JPH07171880A - 中空成形容器製造方法 - Google Patents

中空成形容器製造方法

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JPH07171880A
JPH07171880A JP32224693A JP32224693A JPH07171880A JP H07171880 A JPH07171880 A JP H07171880A JP 32224693 A JP32224693 A JP 32224693A JP 32224693 A JP32224693 A JP 32224693A JP H07171880 A JPH07171880 A JP H07171880A
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JP
Japan
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parison
wall thickness
weight
die
ethylene
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JP32224693A
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English (en)
Inventor
Shogo Okumura
正吾 奥村
Nobuyuki Shimizu
信之 清水
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 極限粘度が2〜6dl/g、190℃におけ
るゼロシャー粘度が2×107 〜3×108 ポイズ、R
値が2.5〜4且つ密度が0.94〜0.97g/cm
3 の高密度ポリエチレン樹脂組成物を使用してパリソン
を押し出す際に、パリソンの円周方向の肉厚調整を実質
的に施す事無く成形金型に導入して中空成形容器を製造
することを特徴とする中空成形容器の製造方法。 【効果】 本発明によれば、ブロー成形による中空成形
容器の製造に際し、実質的に円周方向のパリソン肉厚を
調整しなくても最低肉厚を確保でき、パリソンの安定性
も保たれることから不良率低下にもつながり、ひいては
軽量化が可能となり冷却時間短縮、射出時間短縮といっ
たサイクル短縮が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中空成形容器の製造方法
に関するものであり、詳しくは、均一延伸性に優れた高
密度ポリエチレン樹脂組成物を使用して、パリソンを射
出する際にパリソンの円周方向の肉厚調整を実質的に施
す事無く成形金型に導入して中空成形容器を製造する中
空成形容器の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中空成形容器を製造する場合にお
いて、コーナー部等ブロー比の高い部位に対しては最低
肉厚を確保するためにダイシェーブ加工、扁平ダイスの
使用等のパリソン円周方向の肉厚調整が必要であった。
しかしながら、これら調整は射出方向全域に影響を及ぼ
すために不必要な部位も厚肉化することにつながり、そ
の結果、得られる容器の重量増加の原因となっていた。
特にプラスチック燃料タンクの場合には車内における足
回り空間を最大限に利用する目的で形状が複雑化してお
り、特に上記のような傾向が顕著である。
【0003】近年、中空成形容器の軽量化が求められて
おり、例えば、プラスチック燃料タンクに使用する樹脂
として、極限粘度;2〜6dl/g、ゼロシヤー粘度;
2×107 〜1.0×105 ポイズの高密度ポリエチレ
ンが耐衝撃強度の優れた軽量化プラスチック燃料タンク
を与えることが知られている(特開平2−5381
1)。しかしながら、かかる特性のポリエチレンを使用
してもダイシェーブ加工、あるいは扁平ダイスを使用し
ないと最低肉厚基準を満足できないケースが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、特に肉厚調整を施さなくとも、良好な中空成形容器
を与えるような樹脂組成物について鋭意検討した結果、
上記特性の高密度ポリエチレンの内、更に、特定のR値
を有するものを使用すれば、実質的に円周方向のパリソ
ン調整をしなくても最低肉厚を確保でき、パリソンの安
定性も保たれること、それによって不良率低下にもつな
がるものであること、ひいては軽量化が可能となり、冷
却時間短縮、射出時間短縮といったサイクル短縮が可能
な中空成形容器の製造方法を提供することができること
を知得し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の要旨
は、極限粘度が2〜6dl/g、190℃におけるゼロ
シャー粘度が2×107 〜3×108 ポイズ、R値が
2.5〜4且つ密度0.94〜0.97g/cm3 の高
密度ポリエチレン樹脂組成物を使用してパリソンを押し
出す際に、パリソンの円周方向の肉厚調整を実質的に施
す事無く成形金型に導入して中空成形容器を製造するこ
とを特徴とする中空成形容器の製造方法に存する。以下
本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明の高密度ポリエチレン樹脂は、公知
の方法で得られる密度が0.94〜0.97g/c
3 、好ましくは、0.955〜0.970g/c
3 、特に好ましくは、0.96〜0.97g/cm3
の種々の高密度ポリエチレン、例えば、エチレン単独重
合体、エチレンと10重量%以下、好ましくは、5重量
%以下の他のα−オレフィン(例えば、プロピレン、ブ
テン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−
1、デセン−1、オクタデセン−1、4−メチルペンテ
ン−1、3−メチルブテン−1、3−メチルペンテン−
1、ビニルシクロヘキサン、スチレンなどの炭素数3〜
20のα−オレフィン)との共重合体内、極限粘度が2
〜6dl/g、好ましくは、2.3〜5.5dl/g、
特に3〜5dl/g、ゼロシャー粘度が2×107 〜3
×108 ポイズ、好ましくは2.5×107〜2×10
8 ポイズ、特に3×107 〜2×108 ポイズのものが
使用される。更に、本発明の高密度ポリエチレン樹脂と
しては、R値が2.5〜4、好ましくは、2.6〜3.
