JP2597353Y2 - サンドブラスト装置 - Google Patents

サンドブラスト装置

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JP2597353Y2
JP2597353Y2 JP1993052287U JP5228793U JP2597353Y2 JP 2597353 Y2 JP2597353 Y2 JP 2597353Y2 JP 1993052287 U JP1993052287 U JP 1993052287U JP 5228793 U JP5228793 U JP 5228793U JP 2597353 Y2 JP2597353 Y2 JP 2597353Y2
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圭作 大政
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有限会社アース技建
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はキャビネット本体内で圧
縮空気等を用いて砂等の粒状の研磨材を被加工物に噴射
して表面加工等を行うサンドブラスト装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、各種金型の研掃、熱処理品のスケ
ール落とし、エンジン部品等の再生等を目的とした各種
のサンドブラスト装置が開発されている。例えば、特
開平4−87772号公報には研磨材の回収能力を向上
させたブラスト加工装置が、実開平4−60661号
公報にはキャビネット内に被加工物を収納するタンブラ
を有するエアブラスト装置が開示されている。また、そ
の他にも操作者がキャビネットの外からブラスト用の手
袋を介して被加工物に研磨材を噴射するスタンドアロン
タイプのサンドブラスト装置等が広く知られている。以
下に従来のサンドブラスト装置について説明する。図5
は従来のサンドブラスト装置の全体斜視図であり、図6
は従来のサンドブラスト装置のホッパ部の要部断面図で
あり、図7は従来のサンドブラスト装置の作業用透視窓
の要部断面図である。1は従来のサンドブラスト装置の
本体、2はブラスト処理を行うためのキャビネット、2
aはキャビネット2の前部上方に配設された透明な硬質
ガラス2bが挟着された作業用透視窓、3は本体1の下
部四方に配設され、キャビネット2を支持するための脚
部、4はキャビネット2の両側部に開閉自在に蝶着さ
れ、被加工物等を搬出入するための側部扉、5はキャビ
ネット2の前面部に開閉自在に蝶着され、側部扉4と同
様に被加工物等を搬出入するための前部扉、5aは前部
扉5に装着されたブラスト用手袋、6はキャビネット2
の内側に配設され、被加工物を載上しブラスト処理を行
うための作業台、7は作業台6の中央部に回動自在に配
設された脱着自在なターンテーブル、8は被加工物に研
磨材11aを噴射するためのセラミック製ノズルを有す
るエアジェットスライド式のブラストガン、9は被加工
物やキャビネット2の内部を清掃するためのエアガン、
10はキャビネット2の天井部に配設された照明部、1
1はキャビネット2の下方に配設され、研磨材11aを
貯溜しブラストガン8に循環送給するためのホッパ部、
11bはホッパ部11の底部に設けられた研磨材11a
を抜き取るための研磨材回収口、12はキャビネット前
面中段に配設された操作パネル、12aはブラストガン
8及びエアガン9に送給する圧縮空気の圧力を調整する
ための調圧弁、12bは調圧弁12aの圧力を示す圧力
計、12cは照明部10のON/OFFを行う照明用ス
イッチ、13はコンプレッサ(図示せず)からの圧縮空
気を清浄するためのエアフィルタ、14はブラストガン
8に送給する圧縮空気を断続するためのフットスイッ
チ、15はコンプレッサ(図示せず)からエアフィルタ
13に圧縮空気を送給するための高圧送給管、15aは
調圧弁12aで調圧後の圧縮空気をエアガン9に送給す
るための高圧送給管、15bはフットスイッチ14から
ブラストガン8に圧縮空気を送給する高圧送給管、16
はホッパ部11からブラストガン8に研磨材11aを送
