JPH07173866A - 水路施工用止水具及び水路施工方法 - Google Patents
水路施工用止水具及び水路施工方法Info
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- JPH07173866A JPH07173866A JP5319714A JP31971493A JPH07173866A JP H07173866 A JPH07173866 A JP H07173866A JP 5319714 A JP5319714 A JP 5319714A JP 31971493 A JP31971493 A JP 31971493A JP H07173866 A JPH07173866 A JP H07173866A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単に止水することができて、しかも、止水
した水が溢れ出るのを防止できると共に、止水状態を有
効に維持できるようにする。 【構成】 気体の給排口と円弧状外面11とをもち、気
体の充填により膨張させて前記円弧状外面11を水路管
の内周面に弾接させ、該水路管内の流水を止める弾性袋
状体1を形成すると共に、この袋状体1に、袋状体1に
より止水した水を前記水路管の外部に排出する排水管2
を設け、前記袋状体1を膨張させるだけで止水できると
共に、この止水状態を維持できるようにした。
した水が溢れ出るのを防止できると共に、止水状態を有
効に維持できるようにする。 【構成】 気体の給排口と円弧状外面11とをもち、気
体の充填により膨張させて前記円弧状外面11を水路管
の内周面に弾接させ、該水路管内の流水を止める弾性袋
状体1を形成すると共に、この袋状体1に、袋状体1に
より止水した水を前記水路管の外部に排出する排水管2
を設け、前記袋状体1を膨張させるだけで止水できると
共に、この止水状態を維持できるようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として下水路の施工
時、マンホールに対し上流側水路管内の流水を一時的に
止めてマンホール内の中継路底部にコンクリートを打設
することができるようにするための止水具及び水路施工
方法に関する。
時、マンホールに対し上流側水路管内の流水を一時的に
止めてマンホール内の中継路底部にコンクリートを打設
することができるようにするための止水具及び水路施工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、地下に配設される下水路などの
途中には、地上に開口するマンホールが設けられ、この
マンホール内に入って水路の点検等が行えるようになて
いる。また、図6に示すように前記マンホールMを中継
して配設される上流側水路管Aと下流側水路管Bとの間
の中継路Cは、前記上流側水路管A及び下流側水路管B
の配管位置に対し窪ませて、この窪み底部にコンクリー
トを打設してコンクリート層Sを形成し、このコンクリ
ート層Sにより前記上流側水路管A及び下流側水路管B
の底部内周面と面一状になるように連続させるものであ
る。
途中には、地上に開口するマンホールが設けられ、この
マンホール内に入って水路の点検等が行えるようになて
いる。また、図6に示すように前記マンホールMを中継
して配設される上流側水路管Aと下流側水路管Bとの間
の中継路Cは、前記上流側水路管A及び下流側水路管B
の配管位置に対し窪ませて、この窪み底部にコンクリー
トを打設してコンクリート層Sを形成し、このコンクリ
ート層Sにより前記上流側水路管A及び下流側水路管B
の底部内周面と面一状になるように連続させるものであ
る。
【0003】所で、前記上流側水路管A及び下流側水路
管Bは、一般に、図6に示すように一端部に嵌合鍔部E
が一体に設けられた多数の主管A1、B1を継ぎ合わせ
て構成され、これら継ぎ部には、弾性リングDを嵌合し
ているが、各水路管A、Bの継ぎ合わせ部のシ−ル性は
不充分であるため、地下水が前記水路管A、Bの継ぎ合
わせ部から水路管A、B内に浸入することがあるし、ま
た、前記中継路Cの施工時、誤って上流側から上流側水
