JPH0717551U - プリンタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のプリンタ装置においては、用紙送りが
安定するまでの間、センタリングを行っているため、印
字に時間がかかるのを改善する。 【構成】 リボンプロテクタ１、印字部等を担持するキ
ャリッジ部２を可摺動に支持するシャフト４に、キャリ
ッジ部２を挟んで複数個のペーパーフィードサポート３
を可摺動に支持させ、ペーハーフィードサポート３間、
各外側のペーパーフィードサポート３およびシャフト４
端部間、各内側のペーパーフィード３およびキャリッジ
部２側面間には、それぞれシャフトにスプリングを装着
し、キャリッジ部２の移動時にその移動側のペーパーフ
ィードサポート３はスプリングを圧縮して移動し、反移
動側のペーパーフィードサポート３はスプリングの作用
により規定位置に残留されるようにして、センタリング
動作を不要としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はワードプロセッサー、電子計算機等において使用されるプリンタ装置 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図４は従来のこの種プリンタ装置の斜視図、図５はその断面図である。これら の図において、１はリボンプロテクタ、２は印字ヘッドやリボンを担持し、シャ フト４に沿って往復動されるキャリッジ部、３は用紙Ｐがプルアップユニットに 到達するまでの間これを押さえ、用紙送りを安定させるペーパーフィードサポー ト、４ａは前記ペーパーフィードサポート３にばね力を印加し、キャリッジ部２ の移動に追従して移動したペーパーフィードサポート３を規定位置に戻すスプリ ング、５は用紙を押え用紙を引上げ排紙を行う排紙ローラ６の作動を助けるプル アプカバー（なおプルアップカバー５、排紙ローラ６は前出のプルアップユニッ トを構成）、７は用紙を巻き上げるプラテンをそれぞれ示す。

【０００３】 上記構成のプリント装置において、プラテン７によって用紙Ｐを巻き上げて、 キャリッジ部２の担持する印字ヘッドによる印字を行い、プルアップヘッド内に ある排紙ローラ６によって排紙を行う。而して、ローディング直後の用紙Ｐがプ ラテン７によって巻き上げられ、印字後プルアップユニット内にうまく挿入され るようにキャリッジ部２にリボンプロテクタ１を設け、用紙先端がプルアップユ ニットを通過し用紙送りが安定するまでの間、改行時にはキャリッジ部２がプリ ンタのほぼ中央に移行し（センタリング動作）、リボンプロテクタ１によって用 紙を案内するようになっている。

【０００４】 また、前記センタリング動作時にリボンプロテクタ１から外れるような巾の狭 い用紙は、シャフト４にキャリッジ部２の左側に位置して、シャフト４に沿って 移動可能に設けたペーパーフィードサポート３により案内される。ペーパーフィ ードサポート３は、用紙先端が前記プルアップユニットを通過し用紙送りが安定 するまでの間、プリンタ中央より左側の規定位置に定位されているが、前記規定 位置より左側に向けては移動可能であり、キャリッジ部２の移動を妨げることは ない。また、前記ペーパーフィードサポート３は用紙送り安定後は、前記キャリ ッジ部２に押されて左に動き、左端において停止固定される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のプリント装置においては、用紙送りが安定するまでの間センタリン グ動作がなされるため、印字に時間がかかる。

【０００６】 本考案は上記の事情に基づきなされたもので、センタリング動作が不要で安定 した用紙送りが可能であり、しかも高速印字をなし得るプリント装置を提供する 。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案のプリンタ装置は、プラテンにより用紙を巻き上げプルアップユニット により用紙を引上げ印字を行うプリンタ装置において、印字を行うキャリッジ部 を摺動させるシャフトに前記キャリッジ部を挟んで複数個のペーパーフィードサ ポートを設け、前記キャリッジ部の移動側に位置するペーパーフィードサポート は前記キャリッジとともに移動可能とし、反移動側に位置するペーパーフィード サポートは規定位置に残留されるようにしたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

上記構成の本考案のプリンタ装置においては、前記キャリッジ部がどの位置に あっても前記キャリッジ部とともに移動したペーパーフィードサポート、キャリ ッジ部のリボンプロテクタ、前記残留されたぺーぱフィードサポートによって押 圧されているため、用紙は確実にプルアップユニットに挿入され、安定な用紙送 りが実現される。従って、改行時にあってもセンタリングし動作を行う必要がな いから、高速印字が可能である。

