JPH07172575A - 粉粒体の供給搬送方法 - Google Patents

粉粒体の供給搬送方法

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JPH07172575A
JPH07172575A JP5343874A JP34387493A JPH07172575A JP H07172575 A JPH07172575 A JP H07172575A JP 5343874 A JP5343874 A JP 5343874A JP 34387493 A JP34387493 A JP 34387493A JP H07172575 A JPH07172575 A JP H07172575A
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JP
Japan
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powder
ejector pump
filled
granular material
rotating body
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JP5343874A
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Masabumi Matsunaga
正文 松永
Wataru Tsunoda
角田　　亘
Teru Saito
輝 斉藤
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Nordson KK
Original Assignee
Nordson KK
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    • B05B7/1404—Arrangements for supplying particulate material
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
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    • B05B5/16—Arrangements for supplying liquids or other fluent material
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    • B65G53/4625—Turnable elements, e.g. rotary wheels with pockets or passages for material with axis of turning perpendicular to flow
    • B65G53/4633—Turnable elements, e.g. rotary wheels with pockets or passages for material with axis of turning perpendicular to flow the element having pockets, rotated from charging position to discharging position, i.e. discrete flow
    • B65G53/4641—Turnable elements, e.g. rotary wheels with pockets or passages for material with axis of turning perpendicular to flow the element having pockets, rotated from charging position to discharging position, i.e. discrete flow with means for clearing out the pockets

