JP3234174B2 - ガス封入装置 - Google Patents

ガス封入装置

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JP3234174B2
JP3234174B2 JP16766497A JP16766497A JP3234174B2 JP 3234174 B2 JP3234174 B2 JP 3234174B2 JP 16766497 A JP16766497 A JP 16766497A JP 16766497 A JP16766497 A JP 16766497A JP 3234174 B2 JP3234174 B2 JP 3234174B2
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resin
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はガス封入装置に関
し、さらに詳しくは、溶融ナトリウムを陰極活物質と
し、溶融硫黄を陽極活物質とするナトリウム−硫黄電池
の陰極に用いられ、電池の作動に際して、ナトリウムを
充填したカートリッジから溶融したナトリウムをカート
リッジ外部へ押し出すためのガスを充填した被ガス封入
体であるカプセルの作製に使用されるガス封入装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】 ナトリウム−硫黄電池は、一方に陰極
活物質である溶融金属ナトリウム、他方に陽極活物質で
ある溶融硫黄を配し、両者をナトリウムイオンに対して
選択的な透過性を有するβ−アルミナ固体電解質で隔離
し、300〜350℃で作動させる高温二次電池であ
る。
【0003】 ナトリウム−硫黄電池の構成は、たとえ
ば図2に示すように、陽極活物質である硫黄を含浸した
カーボンフェルト等の陽極用導電材6を収容する筒状の
陽極容器3、陽極容器3の内部に配置され、ナトリウム
イオンを選択的に透過させる機能を有する有底筒状の固
体電解質管(β−アルミナ管)5、及び固体電解質管5
の内部に配置され、ナトリウム7を貯留するカートリッ
ジ10とから成っている。カートリッジ10はステンレ
ス鋼、鋼、またはアルミニウム合金から成る。固体電解
質管5は、陽極容器3の上端部とたとえばアルファアル
ミナ製の絶縁体リング1を介して接合される。また、絶
縁体リング1の上面には陰極金具11が熱圧接合されて
いる。カートリッジ10と固体電解質管5の間にナトリ
ウム保護管を介在させてもよい。
【0004】 このナトリウム−硫黄電池4が作動して
いない初期状態にあっては、カートリッジ10内のナト
リウム7は固体である。従って、放電反応を起こすため
には、加熱により溶融したナトリウム7がカートリッジ
10の底部に設けた小孔12より、固体電解質管5とカ
ートリッジ10との間の空間13に流出し、固体電解質
管5及び陰極金具11と接触する必要がある。
【0005】 このような溶融したナトリウム7をカー
トリッジ10内から流出させる方法として、カートリッ
ジ10の上部空間にアルゴン等のガス15を封入し、そ
のガス圧を利用して溶融ナトリウム7を空間13に押し
出す方法が考えられている。この場合に、カートリッジ
10内のガス15がカートリッジ10外に漏出するのを
防ぐためには、ナトリウム7が完全に溶融した後に、ガ
ス15の圧力がナトリウム7にかかるようにすることが
必要である。
【0006】 図3は、このカートリッジ40の構造を
示すものである。ここで、カプセル30は、チャンバー
等を用いたガス置換された雰囲気下において、カプセル
30の連通孔33を樹脂等により閉塞し、空間34にガ
スを充填して作製される。
【0007】 作製されたカプセル30は、連通孔33
がカートリッジ筒35の内側を向くようにして、一端
(上端)からカートリッジ筒35に挿入される。このと
き、カートリッジ筒35の内壁に凸部29が設けられて
おり、凸部29により、カプセル30はカートリッジ筒
35の他端(下端)に移動することができず、位置決め
されるようになっている。そして、カートリッジ筒35
の上端を覆蓋する上蓋36を、カートリッジ筒35の上
端開口部に嵌合し、カートリッジ筒35と上蓋36とを
溶接することで、カプセル30もまた固定される。次い