路管Aに水が流れることがある。このように、前記中継
路Cの施工時に水が流れ込むと、セメントの養生が不充
分となり、不完全な施工となるのである。このため、従
来では、前記中継路Cの施工時、上流側水路管Aのマン
ホール側内周面下部に粘土等により盛り土して、上流側
水路管Aから中継路Cに水が流れるのを防ぐように施工
している。
管Bは、一般に、図6に示すように一端部に嵌合鍔部E
が一体に設けられた多数の主管A1、B1を継ぎ合わせ
て構成され、これら継ぎ部には、弾性リングDを嵌合し
ているが、各水路管A、Bの継ぎ合わせ部のシ−ル性は
不充分であるため、地下水が前記水路管A、Bの継ぎ合
わせ部から水路管A、B内に浸入することがあるし、ま
た、前記中継路Cの施工時、誤って上流側から上流側水
路管Aに水が流れることがある。このように、前記中継
路Cの施工時に水が流れ込むと、セメントの養生が不充
分となり、不完全な施工となるのである。このため、従
来では、前記中継路Cの施工時、上流側水路管Aのマン
ホール側内周面下部に粘土等により盛り土して、上流側
水路管Aから中継路Cに水が流れるのを防ぐように施工
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、粘土等を盛り
土して止水する場合、その止水高さは限界があって、止
水が充分にできる高さにはできないから、上流からの流
水量が多いと盛り土高さの上端から溢れて前記中継路C
に流れることがあるし、また、前記盛り土で止水される
水量によっては、崩れたりする問題もあり、しかも、粘
土などの盛り土で止水するには、熟練が必要であるのみ
ならず、盛り土自体が煩雑となる問題があった。
土して止水する場合、その止水高さは限界があって、止
水が充分にできる高さにはできないから、上流からの流
水量が多いと盛り土高さの上端から溢れて前記中継路C
に流れることがあるし、また、前記盛り土で止水される
水量によっては、崩れたりする問題もあり、しかも、粘
土などの盛り土で止水するには、熟練が必要であるのみ
ならず、盛り土自体が煩雑となる問題があった。
【0005】本発明の目的は、簡単に止水することがで
きて、しかも、上流からの流水量が多くとも止水した水
が溢れ出るのを防止できると共に、止水状態を有効に維
持できるようにする点にある。
きて、しかも、上流からの流水量が多くとも止水した水
が溢れ出るのを防止できると共に、止水状態を有効に維
持できるようにする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1記載の発明は、気体の給排口3
と、水路管の内周面に見合う円弧状外面11とをもち、
気体の充填により膨張して前記円弧状外面11を水路管
の内周面に弾接し、該水路管内の流水を止める弾性袋状
体1を形成し、この袋状体1に、前記袋状体1により止
水した水を前記水路管の外部に排出する排水管2を設け
たのである。
成するために、請求項1記載の発明は、気体の給排口3
と、水路管の内周面に見合う円弧状外面11とをもち、
気体の充填により膨張して前記円弧状外面11を水路管
の内周面に弾接し、該水路管内の流水を止める弾性袋状
体1を形成し、この袋状体1に、前記袋状体1により止
水した水を前記水路管の外部に排出する排水管2を設け
たのである。
【0007】また、請求項2記載の発明は、マンホール
Mを中継して配設される上流側水路管Aと下流側水路管
Bとの間の中継路C底部にコンクリートを打設して、前
記上流側水路管Aと下流側水路管Bとの底部を連続させ
る水路施工方法であって、前記止水具の弾性袋状体1を
前記上流側水路管Aの前記マンホール側内周面に、前記
袋状体1に気体を充填し膨張させて取付け、上流側水路
管A内の流水を止め、前記排水管2を前記下流側水路管
Bに向かわせて前記止水した上流側水路管A内の水を下
流側水路管Bに排出するようにした後、前記中継路C底
部にコンクリートを打設するようしたのである。
Mを中継して配設される上流側水路管Aと下流側水路管
Bとの間の中継路C底部にコンクリートを打設して、前
記上流側水路管Aと下流側水路管Bとの底部を連続させ