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 極めて微小な単位時間ごとにおいても、粉粒
体の供給搬送量にばらつきのない安定した粉粒体の供給
搬送方法を提供する。特に粉体塗装分野等における、精
密塗装に適した、粉粒体の供給搬送量にばらつきのな
い、安定した粉粒体の供給搬送方法を提供する。 【構成】 回転体７又は循環移動体の表面に、複数のく
ぼみ部４又は貫通孔を設け、該くぼみ部４又は貫通孔に
粉粒体を充填させ、該充填させた粉粒体を充填域の下流
側においてエゼクターポンプで吸引し、エゼクターポン
プの気体流と共に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は粉粒体の供給搬送方法に
関するものであり、さらに詳しくは粉体塗装分野等にお
ける粉粒体の安定した供給搬送方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の粉粒体の供給搬送方法には次のよ
うなものが知られている。すなわちその１つは、粉体塗
装等の分野でよく用いられている方法として、底部を通
気性の多孔質板で構成したホッパー内に粉粒体を収容し
ておき、多孔質板からエアなどの圧縮気体をホッパー内
に吹き込み、ホッパー内の粉粒体を流動状態に維持して
おき、この流動状態に維持された粉粒体をエゼクターポ
ンプで吸引し、ホース等の管路を介して所定の場所、例
えば塗装装置の噴出ガン等、まで搬送する方法である。
【０００３】また、他の方法として、スクリューフィー
ダーや、オーガーフィーダー、あるいはテーブルフィー
ダーなどの供給装置を用いたものがあるが、これらは主
として供給機能のみを持ち、搬送のための他の搬送手
段、例えば空気輸送装置、と組合せたものが知られてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術にお
いては次のような問題があった。すなわち流動状態に維
持された粉粒体をエゼクターポンプで吸引し、ホース等
の管路を介して搬送する方法においては、取り扱う粉粒
体の粒度等によって極めて流動状態の得られにくいこと
があり、それらのものでは安定した搬送量を継続的に維
持することができない。
【０００５】例えば粉粒体の粒径が１０ミクロン以下に
なると、ホッパー内に収容された粉粒体は、圧縮気体を
吹き込こんでも極めて流動性が悪く、場合によっては全
く流動性を失うこともある。このように流動性の悪い粉
粒体をエゼクターポンプで吸引して搬送しようとして
も、搬送量が大きく脈動したり、ほとんど搬送できない
こともある。
【０００６】また粉粒体の粒径が数百ミクロン以上にな
ると、流動状態を得るために大容量のブロアーエアが必
要となり、この大容量のブロアーエアが悪影響を及ぼ
し、安定した搬送量が得られなかった。
【０００７】また、スクリューフィーダーや、オーガー
フィーダー、あるいはテーブルフィーダーなどの供給装
置を用いたものは、それらの単体では基本的には搬送手
段を持たない。従って前記したような粉体塗装分野等に
おける粉粒体の供給搬送等に用いる場合は、他の搬送手
段との組合せを要する。具体的には空気輸送手段等が用
いられ、前述のものと同じようなエゼクタポンプ等と、
組み合わせて使用される。しかしこれらの供給装置に
は、それらの構造的な特徴から十分満足な結果が得られ
ていなかった。すなわちスクリューフィーダーや、オー
ガーフィーダー、などの供給装置は、回転軌跡に伴った
供給が行われるために、１回転のサイクル単位に供給量
が微妙に脈動する。従って長時間の単位、例えば数分と
か数時間の単位では極めて安定した供給量が得られる
が、微小時間単位、例えば数秒あるいは数ミリ秒といっ
た極めて微小な単位時間ごとの供給量には、ばらつきが
大きく、これらの使用ニーズには十分に満足のいく結果
が得られていなかった。
【０００８】また、テーブルフィーダーは、理論的には
極めて安定した供給形態とみなされるが、最終工程で粉
粒体をテーブルから落下させてエゼクターポンプ等に供
