JPH07172145A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH07172145A
JPH07172145A JP32287793A JP32287793A JPH07172145A JP H07172145 A JPH07172145 A JP H07172145A JP 32287793 A JP32287793 A JP 32287793A JP 32287793 A JP32287793 A JP 32287793A JP H07172145 A JPH07172145 A JP H07172145A
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JP
Japan
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mode
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air
manual
automatic control
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JP32287793A
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Yoshihiko Sakurai
義彦 桜井
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートモードと共存し確実に乗員のマニュア
ル操作要請に応答でき、操作性を向上できる車両用空調
装置を提供する。 【構成】 第1発明は、各種空調機器の動作をオート設
定させるオートモードを開始させるオートスイッチと、
各種空調機器の動作をマニュアル操作により直接設定す
るマニュアルスイッチとを備えた車両用空調装置であっ
て、オートモード時にマニュアルスイッチを操作した際
に、該操作とオートによる設定指示が一致した場合に
は、指示された機器をオート制御下に維持する一方、両
指示が不一致な場合には、該機器をマニュアル制御下に
移行させマニュアル指示に従わせ、且つスイッチ操作
後、マニュアル指示に、オート指示が一致した場合に
は、該機器をオート制御下に復帰させる制御管理手段を
備え、第2発明は、上記各種空調機器の一つが内外気切
換え手段であって、該手段が内気動作モード時には、オ
ート制御の維持動作及び復帰動作を禁止する禁止手段を
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートモード時には自
動的に吹出口が選択され、マニュアルモード時には任意
の吹出口を選択できる車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用空調装置としては、オー
トモードの他、マニュアルモードが設けられ、このマニ
ュアルモードのスイッチ操作により、各種の空調機器を
乗員が直接的に操作できるようにしたものが知られてい
る。この種の車両用空調装置は、オートモードスイッチ
のオン操作によりオートモードが開始され、外気導入及
び内気循環モード、車室内に吹出される空気の風量モー
ド、この空気を吹出す吹出口モード等の各空調機器の動
作モードが、内外空調環境に応じて自動的に設定され
る。例えば、空調装置の始動時からオートモードとなっ
ていると、夏期等の外気温が高温の場合には、車内も高
温となっているので、内気循環モードに選択され、車内
を急速且つ効率的に冷房できるようになっており、室温
が下がって十分に空調環境が安定した後には、外気導入
モードが選択され、新鮮な外気を車内に導入するように
なっている。
【0003】また、このオートモード時において、マニ
ュアルスイッチが操作されると、オートモードに優先し
て、このスイッチ操作された各空調機器の動作モードを
任意に選択できるようしている。すなわち、例えば、以
下に示すように、内外気モードを選択する内外気切換え
スイッチを操作した場合について、種々の制御方法が知
られている。
【0004】すなわち、1)最初の外気切換えスイッチ
操作により、外気導入に固定して外気導入状態を表示
し、次のスイッチ操作により、自動制御モードに切換わ
って外気導入状態を非表示とするもの。つまり、スイッ
チ操作により自動制御とマニュアル制御とが、交互に切
換わるようになっている。
【0005】また、2)ある動作モード操作スイッチに
より、オート、マニュアルモードに拘りなく、直前の動
作モードと対極の新たな動作モードになると共に、状況
表示パネルの表示も、これに応じて対極の動作モード表
示に切換わるもの(例えば、特公昭63年−6366
号)。
【0006】更に、3)空調装置により室温が目標温度
に到達した後に、内外気切換えスイッチが操作された場
合、このスイッチ操作以降の自動制御による内外気切換
え動作を禁止し、手動操作による内外気切換え動作のみ
を有効とするようにしたもの(例えば、特開平4−12
88号)。
【0007】そして、4)自動制御の制御特性を乗員の