で、カートリッジ筒35の開口している下端部を上に向
け、カートリッジ筒35内のナトリウム充填空間37に
ナトリウム7を充填した後、ナトリウムを溶融して流出
させるための小孔12を有する下蓋39を用いて下端を
かしめ加工により封止して、カートリッジ40が作製さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 このようなカートリ
ッジ40の作製方法においては、被ガス封入体であるカ
プセル30の作製工程において、生産効率と生産歩留ま
りの向上および生産コスト低減を図る必要がある。した
がって、構造が簡単で設備コストがかからず、ガスの封
入操作が簡単に、短時間で行える装置が切望される。ま
た、高純度のガスは一般に高価であることから、カプセ
ル30へのガスの充填作業におけるガスの無駄な消費を
極力少なくすることが、生産コスト低減の観点から好ま
しい。
【0009】 本発明は、こうした課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、被ガス封入体
であるカプセル30へのガスの充填を効率よく行い、カ
プセル30の作製を確実に行って歩留まりを向上させる
ことにより、カプセル30の生産コストを下げ、ひいて
は、ナトリウム−硫黄電池の製造コストの低減を実現す
るガス封入装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明によ
れば、第三空間部が第一空間部に連通し、第二空間部が
当該第三空間部とは直接に連通することなく当該第一空
間部と連通し、当該第三空間部のみが外気雰囲気と連通
しているチャンバーと、被ガス封入体を載置できる移動
機構を有する試料台が、当該第三空間部に嵌挿され、当
該試料台により当該第三空間部が外気雰囲気と隔離され
るとともに、当該被ガス封入体が当該第三空間部の所定
位置に位置決めされる試料装着機構と、当該第一空間部
と当該第三空間部とを気密に隔離することができる移動
機構を有する隔壁板と、当該第一空間部と当該第二空間
部との間に設置されて紫外線を遮蔽する遮光板と、当該
第二空間部の底部に設置される樹脂を溜める貯溜部と、
当該貯溜部の上面位置を探知するセンサと、当該センサ
の検出位置に基づいて当該貯溜部へ当該樹脂を注入し、
あるいは当該貯溜部から樹脂を吸引することにより当該
貯溜部の樹脂量を制御する樹脂供給機構とから構成され
る樹脂量制御機構と、先端に針部を有するノズルを、当
該貯溜部の樹脂に一時的にディッピングして当該針部に
樹脂を付着させるディップ機構と、当該ノズルを当該被
ガス封入体の上方に移動させて、当該針部に付着した樹
脂を当該被ガス封入体に設けられたガス封入のための連
通孔に塗布する移動塗布機構と、当該連通孔に塗布され
た当該樹脂に紫外線を照射する紫外線ランプ、および必
要に応じて当該紫外線を遮断するシャッター機構を具備
する紫外線照射機構と、当該チャンバー内の前記各空間
部を減圧するための減圧装置と、当該各空間部に所定の
ガスを導入するガス導入配管とから構成されるガス置換
機構と、を備えたことを特徴とするガス封入装置、が提
供される。
【0011】 ここで、本発明のガス封入装置において
は、第一空間部と第二空間部との間に設置される遮光板
が移動塗布機構に一体化されていることが好ましい。ま
た、本発明のガス封入装置は、被ガス封入体として、ナ
トリウム−硫黄電池の陰極に使用されるナトリウムが封
入されたカートリッジにおいて、溶融した当該ナトリウ
ムをカートリッジ外部に流出させるために使用されるガ
スを充填したカプセルの作製に好適に使用される。この
とき、ガスとしては、アルゴンガス、ヘリウムガス、キ
セノンガス、あるいは窒素ガスが好適に用いられ、カプ
セル内のガス量の制御は、チャンバー内の圧力を調整す
ることによって行われることが好ましい。
【0012】 さらに、被ガス封入体の連通孔を封止す
るための樹脂としては、UV硬化性変性アクリル樹脂、
嫌気性変性アクリル樹脂、反応型アクリル樹脂、室温硬
化型シリコンゴム、ポリイミド、ナイロン、ポリビニル
ホルマール/フェノリック、ニトリルゴム/フェノリッ
ク、ネオプレン/フェノリック、エポキシ/フェノリッ
ク、ビニルアセタール/フェノリック、エポキシ樹脂、
