JPH0717306B2 - 積重配置トラニオン移送機構及びこれを使用したソ−タ - Google Patents

積重配置トラニオン移送機構及びこれを使用したソ−タ

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JPH0717306B2
JPH0717306B2 JP62186694A JP18669487A JPH0717306B2 JP H0717306 B2 JPH0717306 B2 JP H0717306B2 JP 62186694 A JP62186694 A JP 62186694A JP 18669487 A JP18669487 A JP 18669487A JP H0717306 B2 JPH0717306 B2 JP H0717306B2
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    • B65H2408/10Specific machines for handling sheet(s)
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Description

【発明の詳細な説明】 <技術分野> 本発明は、積重配置された複数個のトラニオンを1個毎
順次に移送するための移送機構、及びかかる移送機構を
使用したソータに関する。
<従来技術> 静電複写機或いは印刷機等から排出されるシートを所要
通りに区分けして収集するためのソータとして、従来か
ら、コンパクトソータと称される比較的小型のソータが
提案され実用に供されている。かかるソータを開示して
いる先行文献の代表例としては、米国特許第4,328,963
号(特開昭56-78770号),米国特許第4,332,377号(特
開昭57-141357号),米国特許第4,337,936号(特開昭57
-4856号),米国特許第4,343,463号(特開昭56-78769
号),米国特許第4,397,461号,米国特許第4,466,608号
(特開昭57-4855号),米国特許第4,466,609号,米国特
許第4,478,406号(特開昭59-43769号)を挙げることが
できる。
上記ソータは、上下方向に配列された複数個のビントレ
イを備えている。複数個のビントレイの各々は、そのシ
ート受入端部の少なくとも片側に幅方向に突出するトラ
ニオンを有する。横断面が円形のピンでよいトラニオン
は上下方向に積重配置され且つ積重方向に所定移動経路
に沿って移動自在である。上記ソータは、更に、上記ト
ラニオンを1個毎順次に上記所定移動経路に沿って上昇
及び下降せしめ、隣接するビントレイを順次にそれらの
シート受入端にて相互に上下方向に離隔せしめてシート
受入口を生成する移送機構を備えている。
上記移送機構としては、一般にゼネバ状回転カム型と称
される形式の移送機構(かかる移送機構を上記米国特許
第4,328,963号等に開示されている)と、一般にスパイ
ラル状回転カム型と称される形式の移送機構(かかる移
送機構は米国特許第4,337,936号等に開示されている)
とが使用されている。ゼネバ状回転カム型移送機構は、
半径方向に延び且つ半径方向外端は開放されている少な
くとも1個のトラニオン収容溝が形成されたゼネバ円板
状の円板カムを具備し、かかる円板カムは幅方向に延び
る中心軸線を中心として回転せしめられる。スパイラル
状回転カム型移送機構は、外周面をスパイラル状に延び
るトラニオン収容溝が刻設された円柱状カムを具備し、
かかる円柱状カムは上下方向に延びる中心軸線を中心と
して回転せしめられる。
<従来技術の問題点> 然るに、上記ゼネバ状回転カム型移送機構には、次の通
りの問題がある。即ち、円板カムに形成されているトラ
ニオン収容溝に特定のトラニオンが進入する時及びそれ
からトラニオンが進出する時に、衝突及び急激な上昇乃
至下降が生成される(この点については、後に添付図面
を参照して更に詳述する)。それ故に、比較的大きな雑
音が生成され、そしてまた、トラニオンの高速移送には
適さず、耐久性も低い。
一方、スパイラル状回転カム型移送機構においては、円
柱状カムの外周面に刻設されるスパイラル状のトラニオ
ン収容溝はその下端部及び上端部においても回転に応じ
て漸次上昇乃至下降する形態にせしめられ得る故に、上
記ゼネバ状回転カム型移送機構における上記問題を回避
することができる。しかしながら、上記スパイラル状回
転カム型移送機構には、次の通りの別個の問題がある。
第1に、上記円柱状カムを製造するには円柱の外周面に
スパイラル状に延びるトラニオン収容溝を刻設すること
が必要であるが、かかるトラニオン収容溝の刻設作業は
相当困難であり、それ故に製造コストが比較的高価であ
る。第2に、通常、複数個のビントレイの各々にはその
両側にトラニオンを設け、ビントレイの両側においてト
ラニオンを同期して移送することが望まれる。かかる要
望を満たすためには、ビントレイの両側に上記円柱状カ
ムを配設すると共に、双方の円柱状カムを駆動連結する
ことが必要である。然るに、双方の円柱状カムは幅方向
に相互に間隔を置いて配設されているが、双方の円柱状
カムの回転中心軸線は上下方向に延びており、従って、
双方の円柱状カムを駆動連結するためには、幅方向に延
びる中心軸線を中心とする回転を上下方向に延びる中心
軸線を中心とする回転に変換するための複数個の回転要
素を必要とし、必然的に駆動連結機構が複雑になり、そ
れ故に製造コストが比較的高価である。
<発明の課題> 本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その技
術的課題は、上記スパイラル状回転カム型移送機構にお
ける上記問題の発生を回避乃至抑制して、上記ゼネバ状
回転カム型移送機構における上記問題を解決した、独特
な移送機構を提供すること、そしてまたかかる移送機構
を使用したソータを提供することである。
<発明の解決手段> 本発明によれば、上記技術的課題を達成する移送機構と
して、積重配置され且つ積重方向に所定移動経路に沿っ
て移動自在な複数個のトラニオンのための移送機構にし
て、 協働する一対の回転カム板と回転駆動手段とを具備し、 該一対の回転カム板の各々は、半径方向に延び且つ半径
方向外端は開放されている少なくとも1個のトラニオン
収容溝と、該トラニオン収容溝の部位を除いて周方向に
連続して延びるカム外周面とを有し、該カム外周面は所
定回転方向に見て半径が漸次増大する渦巻面であり、 該一対の回転カム板は、それらの回転中心軸線が該所定
移動経路を間に挾んでその両側に位置し、それらの回転
中心軸線を結ぶ直線が該所定移動経路を斜めに横切り、
且つ相互に所定回転角度関係に、それらの回転中心軸線
を結ぶ該直線と該所定移動経路との交差部において相互
に接触乃至近接するように配置され、 該回転駆動手段は、該一対の回転カム板を相互に逆方向
に同期回転せしめる、 ことを特徴とする移送機構が提供される。
本発明によれば、更に、上記技術的課題を達成するソー
タ、即ち上記移送機構を使用したソータとして、上下方
向に配列された複数個のビントレイであって、該複数個
のビントレイの各々はその少なくとも片側に幅方向に突
出するトラニオンを有し、該トラニオンは上下方向に積
重配置され且つ積重方向に所定移動経路に沿って移動自
在であるところの複数個のビントレイと、該トラニオン
を1個毎順次に該所定移送経路に沿って上昇及び下降せ
しめ、隣接するビントレイを順次にそれらのシート受入
端にて相互に上下方向に離隔せしめてシート受入口を生
成する移送機構とを備えたソータにおいて; 該移送機構は、協働する一対の回転カム板と回転駆動手
段とを具備し、 該一対の回転カム板の各々は、半径方向に延び且つ半径
方向外端は開放されている少なくとも1個のトラニオン
収容溝と、該トラニオン収容溝の部位を除いて周方向に
連続して延びるカム外周面とを有し、該カム外周面は所
定回転方向に見て半径が漸次増大する渦巻面であり、 該一対の回転カム板は、それらの回転中心軸線が該所定
移動経路を間に挾んでその両側に位置し、それらの回転
中心軸線を結ぶ直線が該所定移動経路を斜めに横切り、
且つ相互に所定回転角度関係に、それらの回転中心軸線
を結ぶ該直線と該所定移動経路との交差部において相互
に接触乃至近接するように配置され、 該回転駆動手段は、該一対の回転カム板を相互に逆方向
に同期回転せしめる、 ことを特徴とするソータが提供される。
上記移送機構における上記一対の回転カム板の各々の上
記カム外周面は、回転角度と半径の増大との率が一定で