調節操作に基づき、乗員の好みに合うようにすると共
に、ある操作が乗員の好みによるものではなく、特定の
外因条件によるもの判定して、この操作による制御特性
への組込みを禁止して、制御特性が悪影響を被ることを
防止し、制御特性を良好に保持することにより、快適性
を維持するもの(例えば、特開平5−193344
号)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した
1)においては、吹出し口選択スイッチの使用頻度は比
較的に多いので、スイッチ操作毎にオートモードを表
示、非表示にすると、頻繁にモード表示が切換わること
になり、かえって乗員が混乱したり困惑するおそれがあ
る。
【0009】また、2)において、車室内の喫煙等によ
り車室を換気したい場合に、オートモードになっている
と、外気導入による換気がうまく行えない場合がある。
すなわち、例えば、夏期など外気温が高いときには、こ
のオート制御により、内気循環が自動的に選択されよう
になっている。したがって、このような場合には、マニ
ュアル操作の外気導入がオート制御により無効化され、
外気導入に固定し続けることができない。他方、車両周
囲に排気ガスが多い混雑時に、マニュアル操作により内
気循環を選択しても、同様に、外気導入がオート制御に
より選択されることもあり得る。
【0010】更に、3)においては、室温が目標温度に
到達する前の初動期間には、当然このような特定の処理
は行われず、前述した状況には、オート制御による不都
合は回避できないことになる。特に、目標温度と、室温
との温度差が大きい盛夏時には、この期間が長期化する
ので、不具合が生じやすくなる。
【0011】また更に、4)においては、乗員の好みが
特性に反映されるまでには最小限ある程度のマニュアル
操作回数が必要であり、また、予め設定されている操作
が外因によるものとみなす判定基準と、乗員の好みが重
複した場合には、好みが反映されにくいことになる。し
たがって、マニュアル操作の効果が薄いので、マニュア
ル操作を、通常より多数繰り返さなければならなくなる
おそれがある。
【0012】そこで、本発明は、オートモードと共存さ
せながら確実に乗員のマニュアル操作要請に応答でき、
操作性を向上できる車両用空調装置を提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願第1請求項に係る発
明は、各種空調機器の動作をオート制御により設定させ
るオートモードを開始させるオートスイッチと、各種空
調機器の動作をマニュアル操作により直接設定するマニ
ュアルスイッチとを備えた車両用空調装置であって、上
記オートモード時にマニュアルスイッチを操作した際
に、該マニュアル操作とオート制御とによる設定指示が
一致した場合には、該指示された機器をオート制御下に
維持する一方、両指示が不一致な場合には、該機器をマ
ニュアル制御下に移行させマニュアルによる指示に従わ
せ、且つスイッチ操作後、該マニュアル操作による指示
に、オート制御による指示が一致した場合には、該機器
をオート制御下に復帰させる制御管理手段を備えた構成
とされ、本願第2請求項に係る発明は、上記各種空調機
器の一つが内外気切換え手段であって、該手段が内気循
環動作モード時には、上記オート制御の維持動作及び復
帰動作を禁止する禁止手段を設けた構成とされている。
【0014】
【作用】したがって、本願第1請求項に係る発明は、オ
ートスイッチの投入により、オートモードが開始され、
内外環境センサからの環境変化に応じて、オート制御に
より各空調機器の動作モードを自動的に設定して、各空
調機器を駆動し、快適な空調環境を維持している。
【0015】そして、このオートモード時にマニュアル
操作された際には、このマニュアル操作による動作モー
ドの設定指示と、オート制御による動作モードの設定指
示が一致した場合、そのまま、設定指示された機器のオ
ート制御が維持される。
【0016】他方、両者の指示が不一致な場合、マニュ
アル操作による動作モードの指示が優先され、指示され
た機器をマニュアル制御に移行し、マニュアル設定にし
たがって駆動される。そして、このマニュアル操作後に
内外環境の変化によりオート制御の指示が、マニュアル
操作による指示と一致したときには、該機器の制御がオ
ート制御に復帰され、オート制御により駆動が制御され
る。すなわち、マニュアル操作とオート制御とによる指
示が不一致な場合には、その指示された機器をマニュア
ル操作の制御下に置き、内外環境の変化によりオート制
御の指示がマニュアル制御の指示に変更された場合に
は、その機器をオート制御下に復帰させている。
【0017】したがって、動作モードが維持される場合
に限って、個別の空調機器をマニュアル制御下からオー
ト制御下へ自動的に復帰させていることにより、再度オ
ートスイッチのオン操作による制御モード切換えが不要
となる。
【0018】また、オートモード及びマニュアルモード
に拘りなく、オート制御により乗員のマニュアル指示が
無効化されることを防止することができる。
【0019】更に、乗員のマニュアル操作によりある機
器を動作モードに設定し、このまま操作したことを乗員
