JPH07174954A - 筒状成形体、筒状成形体の成形型及びその製造方法 - Google Patents

筒状成形体、筒状成形体の成形型及びその製造方法

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JPH07174954A
JPH07174954A JP32048193A JP32048193A JPH07174954A JP H07174954 A JPH07174954 A JP H07174954A JP 32048193 A JP32048193 A JP 32048193A JP 32048193 A JP32048193 A JP 32048193A JP H07174954 A JPH07174954 A JP H07174954A
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博 野村
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/2681Moulds with rotatable mould parts

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 より適当な形状の内歯車を有する筒状成形体
を提供すること、及び該筒状成形体を成形する成形型、
及び該筒状成形体の製造方法を提供すること。 【構成】 樹脂材料の筒状成形体の内周面に、円周方向
に対して傾斜した螺旋状の内歯車と、この内歯車に隣接
する、該内歯車の歯幅より幅広で螺旋状の逃げ溝を形成
した筒状成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、筒状成形体、筒状成形体の成形
型及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ズームレンズ鏡筒には、ズ
ーミングやフォーカシングを行なわせるために、各種の
回転筒が備えられている。本出願人が開発中のズームレ
ンズ鏡筒においては、回転時に、その内周側に位置する
第1、第2の筒状部材を光軸方向に進退させかつ該第
1、第2の筒状部材に回転を伝達する回転筒を用いてい
る。この回転筒は、その回転時に第1筒状部材を光軸方
向に進退させると共に、その回転を、内周面に形成した
内歯車により、第1筒状部材と共に光軸方向に移動する
ギヤ等を介して第2筒状部材に伝えている。
【0003】ところで、回転筒の内周面全域に内歯車を
形成したのでは、該内周面に他のカム溝等を形成するこ
とができなくなる。このため、より適当な形状の内歯車
を有する回転筒の出現が切望されている。さらに、この
ような内歯車を有する回転筒を、樹脂材料により簡単に
成形することができる成形型及びその製造方法が切望さ
れている。
【0004】
【発明の目的】本発明は、以上の問題意識に基づき、よ
り適当な形状の内歯車を有する筒状成形体を提供するこ
とを目的とする。本発明はさらに、該筒状成形体を成形
する成形型、及び該筒状成形体の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【発明の概要】上記目的を達成するための本発明は、樹
脂材料の筒状成形体の内周面に、円周方向に対して傾斜
した螺旋状の内歯車と;この内歯車に隣接する、該内歯
車の歯幅より幅広で螺旋状の逃げ溝を形成したことに特
徴を有する。
【0006】また本発明は、筒状成形体を成形する成形
型であって、該筒状成形体の外面を形成する上型、及び
内面を形成する下型を備え、かつ、該下型は、内歯車に
対応する螺旋状の歯型部を有する第1筒状型部と;逃げ
溝に対応する螺旋状の平面部を有する第2筒状型部とを
備えたことを特徴としている。
【0007】さらに本発明は、内周面に、内歯車と平行
な螺旋状のリード溝を有する筒状成形体を成形する成形
型であって、該筒状成形体の外面を形成する上型、及び
内面を形成する下型を備え、かつ、該下型は、内歯車に
対応する螺旋状の歯型部を有する第1筒状型部と;逃げ
溝に対応する螺旋状の平面部を有する第2筒状型部と;
この第2筒状型部が有する、上記リード溝に対応する螺