給しているため、不規則な凝集体としての供給しかでき
ていなかった。このため、後工程においては不安定で、
満足のいく結果は得られていなかった。
【０００９】本発明はこれらの問題点に鑑みてなされた
ものであり、極めて微小な単位時間ごとにおいても、粉
粒体の供給搬送量にばらつきのない、安定した粉粒体の
供給搬送方法を提供することを目的としたものである。
特に粉体塗装分野等における精密塗装に適した、粉粒体
の供給搬送量にばらつきのない、安定した粉粒体の供給
搬送方法を提供することを目的としたものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は上記の目
的を達成するために次のような構成とした。すなわち、
回転体又は循環移動体に、複数のくぼみ部又は／及び貫
通孔を設け、該くぼみ部又は／及び貫通孔に粉粒体を充
填させ、該充填された粉粒体を充填域の下流側において
エゼクターポンプで吸引し、エゼクターポンプの気体流
と共に搬送する粉粒体の供給搬送方法とした。
【００１１】さらに、回転体又は循環移動体に、複数の
くぼみ部又は／及び貫通孔を設け、該くぼみ部又は／及
び貫通孔に粉粒体を充填させ、該充填された粉粒体を充
填域の下流側においてエゼクターポンプで吸引し、エゼ
クターポンプの気体流と共に搬送するする方法におい
て、エゼクターポンプで吸引する吸引域において回転体
の表面へ向けて圧縮気体を噴射させつつエゼクターポン
プで吸引し、エゼクターポンプの気体流と共に搬送する
粉粒体の供給搬送方法とした。
【００１２】さらにまた、回転体又は循環移動体に、複
数のくぼみ部又は／及び貫通孔を設け、該くぼみ部又は
／及び貫通孔に粉粒体を充填させ、該充填された粉粒体
を充填域の下流側においてエゼクターポンプで吸引し、
エゼクターポンプの気体流と共に搬送するする方法にお
いて、回転体又は循環移動体を通気性構造にし、粉粒体
の充填域においては、回転体又は循環移動体のくぼみ部
又は／及び貫通孔に粉粒体を充填する側の反対側を負圧
に維持し、またエゼクターポンプでの吸引域において
は、回転体又は循環移動体のくぼみ部又は／及び貫通孔
から粉粒体を吸引する側の反吸引側に気体を導入又は大
気開放してエゼクターポンプで吸引し、エゼクターポン
プの気体流と共に搬送するする粉粒体の供給搬送方法と
した。
【００１３】
【作用】本発明の作用について説明する。本発明では、
前記したような構成の粉粒体の供給搬送方法としたの
で、回転体又は循環移動体の表面に設けた複数のくぼみ
部又は／及び貫通孔に充填された粉粒体が、回転又は循
環移動するに伴ってその下流側のエゼクタポンプの吸引
域に達すると、くぼみ部又は／及び貫通孔に充填された
粉粒体はエゼクタポンプの吸引力で逐次くぼみ部又は／
及び貫通孔から剥離離脱され、エゼクタポンプの気体流
と共にホース等の管路を介して所定の場所へ搬送され
る。
【００１４】その際の粉粒体の搬送量は、エゼクタポン
プの吸引域に逐次達する複数のくぼみ部又は／及び貫通
孔の容積によって決まるので、従来技術に比べて微小単
位時間においても搬送量のばらつきが少ない粉粒体の供
給搬送ができる。しかも粉粒体の供給搬送量の変更は、
可変速モータ等の使用により回転体又は循環移動体の速
度を変えてやることにより容易になし得る。
【００１５】また凝集性等のある粉粒体を取り扱う場合
には、エゼクターポンプの吸引域において、回転体又は
循環移動体の表面へ向けて圧縮気体を噴射させてやるこ
とにより、容易にくぼみ部又は／及び貫通孔から粉粒体
を剥離離脱させてエゼクターポンプで搬送することがで
きる。従って、凝集性等のある粉粒体であっても、従来
技術に比べて微小単位時間においても安定した粉粒体の
供給搬送を行うことができる。
【００１６】更にまた、回転体又は循環移動体を通気性
構造とし、粉粒体の充填域においては、回転体又は循環
移動体のくぼみ部又は／及び貫通孔に粉粒体を充填する
側の反対側を負圧に維持し、またエゼクターポンプでの
吸引域においては、回転体又は循環移動体のくぼみ部又