が忘却しても、オート制御による指示がそのモードとな
った場合には、自動的にその機器がオート制御下に復帰
するので、全体の制御が不調となることを防止できる。
【0020】また更に、本願第2請求項に係る発明によ
れば、乗員のマニュアル操作により内気モードが選択さ
れた場合には、内外気切換え手段がオートモードの制御
下に移行すること無く、内気モードの固定を確実に維持
することができる。
【0021】
【実施例】以下に本発明を、図1ないし図3に示す一実
施例に基づき説明する。本実施例の車両用空調装置10
は、図1に示すように、ダクト11に設けられた各種の
空調機器と、これらの機器を駆動制御するコントロール
ユニット12とから構成されている。すなわち、このダ
クト11の最上流側(図中左側)には、内気入口13と
外気入口14とが設けられ、この空気導入口13,14
はインテークドア15により切換えられて開閉するよう
になっている。また、このダクト11内の上流側から下
流側へ順次、送風ブロア16、エバポレータ17、ミッ
クスドア18、ヒータコア19が配設されている。更
に、ダクト11の最下流側(図中右側)には、車室20
に連通するベント吹出口21、デフロスタ吹出口22、
フート吹出口23が設けられている。これらの吹出口2
1,22,23には、モード切換え用の切換えドア24
a,24b,24cが配設され、各吹出し口21,22,2
3を開閉動作して吹出しモードが切換えられるようにな
っている。
【0022】上記送風ブロア16は、電動モータ16a
により回転駆動され、このモータ16aへの供給電圧の
高低により、モータ回転速度が増減し、ダクト11内の
全体送風量が調節できるようになっている。
【0023】上記エバポレータ17は、コンプレッサ2
5、コンデンサ26、レシーバタンク27、膨張弁28
とが、順次、配管により接続された冷房システムを構成
している。このコンプレッサ25は、走行用エンジン3
0により駆動され、このコンプレッサ25により冷媒を
圧縮し送流している。すなわち、これらの内部には、冷
媒が循環通流され、この冷媒の圧縮膨張サイクルによ
り、エバポレータ17を通過する空気と低温化された冷
媒間とで熱交換が行なわれ、ダクト11内の導入空気を
冷却するようになっている。
【0024】上記ヒータコア19は、走行用エンジン3
0、ラジエータ31とが配管により接続された暖房シス
テムを構成している。そして、これらの内部19,30,
31には、エンジン冷却水が循環通流されている。すな
わち、エンジン放熱用の冷却水がヒータコア19に供給
され、この高温の冷却水によりヒータコア19を通過す
る空気を加温するようになっている。また、このヒータ
コア19には、ヒータコア通風面部を開閉するミックス
ドア18が設けられ、このミックスドア18はその開閉
角度が調節可能になっている。すなわち、ヒータコア1
9を通過して加温される空気と、バイパスする空気との
比率は、このミックスドア18の開度により設定され
る。したがって、この開度を調節することにより、全風
量に占める熱風の割合を加減して、送風される空気温度
を調節することができる。尚、32は、ヒータコア19
への冷却水の供給流量を調整する調節弁である。
【0025】そして、車室20内へ連通する吹出しモー
ド切換用の各切換ドア24a,24b,24cにより、ベ
ント吹出口21、デフロスタ吹出口22、フート吹出口
23の開閉が選択され、この選択された吹出し口から、
調和された空気が車室20内に送出される。
【0026】また、上記コントロールユニット12に
は、外気温度を検出する外気温度センサ41、内気温度
(車室20内の温度)を検出する内気温度センサ42、
日射量を検出する日射センサ43が接続されると共に、
乗員の指示入力用の操作パネル33が接続されている。
【0027】この操作パネル33は、車室20のダッシ
ュボード中央付近など、乗員の視認・操作しやすいとこ
ろに設置され、乗員が確認しながら空調装置10に指示
入力できるようになっている。また、この操作パネル3
3は、図2に示すように、空調装置10の作動状態を表
示する表示部34と、操作スイッチ群35とから構成さ
れている。
【0028】この表示部34は、液晶表示器(LCD)
などが用いられ、オートモードとマニュアルモードとの
区別や、各モード下での現在の空調装置10の各空調機
器の作動モードや温度等とが表示されるようになってい
る。また、これらの情報は、文字及び図形情報として表
示部34に表示され、現在の作動状況を一見して把握で
きるようになっている。
【0029】この操作スイッチ群35は、操作パネル3
3の下列に配置された各種のマニュアル設定スイッチ3
6群と、右側に配置されたオート・モードを終了させる
オフスイッチ37と、コンプレッサの動作モードを切換
えるA/Cスイッチ38、オート・モードを開始させる
オートスイッチ39とから構成されている。このマニュ
アル設定スイッチ群36は、同図中の左側から右側へ、
順次、説明すると、吹出し口からの風量を増減するブロ
ア・スイッチ36a、吹出し口モードを選択する吹出し
口モード・スイッチ36b、設定温度を上昇/下降させ