給する研磨材送給管、17は集塵機(図示せず)を接続
するための集塵機用接続口である。ここで、作業台6に
は被加工物に噴射した研磨材11aがホッパ部11に自
然落下して再利用されるようにメッシュ状に無数の小孔
が形成されている。また、キャビネット2の下方は研磨
材11aがホッパ部11に自然堆積されるように側壁部
が傾斜して逆錘状に形成されている。以上のように構成
されたサンドブラスト装置について、以下その動作につ
いて説明する。まず、一般的な被加工物のブラスト処理
について説明する。操作者は被加工物の仕上げの程度に
応じた研磨材11aを側部扉4又は前部扉5を開け、作
業台6の小孔からキャビネット2内下方に配設されたホ
ッパ部11に投入する。次に、被加工物をキャビネット
2内に搬入し、作業台6に載上して、該扉を閉める。操
作者はキャビネット2前面からブラスト用手袋5aに手
を挿入し、このブラスト用手袋5aを介して、ブラスト
ガン8を用いて被加工物に研磨材11aを噴射してブラ
スト作業を行う。ブラストガン8からの研磨材11aの
噴射の制御はフットスイッチ14でブラストガン8に送
給される圧縮空気の送給を断続することによって行う。
つまり、コンプレッサ(図示せず)からの圧縮空気は常
時高圧送給管15を介してエアフィルタ13に供給され
る。エアフィルタ13で清浄された圧縮空気は調圧弁1
2aで所定の圧力に調整された後、2系統に分かれ、一
方は高圧送給管15aを介してキャビネット内のエアガ
ン9に送給される。他方はフットスイッチ14,高圧送
給管15bを介してキャビネット内のブラストガン8に
送給される。通常ブラスト用の圧縮空気はフットスイッ
チ14で遮断されており、フットスイッチ14を踏むと
圧縮空気は高圧送給管15bを介しブラストガン8に送
給される。また、ブラストガン8にはホッパ部11の端
部から研磨材送給管16も挿着されており、研磨材11
aはブラストガン8から噴射される圧縮空気による負圧
によって吸引され、研磨材送給管16を介してブラスト
ガン8に送給されて噴射される。被加工物への研磨材1
1aの噴射圧は操作パネル12に設けられた調圧弁12
aによって圧力計12bを見ながらコントロールする。
操作者はキャビネット2の所定部に配設された作業用透
視窓2aから被加工物の仕上げの状態を透視しながら上
記作業を行う。一方、被加工物に噴射された研磨材11
aはブラストされた錆等と共に作業台6の孔部を通して
落下し、キャビネット2の下方のホッパ部11に自然堆
積される。この自然堆積された研磨材11a等はホッパ
部11の端部に配設された研磨材送給管16を介してブ
ラストガン8に循環送給され、被加工物に再噴射され
る。また、ブラスト作業によって発生した粉塵はキャビ
ネット2の内側上方に配設された吸込口(図示せず)か
ら吸入されて集塵機用接続口17を介して別途用意した
集塵機(図示せず)に排出される。次に研磨材11aの
回収及び交換作業について説明する。研磨材は研磨工程
において、研磨の程度に応じて使いわけられ、JIS規
格で#8〜#3000まで35階級に区分されている。
また研磨材の種類としては、アルミナ質,炭化珪素,合
成ダイヤモンド,窒化ホウ素,エメリーガーネット,珪
砂,スピネル,コランダム,ガラス粉,カーボランダム
等が使用され被研磨物の種類や研磨工程の各段階におい
て使い分けられている。従って、被研磨材の材質の種類
や研磨工程の各段階によって研磨材は交換される。研磨
材11aを回収又は交換する場合は、まずエアガン9を
用いてキャビネット2内に付着した研磨材11aを全て
ホッパ部11内に吹き落とす。次にホッパ部11の下部
の研磨材回収口11bから予め用意した研磨材回収容器
(図示せず)に研磨材11aを抜き取った後、研磨材回
収口11bを密栓する。また、研磨工程に応じて研磨材
の種類を換えるときは、その都度前に使用した研磨材を
完全に抜き取り新たな研磨材11aを前部扉5等から所
定量計量してキャビネット2内に投入して研磨材11a
の交換が行われる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、自動車のエンジン本体等のブラストを行う
場合、キャビネットに配設された被加工物の搬出入用の
