JPH0717462U - サンドブラスト装置 - Google Patents

サンドブラスト装置

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JPH0717462U
JPH0717462U JP5228793U JP5228793U JPH0717462U JP H0717462 U JPH0717462 U JP H0717462U JP 5228793 U JP5228793 U JP 5228793U JP 5228793 U JP5228793 U JP 5228793U JP H0717462 U JPH0717462 U JP H0717462U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全で、かつ容易に開閉できる大型の扉を有
し、小物部品から自動車のエンジン本体等の大型の被加
工物まで収容でき、研磨材の回収及び交換作業が簡単
で、かつ作業用透視窓や照射窓のガラス等が傷つきにく
い低原価で量産性に優れたサンドブラスト装置の提供を
目的とする。 【構成】 被加工物にブラスト処理を行うための底部が
開口したキャビネット2′と、キャビネット2′内に配
設されたターンテーブル7′を有する作業台6′と、キ
ャビネットの所定部に配設された作業用透視窓2a′及
び/又は照射窓の内側に被着された透明で軟質の合成樹
脂板と、キャビネット2′に被加工物を搬出入するため
の開口部の扉の側部等に少なくとも1以上配設されたガ
スダンパ5bと、キャビネット2′の底部に形成された
係合部2eと、係合部2eに脱着自在に係合される研磨
材収納容器11′と、を備えた構成を有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はキャビネット本体内で圧縮空気等を用いて砂等の粒状の研磨材を被加 工物に噴射して表面加工等を行うサンドブラスト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、各種金型の研掃、熱処理品のスケール落とし、エンジン部品等の再生等 を目的とした各種のサンドブラスト装置が開発されている。 例えば、特開平4−87772号公報には研磨材の回収能力を向上させたブ ラスト加工装置が、実開平4−60661号公報にはキャビネット内に被加工 物を収納するタンブラを有するエアブラスト装置が開示されている。 また、その他にも操作者がキャビネットの外からブラスト用の手袋を介して被 加工物に研磨材を噴射するスタンドアロンタイプのサンドブラスト装置等が広く 知られている。 以下に従来のサンドブラスト装置について説明する。 図5は従来のサンドブラスト装置の全体斜視図であり、図6は従来のサンドブ ラスト装置のホッパ部の要部断面図であり、図7は従来のサンドブラスト装置の 作業用透視窓の要部断面図である。 1は従来のサンドブラスト装置の本体、2はブラスト処理を行うためのキャビ ネット、2aはキャビネット2の前部上方に配設された透明な硬質ガラス2bが 挟着された作業用透視窓、3は本体1の下部四方に配設され、キャビネット2を 支持するための脚部、4はキャビネット2の両側部に開閉自在に蝶着され、被加 工物等を搬出入するための側部扉、5はキャビネット2の前面部に開閉自在に蝶 着され、側部扉4と同様に被加工物等を搬出入するための前部扉、5aは前部扉 5に装着されたブラスト用手袋、6はキャビネット2の内側に配設され、被加工 物を載上しブラスト処理を行うための作業台、7は作業台6の中央部に回動自在 に配設された脱着自在なターンテーブル、8は被加工物に研磨材11aを噴射す るためのセラミック製ノズルを有するエアジェットスライド式のブラストガン、 9は被加工物やキャビネット2の内部を清掃するためのエアガン、10はキャビ ネット2の天井部に配設された照明部、11はキャビネット2の下方に配設され 、研磨材11aを貯溜しブラストガン8に循環送給するためのホッパ部、11b はホッパ部11の底部に設けられた研磨材11aを抜き取るための研磨材回収口 、12はキャビネット前面中段に配設された操作パネル、12aはブラストガン 8及びエアガン9に送給する圧縮空気の圧力を調整するための調圧弁、12bは 