る水路施工方法であって、前記止水具の弾性袋状体1を
前記上流側水路管Aの前記マンホール側内周面に、前記
袋状体1に気体を充填し膨張させて取付け、上流側水路
管A内の流水を止め、前記排水管2を前記下流側水路管
Bに向かわせて前記止水した上流側水路管A内の水を下
流側水路管Bに排出するようにした後、前記中継路C底
部にコンクリートを打設するようしたのである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、弾性袋状体1に主と
して空気を充填するだけで膨張させ、この膨張により水
路管の内周面に弾接させられるから、水路管内の流水を
簡単な操作で有効に止めることができるのであり、しか
も、前記袋状体1には排水管2を設けて、前記止水した
水を水路管の外部に排出するようにしているから、上流
からの流水量が多くとも止水した水が溢れ出るのを防止
できるし、また、前記排水管2からの排水により水圧を
低減できるから、止水した水の水圧により前記袋状体1
が離脱するのを防止でき、止水状態を有効に維持できる
のである。
して空気を充填するだけで膨張させ、この膨張により水
路管の内周面に弾接させられるから、水路管内の流水を
簡単な操作で有効に止めることができるのであり、しか
も、前記袋状体1には排水管2を設けて、前記止水した
水を水路管の外部に排出するようにしているから、上流
からの流水量が多くとも止水した水が溢れ出るのを防止
できるし、また、前記排水管2からの排水により水圧を
低減できるから、止水した水の水圧により前記袋状体1
が離脱するのを防止でき、止水状態を有効に維持できる
のである。
【0009】また、請求項2記載の発明では、マンホー
ルM内に入って上流側水路管Aと下流側水路管Bとの間
の中継路C底部にコンクリートを打設するとき、給排口
3から袋状体1内に主として空気を充填して袋状体1を
膨張させるだけで、該袋状体1を上流側水路管Aのマン
ホール側内周面に弾接させて取付けることができると共
に上流側水路管A内の流水を止めることができるから、
止水を簡単にできるのであり、しかも、袋状体1で止水
した水は排水管2から下流側水路管Bに排出できるか
ら、上流からの流水量が多くとも止水した水が溢れ出る
のを防止できるし、また、前記排水管2からの排水で、
止水した水の水圧を低減できるから、袋状体1の離脱を
防止でき、止水状態を有効に維持できるのである。従っ
て、中継路Cの底部にコンクリートを打設するとき、そ
の止水を有効に、また、作業性よく、また、能率よく行
えるのであって、この止水によりセメントが乾燥しない
間に流水により下流側水路管Bに流出するのを有効に防
止でき、コンクリート打設のやり直しをなくすることが
できるから、その施工性を向上できるのである。
ルM内に入って上流側水路管Aと下流側水路管Bとの間
の中継路C底部にコンクリートを打設するとき、給排口
3から袋状体1内に主として空気を充填して袋状体1を
膨張させるだけで、該袋状体1を上流側水路管Aのマン
ホール側内周面に弾接させて取付けることができると共
に上流側水路管A内の流水を止めることができるから、
止水を簡単にできるのであり、しかも、袋状体1で止水
した水は排水管2から下流側水路管Bに排出できるか
ら、上流からの流水量が多くとも止水した水が溢れ出る
のを防止できるし、また、前記排水管2からの排水で、
止水した水の水圧を低減できるから、袋状体1の離脱を
防止でき、止水状態を有効に維持できるのである。従っ
て、中継路Cの底部にコンクリートを打設するとき、そ
の止水を有効に、また、作業性よく、また、能率よく行
えるのであって、この止水によりセメントが乾燥しない
間に流水により下流側水路管Bに流出するのを有効に防
止でき、コンクリート打設のやり直しをなくすることが
できるから、その施工性を向上できるのである。
【0010】
【実施例】図1、図2に示した止水具は、図3に示すよ
うにマンホールMを中継して配設される上流側水路管A
と下流側水路管Bとの間の中継路C底部にコンクリート
を打設してコンクリート層Sを形成し、前記上流側水路
管Aと下流側水路管Bとの底部を連続させる水路施工方
法に用いるもので、弾性袋状体1と、この袋状体1に取
