JPH07173943A - 揚重物の吊り上げ方法 - Google Patents

揚重物の吊り上げ方法

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JPH07173943A
JPH07173943A JP34506193A JP34506193A JPH07173943A JP H07173943 A JPH07173943 A JP H07173943A JP 34506193 A JP34506193 A JP 34506193A JP 34506193 A JP34506193 A JP 34506193A JP H07173943 A JPH07173943 A JP H07173943A
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JP
Japan
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lifting
rope
heavy object
tension jack
lifted
Prior art date
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Application number
JP34506193A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Fukuki
治 福来
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
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Publication of JPH07173943A publication Critical patent/JPH07173943A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロッドに作用する応力や捻れを効果的に
防止できる、揚重物の吊り上げ方法を提供すること。 【構成】 支持構造物30とロッド13の間に可撓
性を有するロープ材40を介在し、揚重物20に連結し
たテンションジャッキ10の伸縮操作により、テンショ
ンジャッキ10と一体のロッド13及びロープ材40を
介してロープ材40で応力を吸収しながら揚重物20を
吊り上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋梁やコンクリ−ト路
床等の揚重物の吊り上げ技術に関し、より詳細にはテン
ションジャッキを用いた揚重物の吊り上げ方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5にテンションジャッキaを用いた揚
重物cの吊り上げ技術を示す。テンションジャッキaは
図示しないピストンと一体に連結したロッドbを具備し
ている。そしてテンションジャッキa本体を揚重物cに
取り付けると共に、ロッドb上部を支持構造物dに固定
し、テンションジャッキaのピストンと共にロッドbを
下方へ降下操作することで、揚重物cを所定の高さまで
吊り上げている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来の揚重
技術には次のような問題点がある。
【0004】<イ> ロッドbが剛性材で構成され、さ
らにロッドbの上部が剛結されているから、ロッドb上
部に曲げ応力が集中したり捻り力が作用する。これらの
力はジャッキのストローク長に比例して大きくなり、そ
の対策が必要となる。
【0005】<ロ> その対策としては、例えばロッド
bと支持構造物dとの連結部をユニバ−サルジョイント
や球面継手を介して連結する方法が考えられるが、いず
れも製作費が高くついて仮設揚重装置としては採用し難
い。
【0006】
【本発明の目的】本発明は以上の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、ロッドに
作用する応力や捻れを効果的に防止できる、揚重物の吊
り上げ方法を提供することにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明は、吊り上げ予
定の揚重物にテンションジャッキを連結し、テンション
ジャッキのピストンに一体に連結しピストンと共に摺動
するロッドの上部を支持構造物に連結し、テンションジ
ャッキの伸縮操作により揚重物を吊り上げる揚重物の吊
り上げ方法において、支持構造物とロッドの間にロープ
材を介在して吊り上げることを特徴とする、揚重物の吊
り上げ方法である。
【0008】
【実施例1】以下図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0009】<イ>テンションジャッキ 図1にテンションジャッキ10を用いて揚重体20を吊
り上げる概念図を示す。 テンションジャッキ10はシ
リンダ11内にセンターホール型のピストン12を摺動
自在に収容して構成する流体圧作動式のジャッキで、テ
ンションジャッキ10の全長より長い中空ロッド13を
具備している。中空ロッド13はピストン12を貫通し
て固着され、ピストン12に伴って摺動するようになっ
ている。中空ロッド13はその軸芯にロープ材40を内