旋状の凸部とを備えたことを特徴としている。
【0008】また本発明は、筒状成形体の製造方法であ
って、筒状成形体の外面を形成する上型である、内歯車
に対応する螺旋状の歯型部を有する第1筒状型部と、逃
げ溝に対応する螺旋状の平面部を有する第2筒状型部、
及び筒状成形体の内面を形成する下型を組み合わせる第
1ステップ;上記上型と下型とで構成する空間に樹脂材
料を注入する第2ステップ;上記空間内の樹脂材料が硬
化した時点で、第2筒状型部を回転させて上型から離脱
させる第3ステップ;上記第1筒状型部を軸方向に移動
させて歯型部を内歯車から離脱させて逃げ溝に位置させ
る第4ステップ;及び、上記第1筒状型部を回転させて
上型から離脱させる第5ステップを備えたことを特徴と
している。
【0009】
【発明の実施例】以下、図示実施例について本発明を説
明する。カメラが有する本実施例のズームレンズ鏡筒
は、前群レンズL1と後群レンズL2によってズームレ
ンズ系が構成されており、この前群レンズL1でフォー
カシングがなされる。
【0010】図7、図8に示されるように、本発明を適
用したカメラのカメラボディ10に一体化された固定鏡
筒11には、内筒11aと外筒11bが備えられてい
る。該内筒11aと外筒11bの光軸方向後端部は接続
壁11cで接続され、前端部は開放されていて、この開
放端から、内筒11aの外周に、回転筒12が回転自在
に嵌められている。内筒11aには、撮影光軸Oと平行
な方向の直進ガイド溝11eが設けられている。
【0011】本発明の特徴である筒状成形体即ち回転筒
12は、合成樹脂材料からなり、図9に示されるよう
に、その外周に、円周方向の平ギヤ12aが一体に設け
られ、その先端外周部には細密ねじ12bが一体に形成
されている。またその内面には、円周方向に傾斜した螺
旋状のリード溝12cと、このリード溝12cと平行
な、円周方向に対して傾斜した螺旋状の傾斜インナギヤ
(内歯車)12dと、この傾斜インナギヤ12dに隣接
して、該傾斜インナギヤ12dの歯底円より大径で、歯
幅より幅広かつ螺旋状の逃げ溝12eとが形成されてい
る。
【0012】固定鏡筒11の内筒11aと外筒11bの
前端開放部には、外筒11bの内面との嵌合部13a
と、細密ねじ12bに螺合するねじ部13bと、内筒1
1aの外面に当接する当接部13cと、外方フランジ1
3eを有する支持リング13が固定されている。この支
持リング13は、図示しない付勢手段により、固定鏡筒
11側に押圧されて一定位置に保持されている。13d
は、支持リング13の外周面に形成した回動操作用のギ
ヤである。この支持リング13により、内筒11aと外
筒11bの開口部の強度不足を解消することができる。
【0013】固定鏡筒11の外筒11bには、平ギヤ1
2aと噛み合うピニオン11f用の切欠11dが設けら
れ、内筒11aには、リード溝12c及び傾斜インナギ
ヤ12d(図1、図2)を露出させる同様の切欠が設け
られている。
【0014】固定鏡筒11の内筒11aの内周には、光
軸方向に直進移動する第1進退筒14が嵌められてい
る。この第1進退筒14の外周には、固定鏡筒11の直
進ガイド溝11eに嵌まる直進ガイド突起14aが一体
に設けられ、この直進ガイド突起14a上に、回転筒1
2のリード溝12c(図1、図2)に嵌まるピン14b
が設けられている。またこの第1進退筒14の内周に
は、雌ヘリコイド14cと、光軸と平行な直進案内溝1
4d(図1、図3)とが形成されている。以上の関係に
より、回転筒12が回転駆動されると、直進ガイド溝1
1e及びリード溝12cに従い、第1進退筒14が回転
することなく、光軸方向に進退する。
【0015】第1進退筒14の内周には、第2進退筒1
5が嵌まっている。この第2進退筒15の外周の光軸方
向後部には、第1進退筒14の雌ヘリコイド14cに螺
合する雄ヘリコイド15aが形成されている。第2進退
筒15の内周には、直進ガイド部材16が位置してい
て、この直進ガイド部材16の後端部には、ギヤ支持兼
直進ガイド板17が固定ねじ19で固定されている。第
2進退筒15には、この直進ガイド部材16と直進ガイ
ド板17とに相対回転自在に挟着される内方フランジ1
