JPH07171200A - 医療用具用洗浄消毒装置の扉開閉機構 - Google Patents

医療用具用洗浄消毒装置の扉開閉機構

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JPH07171200A
JPH07171200A JP5343274A JP34327493A JPH07171200A JP H07171200 A JPH07171200 A JP H07171200A JP 5343274 A JP5343274 A JP 5343274A JP 34327493 A JP34327493 A JP 34327493A JP H07171200 A JPH07171200 A JP H07171200A
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disinfecting
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Fumio Udono
文雄 鵜殿
Yoshihito Yamazaki
善仁 山崎
Yoshimitsu Shibazaki
義光 柴崎
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UDONO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄消毒室20の開口部22周囲のパッキン
23へ背圧を与えるための複雑な構造を排除し、密封の
信頼性を向上させる。 【構成】 洗浄消毒室20の開口部22に周設されたパ
ッキン23と、開口部22の互いの対向縁部に沿った第
一の軌道40と、機体10の前面部に第一の軌道40の
長手方向に設けられた第二の軌道50と、第一及び第二
の軌道40,50内のローラ31,32を介して第一及
び第二の軌道40,50に沿って移動される扉30と、
この扉30を移動させる駆動部60とを備え、第一及び
第二の軌道40,50は、扉30の移動をパッキン23
と非接触かつ平行に案内する長手方向部40A,50A
及びその一端から延びて扉30を開口部22のほぼ前面
側からパッキン23との圧接位置に案内する傾斜部40
B,50Bを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手術用、検査用などの
各種の医療用器械器具や医療用材料等を洗浄し消毒滅菌
する装置の扉開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】各病院や医院に設置される医療用具用洗
浄消毒装置の一種として、医療もしくは検査行為に使用
されることによって汚染された医療用器械器具や医療用
材料等を収納する洗浄消毒室内に、高温水あるいは消毒
材の溶液を噴射することによって前記医療用器械器具等
を洗浄し、かつ滅菌してから温風乾燥するようにしたも
のがある。このような洗浄消毒装置においては、医療用
器械器具等から洗い流された病原菌や汚染物を含む液
が、洗浄消毒室の前面開口部とこれを閉鎖する扉との間
から例え僅かでも漏洩するようなことがないように、そ
の密封性には万全を期する必要がある。
【0003】従来、この種の医療用具用洗浄消毒装置に
おける扉開閉機構としては、典型的には、スライド式
(扉を洗浄消毒室の開口端部と平行にスライドさせるも
の)及びスイング式(扉をヒンジを介して横開きさせる
もの)がある。スライド式の扉の場合は、洗浄消毒室の
開口部周囲の溝内にパッキンをフローティング状態に設
け、扉を閉めた後このパッキンに流体圧力によるバック
アップ(背圧)を与えて扉の内面に強制的に密着させる
ようにすることによって、洗浄消毒室の前面開口部と扉
との間の密封性を確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術におけるスライド扉によれば、パッキンに流体圧力に
よる背圧を与えて扉に密着させるため、流体の加圧供給
手段や複雑な配管系が必要になる。しかもこの場合、背
圧によるパッキンの扉への密着力を解除しないと扉の開
閉(スライド)動作が不可能であり、誤操作によって扉
の開放時にパッキンに背圧がかかると、パッキンが飛び
出して外れてしまうことから、背圧の制御機構も複雑に
ならざるを得ず、価格上昇の一因となっている。また、
スイング式の扉の場合は、開閉するのにほぼ90°もし
くはそれ以上に大きく揺動させなければならない。