調圧弁12aの圧力を示す圧力計、12cは照明部10のON/OFFを行う照 明用スイッチ、13はコンプレッサ(図示せず)からの圧縮空気を清浄するため のエアフィルタ、14はブラストガン8に送給する圧縮空気を断続するためのフ ットスイッチ、15はコンプレッサ(図示せず)からエアフィルタ13に圧縮空 気を送給するための高圧送給管、15aは調圧弁12aで調圧後の圧縮空気をエ アガン9に送給するための高圧送給管、15bはフットスイッチ14からブラス トガン8に圧縮空気を送給する高圧送給管、16はホッパ部11からブラストガ ン8に研磨材11aを送給する研磨材送給管、17は集塵機(図示せず)を接続 するための集塵機用接続口である。 ここで、作業台6には被加工物に噴射した研磨材11aがホッパ部11に自然 落下して再利用されるようにメッシュ状に無数の小孔が形成されている。また、 キャビネット2の下方は研磨材11aがホッパ部11に自然堆積されるように側 壁部が傾斜して逆錘状に形成されている。 以上のように構成されたサンドブラスト装置について、以下その動作について 説明する。 まず、一般的な被加工物のブラスト処理について説明する。 操作者は被加工物の仕上げの程度に応じた研磨材11aを側部扉4又は前部扉 5を開け、作業台6の小孔からキャビネット2内下方に配設されたホッパ部11 に投入する。次に、被加工物をキャビネット2内に搬入し、作業台6に載上して 、該扉を閉める。操作者はキャビネット2前面からブラスト用手袋5aに手を挿 入し、このブラスト用手袋5aを介して、ブラストガン8を用いて被加工物に研 磨材11aを噴射してブラスト作業を行う。ブラストガン8からの研磨材11a の噴射の制御はフットスイッチ14でブラストガン8に送給される圧縮空気の送 給を断続することによって行う。つまり、コンプレッサ(図示せず)からの圧縮 空気は常時高圧送給管15を介してエアフィルタ13に供給される。エアフィル タ13で清浄された圧縮空気は調圧弁12aで所定の圧力に調整された後、2系 統に分かれ、一方は高圧送給管15aを介してキャビネット内のエアガン9に送 給される。他方はフットスイッチ14,高圧送給管15bを介してキャビネット 内のブラストガン8に送給される。通常ブラスト用の圧縮空気はフットスイッチ 14で遮断されており、フットスイッチ14を踏むと圧縮空気は高圧送給管15 bを介しブラストガン8に送給される。 また、ブラストガン8にはホッパ部11の端部から研磨材送給管16も挿着さ れており、研磨材11aはブラストガン8から噴射される圧縮空気による負圧に よって吸引され、研磨材送給管16を介してブラストガン8に送給されて噴射さ れる。被加工物への研磨材11aの噴射圧は操作パネル12に設けられた調圧弁 12aによって圧力計12bを見ながらコントロールする。操作者はキャビネッ ト2の所定部に配設された作業用透視窓2aから被加工物の仕上げの状態を透視 しながら上記作業を行う。 一方、被加工物に噴射された研磨材11aはブラストされた錆等と共に作業台 6の孔部を通して落下し、キャビネット2の下方のホッパ部11に自然堆積され る。この自然堆積された研磨材11a等はホッパ部11の端部に配設された研磨 材送給管16を介してブラストガン8に循環送給され、被加工物に再噴射される 。また、ブラスト作業によって発生した粉塵はキャビネット2の内側上方に配設 された吸込口(図示せず)から吸入されて集塵機用接続口17を介して別途用意 した集塵機(図示せず)に排出される。 次に研磨材11aの回収及び交換作業について説明する。 研磨材は研磨工程において、研磨の程度に応じて使いわけられ、JIS規格で #8〜#3000まで35階級に区分されている。また研磨材の種類としては、 アルミナ質,炭化珪素,合成ダイヤモンド,窒化ホウ素,エメリーガーネット, 珪砂,スピネル,コランダム,ガラス粉,カーボランダム等が使用され被研磨物 の種類や研磨工程の各段階において使い分けられている。従って、被研磨材の材 質の種類や研磨工程の各段階によって研磨材は交換される。 研磨材11aを回収又は交換する場合は、まずエアガン9を用いてキャビネッ ト2内に付着した研磨材11aを全てホッパ部11内に吹き落とす。