開口部が小さすぎてエンジン本体を収容することができ
ないという問題点があった。また、単に開口部を大きく
しただけでは扉が大型になり重量も増大し、容易に扉の
開閉ができないばかりでなく開閉時にバランスをくずし
て転倒したり、重い扉で手を挟む等、安全性に欠けると
いう問題点があった。更に、研磨材の回収や交換を行う
場合、ホッパ部からの研磨材の抜き取り作業やホッパ部
への投入作業が煩雑で作業性に欠けるという問題点があ
った。加えて、ブラスト作業中に被加工物に噴射した研
磨材やブラストされた錆等が作業用透視窓に飛散し硬質
ガラス等の内側を傷つけ、短期間でキャビネット内の透
視性が低下するために作業性が著しく低下したり、また
高価な硬質ガラス等を頻繁に交換しなければならないの
で保守費がかかるという問題点を有していた。キャビネ
ットの天井部等に配設された照明部の照射窓のキャビネ
ット側も同様に飛散した研磨材等で傷つきキャビネット
内の照度が低下し作業性に欠けるという問題点を有して
いた。本考案は上記従来の問題点を解決するもので、安
全で、かつ容易に開閉できる大型の扉を有し、小物部品
から自動車のエンジン本体等の大型の被加工物まで収容
でき、研磨材の回収及び交換作業が簡単で、かつ作業用
透視窓や照射窓のガラス等が傷つきにくい低原価で量産
性に優れたサンドブラスト装置を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本考案のサンドブラスト装置は次の構成からなる。請
求項1に記載のサンドブラスト装置は、被加工物を収納
し前記被加工物にブラスト処理を行うための底部が開口
したキャビネットと、前記キャビネット内に配設された
作業台と、前記キャビネットの所定部に配設された前記
キャビネット内を透視するための作業用透視窓と、前記
キャビネットに前記被加工物を搬出入するための開口部
の扉の側部等に少なくとも1以上配設されたガスダンパ
と、前記キャビネットの底部に形成された係合部と、前
記係合部に前記キャビネット内と連通して脱着自在に係
合される研磨材等を収納する研磨材収納容器と、を備え
た構成を有している。請求項2に記載のサンドブラスト
装置は、請求項1において、前記作業用透視窓及び/又
は前記キャビネット内の照射窓の内側に透明で軟質の合
成樹脂板が被着されている構成を有している。請求項3
に記載のサンドブラスト装置は、前記作業台上に前記被
加工物を載上するためのターンテーブルが配設されてい
る構成を有している。ここで、被加工物をキャビネット
内に収納するための開閉扉は、自動車のエンジン本体等
が出し入れできるように開口部を広くするために例え
ば、前面開口部の扉を上に跳ね上げる方式や前面開口部
の扉を中央部で開閉する観音開き方式等が好ましい。ま
た、扉の所定部に配設するガスダンパは、前面開口部の
扉とキャビネットの側壁部及び/又は側面開口部の扉と
キャビネットの側壁部等に扉の大きさや形状に合わせて
複数個用いてもよい。キャビネットの底部に形成された
研磨材収納容器との係合部は、研磨材の回収や交換を容
易に行うために例えば螺孔を形成して螺着するか嵌着部
等を形成して嵌着等で係合するようにしてもよい。研磨
材収納容器の大きさは、ブラスト工程で使用される研磨
材を全て回収できる大きさであれば形状は特に限定され
ないが脱着作業が容易なように側壁部等に取手等を設け
てもよい。また、研磨材収納容器はキャビネット内と連
通して係合されており、その内部には、研磨材をブラス
トガンの負圧を利用して循環送給するための研磨材送給
管が内設されている。従って、研磨材収納容器の開口部
(キャビネット内との連通口)はこの研磨材送給管を通
す広さの外に噴射済の研磨材等がキャビネット内を自然
落下して研磨材収納容器内に堆積するだけの広さがあれ
ばよい。更に、作業用透視窓の内側に被着された透明で
軟質の合成樹脂板等は、ブラスト作業中に飛散した研磨
材や錆等で透明なガラス等が傷つき透視性が低下するの
を防止するものであり、例えば軟質ポリ塩化ビニル等が
好ましい。この透明で軟質の合成樹脂板等を被着するこ
とにより窓用の外層材は高価な硬質ガラスに代えて手軽
で割れにくいアクリル板等を用いることができる。ま
た、キャビネット内の天井部等に配設された照明部の照