【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、パッ
キンへ背圧を付与するための複雑な構造を排除し、優れ
た密封性が得られる扉開閉機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る医療用具用洗浄消毒装置の扉開閉機構は、
機体の前面側に臨んで開口され洗浄消毒液及び温風が時
間差をもって噴射される洗浄消毒室の開口部に周設され
たパッキンと、前記開口部の互いの対向縁部に沿って設
けられた一対の第一の軌道と、前記機体の前面部に前記
第一の軌道と長手方向に並んで設けられた一対の第二の
軌道と、前記第一及び第二の軌道内にそれぞれ移動自在
に係合されたローラを介して前記第一及び第二の軌道に
沿って移動自在に配置された扉と、この扉を前記第一及
び第二の軌道に沿って往復移動させる駆動部とを備え、
前記第一及び第二の軌道には、それぞれ前記扉の移動を
前記パッキンと非接触かつ平行に案内する長手方向部及
びこの長手方向部の一端から延在されて前記扉を前記開
口部のほぼ前面側から前記パッキンとの圧接位置へ案内
する傾斜部が形成されたものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、扉は、第一及び第二の軌道内
に係合されたローラを介して、この第一及び第二の軌道
に案内されながら、駆動部によって機体の前面側を移動
され、洗浄消毒室の開口部を開閉する。開口部を密閉す
る場合は、扉を開放位置から前記開口部側へ向けて移動
させる。すると、その移動初期においては、前記ローラ
は第一及び第二の軌道の長手方向部内を走行するので、
扉は前記パッキンと非接触かつ平行に移動されるが、こ
の扉が前記開口部のほぼ前面位置に到達すると、前記ロ
ーラが第一及び第二の軌道の長手方向部から傾斜部内に
到達してこの傾斜部内を走行するため、駆動部による扉
の移動はこの傾斜部に沿ってパッキン側へ案内され、こ
のパッキンの前面に圧接される。洗浄消毒室を開放する
場合は、これと逆の動作で行われる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明に係る扉開閉機構の好適な第
一の実施例を、医療用具用洗浄消毒装置の全体と共に概
略的に示すものである。この洗浄消毒装置の機体10の
上部には、箱形の容器21によって形成された洗浄消毒
室20があり、また、機体10内には、洗浄水Wを貯留
するタンク11と、このタンク11内の洗浄水Wを加熱
するヒータ12と、タンク11内の洗浄水Wをシャワー
ノズル13を介して洗浄消毒室20内へ噴射供給するポ
ンプ14と、エアノズル15を介して空気を洗浄消毒室
20内へ噴射供給する送風機16と、この送風機16か
らエアノズル15へ送られる空気を加熱するヒータ17
と、洗浄消毒室20内から排出される汚染物を洗浄水と
共に回収する回収部18とを備え、その他、タンク11
へ給水する図示されない給水パイプや、ヒータ12,ポ
ンプ14、送風機16及びヒータ17を駆動する図示さ
れない回路部及び各種弁装置等が格納されている。
【0009】すなわちこの医療用具用洗浄消毒装置は、
医療行為によって汚染された手術用あるいは検査用など
の各種の医療用器械器具や医療用材料(以下、医療用具
という)を、所定の医療用具用バスケット等に入れて容
器21内の洗浄消毒室20に収納し、タンク11内の洗
浄水Wをシャワーノズル13を介して洗浄消毒室20内
に高圧噴射することにより予備洗浄(冷水洗浄)し、次
にタンク11内の洗浄水Wをヒータ12で加熱してこれ
を洗浄消毒室20内に噴射することにより高温水洗浄及
び消毒を行うものである。前記医療用具から洗浄水Wに
よって洗い落とされた汚染物は、洗浄消毒室20の底部
から排水パイプ18aを通じて回収部18へ回収され
る。洗浄後は、送風機16及びヒータ17の駆動によっ
てエアノズル15から洗浄消毒室20内に温風を吹き出
し、前記医療用具を乾燥させる。また、これら一連の工
程は、図示されていない制御装置を介して行われ、動作
時間等が適切に設定されている。
【0010】洗浄消毒室20は、機体10の前面側に臨
んで開口されており、その開口部22の周縁における容
器21の前面21aには、パッキン23が突出状態で固
定的に周設されている。開口部22は、機体10の前面
側に設けられた扉30によって開閉される。
【0011】洗浄消毒室20の開口部22の左右両側縁
