JP2551673Y2 - エキスパンダロール - Google Patents

エキスパンダロール

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JP2551673Y2
JP2551673Y2 JP1993047381U JP4738193U JP2551673Y2 JP 2551673 Y2 JP2551673 Y2 JP 2551673Y2 JP 1993047381 U JP1993047381 U JP 1993047381U JP 4738193 U JP4738193 U JP 4738193U JP 2551673 Y2 JP2551673 Y2 JP 2551673Y2
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JP
Japan
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roll
center line
curved
grooves
film
Prior art date
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Application number
JP1993047381U
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JPH0717531U (ja
Inventor
弘信 榮嶋
Original Assignee
株式会社 ムサシノキカイ
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は薄い基材を移送するロー
ル装置に関し、特に基材の拡幅用のエキスパンダロール
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄い基材を使用するラミネーター
では、図2にその一例を示すように、図の左上から供給
される紙等の基材21と、既に製造されてある薄いフィ
ルム22の間にTダイ23で押出された高温のフィルム
24とで、クーリングロール25とプレッシャーロール
26との接触点Pで3重ラミネートを形成するものがあ
る。
【0003】この場合、既成の薄いフィルム22は押出
し樹脂の熱履歴によって皺になり易く、このままでは品
質の良い製品とは成らないので、接触点Pに到達する直
前に皺を伸ばしておく必要がある。このために図2に示
すように接触点Pに最も接近した供給ロールを拡幅ロー
ルとしておく必要がある。
【0004】この拡幅ロールの一例として図3の断面図
に示すような中心軸の湾曲した湾曲ゴムロール10が使
用されている。この湾曲ゴムロール10の構造は僅かに
湾曲した中心軸11と、この中心軸11に一定間隔ごと
に列をなして嵌合したベアリング12と、この各ベアリ
ング12にそれぞれ独立して嵌合した円筒体13と、こ
の全部の円筒体13の外側に一貫して装着した1本のゴ
ム筒14とよりなるものである。
【0005】次にこの湾曲ゴムロール10の動作につい
て説明する。この湾曲ゴムロール10はこれに接触して
供給されるフィルム22により従動回転するが、この際
フィルム22に接触している部分は両側が高く中央部が
低くなるように、即ち両端部がフィルム22を押上げる
方向に湾曲しているように調整しておけば、接触してい
るフィルム22は湾曲ゴムロール10の回転と共に高い
方(両端側)に移動する力が作用するので、両端が逆方
向に引っ張られ、結果として拡幅されて発生している皺
も伸ばされる結果となる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述の湾曲ゴ
ムロール10の湾曲の程度は使用するフィルム22の材
質(いわゆる腰の強さ)や厚さにより最適値がある。一
例として、ロール長が1300mmで湾曲量が中央で7
mmのものでは、厚手のフィルム22の場合には問題が
ないが、薄手のフィルム22では湾曲ゴムロール10を
従動回転させることが出来ない。
【0007】又、従動回転可能なように湾曲量を1mm
程度に小さくすると、拡幅効果も小さくなり、完全な拡
幅ロールとはならない。
【0008】本考案は上述のような薄いフィルム22で
も確実に拡幅効果が期待できる湾曲ゴムロールを提供す
ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、ラミネーター等で薄いフィルム22を移送するロ
ール群のうち、ラミネート点Pに最も近い位置に配置さ
れ、前記フィルム22の皺伸ばしのために僅かに湾曲し
た中心軸11と、この中心軸11に一定間隔ごとに列を
なして嵌合したベアリング12と、この各ベアリング1
2にそれぞれ独立して嵌合した円筒体13と、この全部
の円筒体13の外側に一貫して装着した1本のゴム筒1
4とよりなる湾曲ゴムロール10のエキスパンダロール
において、前記ゴム筒14の外周面にその軸に垂直な平
面に沿った中心線3の左右にそれぞれ逆方向に、かつロ
ール表面の進行方向に対して後退した方向の同じ傾斜角
で傾斜した溝2を開設し、前記左右の溝2の前記中心線
3側の端部2aは前記中心線3を越えて反対側まで延伸
し、それぞれの端部2aは反対側の溝2と溝2の間に位
置するようにオーバーラップして交互に開設されるよう
に構成したものである。
【0010】
【作用】上述のように、薄いフィルム22に対しても湾