あるアルキメデス渦巻面であるのが好ましい。また、上
記トラニオンの横断面形状は円形であり、上記一対の回
転カム板の各々の上記カム外周面における最大半径と最
小半径との差は上記トラニオンの直径に対応しているの
が好ましい。
上記移送機構は、単にソータのみならず、上下方向或い
は横方向等の任意の方向に積重配置され且つ積重方向に
所定移動経路に沿って移動自在な複数個のトラニオンを
具備する種々の装置において、トラニオンを1個毎順次
に移送するために使用することもできる。
<発明の好適具体例> 以下、添付図面を参照して、本発明の好適具体例につい
て詳細に説明する。
ソータの第1の具体例 第1図及び第2図を参照して説明すると、全体を番号2
で示す図示のソータは、静止支持枠体4を具備する。こ
の支持枠体4は、幅方向(第2図において紙面に垂直な
方向)に所定間隔を置いて配設された前側及び後側直立
側板6及び8、並びにかかる側板6及び8の上流端(第
2図において右端)上半部間を延びる連結板10を有す
る。第2図に図示する如く、上記側板6及び8間には、
下流に向って順次に第1の案内板対11、第1の搬送ロー
ラ対12、第2の案内板対14及び第2の搬送ローラ対16が
配設されている。更に詳述すると、第1の案内板対11に
おける上側案内板15及び下側案内板17は、側板6及び8
間に固定されている。側板6及び8間には実質上水平に
延びる回転軸18が回転自在に装着されており、かかる回
転軸18には幅方向に適宜の間隔を置いて複数個(例えば
4個)のローラ20が固定されている。
一方、上記第2の案内板対14における上側案内板22の上
流端部両側には下方に垂下する垂下片24が一体に形成さ
れており、かかる垂下片24間に実質上水平に延びる回転
軸26が回転自在に装着されている。そして、この回転軸
26には、上記ローラ20と協働して上記第1の搬送ローラ
対12を構成するローラ28が、幅方向に適宜の間隔を置い
て複数個(例えば4個)固定されている。上記側板6及
び8間には、更に、上下方向に間隔を置いて実質上水平
に延びる回転軸30及び32が回転自在に装着されている。
そして、回転軸30には幅方向に適宜の間隔を置いて複数
個(例えば4個)のローラ34が固定されている。回転軸
32には、上記ローラ34と協働して上記第2の搬送ローラ
対16を構成するローラ36が、幅方向に適宜の間隔を置い
て複数個(例えば4個)固定されている。ローラ36が固
定されている回転軸32は、上下方向に幾分かの範囲に渡
って移動自在に装着され且つ適宜のばね手段(図示して
いない)によって下方に弾性的に偏倚されており、かく
してローラ36が弾性的にローラ34に押圧されているのが
好都合である。上記第2の案内板対14における下側案内
板38は、上記側板6及び8間に固定されている。一方、
上記第2の案内板対14における上記上側案内板22には、
その下流部両側に突出片40が一体に形成されており、か
かる突出片40の下流端部を上記回転軸32に遊嵌せしめる
ことにより、上側案内板22は回転軸32に旋回自在に装着
されている。かかる上側案内板22は、通常は、それ自体
の重量によって第2図に図示する閉位置、即ちそれに装
着された上記回転軸26に固定されたローラ28がローラ20
に当接する閉位置に維持されている。第1図に明確に図
示する如く、上側案内板22の上面における上流端部には
把持片42が固定されており、かかる把持片42を把持して
上側案内板22を第2図に2点鎖線で図示する如く開動
し、かくしてローラ28をローラ20から離隔すると共に案
内板対14によって規定される搬送経路を開放することが
できる。第1の搬送ローラ対12における上記回転軸18及
び第2の搬送ローラ対16における上記回転軸30は、適宜
の伝動機構(図示していない)によって電動モータでよ
い駆動源44に駆動連結されており、第1の搬送ローラ対
12及び第2の搬送ローラ対16は第2図に矢印46で示す方
向に回転駆動される。図示の具体例においては、更に、
上記案内板対11によって規定される搬送経路を通して搬
送されるシートを検出するための検出器48も配設されて
いる。かかる検出器48は、案内板対11間に突出する検出
アームを有するマイクロスイッチでよい。
第1図を参照して説明を続けると、ソータ2は、更に、
上下方向に配列された複数個、図示の場合は10個、のビ
ントレイ50を備えている。ビントレイ50の各々は、全体
として略矩形の板形状でよい。ビントレイ50の各々の上
流端縁には、幾分かの距離だけ上方へ突出した端壁52が
一体に形成されている。この端壁52の両側端には、更に
上方へ若干だけ突出した突出片54が形成されている。そ
して、かかる突出片54の各々には、幅方向に突出するト
ラニオン56の内側端部が固定されている。トラニオン56
は円形横断面を有するピンでよい。一方、第1図及び第
3図に明確に図示する如く、上記静止支持枠体4の側板
6及び8の各々には、実質上垂直に延びる細長いスロッ
ト58が形成されている。かかるスロット58の横方向寸法
は、上記トラニオン56の直径に対応している。複数個の
ビントレイ50の各々の上流端部前側及び後側に設けられ
ている上記トラニオン56は、夫々、側板6及び8に形成
されている上記スロット58を貫通して幅方向外方へ突出
せしめられている。かくして、トラニオン56の各々は、
スロット58に沿って実質上鉛直な方向に移動自在に相互
に実質上垂直な方向に積重されている(但し、第1図及
び第3図に図示する状態においては、後述する移送機構
の作用によって上から第4番目のビントレイ50の上流端
と上から第5番目のビントレイ50の上流端とは鉛直方向
に相互に離隔されており、従って、上から第1番目から
第4番目までの4個のビントレイ50のトラニオン56は上
下方向に順次に接触せしめられ、そしてまた上から第5
番目から第10番目までの6個のビントレイ50のトラニオ
ン56も上下方向に順次に接触せしめられているが、上か
ら第4番目のビントレイ50のトラニオン56と上から第5
番目のビントレイ50のトラニオン56とは相互に離隔され
ている)。図示の具体例においては、更に、上から第1
番目のビントレイ50のトラニオン56の上方を幅方向に連
続して延びるロッド60も配設されている。横断面は円形
でよいロッド60の前端部は側板6に形成されているスロ
ット58を貫通して前方へ突出し、後端部は側板8に形成
されているスロット58を貫通して後方へ突出している。
第1図に明確に図示する如く、ロッド60の前端部は上か
ら第1番目から第9番目までのビントレイ50の前側トラ
ニオンの前端を越えて前方に突出せしめられており、か
かる前端部にはレバー62の上端部が固定されている。レ
バー62は、実質上鉛直に下方に延びる主部64と、この主
部64の下端から前方に延びる折曲部66とを有する。レバ
ー62の主部64の下端部には鉛直方向に延びるスロット68
が形成されている。そして、下から第1番目(即ち上か
ら第10番目)のビントレイ50の前側トラニオン56は、他
のビントレイ50の前側トラニオン56の前端を越えて前方
へ延長され、上記スロット68を貫通している。一方、レ
バー62の折曲部66には、調節ねじ70が螺着されており、
かかる調節ねじ70の上端は、下から第1番目の前側トラ
ニオン56の延長された前端部の下面に当接せしめられて
いる。かような次第であるので、上から第1番目のビン
トレイ50の前側トラニオン56から下から第1番目のビン
トレイ50の前側トラニオン56までの距離l(第3図)
は、調節ねじ70の操作によって微調節自在な所要値に維
持されることが理解されよう。上記距離lは、l≒10d
+x、ここでdはトラニオン56の直径で、xは後述する
移送機構の作用によって相互に離隔される2本のトラニ
オン56間の間隔である、に設定される(第3図)。ビン
トレイ50の後側トラニオン56及びロッド60の後端部に関
しても、図示していないが、同様な構成(レバー62及び
調節ねじ70)が配設されているのが好都合である。所望
ならば、上記隔離lを所要値に維持するために、調節ね
じ70に代えて、下から第1番目のビントレイ50のトラニ
オン56を上方に弾性的に偏倚するばね手段を使用するこ
ともできる。更にまた、図示の具体例においては、側板
6及び8に形成されているスロット58は実質上鉛直に延
びているが、所望ならば、上記米国特許第4,328,963号
又は米国特許第4,332,377号等に開示されている如く、
スロット58を部分的に或いは全体的に上方に向って上流
側又は下流側に傾斜して延びる形態にせしめることもで