部には、一対の第一の軌道40(図においては片側の軌
道のみ示されている)が設けられており、また、機体1
0の前面部には、第一の軌道40のそれぞれの下側にあ
ってこの第一の軌道40と平行に設けられた一対の第二
の軌道50(図においては片側の軌道のみ示されてい
る)が設けられている。そして、これら第一及び第二の
軌道40,50内にはそれぞれローラ31,32が配置
されており、このローラ31,32は、扉30の左右両
側縁における上下端部に取り付けられている。
【0012】図2に水平断面で示すように、第一及び第
二の軌道40,50は、容器21の側面に固定されたフ
レーム24の外側面24a及び内側面24bに固定され
ている。これは、上側の第一の軌道40の下端部と、下
側の第二の軌道50の上端部が互いに重なり合う高さと
なるような位置関係にあるからである。第一の軌道40
は、互いに平行に配置された一対のレール部材41,4
2によって形成され、同様に、第二の軌道50は他の一
対のレール部材51,52によって形成されている。第
一の軌道40内に配置された上側のローラ31は、扉3
0の上端部における左右両側からフレーム24の外側へ
張り出すように設けられたブラケット33に軸31aを
介して回転自在に取り付けられており、第二の軌道50
内に配置された下側のローラ32は、扉30の下端部に
おける左右両側からフレーム24の内側へ張り出すよう
に設けられたブラケット34に軸32aを介して回転自
在に取り付けられている。
【0013】第一の軌道40は、開口部22の左右両側
縁部に沿って上下方向に延在された長手方向部40A
と、前記両側縁部の上端位置に達するこの長手方向部4
0Aの上端から容器21の後方へ向けて偏向するように
ほぼ45°に傾斜して延在された傾斜部40Bからな
る。また同様に、第二の軌道50は、機体10の左右両
側縁部に沿って上下方向に延在された長手方向部50A
と、容器21の下端近傍位置、言い換えれば第一の軌道
40の下端部に達するこの長手方向部50Aの上端から
容器21の後方へ向けて偏向するようにほぼ45°に傾
斜して延在された傾斜部50Bからなる。
【0014】容器21の上部には駆動部60が設置され
ている。この駆動部60は、一端を扉30の上端部に繋
着されたワイヤ又はチェーン61と、このワイヤ又はチ
ェーン61を扉30の上に位置するガイドプーリ63を
経由して牽引する巻上機62とからなる。ガイドプーリ
63は、スプリング64によって、扉30の前方へ向け
て弾性的に押圧付勢されている。
【0015】すなわち、扉30は、駆動部60における
巻上機62の巻き上げ回転又は巻き下げ回転によって上
下に往復移動され、その移動がローラ31,32を介し
て第一及び第二の軌道40,50に案内されている。そ
して、ローラ31,32が前記軌道40,50における
長手方向部40A,50A内を走行している時は、扉3
0はパッキン23と非接触かつ平行に案内され、ローラ
31,32が前記軌道40,50における傾斜部40
B,50B内を走行している時は、扉30は開口部22
のほぼ前面側で垂直姿勢を保ったまま斜めに平行移動さ
れ、パッキン23の前面に接離動作される。
【0016】以上の構成を備える医療用具用洗浄消毒装
置の扉開閉機構は、通常は、洗浄消毒室20の開口部2
2が図3に示す密閉状態にある。すなわち、扉30の上
下のローラ31,32が第一及び第二の軌道40,50
の上端傾斜部40B,50B内に位置しており、扉30
の内面における周辺部分が開口部22の周縁のパッキン
23に押し付けられている。また、この時、扉30を吊
支しているワイヤ又はチェーン61が掛けられたガイド
プーリ63は、このワイヤ又はチェーン61の張力によ
って、スプリング64を圧縮する方向に偏在している。
【0017】医療用具用バスケット等に入れた医療用具
を洗浄消毒室20に収容する場合には、駆動部60の巻
上機62をワイヤ又はチェーン61の繰り出し方向へ回
転(巻き下げ回転)させる。すると、扉30はその自重
によって下降移動を開始し、これに伴って、ローラ3
1,32がまず第一及び第二の軌道40,50における
傾斜部40B,50Bに沿って斜め下方へ走行する。こ
のため、扉30は下降移動しながら開口部22の前方へ
突出するように変位され、その内面30aがパッキン2
3から離れる。また、この扉30の前方移動に伴って、
ガイドプーリ63はスプリング64の付勢力により6
3’の位置まで押し出される。
【0018】扉30の内面がパッキン23から完全に離