付ける排水管2とにより構成されている。
うにマンホールMを中継して配設される上流側水路管A
と下流側水路管Bとの間の中継路C底部にコンクリート
を打設してコンクリート層Sを形成し、前記上流側水路
管Aと下流側水路管Bとの底部を連続させる水路施工方
法に用いるもので、弾性袋状体1と、この袋状体1に取
付ける排水管2とにより構成されている。
【0011】図1、2に示した前記袋状体1は、主とし
て合成ゴムや、合成樹脂などの弾性材料を成形して中空
の円形に形成したものであって、前記水路管Aの内周面
に見合う円弧状外面11をもった周壁12と、この周壁
12の軸方向両端部から中心に向かって延びる一対の側
壁13、13とを備え、前記各側壁13、13の中心部
に前記排水管2が嵌合される小径の嵌合孔14を内部と
連通しないように設けると共に、前記側壁13、13の
一方に、給排口3をもった給排弁4を取付けて、この給
排弁4から内部に空気を充填することにより図1、図2
のように膨張させて、前記円弧状外面11を前記水路管
Aの内周面に弾接させるようにしている。尚、前記袋状
体1は、軟質の合成ゴムで形成した場合、前記空気の充
填量増大に伴い前記袋状体1を非伸長の膨張状態から伸
長させて径方向外方に更に膨張させることができるか
ら、前記水路管(A)の大きさが多少異なる場合でも、
前記円弧状外面(11)を水路管(A)の内周面に弾接
させることができるのである。
て合成ゴムや、合成樹脂などの弾性材料を成形して中空
の円形に形成したものであって、前記水路管Aの内周面
に見合う円弧状外面11をもった周壁12と、この周壁
12の軸方向両端部から中心に向かって延びる一対の側
壁13、13とを備え、前記各側壁13、13の中心部
に前記排水管2が嵌合される小径の嵌合孔14を内部と
連通しないように設けると共に、前記側壁13、13の
一方に、給排口3をもった給排弁4を取付けて、この給
排弁4から内部に空気を充填することにより図1、図2
のように膨張させて、前記円弧状外面11を前記水路管
Aの内周面に弾接させるようにしている。尚、前記袋状
体1は、軟質の合成ゴムで形成した場合、前記空気の充
填量増大に伴い前記袋状体1を非伸長の膨張状態から伸
長させて径方向外方に更に膨張させることができるか
ら、前記水路管(A)の大きさが多少異なる場合でも、
前記円弧状外面(11)を水路管(A)の内周面に弾接
させることができるのである。
【0012】また、前記排水管2は、ビニールホースな
どの可撓性パイプから成り、この排水管2を、前記上流
側水路管Aと下流側水路管Bとの間の間隔より長く形成
し、その一端部を前記袋状体1の嵌合孔14に嵌合して
取付けるのである。尚、この排水管2は、前記嵌合孔1
4に圧入して嵌合孔からの水洩れがないようにするか、
又は接着剤などで嵌合孔14からの水洩れがないように
するのである。また、前記排水管2は、可撓性パイプの
みで形成する他、図示していないが、一端部を袋状体1
の嵌合孔14に取付ける硬質パイプと、この硬質パイプ
の先端部に連結する可撓性パイプとにより形成してもよ
い。
どの可撓性パイプから成り、この排水管2を、前記上流
側水路管Aと下流側水路管Bとの間の間隔より長く形成
し、その一端部を前記袋状体1の嵌合孔14に嵌合して
取付けるのである。尚、この排水管2は、前記嵌合孔1
4に圧入して嵌合孔からの水洩れがないようにするか、
又は接着剤などで嵌合孔14からの水洩れがないように
するのである。また、前記排水管2は、可撓性パイプの
みで形成する他、図示していないが、一端部を袋状体1
の嵌合孔14に取付ける硬質パイプと、この硬質パイプ
の先端部に連結する可撓性パイプとにより形成してもよ
い。
【0013】また、前記給排弁4は、自転車などの二輪
車に用いられるタイヤ空気弁と同様、基端側に取付部を
もち、先端側に締付ナット41をもつとともに中心部に
前記給排口3をもった筒状ボディ42内に、虫ゴムをも
ったプランジャー(図示せず)を挿脱可能に保持して、
二輪車用空気入れ具により前記虫ゴムを膨張させて前記
給排口3から袋状体1内に空気を充填し、また、前記締
付ナット41の弛緩により前記プランジャーを動作させ