次にホッパ 部11の下部の研磨材回収口11bから予め用意した研磨材回収容器(図示せず )に研磨材11aを抜き取った後、研磨材回収口11bを密栓する。また、研磨 工程に応じて研磨材の種類を換えるときは、その都度前に使用した研磨材を完全 に抜き取り新たな研磨材11aを前部扉5等から所定量計量してキャビネット2 内に投入して研磨材11aの交換が行われる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、自動車のエンジン本体等のブラストを行う 場合、キャビネットに配設された被加工物の搬出入用の開口部が小さすぎてエン ジン本体を収容することができないという問題点があった。また、単に開口部を 大きくしただけでは扉が大型になり重量も増大し、容易に扉の開閉ができないば かりでなく開閉時にバランスをくずして転倒したり、重い扉で手を挟む等、安全 性に欠けるという問題点があった。 更に、研磨材の回収や交換を行う場合、ホッパ部からの研磨材の抜き取り作業 やホッパ部への投入作業が煩雑で作業性に欠けるという問題点があった。 加えて、ブラスト作業中に被加工物に噴射した研磨材やブラストされた錆等が 作業用透視窓に飛散し硬質ガラス等の内側を傷つけ、短期間でキャビネット内の 透視性が低下するために作業性が著しく低下したり、また高価な硬質ガラス等を 頻繁に交換しなければならないので保守費がかかるという問題点を有していた。 キャビネットの天井部等に配設された照明部の照射窓のキャビネット側も同様に 飛散した研磨材等で傷つきキャビネット内の照度が低下し作業性に欠けるという 問題点を有していた。 本考案は上記従来の問題点を解決するもので、安全で、かつ容易に開閉できる 大型の扉を有し、小物部品から自動車のエンジン本体等の大型の被加工物まで収 容でき、研磨材の回収及び交換作業が簡単で、かつ作業用透視窓や照射窓のガラ ス等が傷つきにくい低原価で量産性に優れたサンドブラスト装置を提供すること を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本考案のサンドブラスト装置は次の構成からなる。 請求項1に記載のサンドブラスト装置は、被加工物を収納し前記被加工物にブ ラスト処理を行うための底部が開口したキャビネットと、前記キャビネット内に 配設された作業台と、前記キャビネットの所定部に配設された前記キャビネット 内を透視するための作業用透視窓と、前記キャビネットに前記被加工物を搬出入 するための開口部の扉の側部等に少なくとも1以上配設されたガスダンパと、前 記キャビネットの底部に形成された係合部と、前記係合部に前記キャビネット内 と連通して脱着自在に係合される研磨材等を収納する研磨材収納容器と、を備え た構成を有している。 請求項2に記載のサンドブラスト装置は、請求項1において、前記作業用透視 窓及び/又は前記キャビネット内の照射窓の内側に透明で軟質の合成樹脂板が被 着されている構成を有している。 請求項3に記載のサンドブラスト装置は、前記作業台上に前記被加工物を載上 するためのターンテーブルが配設されている構成を有している。 ここで、被加工物をキャビネット内に収納するための開閉扉は、自動車のエン ジン本体等が出し入れできるように開口部を広くするために例えば、前面開口部 の扉を上に跳ね上げる方式や前面開口部の扉を中央部で開閉する観音開き方式等 が好ましい。 また、扉の所定部に配設するガスダンパは、前面開口部の扉とキャビネットの 側壁部及び/又は側面開口部の扉とキャビネットの側壁部等に扉の大きさや形状 に合わせて複数個用いてもよい。 キャビネットの底部に形成された研磨材収納容器との係合部は、研磨材の回収 や交換を容易に行うために例えば螺孔を形成して螺着するか嵌着部等を形成して 嵌着等で係合するようにしてもよい。研磨材収納容器の大きさは、ブラスト工程 で使用される研磨材を全て回収できる大きさであれば形状は特に限定されないが 脱着作業が容易なように側壁部等に取手等を設けてもよい。また、研磨材収納容 器はキャビネット内と連通して係合されており、その内部には、研磨材をブラス トガンの負圧を利用して循環送給するための研磨材送給管が内設されている。