きる。図示の具体例においては、更に、側板6に検出器
71(第1図及び第2図)が配設されている。この検出器
71は、側板6に形成されている上記スロット58の下端部
を横切って延びる検出アームを有するマイクロスイッチ
でよい。10個のビントレイ50が初期状態、即ち10個のビ
ントレイ50の全てが後述する移送機構によって上昇され
ておらず10個のビントレイ50の全てのトラニオン56が上
下方向に順次に接触せしめられている状態にある時に
は、下から第1番目のビントレイ50の前側トラニオン56
が検出器50に作用し、かくして10個のビントレイ50が初
期状態にあることを検出器71が検出する。
第1図に明確に図示する如く、ビントレイ50の各々は上
記静止支持枠体4を越えて下流側に延在している。かか
るビントレイ50の各々には、幅方向中央部を下流端から
上流に向って延びる切欠き72が形成されているのが好都
合である。更に、図示の具体例においては、ビントレイ
50の各々の下流端部両側に支持ブロック74が固定され、
ビントレイ50の各々の支持ブロック74は、相互に接触せ
しめて積重されている。後の説明から理解される如く、
上下方向に隣接する支持ブロック74は、相対的に上流及
び下流方向に移動可能であると共に相対的に旋回自在に
積重されている。図示のソータ2は、更に、上記静止支
持枠体4の側板6及び8間に固定された上流端から下流
に向って上方に傾斜して延在している静止支持板76も配
設されている。第1図から明らかな通り、下から第1番
目のビントレイ50の下流部は、上記静止支持板76の下流
端に当接し、これに支持されている。下から第1番目の
ビントレイ50を除く他のビントレイ50の下流部は、各々
の支持ブロック74が直ぐ下方のビントレイ50の支持ブロ
ック74に当接することによって間接的に上記静止支持板
76の下流端に支持されている。所望ならば、支持板76の
上流端を静止支持枠体4に固定することに代えて、例え
ば、適宜の部材を介して上記レバー62に固定し、後述す
る通りにしてレバー62が上昇及び下降せしめられると、
これに付随して支持板76も上昇及び下降せしめられるよ
うになすこともできる。
ソータ2は、更に、全体を番号78で示す移送機構を備え
ている。第1図及び第3図を参照して説明すると、上記
前側直立側板6には、実質上水平に前方へ突出する2本
の短軸80及び82が植設され、かかる2本の短軸80及び82
の自由端部は、補強連結片84によって相互に連結されて
いる。短軸80は上記回転軸30と同心状であるのが好都合
である。上記短軸80及び82には、夫々、回転カム板86及
び88が回転自在に装着されていると共に、歯車90及び92
が回転自在に装着されている。短軸80に装着されている
回転カム板86と歯車90とは、相互に一体として回転する
ように、キー(図示していない)の如き適宜の手段によ
って連結されている。同様に、短軸82に装着されている
回転カム板88と歯車92とは、相互に一体として回転する
ように、キー(図示していない)の如き適宜の手段によ
って連結されている。所望ならば、回転カム板86と歯車
90とを一体に形成し、回転カム板88と歯車92とを一体に
形成することもできる。歯車90と歯車92とは実質上同一
であり且つ相合に噛合せしめられており、従って回転カ
ム板86と回転カム板88とは実質上同一の回転速度で相互
に反対方向に回転せしめられるように駆動連結されてい
る。第3図に明確に図示する如く、回転カム板86には半
径方向に延び且つ半径方向外端は解放されているトラニ
オン収容溝94が形成されている。このトラニオン収容溝
94の幅は、上記ビントレイ50に設けられている上記トラ
ニオン56の直径に対応している。トラニオン収容溝94の
部位を除いて周方向に連続して延びるカム外周面96は、
第3図において上記トラニオン収容溝94の片側から他側
まで時計方向に見て半径rが漸次増大する渦巻面である
ことが重要である。図示の具体例におけるカム外周面96
は、時計方向に見て回転角度θと半径rとの増大率が一
定であるアルキメデス渦巻面である。即ち、カム外周面
96における最小半径をaとすると、かかる最小半径aの
位置から角度θでけ離隔した位置におけるカム外周面96
の半径はr=a+nθ、ここでnは適宜の定数、で表わ
される。カム外周面96における最大半径bと上記最小半
径aとの差(b−a)は、1個のトラニオン56の直径に
対応せしめられており、(b−a)≒dであるのが好ま
しい。回転カム板88は回転カム板86と全く同一形状であ
る。即ち、回転カム板88には半径方向に延び且つ半径方
向外端は解放されているトラニオン収容溝98が形成され
ている。そして、トラニオン収容溝98の部位を除いて周
方向に連続して延びるカム外周面100は、第3図におい
て上記トラニオン収容溝98の片側から他側まで時計方向
に見て半径rが漸次増大する渦巻面、好ましくは最小半
径aの位置から角度θだけ離隔した位置におけるカム外
周面100の半径が上記式r=a+nθで表わされるアル
キメデス渦巻面である。
第3図に明確に図示する通り、上記短軸80及び82の中心
軸線、従って回転カム板86及び88の回転中心軸線102及
び104は、側板6に形成されているスロット58によって
規定される上記トラニオン56の移動経路を挟んでその両
側に配置されている。加えて、上記回転中心軸線102及
び104は上下方向にずらして配置されており、上記回転
中心軸線102及び104を結ぶ直線106は、上記トラニオン5
6の移動経路を例えば45度でよい傾斜角度で斜めに横切
る。そして、上述した如く実質上同一の回転速度で相互
に逆方向に回転せしめられる回転カム板86及び88は、相
互に所定角度関係に、更に詳しくは第4-D図に図示する
如く上記直線106とスロット58との交差部においてトラ
ニオン収容溝94及びトラニオン収容溝98とが相互に対向
するように関連せしめられている。第4-D図と共に第4-C
図及び第4-E図等を参照することによって理解される如
く、第4-C図に図示する状態から回転カム板86が時計方
向に回転カム板88が反時計方向に回転せしめられると、
上記交差部においては回転カム板86のカム外周面96は半
径rが漸次減少し回転カム板88のカム外周面100は半径
rが漸次増加する。逆に、第4-C図に図示する状態から
回転カム板86が反時計方向に回転カム板88が時計方向に
回転せしめられると、上記交差部においては回転カム板
86のカム外周面96は半径rが漸次増大し回転カム板88の
カム外周面100は半径rが漸次減少する。かような次第
であるので、上記交差部において回転カム板86のカム外
周面96と回転カム板88のカム外周面100とが相互に干渉
することはなく、上記交差部において回転カム板86と回
転カム板88とは常に接触乃至近接せしめられている。
必ずしも必要なことではなく且つ図示していないが、後
側直立側板8の後側にも、全く同様に、上記短軸80及び
82,補強連結片84,カム板86及び88,並びに歯車90及び92
が配設されているのが好都合である。
第1図及び第3図を参照して説明を続けると、側板6及
び8間には実質上水平に延びる回転軸108が回転自在に
装着されている。この回転軸108の前端部は側板6を貫
通して前方へ突出しており、かかる前端部には上記歯車
90に噛合せしめられている歯車110が固定されている。
図示していないが、同様に、回転軸108の後端部は側板
8を貫通して後方へ突出しており、かかる後端部には側
板8の後方に配設されている上記歯車90に噛合せしめら
れている歯車110が固定されている。更に、側板6の内
面には電動モータでよい回転駆動源112(第3図)が配
設されている。かかる駆動源112の出力軸114は側板6を
貫通して前方へ突出せしめられており、出力軸114の先
端部には側板6の前方に配設されている上記歯車110に
噛合せしめられている歯車116が固定されている。駆動
源112,歯車116及び110と共に上述した歯車90及び92は、
上記回転カム板86及び88を回転せしめるための回転駆動
手段118を構成する。駆動源112によって歯車116が第3
図において時計方向に回転せしめられると、回転カム板
86は時計方向に回転カム板88は反時計方向に回転せしめ
られる。逆に、駆動源112によって歯車116が第3図にお
いて反時計方向に回転せしめられると、回転カム板86は
反時計方向に回転カム板88は時計方向に回転せしめられ
る。
上述した通りのソータ2の作用効果について説明する
と、次の通りである。第2図に図示する如く、ソータ2
は例えば静電複写機120に組合せて使用される。この場