ナイロン/エポキシ、ニトリルゴム/エポキシ、エポキ
シ/ポリアミド及びポリウレタンから成る群より選択し
た一の樹脂が好適に用いられる。
【0013】
【発明の実施の形態】 本発明のガス封入装置によれ
ば、チャンバーが小型であり、ガス置換の必要な空間を
隔離することができることから、ガスの使用量が必要最
小限に抑えられる。また、ガス封入装置の構造が簡単で
あるので、設備コストがかからず、また、操作性に優れ
るので被ガス封入体であるカプセルの作製時間が短縮さ
れ、生産歩留まりが良好である。その結果として、安価
に信頼性の高いカプセルを作製することができるように
なる。以下、本発明のガス封入装置の実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0014】 図1は本発明のガス封入装置50の構成
図を示すものである。チャンバー54は、第一空間部5
1、第二空間部52、第三空間部53から構成され、第
三空間部53は第一空間部51と連通し、第二空間部5
2は第三空間部53とは直接に連通することなく第一空
間部51と連通している。そして第三空間部53のみが
外気雰囲気と連通している構成となっている。チャンバ
ー54の材質としては、チャンバー54内が減圧あるい
は加圧雰囲気に保持されることから、機械的強度が強く
安価な材料、たとえば、ステンレス304等の金属が好
適に用いられ、チャンバー54の内部を確認できる窓部
(図示せず)をチャンバー54の壁面の一部にガラス等
を用いて設けてもよい。
【0015】 また、チャンバー54には、内部圧力を
検知するための圧力計96が取り付けられる。この圧力
計96は、加圧雰囲気と減圧雰囲気の両方を測定できる
もの、あるいは加圧用と減圧用に測定圧力範囲を切り替
えることができるものが好ましい。
【0016】 カプセル30は試料台59上の所定の位
置に載置され、試料台59は、試料装着機構84の一部
であるシリンダ94上に取り付けられている。試料装着
機構84は、空気圧、油圧あるいは電磁モータ等によ
り、シリンダ94を矢印Dの方向に移動させるもので、
試料台59がチャンバー54の第三空間部53の外気雰
囲気との開口部に嵌挿されることで、第三空間部53は
外気雰囲気と隔離され、チャンバー54内が密閉される
とともに、カプセル30がチャンバー54内の所定位置
に位置決めされる。
【0017】 チャンバー54の第一空間部51上壁に
は、隔壁板55がシリンダ93の下端部に取り付けら
れ、シリンダ93を空気圧、油圧または電磁モータ等に
より矢印Aの方向に移動させることができる隔壁板移動
機構83が設けられている。この隔壁板移動機構83に
より、隔壁板55を第一空間部51と第三空間部53と
の連通部に圧し当てることにより、第一空間部51と第
三空間部53とが気密に隔離される。
【0018】 第一空間部51と第二空間部52との間
には、紫外線を遮蔽する遮光板56が設けられている。
遮光板56は、第一空間部51と第二空間部52とのガ
ス雰囲気を隔離するものではないので、第一空間部51
を減圧した場合には同時に第二空間部52も減圧され、
常に同じ雰囲気に保たれる。
【0019】 第二空間部52の底部には、樹脂68を
溜める貯溜部63が設けられており、この貯溜部63の
樹脂量を一定に保つために、センサ66が窓部67を通
して貯溜部63の液面位置を検出し、センサ66の検出
結果に基づいて液面位置が一定となるようにモータ65
を駆動して、シリンジ64に充填された樹脂68を貯溜
部63へ注入し、あるいは貯溜部63から樹脂68を吸
引する樹脂量制御機構69が取り付けられている。
【0020】 また、貯溜部63とシリンジ64との間
にはマニュアルバルブ76が設けられ、チャンバー54
内を減圧する場合やカプセル30の連通孔33の封止作
業を終了した場合に、このマニュアルバルブ76を、貯
溜部63の樹脂68をシリンジ64内に収納した後に閉
塞することにより、樹脂68が減圧雰囲気にさらされた
り、あるいは長時間外気雰囲気に放置されることによる
樹脂68中の揮発成分の蒸発を防止することができる。
【0021】 なお、上述した樹脂68は、カプセル3
0の連通孔33を封止するためのものであり、UV硬化
性変性アクリル樹脂、嫌気性変性アクリル樹脂、反応型
アクリル樹脂、室温硬化型シリコンゴム、ポリイミド、