8、特に好ましくは、2.7〜3.5のものが使用され
る。
【0007】本発明における上記各物性値は、それぞれ
下記の方法に従って測定した値である。 密度(ρ) JIS K6760に準拠して測定した値。 極限粘度(〔η〕) テトラリン中、130℃で測定した値。 ゼロシャー粘度(η0 ) レオメトリックス社製ストレスレオメーター(「RSR
−M」)を用い、ペレットをプレス成形機で厚さ約1m
mのシートに成形して試料とし、190℃にて測定した
値。フィクスチャーは、円錐−平板型であり、直径が2
5mmで円錐と平板のなす角度が0.1radのものを
使用した。一般に、溶融ポリマーの剪断粘度は、低剪断
速度領域(10-3sec-1以下)で定常値をとり、剪断
速度が大きくなるに従って小さくなる。ゼロシャー粘度
(η0 )とは上記の定常値を指す。本装置は、クリープ
特性から低剪断速度領域の溶融剪断粘度を求めることが
できる。 均一延伸性指標(R値) R値は、伸長流動下における、伸長応力の経時的な増大
率を表す指標であり、R=σ2 /σ1 と定義される。こ
こで、σ1 ,σ2 はそれぞれ伸長歪速度ε=0.5se
-1の流動下で、伸長歪量ε=1及びε=2の時の伸長
応力を意味する。σ1 ,σ2 については、σ=ηE ×ε
(ηE ;伸長粘度、ε;伸長歪速度)であるから、
【0008】
【数1】 σ1 =ηE (t=2.0;ε=0.5)×0.5 σ2 =ηE (t=4.0;ε=0.5)×0.5 (t;時間)
【0009】として求めることができる。伸長流動特性
は下記方法で推算することができる。伸長粘度はGie
sekusの構成方程式を一定歪速度の一軸伸長応力
について解くことにより、式のように解析的に求める
ことができる。
【0010】
【数2】
【0011】(σ1 ;Finger テンソル、π1
緩和時間、H1 ;緩和スペクトル強度、D;変形速度テ
ンソル、α;非線形パラメータ、下付きiは多モード解
析におけるi番目のマクスウェル要素への帰属を表し、
▽はupper−convected時間微分を表
す。)
【0012】
【数3】
【0013】式においてT1
【0014】
【数4】
【0015】である。ここで、緩和スペクトルH1 (π
1 )、及び非線形パラメータαは次のようにして求め
た。
【0016】(1)測定 緩和スペクトルを求める際に必要となる動的粘弾性の測
定には、レオメトリクス社製メカニカルスペクトロメー
ターRMS−800を用いた。測定治具は円錐−平板型
であり、直径が25mm、円錐と平板のなす角度(以
下、円錐角と称す)が0.1radのものを使用した。
測定周波数範囲は0.01〜100rad/secであ
る。
【0017】広範囲な定常剪断粘度の測定には、レオメ
トリクス社製RSR−M、RMS−800、およびイン
テスコ社製INTESCO2020型キャピラリー式粘
度計を用いた。RSR−Mの測定治具は、直径が25m
m、円錐角が0.1radのものを用いた。RMS−8
00の測定治具は直径が7.9mmで、円錐角が0.1
radのものを用いた。INTESCO2020型キャ
ピラー式粘度計には、直径が1.0mm、管長50.0
mmで、流入角が90°のものを用いた。剪断速度の補
正としてRabinowitch補正を行った。
【0018】RSR−Mは主として剪断速度γ=10-5
〜10-3sec-1での測定に用い、RMS−800はγ
=10-3〜100 sec-1、INTESCO2020型
キャピラリー式粘度計はγ=100 〜103 sec-1
の測定に用いた。上記の測定はすべて190℃で行っ
た。RSR−M、RMS−800を用いた測定には、プ
レス成形した厚さ1.0mmの試料片を用いた。INT
ESCO2020型キャピラリー式粘度計にはペレット
状試料を供した。
【0019】(2)緩和スペクトルH(τ)の算出 動的粘弾性の測定データーのうち、貯蔵弾性率G′
(ω)を任意の次数(通常は2次回帰)の回帰曲線で最
小自乗近似し、次式(Tschoeglの2次近似)に
より、緩和スペクトルを計算した。
【0020】
【数5】
【0021】(ωは角周波数、τは緩和時間である。) 式によって求められた緩和スペクトルは連続関数とし
て与えられるが、実際に多モード型の構成方程式にあて
はめて種々の計算を行う場合、不連続な線スペクトルと
する必要がある。そこで、緩和スペクトル曲線を短時間
側を10-3secから、長時間側を103 〜105 se
cの範囲で自然対数軸上の等間融点としてヒストグラム
化した。ここで、線スペクトル化を行う際に選択した緩
和時間τの範囲が、適正なものであることを確認するた