て袋状体1内の空気を前記給排口3から外部に排出でき
るようにしている。尚、前記ボディ42の先端部にはキ
ャップ43を着脱可能に取付けている。
車に用いられるタイヤ空気弁と同様、基端側に取付部を
もち、先端側に締付ナット41をもつとともに中心部に
前記給排口3をもった筒状ボディ42内に、虫ゴムをも
ったプランジャー(図示せず)を挿脱可能に保持して、
二輪車用空気入れ具により前記虫ゴムを膨張させて前記
給排口3から袋状体1内に空気を充填し、また、前記締
付ナット41の弛緩により前記プランジャーを動作させ
て袋状体1内の空気を前記給排口3から外部に排出でき
るようにしている。尚、前記ボディ42の先端部にはキ
ャップ43を着脱可能に取付けている。
【0014】次に以上のごとく構成した止水具を用いて
前記水路を施工する方法を図3に基づいて説明する。
前記水路を施工する方法を図3に基づいて説明する。
【0015】マンホールM内に入って上流側水路管Aと
下流側水路管Bとの間の中継路C底部にコンクリートを
打設するに際し、先ず前記袋状体1を前記上流側水路管
Aのマンホール側内部に挿入し、この袋状体1の給排弁
4先端部に二輪車用空気入れ具の加圧ホース先端部を接
続して前記袋状体1内に空気を充填し、該袋状体1を膨
張させることにより、この袋状体1の円弧状外面11を
前記上流側水路管Aの内周面に弾接させるのであって、
この弾接により袋状体1を水路管Aに有効に取付けるこ
とができると同時に、上流側水路管A内の流水を有効に
止めることができるのであって、空気を充填するだけの
簡単な作業で、能率よく止水が行えるのである。そし
て、この状態で前記袋状体1に取付けた排水管2を下流
側水路管B内に挿入するのである。この排水管2によ
り、袋状体1で止水された上流側水路管A内の水を前記
排水管2から下流側水路管B内に排水できるのであっ
て、上流からの流水量が多くとも止水した水が溢れ出る
のを防止できると共に、下流側への排水により止水した
水の水圧を低減できるから、前記した袋状体1の弾接と
相俟って、水圧による袋状体1の離脱を防止でき、止水
状態を有効に維持できるのである。
下流側水路管Bとの間の中継路C底部にコンクリートを
打設するに際し、先ず前記袋状体1を前記上流側水路管
Aのマンホール側内部に挿入し、この袋状体1の給排弁
4先端部に二輪車用空気入れ具の加圧ホース先端部を接
続して前記袋状体1内に空気を充填し、該袋状体1を膨
張させることにより、この袋状体1の円弧状外面11を
前記上流側水路管Aの内周面に弾接させるのであって、
この弾接により袋状体1を水路管Aに有効に取付けるこ
とができると同時に、上流側水路管A内の流水を有効に
止めることができるのであって、空気を充填するだけの
簡単な作業で、能率よく止水が行えるのである。そし
て、この状態で前記袋状体1に取付けた排水管2を下流
側水路管B内に挿入するのである。この排水管2によ
り、袋状体1で止水された上流側水路管A内の水を前記
排水管2から下流側水路管B内に排水できるのであっ
て、上流からの流水量が多くとも止水した水が溢れ出る
のを防止できると共に、下流側への排水により止水した
水の水圧を低減できるから、前記した袋状体1の弾接と
相俟って、水圧による袋状体1の離脱を防止でき、止水
状態を有効に維持できるのである。
【0016】次に以上のように止水した後、前記中継路
Cの底部にコンクリートを打設するのであり、この打設
後充分養生した後前記袋状体1を排水管2とともに取出
すのである。従って、セメントが充分乾燥していない養
生期間中に流水があって、この流水によりセメントが下
流側水路管Bに流されるのを有効に防止でき、コンクリ
ートを打設のやり直しをなくすることができるのであ
る。
Cの底部にコンクリートを打設するのであり、この打設
後充分養生した後前記袋状体1を排水管2とともに取出
すのである。従って、セメントが充分乾燥していない養
生期間中に流水があって、この流水によりセメントが下
流側水路管Bに流されるのを有効に防止でき、コンクリ
ートを打設のやり直しをなくすることができるのであ
る。
【0017】尚、以上説明した実施例の止水具は、円形
袋状体1の中心部に嵌合孔14を設けて、排水管2を取