合、第1の案内板対11の上流端部によって規定されるシ
ート導入路122が、複写機120のシート排出口に対向する
ように、複写機120に対してソータ2が位置付けられ
る。複写機120の排出ローラ対124によって複写機120か
ら排出されるシート(複写紙)は、第1の案内板対11間
を通って第1の搬送ローラ対12に送給され、そして第1
の搬送ローラ対12の作用によって第2の案内板対14を通
って第2の搬送ローラ対16に送給され、しかる後に第2
の搬送ローラ対16の作用によって複数個のビントレイ50
のいずれかに排出される。第2図に図示する如く、上か
ら第4番目のビントレイ50と上から第5番目のビントレ
イ50とがそれらの受入端にて相互に上下方向に離隔せし
められていて両者間にシート受入口が生成されている状
態においては、容易に理解される如く、第2の搬送ロー
ラ対16の作用によって搬送されるシートは、上から第5
番目のビントレイ50上に排出される。複数個のビントレ
イ50のいずれにシートを排出するかは、移送機構78によ
るビントレイ50のトラニオン56の上昇及び下降を適宜に
制御することによって所要通りに制御することができ
る。
移送機構78によるトラニオン56の上昇及び下降作用につ
いて説明すると、次の通りである。第1図乃至第3図に
図示する如く上から第4番目のビントレイ50と上から第
5番目のビントレイ50とがそれらの受入端にて相互に上
下方向に離隔せしめられている状態に維持されている時
には、移送機構78における回転カム板86及び88は、例え
ば第4-A図に図示する角度位置に静止せしめられてい
る。かかる状態においては、上から第4番目のビントレ
イ50のトラニオン56は、回転カム板88のカム外周面100
上に接触せしめられており、上から第5番目のビントレ
イ50のトラニオン56は、回転カム板86のカム外周面96に
接触乃至近接せしめられている。上から第5番目のビン
トレイ50のトラニオン56を上昇せしめて、上から第5番
目のビントレイ50と上から第6番目のビントレイ50とを
それらの受入端にて相互に上下方向に離隔し、かくして
第2の搬送ローラ対16の作用によって搬送されるシート
が上から第6番目のビントレイ50上に排出されるように
なすためには、移送機構78の駆動源112を所定時間付勢
せしめて、回転カム板86を時計方向に回転カム板88を反
時計方向に1回転せしめる。回転カム板86及び88が第4-
A図に図示する角度位置から第4-B図に図示する角度位置
まで回転せしめられる間には、上から第4番目のビント
レイ50のトラニオン56が接触している部位において、回
転カム板88のカム外周面100の半径は漸次増大する。従
って、上から第4番目のビントレイ50のトラニオン56は
漸次上昇せしめられる。かくすると、第1図及び第3図
を参照することによって理解される如く、上から第3番
目,第2番目及び第1番目のビントレイ50のトラニオン
56と共に、ロッド60及びレバー62も漸次上昇せしめら
れ、従って上から第5番目,第6番目,第7番目,第8
番目,第9番目及び第10番目のビントレイ50のトラニオ
ン56も上昇せしめられる。回転カム板86及び88が第4-A
図に図示する角度位置から第4-B図に図示する角度位置
まで回転せしめられる間には、上から第5番目のビント
レイ50のトラニオン56が接触乃至近接している部位にお
いて、回転カム板86のカム外周面96の半径は、回転カム
板88のカム外周面100の半径の上記増大に対応して漸次
減少する。かくして、上から第5番目のビントレイ50
の、漸次上昇するトラニオン56は、回転カム板86のカム
外周面96に接触乃至近接し続ける。回転カム板86及び88
が第4-C図に図示する角度位置まで回転せしめられる
と、上から第5番目のビントレイ50のトラニオン56が回
転カム板86のトラニオン収容溝94内に進入し、そして上
から第6番目のビントレイ50のトラニオン56が回転カム
板86のカム外周面96に接触乃至近接する。
回転カム板86及び88が第4-B図に図示する角度位置から
第4-C図に図示する角度位置まで回転せしめられる間に
も、上述した理由により上から第1番目乃至第10番目の
ビントレイ50のトラニオン56は漸次上昇せしめられる。
回転カム板86及び88が第4-D図に図示する角度位置まで
回転せしめられると、上から第5番目のビントレイ50の
トラニオン56と、トラニオン収容溝94の拘束作用によっ
て回転カム板86の回転に付随して比較的高速で上昇され
て、上から第6番目のビントレイ50のトラニオン56から
上方に離隔される。そして、上から第6番目のビントレ
イ50のトラニオン56が、回転カム板86のカム外周面96に
接触乃至近接するようになる。この際、上から第6番目
のビントレイ50のトラニオン56は、既に所要量上昇され
ている故に、回転カム板86のカム外周面96に激しく衝突
することはない。回転カム板86及び88が更に回転を続け
ると、第4-D図と第4-E図を比較参照することによって理
解される如く、上から第5番目のビントレイ50のトラニ
オン56は、回転カム板86のトラニオン収容溝94から進出
して回転カム板88のトラニオン収容溝98に進入する。そ
して、回転カム板86及び88が第4-F図に図示する角度位
置まで回転せしめられる間には、上から第5番目のビン
トレイ50のトラニオン56は、トラニオン収容溝98の拘束
作用によって回転カム板88の回転に付随して比較的高速
で更に上昇される。回転カム板86及び88が第4-C図に図
示する角度位置から第4-F図に図示する角度位置まで回
転する間にも、上から第4番目のビントレイ50のトラニ
オン56が接触する部位において、回転カム板88のカム外
周面100の半径は漸次増大し、上から第6番目のビント
レイ50のトラニオン56が接触乃至近接する部位におい
て、回転カム板86のカム外周面96の半径は漸次減少し、
従って上から第1番目乃至第4番目及び第6番目乃至第
10番目のビントレイ50のトラニオン56は漸次上昇せしめ
られる。回転カム板86及び88が更に回転を続けると、第
4-G図に図示する如く、上から第5番目のビントレイ50
のトラニオン56は、回転カム板88のトラニオン収容溝98
から進出して回転カム板88のカム外周面100に接触す
る。この際には、上から第4番目のビントレイ50のトラ
ニオン56は、既にトラニオン56の直径に略対応する距離
だけ上昇されており、それに、上から第5番目のビント
レイ50のトラニオン56は、上から第4番目のビントレイ
50のトラニオン56に激しく衝突することなく、回転カム
板88のトラニオン収容溝98から進出することができる。
上から第5番目のビントレイ50のトラニオン56が上述し
た如く2回転カム板86のトラニオン収容溝94及び回転カ
ム板88のトラニオン収容溝98の作用によって比較的高速
で上昇される間には、第1図を参照することによって理
解される如く、上から第5番目のビントレイ56の下流端
部両側に設けられている支持ブロック74は、その直ぐ下
方のビントレイ50の支持ブロック74上を幾分下流に向け
て滑動せしめられると共に、前方から見て反時計方向に
旋回せしめられる。回転カム板86及び88は、更に、第4-
H図に図示する角度位置を通って再び第4-A図に図示する
角度位置まで回転され続ける。そして、かかる間にも、
上から第5番目のビントレイ50のトラニオン56が接触す
る部位において、回転カム板88のカム外周面100の半径
は漸次増大し、上から第6番目のビントレイ50のトラニ
オン56が接触乃至近接する部位において、回転カム板86
のカム外周面96の半径は漸次減少し、従って上から第1
番目乃至第10番目のビントレイ50のトラニオン56は漸次
上昇せしめられる。回転カム板86及び88が1回転されて
再び第4-A図に図示する角度位置になると、第1図及び
第2図を参照することによって理解される如く、上から
第4番目のビントレイ50と上から第5番目のビントレイ
50に代えて、上から第5番目のビントレイ50と上から第
6番目のビントレイ50とがそれらの受入端にて相互に上
下方向に離隔し、かくして第2の搬送ローラ対16の作用
によって搬送されるシートが上から第6番目のビントレ
イ50上に排出される状態になる。更に、回転カム板86を
時計方向に回転カム板88を反時計方向に、順次1回転毎
回転せしめると、第2の搬送ローラ対16の作用によって
搬送されるシートが順次に上から第7番目乃至第10番目
のビントレイ50上に排出される状態になる。回転カム板
86及び88を回転せしめるための駆動源112の付勢は、例