めに次式によって、得られた線スペクトルが実測のG′
(ω)を再現することを確認した。
【0022】
【数6】
【0023】また、長時間の境界値の決定に際しては、
次式によってゼロ剪断粘度η0 が得られた線スペクトル
の組み合わせによって再現されることを判断の基準とし
た。
【0024】
【数7】
【0025】実測の動的粘弾性測定から直接得られる緩
和スペクトルの範囲はτ=√2×10-2〜=√2×10
2 secであるが、この範囲を逸脱するものに関しては
測定範囲内の緩和スペクトルの回帰曲線から外挿して求
めた。ここでの回帰曲線の次数は貯蔵弾性率より緩和ス
ペクトルを求めた際に用いたものと同一のものとした。
【0026】(3)非線形パラメーターαの決定 式を定常剪断流動に対して解くと、解析解として定常
剪断粘度ηは次式のように表される。
【0027】
【数8】
【0028】(2)で決定された緩和スペクトルを、
式に代入し、実測の定常剪断粘度曲線を再現するように
αの値を決定した。かかる高密度ポリエチレンは、例え
ば、マグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須成分と
する固体触媒成分(A)と有機アルミニウム化合物
(B)を主成分とする触媒の存在下、エチレンを単独重
合またはエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンと
を共重合することにより得ることができる。固体触媒成
分(A)は、例えば、一般式、Mg(OR1 m 1
2-m (式中、R1 はアルキル基、アリール基またはシク
ロアルキル基を表し、X1 はハロゲン原子を表し、mは
1または2、好ましくは、2を表す。)で表されるマグ
ネシウム化合物(a)と、一般式、Ti(OR2 n
2 4-n(式中、R2 はアルキル基、アリール基またはシク
ロアルキル基を表し、X2 はハロゲン原子を表し、nは
1〜4、好ましくは、3または4を表す。)で表される
チタン化合物(b)および一般式、
【0029】
【化1】
【0030】(式中、R3 はアルキル基、アリール基ま
たはシクロアルキル基を表し、これらは同一でも異なっ
ていてもよい。pは2〜20、好ましくは2〜15を表
す。)で表されるポリアルキルチタネート(c)、更に
は、必要に応じて一般式、R4OH(式中、R4 はアル
キル基、アリール基またはシクロアルキル基を表す。)
で表されるアルコール化合物(d)を含む均一な炭化水
素溶液をハロゲン化剤で処理することによって、炭化水
素溶液不溶性固体触媒として得られる。上記マグネシウ
ム化合物(a)において、R1 のアルキル基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、オクチル基等が挙げられ、アリール基
としては、トリル基、キシリル基等が挙げられ、シクロ
アルキル基としては、シクロヘキシル基等が挙げられ
る。また、X1 のハロゲン原子としては、塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
【0031】かかるマグネシウム化合物(a)の具体例
としては、例えば、ジメトキシマグネシウム、ジエトキ
シマグネシウム、エトキシマグネシウムクロライド、ジ
フェノキシマグネシウムなどが挙げられる。上記チタン
化合物(b)において、R2 のアルキル基、アリール
基、シクロアルキル基およびX2 のハロゲン原子として
は、上記R1 およびX1 と同じものが挙げられる。
【0032】かかるチタン化合物の具体例としては、例
えば、テトラエトキシチタン、テトラプロポキシチタ
ン、テトラ−n−ブトキシチタン、トリエトキシジモノ
クロルチタン、トリプロポキシジモノクロルチタン、ト
リ−n−ブトキシモノクロルチタン、ジエトキシジクロ
ルチタン、ジプロポキシジクロルチタン、ジ−n−ブト
キシジクロチタン、エトキシトリクロルチタン、プロポ
キシトリクロルチタン、n−ブトキシトリクロルチタン
等が挙げられる。好ましくは、テトラ−n−ブトキシチ
タン、トリ−n−ブトキシモノクロルチタンが好まし
い。
【0033】上記ポリアルキルチタネート(c)におい
て、R3 のアルキル基、アリール基、シクロアルキル基
としては、上記R1 と同じものが挙げられる。かかるポ
リアルキルチタネートの具体例としては、例えば、テト
ラエトキシチタン、テトラプロポキシチタン、テトラブ
トキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキシルオキ
シ)チタン、テトラステアリルオキシチタン等のテトラ