る温度設定スイッチ36c、内外気動作モードを選択す
る内外気切換えスイッチ36d、デフロスタ吹出口から
のみ空気を吹出すように固定するデフ・スイッチ36e
とから構成されている。
【0030】更に、再び図1に示すように、上記コント
ロールユニット12は、I/Oポート、CPU、メモリ
等から成るマイクロコンピュータと、各入力信号をデジ
タル変換するA/D変換器等と、各種機器の駆動を制御
する信号発生回路とを備えている。そして、空調装置を
オートモードで作動させる場合には、各センサ41,4
2,43からの内外環境データにより総合演算手段が総
合演算値を演算し、この総合演算値に基づいた各制御信
号によりインテークドア15、ブロア16、コンプレッ
サ25、ミックスドア18、モードドア24a,24
b,24c等の各空調機器が駆動される。尚、図1中、
51,52,53は、それぞれのドアを開閉動作させるア
クチュエータを示し、54は送風ブロア・モータ16a
の供給電圧を増減する可変抵抗器を示し、それぞれコン
トロールユニット12により動作が制御されている。ま
た、空調装置10がマニュアルモードで作動している場
合には、操作パネル33に設定スイッチにより設定され
た各種設定により、対応する各空調機器が、それぞれ設
定値通りに駆動される。そして、コントロールユニット
12のマイクロコンピュータの内蔵プログラムにより、
総合演算手段と、制御管理手段と、移行禁止手段が実現
されている。
【0031】次に、本実施例の空調機器の一つである内
外気切換えドアの制御を、図3に示すフローチャートに
基づき説明する。尚、このフロー処理は、図示を省略し
たメインルーチンの一部であり、オートモード及びマニ
ュアルモードに拘り無く、このルーチンによる処理が常
に行われ、ここに示した処理が終了するとメインルーチ
ンに復帰するようになっている。また、内気モード固定
フラグと外気モード固定フラグとは、このフロー内部だ
けの制御フラグであり、空調装置始動時には、これらの
内外気モード固定フラグは、0に初期化される。
【0032】更に、ここに示すフロー処理は、ステップ
P101の内外気切換えスイッチ操作判定と、この操作
された判定に基づくステップP111〜P112の前判
定ルーチン・ブロックと、ステップP104〜P116
及びP109〜P110のオート制御処理ルーチン・ブ
ロックと、ステップP107〜P108とステップP1
13〜P114の内外気モード固定ルーチン・ブロック
とに大別される。つまり、前判定ブロックにおいて、内
外気切換えスイッチ操作の有る場合にはオートモードの
判定が行われ、無い場合にはフラグ判定され、これらの
判定に基づいて、オート制御処理か、内外気モード固定
ブロックによる処理が行われ、切換えドアの動作モード
が決定されるようになっている。
【0033】すなわち、ステップP101において、内
外気切換えスイッチの操作により、切換えドアの動作が
内気循環動作モードに選択されたか、どうかが判定され
る。そして、内気モードに選択された場合には、ステッ
プP111〜P112のオートモード判定に進み、選択
されない場合には、ステップP102〜P103のモー
ド固定フラグ判定に進む。
【0034】このステップP102では、外気モード固
定フラグ判定が行われ、外気モードに固定されている場
合には、ステップP104〜P110のオート制御処理
に進み、固定されていない場合には、ステップP103
のフラグ判定に進む。
【0035】このステップP103では、内気モード固
定フラグの判定が行われ、内気モードに固定されている
場合には、ステップP113〜P114に処理が進み、
内気固定モードに設定される。他方、固定されていない
場合には、ステップP105〜P110のオート制御処
理に進み、これは直前のステップP102の判定と合わ
せると、両固定フラグが設定されていない中間状態であ
ると判定している。
【0036】ステップP104においては、直接的に総
合演算値から外気導入モードとなるかが判定され、外気
モードの場合には、ステップP105〜P110に進
み、外気モードではない場合には、ステップP107〜
P108の外気固定モードの設定処理に進み、外気固定
モードとなる。
【0037】ステップP105では、送風ブロア16が
駆動されているかが判定され、オフの場合には、上記ス
テップP107〜P108に進み、外気固定モードとな
る。他方、オンの場合には、ステップP106に進む。
すなわち、オート制御等により、送風ブロア16が停止
されている場合には、外気固定モードとなる。
【0038】ステップP106では、コンプレッサが駆
動されているかが判定され、上記ステップP105と同
様に、オフの場合には、上記ステップP107〜P10
8に進み、外気固定モードとなる。他方、オンの場合に
は、ステップP109〜ステップP110に進む。すな
わち、オート制御等により、コンプレッサが停止されて
いる場合には、外気固定モードとなる。したがって、送
風ブロア16及びコンプレッサ25の両者が動作してい
る場合にのみ、ステップP109〜P110のマップ参
照のモード設定処理に移行するようになっている。