射窓のキャビネット側にも同様の透明な軟質の合成樹脂
板を被着することで、飛散した研磨材等で照射窓が傷つ
くのを防止でき、キャビネット内の照度の低下を防ぐこ
とができる。また、作業台の中央部に配設された大型の
ターンテーブルには重量の重い被加工物でもいろんな角
度からブラスト作業が行えるように作業台に軸着されて
おり、必要に応じて脱着できるようになっている。
【0005】
【作用】この構成によって、キャビネットの扉の所定部
にガスダンパを配設することにより重量の重い大型の扉
もスムーズに安全でかつ容易に開閉することができるの
で、エンジン本体等の大型の被加工物も簡単に出し入れ
することができる。また、キャビネット底部の研磨材収
納容器が脱着自在のカートリッジ式になっているので研
磨材の回収や交換を簡単に行うことができ、作業性を向
上させることができる。また研磨材の大部分は常時研磨
材収納容器に収納されており回収や交換時にキャビネッ
ト内に残ることがないので、他の研磨材と混ざることが
なく均一で高品質のブラスト処理を行うことができる。
更に、作業用透視窓の内側に被着された透明で軟質の合
成樹脂板等がブラスト作業中に飛散した研磨材や錆等の
跳圧を吸収するので、窓ガラス等に傷がつきにくく、高
い透視性を維持することができる。これによって正確な
ブラスト作業ができ、仕上げ品質を向上させることがで
きる。また、キャビネット内の天井部等に配設された照
明部の照射窓のキャビネット側にも同様に被着された透
明で軟質の合成樹脂板で飛散した研磨材等の跳圧を吸収
し照射窓が傷つくのを防止でき、キャビネット内の照度
の低下を防止することができる。また、作業台上の大型
ターンテーブルは重量の重い被加工物を容易に回転させ
ることができ、研磨材の噴射斑のない均一な仕上げを行
うことができる。
【0006】
【実施例】以下本考案の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本考案の一実施例におけるサ
ンドブラスト装置の全体斜視図であり、図2は本考案の
一実施例におけるサンドブラスト装置のホッパ部の要部
断面図であり、図3は本考案の一実施例におけるサンド
ブラスト装置の作業用透視窓の要部斜視図である。3は
脚部、4は側部扉、5aはブラスト用手袋、8はブラス
トガン、9はエアガン、10は照明部、11aは研磨
材、12は操作パネル、12aは調圧弁、12bは圧力
計、12cは照明用スイッチ、13はエアフィルタ、1
5,15a,15bは高圧送給管、17は集塵機用接続
口であり、これらは従来例と同様なものなので同一の符
号を付し説明を省略する。1′は本考案のサンドブラス
ト装置の本体、2′は側壁部の下方が逆錘状に形成され
底部が開口したキャビネット、5′は大型の被加工物で
も収容できるようにキャビネット前面一杯に開口した跳
ね上げ式の前部扉、2a′は前部扉5′に配設された作
業用透視窓、2cは作業用透視窓2a′の外側の透明な
アクリル板、2dはアクリル板2cの内側に被着された
透明なポリ塩化ビニル等の軟質の合成樹脂板、2eはキ
ャビネット2の開口した底部に螺状に形成された係合
部、3aは脚部3の端部に回動自在に軸着されたキャス
タ、5bは前部扉5′の開閉がスムーズにできるように
前部扉5′の両側部に配設したガスダンパ、6′は大型
の被加工物でも耐えられるように支持部材(図示せず)
を横架して強度重視の設計がされた作業台、7′は重量
物でもいろんな角度からブラスト処理ができるようにし
た脱着自在な大型のターンテーブル、11′はキャビネ
ット2の底部に形成された係合部2eに脱着自在に螺着
されたホッパ部を兼ねたカートリッジ式の研磨材収納容
器、11cは研磨材送給管16′の端部に挿着された研
磨材吸入管、12dは操作パネルに配設された集塵機用
コンセント19に電源を供給するための集塵機用スイッ
チ、12eは集塵機用電源のヒューズ、14′はブラス
トガン8への圧縮空気を断続するための電磁弁18をO
N/OFFするためのフットスイッチである。ここで、
キャビネット2の天井部に配設された照明部の照射窓
(図示せず)の内側にも作業用透視窓2a′と同様に透
明で軟質の合成樹脂板2dが被着されており、研磨材1
1a等による照射窓の傷つきを防止している。ブラスト