アルコキシチタンの2〜20量体、好ましくは、テトラ
ブトキシチタンの2〜4量体およびテトラプロポキシチ
タンの2〜10量体が挙げられる。また、テトラアルコ
キシチタンに少量の水を反応させて得られるテトラアル
コキシチタンの縮合物等が挙げられる。
【0034】また、必要に応じて用いられるアルコール
化合物(d)において、R4 のアルキル基、アリール
基、シクロアルキル基としては、上記R1 と同じものが
挙げられる。かかるアルコールの具体例としては、例え
ばエチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、n−ブチルアルコール、n−オクチ
ルアルコール等が挙げられる。
【0035】固体触媒成分(A)の調製においては、先
ず、上記(a)、(b)および(c)そして必要に応じ
て(d)を含む均一な炭化水素溶液を調製する。炭化水
素溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水
素、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等が挙げられる。
【0036】均一な炭化水素溶液の調製方法には特に制
限はなく、例えば、(a)、(b)および(c)、必要
に応じて(d)を混合し、好ましくは、100〜170
℃に加温して、液状物あるいはアルコール溶液を形成し
た後炭化水素溶媒を加えて均一溶液を調製することがで
きる。その際、(d)を使用した場合は(d)を溜去さ
せた後に炭化水素溶媒を加えてもよい。或いは、予め
(a)と(b)の液状物を形成しておき、これに(c)
を添加した後炭化水素溶媒を加えて均一溶液を調製して
もよい。(a)、(b)および(c)の使用割合は、各
成分のモル比で
【0037】
【数9】0.1≦(b)/(a)≦5 0.3≦(c)/(a)≦8
【0038】好ましくは
【0039】
【数10】0.2≦(b)/(a)≦2 0.5≦(c)/(a)≦4
【0040】の範囲で使用される。この範囲をはずれる
と、均一延伸性等の成形加工性や機械的強度が低下する
傾向になる。(d)は均一な液状物が生成しにくいとき
使用されるが、その使用割合は触媒の種類等によっても
異なる。一般には、液状物が生成する程度まで添加すれ
ばよい。
【0041】次いで、得られた均一な炭化水素溶液を、
通常、常温〜200℃の温度でハロゲン化剤処理するこ
とにより、固体触媒成分(A)を得る。ハロゲン化剤と
しては、ハロゲン化の作用のあるものならば特に制限は
なく、通常、ハロゲンが共用結合している化合物を使用
する。具体的には、例えば、三塩化硼素、四塩化チタ
ン、四塩化硅素、四塩化錫、四塩化バナジウム、塩化ア
ルミニウム等の塩化物、塩化水素、チオニルクロライ
ド、クロルスルホン酸等の塩素含有化合物、塩素、臭
素、ヨウ素等のハロゲンなどが挙げられる。四塩化チタ
ン、四塩化硅素が好ましく、特に、四塩化チタンが好ま
しい。このハロゲン化剤処理は、2回以上繰り返し行っ
てもよく、ハロゲン化の度合いが、上記(a)〜(d)
に対し、以下に示す範囲が好ましく、
【0042】
【数11】 更に好ましくは、
【0043】
【数12】
【0044】の範囲となるようにするのがよい。上記式
において、Xはハロゲン化剤中のハロゲン原子のモル数
を表し、X1 、X2 、OR1 、OR3 およびOR4 は前
記一般式におけるそれぞれの基のモル数を表す。
【0045】以上のようにして得られた固体触媒成分
(A)は、ハロゲン化剤処理液から分離し、炭化水素溶
媒で洗浄する。この炭化水素溶媒は前記したものを使用
することができる。次に、共触媒として用いられる有機
アルミニウム化合物(B)としては、一般式、AlR5
q (OR6 r 5 3-(q+r) (式中、R5 、R6 はアル
キル基、アリール基、シクロアルキル基を表し、X5
ハロゲン原子を表し、qは2〜3の数を表し、rは0〜
1の数を表す。)で表される化合物が挙げられる。アル
キル基、アリール基、シクロアルキル基およびハロゲン
原子としては、上記と同様のものが挙げられる。
【0046】具体的には、例えば、トリエチルアルミニ
ウム、トリイソブチルアルミニウム、ジエチルアルミニ
ウムモノクロリド、ジイソブチルアルミニウムモノクロ
リド、ジエチルアルミニウムモノエトキサイド等が挙げ
られる。また、トリアルキルアルミニウムと水との反応
生成物をしようとすることもできる。これらは2種類以
上併用してもよい。
【0047】有機アルミニウム化合物(B)の使用割合
は、有機アルミニウム化合物の濃度および有機アルミニ
ウム化合物と固体触媒成分との比、即ち、Al/Ti原
