JPH07172513A - マガジン収納機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】多品種小量生産のリードフレームの収納に対応
する。 【構成】加工すべきリードフレーム８が収納されるマガ
ジン１と、前記リードフレーム８を加工する前に前記マ
ガジン１に収納されるリードフレーム８を一時保管する
バッファ４と、前記バッファ４から供給された前記リー
ドフレーム８を加工する位置へ搬送する搬送レール６
と、加工されたリードフレーム８を一時保管するバッフ
ァ５と、前記マガジン１を前記バッファ４の下方から前
記バッファ５の下方へ搬送する搬送手段１２と、前リー
ドフレーム８を上下に移動させるフォーク２，３とを有
し、予めリードフレーム８が収納されているマガジン１
と、加工後にこのリードフレームが収納されるマガジン
１とが同一なるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、マガジン収納機構に関
し、特にリードフレームを加工装置に供給する際に予め
リードフレームが収納されているマガジンと、加工後に
このリードフレームが収納されるマガジンとが同一であ
るマガジン収納機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の収納機構は、図５に示す
ように、加工前のリードフレーム８を収納するリードフ
レーム収納マガジン１と、加工後のリードフレーム８を
収納する収納用空マガジン１５とを予め用意する。フォ
ーク２は、前記リードフレーム収納マガジン１の下部に
設置され、リフター機構９により、上下に駆動し、前記
リードフレーム８を順次搬送レール６に供給する。フォ
ーク３は、前記収納用空マガジン１５内に設置され、加
工後に搬送レール６から収納される前記リードフレーム
８を受け、前記リフター機構９により、順次下方に移動
していく。吸着ヘッド１０は、前記リードフレーム収納
マガジン１に収納されてあるリードフレーム８を加工す
るために搬送レール６上に移動させる。前記搬送レール
６上に配置されたリードフレーム８は、この搬送レール
６上でレーザ光７を照射され捺印される。吸着ヘッド１
１は、捺印完了後のリードフレーム８を前記収納用空マ
ガジン１３に順次収納していく。ロッドレスシリンダー
１２は、供給を終了した前記リードフレーム収納マガジ
ン１を収納側に移動させ、そのリードフレーム収納マガ
ジン１を次回の収納用空マガジン１５として用いる。

【０００３】このような構成により、この種の収納機構
の動作は、まず、加工前のリードフレーム８が収納され
ているリードフレーム収納マガジン１と、加工後のリー
ドフレーム８を収納する収納用空マガジン１５を用意す
る。次に、フォーク２が前記リードフレーム収納マガジ
ン１に収納されてあるリードフレーム８の下部に差し込
まれる。差し込まれたフォーク２は、リフター機構９に
より上方に駆動し、そのフォーク２の上部にあるリード
フレーム８を上方に移動させる。前記リードフレーム収
納マガジン１の上部には吸着ヘッド１０が設置され、最
上部のリードフレーム８から順次搬送レール６に移動さ
せる。前記搬送レール６に移動されたリードフレーム８
は、図示せぬレーザ加工装置によりレーザ光７を照射さ
れ捺印される。捺印完了後のリードフレーム８は、前記
収納用空マガジン１５の上部に設置された吸着ヘッド１
１により、順次収納用空マガジン１５に収納されてい
く。この収納用空マガジン１５の内部にもフォーク３が
設置され、収納されてくるリードフレーム８を順次受け
とめていく。さらに、このフォーク３は、リードフレー
ム８が収納されるにつれて、リフター機構９により、順
次下部に移動していく。これにより、前記リードフレー
ム収納マガジン１内のリードフレーム８の加工が終了
し、各マガジン１および１５は、それぞれ同時にロッド
レスシリンダー１２により搬送される。ここで、前記リ
ードフレーム収納マガジン１は、次回の収納用空マガジ
ン１３として用いられる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この従来のリードフレ
ーム収納機構では、供給時に予めリードフレームが収納
してあるマガジンと加工後のリードフレームを収納する
マガジンとが異なるために、マガジンに付されたバーコ
ード等の識別コードにより、マガジンの管理を行うこと
ができない。その結果、マガジン１個単位の多品種小量
生産には、使用することができないという問題点があっ
た。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のマガジン収納機構は、加工すべきリード
フレームが収納されるマガジンと、前記リードフレーム
を加工する前に前記マガジンに収納されるリードフレー
ムを一時保管する第１のバッファ部と、前記第１のバッ
ファから供給された前記リードフレームを加工する位置
へ搬送する第１の搬送手段と、加工されたリードフレー
ムを一時保管する第２のバッファ部と、前記マガジンを
前記第１のバッファの下方から前記第２のバッファの下
方へ搬送する第２の搬送手段と、前記リードフレームを
上下に移動させるリフト手段とを有する。