5b(図7、図8参照)が形成されている。また、直進
ガイド板17の周縁部に複数個形成した直進案内キー1
7aは、第1進退筒14の直進案内溝14dに嵌まって
いる。従って、直進ガイド部材16と直進ガイド板17
は、第2進退筒15と相対回転は自在で光軸方向には一
体に移動する。すなわち、第2進退筒15は、回転する
と、雄ヘリコイド15aと雌ヘリコイド14cに従っ
て、回転しながら、光軸方向に移動し、一方、直進ガイ
ド部材16と直進ガイド板17は回転することなく、第
2進退筒15と共に光軸方向に移動する。
【0016】図1に示されるように、直進ガイド部材1
6は、撮影光軸Oと平行な方向に延出する3個の直進キ
ー16b及び16b′を有している。前群直進ガイド部
材18は、該3個の直進キー16b及び16b′と係合
する、撮影光軸Oと平行な方向に延出する3個の直進キ
ー18aを有している。前群直進ガイド部材18には、
固定ねじ21によりシャッタブロック20が固定され、
該シャッタブロック20はさらに前群レンズ支持筒22
に固定されるもので、従って、シャッタブロック20及
び前群レンズ支持筒22は回転が拘束され、光軸方向移
動のみが可能である。
【0017】図1と図4に示されるように、シャッタブ
ロック20は、その軸部に、雌ヘリコイド20aを有
し、この雌ヘリコイド20aに、前群レンズL1を固定
したレンズ支持環23の雄ヘリコイド23aが螺合して
いる。このレンズ支持環23は、その前端部に螺合され
たレンズ押え環40とで前群レンズ枠45を構成する。
前群レンズ支持筒22の外周面後端部には、レンズ支持
環23をズーミング時に光軸方向に移動させるための雄
ヘリコイド22aが形成されている。シャッタブロック
20は、シャッタブレード20cを有しており、該シャ
ッタブロック20には、FPC基板20dを介して駆動
信号が与えられる。
【0018】一方、前群直進ガイド部材18には、後群
レンズL2を光軸方向に直進移動させるための後群ガイ
ド面18bが形成されている。後群レンズL2は、後群
レンズ枠24に固定されており、この後群レンズ枠24
に、この後群ガイド面18bに係合する直進キー24a
が設けられている。そして、この直進キー24a上に、
カムピン24bが突出形成されている。
【0019】第2進退筒15には、その内周面に、前群
レンズ支持筒22の雄ヘリコイド22aを螺合させる雌
ヘリコイド15cと、後群レンズ枠24のカムピン24
bを嵌入させるカム溝15dとが形成されている。カム
溝15dは、雌ヘリコイド15cの一部を切除する形
で、該ヘリコイドと同一の周方向位置において混在して
いる。組立時には、前群レンズ支持筒22の後端部の開
放溝22bに後群レンズ枠24のカムピン24bを嵌
め、この状態で、カムピン24bはカム溝15dに、雄
ヘリコイド22aは雌ヘリコイド15cに、それぞれ係
合させる。この係合状態では、第2進退筒15が回転す
ることにより、雌ヘリコイド15cと雄ヘリコイド22
aの螺合関係、及び直進ガイド部材16の直進キー16
bと前群直進ガイド部材18の直進キー18aとの直進
ガイド関係により、前群レンズ支持筒22(前群レンズ
L1)が光軸方向に直進移動し、また、カム溝15dと
カムピン24bの係合関係、及び後群レンズ枠24の直
進キー24aと前群直進ガイド部材18の後群ガイド面
18bとの直進ガイド関係により、後群レンズ枠24
(後群レンズL2)が光軸方向に所定の軌跡で移動し、
ズーミングがなされる。
【0020】以上の説明により、回転筒12が回転駆動
されると、第1進退筒14が光軸方向に直進移動し、第
1進退筒14に対して第2進退筒15が回転すると、第
2進退筒15が回転しながら光軸方向に移動し、前群レ
ンズL1、後群レンズL2が空気間隔を変えながら、直
進移動してズーミングがなされることが分かる。
【0021】次に、第2進退筒15に回転を与える駆動
機構について説明する。この回転駆動機構は、基本的
に、回転筒12の回転を第2進退筒15に伝達するもの
である。第1進退筒14の後端部には、一対のギヤ支持
プレート26と27が固定ねじ29により固定されてい
る。ギヤ支持プレート26には、回転筒12の傾斜イン