子比の積である〔Al〕(mmol/l)×(Al/T
i)が1.2〜0.02、好ましくは、1.0〜0.0
3、より好ましくは、0.5〜0.05の範囲で使用さ
れる。
【0048】また、(A)前記マグネシウム化合物
(a)(Mg(OR1 m 2 2-m)と前記チタン化合物
(b)(Ti(OR2 n 2 4-n)、および、必要に応
じて前記アルコール(d)を含む均一な炭化水素溶液
に、チタニルクロライド(TiOCl2 )(e)と還元
能を有さないハロゲン含有化合物(f)から成る溶液で
処理することによって得られる炭化水素不溶性固体触媒
成分と前記有機アルミニウム化合物(B)とを組み合わ
せた触媒系を使用することもできる。
【0049】均一な炭化水素溶液は、前記の触媒系の調
製と同様にして行うことができる。得られた均一な炭化
水素溶液は、チタニルクロライド(e)と還元能を有さ
ないハロゲン含有化合物(f)から成る溶液で、通常、
常温〜200℃の温度で処理する。その際、(a)、
(b)および(c)の使用割合は、
【0050】
【数13】0.01≦(b)/(a)≦10 0.1≦(b)/(a)≦50
【0051】の範囲で使用される。また、(f)の使用
割合は、(a)、(b),(d)に対して、
【0052】
【数14】
【0053】(式中、Xは(f)中のハロゲン原子のモ
ル数を表し、X1 、X2 、OR1 、OR2 、OR3 は前
記と同義を表す。) 有機アルミニウム化合物(B)は前記と同様のものが使
用できる。その使用割合は、有機アルミニウム化合物の
濃度および有機アルミニウム化合物と固体触媒成分との
比、即ち、Al/Ti原子比の積である〔Al〕(mm
ol/1)×(Al/Ti)が2.0×0.01、好ま
しくは、1.0〜0.02の範囲で使用される。
【0054】また、本発明においては、シリカまたはシ
リカ−アルミナにクロム化合物を担持したクロム系触媒
や三塩化チタン、三塩化バナジウム、四塩化チタンまた
はチタンのハロアルコラートをマグネシウム化合物系単
体に担持した触媒成分あるいはマグネシウム化合物とチ
タン化合物の共沈物もしくは共晶体などのチタン系触媒
とAlRl 3-l (式中、Rは炭素数20以下の炭化水
素基を表し、Xはハロゲン原子を表し、lは1〜3の数
を表す。)で表される有機アルミニウム化合物を組み合
わせた触媒系を使用してもよい。
【0055】上記のような触媒系をもちいて、エチレン
またはエチレンと他のα−オレフィンとの共重合を行う
が、重合反応は不活性溶媒中で行うスラリー重合、溶液
重合または気相重合のいずれの方法でもよい。不活性溶
媒としては、ブタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭
化水素、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素などが挙げられる。重
合反応は、通常、常温〜200℃の温度、常圧〜100
気圧の範囲で行われる。また、重合反応時に水素を導入
することにより分子量を調節することもできる。
【0056】本発明においては、1段重合法や多段重合
法を行うことができる。多段重合法の例としては、例え
ば、重合反応を2段階、即ち、第1の反応帯域で重合
し、そこで得られた反応生成物の存在下に第2の反応帯
域においてさらに重合する方法が挙げられる。その際、
第1または第2の反応帯域のいずれか一方においてエチ
レンの単独重合を行い、粘度平均分子量6〜15万の重
合体Aを全重合体生成量の60〜90重量%生成させ、
他方の反応帯域においてエチレンの単独重合または他の
α−オレフィンとの共重合を行い、α−オレフィン含有
量10重量%以下で、粘度平均分子量50万〜400万
の重合体Bを40〜10重量%生成させる。重合体Bと
重合体Aの分子量比は3〜50の範囲となるようにす
る。
【0057】本発明においては、本発明の効果を損なわ
ない範囲において、該樹脂100重量部に対して1重量
部以下程度の充填剤、顔料、熱安定剤、光安定剤、難燃
剤、可塑剤、帯電防止剤、離型剤、発砲剤、核剤などの
公知の添加剤を配合してもよい。本発明においては、バ
リヤ層の少なくとも片側に接着層を介して、上記高密度
ポリエチレン樹脂から形成されるポリエチレン層を積層
した積層型の中空成形容器として好適に使用することが
できる。
【0058】バリヤ層は、ポリアミド樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどの
熱可塑性ポリエステル樹脂、鹸化度が93%以上、好ま
しくは、96%以上でエチレン含量が25〜50モル%