えば先のシートの後端が検出器48(第2図)によって検
出された時点から所定時間経過後に開始すればよい。
他方、第1図及び第3図に図示する状態、即ち第2の搬
送ローラ対16の作用によって搬送されるシートが上から
第5番目のビントレイ50上に排出される状態から、上か
ら第4番目のビントレイ50上に排出される状態にせしめ
るためには、移送機構78の駆動源112を所定時間付勢せ
しめて、上述した場合とは逆に、回転カム板86を反時計
方向に回転カム板88を時計方向に1回転せしめればよ
い。かくすると、第4-A図乃至第4-H図を上述した場合と
逆方向に参照することによって理解される如く、上から
第4番目のビントレイ50のトラニオン56が回転カム板88
のトラニオン収容溝98及び回転カム板86のトラニオン収
容溝94の作用によって所定距離だけ比較的高速で下降さ
れると共に、トラニオン56の全体がトラニオン56の直径
に対応した距離だけ連続的に漸次下降せしめられる。か
くして、上から4番目のビントレイ50と上から第5番目
のビントレイ50に代えて、上から第3番目のビントレイ
50と上から第4番目のビントレイ50とがそれらの受入端
にて相互に上下方向に隔離し、かくして第2の搬送ロー
ラ対16の作用によって搬送されるシートが上から第4番
目のビントレイ50上に排出される状態になる。上から第
4番目のビントレイ50のトラニオン56が回転カム板88の
トラニオン収容溝98及び回転カム板86のトラニオン収容
溝94の作用によって比較的高速で下降される間には、第
1図を参照することによって理解される如く、上から第
4番目のビントレイ50の下流端部両側に設けられている
支持ブロック74は、その直ぐ下方のビントレイ50の支持
ブロック74上を幾分上流に向けて滑動せしめられると共
に、前方から見て時計方向に旋回せしめられる。回転カ
ム板86を反時計方向に回転カム板88を時計方向に、更
に、順次に1回転毎回転せしめると、第2の搬送ローラ
対16の作用によって搬送されるシートが順次に上から第
3番目乃至第1番目のビントレイ50上に排出される状態
になる。
而して、図示の移送機構78においては、協働する一対の
回転カム板86及び88に夫々1個のトラニオン収容溝94及
び98を形成しているが、所望ならば、一対の回転カム板
86及び88に夫々所要角度間隔を置いて2個又は3個以上
のトラニオン収容溝94及び98を形成することもできる。
この場合には、隣接する2個のトラニオン収容溝94間の
カム外周面96の各々、及び隣接する2個のトラニオン収
容溝98間のカム外周面100の各々を、最小半径aから最
大半径bまで半径が漸次増大する渦巻面、好ましくはア
ルキメデス渦巻面にせしめると共に、回転カム板86及び
88を1回転毎に回転せしめることに代えて、トラニオン
収容溝94及び98の数をnとすると、360°/n毎回転せし
めればよい。
本発明に従って構成された上記移送機構78によれば、特
定のトラニオン56(例えば上から第5番目のビントレイ
50のトラニオン56)を回転カム板86及び88のトラニオン
収容溝94及び98に作用によって所定距離上昇せしめるた
めに、或いは特定のトラニオン56(例えば上から第4番
目のビントレイ50のトラニオン56)を回転カム板86及び
88のトラニオン収容溝94及び98の作用によって所定距離
下降せしめるために、回転カム板86及び88を1回転回転
せしめると、上述した如く回転カム板86及び88のかかる
1回転の全期間に渡ってトラニオン56の全体が連続的に
漸次上昇或いは下降される。それ故に、トラニオン56の
上昇或いは下降は充分に円滑であり、過剰な衝撃が生成
されることがない。従って、トラニオン56の移送を充分
高速で遂行することができ、そしてまた過剰摩耗等を伴
うことなく長期間に渡って良好に機能することができ
る。
他方、上記米国特許第4,328,963号等に開示されている
従来のゼネバ状回転カム型移送機構には、次の通りの問
題がある。第5-A図乃至第5-E図を参照して説明すると、
従来のゼネバ状回転カム型移送機構は、上述した一対の
回転カム板86及び88に代えて、軸125に回転自在に装着
されたゼネバ円板状の円板カム126を具備している。こ
の円板カム126には、上述した回転カム板86又は88と同
様に、半径方向に延び且つ半径方向外端は解放されてい
る1個(又は複数個)のトラニオン収容溝128が形成さ
れている。しかしながら、円板カム126においては、ト
ラニオン収容溝128の部位を除いて周方向に連続して延
びるカム外周面130は、渦巻面ではなくて、半径rが一
定である円弧面である。
かようなゼネバ状回転カム型移送機構において、例え
ば、上から第4番目のビントレイと上から第5番目のビ
ントレイとがそれらの受入端にて相互に上下方向に離隔
せしめられている状態から、上から第5番目のビントレ
イと上から第6番目のビントレイとがそれらの受入端に
て相互に上下方向に離隔せしめられている状態にせしめ
る時には、上記円板カム126が時計方向に1回転せしめ
られる。而して、円板カム126が第5-A図に図示する角度
位置から第5-B図に図示する角度位置まで回転せしめら
れる間は、ばね手段132による上方への弾性偏倚作用に
より、上から第5番目のビントレイのトラニオン134は
円板カム126のカム外周面130に弾性的に接触せしめら
れ、そしてまた、上から第4番目のビントレイのトラニ
オン134もビントレイ等の重量により円板カム126のカム
外周面130に接触せしめられている。しかしながら、円
板カム126のカム外周面130は半径rが一定である円弧面
である故に、円板カム126が第5-A図に図示する角度位置
から第5-B図に図示する角度位置まで回転せしめられる
間、全てのビントレイのトラニオン134は上昇されるこ
となく静止せしめられている。円板カム126が第5-B図に
図示する角度位置を越えて更に時計方向に回転せしめら
れると、第5-C図に図示する如く、上から第5番目のビ
ントレイのトラニオン134は、円板カム126のトラニオン
収容溝128に進入し、従って円板カム126の回転に付随し
て比較的高速で上昇せしめられるようになる。他方、第
5-B図と第5-C図を比較参照することによって理解される
如く、第5-B図に図示する角度位置からトラニオン収容
溝128の幅(従ってトラニオン134の直径)に対応する小
さい角度範囲に渡って円板カム126が時計方向に回転す
る瞬時の間に、上から第6番目乃至第10番目のビントレ
イのトラニオン134は、ばね手段132による上方への弾性
偏倚作用により、トラニオン134の直径に対応した距離
だけ急激に上昇され、上から第6番目のビントレイのト
ラニオン134が円板カム126のカム外周面130に衝突せし
められる。円板カム126が第5-C図に図示する角度位置か
ら第5-D図に図示する角度位置まで回転せしめられる間
は、上から第5番目のビントレイのトラニオン134は円
板カム126の回転に付随して比較的高速で上昇せしめら
れるが、残りのビントレイ(即ち上から第1番目乃至第
4番目及び第6番目乃至第10番目)のトラニオン134は
上昇されることなく静止せしめられている。円板カム12
6が第5-D図に図示する角度位置を越えて更に時計方向に
回転せしめられると、上から第5番目のビントレイのト
ラニオン134は、円板カム126のトラニオン収容溝128か
ら進出し、円板カム126のカム外周面130に接触するよう
になる。この際には、第5-D図と第5-E図を比較参照する
ことによって理解される如く、トラニオン収容溝128の
幅(従ってトラニオン134の直径)に対応する小さい角
度範囲に渡って円板カム126が時計方向に回転して第5-E
図に図示する角度位置になる瞬時の間に、上から第5番
目のビントレイのトラニオン134は、それまで円板カム1
26のカム外周面130に接触して静止せしめられていたと
ころの上から第4番目のビントレイのトラニオン134に
衝突し、次いで、上から第5番目のビントレイのトラニ
オン134の上昇に応じて上から第1番目乃至第4番目の
ビントレイのトラニオン134が、トラニオン134の直径に
対応した距離だけ急激に上昇される。円板カム126が第5
-E図に図示する角度位置を越えて更に時計方向に回転し
て再び第5-A図に図示する角度位置に戻るまでの間は、
全てのビントレイのトラニオン134は静止せしめられて
いる。
円板カム126が時計方向ではなくて反時計方向に回転さ
れ、従って円板カム126のトラニオン収容溝128の作用に
よって上から第4番目のトラニオン134が比較的高速で
