JPH07171476A - 回転式塗布装置 - Google Patents

回転式塗布装置

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JPH07171476A
JPH07171476A JP34512993A JP34512993A JPH07171476A JP H07171476 A JPH07171476 A JP H07171476A JP 34512993 A JP34512993 A JP 34512993A JP 34512993 A JP34512993 A JP 34512993A JP H07171476 A JPH07171476 A JP H07171476A
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Koji Kizaki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 余剰塗布液が周囲に飛散し、周囲を汚染する
ことを防止する。 【構成】 スペーサ20にトラップ部20bが設けられ
ているので、回転台6が回転して一定以上の遠心力が加
わると、基板2からの余剰塗布液がトラップ部20bに
貯留される。回転台6が減速され、遠心力が弱まると、
貯留されていた余剰塗布液が周囲に飛散することなく下
方へ流出する。また、洗浄液がトラップ洗浄ノズル52
からトラップ部20bへ吐出されるので、トラップ部2
0bに残留する余剰塗布液が溶解除去される。このた
め、余剰塗布液がトラップ部20bに永く残留して乾燥
固化するおそれがない。 【効果】 トラップ部に余剰塗布液が固化しないので、
トラップ部の機能が常に正常に維持される結果、余剰塗
布液の飛沫が周囲を汚染することを常に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば液晶表示パネ
ル用のガラス基板、半導体ウエハ、半導体製造用のマス
ク基板などの基板(以下、単に「基板」という)の表面
に、例えばフォトレジスト液などの塗布液を塗布するた
めの回転式塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の回転式塗布装置とし
ては、例えば特開平4−61955号公報に記載された
ものがある。図4は、その公報に記載された回転式塗布
装置を示す断面図である。図5は、図4の回転式塗布装
置の部分拡大図である。この回転式塗布装置では、基板
60を水平に支持しつつ回転させる回転台62が設けら
れている。この回転台62には、基板支持ピン64が立
設されるとともに、基板60の四隅に係合する係合ピン
66が設けられており、基板支持ピン64で基板60を
水平支持した状態で基板60を回転台62と一体に回転
することができるようになっている。
【0003】また、回転台62に支持された基板60の
上方位置に上部回転板68が配置され、さらに上部支持
板70,リングプレート72及びスペーサ74を介して
回転台62と連結されている。そして、図5に示すよう
に、リングプレート72とスペーサ74との間及びスペ
ーサ74と回転台62との間に、座金76が介挿され
て、隙間78が形成されている。そして、回転台62上
に基板60を載置し、さらにその基板60の上面中央部
に塗布液を滴下した後、上部回転板68を降下させて基
板60上面と近接した状態とし、その基板60を搭載し
た状態のままで回転台62を回転させることによって塗
布液を拡張離散させて、均一な薄膜を基板60の上面に
形成することができる。
【0004】このとき、基板60を水平支持した状態で
回転台62を回転させると、同図の点線に示すごとく、
この隙間78を介して余剰の塗布液が外部に流出されて
飛散する。
【0005】なお、図4の回転式塗布装置では、回転台
62の周囲を囲う廃液回収ケース80を設け、上記のよ
うにして隙間78から飛散した塗布液が廃液回収ケース
80にて回収されるように構成されている。この廃液回
