JPH0717531U - エキスパンダロール - Google Patents

エキスパンダロール

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JPH0717531U
JPH0717531U JP4738193U JP4738193U JPH0717531U JP H0717531 U JPH0717531 U JP H0717531U JP 4738193 U JP4738193 U JP 4738193U JP 4738193 U JP4738193 U JP 4738193U JP H0717531 U JPH0717531 U JP H0717531U
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JP
Japan
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roll
center line
rubber
grooves
curved
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JP4738193U
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弘信 榮嶋
Original Assignee
株式会社ムサシノキカイ
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄いフィルム等を移送するロール群で、フィ
ルムの皺発生を防止する拡幅効果を調整可能とした拡幅
ロールを提供することを目的とする。 【構成】 僅かに湾曲した湾曲ゴムロール10の外側の
ゴム筒14の外周面にその軸に垂直な平面に沿った中心
線3の左右にそれぞれ逆方向に、かつロール表面の進行
方向に対して後退した方向の同じ傾斜角で傾斜した溝2
を開設し、左右の溝2の中心線3側の端部2aは中心線
3を越えて反対側まで延伸し、それぞれの端部2aは反
対側の溝2と溝2の間に位置するようにオーバーラップ
して交互に開設したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は薄い基材を移送するロール装置に関し、特に基材の拡幅用のエキスパ ンダロールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、薄い基材を使用するラミネーターでは、図2にその一例を示すように、 図の左上から供給される紙等の基材21と、既に製造されてある薄いフィルム2 2の間にTダイ23で押出された高温のフィルム24とで、クーリングロール2 5とプレッシャーロール26との接触点Pで3重ラミネートを形成するものがあ る。
【0003】 この場合、既成の薄いフィルム22は押出し樹脂の熱履歴によって皺になり易 く、このままでは品質の良い製品とは成らないので、接触点Pに到達する直前に 皺を伸ばしておく必要がある。このために図2に示すように接触点Pに最も接近 した供給ロールを拡幅ロールとしておく必要がある。
【0004】 この拡幅ロールの一例として図3の断面図に示すような中心軸の湾曲した湾曲 ゴムロール10が使用されている。この湾曲ゴムロール10の構造は僅かに湾曲 した中心軸11と、この中心軸11に一定間隔ごとに列をなして嵌合したベアリ ング12と、この各ベアリング12にそれぞれ独立して嵌合した円筒体13と、 この全部の円筒体13の外側に一貫して装着した1本のゴム筒14とよりなるも のである。
【0005】 次にこの湾曲ゴムロール10の動作について説明する。この湾曲ゴムロール1 0はこれに接触して供給されるフィルム22により従動回転するが、この際フィ ルム22に接触している部分は両側が高く中央部が低くなるように、即ち両端部 がフィルム22を押上げる方向に湾曲しているように調整しておけば、接触して いるフィルム22は湾曲ゴムロール10の回転と共に高い方(両端側)に移動す る力が作用するので、両端が逆方向に引っ張られ、結果として拡幅されて発生し ている皺も伸ばされる結果となる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述の湾曲ゴムロール10の湾曲の程度は使用するフィルム22の材 質(いわゆる腰の強さ)や厚さにより最適値がある。一例として、ロール長が 1300mmで湾曲量が中央で7mmのものでは、厚手のフィルム22の場合に は問題がないが、薄手のフィルム22では湾曲ゴムロール10を従動回転させる ことが出来ない。
【0007】 又、従動回転可能なように湾曲量を1mm程度に小さくすると、拡幅効果も小 さくなり、完全な拡幅ロールとはならない。
【0008】 本考案は上述のような薄いフィルム22でも確実に拡幅効果が期待できる湾曲 ゴムロールを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、ラミネーター等で薄いフィルム22を移送する ロール群のうち、ラミネート点Pに最も近い位置に配置され、前記フィルム22 の皺伸ばしのために僅かに湾曲した中心軸11と、この中心軸11に一定間隔ご とに列をなして嵌合したベアリング12と、この各ベアリング12にそれぞれ独 立して嵌合した円筒体13と、この全部の円筒体13の外側に一貫して装着した 1本のゴム筒14とよりなる湾曲ゴムロール10のエキスパンダロールにおいて 、前記ゴム筒14の外周面にその軸に垂直な平面に沿った中心線3の左右にそれ ぞれ逆方向に、かつロール表面の進行方向に対して後退した方向の同じ傾斜角で 傾斜した溝2を開設し、前記左右の溝2の前記中心線3側の端部2aは前記中心 線3を越えて反対側まで延伸し、それぞれの端部2aは反対側の溝2と溝2の間 に位置するようにオーバーラップして交互に開設されるように構成したものであ る。