ナギヤ12dに噛み合うピニオン30(図5、図6参
照)が回転自在に支持されている。また第1進退筒14
の後端部の周方向に形成した複数の直進案内キー14a
のうち2箇所の直進案内キー14の間には、ピニオン3
0を収納するピニオン収納空間14eを有する直進案内
突起14a′(図3)が形成されている。このピニオン
収納空間14eに収納されたピニオン30は、その歯面
一部が第1進退筒14の外面から突出する。回転筒12
の傾斜インナギヤ12d(図2)は、リード溝12cと
平行であるから、回転筒12の回転により第1進退筒1
4が光軸方向に移動しても、ピニオン30と傾斜インナ
ギヤ12dの噛合関係は維持される。ギヤ支持プレート
26と27の間には、このピニオン30の回転を受ける
ギヤ列31が支持されており、その最終ギヤ31aの軸
部には、前方に延びる回転伝達シャフト32が一体に固
着されている。この回転伝達シャフト32は、非円形の
一様断面をしている。
【0022】一方、直進ガイド部材16の後端面に固定
された直進ガイド板17には、この回転伝達シャフト3
2に対する軸方向の相対移動は自在で一体に回転する取
出ピニオン33が軸方向移動を規制した状態で支持され
ている。つまり、取出ピニオン33は、常時直進ガイド
板17(及び第2進退筒15)と光軸方向に一緒に移動
する。そしてこの取出ピニオン33は、第2進退筒15
の内面に形成した周方向インナギヤ15eと噛み合って
いる。従って、回転筒12の回転は、第1進退筒14が
光軸方向のどの位置にあっても、傾斜インナギヤ12
d、ピニオン30、ギヤ列31、回転伝達シャフト3
2、取出ピニオン33及び周方向インナギヤ15eを介
して第2進退筒15に伝達されることとなる。
【0023】上記構成からなる本ズームレンズ鏡筒は、
上述の通り、回転筒12が正逆に回転駆動されると、第
1進退筒14が光軸方向に直進移動すると共に、第2進
退筒15が回転する。第2進退筒15は回転すると、光
軸方向に移動し、前群レンズL1、後群レンズL2が空
気間隔を変えながら、直進移動してズーミングがなされ
る。このように、前群レンズL1と後群レンズL2を、
図7の収納状態から図8のテレ端位置まで移動させるこ
とができ、しかも収納状態において、第1進退筒14及
び第2進退筒15が本体外郭(カメラボディ10)、及
びレンズカバー筒41から突出しないので、収納長が極
めて短くされる。
【0024】次に、図9〜図15により、本発明の特徴
である上記回転筒(筒状成形体)12を成形する成形型
及びその製造方法について説明する。図9に示す回転筒
12は、図10に示す成形型35を用いて製造される。
この成形型35は、回転筒12の外面を成形する上型4
0、及び内面を成形する下型41を備えている。この下
型41は、回転筒12の傾斜インナギヤ(内歯車)12
dに対応する螺旋状の歯型部36aを有する第1筒状型
部36と、逃げ溝12eに対応する螺旋状の平面部37
aを有する第2筒状型部37とを有している。この第2
筒状型部37はさらに、リード溝12cに対応する螺旋
状の凸部37bを有している。
【0025】第1筒状型部36は、第2筒状型部37よ
り小径に構成した小径筒部36bと、この小径筒部36
bより大径で螺旋状に形成した螺旋状大径部36cを有
している。この螺旋状大径部36cの外周縁に、上記歯
型部36aが形成されている。第2筒状型部37は、そ
の中央部分に嵌合孔37cを有し、この嵌合孔37cに
第1筒状型部36を摺動可能に嵌合している。第2筒状
型部37は、平面部37aの凸部37bと凸部37bの
間に、係合溝部37dを有している。この係合溝部37
dは、螺旋状大径部36cと同じ巻き方向の螺旋状に形
成されている。第2筒状型部37は、この係合溝部37
dに螺旋状大径部36cを係合させた状態で図10の矢
印A方向に回転したとき、係合溝部37dから螺旋状大
径部36c(歯型部36a)を次第に離脱させて、傾斜
インナギヤ12dと噛み合う歯型部36aを回転筒12
内方にそのまま残して回転筒12から離脱する。また上
型40は、図示はしないが、完成した回転筒12の取り
出しのため、適宜の部分で例えば2つの割り型に分割さ
れるように構成されている。