従 って、研磨材収納容器の開口部(キャビネット内との連通口)はこの研磨材送給 管を通す広さの外に噴射済の研磨材等がキャビネット内を自然落下して研磨材収 納容器内に堆積するだけの広さがあればよい。 更に、作業用透視窓の内側に被着された透明で軟質の合成樹脂板等は、ブラス ト作業中に飛散した研磨材や錆等で透明なガラス等が傷つき透視性が低下するの を防止するものであり、例えば軟質ポリ塩化ビニル等が好ましい。この透明で軟 質の合成樹脂板等を被着することにより窓用の外層材は高価な硬質ガラスに代え て手軽で割れにくいアクリル板等を用いることができる。 また、キャビネット内の天井部等に配設された照明部の照射窓のキャビネット 側にも同様の透明な軟質の合成樹脂板を被着することで、飛散した研磨材等で照 射窓が傷つくのを防止でき、キャビネット内の照度の低下を防ぐことができる。 また、作業台の中央部に配設された大型のターンテーブルには重量の重い被加 工物でもいろんな角度からブラスト作業が行えるように作業台に軸着されており 、必要に応じて脱着できるようになっている。
【0005】
【作用】
この構成によって、キャビネットの扉の所定部にガスダンパを配設することに より重量の重い大型の扉もスムーズに安全でかつ容易に開閉することができるの で、エンジン本体等の大型の被加工物も簡単に出し入れすることができる。また 、キャビネット底部の研磨材収納容器が脱着自在のカートリッジ式になっている ので研磨材の回収や交換を簡単に行うことができ、作業性を向上させることがで きる。また研磨材の大部分は常時研磨材収納容器に収納されており回収や交換時 にキャビネット内に残ることがないので、他の研磨材と混ざることがなく均一で 高品質のブラスト処理を行うことができる。 更に、作業用透視窓の内側に被着された透明で軟質の合成樹脂板等がブラスト 作業中に飛散した研磨材や錆等の跳圧を吸収するので、窓ガラス等に傷がつきに くく、高い透視性を維持することができる。これによって正確なブラスト作業が でき、仕上げ品質を向上させることができる。 また、キャビネット内の天井部等に配設された照明部の照射窓のキャビネット 側にも同様に被着された透明で軟質の合成樹脂板で飛散した研磨材等の跳圧を吸 収し照射窓が傷つくのを防止でき、キャビネット内の照度の低下を防止すること ができる。また、作業台上の大型ターンテーブルは重量の重い被加工物を容易に 回転させることができ、研磨材の噴射斑のない均一な仕上げを行うことができる 。
【0006】
【実施例】
以下本考案の一実施例について、図面を参照しながら説明する。 図1は本考案の一実施例におけるサンドブラスト装置の全体斜視図であり、図 2は本考案の一実施例におけるサンドブラスト装置のホッパ部の要部断面図であ り、図3は本考案の一実施例におけるサンドブラスト装置の作業用透視窓の要部 斜視図である。 3は脚部、4は側部扉、5aはブラスト用手袋、8はブラストガン、9はエア ガン、10は照明部、11aは研磨材、12は操作パネル、12aは調圧弁、1 2bは圧力計、12cは照明用スイッチ、13はエアフィルタ、15,15a, 15bは高圧送給管、17は集塵機用接続口であり、これらは従来例と同様なも のなので同一の符号を付し説明を省略する。 1′は本考案のサンドブラスト装置の本体、2′は側壁部の下方が逆錘状に形 成され底部が開口したキャビネット、5′は大型の被加工物でも収容できるよう にキャビネット前面一杯に開口した跳ね上げ式の前部扉、2a′は前部扉5′に 配設された作業用透視窓、2cは作業用透視窓2a′の外側の透明なアクリル板 、2dはアクリル板2cの内側に被着された透明なポリ塩化ビニル等の軟質の合 成樹脂板、2eはキャビネット2の開口した底部に螺状に形成された係合部、3 aは脚部3の端部に回動自在に軸着されたキャスタ、5bは前部扉5′の開閉が スムーズにできるように前部扉5′の両側部に配設したガスダンパ、6′は大型 の被加工物でも耐えられるように支持部材(図示せず)を横架して強度重視の設 計がされた作業台、7′は重量物でもいろんな角度からブラスト処理ができるよ うにした脱着自在な大型のターンテーブル、11′はキャビネット2の底部に形 成された係合部2eに脱着自在に螺着されたホッパ部を兼ねたカートリッジ式の 研磨材収納容器、11cは研磨材送給管16′の端部に挿着された研磨材吸入管 、12dは操作パネルに配設された集塵機用コンセント19に電源を供給するた めの集塵機用スイッチ、12eは集塵機用電源のヒューズ、14′はブラストガ ン8への圧縮空気を断続するための電磁弁18をON/OFFするためのフット スイッチである。 