付けたが、この嵌合孔14は、袋状体1の中心部に対し
半径方向に変位した位置に設けてもよい。斯くすること
により、袋状体1の水路管Aへの取付時、排水管2の水
路管中心に対する位置を任意に変えることができるので
ある。
袋状体1の中心部に嵌合孔14を設けて、排水管2を取
付けたが、この嵌合孔14は、袋状体1の中心部に対し
半径方向に変位した位置に設けてもよい。斯くすること
により、袋状体1の水路管Aへの取付時、排水管2の水
路管中心に対する位置を任意に変えることができるので
ある。
【0018】また、以上の実施例の止水具は、袋状体1
の全体を中空に形成したが、その他この袋状体1は、外
周側を中空とし、中心側を前記側壁13、13が接合さ
れた非中空の円板状に形成してもよい。この場合、例え
ば図4に示すように外周側のリング状袋部1aと、中心
側の板状部1bとを別個に形成して、この板状部1bを
リング状袋部1aの一側に接着材などの結合手段で結合
し、この板状部1bに設ける取付孔15に、鍔付きの管
継手5を挿嵌して接着材で固定し、この管継手5に前記
排水管2を接続する一方、前記リング状袋部1aの内周
部に前記給排口3をもった給排弁4を取付けるのであ
る。尚、この場合、前記リング状袋部1aは、前記した
ように軟質の合成ゴムで形成するのが好ましい。また、
前記板状部1bは、前記袋部1aと同様、軟質の合成ゴ
ムで形成するのが好ましいが、その他、合成樹脂板とか
金属板などの非弾性材で形成してもよい。
の全体を中空に形成したが、その他この袋状体1は、外
周側を中空とし、中心側を前記側壁13、13が接合さ
れた非中空の円板状に形成してもよい。この場合、例え
ば図4に示すように外周側のリング状袋部1aと、中心
側の板状部1bとを別個に形成して、この板状部1bを
リング状袋部1aの一側に接着材などの結合手段で結合
し、この板状部1bに設ける取付孔15に、鍔付きの管
継手5を挿嵌して接着材で固定し、この管継手5に前記
排水管2を接続する一方、前記リング状袋部1aの内周
部に前記給排口3をもった給排弁4を取付けるのであ
る。尚、この場合、前記リング状袋部1aは、前記した
ように軟質の合成ゴムで形成するのが好ましい。また、
前記板状部1bは、前記袋部1aと同様、軟質の合成ゴ
ムで形成するのが好ましいが、その他、合成樹脂板とか
金属板などの非弾性材で形成してもよい。
【0019】また、前記袋状体1を円形に形成したが、
その他、図5に示すように半円よりは大形の円弧状外面
11と非円形部15とをもった断面略半円形に形成して
もよいし、また、給気口と排気口とが兼用の給排口3を
設けたが、この給排口3の給気口と排気口とは別に設け
てもよい。この場合、例えば給気口として前記給排弁4
を用い、排気口と該排気口を開閉するキャップとを別個
に設けるのである。
その他、図5に示すように半円よりは大形の円弧状外面
11と非円形部15とをもった断面略半円形に形成して
もよいし、また、給気口と排気口とが兼用の給排口3を
設けたが、この給排口3の給気口と排気口とは別に設け
てもよい。この場合、例えば給気口として前記給排弁4
を用い、排気口と該排気口を開閉するキャップとを別個
に設けるのである。
【0020】また、本発明の止水具は、前記したように
上流側水路管Aにのみ取付ける他、例えば止水具により
下流側水路管Bに排水した水が前記中継路C内に逆流す
る恐れがある場合、前記止水具を上流側水路管A及び下
流側水路管Bの中継路C側内周面に前記したように膨張
させて取付けてもよい。
上流側水路管Aにのみ取付ける他、例えば止水具により
下流側水路管Bに排水した水が前記中継路C内に逆流す
る恐れがある場合、前記止水具を上流側水路管A及び下
流側水路管Bの中継路C側内周面に前記したように膨張
させて取付けてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上のごとく請求項1記載の発明によれ
ば、弾性袋状体1に主として空気を充填するだけで膨張
させ、この膨張により水路管の内周面に弾接させられる
から、水路管内の流水を簡単な操作で有効に止めること
ができるのであり、しかも、前記袋状体1には排水管2
