JPH07174765A - 分注装置 - Google Patents

分注装置

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JPH07174765A
JPH07174765A JP32057393A JP32057393A JPH07174765A JP H07174765 A JPH07174765 A JP H07174765A JP 32057393 A JP32057393 A JP 32057393A JP 32057393 A JP32057393 A JP 32057393A JP H07174765 A JPH07174765 A JP H07174765A
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JP
Japan
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detergent
dispensing
diluent
syringe
pipe
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JP32057393A
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English (en)
Inventor
Itsuro Sasao
逸郎 笹尾
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、簡単な構造で短時間のうちに
且つ分注誤差を生じさずに十分な洗浄効果を達成でき、
そして洗剤濃度を種々選択できる分注装置を提供するこ
とである。 【構成】本発明による分注装置は、吸排操作を行うシリ
ンジ1と、シリンジ1の吸排口から分注管路2を介して
接続されシリンジ1の吸排操作に応じて分注対象液を吸
入し所定量ずつ外部容器に分注する分注プローブ3と、
シリンジ1と分注管路2のいずれか一方と電磁弁25を
含む管路24で接続され希釈液槽28から希釈液を吸入
する希釈液用ポンプ26と、シリンジ1と分注管路2の
いずれか一方と電磁弁12を含む管路11で接続され洗
剤槽15から洗剤を吸入する洗剤用ポンプ13とを具備
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動化学分析装置等に
用いられている検体や試薬等を反応管に注入するための
分注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】臓器は、その機能状況に応じてその臓器
の分泌する酵素等の化学成分の量が変化する。そこで、
機能状況を把握するために、血清や尿等に混入する化学
成分を定量分析することにより病気の進行状況を診断す
ることができる。
【0003】自動化学分析装置は、上記定量分析を自動
化した装置であり、自装置内の保冷庫の血清等の検体を
サンプリングプローブで吸入し所定位置に搬送されてき
た反応管に微量ずつ分注し、そしてその反応管に試薬を
試薬プローブで加注しながら反応を進め、その反応液を
測光装置等で分析する装置である。
【0004】ところで、このような自動化学分析装置に
とって重要な課題は、処理スピードの向上と、コンタミ
ネーション(汚染)の防止である。このコンタミネーシ
ョンは、前回使用した検体や試薬が、管路や反応管、さ
らにサンプリングプローブおよび試薬プローブ(以下特
に指定しない限りこれらプローブを単に分注プローブと
総称する)に残留することにより発生する。現在は、こ
のコンタミネーションを防止するために、純水を収容し
た純水槽を分注プローブの旋回軌道上に設置し、検体や
試薬を吸入および吐出するためのポンプを起動して分注
プローブに純水を流通させて洗浄する。
【0005】また近年では、この洗浄効果を向上するた
めに、次のような方法が採用されているものもある。ま
ず第1の方法として、上記純水に代えて洗剤を分注プロ
ーブに流通させることにより、洗浄効果を向上する方法
である。
【0006】第2の方法として、微小気泡を上記純水や
洗剤(以下特に指定しない限りこれらを単に洗浄液と総
称する)に混入させ、この洗浄液を分注プローブに流通
させて、気泡の移動に伴い発生する微小な機械的振動を
分注プローブ内壁に与えることにより、洗浄効果を向上
する方法である。第3の方法として、上記洗浄液を加熱