ここで、キャビネット2の天井部に配設された照明部の照射窓(図示せず)の 内側にも作業用透視窓2a′と同様に透明で軟質の合成樹脂板2dが被着されて おり、研磨材11a等による照射窓の傷つきを防止している。ブラストガン8に 送給する圧縮空気のON/OFFはフットスイッチ14′に押下による電磁弁1 8により行っている。従来のフットスイッチ14で圧縮空気を直接ON/OFF するのに比べ足元の配管がスッキリして作業性が向上するとともに、電磁弁18 を用いた方がより高圧まで制御することができる。また、フットスイッチ14′ は集塵機用スイッチ12dで回路的にロックされており集塵機用スイッチ12d がONでないとフットスイッチ14′をONしても電磁弁18は動作しないよう になっている。また、前部扉5′や側部扉4の開閉部にはマイクロスイッチ(図 示せず)が配設されており、各扉が開いている場合もフットスイッチ14′を回 路的にロックしてブラストガン8から誤って研磨材11aが噴射されるのを防止 している。研磨材収納容器11′はアルミナ質,炭化珪素,合成ダイヤモンド, 窒化ホウ素,エメリーガーネット,珪砂,スピネル,コランダム,ガラス粉,カ ーボランダム等の研磨材の種類及び粒度別に区分された研磨材11aが収納され ており、被加工物の種類や研磨工程の各段階に応じて簡単に交換できるようにカ ートリッジ式になっている。また、研磨材収納容器11′内に内設された研磨材 吸入管11cの先端部は研磨材収納容器11′の底部に当接しても研磨材11a がブラストガン8に送給されるように斜めにカットされている。 以上のように構成されたサンドブラスト装置について、以下その動作を説明す る。まず、操作者は被加工物の仕上げに応じた研磨材11aが入ったカートリッ ジ式の研磨材収納容器11′をキャビネット2の底部に形成された係合部2eに 螺着する。このとき、図2に示すように研磨材吸入管11cを研磨材収納容器1 1′内の研磨材11aの中に挿入する。 次に被加工物をキャビネット2内の作業台6′上に搬入する。小物部品等の場 合は側部扉4,大型のものは前部扉5′を開けてターンテーブル7′に載上した 後、該扉を閉める。 次に操作パネル12の集塵機用スイッチ12dをONにしてフットスイッチ1 4′のロックを解除した後、フットスイッチ14′をON/OFFしながら従来 例と同様にしてブラストガン8で研磨材11aを被加工物に噴射してブラスト処 理を行う。 被加工物の仕上げ状態は作業用透視窓2a′を介して行うが、必要に応じて前 部扉5′等を開けて直接確認等を行う。 被加工物の種類や仕上げの程度に応じて研磨材11aを交換する場合は、研磨 材吸入管11cを研磨材収納容器11′から抜き取り研磨材送給管16′内の研 磨材11aも研磨材収納容器11′に落とす。このとき、ブラストガン8の先端 をキャビネット2の壁面に当接してフットスイッチ14′を一時的にONにする と圧縮空気が研磨材送給管16′に送給されて研磨材送給管16′内に残った研 磨材11aを簡単に落とすことができる。次にエアガン9でキャビネット2内に 付着した研磨材11aを研磨材収納容器11′内に吹き落とした後、研磨材収納 容器11′を外し、次工程で使用する研磨材が入った研磨材収納容器11′をキ ャビネット2の底部に螺着する。 以上のように本実施例によれば、前部扉を跳ね上げ式にしその両側部にガスダ ンパを装着しているので重量の重い大きな扉でもスムーズに安全で、かつ容易に 開閉することができる。また、開口部を大きくすることにより小物部品から自動 車のエンジン本体等まで幅広いブラスト処理を行うことができる。 また、研磨材をカートリッジ式にしたことで、被加工物の種類や研磨の程度に 応じて研磨材の交換や研磨材の回収が簡単に行え作業性を向上させることができ る。 更に、作業用透視窓の内側及び照明部の照射窓のキャビネット側に透明で軟質 の合成樹脂板を被着することによって作業用透視窓の透視性及びキャビネット内 の照度の低下を防止でき、作業性を向上させることができる。 また、硬質ガラス等の交換が不要なのでランニングコストを節約することがで きる。 尚、本実施例においてキャビネット底部の研磨材収納容器との係合部は、図4 に示すように嵌着式としてもよい。