下降される場合も、第5-A図乃至第5-E図を上述した場合
と逆方向に参照することによって理解される如く、上か
ら第4番目のトラニオン134が円板カム126のトラニオン
収容溝128に進入する時及びそこから進出する際に、上
述した通りの衝突及び急激な下降が生成される。
かように、従来のゼネバ状回転カム型移送機構において
は、特定のトラニオン134が円板カム126のトラニオン収
容溝128に進入する時及びそこから進出する時に、衝突
及び急激な上昇又は下降が生成される。それ故に、従来
のゼネバ状回転カム型移送機構においては、比較的大き
な雑音が発生し、そしてまたトラニオンの高速移送に適
さない。加えて、摩耗等により比較的短期限の内に、所
要通りの機能が遂行されなくなってしまう。
ソータの第2の具体例 第6図乃至第10図は、本発明に従って構成されたソータ
の第2の具体例を図示している。
第6図及び第7図を参照して説明すると、全体を番号20
2で示す図示のソータは、上下方向に配列された複数
個、図示の場合は18個、のビントレイ250を備えてい
る。かかるビントレイ250の各々の下流端部両側には、
幾分上方に突出し次いで幅方向外方へ突出する支持片27
4が一体に形成されている。他方、静止支持枠体204にお
ける前側及び後側直立側板206及び208の各々の内面下端
部には、下流に向って上方に傾斜して延びる静止支持部
材276の上流端が固定されている。かかる静止支持部材2
76の各々の下流端部には、実質上鉛直に上方に延びる案
内部材277が固定されている。合成樹脂製でよい案内部
材277の各々の内面には、上下方向に所定間隔を置いて
相互に平行に、下流に向って幾分上方に傾斜して延びる
複数個、図示の場合は18個、の案内レール279が形成さ
れている。そして、ビントレイ250に形成されている上
記支持片274の幅方向突出部が、夫々、案内レール279の
各々上に載置されている。かくして、ビントレイ250の
各々の下流端部は、案内レール279の各々に、これに沿
って滑動自在に且つ旋回可能に支持されている。
第6図と共に第9図を参照して説明すると、ソータ202
においては、上記静止支持枠体204の側板206及び208の
各々の外面には、略L字状の断面形状を有する補助側板
207及び209が固定されている。そして、側板206は補助
側板207とによって規定される空間、及び側板208と補助
側板209とによって規定される空間には、夫々、実質上
鉛直な方向に滑動自在な滑動部材221が配設されてい
る。更に詳述すると、上記補助側板207及び209の各々の
主部内面には、案内板219が固定されており、かかる案
内板219の内面には、所定間隔を置いて実質上鉛直に延
びる一対の案内レール223が一体に形成されている。他
方、上記滑動部材221の各々の幅方向外面には、所定間
隔を置いて実質上鉛直に延びる一対の被案内レール225
が一体に形成されている。第9図に明確に図示する如
く、上記一対の案内レール223間に上記一対の被案内レ
ール225が挿入され、かくして滑動部材221の各々は、上
記一対の案内レール223に案内されて実質上鉛直な方向
に滑動することができる。
第9図に図示する如く前側の滑動部材221と後側の滑動
部材221との間には、実質上水平に延びる回転軸280が回
転自在に装置されている。そして、かかる回転軸280の
前端部及び後端部には、夫々、回転カム板286及び歯車2
90が固定されている。また、前側の滑動部材221と後側
の滑動部材221との各々には、短軸282が回転自在に装着
されており、かかる短軸282の各々には、回転カム板288
及び歯車292が固定されている。上記回転カム板286及び
288並びに歯車290及び292の各々の形態、そしてまたこ
れらの相互関係は、上述した第1の具体例における回転
カム板86及び88並びに歯車90及び92と実質上同一でよ
く、従ってこれらについての詳細な説明は省略する。
第9図と共に第10図を参照して説明すると、ソータ202
においては、第2の案内板対214における下側案内板238
の幅方向両側には、下方に垂下する垂下片239が一体に
形成されているそして、かかる垂下片239の上流端部
は、上記静止支持枠体204における側板206及び208間に
装着された回転軸218に旋回自在に連結されている。第
1の搬送ローラ対212の下側ローラ220が固定される上記
回転軸218は、第2の具体例においては、回転自在であ
ると共に、第10図において左右方向に所要範囲に渡って
動自在に、上記静止支持枠体204における側板206及び20
8間に装着されている。他方、上記垂下片239の下流端部
は、上記滑動部材221に装着された上記回転軸280に旋回
自在に装着されている。第9図に図示する如く、第2の
案内板対214における下側案内板238の幅方向前部には、
下方に垂下する支持部材241が固定されており、そして
かかる支持部材241には、電動モータでよい駆動源312が
装着されている。かかる駆動源312の出力軸314には、歯
付プーリ316が固定されている。他方、上記回転軸280の
前部にも歯付プーリ310が固定されており、かかる歯付
プーリ310と上記歯付プーリ316とに歯付ベルト311が巻
掛けられている。上記駆動源312、歯付プーリ316及び31
0並びに歯付ベルト311は、上述した歯車290及び292と共
に、全体を番号278で示す移送機構における回転駆動手
段318を構成する。即ち、駆動源312が付勢されると、上
記回転カム板286が時計方向に上記回転カム板288が反時
計方向に、或いは上記カム板286が反時計方向に上記回
転カム板288が時計方向に回転せしめられる。
第9図に明確に図示する如く、上記滑動部材221に装着
された上記回転軸280の中央部には、上記回転軸280とは
別個独立に回転可能に中空円筒形状の回転軸230が装着
されている。そして、かかる回転軸230に、第2の搬送
ローラ対216における下側ローラ234が固定されている。
第7図に簡略に図示する如く、上述した前側の滑動部材
221と後側の滑動部材221との間には、更に、上記回転軸
280及び230の上方を実質上水平に延びる回転軸232が回
転自在に装着されている。そして、この回転軸232に
は、第2の搬送ローラ対の上側ローラ236が固定されて
いる。第10図を参照することによって理解される如く、
上記第2の案内板対214における上側案内板222の下流部
両側に形成されている突出片240の下流端部は、上記回
転軸232に旋回自在に連結されている。第9図及び第10
図を参照して説明すると、上記第2の案内板対214にお
ける下側案内板238の幅方向後部には、下方に垂下する
支持部材243が固定されている。そして、この支持部材2
43には、電動モータでよい駆動源244が装着されてい
る。この駆動源244の出力軸245にはプーリ247が固定さ
れている。上記支持部材243には短軸249も回転自在に装
着され、この短軸249にはプーリ251が固定されている。
更に、上述した回転軸218及び230の幅方向後端部にもプ
ーリ253及び255が固定されている。そして、上記プーリ
247,251,253及び255には、ベルト257が巻掛けられてい
る。かくして、駆動源244が付勢されると、第1の搬送
ローラ対212及び第2の搬送ローラ対216は矢印246で示
す方向に回転駆動される。
第6図乃至第8図に図示する如く、第2の具体例におい
ても、ビントレイ250の各々の上流端縁両側には、幅方
向外側に突出するトラニオン256が固定されている。他
方、上記静止支持枠体204における側板206及び208の各
々には、実質上鉛直に延びる細長いスロット258が形成
されている。そして、ビントレイ250のトラニオン256
は、上記スロット258を貫通して幅方向外方へ突出せし
められている。かくして、トラニオン256の各々に、ス
ロット258に沿って実質上鉛直な方向に積重されている
(但し、第6図乃至第8図に図示する状態においては、
移送機構278の作用によって上から第7番目のビントレ
イ250の上流端と上から第8番目のビントレイ250の上流
端とは鉛直方向に相互に離隔されており、従って上から
第1番目から第7番目までの7個のビントレイ250のト
ラニオン256は上下方向に順次に接触せしめられ、そし
てまた上から第8番目から第18番目までの11個のビント
レイ250のトラニオン256も上下方向に順次に接触せしめ
られているが、上から第7番目のビントレイ250のトラ
ニオン256と上から第8番目のビントレイ250のトラニオ