ナイロン、ポリビニルホルマール/フェノリック、ニト
リルゴム/フェノリック、ネオプレン/フェノリック、
エポキシ/フェノリック、ビニルアセタール/フェノリ
ック、エポキシ樹脂、ナイロン/エポキシ、ニトリルゴ
ム/エポキシ、エポキシ/ポリアミドおよびポリウレタ
ンから成る群より選択した一の樹脂が好適に用いられ
る。
【0022】 一方、第二空間部52には、また、先端
に針部58を有するノズル57を、貯溜部63に溜めら
れた樹脂68に一時的にディッピングして針部58に樹
脂68を付着させるために、シリンダ92を矢印Bの方
向に空気圧、油圧あるいは電磁モータ等により移動させ
ることができるディップ機構82が取り付けられてい
る。
【0023】 さらに、ノズル57は、空気圧、油圧あ
るいは電磁モータ等により矢印Cの方向に移動すること
ができるシリンダ91を有する移動塗布機構81におい
て、シリンダ91の端部に取り付けられる。こうして、
樹脂68が付着した針部58が第一空間部51に移動さ
れ、試料台59上のカプセル30の連通孔33に樹脂6
8を塗布することができる。
【0024】 なお、図1においては、遮光板56もま
た移動塗布機構81に取り付けられて、ノズル57と共
に移動するようになっているが、このような実施形態以
外にも、たとえば、遮光板56を図1の位置において開
閉機能を有するシャッターに変えて、ノズル57を第一
空間部51へ移動させているときのみシャッターを開い
た状態とすることも可能である。
【0025】 こうして、カプセル30の連通孔33に
塗布された樹脂68が、紫外線硬化型樹脂である場合
に、この樹脂の硬化に必要な波長の紫外線を照射するた
めの紫外線照射機構70が、紫外線ランプ60および窓
部61、遮光板62をスライドさせるシャッター機構8
5により構成される。なお、シャッター機構85として
は、本実施形態のような遮光板62をスライドさせる方
式に変えて、電磁式シャッターあるいはメカニカルシャ
ッター等を用いることも可能である。
【0026】 ここで、樹脂68の硬化に必要な波長に
よっては、紫外線ランプ60に代えてハロゲンランプや
メタルハライドランプ等を用いることもできる。一般に
このような放電型のランプは光量と発熱量が大きいこと
から、室温硬化型や熱硬化型の樹脂を用いた場合等に硬
化時間を短縮させるための熱源として使用することも可
能である。なお、紫外線ランプ60による紫外線照射を
行っても、遮光板56があるために、第二空間部52に
は、紫外線は入射せず、貯溜部63の樹脂68が硬化が
防止される。
【0027】 チャンバー54には、チャンバー54内
を減圧するための減圧装置と、チャンバー54内に所定
のガスを導入するガス導入配管とから構成されるガス置
換機構77が、第一空間部51および第三空間部53に
取り付けられている。減圧装置は、真空ポンプ98、ス
トップバルブ71、リークバルブ74、マニュアルバル
ブ75、圧力計97、およびこれらを接続する配管から
構成されており、試料台59によりチャンバー54内が
密閉された状態において、チャンバー54内を減圧する
ことが可能である。
【0028】 また、隔壁板55により第一空間部51
と第三空間部53が隔離されている場合には、第一空間
部51のみ、あるいは第三空間部53のみを減圧するこ
とも可能である。なお、リークバルブ74は、真空ポン
プ98のリークバルブとして使用する。また、真空ポン
プ98として、粗引き用真空ポンプと高真空用ロータリ
ーポンプとを組み合わせて使用することで、チャンバー
54内の真空度を高め、後述する置換ガスの純度の低下
を防ぐことができる。
【0029】 一方、ガス導入配管は、ガスボンベある
いはガス供給ラインからストップバルブ73を通して、
第一空間部51に配管接続され、チャンバー54内に所
定のガスを供給するものであり、隔壁板55により第一
空間部51と第三空間部53が隔離されている場合には
第一空間部51のみ、あるいはストップバルブ72を開
とすることで第一空間部51および第三空間部53に同
時にガスを導入することが可能である。また、ストップ
バルブ72を開とすることで、第一空間部51の圧力と
第三空間部53の圧力とを同一とすることもできる。
【0030】 チャンバー54内の圧力は、導入するガ