は／及び貫通孔から粉粒体を吸引する側の反吸引側に圧
縮気体を導入又は大気開放してエゼクターポンプで吸引
することにより、凝集性や付着性のある粉粒体であって
も、くぼみ部又は／及び貫通孔への安定した充填が行
え、またエゼクターポンプの吸引域においても、くぼみ
部又は／及び貫通孔から粉粒体を容易に剥離離脱させて
エゼクターポンプで搬送することができる。従って、凝
集性や付着性のある粉粒体であっても、従来技術に比べ
て微小単位時間においても一層安定した粉粒体の供給搬
送が可能である。
【００１７】
【実施例】以下本発明の粉粒体の供給搬送方法を、その
実施例を示す図面を用いて詳細に説明する。まず第１実
施例について図１及び図２を用いて説明する。図１は本
発明の粉粒体の供給搬送方法を実施するための装置の縦
断面図であり、図２は図１の側断面図である。図におい
て粉粒体の供給搬送装置１は、ケーシング２の上部にホ
ッパー３を有し、該ホッパー３内には粉粒体Ｐが貯留さ
れる。ケーシング２の内部には、円筒状の表面に複数の
くぼみ部４を有し固定軸５に軸受け６を介して回転自在
に構成された回転体７が設けられている。該回転体７は
通気性のある部材で構成することもある。また回転体７
は、回転体７の側部に取り付けられたスプロケト８とこ
れに掛け渡されたチエーン９とモータ１０とによって回
転駆動される。
【００１８】またケーシング２の下部には、エゼクター
ポンプ１１を有し回転体７の表面へ向けて開口するチャ
ンバー１２が設けられる。該チャンバー１２には、チャ
ンバー１２の開口域において、回転体７の表面へ向けて
圧縮気体を噴射させるための噴射口１３が設けられてい
る。
【００１９】また円筒状の回転体７の内部には、回転体
７の表面におけるホッパー３の開口域と、チャンバー１
２の開口域とへ向けて、それぞれＶ字形に開口し、固定
軸５に取り付けられている仕切り板１４が設けられてい
る。該仕切り板１４は、回転せずに固定されているの
で、仕切り板１４の先端部は、回転体７の回転運動の妨
げにならないよう、わずかなすき間を有するか摺接する
構造となっている。そして固定軸５には、軸端からＶ字
形に設けられた仕切り板１４のそれぞれの開口域に連通
する２つの独立した通孔１５及び通孔１６が設けられ
る。
【００２０】エゼクターポンプ１１の吐出側には、ホー
ス１７を介して塗装用の噴出ガン１８が設けられ、粉粒
体Ｐは噴出ガン１８から被塗物１９へ向けて噴出され
る。静電粉体塗装の分野で用いられる噴出ガンには、摩
擦帯電式と高電圧を印加するコロナ荷電式の噴出ガン等
が知られており、必要に応じて噴出ガン１８には、コロ
ナピンを設け、高電圧供給装置２０から高圧電気を供給
し、噴出ガン１８のコロナピンと被塗物１９との間に形
成される電場によって、噴出ガン１８から噴出する粉粒
体Ｐに静電気を帯電させることもある。
【００２１】上記した粉粒体の供給搬送装置１を用い
て、本発明の粉粒体の供給搬送方法を説明する。まずホ
ッパー３に粉粒体Ｐを十分に供給し、モータ１０を起動
させて回転体７を回転駆動させると共に、図外の圧縮気
体の供給源からエゼクターポンプ１１にエゼクター用の
圧縮気体を供給してやる。そうすると回転体７の表面の
ホッパー開口域において、回転体７の表面に設けたくぼ
み部４に粉粒体Ｐが充填される。そして充填された粉粒
体Ｐは回転体７の回転移動にともない、徐々にチャンバ
ー１２の開口域へと運ばれる。そして粉粒体Ｐが充填さ
れたくぼみ部４がチャンバー１２の開口域に達すると、
チャンバー１２内はエゼクターポンプ１１の吸引作用に
より、負圧状態になっているので、粉粒体Ｐは回転体７
のくぼみ部から逐次剥離離脱し、エゼクターポンプ１１
の気体流と共に、所定の場所へと搬送される。本実施例
ではホース１７を介して塗装用の噴出ガン１８へ搬送さ
れ、粉粒体Ｐは噴出ガン１８から被塗物１９へ向けて噴
出される。その際の粉粒体Ｐの搬送量は、エゼクタポン
プ１１の吸引域に逐次達する複数のくぼみ部４の容積に
よって決まるので、従来技術に比べて微小単位時間にお
いても搬送量のばらつきが少ない粉粒体の供給搬送がで