【0039】ステップP107では、外気モードが設定
され、後続するステップP108では、この外気モード
に従って、外気モード固定フラグが1に、内気モード固
定フラグが0に、それぞれ、設定され、メインルーチン
に復帰する。
【0040】ステップP109では、予め用意されたモ
ード設定表を参照して、総合演算値から内/外気/ミッ
クスモードのいずれかが設定される。そして、後続する
ステップP110では、この設定されたモードに拘りな
く、外気モード固定フラグと内気モード固定フラグと
は、0にリセットされ、メインルーチンに復帰する。
【0041】内外気切換えスイッチ操作の内気モードに
より処理が移行した上記ステップP111では、外気モ
ード固定フラグが0であり、且つ、内気モード固定フラ
グが0であるかが判定され、両者が0の場合には、ステ
ップP112に処理が進み、どちらかが1である場合に
は、ステップP105〜P110に進む。
【0042】このステップP112では、内外気モード
選択スイッチが操作された以前に、既にオートモードで
且つ内気モードとなっていたかが判定される。すなわ
ち、内気モードの場合には、ステップP104〜P11
0のオート制御処理に進み、内気モードではない、つま
り、外気モードである場合には、ステップP113〜P
114の内気モード固定の設定処理に進む。これは、既
に、オート制御により内気モードと成っている場合に
は、内外環境が変化しない限り、そのまま内気モードが
継続されるとして、オート制御に処理を進めている。他
方、内気モードでは無い場合には、内気モード固定フラ
グを設定して、切換えドア位置を内気モードにしてい
る。すなわち、オート制御下の外気モードとなっている
場合にのみ、内気モード固定がセットされるようになっ
ている。
【0043】このステップP113では、内気モードが
設定され、後続するステップP114は、この内気モー
ドに従って、外気モード固定フラグが0に、内気モード
固定フラグが1に、それぞれ、設定され、メインルーチ
ンに復帰する。
【0044】尚、これらの内外気モード固定フラグは、
車両のエンジン停止時には、0にリセットされる。
【0045】また、上記実施例では、内外気切換えスイ
ッチの制御に適用して説明したが、他の吹出しモード選
択スイッチ等の他のマニュアル操作スイッチにも適用で
きる。更に、オート制御による指示が内気動作モードと
なった場合にも、内気モード固定を解除しない設定を、
操作者の意思に応じて任意に有無としてもよい。
【0046】以上説明したように、本実施例において
は、空調装置がオートモード時にマニュアル操作された
際には、このマニュアル操作による動作モードの設定指
示と、オート制御による動作モードの設定指示が一致し
た場合、そのまま、設定指示された機器のオート制御が
維持される。
【0047】他方、両者の指示が不一致な場合、マニュ
アル操作による動作モードの指示が優先され、指示され
た機器をマニュアル制御に移行し、マニュアル設定にし
たがって駆動される。そして、このマニュアル操作後に
内外環境の変化によりオート制御の指示が、マニュアル
操作による指示と一致したときには、該機器の制御がオ
ート制御に復帰され、オート制御により駆動が制御され
る。すなわち、マニュアル操作とオート制御とによる指
示が不一致な場合には、その指示された機器をマニュア
ル操作の制御下に置き、内外環境の変化によりオート制
御の指示がマニュアル制御の指示に変更された場合に
は、その機器をオート制御下に復帰させている。
【0048】したがって、動作モードが維持される場合
に限って、個別の空調機器をマニュアル制御下からオー
ト制御下へ自動的に復帰させていることにより、煩雑な
再度オートスイッチのオン操作による制御モード切換え
が不要となり、操作性を向上することができる。
【0049】また、オートモード及びマニュアルモード
に拘りなく、オート制御により乗員のマニュアル指示が
無効化されることを防止することができる。
【0050】更に、乗員のマニュアル操作によりある機
器を動作モードに設定し、このまま操作したことを乗員
が忘却しても、オート制御による指示がそのモードとな
った場合には、自動的にその機器がオート制御下に復帰
するので、全体の制御が不調となることを防止できる。
【0051】また更に、乗員のマニュアル操作により内
気モードが選択された場合には、内外気切換え手段がオ
ートモードの制御下に移行すること無く、内気モードの
固定を確実に維持することができる。
【0052】従来構成の空調装置に内蔵されているプロ
グラムを変更追加するのみで、これらの効果を達成する
ことができるので、追加部品が不要なコストアップ無し
の適用が可能となり、経済性が向上できる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1請求項に
係る発明によれば、空調装置がオートモード時にマニュ
アル操作された際には、このマニュアル操作による動作
モードの設定指示と、オート制御による動作モードの設
定指示が一致した場合、そのまま、設定指示された機器
のオート制御が維持される。