して温度を高め、この温度上昇に伴って活発になる水の
分子運動を利用して、洗浄効果を向上する方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍、上記洗浄方
法には次のような問題がある。まず、第1の方法は、洗
浄作業に時間がかかるため、この洗浄作業を反応工程中
に実施すると自動化学分析装置の処理スピードを著しく
低下させてしまうという問題を抱えている。なぜなら、
分注プローブに洗浄液を流通させるためには、その洗浄
液槽の設置位置まで分注プローブを旋回し、その位置で
分注プローブを降下して洗浄液を吸入し、そして吸入
後、分注プローブを排出位置まで旋回しそこで吐出する
ように作業量が多いためである。また他の問題として、
洗浄効果を高めるべく洗剤濃度を高めると、吐出後にも
洗剤が分注プローブ内壁に残留し次の反応過程に影響す
るという問題がある。さらに他の問題として、洗剤を予
定濃度に希釈して洗浄液槽に収める手間が必要であると
共に、どのような検査項目であっても常に一定濃度の洗
浄液でしか洗浄できず、各検査項目に最適な濃度の洗浄
液を選択することができないという問題がある。
【0008】次に第2の方法は、微小気泡を混入させる
ための装置、つまり圧縮空気を発生するコンプレッサお
よび空気タンクを追加する必要があると共に、配管およ
び電磁弁並びに安全弁等を耐圧構造に加工する必要や、
オイルミストを防止するためのフィルタも必要になり、
このため構造が複雑で大型化すると共にコストの点でも
問題である。また、微小気泡は配管系の接続部や凹部等
に付着し易く、そのため分注誤差が生じるという問題も
ある。
【0009】そして、第3の方法は、洗浄液を加熱し保
温するために、加熱用ヒータおよび温度を一定に保つた
めの温度調節回路、並びにこの加熱した洗浄液を保温し
ながら収容するタンクが必要になり、このため構造が複
雑で大型化すると共にコストの点でも問題である。ま
た、洗浄液の温度を高めて洗浄効果を高めようとして
も、洗浄液中の溶存気体が気泡として発生し、第2の方
法と同様に分注誤差が生じるという問題もある。
【0010】本発明は、上述した事情に対処すべくなさ
れたもので、その目的は、簡単な構造で短時間のうちに
且つ分注誤差を生じさせずに十分な洗浄効果を達成で
き、さらに洗剤濃度を種々選択できる分注装置を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による分注装置
は、吸排操作を行うシリンジと、上記シリンジの吸排口
から分注管路を介して接続され、上記シリンジの吸排操
作に応じて分注対象液を吸入し所定量ずつ外部容器に分
注する分注プローブと、上記シリンジと上記分注管路の
いずれか一方と希釈液開閉弁を含む管路で接続され、希
釈液槽から希釈液を吸入する希釈液吸入手段と、上記シ
リンジと上記分注管路のいずれか一方と洗剤開閉弁を含
む管路で接続され、洗剤槽から洗剤を吸入する洗剤吸入
手段とを具備したことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明によれば、上記希釈液開閉弁と上記洗剤
開閉弁の一方を上記希釈液吸入手段または上記洗剤吸入
手段の吸入操作と共に開放して上記分注管路を経由して
上記分注プローブから吐出することにより、上記希釈液
と上記洗剤のいずれかで上記分注管路および上記分注プ
ローブを洗浄することができる。
【0013】また、上記希釈液開閉弁と上記洗剤開閉弁
の両方を開放すると共に上記希釈液吸入手段と上記洗剤
吸入手段の各吸入量を調整することにより、所望の希釈
率で希釈した上記洗剤で上記分注管路および上記分注プ
ローブを洗浄することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による分注装置
の一実施例を説明する。まず、第1実施例について説明
する。図1は、本実施例による分注装置の配管を示す図
である。
【0015】図1において、1は吸排操作を行うシリン
ジであり、このシリンジ1の吸排口には分注用の管路2
の一端が接続される。この管路2の先端には分注プロー
ブ3が装着され、この分注プローブ3は、図示しない旋
回機構に支持されて試薬を保存する試薬容器4と反応管
5との間を移動するようになっていて、シリンジ1の吸
排操作に応じて試薬容器4から試薬を吸入し、所定の分
注位置まで搬送されてきた反応管5内に微量ずつ分注す
る。