きる。従って本実施例のように静電粉体塗装の分野にお
いては、極めて精密で品質の高い塗膜を得ることができ
る。
【００２２】また凝集性等のある粉粒体Ｐを取り扱う場
合には、エゼクターポンプ１１の吸引域において、図外
の圧縮気体の供給源から圧縮気体を噴射口１３へ導入し
てやり、回転体７の表面へ向けて噴射口１３から圧縮気
体を噴射させてやることにより、圧縮気体の噴射流によ
って粉粒体Ｐは容易にくぼみ部４から剥離離脱され、エ
ゼクターポンプ１１によって、所定の場所へと搬送され
る。従って、凝集性等のある粉粒体であっても、従来技
術に比べて微小単位時間においても安定した粉粒体の供
給搬送を行うことができる。
【００２３】また、回転体７を通気性材料で構成し、固
定軸５の軸端に設けた通孔１５を図外の真空ポンプ等に
接続して、通孔１５に連通する回転体７の表面における
ホッパー３の開口域へむけてＶ字形に開口した仕切り板
１４で区画されている空間、すなわち回転体７のくぼみ
部４へ粉粒体Ｐを充填する側の反対側を負圧に維持し、
また固定軸５の軸端に設けた通孔１６を図外の圧縮気体
の供給源と接続して、通孔１６に連通する回転体７の表
面におけるエゼクターポンプの吸引域へむけてＶ字形に
開口した仕切り板１４で区画されている空間、すなわち
回転体７のくぼみ部４から粉粒体を吸引する側の反吸引
側へ、圧縮気体を導入するか又はこれを大気開放して、
粉粒体の供給搬送を行うことにより、凝集性や付着性の
ある粉粒体であっても、くぼみ部４への安定した粉粒体
Ｐの充填が行え、またエゼクターポンプ１１の吸引域に
おいても、くぼみ部４から粉粒体Ｐを容易に剥離離脱さ
せることができる。従って、凝集性や付着性のある粉粒
体であっても、従来技術に比べて微小単位時間において
も一層安定した粉粒体の供給搬送が可能である。
【００２４】なお回転体７のくぼみ部４に粉粒体を充填
する側の反対側を負圧に維持することと、回転体７のく
ぼみ部４から粉粒体を吸引する側の反対側へ圧縮気体を
導入又は大気開放することとは、相方同時に行うか、あ
るいはどちらか一方のみ行うようにしてもよい。
【００２５】また本実施例では、ケーシング２は回転体
７の全周を覆い包む構造としたが、取り扱う粉粒体の性
状によってはケーシングは無くてもよい。すなわち粉粒
体の性状によってはホッパー３と回転体７の回転方向の
接触面に、シャープエッジでしかも摩擦係数の小さいス
クレーパーを設けておくことにより、回転体のくぼみぶ
に充填される余分な粉粒体は掻き落とされて、くぼみ部
への充填量は定量性が確保され、また一旦充填された粉
粒体は吸引作用等がはたらかないと、くぼみ部から容易
に剥離離脱しないものである。これらの粉粒体でもエゼ
クターポンプの吸引作用を受けると、そのほとんどは容
易にエゼクターポンプによって吸引される。またチャン
バー１２の容積はできるだけ小さな容積になるように設
計することが望ましい。それによってエゼクターポンプ
の吸引力は高められ、粉粒体Ｐがくぼみ部から剥離離脱
し易くなる。
【００２６】また本実施例では、回転体の回転軸方向す
なわち固定軸５を水平方向に設けたものを示したが、こ
れに限るものではなく、回転軸方向を任意に傾斜させた
りあるいは回転軸方向を垂直方向にして、回転体を水平
回転にすることも可能であり、さらに回転制御は必要に
応じて間欠的回転制御にすることであってもよい。
【００２７】次に第２実施例を図３を用いて説明する。
図３は本発明における粉粒体の供給搬送方法を実施する
ための装置の説明図である。本実施例は第１実施例にお
ける回転体７に代えて循環移動体を設けたことを特徴と
するもである。すなわち図において粉粒体の供給搬送装
置３０は、表面の全周にわたって複数のくぼみ部３１を
有する循環移動体３２が、２っの回転軸３３に掛け渡さ
れている。２っの回転軸３３の少なくとも何れか片方
は、図示されないモータ等によって強制駆動され、それ
によって循環移動体３２も循環移動すように構成されて
いる。
【００２８】循環移動体３２の上側には、ホッパー３４
が設けられる。該ホツパー３４内には粉粒体Ｐが貯留さ