挿可能な軸路14を形成している。また中空ロッド13
の上端にはロープ材40の把持及び開放可能な固定具5
0が取り付けられている。
【0010】<ロ>ロープ材 これまではロッドを支持構造物30に直接垂下していた
が、本実施例ではロープ材40を介して垂下する。ロー
プ材40はPC鋼線,PCより鋼線等のストランドや超
高強度繊維束(アラミド繊維束)等を使用でき、その他
に引張強度に優れかつ可撓性を有する素材であればよ
い。ロープ材40の上部はロープ材の素材に応じた例え
ばアンカーの定着に用いられる楔定着方式の定着具41
を介して支持構造物30に固定されている。
【0011】<ハ>把持具 図2、図3に中空ロッド13の上部に設けた把持具50
を示す。把持具50の筒体51下部が中空ロッド13に
螺着或いは溶接等により固着されている。筒体51内に
は上方から下方に向けて内径が徐々に大径となる逆テー
パ孔52を形成した筒状のグリップヘッド53が内挿さ
れボルト54等により固定されている。このグリップヘ
ッド53内には断面楔状を呈する複数のグリッパ55が
内挿されていると共に、グリップヘッド53の下面に設
けた鍔材56とグリッパ55下面との間にバネ57が縮
設してあって、逆テーパ孔52に当接するグリッパ55
を縮径方向に付勢している。また図面では独立した単体
の定着具50を中空ロッド13に固着する場合について
示すが、中空ロッド13の上部に定着具50の内部の機
構を組み込んでもよいことは勿論である。要はロープ材
40に対し中空ロッド13の上方への摺動を許容しつ
つ、下方への摺動を拘束できる把持構造であれば良い。
したがって、前記したように機能する把持具50の設置
位置は中空ロッド13の上端に限定されるものではな
く、中空ロッド13の下端または両端に設けても良い。
【0012】
【作用】以下テンションジャッキを用いた揚重方法の作
動について説明する。
【0013】<イ>ジャッキのセット 図1に示すように吊り上げ予定の揚重物20にテンショ
ンジャッキ10本体を連結し、他方を支持構造物30に
固定したロープ材40をテンションジャッキ10の中心
に位置する中空ロッド13に内挿する。この際、テンシ
ョンジャッキ10内のピストン12は図示するように最
上位に位置させておく。
【0014】<ロ>吊り上げ テンションジャッキ10のセットが完了したら給液して
図1の状態から図4に示すようにピストン12を降下さ
せる。テンションジャキ10は中空ロッド13上部の把
持具50を介してロープ材40に把持されているから、
ピストン12降下の反作用としてテンションジャキ10
の上昇力が作用する。その結果、テンションジャキ10
と共に揚重物20が支持構造物30側へ吊り上げられ
る。この際、支持構造物30とテンションジャキ13か
ら延びる中空ロッド13との間がロープ材40を介して
連結しされている。そのため、吊り上げに伴い発生する
曲げ応力や捻り力はロープ材40に吸収されて中空ロッ
ド13に作用せず、中空ロッド13は引張力のみを負担
すればよい。 また吊り上げ時の把持具50の動作につ
いて考察すると、図2に示すロープ材40は静止したま
ま、把持具50に下向の力が負荷するからグリッパ55
は逆テーパ孔52に対して上方(孔奥側)へ移動して縮
径されて、ロープ材40を強固に把持することになる。
以上の工程で揚重物20を所定の高さまで吊り上げ作業
を完了する。また揚重物20の吊り上げ高さがテンショ
ンジャッキ10のストローク長を越える場合は、以下の
工程を続行する。
【0015】<ハ>ジャッキロッドの吊り上げ 揚重物20の吊り上げ高さがテンションジャッキ10の
ストローク長を越える場合は、図4に示すように揚重物
20を支持構造物30に垂下させたまま仮受材60を設
けて揚重物20を支持する。仮受材60で揚重物20を
支持した状態で、テンションジャッキ10のピストン1
2を最上の位置に復帰させる。ピストン12の復帰は、
ピストン12の下位に画成されたシリンダ室に給液する
か、或いは上位のシリンダ室の流体のみを強制的に抜く
ことで行う。テンションジャッキ10は揚重物20に連
結されたままであるから、ピストン12の上昇操作に伴
い中空ロッド13に上昇力が作用する。中空ロッド13
に上昇力が作用している間は図2に示すようにグリッパ
55によるロープ材40の把持力が開放されて、中空ロ
ッド13が図3の状態から図1に示す状態まで上昇す
る。
【0016】図1に示すようにテンションジャッキ10
を元の位置に復帰させたら、再びピストン12の降下操
作を行って揚重物20を吊り上げる。尚、挟持具50は
揚重物20の吊り上げ再開に伴い、図2に示すように自
重により中空ロッド13が降下してグリッパ55を縮径
させて再びロープ材40を把持する。この際、バネ57
のバネ力はグリッパ55を指弾してロープ材40の把持
を円滑にするために機能するが、バネ57を省略する場
合もある。以上の工程を繰り返すことにより、テンショ
ンジャッキ10のストローク長を越えた所定の高さまで
揚重物20を吊り上げる。
【0017】
【実施例2】前記実施例1では1基のテンションジャッ
キ10に対し緩衝材であるロープ材40を1本挿通させ
る場合について説明したが、1基のテンションジャッキ
に対し複数本のロープ材40を挿通させるようにしても
よい。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。