を設けて、前記止水した水を水路管の外部に排出するよ
うにしているから、上流からの流水量が多くとも止水し
た水が溢れ出るのを防止できるし、また、前記排水管2
からの排水により水圧を低減できるから、止水した水の
水圧により前記袋状体1が離脱するのを防止でき、止水
状態を有効に維持できるのである。
ば、弾性袋状体1に主として空気を充填するだけで膨張
させ、この膨張により水路管の内周面に弾接させられる
から、水路管内の流水を簡単な操作で有効に止めること
ができるのであり、しかも、前記袋状体1には排水管2
を設けて、前記止水した水を水路管の外部に排出するよ
うにしているから、上流からの流水量が多くとも止水し
た水が溢れ出るのを防止できるし、また、前記排水管2
からの排水により水圧を低減できるから、止水した水の
水圧により前記袋状体1が離脱するのを防止でき、止水
状態を有効に維持できるのである。
【0022】また、請求項2記載の発明によれば、マン
ホールM内に入って上流側水路管Aと下流側水路管Bと
の間の中継路C底部にコンクリートを打設するとき、給
排口3から袋状体1内に主として空気を充填して袋状体
1を膨張させるだけで、該袋状体1を上流側水路管Aの
マンホール側内周面に弾接させて取付けることができる
と共に上流側水路管A内の流水を止めることができるか
ら、止水を簡単にできるのであり、しかも、袋状体1で
止水した水は排水管2から下流側水路管Bに排出できる
から、上流からの流水量が多くとも止水した水が溢れ出
るのを防止できるし、また、前記排水管2からの排水
で、止水した水の水圧を低減できるから、袋状体1の離
脱を防止でき、止水状態を有効に維持できるのである。
従って、中継路Cの底部にコンクリートを打設すると
き、その止水を有効に、また、作業性よく、また、能率
よく行えるのであって、この止水によりセメントが乾燥
しない間に流水により下流側水路管Bに流出するのを有
効に防止でき、コンクリート打設のやり直しをなくする
ことができるから、その施工性を向上できるのである。
ホールM内に入って上流側水路管Aと下流側水路管Bと
の間の中継路C底部にコンクリートを打設するとき、給
排口3から袋状体1内に主として空気を充填して袋状体
1を膨張させるだけで、該袋状体1を上流側水路管Aの
マンホール側内周面に弾接させて取付けることができる
と共に上流側水路管A内の流水を止めることができるか
ら、止水を簡単にできるのであり、しかも、袋状体1で
止水した水は排水管2から下流側水路管Bに排出できる
から、上流からの流水量が多くとも止水した水が溢れ出
るのを防止できるし、また、前記排水管2からの排水
で、止水した水の水圧を低減できるから、袋状体1の離
脱を防止でき、止水状態を有効に維持できるのである。
従って、中継路Cの底部にコンクリートを打設すると
き、その止水を有効に、また、作業性よく、また、能率
よく行えるのであって、この止水によりセメントが乾燥
しない間に流水により下流側水路管Bに流出するのを有
効に防止でき、コンクリート打設のやり直しをなくする
ことができるから、その施工性を向上できるのである。
【0023】
【図1】本発明止水具の断面図。
【図2】図1のXーX線断面図。
【図3】本発明止水具を用いて水路を施工する場合の説
明図
明図
【図4】止水具の別の実施例を示す断面図。
【図5】止水具の更に別の実施例を示す断面図。
【図6】従来において水路を施工する場合の説明図。
1 袋状体 11 円弧状外面 2 排水管 3 給排口 A 上流側水路管 B 下流側水路管 C 中継路 M マンホール
Claims (2)
- 【請求項1】気体の給排口(3)と、水路管の内周面に
見合う円弧状外面(11)とをもち、気体の充填により
膨張して前記円弧状外面(11)を水路管の内周面に弾
接し、該水路管内の流水を止める弾性袋状体(1)を形
成し、この袋状体(1)に、前記袋状体(1)により止
水した水を前記水路管の外部に排出する排水管(2)を
設けていることを特徴とする水路施工用止水具。 - 【請求項2】マンホール(M)を中継して配設される上
流側水路管(A)と下流側水路管(B)との間の中継路