収ケース80の底部には、回収された塗布液を外部へ排
出するための廃液排出口が開口している。また、廃液回
収ケース80が囲む空間には排気口が連通しており、装
置内部の空気がこの排気口を通じて外部へ排気される。
その結果、塗布液から蒸発した溶剤ガスや塗布液ミスト
が装置の内部に長期間漂うことなく外部へ排気されるの
で、これらのミスト等が装置の各部に付着して乾燥固化
した後、塵埃となって基板60を汚染することを抑制す
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では以下のような問題点があった。まず、従来の装
置では、上記のように、基板を回転させつつ塗布液を塗
布する過程で、余剰の塗布液が隙間78を介して回転台
62から流出し、廃液回収ケース80にて回収される。
このとき、隙間78からの余剰塗布液は飛沫となって飛
散し、廃液回収ケース80の内面に付着するなどして周
囲を汚染してしまう。この飛散した余剰塗布液は、その
飛散の程度によっては洗浄液等で洗い流すのが困難であ
った。この洗浄されない余剰塗布液は、乾燥固化した
後、装置の振動等によって細かな塵埃となって回転台6
2の周囲に漂い、基板60に付着し汚染する結果、基板
60の歩留まりを低下させるという問題点があった。
【0007】また、廃液回収ケースに連通する排気口か
ら内部の空気とともに溶剤ガスや塗布液ミストが装置の
外部へ排気される過程で、空気の流れによってはこれら
のミストなどが回転台62の下面に付着するという問題
点があった。付着したミストなどは乾燥固化した後に塵
埃となって、基板60に付着し基板60を汚染するもう
1つの要因となっていた。
【0008】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、余剰塗布液が飛沫となって外部に飛散
し、周囲を汚染するのを防止、低減することができると
ともに、回転台の下面の汚染を有効に防止し得る回転式
塗布装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載の回転式塗布装置は、基板を回転させつつ当該基
板の表面に塗布液を塗布する装置であって、前記基板を
水平支持した状態で回転させる回転台と、前記回転台に
支持された前記基板と所定間隔を隔てた上方位置に、当
該基板と平行に配置され、前記回転台と一体的に回転さ
せられる上部回転板と、前記回転台の外周部と前記上部
回転板の外周部との間に配置され、前記回転台と前記上
部回転板とともに閉空間を形成し、前記回転台と一体的
に回転させられるスペーサと、前記回転台が回転して一
定以上の遠心力が前記基板上の塗布液に加えられると、
当該基板上から飛散させられる余剰塗布液を受けて貯留
するように、前記スペーサに形成されたトラップ部と、
前記トラップ部へ向けて洗浄液を吐出する洗浄液ノズル
と、を備える。
【0010】この発明にかかる請求項2記載の回転式塗
布装置は、基板を回転させつつ当該基板の表面に塗布液
を塗布する装置であって、前記基板を水平支持した状態
で回転させる回転台と、前記回転台の少なくとも外周側
方および外周下方を取り囲むように配置され、前記塗布
液の外部への飛散を防止するカップと、前記カップ内に
連通する排気口を有し、当該排気口を通じて前記カップ
内の空気を排気する排気手段と、前記回転台の下面に向
けて洗浄液を吐出する洗浄液ノズルと、を備える。
【0011】
【作用】
<請求項1記載の発明の作用>
【0012】この発明の回転式塗布装置では、スペーサ
にトラップ部が設けられており、回転台が回転して一定
以上の遠心力が加わると、基板からの余剰塗布液がこの
トラップ部に貯留される。このため、余剰塗布液の飛散
が抑えられ、その周囲の汚染を防止、低減することがで
きる。また、トラップ内に貯留された余剰塗布液は、洗
浄液ノズルから吐出される洗浄液により洗浄除去される
ので、余剰塗布液がトラップ内で乾燥固化してトラップ
の機能を損なってしまうようなことはない。このため、
トラップの機能を常に正常に維持することが可能であ
る。