【0010】
【作用】
上述のように、薄いフィルム22に対しても湾曲ゴムロール10の僅かな湾曲 による拡幅効果の不足分を左右の傾斜した溝2による拡幅効果が補充することに より、必要な拡幅効果を得るものである。
【0011】 これはロール表面が図1(ロ)の矢印方向に進行するように回転することによ り、フィルム22は溝2の肩部分で斜め外側に引っ張られる力が作用して拡幅さ れて皺の発生を防止出来る。
【0012】
【実施例】
図1は本考案のエキスパンダロールの説明図で、(イ)は側面図、(ロ)は周 面の展開図、図3は本考案にも使用する湾曲ゴムロールの断面図である。
【0013】 図3に示すように、上述の湾曲ゴムロール10は中心軸11は直線に近い状態 で僅かに湾曲している。この中心軸11に一定間隔でベアリング12が分散配置 されており、このベアリング12にそれぞれ円筒体13が挿嵌してあり、それぞ れ中心軸11に対して回転自在に構成されている。なお、図では湾曲を明確にす るために、実際の湾曲より大きく湾曲した状態で示してある。
【0014】 これらの円筒体13の列に内径が円筒体13の外径より僅かに小さい1本のゴ ム筒14が挿嵌されて、多少湾曲した1本のゴムロールを形成している。
【0015】 この場合、ゴムは時効硬化で硬くなることがあるので、時効硬化の小さい材質 を選ぶことが必要である。又、円筒体13はそれぞれは直線状の円筒体13であ るので、ゴム筒14の厚さをある程度厚くして、全体として一律に湾曲している ように構成することが必要である。
【0016】 しかし、実際には上述のゴムの時効硬化のために、大きく湾曲させると薄いフ ィルム22の場合には追随して回転しなくなるので、薄いフィルム22用として は僅かな湾曲しか出来なく、このための拡幅効果の不足分を補うために図1に示 すようにゴム筒14の周面にヘリンボン状の溝2を開設してある。
【0017】 このヘリンボン状の溝2はゴム筒14の外周面にその中心軸11に垂直な平面 に沿った中心線3の左右にそれぞれ逆方向に、かつロール表面の進行方向(図1 (ロ)の矢印)に対して後退した方向の同じ傾斜角で傾斜した溝2を一定間隔で 開設し、左右の溝2の中心線3側の端部2aは中心線3を越えて反対側の溝2の 間まで延伸し、左右それぞれの端部2a間はオーバーラップして交互に開設され たものである。
【0018】
【考案の効果】
上述のように、走行するベルトはこれに接触しているロールの直径の大きい方 へ移動するので、湾曲ゴムロール10を使用することにより、ベルト即ちフィル ムの両端が逆方向に移動するように力が作用し、拡幅効果が発揮され、皺が伸ば される。
【0019】 左右逆方向に、かつ流れ方向に後退する傾斜角で傾斜して開設された左右のヘ リンボン状の溝2による拡幅効果により、僅かな湾曲の湾曲ゴムロール10の場 合でも拡幅効果の不足分を補い、薄いフィルム22の場合でも充分な拡幅効果を 得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のエキスパンダロールの説明図で、
(イ)は側面図、(ロ)は周面の展開図である。
【図2】実際に使用するエクストルジョンラミネーター
の使用場所を示す説明図である。
【図3】湾曲ゴムロールの断面図である。
【符号の説明】
2 溝 2a 端部 3 中心線 10 湾曲ゴムロール 11 中心軸 12 ベアリング 13 円筒体 14 ゴム筒

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラミネーター等で薄い基材を移送するロ
    ール群のうち、ラミネート点に最も近い位置に配置さ
    れ、前記基材の皺伸ばしのために僅かに湾曲した中心軸
    と、この中心軸に一定間隔ごとに列をなして嵌合したベ
    アリングと、この各ベアリングにそれぞれ独立して嵌合
    した円筒体と、この全部の円筒体の外側に一貫して装着
    した1本のゴム筒とよりなる湾曲ゴムロールのエキスパ
    ンダロールにおいて、前記ゴム筒の外周面にその軸に垂
    直な平面に沿った中心線の左右にそれぞれ逆方向に、か
    つロール表面の進行方向に対して後退した方向の同じ傾
    斜角で傾斜した溝を開設し、前記左右の溝の前記中心線
    側の端部は前記中心線を越えて反対側まで延伸し、それ
    ぞれの端部は反対側の溝と溝の間に位置するようにオー
    バーラップして交互に開設されていることを特徴とする
    エキスパンダロール。
JP1993047381U 1993-08-31 1993-08-31 エキスパンダロール Expired - Lifetime JP2551673Y2 (ja)

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JP2551673Y2 (ja) 1997-10-27

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