【0026】上記構成の成形型35を用いて回転筒12
を製造する場合の工程を説明する。先ず、上型40と第
1筒状型部36と第2筒状型部37とを所定の状態に組
み合わせ、合成樹脂材料(樹脂材料)を注入して回転筒
12を成形するための空間を構成する。そしてこの状態
において、該空間に合成樹脂材料を注入し、合成樹脂材
料が硬化した後、第2筒状型部37を図10の矢印A方
向に回転させて上型40から次第に離脱させる(図11
〜図12)。このとき、第2筒状型部37は、回転しな
がらその嵌合孔37cから小径筒部36bを離脱させ、
傾斜インナギヤ12dと噛み合う歯型部36aを回転筒
12内方にそのまま残して、回転筒12から離反する。
【0027】この後、図13に示すように、第1筒状型
部36を、上型40から離反する方向に移動させて、歯
型部36aを傾斜インナギヤ12dから離脱させて逃げ
溝12e上に位置させる。この状態から今度は、第1筒
状型部36を、第2筒状型部37と同じ方向に回転させ
る。すると、歯型部36aを有する螺旋状大径部36c
が、逃げ溝12eの螺旋に沿って回転筒12の内方から
離脱する。これにより、上型40内に完成した回転筒1
2が残るが、この上型40を適宜分割させることにより
該回転筒12を取り出すことができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によると、内歯車を
内周全面に有しない、他のカム溝等を形成することがで
きる筒状成形体を提供することができる。また筒状成形
体は逃げ溝を有するから、内歯車の成形時に該内歯車か
ら成形型を離脱させるときに該逃げ溝を有効に用いるこ
とができる。
【0029】また本発明に係る筒状成形体の成形型によ
れば、筒状成形体の外面を形成する上型、及び内面を形
成する下型を備え、かつ該下型は、内歯車に対応する螺
旋状の歯型部を有する第1筒状型部と、逃げ溝に対応す
る螺旋状の平面部を有する第2筒状型部とを備えている
から、円周方向に対して傾斜した螺旋状の内歯車と、こ
の内歯車に隣接する逃げ溝を有する筒状成形体を、容易
に成形することができる。
【0030】さらに本発明に係る、内歯車と平行な螺旋
状のリード溝を有する筒状成形体の成形型によれば、筒
状成形体の外面を形成する上型、及び内面を形成する下
型を備え、かつ該下型は、内歯車に対応する螺旋状の歯
型部を有する第1筒状型部と、逃げ溝に対応する螺旋状
の平面部を有する第2筒状型部と、この第2筒状型部が
有する、リード溝に対応する螺旋状の凸部とを備えてい
るから、円周方向に対して傾斜した螺旋状の内歯車と、
この内歯車に隣接する逃げ溝と、内歯車と平行な螺旋状
のリード溝を有する筒状成形体を、容易に成形すること
ができる。
【0031】また本発明に係る筒状成形体の製造方法に
よれば、筒状成形体の外面を形成する上型である、内歯
車に対応する螺旋状の歯型部を有する第1筒状型部と、
逃げ溝に対応する螺旋状の平面部を有する第2筒状型
部、及び筒状成形体の内面を形成する下型を組み合わせ
る第1ステップ;上型と下型とで構成する空間に樹脂材
料を注入する第2ステップ;空間内の樹脂材料が硬化し
た時点で、第2筒状型部を回転させて上型から離脱させ
る第3ステップ;第1筒状型部を軸方向に移動させて歯
型部を内歯車から離脱させて逃げ溝に位置させる第4ス
テップ;及び、第1筒状型部を回転させて上型から離脱
させる第5ステップを備えているから、円周方向に対し
て傾斜した螺旋状の内歯車と、この内歯車に隣接する逃
げ溝を有する筒状成形体を、容易に成形することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ズームレンズ鏡筒の実施例を示す、大略の分解
斜視図である。
【図2】同ズームレンズ鏡筒の後方部分の拡大斜視図で
ある。
【図3】同ズームレンズ鏡筒の中間部分の拡大斜視図で
ある。
【図4】同ズームレンズ鏡筒の前方部分の拡大斜視図で
ある。
【図5】同ズームレンズ鏡筒の動力伝達系の支持機構を
示す斜視図である。
【図6】同動力伝達系のギヤのみの関係を示す斜視図で
ある。
【図7】ズームレンズ鏡筒の収納状態の縦断上半図であ
る。
【図8】同ズームレンズ鏡筒の最長繰出状態の縦断上半