のエチレン−酢酸ビニル共重合体などのエチレン−酢酸
ビニル共重合体鹸化物などから形成することができる。
【0059】特に、ポリアミド樹脂が成形安定性、ガス
バリヤ性の点から好ましく、ジアミンとジカルボン酸と
の重縮合によって得られるポリアミド、アミノカルボン
酸の縮合によって得られるポリアミド、ラクタムから得
られるポリアミドまたはこれらの共重合ポリアミドなど
の、通常、相対粘度が1〜6程度で、融点が170〜2
80℃、好ましくは、200〜240℃のものが使用さ
れる。具体的には、例えば、ナイロン−6、ナイロン−
66、ナイロン−610、ナイロン−9、ナイロン−1
1、ナイロン−12、ナイロン−6/66、ナイロン−
66/610、ナイロン−6/11などが挙げられる。
特に、ナイロン−6が好適である。
【0060】本発明においては、ポリアミド層は、上記
ポリアミド樹脂と無水マレイン酸変性エチレン−α−オ
レフィン共重合体とから成る変性ポリアミド樹脂組成物
から形成されたものが好ましく、無水マレイン酸変性エ
チレン−α−オレフィン共重合体としては、結晶化度が
1〜35%、好ましくは、1〜30%で、メルトインデ
ックスが0.01〜50g/分、好ましくは、0.1〜
20g/分のエチレン−α−オレフィン共重合体に、無
水マレイン酸を.0.05〜1重量%、好ましくは、
0.2〜0.6重量%グラフトしたものが使用される。
【0061】エチレン−α−オレフィン共重合体のα−
オレフィンとしては、プロピレン、ブテン−1、ヘキセ
ン−1などが挙げられ、これらのα−オレフィンは、3
0重量%以下、好ましくは、5〜20重量%の割合でエ
チレンと共重合される。無水マレイン酸変性エチレン−
α−オレフィン共重合体の使用割合は、ポリアミド樹脂
100重量部に対して10〜50重量部、好ましくは、
10〜30重量部の範囲から選ばれ、例えば、200〜
280℃の温度で押出機などにより混練して使用され
る。
【0062】接着層としては、エチレン、プロピレンな
どのα−オレフィンの単独重合体や共重合体を不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体で0.01〜1重量%、好ま
しくは、0.02〜0.06重量%グラフトした変性ポ
リオレフィンが使用できる。特に、密度が0.940〜
0.970g/cm3 のエチレン単独重合体またはエチ
レンと3重量%以下、好ましくは、0.05〜0.5重
量%のプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1などのα
−オレフィンとの共重合体の変性物が好適である。
【0063】不飽和カルボン酸またはその誘導体として
は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸またはそれらの無水物な
どが挙げられる。特に、無水マレイン酸が好ましい。多
層の中空成形容器としては、自動車用燃料タンクが好適
な例として挙げられるが、特に、バリヤ層の両面に接着
層を介して高密度ポリエチレン層を積層した3種5層構
造のものが好ましい。その際、バリヤ層の厚さは、0.
01〜0.5mm、好ましくは、0.1〜0.3mm、
接着層の厚さは、0.01〜0.5mm、好ましくは、
0.1〜0.3mm、高密度ポリエチレン層の厚さは、
1〜10mm、好ましくは、1.5〜5mmの範囲から
選ばれる。
【0064】本発明の中空成形容器は公知のブロー成形
法によって製造できるが、その際、本発明においては、
従来行われていたパリソンの円周方向の肉厚調整を実質
的に施さなくとも良好に成形品を得ることができる。従
来、ブロー比が大きく、肉厚が薄くなりやすい部位を有
する容器を成形する場合、押出機からダイを通して形成
される高密度ポリエチレン樹脂組成物のパリソンの肉厚
を、ダイ出口の開度を大きくすることで厚くするといっ
た成形手法(パリソンの射出方向肉厚コントロール)と
製品の肉厚が薄くなりやすい部位に相当するパリソン円
周方向の部位に相当するダイ出口を削ったり(ダイシェ
ブ加工)扁平形状のダイを用いたりしてパリソン肉厚を
円周方向で部分的に厚くするといった成形手法を組みあ
わせて成形するのが一般的である。
【0065】しかしながら、ダイシェーブ加工や扁平ダ
イの使用は、不必要な部位までも厚肉化することにつな
がり、又パリソンの円周方向の流動性を均一に保ちにく
くなるため、パリソンが曲がったり、安定しないといっ
た現象が生じ、再現が取りにくい、あるいは、製品の不
良率が高くなるといった面があった。
【0066】本発明においては、本発明における高密度
ポリエチレン樹脂組成物は肉厚の均一延伸性が良好であ