【0013】<請求項2記載の発明の作用>
【0014】この発明の回転式塗布装置では、カップ内
に連通する排気口を通じて排気される空気の流れによっ
て回転台の下面に付着した塗布液のミストなどの汚染物
質が、洗浄液ノズルから吐出される洗浄液の働きによっ
て洗浄除去される。このため、回転台の下面に付着した
ミストなどが乾燥固化し、しかも塵埃となることによっ
て引き起こされる基板の汚染が防止される。
【0015】
【実施例】
<1.装置の全体構成>
【0016】図1は、この発明にかかる回転式塗布装置
の一実施例を示す断面図である。この回転式塗布装置で
は、例えば角形の基板2を搭載でき、しかも回転軸4回
りに回転自在な回転台6が設けられている。すなわち、
回転軸4に沿って回転シャフト8が垂設されており、そ
の上端に連結ボス10を介して回転台6が水平に取り付
けられる一方、その下端に図示を省略するモータが連結
されている。また、この回転台6の上面側に基板支持用
のピン14が複数本突設されて基板2裏面を支持すると
ともに、回転台6に立設された4組の係合ピン16が基
板2の四隅と係合されて基板2を水平固定する。このよ
うに、回転台6では、基板2を水平に支持しながら回転
軸4回りに水平回転させることができるようになってい
る。
【0017】また、回転台6の上方側では、上部回転板
18が回転台6に支持された基板2と所定間隔を隔てた
上方位置に平行配置されている。なお、この上部回転板
18は、図1に示すように、図示しない昇降手段により
上下方向に移動自在であり、下降時には後述するスペー
サ20と嵌合して、回転台6,スペーサ20と一体化し
た状態で回転軸4回りに回転するようになっている。
【0018】図2は、図1の回転式塗布装置の部分拡大
図である。同図に示すように、回転台6の上面の外周部
に環状のスペーサ20が配置されている。そして、スペ
ーサ20は回転台6と図示を省略する連結部材によって
連結して取り付けられ、回転台6とスペーサ20との間
に余剰の塗布液を外部に流出するための流出経路48が
形成されている。一方、上部回転板18はピンPのはめ
合いによってスペーサ20に対して着脱自在となってお
り、上部回転板18が下降してスペーサ20に装着され
ると、これら回転台6,上部回転板18及びスペーサ2
0とで基板2への塗布処理を行うほぼ密閉された空間S
が形成される。
【0019】このスペーサ20には、その上面外周側か
ら外側面にかけて円錐台形状になしたテーパ部20aが
形成されるとともに、外周側下部であって、流出経路4
8の外周側開口部と対向する位置に断面形状が台形のト
ラップ部20bがリング状に設けられている。このトラ
ップ部20bは流出経路48を介して閉空間Sと連通さ
れており、図2に示すように、回転台6が高速回転し、
遠心力Fが付加されると、基板2からの余剰塗布液が流
出経路48を介してトラップ部20bに流入するととも
に、そのトラップ部20bで貯留されるようになってい
る。また、トラップ部20bの下側には、回転台6の半
径方向内側に向かって低くなる傾斜面20dが形成さ
れ、傾斜面20dの下端と回転台6の外周端との間に
は、開口20cが設けられている。そのため、回転台6
の回転数が落ちて、遠心力Fが一定未満になる、あるい
はゼロになったとき、トラップ部20bに貯留されてい
た塗布液が、その開口20cから下方に流出する。
【0020】また、回転台6のまわりには、環状のカッ
プ22が配置されている。このカップ22は、図1に示
すように、回転台6の外周下方位置に配置された内カッ
プ24と、回転台6の外周に配置された外カップ26と
で構成されている。なお、カップ22の底部には、廃液
を排出するための廃液排出口28が設けられている。
【0021】また、内カップ24と外カップ26で囲ま
れる空間は、環状の排気経路45を介して排気口30と
連通している。この排気口30を通じて装置の内部の空
気が外部へ排気される。それにともなって、塗布液から
蒸発した溶剤ガスや塗布液ミストが排気除去される。
【0022】<2.4種の洗浄機構の構成と動作>