【０００９】

【実施例】

図４、図５同一部分には同一符号を付した図１は、本考案の一実施例の斜視図 、図２はそのキャリッジ部左方向移動時の斜視図、図３はそのキャリッジ部右方 向移動時の斜視図である。これらの図１において、本考案の実施例ではペーパー フィードサポート３が４個設けられている。これらのペーパーフィードサポート ３は、キャリッジ部２の両側に２個づつシャフト４に沿って可摺動に設けられ、 シャフト４両端と前記２個のうちの外側のペーパーフィードサポート３との間、 外側のペーパーフィードサポート３と内側のペーパーフィードサポート３との間 、各内側のペーパーフィードサポート３とキャリッジ部２との間には、それぞれ スプリング４ａが前記シャフト４に装着されている。

【００１０】 図２に示すように、キャリッジ部２がシャフト４に沿ってその左方向極限まで 移動した場合には、キャリッジ部２の左側面とシャフト左端間に装着されたスプ リング４ａ、４ａは圧縮され、キャリッジ部２の左側のペーパーフィードサポー ト３、３も、シャフト４左端に移動され、ここに押圧されて停止している。この 時、キャリッジ部２右側に配置されたペーパーフィードサポート３、３は、スプ リング４ａの作用でシャフト４のほぼ中央とそこからシャフト４右端寄りの位置 に定位される。

【００１１】 図３に示すように、キャリッジ部２がシャフト４に沿ってその右方向極限まで 移動した場合には、キャリッジ部２の右側面とシャフト右端間に装着されたスプ リング４ａ、４ａは圧縮され、キャリッジ部２の右側のペーパーフィードサポー ト３、３も、シャフト４右端に移動され、ここに押圧されて停止している。この 時、キャリッジ部２左側に配置されたペーパーフィードサポート３、３は、スプ リング４ａの作用でシャフト４のほぼ中央とそこからシャフト４左端寄りの位置 に定位される。

【００１２】 上記から明らかなように、図１に示すキャリッジ部２がプリント装置の中央に 位置する場合には、用紙Ｐはキャリッジ部２のリボンプロテクタ１、キャリッジ 部２の左右に配置された各１対のペーパーフィードサポート３、３：３、３によ り、用紙Ｐは確実に押さえられプルアップユニットに挿入され、安定な用紙送り が実現される。

【００１３】 また、図２、図３に示すように、キャリッジ部２が極限位置を取った場合にお いても、用紙Ｐはシャフト４の一端近傍にキャリッジ部２の移動により移動させ られたキャリッジ部２一側のペーパーフィードサポート３、３と、キャリッジ部 ２のリボンプロテクタ１と、スプリング４ａ、４ａにより定位されたキャリッジ 部２他側のペーパーフィードサポート３、３とにより、用紙Ｐは確実に押さえら れてプルアップユニットに挿入され、安定な用紙送りが実現される。

【００１４】 以上のように、本考案のプリンタ装置によれば、キャリッジ部がどの位置にあ ってもペーパーフィードサポートがそれに応じた位置を取るため、改行時にセン タリング動作を行うことなく安定且つ確実な用紙送りがなされる。従って、高速 印字が可能である。

【００１５】 なお、本考案は上記実施例に限定されない。例えば、ペーパーフィードサポー トの数は例示４個のほか、任意の複数個とすることができる。

【００１６】

【考案の効果】

上記から明らかなように本考案のプリンタ装置においては、改行時にセンタリ ング動作を行うことなく、安定且つ確実な用紙送りがなされるため、高速印字の 可能なプリンタ装置とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の斜視図。

【図２】そのキャリッジ部左方向移動時の斜視図。

【図３】そのキャリッジ部右方向移動時の斜視図。

【図４】従来のプリンタ装置の斜視図。

【図５】その断面図。

【符号の説明】

１……リボンプロテクタ ２……キャリッジ部 ３……ペーパーフィードサポート ４……シャフト ４ａ…スプリング ５……プルアップカバー ６……排紙ローラ ７……プラテン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラテンにより用紙を巻き上げプルアッ
   プユニットにより用紙を引上げ印字を行うプリンタ装置
   において、印字を行うキャリッジ部を摺動させるシャフ
   トに前記キャリッジ部を挟んで複数個のペーパーフィー
   ドサポートを設け、前記キャリッジ部の移動側に位置す
   るペーパーフィードサポートは前記キャリッジとともに
   移動可能とし、反移動側に位置するペーパーフィードサ
   ポートは規定位置に残留されるようにしたことを特徴と
   するプリンタ装置。