【０００６】

【実施例】次に、本発明の一実施例について、図面を参
照して詳細に説明する。

【０００７】図１は、本発明の収納機構を示す構成図で
あり、図１（ａ）は正面図、図１（ｂ）は右側面図、図
１（ｃ）は平面図を示す。

【０００８】リードフレーム収納マガジン１は、レーザ
加工すべきリードフレーム８を収納し、そのリードフレ
ーム８を識別する識別コード（例えばバーコード）を付
されている。フォーク２は、前記リードフレーム収納マ
ガジン１に収納されているリードフレーム８の下部に差
し込まれ、リフター機構９により上方に駆動する。バッ
ファ４は、前記フォーク２により上方に移動されたリー
ドフレーム８をすべて一旦収納する。吸着ヘッド１０
は、前記バッファ４に収納されたリードフレーム８を１
枚ずつ吸着し、搬送レール６へ供給する。検知部１３
は、前記バッファ４に収納されるリードフレーム８の最
上位を検出する。この検出結果に基づいて、前記リフタ
ー機構９は前記リードフレーム８が常に前記吸着ヘッド
１０により１枚ずつ吸着されるように前記フォーク２を
上方に駆動する。前記吸着ヘッド１０により供給された
リードフレーム８は前記搬送レール６によって１枚づつ
搬送されながら、レーザ光７の照射により捺印される。
吸着ヘッド１１は、前記搬送レールで搬送されてきたリ
ードフレームを吸着し、バッファ５に一旦収納する。フ
ォーク３は、前記バッファ５内に設置され、収納される
リードフレーム８を受け、すべてのリードフレーム８の
収納が終了すると、リフター機構９により下部に駆動す
る。この際、検知部１４は、前記バッファ５にリードフ
レームが１枚ずつ収納されるたびに、そのリードフレー
ム８の最上位を検出し、その検出結果に基づいて、前記
リフター機構９は、前記フォーク３を前記リードフレー
ム８が１枚収納される毎に順次下方に駆動制御する。前
記バッファ５の下方には、ロッドレスシリンダー１２に
より搬送された前記リードフレーム収納マガジン１が配
置されており、前記フォーク３が下部に移動することに
より、その上に収納されたリードフレーム８は、前記リ
ードフレーム収納マガジン１に再び収納される。

【０００９】次に、本発明の一実施例の動作について図
１、図２、図３および図４を用いて説明する。

【００１０】図１は、本発明の収納機構において、加工
前のリードフレームが収納されたリードフレーム収納マ
ガジン１をバッファ４の下部に配置した状態を示す図で
あり、図２は、リードフレーム収納マガジン１内のリー
ドフレーム８が全てバッファ４に仮収納された状態を示
す図であり、図３は、空になった前記リードフレーム収
納マガジン１がバッファ５の下部に移動し、また、捺印
されたリードフレーム８がバッファ５に仮収納された状
態を示す図であり、図４は、捺印が完了したリードフレ
ームが全て元のリードフレーム収納マガジン１に収納さ
れた状態を示す図である。

【００１１】まず、捺印すべきリードフレーム８が収納
されたリードフレーム収納マガジン１をバッファ４の下
部にセットし、フォーク２をそのリードフレームの下部
に差し込む（図１）。

【００１２】次に、前記フォーク２はリフター機構９に
より上方に駆動し、その上にある前記リードフレーム８
を前記リードフレーム収納マガジン１からその上部に配
置される前記バッファ４内に移しかえ、このバッファ４
は前記リードフレーム収納マガジン１内にあったリード
フレームを全て仮収納する（図２）。

【００１３】次に、空になった前記リードフレーム収納
マガジン１はロッドレスシリンダー１２によって収納側
のバッファ５の下部に搬送され収納用のマガジンとな
る。この動作と平行して、前記バッファ４に空収納され
たリードフレーム８は、供給側の吸着ヘッド１０によっ
て１枚ずつ搬送レール６へ供給される。ここで、上限検
知部１３により、最上位のリードフレーム８が検知さ
れ、その検知結果に基づいて、前記リフター機構９は常
に最上位のリードフレーム８が前記吸着ヘッド１０によ
り１枚ずつ供給されるように前記フォーク２を順次上方
に駆動する。搬送レール６に供給されたリードフレーム
８は、その搬送レール６上で図示しないレーザ発振器に
より発せられたレーザ光７を照射され捺印される。捺印
されたリードフレーム８の全てが、収納側の吸着ヘッド
１１によって収納側の前記バッファ５の内部に設置され
たフォーク３の上に仮収納される（図３）。ここで、上
限検知部１４は、１枚ずつ収納されたリードフレーム８
の最上位を検知し、その検知結果に基づいて、前記リフ
ター機構９は前記フォーク３を順次下方に駆動する。