【0023】また、この回転式塗布装置では、基板2の
裏面を洗浄するための裏面洗浄機構、カップ22の内面
を洗浄するためのカップ洗浄機構、トラップ部20bを
洗浄するトラップ洗浄機構、および回転台6の下面を洗
浄する回転台下面洗浄機構が設けられている。
【0024】裏面洗浄機構(図1)では、その吐出口が
基板2の裏面と対向するようにして、裏面洗浄用ノズル
32が回転台6の上面に取り付けられるとともに、連結
管34を介して回転シャフト8の中心部に挿通して非回
転状態に設置された洗浄液供給管36と接続されてい
る。洗浄液供給管36は、図外で回転シャフト8の外へ
導かれ、開閉バルブ49を介して洗浄液供給源48に接
続される。そして、その開閉バルブ49を開放すれば、
洗浄液供給管36及び連結管34を介して供給された洗
浄液が裏面洗浄用ノズル32から基板2の裏面に噴出さ
れて、基板2の裏面が洗浄される。
【0025】一方、カップ洗浄機構(図1)は、内カッ
プ24を洗浄するための内カップ洗浄機構と、主として
外カップ26を洗浄するための外カップ洗浄機構とで構
成されている。
【0026】内カップ洗浄機構では、回転台6の外周下
方部に内カップ洗浄用ノズル38が取り付けられてい
る。この内カップ洗浄用ノズル38は内カップ24の内
面に対向配置されており、回転台6の下面に配設された
連結管40を介して洗浄液供給管36に接続されてい
る。そして、上述の開閉バルブ49の開放により、裏面
洗浄用ノズル32からの洗浄液の吐出と同期して、内カ
ップ洗浄用ノズル38からも洗浄液が内カップ24の内
面に向けて吐出されるようになっている。このように内
カップ洗浄用ノズル38からの洗浄液を内カップ24に
吹き付けることによって、内カップ24が洗浄される。
【0027】また、外カップ洗浄機構では、同図に示す
ように、その吐出口がスペーサ20のテーパ部20aに
対向するようにして、外カップ洗浄用ノズル42が外カ
ップ26に取り付けられている。また、この外カップ洗
浄用ノズル42は、連結管44を介して、裏面洗浄用ノ
ズル32・内カップ洗浄用ノズル38と同様に上述の開
閉バルブ49、洗浄液供給源48に接続されている。そ
して、上述の開閉バルブ49の開放により、裏面洗浄用
ノズル32・内カップ洗浄用ノズル38からの洗浄液の
吐出と同期して、外カップ洗浄用ノズル42にも洗浄液
が供給され、テーパ部20aに吐出される。こうしてテ
ーパ部20aに吐出された洗浄液はそのテーパ部20a
ではね返されたり、回転台6の遠心力を受けて、適宜テ
ーパ部20aから外周部に向けて飛散され、外カップ2
6が洗浄される。
【0028】つぎに、トラップ洗浄機構(図1、図2)
では、吐出口がスペーサ20に形成された開口20cへ
向かって洗浄液を吐出するトラップ洗浄ノズル52が、
内カップ24に取り付けられている。このトラップ洗浄
ノズル52には連結管51が接続されている。さらに、
この連結管51は、裏面洗浄用ノズル32等が接続され
る上述の開閉バルブ49とは別系統の開閉バルブ50を
介して、洗浄液供給源48に接続されている。そして、
この開閉バルブ50の開放により、洗浄液がトラップ洗
浄ノズル52に供給され、さらに開口20cへ向かって
吐出される。トラップ洗浄ノズル52からの洗浄液の吐
出は、回転台6を回転しつつ行われる。こうして吐出さ
れた洗浄液はトラップ部20bへ侵入し、このトラップ
部20bの内部を回転台6の全周にわたって洗浄する。
すなわち、トラップ部20bへ残留する塗布液を洗浄液
の作用によって溶解し、開口20cから下方へ流出させ
る。
【0029】回転台下面洗浄機構(図1、図2)では、
吐出口が回転台6の下面へ向かって洗浄液を吐出する2
種類の回転台下面洗浄ノズル54aおよび54bが、内
カップ24と連結ボス10とに連結し回転台6の下面に
対向して設置される底板31および内カップ24にそれ
ぞれ取り付けられている。これらの中で、回転台下面洗
浄ノズル54aは回転台6の下面の中央部付近に洗浄液
を吐出する。一方、回転台下面洗浄ノズル54bは、回