【0054】他方、両者の指示が不一致な場合、マニュ
アル操作による動作モードの指示が優先され、指示され
た機器をマニュアル制御に移行し、マニュアル設定にし
たがって駆動される。そして、このマニュアル操作後に
内外環境の変化によりオート制御の指示が、マニュアル
操作による指示と一致したときには、該機器の制御がオ
ート制御に復帰され、オート制御により駆動が制御され
る。
【0055】したがって、動作モードが維持される場合
に限って、個別の空調機器をマニュアル制御下からオー
ト制御下へ自動的に復帰させていることにより、再度オ
ートスイッチのオン操作による制御モード切換えが不要
となり、操作性を向上することができる。
【0056】また、オートモード及びマニュアルモード
に拘りなく、オート制御により乗員の操作による設定指
示が無効化されることを防止することができ、確実に乗
員のマニュアル設定通りに機器が駆動されることにな
る。
【0057】更に、乗員のマニュアル操作により、ある
空調機器の動作モードが設定され、このまま設定したこ
とを乗員が忘却しても、オート制御による指示がこの動
作モードとなった場合には、自動的にその機器がオート
制御下に復帰するので、温度等の空調制御が不調となる
ことを防止でき、空調環境の快適性を向上できる。
【0058】また更に、本願第2請求項に係る発明によ
れば、乗員のマニュアル操作により内気モードが選択さ
れた場合には、内外気切換え手段がオートモードの制御
下に移行すること無く、内気モードの固定を確実に維持
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車両用空調装置の概略構
成図。
【図2】空調装置の操作パネルの正面図。
【図3】本実施例の空調機器の一つである内外気切換え
ドア制御を示すフローチャート。
【符号の説明】
10 車両用空調装置 11 ダクト 12 コントロールユニット 13 内気入口 14 外気入口 15 インテークドア 33 操作パネル 36 マニュアル設定スイッチ群 36d 内外気切換えスイッチ 39 オートモード・スイッチ 41 外気温度センサ 42 内気温度センサ 43 日射センサ 51 インテークドア・アクチュエータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種空調機器の動作をオート制御により
    設定させるオートモードを開始させるオートスイッチ
    と、各種空調機器の動作をマニュアル操作により直接設
    定するマニュアルスイッチとを備えた車両用空調装置で
    あって、 前記オートモード時にマニュアルスイッチを操作した際
    に、該マニュアル操作とオート制御とによる設定指示が
    一致した場合には、該指示された機器をオート制御下に
    維持する一方、両指示が不一致な場合には、該機器をマ
    ニュアル制御下に移行させマニュアルによる指示に従わ
    せ、且つスイッチ操作後、該マニュアル操作による指示
    に、オート制御による指示が一致した場合には、該機器
    をオート制御下に復帰させる制御管理手段を備えたこと
    を特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記各種空調機器の一つが内外気切換え
    手段であって、該手段が内気循環動作モード時には、前
    記オート制御の維持動作及び復帰動作を禁止する禁止手
    段を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用空調
    装置。
JP32287793A 1993-12-21 1993-12-21 車両用空調装置 Pending JPH07172145A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7933699B2 (en) 2006-08-30 2011-04-26 Denso Corporation Automatic control apparatus
US8812190B2 (en) 2009-04-24 2014-08-19 Denso Corporation Vehicular input manipulation apparatus
JP2015063227A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 株式会社デンソー 車両用空調装置

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US8812190B2 (en) 2009-04-24 2014-08-19 Denso Corporation Vehicular input manipulation apparatus
JP2015063227A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 株式会社デンソー 車両用空調装置

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