【0019】<イ> 中空ロッドを直接支持構造物に垂
下せずに可撓性を有するロープ材を介して垂下させるこ
とで、ロープ材に緩衝材としての機能を付与して、剛性
の中空ロッドに曲げ応力や捻り力が作用するのを効果的
に防止できる。
【0020】<ロ> ロープ材と支持構造物の取り付け
は安価な公知の定着手段を採用できるから、経済的負担
が少なくなる。
【0021】<ハ> ロープ材が可撓性を有するから揚
重物の斜め吊りも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る吊り上げ方法の説明図
【図2】 把持具の拡大断面図
【図3】 図2におけるIII − IIIの断面図
【図4】 吊り上げ方法の説明図
【図5】 従来の吊り上げ方法の説明図

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り上げ予定の揚重物にテンションジ
    ャッキを連結し、テンションジャッキのピストンに一体
    に連結しピストンと共に摺動するロッドの上部を支持構
    造物に連結し、テンションジャッキの伸縮操作により揚
    重物を吊り上げる揚重物の吊り上げ方法において、 支持構造物とロッドの間にロープ材を介在して吊り上げ
    ることを特徴とする、 揚重物の吊り上げ方法。
  2. 【請求項2】 吊り上げ予定の揚重物にテンションジ
    ャッキを連結し、テンションジャッキのピストンに一体
    に連結しピストンと共に摺動するロッドの上部を支持構
    造物に連結し、テンションジャッキの伸縮操作により揚
    重物を吊り上げる揚重物の吊り上げ方法において、 ロープ材を挿通して把持する把持具を中空のロッドの上
    部に設け、 支持構造物に垂下したロープ材と中空ロッドに荷重を負
    担させてテンションジャッキを操作して揚重物を吊り上
    げることを特徴とする、 揚重物の吊り上げ方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、テ
    ンションジャッキを操作して揚重物を吊り上げた後、揚
    重物を別途の仮受材で支持することを特徴とする、揚重
    物の吊り上げ方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、支
    持構造物に垂下したロープ材と中空ロッドに荷重を負担
    させてテンションジャッキを操作して揚重物を吊り上げ
    る工程と、揚重物を別途の仮受材で支持しつつ把持具に
    よるロープ材の把持位置を上方へ移動する工程を繰り返
    し行うことを特徴とする、揚重物の吊り上げ方法。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至請求項4において、ロー
    プ材に対して上昇するとロープ材の把持力が開放され、
    ロープ材に対して降下するとロープ材の把持力が増す逆
    テーパ孔と楔状のグリッパで構成される把持具を中空の
    ロッドの上部に設けたことを特徴とする、揚重物の吊り
    上げ方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、グリッパを逆テー
    パ孔に指弾するバネ部材を設けて構成される把持具を中
    空のロッドの上部に設けたことを特徴とする、揚重物の
    吊り上げ方法。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至請求項5において、中空
    ロッドの上端部に独立した把持具を接続したテンション
    ジヤッキを使用することを特徴とする、揚重物の吊り上
    げ方法。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至請求項5において、中空
    ロッドの上端部に把持具機能の組み込まれたテンション
    ジヤッキを使用することを特徴とする、揚重物の吊り上
    げ方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項3において、ロー
    プ材が可撓性を有するストランドであることを特徴とす
    る、揚重物の吊り上げ方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、ロープ材の上部を
    支持構造物に楔定着することを特徴とする、揚重物の吊
    り上げ方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100840375B1 (ko) * 2006-10-18 2008-06-23 동국종합산업 주식회사 건설 공사용 화물 차량 리프터
JP2009102972A (ja) * 2007-10-01 2009-05-14 Taihei Dengyo Kaisha Ltd 重量物昇降装置
JP2009228329A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Taihei Dengyo Kaisha Ltd 重量物昇降装置
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