転台6の下面の外周近傍、すなわち内カップ洗浄用ノズ
ル38の付近に向かって洗浄液を吐出する。
【0030】これらの回転台下面洗浄ノズル54a、5
4bは、連結管53a、53bにそれぞれ接続されてい
る。さらに、これらの連結管53a、53bは、いずれ
も開閉バルブ50を介して、洗浄液供給源48に接続さ
れている。そして、この開閉バルブ50の開放により、
洗浄液が回転台下面洗浄ノズル54a、54bに供給さ
れ、さらに回転台6の下面へ向かって吐出される。な
お、本実施例においては2つの回転台下面洗浄ノズル5
4a、54bが設けられているが、これは回転台6の外
径が大きいためであり、回転台の外径が比較的小さい場
合には1つの回転台下面洗浄ノズルを設けるだけでもよ
い。
【0031】これらの回転台下面洗浄ノズル54a、5
4bによる回転台6の下面への洗浄液の供給は、回転台
6を回転させつつ行われる。このため、回転台下面洗浄
ノズル54aによって回転台6の下面の中央部付近に供
給された洗浄液は、回転台6の回転にともなって、回転
台6の下面に沿ってその周辺部へと広がる。このため、
回転台6の下面全体が、中央部分から周辺へと流れる洗
浄液によって洗われる。このため、回転台6の下面への
付着した塗布液ミストなどの汚染物が洗浄除去される。
回転台6の下面に付着した汚染物は、排気口30へと排
気される空気の流れによって2次的に形成され回転台6
の下面へ流れ込む空気の流れに沿って、溶剤ガスや塗布
液ミストが回転台6の下面へ舞い込むことによって形成
される。
【0032】排気される空気の流れによって塗布液ミス
トなどが特に多く付着するのは、回転台6の下面の中の
外周近傍、すなわち内カップ洗浄用ノズル38の近傍に
おいてである。このため、回転台下面洗浄ノズル54b
によって供給される洗浄液は、もっとも汚染され易いカ
ップ洗浄用ノズル38の近傍を、特に洗浄する役割を担
っている。
【0033】図3は装置の部分平面図であり、トラップ
洗浄ノズル52、回転台下面洗浄ノズル54a、54b
の配置を示している。これらのトラップ洗浄ノズル5
2、回転台下面洗浄ノズル54a、および回転台下面洗
浄ノズル54bは、いずれも1対ずつ設けられており、
しかもそれぞれの対を構成する2本のノズルは回転台6
の回転中心を挟んで互いに反対側に設置されている。こ
のため、各ノズルから供給される洗浄液が、回転台6の
下面に全周にわたって広がるので、回転台6の下面を効
率よく洗浄することが可能である。なお、同一種類のノ
ズルは本数が多いほど回転台6の下面の洗浄をより効率
よく行い得る。このときにも、同一種類のノズルは回転
台6の円周に沿って等間隔で配置されるのが好ましい。
【0034】<3.装置全体の動作>
【0035】次に、上記のように構成された回転式塗布
装置の動作について説明する。まず、図1の1点鎖線に
示すように、上部回転板18を持ち上げて、中央開口を
大きく開放し、基板2を基板支持用ピン14上に水平に
搭載して、回転台6への基板セットを完了する。
【0036】それに続いて、塗布液供給用ノズル46
を、図1の1点鎖線に示すように、中央開口の中央に移
動させるとともに、基板2上の適当な高さまで下降させ
る。そして、所定量の塗布液を基板2の上面中央部に滴
下する。こうして、基板2への塗布液の供給が行われ
る。
【0037】その後、塗布液供給用ノズル46を適当な
場所に退避させた上で、上部回転板18をスペーサ20
に装着固定して、回転塗布の準備を完了する。そして、
図示を省略するモータを駆動して、基板2を水平支持し
た状態のままで、回転台6,スペーサ20及び上部回転
板18を一体的に高速回転させる(回転数N=N3 )。
この回転によって、基板2上の塗布液が外方に拡散して
基板2上面に薄く塗布される。このとき、図2の点線に
示すように、遠心力Fにより塗布液の一部が余剰塗布液
として回転台6とスペーサ20の隙間、つまり流出経路
48を通過してトラップ部20bに貯留される。このよ
うに、回転塗布処理中において、余剰塗布液がカップ2
2内など回転台6周囲に飛散することがなく、カップ2