スの圧力以下であれば、チャンバー54内に供給するガ
ス量により制御することができ、一方、マニュアルバル
ブ75あるいはストップバルブ71とストップバルブ7
2とを用いて、チャンバー54内の過剰圧力を減圧調整
することが可能である。
【0031】 次に、上述したガス封入装置50の使用
方法について説明する。先ず最初に、ガス置換機構77
における種々の開閉バルブが閉じられている状態で、隔
壁板55を下降させ、第一空間部51と第三空間部53
とを隔離する。次に、マニュアルバルブ75を開いて、
第一空間部51および第二空間部52を、真空ポンプ9
8により真空引きし、減圧処理が終了した後に、マニュ
アルバルブ75を閉じる。続いてストップバルブ73を
開いて所定のガスを第一空間部51および第二空間部5
2に導入し、所定のガス圧力に達した状態で、ストップ
バルブ73を閉める。こうして、第一空間部51および
第二空間部52のガス置換処理が終了する。
【0032】 次に、カプセル30を試料台59に取り
付け、試料装着機構84により、試料台59を上昇させ
て、第三空間部53に嵌挿する。こうして、第三空間部
53は外気雰囲気と隔離され、カプセル30が所定の作
業位置に位置決めされる。
【0033】 続いて、ストップバルブ71を開くこと
により、カプセル30内を含む第三空間部53を真空雰
囲気とした後、ストップバルブ71を閉じて、ストップ
バルブ72を開き、第三空間部53に第一空間部51の
ガスを導入することで、両空間部を同じ圧力雰囲気とす
ることができる。こうして、チャンバー54内がある一
定の圧力に保持された状態で、隔壁板55を隔壁板移動
機構83により上昇させてチャンバー54内の各空間部
を連通させる。なお、ここまでの作業は、チャンバー5
4内がガス置換がされていない状態から作業を始める場
合においては、隔壁板55により第一空間部51と第三
空間部53とを隔離することなく、ガス置換することも
可能である。
【0034】 チャンバー54内を加圧雰囲気とした
後、マニュアルバルブ76を開いて、樹脂量制御機構6
9を作動させ、モータ65によりシリンジ64内の樹脂
を貯溜部63に充填する。このとき、センサ66により
貯溜部63内の樹脂68の液面位置を測定して、樹脂6
8の液面位置が常に一定になるように、制御する。な
お、チャンバー54内は加圧雰囲気とされていることか
ら、樹脂68に含まれる揮発成分の蒸発が抑制され、樹
脂68の変質を防止することができる。
【0035】 貯溜部63に樹脂68が溜められた後
に、先端に針部58を有するノズル57を、ディップ機
構82により、シリンダ92を降下させ、針部58を所
定深さ、一定時間ほど樹脂68に浸漬した後、再びシリ
ンダ92を上昇させることで、針部58に樹脂68を付
着させることができる。このとき、樹脂68の粘度とノ
ズル57の昇降速度、浸漬深さ、および針部58の形状
を一定とすることで、一定量の樹脂68を針部58に付
着させることができる。逆に、これら針部58の形状等
を変えることによって、樹脂68の付着量を変えること
が可能である。
【0036】 こうして、針部58に樹脂68を付着さ
せたノズル57を移動塗布機構81により、第一空間部
51へ向け針部58がカプセル30の連通孔33上空と
なる位置まで水平方向に移動させる。ここで、チャンバ
ー54内の圧力が所定圧力となっていることを確認し、
所定圧力からずれている場合には、チャンバー54内圧
をガスの導入あるいは排出によって調整する。
【0037】 そして、シリンダ93を下降させること
によりノズル57を所定位置(樹脂塗布位置)まで下降
させて、針部58を連通孔33に挿入して再び上昇させ
ることで、連通孔33に樹脂68が塗布される。この処
理後にノズル57は第二空間部52内の元の位置まで戻
される。なお、本実施形態においては、遮光板56もま
たノズル57と共に移動する構成となっているが、前述
したように、遮光板56は、図1の位置において開閉す
るシャッター等により構成しても構わない。
【0038】 次に、連通孔33に塗布された樹脂68
が紫外線硬化型樹脂の場合には遮光板62により窓部6
1を閉じた状態で、予め紫外線ランプ60を点灯してお
き、遮光板62をスライドさせるシャッター機構85を
作動させて、所定時間ほど連通孔部33に紫外線を照射