ン256とは相互に離隔されている)。而して、第8図に
明確に図示する如く、第2の具体例においては、上記ス
ロット258の鉛直方向長さlは、l=18d+x、ここでd
はトラニオン256の直径で、xは移送機構278の作用によ
って相互に離隔される2本のトラニオン256間の間隔で
ある、に設定されている。従って、図示の状態において
は、上から第1番目のビントレイ250のトラニオン256
は、スロット258の上端に当接乃至近接し、従って上か
ら第1番目乃至第8番目のビントレイ250のトラニオン2
56は上昇することができない。また下から第1番目(上
から第18番目)のビントレイ250のトラニオン256は、ス
ロット258の下端に当接し、従って上から第9番目乃至
第18番目のビントレイ250のトラニオン256は下降するこ
とができない。上記スロット258の上記長さlを所要値
に充分精密に設定するために、所望ならば、第1の具体
例における調節ねじ70の如き位置調節自在な適宜の調節
手段(図示していない)によって、上記スロット258の
上端及び/又は下端を設定することもできる。更にま
た、所望ならば、スロット258の上端及び/又は下端
に、トラニオン256に作用するばね手段(図示していな
い)を配設することもできる。
第2の具体例における上述した構成以外は、上述した第
1の具体例の構成と実質上同一であるので、説明の重複
をさけるため、これらについての説明は省略する。
第2の具体例の作用効果について説明すると、次の通り
である。第7図に図示する如く、ソータ202は、第1の
具体例と同様に、例えば静電複写機320に組合せて使用
される。複写機320の排出ローラ対322によって複写機32
0から排出されるシート(複写紙)は、第1の案内板対2
11間を通って第1の搬送ローラ対212に送給され、そし
て第1の搬送ローラ対212の作用によって第2の案内板
対214を通って第2の搬送ローラ対216に送給され、しか
る後に第2の搬送ローラ対216の作用によって複数個の
ビントレイ250のいずれかに排出される。第6図乃至第
8図に図示する如く、上から第7番目のビントレイ250
と上から第8番目のビントレイ250とがそれらの受入端
にて相互に上下方向に離隔せしめられていて両者間にシ
ート受入口が生成されている状態においては、第2の搬
送ローラ対216の作用によって搬送されるシートは、上
から第8番目のビントレイ250上に排出される。
第6図乃至第8図に図示する状態において、移送機構27
8の駆動源312(第9図)を所定時間付勢せしめて、回転
カム板286を時間方向に回転カム板288を反時計方向に1
回転せしめると、上から第8番目のビントレイ250と上
から第9番目のビントレイ250とがそれらの受入端にて
相互に上下方向に離隔され、第2の搬送ローラ対216の
作用によって搬送されるシートは、上から第9番目のビ
ントレイ250上に排出される状態になる。更に詳述する
と、回転カム板286が時計方向に回転カム板288が反時計
方向に1回転せしめられると、第1の具体例の場合と同
様に、回転カム板286のカム外周面296に接触していたと
ころの、上から第8番目のビントレイ250のトラニオン2
56は、回転カム板286のトラニオン収容溝294に進入し、
次いで回転カム板286のトラニオン収容溝294から進出し
て回転カム板288のトラニオン収容溝298に進入し、しか
る後に回転カム板288のトラニオン収容溝298から進出し
て回転カム板288のカム外周面300に接触するようにな
り、これによって第2の搬送ローラ対216の上方に上昇
せしめられる(第4-A図乃至第4-H図も参照されたい)。
他方、第1の具体例においては、回転カム板86が時計方
向に回転カム板88が反時計方向に1回転せしめられる間
には、トラニオン56の全体が漸次上昇せしめられる。し
かしながら、第2の具体例においては、回転カム板286
及び288のトラニオン収容溝294及び298の作用によって
比較的高速で上昇せしめられる特定のトラニオン、即ち
上から第8番目のビントレイ250のトラニオン256、以外
のトラニオン256は上昇することができず、一方、回転
カム板286及び288が装着されている滑動部材221は昇降
自在である。それ故に、回転カム板286が時計方向に回
転カム板288が反時計方向に回転して、上から第8番目
のビントレイ250のトラニオン256が回転カム板286のト
ラニオン収容溝294に進入するまでは上から第8番目の
ビントレイ250のトラニオン256が、しかる後には上から
第9番目のビントレイ250のトラニオン256が接触する部
位において、回転カム板286のカム外周面296の半径が漸
次減少し、同時に、上から第8番目のビントレイン250
のトラニオン256が回転カム板288のトラニオン収容溝29
8から進出するまでは上から第7番目のビントレイ250の
トラニオン250が、しかる後には上から第8番目のビン
トレイ250のトラニオン256が接触する部位において回転
カム板288のカム外周面300の半径が漸次増大すると、こ
れに応じて回転カム板286及び288が装着されている滑動
部材221が漸次下降する。そして、回転カム板286が時計
方向に回転カム板288が反時計方向に1回転せしめられ
る間の滑動部材221の下降量は、1個のトラニオン256の
直径に対応する。第10図を参照することによって理解さ
れる如く、滑動部材221が下降されると、第2の搬送ロ
ーラ対216は滑動部材221に装着されている故に、第2の
搬送ローラ対216も下降される。そして、第2の搬送ロ
ーラ対216の下降に応じて、第2の案内板対214は、その
上流端部が第10図において左右方向に幾分移動せしめら
れと共に、上流端部(更に詳しくは回転軸218)を回転
中心として第10図において反時計方向に旋回せしめられ
る。かくして、第2の搬送ローラ対216によって搬送さ
れるシートが、上から第9番目のビントレイ250上に排
出される状態が確立される。第6図及び第7図を参照す
ることによって理解される如く、上から第8番目のビン
トレイ250のトラニオン256が上述した通りにして比較的
高速で上昇される間には、上から第8番目のビントレイ
250の下流端部両側に設けられている支持片274が、案内
部材277の案内レール279上を幾分下流に向けて滑動せし
められると共に、前方から見て反時計方向に旋回せしめ
られる。
回転カム板286を時計方向に回転カム板288を反時計方向
に、順次1回転毎回転せしめると、第2の搬送ローラ対
216の作用によって搬送されるシートが順次に上から第1
0番目乃至第18番目のビントレイ250上に排出される状態
になる。回転カム板286及び288を回転せしめるための駆
動源312の付勢は、第1の具体例の場合と同様に、先の
シートの後端が検出器248(第7図)によって検出され
た時点から所定時間経過後に開始すればよい。検出器24
8自体は、第1の案内板対211の下側案内板217に装着す
ることができる。回転カム板286を時計方向に回転カム
板288を反時計方向に順次1回転毎回転せしめて、下か
ら第1番目(上から第18番目)のビントレイ250上にシ
ートが排出される状態(かかる状態においては、下から
第1番目のビントレイ250のトラニオン256が回転カム板
286のカム外周面296に接触し、下から第2番目のビント
レイ250のトラニオン256が回転カム板288のカム外周面3
00に接触する)にせしめると、滑動部材221は第8図に
2点鎖線で示す最下位置になる。かくすると、滑動部材
221に固定された作動片273が側板206に固定された検出
器271の検出アームに作用し、かくして滑動部材221が最
下位置になったことが検出される。
他方、第6図乃至第8図に図示する状態において、移送
機構278の駆動源312(第9図)を所定時間付勢せしめ
て、回転カム板286を反時計方向に回転カム板288を時計
方向に1回転せしめると、上から第6番目のビントレイ
250と上から第7番目のビントレイ250とがそれらの受入
端にて相互に上下方向に離隔され、第2の搬送ローラ対
216の作用によって搬送されるシートは、上から第7番
目のビントレイ250上に排出される状態になる。更に詳
述すると、回転カム板286が反時計方向に回転カム板288
が時計方向に1回転せしめられると、第1の具体例の場
合と同様に、回転カム板288のカム外周面300に接触して
いたところの、上から第7番目のビントレイ250のトラ
ニオン256は、回転カム板288のトラニオン収容溝298に
進入し、次いで回転カム板288のトラニオン収容溝298か