【００１４】全てのリードフレーム８が前記バッファ５
に収納されると、前記フォーク３は、リフト機構９によ
り下方に駆動する。このフォーク３は、その上に載って
いるリードフレームを全て前記バッファ５の下部に搬送
された前記リードフレーム収納マガジン１に収納する
（図４）。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の収納機構
は、リードフレーム供給側と収納側の双方にそれぞれバ
ッファを設け、このバッファによりリードフレームを仮
収納するようにし、リードフレームがそれらのバッファ
に仮収納されている間に、供給側で空になったリードフ
レーム収納マガジンを収納側に搬送するために、リード
フレームを加工装置に供給する際に予めリードフレーム
が収納されているリードフレーム収納マガジンと、加工
後にこのリードフレームが収納されるリードフレーム収
納マガジンとを同一にすることができる。これにより、
このリードフレーム収納マガジンに収納されているリー
ドフレームを識別する識別コードを付すことにより、１
マガジン、１ロットにより収納が行えるために多品種小
量生産に対応できるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す図であり、（ａ）は正
面図、（ｂ）は右側面図、（ｃ）は平面図。

【図２】（ａ）本発明の一実施例の動作を示す図であ
り、（ａ）は正面図、（ｂ）は右側面図。

【図３】（ａ）本発明の一実施例の動作を示す図であ
り、（ａ）は正面図、（ｂ）は右側面図。

【図４】（ａ）本発明の一実施例の動作を示す図であ
り、（ａ）は正面図、（ｂ）は右側面図。

【図５】（ａ）従来のリードフレーム収納機構を示す図
であり、（ａ）は正面図、（ｂ）は右側面図。

【符号の説明】

１ リードフレーム収納マガジン ２，３ フォーク ４，５ バッファ ６ 搬送レール ７ レーザ光 ８ リードフレーム ９ リフター機構 １０，１１ 吸着ヘッド １２ ロッドレスシリンダー １３，１４ 検知部 １５ 収納用空マガジン

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 加工すべきリードフレームが収納される
   マガジンと、 前記リードフレームを加工する前に前記マガジンに収納
   されるリードフレームを一時保管する第１のバッファ部
   と、 前記第１のバッファから供給された前記リードフレーム
   を加工する位置へ搬送する第１の搬送手段と、 加工されたリードフレームを一時保管する第２のバッフ
   ァ部と、 前記マガジンを前記第１のバッファの下方から前記第２
   のバッファの下方へ搬送する第２の搬送手段と、 前記リードフレームを上下に移動させるリフト手段とを
   有することを特徴とするマガジン収納機構。
2. 【請求項２】 前記リフト手段は、前記マガジンまたは
   第１のバッファに収納されるリードフレームの下部に差
   し込まれる第１のフォークと、 前記第１のフォークを上下に駆動させる第１のリフター
   機構と、 前記第１のバッファの上部に設けられこの第１のバッフ
   ァに収納されたリードフレームの最上位置を検知する第
   １の検知部とを有し、 前記第１のリフター機構は、前記第１の検知部における
   検知に基づいて、常に、最上位置に前記リードフレーム
   が配置されるように前記第１のフォークを上方に駆動す
   ることを特徴とする前記請求項１に記載のマガジン収納
   機構。
3. 【請求項３】 前記リフト手段は、前記マガジンまたは
   第２のバッファに収納されるリードフレームの下部に差
   し込まれる第２のフォオークと、 前記第２のフォークを上下に駆動させる第２のリフター
   機構と、 前記第２のバッファの上部に設けられこの第２のバッフ
   ァにリードフレームが収納されることを検出する第２の
   検知部とを有し、 前記第２のリフター機構は、前記第２の検知部における
   検知に基づいて、前記第２のバッファにリードフレーム
   が１枚収納される毎に順次前記フォークを下方へ駆動す
   ることを特徴とする前記請求項１に記載のマガジン収納
   機構。
4. 【請求項４】 前記マガジンは、このマガジンに収納さ
   れるリードフレームを識別する識別コードを有すること
   を特徴とする前記請求項１記載のマガジン収納機構。