し、再び遮光板62により窓部61を閉じる。こうし
て、連通孔33に塗布された樹脂68が硬化され、カプ
セル30内に所定ガスが充填される。
【0039】 なお、紫外線ランプ60の点灯と消灯に
より、紫外線を照射する方法もあるが、ランプの発光状
態の安定性を確保するためには、一度点灯したランプを
用いて、照射と遮蔽を制御する方法が好ましい。なお、
紫外線ランプ60による連通孔33への紫外線照射が行
われている間にも、第二空間部52は、遮光板56によ
り、遮光されているので、貯溜部63内の樹脂68に紫
外線が照射されることはなく、したがって、貯溜部63
内の樹脂68が硬化することはない。
【0040】 連通孔33に塗布された樹脂68が、カ
プセル30を外気雰囲気に取り出しても、内部に充填さ
れたガスが外部に漏洩することのない充分な強度にまで
硬化した後、隔壁板55を降下させて、第一空間部51
と第三空間部53とを再び隔離する。こうして、試料台
59を降下させることにより、カプセル30を取り出す
ことができる。この状態は、第一空間部51および第二
空間部52をガス置換処理した後の状態と同じであるの
で、続いて、カプセル30を処理するには、前述したカ
プセル30を試料台59に載置する工程から始めればよ
い。
【0041】 一方、作業を終了する場合には、第一空
間部51および第二空間部52のガス雰囲気は加圧状態
であって外気雰囲気よりも高い圧力にあるので、作業終
了時の状態のまま放置することができるが、貯溜部63
の樹脂68については、シリンジ64内に回収して樹脂
68の変質を防止することが好ましい。
【0042】 以上、本発明の実施形態について説明し
てきたが、本発明はこの実施形態によって何らの限定を
受けるものではないことは言うまでもない。また、本発
明には、上記の実施形態の他にも、本発明の趣旨を逸脱
しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々の変
更、修正、改良等を加え得るものであることが理解され
るべきである。
【0043】
【発明の効果】 上述の通り、本発明のガス封入装置に
よれば、チャンバーを小型化することができる上、チャ
ンバー内の逐次のガス置換の必要な空間を隔離すること
ができることから、ガスの使用量が必要最小限に抑えら
れるので、製造コストの低減が図られる。また、ガス封
入装置の構造が簡単であるので、設備コストがかからな
いという利点がある。さらに、作業操作性に優れるので
カプセルの作製時間が短縮され、生産歩留まりが向上す
るという顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガス封入装置の構成を示す説明図で
ある。
【図2】 ナトリウム−硫黄電池のセル構造の一実施形
態を示す断面図である。
【図3】 ナトリウム−硫黄電池の陰極に使用するカー
トリッジの構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1…絶縁体リング、3…陽極容器、4…ナトリウム−硫
黄電池、5…固体電解質管、6…陽極用導電材、7…ナ
トリウム、10…カートリッジ、11…陰極金具、12
…小孔、13…カートリッジと固体電解質管との間の空
間、15…ガス、29…凸部、30…カプセル、33…
連通孔、34…空間、35…カートリッジ筒、36…上
蓋、37…ナトリウム充填空間、39…下蓋、40…カ
ートリッジ、50…ガス封入装置、51…第一空間部、
52…第二空間部、53…第三空間部、54…チャンバ
ー、55…隔壁板、56…遮光板、57…ノズル、58
…針部、59…試料台、60…紫外線ランプ、61…窓
部、62…遮光板、63…貯溜部、64…シリンジ、6
5…モータ、66…センサ、67…窓部、68…樹脂、
69…樹脂量制御機構、70…紫外線照射機構、71・
72・73…ストップバルブ、74…リークバルブ、7
5・76…マニュアルバルブ、77…ガス置換機構、8
1…移動塗布機構、82…ディップ機構、83…隔壁板
移動機構、84…試料装着機構、85…シャッター機
構、91・92・93・94…シリンダ、96…圧力
計、97…圧力計、98…真空ポンプ、A・B・C・D