ることから、パリソン形成の際に不安定要因となるダイ
シェーブ加工や扁平ダイ使用といった肉厚調整は特に施
す必要がない。その他、本発明においては、成形手法そ
のものは公知のブロー成形手法を用いることになる。
【0067】例えば、押出機からダイを通して高密度ポ
リエチレン樹脂組成物のパリソンを形成する。このパリ
ソン形成時に、ドローダウンによる成形時の製品上部の
肉厚の薄肉化を防止するなどといった程度の射出方向の
肉厚コントロール調整は施しても良い。このパリソンを
成形用金型内において内側より空気圧により膨らませ金
型に密着させると同時に冷却することにより製造する。
【0068】その際、予備ブローを施すことにより更に
良好な肉厚の製品が得られるので好ましい。また、多層
の中空成形容器を製造する場合は、例えば複数の押出機
から各層の樹脂組成物を個別に可塑化して同じ円状の流
路を有する同一のダイに押出しダイ内で各層の肉厚の均
一化を行うと共に各層を重ねあわせ、見かけ上一層のパ
リソンを形成し、次いで上記と同様にして成形用金型内
において成形する。
【0069】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。尚、実施例において材
料は下記のものを使用した。
【0070】(1)高密度ポリエチレン樹脂(HDP
E): (a)固体触媒成分の調製 コンデンサーを備えた3リットルのフラスコを充分に乾
燥し、窒素置換した後、Mg(OEt)2 を133g
(1.16mol)、Ti(OBu)4 を197g
(0.58mol)を仕込み、攪拌下に130℃まで昇
温し、熱処理を行った。4時間後、均一な粘調液体が得
られた。約80℃まで冷却後、トルエン1.0リットル
を加え、均一な溶液とした。
【0071】充分に乾燥し、窒素置換した24リットル
の別のオートクレーブに、上記の溶液を全量移送した。
このトルエン溶液にテトラプトキシチタニウムテトラマ
ー985g(1.015mol)を加え、更に、トルエ
ン5.89リットルを追加した。攪拌下、40℃で2.
03リットル(18.49mol)のTiCl4 をトル
エンで4.55mol/lの濃度まで希釈し、3時間か
けて添加した。引き続き30分間かけて105℃まで昇
温し、1時間保持した。
【0072】次いで、冷却後、デカンテーションにより
上澄液12.5リットルを抜き出し、更に、10リット
ルのトルエンを洗浄した。その後、4.0リットルのト
ルエンを加え、更に4.55mol/lの濃度のTiC
4 −トルエン溶液をTiCl4 量で18.9molと
なるように再度添加した。次いで、105℃で1時間熱
処理を行い、冷却後、n−ヘキサンで洗浄し、固定触媒
成分を得た。固体触媒成分中のTi含有量は34.0重
量%であった。
【0073】(b)エチレンの予備重合 容量300リットルの予備重合用容器に、n−ヘキサン
220リットルおよび上記(a)で得た固体触媒成分7
30gを仕込んだ。これに水素を2kg/cm 2 導入
し、80℃に昇温後、トリエチルアルミニウム0.52
mmolをエチレンと共にフィードして予備重合を開始
した。エチレンを連続的に導入し、0.5時間予備重合
を行い固体触媒成分1g当たり10gのポリエチレンを
得た。予備重合終了後、冷却し、n−ヘキサンで洗浄し
た。
【0074】(c)エチレンの場合 容量500リットルの反応器を備えた連続重合装置を用
いて、エチレン27kg/hr、n−ヘキサン63kg
/hrおよび水素を連続的に供給すると共に、上記
(b)で得た予備重合触媒を2.5g/hrおよびトリ
エチルアルミニウムを2.2g/hr導入し、80℃、
全圧25kg/cm2 、平均滞留時間3時間の条件下で
エチレンの単独重合を行った。反応器内のポリエチレン
を25kg/hrの速度で脱ガス槽に移送し、粗分離、
乾燥工程を経て、ρ0.961g/cm3 、〔η〕4.
3dl/g、η0 5.01×107 ポイズ、R値2.8
3の重合体粉末(HDPE:A)を得た。また、上記方
法に準じて表1に示すHDPEのBおよびCを得た。
【0075】
【表1】
【0076】(2)変性ポリエチレン(APO): ρ:0.960g/cm3 の高密度ポリエチレンに無水
マレイン酸(0.4重量%)をグラフトした変性ポリエ
チレン。メルトインデックス(Ml):0.1g/10
【0077】(3)変性ポリアミド樹脂組成物(MP
A):80重量部の相対粘度4.0のナイロン−6と、
20重量部の無水マレイン酸(0.3重量%)変性エチ
レン−ブテン−1共重合体(エチレン−ブテン−1(1
3モル%)共重合体の結晶化度が20%で、Mlが3.