曲ゴムロール10の僅かな湾曲による拡幅効果の不足分
を左右の傾斜した溝2による拡幅効果が補充することに
より、必要な拡幅効果を得るものである。
【0011】これはロール表面が図1(ロ)の矢印方向
に進行するように回転することにより、フィルム22は
溝2の肩部分で斜め外側に引っ張られる力が作用して拡
幅されて皺の発生を防止出来る。
【0012】
【実施例】図1は本考案のエキスパンダロールの説明図
で、(イ)は側面図、(ロ)は周面の展開図、図3は本
考案にも使用する湾曲ゴムロールの断面図である。
【0013】図3に示すように、上述の湾曲ゴムロール
10は中心軸11は直線に近い状態で僅かに湾曲してい
る。この中心軸11に一定間隔でベアリング12が分散
配置されており、このベアリング12にそれぞれ円筒体
13が挿嵌してあり、それぞれ中心軸11に対して回転
自在に構成されている。なお、図では湾曲を明確にする
ために、実際の湾曲より大きく湾曲した状態で示してあ
る。
【0014】これらの円筒体13の列に内径が円筒体1
3の外径より僅かに小さい1本のゴム筒14が挿嵌され
て、多少湾曲した1本のゴムロールを形成している。
【0015】この場合、ゴムは時効硬化で硬くなること
があるので、時効硬化の小さい材質を選ぶことが必要で
ある。又、円筒体13はそれぞれは直線状の円筒体13
であるので、ゴム筒14の厚さをある程度厚くして、全
体として一律に湾曲しているように構成することが必要
である。
【0016】しかし、実際には上述のゴムの時効硬化の
ために、大きく湾曲させると薄いフィルム22の場合に
は追随して回転しなくなるので、薄いフィルム22用と
しては僅かな湾曲しか出来なく、このための拡幅効果の
不足分を補うために図1に示すようにゴム筒14の周面
にヘリンボン状の溝2を開設してある。
【0017】このヘリンボン状の溝2はゴム筒14の外
周面にその中心軸11に垂直な平面に沿った中心線3の
左右にそれぞれ逆方向に、かつロール表面の進行方向
(図1(ロ)の矢印)に対して後退した方向の同じ傾斜
角で傾斜した溝2を一定間隔で開設し、左右の溝2の中
心線3側の端部2aは中心線3を越えて反対側の溝2の
間まで延伸し、左右それぞれの端部2a間はオーバーラ
ップして交互に開設されたものである。
【0018】
【考案の効果】上述のように、走行するベルトはこれに
接触しているロールの直径の大きい方へ移動するので、
湾曲ゴムロール10を使用することにより、ベルト即ち
フィルムの両端が逆方向に移動するように力が作用し、
拡幅効果が発揮され、皺が伸ばされる。
【0019】左右逆方向に、かつ流れ方向に後退する傾
斜角で傾斜して開設された左右のヘリンボン状の溝2に
よる拡幅効果により、僅かな湾曲の湾曲ゴムロール10
の場合でも拡幅効果の不足分を補い、薄いフィルム22
の場合でも充分な拡幅効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のエキスパンダロールの説明図で、
(イ)は側面図、(ロ)は周面の展開図である。
【図2】実際に使用するエクストルジョンラミネーター
の使用場所を示す説明図である。
【図3】湾曲ゴムロールの断面図である。
【符号の説明】
2 溝 2a 端部 3 中心線 10 湾曲ゴムロール 11 中心軸 12 ベアリング 13 円筒体 14 ゴム筒
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−4056(JP,A) 特開 平4−334450(JP,A) 特開 平5−16257(JP,A) 特開 昭59−45122(JP,A) 実願 平2−51290号(実開 平4− 12450号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭63−142728号(実開 平2− 64553号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラミネーター等で薄い基材を移送するロ
    ール群のうち、ラミネート点に最も近い位置に配置さ
    れ、前記基材の皺伸ばしのために僅かに湾曲した中心軸
    と、この中心軸に一定間隔ごとに列をなして嵌合したベ
    アリングと、この各ベアリングにそれぞれ独立して嵌合
    した円筒体と、この全部の円筒体の外側に一貫して装着
    した1本のゴム筒とよりなる湾曲ゴムロールのエキスパ
    ンダロールにおいて、前記ゴム筒の外周面にその軸に垂
    直な平面に沿った中心線の左右にそれぞれ逆方向に、か
    つロール表面の進行方向に対して後退した方向の同じ傾
    斜角で傾斜した溝を開設し、前記左右の溝の前記中心線
    側の端部は前記中心線を越えて反対側まで延伸し、それ
    ぞれの端部は反対側の溝と溝の間に位置するようにオー
    バーラップして交互に開設されていることを特徴とする
    エキスパンダロール。
JP1993047381U 1993-08-31 1993-08-31 エキスパンダロール Expired - Lifetime JP2551673Y2 (ja)

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JPH0717531U JPH0717531U (ja) 1995-03-28
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