…移動方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−176329(JP,A) 特開 平1−140536(JP,A) 特開 平8−106918(JP,A) 特開 平5−62598(JP,A) 特開 昭61−236997(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 10/39 B65B 31/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第三空間部が第一空間部に連通し、第二
    空間部が当該第三空間部とは直接に連通することなく当
    該第一空間部と連通し、当該第三空間部のみが外気雰囲
    気と連通しているチャンバーと、 被ガス封入体を載置できる移動機構を有する試料台が、
    当該第三空間部に嵌挿され、当該試料台により当該第三
    空間部が外気雰囲気と隔離されるとともに、当該被ガス
    封入体が当該第三空間部の所定位置に位置決めされる試
    料装着機構と、 当該第一空間部と当該第三空間部とを気密に隔離するこ
    とができる移動機構を有する隔壁板と、 当該第一空間部と当該第二空間部との間に設置されて紫
    外線を遮蔽する遮光板と、 当該第二空間部の底部に設置される樹脂を溜める貯溜部
    と、当該貯溜部の上面位置を探知するセンサと、当該セ
    ンサの検出位置に基づいて当該貯溜部へ当該樹脂を注入
    し、あるいは当該貯溜部から樹脂を吸引することにより
    当該貯溜部の樹脂量を制御する樹脂供給機構とから構成
    される樹脂量制御機構と、 先端に針部を有するノズルを、当該貯溜部の樹脂に一時
    的にディッピングして当該針部に樹脂を付着させるディ
    ップ機構と、 当該ノズルを当該被ガス封入体の上方に移動させて、当
    該針部に付着した樹脂を当該被ガス封入体に設けられた
    ガス封入のための連通孔に塗布する移動塗布機構と、 当該連通孔に塗布された当該樹脂に紫外線を照射する紫
    外線ランプ、および必要に応じて当該紫外線を遮断する
    シャッター機構を具備する紫外線照射機構と、 当該チャンバー内の前記各空間部を減圧するための減圧
    装置と、当該各空間部に所定のガスを導入するガス導入
    配管とから構成されるガス置換機構と、 を備えたことを特徴とするガス封入装置。
  2. 【請求項2】 当該第一空間部と当該第二空間部との間
    に設置される当該遮光板が当該移動塗布機構に一体化さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のガス封入装
    置。
  3. 【請求項3】 当該被ガス封入体が、ナトリウム−硫黄
    電池の陰極に使用され、ナトリウムが封入されたカート
    リッジから溶融した当該ナトリウムを流出させるために
    使用されるガスを充填したカプセルであることを特徴と
    する請求項1または2記載のガス封入装置。
  4. 【請求項4】 当該ガスが、不活性ガスであるアルゴン
    ガス、ヘリウムガス、キセノンガスあるいは窒素ガスで
    あることを特徴とする請求項3記載のガス封入装置。
  5. 【請求項5】 当該チャンバー内の圧力を調整すること
    で、当該被ガス封入体内の当該ガス量を制御することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のガス封
    入装置。
  6. 【請求項6】 当該樹脂が、UV硬化性変性アクリル樹
    脂、嫌気性変性アクリル樹脂、反応型アクリル樹脂、室
    温硬化型シリコンゴム、ポリイミド、ナイロン、ポリビ
    ニルホルマール/フェノリック、ニトリルゴム/フェノ
    リック、ネオプレン/フェノリック、エポキシ/フェノ
    リック、ビニルアセタール/フェノリック、エポキシ樹
    脂、ナイロン/エポキシ、ニトリルゴム/エポキシ、エ
    ポキシ/ポリアミド及びポリウレタンから成る群より選
    択した一の樹脂であることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか一項に記載のガス封入装置。
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