2が飛散した余剰塗布液によって著しく汚染されてしま
うことがない。
【0038】また、基板2への回転塗布が完了すると、
回転台6の回転を一旦停止させる。これにより、塗布液
にかかる遠心力Fはゼロとなり、トラップ部20bに貯
留されている塗布液は開口20cからほぼ垂直に流出す
る。このように、回転台6が停止した状態で余剰塗布液
が外部に流出されるので、塗布液の排出時においても、
余剰塗布液がカップ22内など回転台6の周囲に飛散す
ることがなくなり、カップ22が飛散した余剰塗布液に
よって著しく汚染されてしまうことがない。なお、ここ
では、回転台6の回転数をゼロにしているが、このこと
が必須要件となるものではなく、一定回転数まで許容す
ることができる。つまり、回転台6の回転数を一定回転
数まで落とすと、遠心力Fが弱くなり、トラップ部20
b中の塗布液が開口20cからほぼ垂直方向に流出する
ようになり、上記と同様の効果が得られる。
【0039】次に、回転台6の回転数Nが回転数N1
(<N3 )に調整され、一定時間の間、各洗浄用ノズル
32,38,42に塗布液を溶解する洗浄液が供給され
て、洗浄工程が行われる。すなわち、裏面洗浄用ノズル
32から吹き出された洗浄液によって基板2の裏面が洗
浄され、内カップ洗浄用ノズル38からの洗浄液によっ
て内カップ24の内周面が洗浄され、また同時に、外カ
ップ洗浄用ノズル42から吐出される洗浄液によって外
カップ26の内周面が洗浄される。このとき、基板2の
裏面を洗浄した洗浄液も、前述の余剰塗布液と同様に、
一旦トラップ部20bに貯留される。
【0040】次に、回転台6の回転数Nを回転数N2
(<N3 ,>N1 )まで上昇させて、回転台6に付着し
た洗浄液を遠心力でカップ22側に飛散させ、取り除
く。その後、回転台6の回転を停止させてトラップ部2
0bに貯留された洗浄液が排出されるとともに、上部回
転板18を上方向に移動させた後(図1の1点鎖線)、
塗布処理を完了した基板2を回転台6から取りだす。
【0041】こうして、一連の作業を終了するが、連続
して処理を行う場合には、上記作業サイクルを繰返して
行う。
【0042】1枚ないし一定数量の基板2の処理が終了
する毎に、あるいは一連の基板2の処理が終了する毎
に、トラップ部20bおよび回転台6の下面の洗浄が行
われる。すなわち、基板2が装置から除去された状態
で、回転台6を回転数N1 をもって回転させつつ、開閉
バルブ50を開放することにより、洗浄液をトラップ洗
浄ノズル52と回転台下面洗浄ノズル54a、54bへ
と供給する。その結果、トラップ洗浄ノズル52へ供給
された洗浄液は、トラップ部20bの全周にわたって侵
入し、トラップ部20bに残留する塗布液を溶解する。
また、回転台下面洗浄ノズル54a、54bへ供給され
た洗浄液は、回転台6の下面の全体にわたって広がるこ
とにより、回転台6の下面に付着した汚染物を溶解除去
する。
【0043】次に、回転台6の回転数Nを回転数N2 ま
で上昇させて、回転台6の下面に付着した洗浄液を遠心
力でカップ22側に飛散させ、取り除く。その後、回転
台6の回転を停止させてトラップ部20bに貯留された
洗浄液を、溶解した汚染物とともに開口20cから下方
へ排出させる。
【0044】なお、この実施例の装置は半密閉型の装置
であり、上部回転板18を備え、基板2の上方をこの上
部回転板18で覆うことにより、ほぼ密閉された空間S
の中で基板2への塗布液の塗布を実行する。しかしなが
ら、回転台下面洗浄ノズル54a、54bなどの回転台
下面洗浄機構は、上部回転板18およびスペーサ20を
備えない上部開放型の装置もしくは上部回転板18およ
びスペーサ20によって完全に密閉された回転空間を形
成する密閉型の装置に対しても設置することが可能であ
る。このときにも上述の実施例の装置と同様に、回転台
の下面に付着するミスト等の汚染物を溶解除去するとい
う効果を奏する。
【0045】なお、上記実施例では、回転台6に該回転
台6とは別部材からなるスペーサ20を取り付けるよう