【0016】試薬容器4と反応管5との間の分注プロー
ブ3の旋回軌道上の所定位置には、洗浄筒6が配置され
ていて、分注プローブ3は試薬容器4と反応管5との間
を移動する間にここで洗浄液を吐出すると共に、洗浄筒
6の側壁に取り付けられた洗浄管7から吐出される洗浄
液でその外壁を洗浄されるようになっている。
【0017】シリンジ1の容積器には開口部が設けられ
ていて、この開口部には管路8の一端が接続される。管
路8の他端は、二股の混合管9の排出口に接続される。
この混合管9の流入口の一方には、第1の洗剤ユニット
10の管路11の一端が接続される。管路11の他端
は、電磁力により流路の開閉を行う電磁弁12を介して
洗剤用ポンプ13の排出口に接続される。洗剤用ポンプ
13の吸入口には管路14の一端が接続され、この管路
14の他端は、洗剤aを収容する洗剤槽15に浸入され
る。
【0018】また、上記混合管9の流入口の他方には、
管路16の一端が接続され、管路16の他端は、もう一
つの混合管17の排出口に接続されている。この混合管
17の流入口の一方には、第2の洗剤ユニット18の管
路19の一端が接続される。管路19の他端は、電磁力
により流路の開閉を行う電磁弁20を介して洗剤用ポン
プ21の排出口に接続される。洗剤用ポンプ21の吸入
口には管路22の一端が接続され、この管路22の他端
は、洗剤aと性質の異なる洗剤bを収容する洗剤槽23
に浸入されている。
【0019】また、上記混合管17の流入口の他方に
は、管路24の一端が接続される。管路24の他端は、
電磁力により流路の開閉を行う電磁弁25を介して希釈
液用ポンプ26の排出口に接続される。希釈液用ポンプ
26の吸入口には管路27の一端が接続され、この管路
27の他端は、希釈液を収容する洗剤槽28に浸入され
ている。
【0020】なお図示しないが、本分注装置には制御回
路が設けられている。この制御回路は、電磁弁12,2
0,25の開閉動作を各別に制御すると共に、洗剤用ポ
ンプ13,21、希釈液用ポンプ26による各吸入量を
各別に制御する。また、制御回路には、図示しない入力
装置が接続され、オペレータが所望する洗浄モードや希
釈率を制御回路に入力するようになっている。ところ
で、洗浄モードには、次のような種類がある。すなわ
ち、希釈液だけの洗浄モード、希釈液で希釈された洗剤
aでの洗浄モード、希釈液で希釈された洗剤bでの洗浄
モード、希釈液で希釈された洗剤aと希釈液で希釈され
た洗剤bとで交互に洗浄する洗浄モードである。
【0021】次に以上のように構成された本実施例の作
用について説明する。まず初めに、試薬の分注操作につ
いて説明する。この場合、全ての電磁弁12,20,2
5が制御回路の制御下で、閉状態に設定される。そし
て、分注プローブ3が旋回機構により試薬容器4の吸入
口まで旋回され、ここで試薬下まで降下され、シリンジ
1の吸入操作により試薬容器4の試薬がシリンジ1の容
積器に十分量吸入される。この吸入が終了すると、分注
プローブ3が旋回機構により所定の分注位置まで逆旋回
され、この分注位置に搬送されてくる反応管5にシリン
ジ1の排出操作により試薬微量ずつ分注される。
【0022】以上が分注操作であり、次に洗浄操作につ
いて説明する。まず、図2を参照して、各種洗浄モード
の切換え操作について説明する。上述したように、洗浄
モードには、希釈液だけの洗浄モードA、希釈液で希釈
された洗剤aでの洗浄モードB、希釈液で希釈された洗
剤bでの洗浄モードC、希釈液で希釈された洗剤aと希
釈液で希釈された洗剤bとで交互に洗浄する洗浄モード
Dとがある。
【0023】洗浄モードAの場合、分注プローブ3が旋
回機構により試薬容器4と反応管5との間に配置された
洗浄筒6まで旋回され、制御回路の制御下で電磁弁25
が開状態に、また電磁弁12と20が閉状態に設定され
る。すると、希釈液用ポンプ26が起動され、希釈液槽
28の希釈液が希釈液用ポンプ26の負圧により吸引さ
れ、電磁弁25、管路24、混合弁17、管路16、混
合弁9、管路8、シリンジ1および分注管路2を通っ
て、分注プローブ3から吐出される。したがって、これ
ら経路は、希釈液によって洗浄される。
【0024】洗浄モードBの場合、同様に分注プローブ
3が旋回機構により試薬容器4と反応管5との間に配置
された洗浄筒6まで旋回される。そして、制御回路の制
御下で電磁弁12および25が開状態に、また電磁弁2
0が閉状態に設定される。すると、希釈液用ポンプ26