ら進出して回転カム板286のトラニオン収容溝294に進入
し、しかる後に回転カム板286のトラニオン収容溝294か
ら進出して回転カム板286のカム外周面296に接触するよ
うになり、これによって第2の搬送ローラ対216の下方
に上昇せしめられる。そしてまた、回転カム286が反時
計方向に回転カム板288が時計方向に1回転せしめられ
る間には、上述した場合とは逆に、回転カム板286及び2
88が装着されている滑動部材221が、1個のトラニオン2
56の直径に対応する量だけ漸次上昇せしめられる。第10
図を参照することによって理解される如く、滑動部材22
1が上昇されると、第2の搬送ローラ対216は滑動部材22
1に装着されている故に、第2の搬送ローラ対216も上昇
される。そして、第2の搬送ローラ対216の上昇に応じ
て、第2の案内板対214は、その上流端部が第10図にお
いて左右方向に幾分移動せしめられると共に、上流端部
(更に詳しくは回転軸218)を回転中心として第10図に
おいて時計方向に旋回せしめられる。かくして、第2の
搬送ローラ対216によって搬送されるシートが、上から
第7番目のビントレイ250上に排出される状態が確立さ
れる。第6図及び第7図を参照することによって理解さ
れる如く、上から第7番目のビントレイ250のトラニオ
ン256が上述した通りにして比較的高速で下降される間
には上から第7番目のビントレイ250の下流端部両側に
設けられている支持片274が、案内部材277の案内レール
279上を幾分上流に向けて滑動せしめられると共に、前
方から見て時計方向に旋回せしめられる。
回転カム板286を反時計方向に回転カム板288を時計方向
に、順次1回転毎回転せしめると、第2の搬送ローラ対
216の作用によって搬送されるシートが順次に上から第
6番目乃至第1番目のビントレイ250上に排出される状
態になる。シートが上から第1番目のビントレイ250上
に排出される状態においては、全てのビントレイ250の
トラニオン256は、第2の搬送ローラ対216の下方に位置
し、上から第1番目のビントレイ250のトラニオン256が
回転カム板286のカム外周面296に接触する。
第2の具体例においても、特定のトラニオン256(例え
ば上から第8番目のビントレイ250のトラニオン256)を
回転カム板286及び288のトラニオン収容溝294及び298の
作用によって所定距離上昇せしめるために、或いは特定
のトラニオン256(例えば上から第7番目のビントレイ2
50のトラニオン256)を回転カム板286及び288のトラニ
オン収容溝294及び298の作用によって所定距離下降せし
めるために、回転カム板286及び288を1回転回転せしめ
ると、上述した如く、回転カム板286及び288のかかる1
回転の全期間に渡って、回転カム板286及び288が装着さ
れた滑動部材221が連続的に漸次下降或いは上昇され
る。それ故に、滑動部材221の上昇及び下降は充分に円
滑であり、従来のゼネバ状回転カム型移送機構を使用す
る場合には生成される過剰な衝撃及び滑動部材の急激な
下降或いは上昇が生成されることがない。従って、トラ
ニオン256の移送(及び滑動部材221の上昇或いは下降)
を充分高速で遂行することができ、そしてまた過剰摩擦
等を伴うことなく長期間に渡って良好に機能することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従って構成されたソータの第1の具
体例を、一部の切欠いて示す斜面図。 第2図は、第1図のソータの一部を示す簡略断面図。 第3図は、第1図のソータにおける移送機構を示す簡略
側面図。 第4-A図乃至第4-Hは、第1図のソータにおける移送機構
の作用を説明するための簡略図。 第5-A図乃至第5-E図は、従来のゼネバ状回転カム型移送
機構の問題を説明するための簡略図。 第6図は、本発明に従って構成されたソータの第2の具
体例を、一部を切欠いて示す斜面図。 第7図は、第6図のソータを示す簡略断面図。 第8図は第6図のソータを、一部を切欠いて示す簡略側
面図。 第9図は、第6図のソータの一部を示す断面図。 第10図は、第6図のソータの一部を示す断面図。 2……ソータ 50……ビントレイ 56……トラニオン 58……スロット 78……移送機構 86……回転カム板 88……回転カム板 94……トラニオン収容溝 96……カム外周面 98……トラニオン収容溝 100……カム外周面 202……ソータ 250……ビントレイ 256……トラニオン 258……スロット 278……移送機構 286……回転カム板 288……回転カム板 294……トラニオン収容溝 296……カム外周面 298……トラニオン収容溝 300……カム外周面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積重配置され且つ積重方向に所定移動経路
    に沿って移動自在な複数個のトラニオンのための移送機
    構にして、 協働する一対の回転カム板と回転駆動手段とを具備し、 該一対の回転カム板の各々は、半径方向に延び且つ半径
    方向外端は開放されている少なくとも1個のトラニオン
    収容溝と、該トラニオン収容溝の部位を除いて周方向に
    連続して延びるカム外周面とを有し、該カム外周面は所
    定回転方向に見て半径が漸次増大する渦巻面であり、 該一対の回転カム板は、それらの回転中心軸線が該所定
    移動経路を間に挾んでその両側に位置し、それらの回転
    中心軸線を結ぶ直線が該所定移動経路を斜めに横切り、
    且つ相互に所定回転角度関係に、それらの回転中心軸線
    を結ぶ該直線と該所定移動経路との交差部において相互
    に接触乃至近接するように配置され、 該回転駆動手段は、該一対の回転カム板を相互に逆方向
    に同期回転せしめる、 ことを特徴とする移送機構。
  2. 【請求項2】該一対の回転カム板の各々の該カム外周面
    は、回転角度と半径の増大との率が一定であるアルキメ
    デス渦巻面である、特許請求の範囲第1項記載の移送機
    構。
  3. 【請求項3】該トラニオンの横断面形状は円形であり、
    該一対の回転カム板の各々の該カム外周面における最大
    半径と最小半径の差は該トラニオンの直径に対応してい
    る、特許請求の範囲第1項又は第2項記載の移送機構。
  4. 【請求項4】上下方向に配列された複数個のビントレイ
    であって、該複数個のビントレイの各々はその少なくと
    も片側に幅方向に突出するトラニオンを有し、該トラニ
    オンは上下方向に積重配置され且つ積重方向に所定移動
    経路に沿って移動自在であるところの複数個のビントレ
    イと、該トラニオンを1個毎順次に該所定移送経路に沿
    って上昇及び下降せしめ、隣接するビントレイを順次に
    それらのシート受入端にて相互に上下方向に離隔せしめ
    てシート受入口を生成する移送機構とを備えたソータに
    おいて; 該移送機構は、協働する一対の回転カム板と回転駆動手
    段とを具備し、 該一対の回転カム板の各々は、半径方向に延び且つ半径
    方向外端は開放されている少なくとも1個のトラニオン
    収容溝と、該トラニオン収容溝の部位を除いて周方向に
    連続して延びるカム外周面とを有し、該カム外周面は所
    定回転方向に見て半径が漸次増大する渦巻面であり、 該一対の回転カム板は、それらの回転中心軸線が該所定
    移動経路を間に挾んでその両側に位置し、それらの回転
    中心軸線を結ぶ直線が該所定移動経路を斜めに横切り、
    且つ相互に所定回転角度関係に、それらの回転中心軸線
    を結ぶ該直線と該所定移動経路との交差部において相互
    に接触乃至近接するように配置され、 該回転駆動手段は、該一対の回転カム板を相互に逆方向
    に同期回転せしめる、 ことを特徴とするソータ。
  5. 【請求項5】該一対の回転カム板の各々の該カム外周面
    は、回転角度と半径の増大との率が一定であるアルキメ
    デス渦巻面である、特許請求の範囲第4項記載のソー
    タ。
  6. 【請求項6】該トラニオンの横断面形状は円形であり、
    該一対の回転カム板の各々の該カム外周面における最大
    半径と最小半径の差は該トラニオンの直径に対応してい
    る、特許請求の範囲第4項又は第5項記載のソータ。
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