5g/10分)との混合物。
【0078】(実施例1〜2、比較例1)表2に示した
各HDPEを押出機(シリンダーの温度設定;170〜
190℃)にて溶融し、ダイ(ダイ温度;190℃)を
通して直径180φのパリソンを形成した。パリソンコ
ントローラによりドローダウンを調整し、成形直前のパ
リソン肉厚が射出方向において一定(10mm)になる
ようにして金型(20リットル扁平缶;縦35cm×横
15cm×高さ40cmで各コーナーは25Rの曲率を
有する。温度;20℃)ではさみ、空気を圧入(圧力;
6kg/cm2 )した後、製品取り出し、温度70℃で
20リットル容量の中空成形容器(製品重量;2kg)
を得た。得られた各中空成形容器について、25Rコー
ナー部の肉厚を測定した。その結果を表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】(比較例2)比較例1において、コーナ部
肉厚を1.7mmとするために、ダイシェーブ加工を施
したが、その時の成形安定性について50缶連続成形し
た場合のコーナー部肉厚の振れにより評価した。その結
果を実施例2の場合と共に表3に示す。
【0081】
【表3】 表 − 3 ───────────────────────────── 実施例2 比較例2 ───────────────────────────── HDPE B C ダイシェーブ加工 無 有 コーナー部肉厚の振れ ±0.1mm ±0.3mm ─────────────────────────────
【0082】(実施例3〜4および比較例3)表−4に
示した各HDPEを押出機(シリンダーの設定温度;1
85〜215℃)にて溶融し、ダイ(ダイ温度;235
℃)を通して直径530mmのパリソンを形成したパリ
ソンコントローラーによりドローダウンを調整し、成形
直前のパリソン肉厚が射出方向において一定になるよう
にして、金型(60L鞍型で40Rコーナー部を有す
る。温度;20℃)で挟み、空気を圧入(圧力;6kg
/cm2 )した後、製品取り出し温度80℃で60リッ
トル容量の燃料タンク(製品重量;10kg)を得た。
得られた各燃料タンクについて、40Rコーナー部の肉
厚を測定した。その結果を表−4に示す。
【0083】
【表4】
【0084】(実施例5)表−1のHDPE(A)と以
下に示す接着剤樹脂(イ)およびバリヤー樹脂(ロ)の
各槽の原料樹脂を別々の押出機を用いて個々に溶融し、
同心円状の流路を有する同一ダイに押し出し、ダイ内
(ダイ内温度;230℃)で各層を重ね合わせて共押出
をして直径530mmのパリソンを形成した。以下実施
例−3と同様にして表−5に示す60リットル容量の多
層(3種5層)の燃料タンク(10kg)を得た。40
Rコーナー部の肉厚を測定したところ3.4mmであっ
た。
【0085】
【表5】 表 − 5 ──────────────────────── 層構成 使用樹脂 厚さ(μm) ──────────────────────── 外 層 HDPE:A 3700 接着層 (イ)APO 100 バリヤー層 (ロ)MPA 100 接着層 (イ)APO 100 内 層 HDPE:A 3700 ────────────────────────
【0086】(イ)変性ポリエチレン(APO) 密度=0.960g/cm3 の高密度ポリエチレンに無
水マレイン酸(0.4重量%)をグラフトした変性ポリ
エチレン。メルトインデックス(MI);0.1g/1
0分。 (ロ)変性ポリアミド樹脂組成物(MPA) 80重量部の相対粘度4.0のナイロン−6と20重量
%の無水マレイン酸(0.3重量%)変性エチレン〜ブ
テン−1共重合体(エチレン〜ブテン−1(13mol
%)共重合体の結晶化度20%で、MIが3.5g/1
0分)との混合物。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
ロー成形による中空成形容器の製造に際し、実質的に円
周方向のパリソン肉厚を調整しなくても最低肉厚を確保
でき、パリソンの安定性も保たれることから不良率低下
にもつながり、ひいては軽量化が可能となり、冷却時間
短縮、射出時間短縮、射出時間短縮といったサイクル短
縮が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 22:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極限粘度が2〜6dl/g、190℃に
    おけるゼロシャー粘度が2×107 〜3×108 ポイ
    ズ、R値が2.5〜4且つ密度が0.94〜0.97g
    /cm3 の高密度ポリエチレン樹脂組成物を使用してパ
    リソンを押し出す際に、パリソンの円周方向の肉厚調整
    を実質的に施す事無く成形金型に導入して中空成形容器
    を製造することを特徴とする中空成形容器の製造方法。
  2. 【請求項2】 バリヤ層の少なくとも片側に接着層を介
    してポリエチレン層を積層してなる中空成形容器におい
    て、該ポリエチレン層が請求項1記載の高密度ポリエチ
    レン樹脂組成物であって、該樹脂組成物を使用してパリ
    ソンを射出する際にパリソンの円周方向の肉厚調整を実
    質的に施す事無く成形金型に導入して中空成形容器を製
    造することを特徴とする請求項1記載の中空成形容器の
    製造方法。
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