図である。
【図9】本発明に係る筒状成形体である回転筒を示す斜
視図である。
【図10】同筒状成形体を成形型により成形するときの
製造工程を示す斜視図である。
【図11】同筒状成形体を成形型により成形するときの
製造工程を示す斜視図である。
【図12】同筒状成形体を成形型により成形するときの
製造工程を示す斜視図である。
【図13】同筒状成形体を成形型により成形するときの
製造工程を示す斜視図である。
【図14】同筒状成形体を成形型により成形するときの
製造工程を示す斜視図である。
【図15】同筒状成形体を成形型により成形するときの
製造工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
12 回転筒(筒状成形体) 12c リード溝 12d 傾斜インナギヤ(内歯車) 12e 逃げ溝 35 成形型 40 上型 36 第1筒状型部 36a 歯型部 36b 小径筒部 36c 螺旋状大径部 37 第2筒状型部 37a 平面部 37b 凸部 37c 嵌合孔 37d 係合溝部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂材料の筒状成形体の内周面に、 円周方向に対して傾斜した螺旋状の内歯車と;この内歯
    車に隣接する、該内歯車の歯幅より幅広で螺旋状の逃げ
    溝と;を形成したことを特徴とする筒状成形体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の筒状成形体を成形する成
    形型であって、 該筒状成形体の外面を形成する上型、及び内面を形成す
    る下型を備え、 かつ、該下型は、 内歯車に対応する螺旋状の歯型部を有する第1筒状型部
    と;逃げ溝に対応する螺旋状の平面部を有する第2筒状
    型部と;を備えたことを特徴とする筒状成形体の成形
    型。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記内周面にさら
    に、内歯車と平行な螺旋状のリード溝が形成されている
    筒状成形体。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の筒状成形体を成形する成
    形型であって、 該筒状成形体の外面を形成する上型、及び内面を形成す
    る下型を備え、 かつ、該下型は、 内歯車に対応する螺旋状の歯型部を有する第1筒状型部
    と;逃げ溝に対応する螺旋状の平面部を有する第2筒状
    型部と;この第2筒状型部が有する、上記リード溝に対
    応する螺旋状の凸部と;を備えたことを特徴とする筒状
    成形体の成形型。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の筒状成形体の製造方法で
    あって、 筒状成形体の外面を形成する上型である、内歯車に対応
    する螺旋状の歯型部を有する第1筒状型部と、逃げ溝に
    対応する螺旋状の平面部を有する第2筒状型部、及び筒
    状成形体の内面を形成する下型を組み合わせる第1ステ
    ップ;上記上型と下型とで構成する空間に樹脂材料を注
    入する第2ステップ;上記空間内の樹脂材料が硬化した
    時点で、第2筒状型部を回転させて上型から離脱させる
    第3ステップ;上記第1筒状型部を軸方向に移動させて
    歯型部を内歯車から離脱させて逃げ溝に位置させる第4
    ステップ;及び、 上記第1筒状型部を回転させて上型から離脱させる第5
    ステップ;を備えたことを特徴とする筒状成形体の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013545049A (ja) * 2010-11-22 2013-12-19 スティヒティング・カトリーケ・ユニフェルジテイト・モア・パティキュラー・ザ・ラットバウト・ユニヴァーシティ 動力装置システム、動力装置、およびそれらを備えるロボットアーム装置

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