ガン8に送給する圧縮空気のON/OFFはフットスイ
ッチ14′に押下による電磁弁18により行っている。
従来のフットスイッチ14で圧縮空気を直接ON/OF
Fするのに比べ足元の配管がスッキリして作業性が向上
するとともに、電磁弁18を用いた方がより高圧まで制
御することができる。また、フットスイッチ14′は集
塵機用スイッチ12dで回路的にロックされており集塵
機用スイッチ12dがONでないとフットスイッチ1
4′をONしても電磁弁18は動作しないようになって
いる。また、前部扉5′や側部扉4の開閉部にはマイク
ロスイッチ(図示せず)が配設されており、各扉が開い
ている場合もフットスイッチ14′を回路的にロックし
てブラストガン8から誤って研磨材11aが噴射される
のを防止している。研磨材収納容器11′はアルミナ
質,炭化珪素,合成ダイヤモンド,窒化ホウ素,エメリ
ーガーネット,珪砂,スピネル,コランダム,ガラス
粉,カーボランダム等の研磨材の種類及び粒度別に区分
された研磨材11aが収納されており、被加工物の種類
や研磨工程の各段階に応じて簡単に交換できるようにカ
ートリッジ式になっている。また、研磨材収納容器1
1′内に内設された研磨材吸入管11cの先端部は研磨
材収納容器11′の底部に当接しても研磨材11aがブ
ラストガン8に送給されるように斜めにカットされてい
る。以上のように構成されたサンドブラスト装置につい
て、以下その動作を説明する。まず、操作者は被加工物
の仕上げに応じた研磨材11aが入ったカートリッジ式
の研磨材収納容器11′をキャビネット2の底部に形成
された係合部2eに螺着する。このとき、図2に示すよ
うに研磨材吸入管11cを研磨材収納容器11′内の研
磨材11aの中に挿入する。次に被加工物をキャビネッ
ト2内の作業台6′上に搬入する。小物部品等の場合は
側部扉4,大型のものは前部扉5′を開けてターンテー
ブル7′に載上した後、該扉を閉める。次に操作パネル
12の集塵機用スイッチ12dをONにしてフットスイ
ッチ14′のロックを解除した後、フットスイッチ1
4′をON/OFFしながら従来例と同様にしてブラス
トガン8で研磨材11aを被加工物に噴射してブラスト
処理を行う。被加工物の仕上げ状態は作業用透視窓2
a′を介して行うが、必要に応じて前部扉5′等を開け
て直接確認等を行う。被加工物の種類や仕上げの程度に
応じて研磨材11aを交換する場合は、研磨材吸入管1
1cを研磨材収納容器11′から抜き取り研磨材送給管
16′内の研磨材11aも研磨材収納容器11′に落と
す。このとき、ブラストガン8の先端をキャビネット2
の壁面に当接してフットスイッチ14′を一時的にON
にすると圧縮空気が研磨材送給管16′に送給されて研
磨材送給管16′内に残った研磨材11aを簡単に落と
すことができる。次にエアガン9でキャビネット2内に
付着した研磨材11aを研磨材収納容器11′内に吹き
落とした後、研磨材収納容器11′を外し、次工程で使
用する研磨材が入った研磨材収納容器11′をキャビネ
ット2の底部に螺着する。以上のように本実施例によれ
ば、前部扉を跳ね上げ式にしその両側部にガスダンパを
装着しているので重量の重い大きな扉でもスムーズに安
全で、かつ容易に開閉することができる。また、開口部
を大きくすることにより小物部品から自動車のエンジン
本体等まで幅広いブラスト処理を行うことができる。ま
た、研磨材をカートリッジ式にしたことで、被加工物の
種類や研磨の程度に応じて研磨材の交換や研磨材の回収
が簡単に行え作業性を向上させることができる。更に、
作業用透視窓の内側及び照明部の照射窓のキャビネット
側に透明で軟質の合成樹脂板を被着することによって作
業用透視窓の透視性及びキャビネット内の照度の低下を
防止でき、作業性を向上させることができる。また、硬
質ガラス等の交換が不要なのでランニングコストを節約
することができる。尚、本実施例においてキャビネット
底部の研磨材収納容器との係合部は、図4に示すように
嵌着式としてもよい。
【0007】
【考案の効果】以上のように本考案は、キャビネットの
扉の開閉部にガスダンパを用い大型の扉もスムーズに安
全で、かつ容易に開閉できる構造を有しているので、小