(C)底部にコンクリートを打設して、前記上流側水路
管(A)と下流側水路管(B)との底部を連続させる水
路施工方法であって、請求項1記載の止水具を用い、こ
の止水具の弾性袋状体(1)を前記上流側水路管(A)
の前記マンホール側内周面に、前記袋状体(1)に気体
を充填し膨張させて取付けて、上流側水路管(A)内の
流水を止め、前記排水管(2)を前記下流側水路管
(B)に向かわせて、止水した前記上流側水路管(A)
内の水を下流側水路管(B)に排出するようにした後、
前記中継路(C)底部にコンクリートを打設するようし
ていることを特徴とする水路施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5319714A JPH07173866A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 水路施工用止水具及び水路施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5319714A JPH07173866A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 水路施工用止水具及び水路施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07173866A true JPH07173866A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=18113362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5319714A Pending JPH07173866A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | 水路施工用止水具及び水路施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07173866A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003028382A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-29 | Nishimatsu Constr Co Ltd | 埋設管の損傷部特定装置、埋設管の損傷部特定方法、埋設管の補修装置及び埋設管の補修方法 |
WO2005099867A1 (en) | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust gas purifying apparatus |
JP2007285419A (ja) * | 2006-04-17 | 2007-11-01 | Ashimori Ind Co Ltd | 管状空間の遮断方法及び装置 |
CN105690184A (zh) * | 2014-11-26 | 2016-06-22 | 中冶宝钢技术服务有限公司 | 一种管道坡口带水打磨用工装及管道坡口带水打磨方法 |
JP2018128092A (ja) * | 2017-02-09 | 2018-08-16 | クロダイト工業株式会社 | 排水路付き閉塞栓 |
JP2019148067A (ja) * | 2018-02-26 | 2019-09-05 | クロダイト工業株式会社 | 排水路付き閉塞栓と、これを用いた下水管洗浄時の枝管排水方法 |
CN114370033A (zh) * | 2021-10-29 | 2022-04-19 | 长江勘测规划设计研究有限责任公司 | 利用移动水塔调蓄加压过流的干渠不停水检修装置及方法 |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP5319714A patent/JPH07173866A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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