および洗剤用ポンプ13が起動され、希釈液槽28の希
釈液が希釈液用ポンプ26の負圧により吸引され、電磁
弁25、管路24、混合弁17および管路16を通って
混合弁9に到達すると共に、洗剤槽15の洗剤aが洗剤
用ポンプ13の負圧により吸引され、電磁弁12および
管路11を通って混合弁9に到達する。
【0025】この洗剤aは、混合弁9で希釈液により希
釈され、管路8、シリンジ1および分注管路2を通っ
て、分注プローブ3から吐出される。したがって、これ
ら経路は、希釈液で希釈された洗剤aによって洗浄され
る。
【0026】洗浄モードCの場合、同様に分注プローブ
3が旋回機構により試薬容器4と反応管5との間に配置
された洗浄筒6まで旋回される。そして、制御回路の制
御下で電磁弁20および25が開状態に、また電磁弁1
2が閉状態に設定される。すると、希釈液用ポンプ26
および洗剤用ポンプ20が起動され、希釈液槽28の希
釈液が希釈液用ポンプ26の負圧により吸引され、電磁
弁25および管路24を通って混合弁17に到達すると
共に、洗剤槽23の洗剤bが洗剤用ポンプ21の負圧に
より吸引され、電磁弁20および管路19を通って混合
弁17に到達する。
【0027】この洗剤bは、混合弁17で希釈液により
希釈され、管路16、混合弁9、管路8、シリンジ1お
よび分注管路2を通って、分注プローブ3から吐出され
る。したがって、これら経路は、希釈液で希釈された洗
剤bによって洗浄される。
【0028】洗浄モードDの場合、同様に分注プローブ
3が旋回機構により試薬容器4と反応管5との間に配置
された洗浄筒6まで旋回される。そして、まず、制御回
路の制御下で、電磁弁12および25が開状態に、また
電磁弁20が閉状態に設定される。すると、希釈液用ポ
ンプ26および洗剤用ポンプ13が起動され、希釈液槽
28の希釈液が希釈液用ポンプ26の負圧により吸引さ
れ、電磁弁25、管路24、混合弁17および管路16
を通って混合弁9に到達すると共に、洗剤槽15の洗剤
aが洗剤用ポンプ13の負圧により吸引され、電磁弁1
2および管路11を通って混合弁9に到達し、この洗剤
aは、混合弁9で希釈液により希釈され、管路8、シリ
ンジ1および分注管路2を通って、分注プローブ3から
吐出される。したがって、これら経路は、希釈液で希釈
された洗剤aによって洗浄される。
【0029】この希釈液で希釈された洗剤aによる洗浄
が終了すると、電磁弁25は開状態のまま、電磁弁12
が閉状態に切換えられ、電磁弁20が開状態に切換えら
れる。すると、希釈液用ポンプ26および洗剤用ポンプ
21が起動され、希釈液槽28の希釈液が希釈液用ポン
プ26の負圧により吸引され、電磁弁25および管路2
4を通って混合弁17に到達すると共に、洗剤槽23の
洗剤bが洗剤用ポンプ21の負圧により吸引され、電磁
弁20および管路19を通って混合弁17に到達し、こ
の洗剤bは、混合弁17で希釈液により希釈され、管路
16、混合弁9、管路8、シリンジ1および分注管路2
を通って、分注プローブ3から吐出される。したがっ
て、これら経路は、希釈液で希釈された洗剤aに代わっ
て希釈液で希釈された洗剤bによって洗浄される。
【0030】このように、電磁弁12,20,25の各
開閉状態を切換え、またその開閉動作に応じて希釈液用
ポンプ25と洗剤用ポンプ13,21を駆動することに
よって、上述したような様々な洗浄モードを試薬の種類
に応じて選択でき、洗浄効果を向上することができる。
【0031】次に、図3を参照して、洗剤aまたはbの
希釈率の変更操作について説明する。図3では、希釈率
の高い順に、3種類の希釈率、すなわち高希釈率(洗剤
濃度が低い)N1 、中希釈率(洗剤濃度が中庸)N2 、
低希釈率(洗剤濃度が高い)N3 を一例よして掲げ、3
者を比較して示す。
【0032】なお、ここでは、希釈液用ポンプ25、洗
剤用ポンプ13,21の各吸排能力は、常に一定である
ものとする。図3に示すように、希釈率の調整は、希釈
液の電磁弁25の開放期間に対する電磁弁12または2
0の開放期間によって行う。すなわち、低希釈率N1 の
場合、希釈液の電磁弁25の開放期間に対して、比較的
短期間だけ電磁弁12または20を開状態に切換える。
そして、電磁弁25の開放期間の間、希釈液用ポンプ2
5を駆動して希釈液を一定量吸引すると共に、電磁弁1
2または20が開状態の間、洗剤用ポンプ13または2
1を駆動して洗剤aまたはbを比較的少量吸引する。し
たがって、この一定量の希釈液で比較的少量の洗剤aま