れる。またホッパー３４が設けられた下流側には、エゼ
クターポンプ３５を有し、循環移動体３２の表面へ向け
て開口するチャンバー３６が設けられる。該チャンバー
３６には、チャンバー３６の開口域において、循環移動
体３２の表面へ向けて圧縮気体を噴射させるための噴射
口３７が設けられている。
【００２９】循環移動体の裏面側、すなわち複数のくぼ
み部を設けた面の反対側には、ホッパーの開口域に対応
する位置に通孔３８を有するボックス３９が、またチャ
ンバー３６の開口部に対応する位置には通孔４０を有す
るボックス４１が設けられている。
【００３０】上記した供給搬送装置３０を用いて、本発
明の粉粒体の供給搬送方法を説明する。まずホツパー３
４に粉粒体Ｐを十分に供給し、回転軸３３の少なくとも
何れか片方を図外のモータ等によって回転駆動する。こ
れによって、２つの回転軸３３に掛けわたされた循環移
動体３２を循環異動させると共に、図外の圧縮気体の供
給源からエゼクターポンプ３５にエゼクター用の圧縮気
体を供給してやる。そうすると循環移動体３２の表面に
設けた複数のくぼみ部３１に、ホッパー３４の粉粒体Ｐ
が充填されて徐々に下流側へと移動してゆく。そして粉
粒体Ｐが充填されたくぼみ部３１が、チャンバー３６の
開口部に達すると、チャンバー３６内はエゼクターポン
プ３５の吸引作用により負圧状態になっているので、粉
粒体Ｐは循環移動体３２のくぼみ部３１から逐次剥離離
脱し、エゼクターポンプ３５の気体流と共に所定の場所
へと搬送される。その際の粉粒体Ｐの搬送量は、エゼク
タポンプ３５の吸引域に逐次達する複数のくぼみ部３１
の容積によって決まるので、従来技術に比べて微小単位
時間においても搬送量のばらつきが少ない粉粒体の供給
搬送ができる。
【００３１】また凝集性等のある粉粒体Ｐを取り扱う場
合には、エゼクターポンプ３５の吸引域において、図外
の圧縮気体の供給源から圧縮気体を噴射口３７へ導入し
てやり、循環移動体３２の表面へ向けて噴射口３７から
圧縮気体を噴射させてやることにより、圧縮気体の噴射
流によって粉粒体Ｐは容易にくぼみ部３１から剥離離脱
され、エゼクターポンプ３５によって、所定の場所へと
搬送される。従って、従来技術に比べて微小単位時間に
おいても、安定した粉粒体の供給搬送を行うことができ
る。
【００３２】また、循環移動体３２を通気性材料で構成
し、通孔３８を図外の真空ポンプ等に接続して、ホッパ
ー３４の開口域に対応する位置に設けたボックス３９の
内部を、負圧に維持し、また通孔４０を図外の圧力気体
の供給源と接続して、エゼクターポンプ３５の吸引域に
対応する位置に設けたボックス４１の内部へむけて、圧
力気体を導入するか、あるいはボックス４１内を大気開
放して、粉粒体の供給搬送を行うことにより、凝集性や
付着性のある粉粒体であっても、くぼみ部３１への安定
した粉粒体Ｐの充填が行え、またエゼクターポンプ３５
の吸引域においても、くぼみ部３１から粉粒体Ｐを容易
に剥離離脱させ、安定した粉粒体の供給搬送ができる。
なおボックス３９の内部を負圧に維持することと、ボッ
クス４１の内部へ圧縮気体を導入又は大気開放すること
とは、相方同時に行うか、あるいはどちらか一方のみ行
うようにしてもよい。
【００３３】以上回転体を用いた第１実施例と循環移動
体を用いた第２実施例を説明したが、更に回転体又は循
環移動体の表面に設けられる複数のくぼみ部の構成につ
いて説明する。くぼみ部は、単純に貫通孔であってもよ
い。すなわち取り扱う粉粒体の粒径や性状によって、あ
るいは粉粒体の粒径と貫通孔の大きさとの関係によって
は、単純に貫通孔であっても粉粒体は貫通孔内に充填さ
れ、保持されるので貫通孔であっても差しつかえない。
【００３４】またくぼみ部の他の形状として、図４の
ａ，ｂ及びｃに示すように単純な多数の円形５０からな
るもの、ねじれ角を持った長溝５１、又は周方向に連続
した溝５３等であってもよい。図４のｂ及びｃに示す溝
の場合、溝形状は特に限定されるものではなく、例えば
Ｖ字形、Ｕ字形又は逆台形等であってもよく、Ｖ字形が
比較的好結果を得られている。図４のｃに示す周方向に