物部品から大型の被加工物まで幅広くブラスト処理を行
うことができる。また、ターンテーブルによって重量の
重い被加工物も回転させて、噴射を行うことができ著し
く作業性を向上させることができる。また、研磨材が脱
着自在のカートリッジ式の容器に収納されながら循環使
用されるので回収や被加工物の種類や研磨工程等に応じ
て研磨材の交換を簡単に行うことができ、作業性を向上
させることができる。更に作業用透視窓の内側や照明部
の照射窓のキャビネット側に傷つきにくい透明で軟質の
合成樹脂板が被着されているので高い透視性及び照度を
維持することができ作業性に優れ効率のよいブラスト処
理を行うことができる。また、硬質ガラス等の保守部品
の交換も不要である等、低原価で量産性,汎用性,保守
性に優れたサンドブラスト装置を実現できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例におけるサンドブラスト装置
の全体斜視図
【図2】本考案の一実施例におけるサンドブラスト装置
のホッパ部の要部断面図
【図3】本考案の一実施例におけるサンドブラスト装置
の作業用透視窓の要部斜視図
【図4】キャビネット底部の係合部の他の応用例を示す
【図5】従来のサンドブラスト装置の全体斜視図
【図6】従来のサンドブラスト装置のホッパ部の要部断
面図
【図7】従来のサンドブラスト装置の作業用透視窓の要
部断面図
【符号の説明】
1,1′ 本体 2,2′ キャビネット 2a,2a′ 作業用透視窓 2b 硬質ガラス 2c アクリル板 2d 軟質の合成樹脂板 2e 係合部 3 脚部 3a キャスター 4 側部扉 5,5′ 前部扉 5a ブラスト用手袋 5b ガスダンパ 6,6′ 作業台 7,7′ ターンテーブル 8 ブラストガン 9 エアガン 10 照明部 11 ホッパ部 11′ 研磨材収納容器 11a 研磨材 11b 研磨材回収口 11c 研磨材吸入管 12 操作パネル 12a 調圧弁 12b 圧力計 12c 照明用スイッチ 12d 集塵機用スイッチ 12e ヒューズ 13 エアフィルタ 14,14′ フットスイッチ 15,15a,15b 高圧送給管 16,16′ 研磨材送給管 17 集塵機用接続口 18 電磁弁 19 集塵機用コンセント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−127290(JP,A) 実開 昭58−117349(JP,U) 実開 昭64−26491(JP,U) 実開 昭56−116165(JP,U) 実開 昭57−81061(JP,U) 実公 昭63−15011(JP,Y2) 実公 平5−24450(JP,Y2) 実公 昭52−47839(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24C 9/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を収納し前記被加工物にブラス
    ト処理を行うための底部が開口したキャビネットと、前
    記キャビネット内に配設された作業台と、前記キャビネ
    ットの所定部に配設された前記キャビネット内を透視す
    るための作業用透視窓と、前記キャビネットに前記被加
    工物を搬出入する開口部の扉の側部等に少なくとも1以
    上配設されたガスダンパと、前記キャビネットの底部に
    形成された係合部と、前記係合部に前記キャビネット内
    と連通して脱着自在に係合される研磨材等を収納する研
    磨材収納容器と、を備えたことを特徴とするサンドブラ
    スト装置。
  2. 【請求項2】 前記作業用透視窓及び/又は前記キャビ
    ネット内の照射窓の内側に透明で軟質の合成樹脂板が被
    着されていることを特徴とする請求項1に記載のサンド
    ブラスト装置。
  3. 【請求項3】 前記作業台上に前記被加工物を載上する
    ためのターンテーブルが配設されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のサンドブラスト装置。
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