たはbを希釈し、この高希釈率の洗剤aまたはbでシリ
ンジ1、分注管路2および分注プローブ3を洗浄するこ
とができる。
【0033】また、中希釈率N2 の場合、希釈液の電磁
弁25の開放期間が上記低希釈率N1 の場合と同じであ
るとすると、低希釈率N1 の場合より少し長期間だけ電
磁弁12または20の開状態を継続し、これら各弁の開
放期間に応じて希釈液用ポンプ25および洗剤用ポンプ
13または21を駆動することにより、この一定量の希
釈液で上記低希釈率N1 の場合より少し多量の洗剤aま
たはbを希釈し、この中希釈率の洗剤aまたはbでシリ
ンジ1、分注管路2および分注プローブ3を洗浄するこ
とができる。
【0034】さらに、高希釈率N3 の場合にも、希釈液
の電磁弁25の開放期間が上記低希釈率N1 の場合と同
じであるとすると、中希釈率N2 の場合より少し長期間
だけ電磁弁12または20の開状態を継続し、これら各
弁の開放期間に応じて希釈液用ポンプ25および洗剤用
ポンプ13または21を駆動することにより、この一定
量の希釈液で上記中希釈率N2 の場合より少し多量の洗
剤aまたはbを希釈し、この低希釈率の洗剤aまたはb
でシリンジ1、分注管路2および分注プローブ3を洗浄
することができる。
【0035】このように、電磁弁12,20,25の各
開閉期間および希釈液用ポンプ25と洗剤用ポンプ1
3,21による各吸入量を調整することによって、洗剤
の希釈率を試薬の種類に応じて選択でき、洗浄効果を向
上することができる。また、希釈率の低い、すなわち洗
剤濃度の高い洗浄液で洗浄した後は、洗浄モードAで希
釈液だけで洗浄することにより、洗浄液が分注経路に残
留し次の反応過程に影響するという問題も回避できる。
【0036】以上のように本実施例によれば、電磁弁1
2,20,25の開閉を選択することで様々な洗浄モー
ドで、分注プローブ3、分注管路2およびシリンジ1か
らなる分注経路を洗浄でき、またその電磁弁12,2
0,25の開放期間を各別に調整することにより、洗剤
の希釈率を調整することができる。したがって、試薬に
最適な洗浄モードや洗剤希釈率で洗浄効果を向上するこ
とができと共に、従来のように洗剤を予定濃度に希釈し
て洗浄液槽に収める手間が不要になる。
【0037】また、分注時には、全ての電磁弁12,2
0,25を閉状態とすることにより、希釈液や洗剤がシ
リンジ1に流入し反応仮定に影響することもない。そし
て、分注プローブ3を、従来のように洗浄液槽まで移動
する必要がないことから、洗浄スピードを向上すること
ができる。
【0038】また、従来のように、微小気泡を混入させ
るための装置や加熱ヒータ等を必要としないので、構造
を簡素化し小型化を実現できる。さらに、微小気泡を使
用しないので、微小気泡が配管系の接続部や凹部等に付
着し、分注誤差が生じるという問題も解決できる。ま
た、洗浄液を加熱しないので、洗浄液中の溶存気体が気
泡として発生することもなく、この微小気泡が配管系の
接続部や凹部等に付着し、分注誤差が生じるという問題
も解決できる。
【0039】次に第2の実施例について説明する。全体
の構成は、先の実施例で説明した図1と異ならない。図
4は図1に対応させて示す。したがって、図1と同じ部
分には図1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0040】本実施例は、反応管5を洗浄する反応管洗
浄機構を先の実施例装置に追加したことを特徴とする。
すなわち、30は、洗剤aを吸排するポンプであり、こ
のポンプ30の吸入口には管路31の一端が接続され
る。管路31の他端は、洗剤aを収容する洗剤槽15に
浸入される。ポンプ30の排出口には電磁弁32を含む
管路33の一端が接続され、管路33の先端には洗剤a
を吐出するノズル34が接続されている。
【0041】したがって、ポンプ30を駆動して洗剤a
をノズル34から吐出することにより、測定後の反応管
5の内壁を洗剤aで洗浄することができる。次に第3の
実施例について説明する。
【0042】全体の構成は、先の実施例で説明した図1
と異ならない。図5は図1に対応させて示す。したがっ
て、図1と同じ部分には図1と同一符号を付して詳細な
説明は省略する。
【0043】本実施例は、反応管5を様々な洗浄モード
で洗浄する反応管洗浄機構を第1実施例装置に追加した
ことを特徴とする。すなわち、35は、管路8に介挿さ
れた二股の流路切り替え弁であり、この流路切り替え弁