連続した溝５３で構成する場合には、エゼクターポンプ
の吸引域において溝５３の形状に相似したスクレパーを
設けて粉粒体を溝５３から掻き落とす構造にしてやれば
粉粒体の剥離離脱は一層確実になる。
【００３５】また図５は回転体又は循環移動体のくぼみ
部を形成する部材の構成の一例を示したものであるが、
部材５５はソリッド状の表層部材５６と、その下に通気
性部材５７との積層構造にしてもよい。そして通気性部
材としては織布や不織布あるいは通気性発泡体等で構成
することができる。更に粉粒体の充填は、従来技術で説
明したスクリューフィーダー、オーガーフィーダー、テ
ーブルフィーダーあるいは流動床ホッパーからエゼクタ
ーポンプを用いたものと、組合せて行うことにより、本
方法による粉粒体の供給搬送方法を実施しすることもで
きる。
【００３６】
【発明の効果】本発明の粉粒体の供給搬送方法は、上記
のような構成としたので、粉粒体の搬送量は、エゼクタ
ポンプの吸引域に逐次達する複数のくぼみ部の容積によ
って決まるので、従来技術に比べて微小単位時間におい
ても搬送量のばらつきが少ない粉粒体の供給搬送方法を
提供することができる。従って本発明を静電粉体塗装等
の分野に適用すれば、極めて精密で品質の高い塗膜を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の粉粒体の供給搬送方法を実施するため
の装置の縦断面図。
【図２】図１の側断面図。
【図３】本発明の第２実施例の説明図。
【図４】くぼみ部の形成例を示した図。
【図５】回転体又は循環移動体のくぼみ部を形成する部
材の構成例を示す図。
【符号の説明】
１…供給搬送装置 ２…ケーシン
グ ３…ホッパー ４…くぼみ部 ５…固定軸 ７…回転体 １１…エゼクターポンプ １３…噴射口 ３０…供給搬送装置 ３１…くぼみ
部 ３２…循環移動体 ３５…エゼク
ターポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 回転体又は循環移動体に、複数のくぼみ
    部又は／及び貫通孔を設け、該くぼみ部又は／及び貫通
    孔に粉粒体を充填させ、該充填された粉粒体を充填域の
    下流側においてエゼクターポンプで吸引し、エゼクター
    ポンプの気体流と共に搬送することを特徴とする粉粒体
    の供給搬送方法。
  2. 【請求項２】 回転体又は循環移動体に、複数のくぼみ
    部又は／及び貫通孔を設け、該くぼみ部又は／及び貫通
    孔に粉粒体を充填させ、該充填された粉粒体を充填域の
    下流側においてエゼクターポンプで吸引し、エゼクター
    ポンプの気体流と共に搬送するする方法において、エゼ
    クターポンプで吸引する吸引域において回転体の表面へ
    向けて、圧縮気体を噴射させつつエゼクターポンプで吸
    引し、エゼクターポンプの気体流と共に搬送することを
    特徴とする、粉粒体の供給搬送方法。
  3. 【請求項３】 回転体又は循環移動体に、複数のくぼみ
    部又は／及び貫通孔を設け、該くぼみ部又は／及び貫通
    孔に粉粒体を充填させ、該充填された粉粒体を充填域の
    下流側においてエゼクターポンプで吸引し、エゼクター
    ポンプの気体流と共に搬送するする方法において、回転
    体又は循環移動体を通気性構造にし、粉粒体の充填域に
    おいては、回転体又は循環移動体のくぼみ部又は／及び
    貫通孔に粉粒体を充填する側の反対側を負圧に維持する
    ことと、エゼクターポンプで吸引する吸引域において、
    回転体又は循環移動体のくぼみ部又は／及び貫通孔から
    粉粒体を吸引する側の反吸引側に気体を導入又は大気開
    放してエゼクターポンプで吸引することとが、相方同時
    に行われるか又は何れか一方のみが行われつつ、エゼク
    ターポンプの気体流と共に搬送するすることを特徴とす
    る粉粒体の供給搬送方法。
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