に構成していたが、本発明において回転台とスペーサと
を別部材によって構成する必要はなく、スペーサを回転
台と一体的に形成し、そのようなスペーサにトラップ部
を設けたものであってもよい。
【0046】
【発明の効果】
<請求項1記載の発明の効果>
【0047】この発明の回転式塗布装置では、回転台が
回転して一定以上の遠心力が加わると、基板からの余剰
塗布液がトラップ部に貯留されるので、余剰塗布液の飛
散が抑えられ、その周囲の汚染を防止、低減することが
できる。しかも洗浄液ノズルから吐出される洗浄液の働
きで、トラップ部内に残留した余剰塗布液が洗浄除去さ
れるので、トラップの機能を常に正常に維持し得るとい
う効果がある。このことは、基板の歩留まりの向上に寄
与する。
【0048】<請求項2記載の発明の効果>
【0049】この発明の回転式塗布装置では、カップ内
に連通する排気口を通じて排気される空気の流れによっ
て回転台の下面に付着した塗布液のミストなどの汚染物
質が、洗浄液ノズルから吐出される洗浄液の働きによっ
て洗浄除去される。このため、この汚染物質が乾燥固化
した後に塵埃となって基板に付着することを未然に防止
することができるので、基板の歩留まりが向上するとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる回転式塗布装置の一実施例を
示す断面図である。
【図2】図1の回転式塗布装置の部分拡大図である。
【図3】図1の回転式塗布装置の部分平面図である。
【図4】従来の回転式塗布装置を示す断面図である。
【図5】図4の回転式塗布装置の部分拡大図である。
【符号の説明】
2 基板 6 回転台 18 上部回転板 20 スペーサ 20b トラップ部 22 カップ 30 排気口 52 トラップ洗浄ノズル 54a、54b 回転台下面洗浄ノズル S 空間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を回転させつつ当該基板の表面に塗
    布液を塗布する回転式塗布装置であって、 前記基板を水平支持した状態で回転させる回転台と、 前記回転台に支持された前記基板と所定間隔を隔てた上
    方位置に、当該基板と平行に配置され、前記回転台と一
    体的に回転させられる上部回転板と、 前記回転台の外周部と前記上部回転板の外周部との間に
    配置され、前記回転台と前記上部回転板とともに閉空間
    を形成し、前記回転台と一体的に回転させられるスペー
    サと、 前記回転台が回転して一定以上の遠心力が前記基板上の
    塗布液に加えられると、当該基板上から飛散させられる
    余剰塗布液を受けて貯留するように、前記スペーサに形
    成されたトラップ部と、 前記トラップ部へ向けて洗浄液を吐出する洗浄液ノズル
    と、を備える回転式塗布装置。
  2. 【請求項2】 基板を回転させつつ当該基板の表面に塗
    布液を塗布する回転式塗布装置であって、 前記基板を水平支持した状態で回転させる回転台と、 前記回転台の少なくとも外周側方および外周下方を取り
    囲むように配置され、前記塗布液の外部への飛散を防止
    するカップと、 前記カップ内に連通する排気口を有し、当該排気口を通
    じて前記カップ内の空気を排気する排気手段と、 前記回転台の下面に向けて洗浄液を吐出する洗浄液ノズ
    ルと、を備える回転式塗布装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000023376A (ko) * 1998-09-24 2000-04-25 히가시 데쓰로 회전컵 및 도포장치 및 도포방법
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CN109482429A (zh) * 2018-12-20 2019-03-19 东莞市微应变传感科技有限公司 一种全自动离心均胶机

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