性のある
物質を使用する必要がなく、組立工程における取扱いが
容易である。 (3) 組立時にアジ化ナトリウムのような小さなガス発生
剤を取扱う必要がなく、生産性を高めることができる。
【0045】(4) 任意の種類のガスを封入することがで
きる。 (5) 個々の電池の制御圧力を任意に設定できるととも
に、その圧力を均一化することができる。
【0046】(6) この発明の方法で組立てられたナトリ
ウム−硫黄電池は、容器の変形や異常な放電挙動を発生
させることなく、充電・放電特性を安定化することがで
きる。
【0047】また、請求項2記載の発明によれば、上記
の効果に加えて、封入装置の構成を簡素化し、かつ封入
作業の能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の電池容器へのガス封入装置を示
す縦断面図。
【図2】 減圧工程を示す断面図。
【図3】 ガスの供給工程を示す断面図。
【図4】 密封溶接工程を示す断面図。
【図5】 容器の取り出し工程を示す断面図。
【図6】 制御装置の回路図。
【図7】 第4実施例の容器の部分断面図。
【図8】 図7のA−A線拡大断面図。
【図9】 第4実施例の陽極側容器と蓋との密封溶接工
程を示す断面図。
【図10】 第4実施例の容器の取り出し工程を示す断
面図。
【図11】 陽極側容器と蓋の別例を示す斜視図。
【図12】 ナトリウム−硫黄電池を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…収容ケース、6…容器としての陽極側容器、7…蓋
体としての陽極側容器の蓋、21…溶接機構を構成する
レーザ光発生器、23…通気路、32…容器としてのカ
ートリッジ、32…蓋体としてのカートリッジの蓋、P
1…第1設定圧、P2…第2設定圧。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収容ケース内にナトリウム−硫黄電池の
    容器を蓋体開放状態で収容し、収容ケース内の圧力を第
    1設定圧に減圧し、その後、収容ケース内にガスを第2
    設定圧まで供給し、さらに電池容器の開口を前記蓋体に
    より閉鎖して両者の接触界面を密封溶接するナトリウム
    −硫黄電池容器へのガス封入方法。
  2. 【請求項2】 ナトリウム−硫黄電池の容器に蓋体を係
    合するとともに、両者の接触界面に内外を連通する通気
    路を設け、この電池容器を収容ケース内に収容し、収容
    ケース内の圧力を第1設定圧に減圧し、その後、収容ケ
    ース内にガスを第2設定圧まで供給し、さらに、電池容
    器と蓋体との接触界面を密封溶接するナトリウム−硫黄
    電池容器へのガス封入方法。
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CN103123983A (zh) * 2012-12-12 2013-05-29 上海电气钠硫储能技术有限公司 一种钠硫电池的高真空封装方法
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