35の排出口には、管路36の一端が接続される。管路
36の先端には洗浄液を吐出するノズル36が接続され
ている。
【0044】したがって、流路切り替え弁35をシリン
ジ1側から管路36側に切換えて洗浄液をノズル34か
ら吐出することにより、測定後の反応管5の内壁を様々
な洗浄モードで洗浄することができる。
【0045】次に第4の実施例について説明する。全体
の構成は、先の実施例で説明した図1と異ならない。図
6は図1に対応させて示す。したがって、図1と同じ部
分には図1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0046】本実施例は、シリンジ1からの管路8に電
磁弁25を介して希釈液用ポンプ26に直接接続し、ま
た、分注管路2の途中に、混合管37を介挿し、混合管
37の一方の吸入口に洗剤用ポンプ13に接続された管
路11の一端を接続する。
【0047】このような構成によっても、第1実施例と
同様に、適当な濃度で洗剤aを混合管37で希釈して、
それを分注プローブ3から吐出し、管路2および分注プ
ローブ3を洗浄することができる。
【0048】本発明は上述した実施例に限定されること
なく、種々変形して実施可能である。例えば、洗剤ユニ
ットの数は、上述したように2つに限定されることな
く、適宜追加してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明による分注装
置は、吸排操作を行うシリンジと、上記シリンジの吸排
口から分注管路を介して接続され、上記シリンジの吸排
操作に応じて分注対象液を吸入し所定量ずつ外部容器に
分注する分注プローブと、上記シリンジと上記分注管路
のいずれか一方と希釈液開閉弁を含む管路で接続され、
希釈液槽から希釈液を吸入する希釈液吸入手段と、上記
シリンジと上記分注管路のいずれか一方と洗剤開閉弁を
含む管路で接続され、洗剤槽から洗剤を吸入する洗剤吸
入手段とを具備したことを特徴とする。
【0050】したがって、本発明によれば、上記希釈液
開閉弁と上記洗剤開閉弁の一方を上記希釈液吸入手段ま
たは上記洗剤吸入手段の吸入操作と共に開放して上記分
注管路を経由して上記分注プローブから吐出することに
より、上記希釈液と上記洗剤のいずれかで上記分注管路
および上記分注プローブを洗浄することができる。
【0051】また、上記希釈液開閉弁と上記洗剤開閉弁
の両方を開放すると共に上記希釈液吸入手段と上記洗剤
吸入手段による各吸入量を調整することにより、所望の
希釈率で希釈した上記洗剤で上記分注管路および上記分
注プローブを洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の分注装置の構造を示す図。
【図2】各種の洗浄モードに伴う各電磁弁の開閉切換え
を説明する図。
【図3】洗剤の希釈液による希釈率の変化に応じた各電
磁弁の開放期間を示す図。
【図4】第2実施例の分注装置の配管構造を示す図。
【図5】第3実施例の分注装置の配管構造を示す図。
【図6】第4実施例の分注装置の配管構造を示す図。
【符号の説明】
1…シリンジ、2…分注管路、3…分注プローブ、4…
試薬容器、5…反応管、6…洗浄筒、7…洗浄管、8,
11,14,16,19,22,24,27…管路、
9,17…混合管、10,18…洗剤ユニット、12,
20,25…電磁弁、13,21…洗剤ポンプ、15,
23…洗剤槽、26…希釈液ポンプ、28…希釈液槽。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸排操作を行うシリンジと、 前記シリンジの吸排口から分注管路を介して接続され、
    前記シリンジの吸排操作に応じて分注対象液を吸入し所
    定量ずつ外部容器に分注する分注プローブと、 前記シリンジと前記分注管路のいずれか一方と希釈液開
    閉弁を含む管路で接続され、希釈液槽から希釈液を吸入
    する希釈液吸入手段と、 前記シリンジと前記分注管路のいずれか一方と洗剤開閉
    弁を含む管路で接続され、洗剤槽から洗剤を吸入する洗
    剤吸入手段とを具備したことを特徴とする分注装置。
JP32057393A 1993-12-20 1993-12-20 分注装置 Pending JPH07174765A (ja)

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