【0007】
【考案の効果】
以上のように本考案は、キャビネットの扉の開閉部にガスダンパを用い大型の 扉もスムーズに安全で、かつ容易に開閉できる構造を有しているので、小物部品 から大型の被加工物まで幅広くブラスト処理を行うことができる。また、ターン テーブルによって重量の重い被加工物も回転させて、噴射を行うことができ著し く作業性を向上させることができる。また、研磨材が脱着自在のカートリッジ式 の容器に収納されながら循環使用されるので回収や被加工物の種類や研磨工程等 に応じて研磨材の交換を簡単に行うことができ、作業性を向上させることができ る。更に作業用透視窓の内側や照明部の照射窓のキャビネット側に傷つきにくい 透明で軟質の合成樹脂板が被着されているので高い透視性及び照度を維持するこ とができ作業性に優れ効率のよいブラスト処理を行うことができる。また、硬質 ガラス等の保守部品の交換も不要である等、低原価で量産性,汎用性,保守性に 優れたサンドブラスト装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例におけるサンドブラスト装置
の全体斜視図
【図2】本考案の一実施例におけるサンドブラスト装置
のホッパ部の要部断面図
【図3】本考案の一実施例におけるサンドブラスト装置
の作業用透視窓の要部斜視図
【図4】キャビネット底部の係合部の他の応用例を示す
【図5】従来のサンドブラスト装置の全体斜視図
【図6】従来のサンドブラスト装置のホッパ部の要部断
面図
【図7】従来のサンドブラスト装置の作業用透視窓の要
部断面図
【符号の説明】
1,1′ 本体 2,2′ キャビネット 2a,2a′ 作業用透視窓 2b 硬質ガラス 2c アクリル板 2d 軟質の合成樹脂板 2e 係合部 3 脚部 3a キャスター 4 側部扉 5,5′ 前部扉 5a ブラスト用手袋 5b ガスダンパ 6,6′ 作業台 7,7′ ターンテーブル 8 ブラストガン 9 エアガン 10 照明部 11 ホッパ部 11′ 研磨材収納容器 11a 研磨材 11b 研磨材回収口 11c 研磨材吸入管 12 操作パネル 12a 調圧弁 12b 圧力計 12c 照明用スイッチ 12d 集塵機用スイッチ 12e ヒューズ 13 エアフィルタ 14,14′ フットスイッチ 15,15a,15b 高圧送給管 16,16′ 研磨材送給管 17 集塵機用接続口 18 電磁弁 19 集塵機用コンセント

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を収納し前記被加工物にブラス
    ト処理を行うための底部が開口したキャビネットと、前
    記キャビネット内に配設された作業台と、前記キャビネ
    ットの所定部に配設された前記キャビネット内を透視す
    るための作業用透視窓と、前記キャビネットに前記被加
    工物を搬出入する開口部の扉の側部等に少なくとも1以
    上配設されたガスダンパと、前記キャビネットの底部に
    形成された係合部と、前記係合部に前記キャビネット内
    と連通して脱着自在に係合される研磨材等を収納する研
    磨材収納容器と、を備えたことを特徴とするサンドブラ
    スト装置。
  2. 【請求項2】 前記作業用透視窓及び/又は前記キャビ
    ネット内の照射窓の内側に透明で軟質の合成樹脂板が被
    着されていることを特徴とする請求項1に記載のサンド
    ブラスト装置。
  3. 【請求項3】 前記作業台上に前記被加工物を載上する
    ためのターンテーブルが配設されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のサンドブラスト装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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