れて、ローラ31,32が第一及び第二の軌道40,5
0の長手方向部40A,50Aの上端位置である31’
及び32’の位置に達した後も、巻上機62の巻き下げ
回転を継続して行なうことによって、扉30は、前記長
手方向部40A,50A内を下方へ走行するローラ3
1,32に案内されながら、洗浄消毒室20の開口部2
2の前方位置30’からまっすぐに下降移動し、前記開
口部22を開放する。この時の扉30の下降移動は、パ
ッキン23から前方へ完全に離れた位置で行なわれるの
で、パッキン23との摩擦を伴うことなく円滑に動作さ
れる。
【0019】扉30が、図4に示す移動下端位置(長手
方向部40A,50Aの下端の前方位置)に達した時点
で、巻上機62の巻き下げ回転が停止される。この時の
巻上機62の停止は、例えば扉30が移動下端位置に達
したことを検出するリミットスイッチ等の位置検出手段
を介して行なうことができる。洗浄消毒しようとする医
療用具は、開放された開口部22を通じて医療用具用バ
スケットと共に洗浄消毒室20に収容される。
【0020】医療用具を洗浄消毒室20に収容したら、
その開口部22を閉塞するが、この場合は上述の開放動
作とは逆に、駆動部60の巻上機62をワイヤ又はチェ
ーン61の繰り込み方向へ回転(巻き上げ回転)させ
る。すると、扉30は、図4に示す移動下端位置からワ
イヤ又はチェーン61を介して揚重されることにより上
昇移動を開始し、第一及び第二の軌道40,50におけ
る長手方向部40A,50Aの下端位置にあったローラ
31,32は、この長手方向部40A,50A内に沿っ
て上方へ走行される。このため、扉30はパッキン23
と非接触の位置をまっすぐに上昇移動する。
【0021】そして、扉30が図3に二点鎖線で示すよ
うに洗浄消毒室20の開口部22のほぼ前面位置に達す
ると共にローラ31,32が第一及び第二の軌道40,
50における長手方向部40A,50Aの上端位置であ
る31’及び32’の位置に到達した後も、巻上機62
の巻き上げ回転を継続して行なうことによって、扉30
は、第一及び第二の軌道40,50の傾斜部40B,5
0B内を上方へ走行するローラ31,32に案内されな
がら、開口部22のパッキン23へ向けて斜め上方へ移
動され、内面がパッキン23に押し付けられる。
【0022】ここで、扉30の上方位置でワイヤ又はチ
ェーン61が掛けられたガイドプーリ63が固定的に設
けられている場合は、扉30が第一及び第二の軌道4
0,50の傾斜部40B,50Bに沿って斜め上方へ移
動するのに伴い、ガイドプーリ63と扉30との間で、
ワイヤ又はチェーン61は、図3に二点鎖線61’で示
す垂直状態から、破線61”で示す傾斜状態になり、言
い換えればこのワイヤ又はチェーン61と前記傾斜部4
0B,50Bとの角度が90°に近付くように増大する
ことになるため、ワイヤ又はチェーン61に作用する張
力が増大すると共に、パッキン23に対する押し付け力
が減殺されてしまう。しかし、この実施例によれば、ガ
イドプーリ63が移動可能であるため、扉30がパッキ
ン23へ向けて斜め上方へ移動するのに伴うワイヤ又は
チェーン61張力増大によって、スプリング64を圧縮
する方向へ後退変位する。したがって、ガイドプーリ6
3と扉30との間で、ワイヤ又はチェーン61は、図中
実線で示すようにほぼ垂直状態に保持される。
【0023】扉30がその移動上端位置に達して内面が
パッキン23に密着されると、その時点で、巻上機62
の巻き上げ回転が停止される。この時の巻上機62の停
止は、例えば巻上機62の負荷の増大もしくはガイドプ
ーリ63の後退移動量等を検出する検出手段を介して行
なうことができる。また、扉30の内面がパッキン23
に密着された状態では、スプリング64で付勢されたガ
イドプーリ63によってワイヤ又はチェーン61に張力
が付与されているので、パッキン23に対する扉30の
所要の密着力が確保される。
【0024】洗浄消毒室20の密閉後は、収容した医療
用具に対して先に述べた予備洗浄工程、高温水洗浄工程
及び乾燥工程による一連の処理を行う。この洗浄消毒装
置は、熱蒸気や滅菌ガス等を加圧封入するものと異な
り、洗浄消毒室20内が高圧になることはないので、パ
ッキン23は背圧なしで優れた密封性を奏する。したが
って、医療用具から洗い流された病原菌や汚染物を含む
洗浄水Wが、洗浄消毒室20の開口部22の周縁におけ
る容器21の前面21aと、第二の扉40との間から外
部へ漏洩するのを確実に防止する。乾燥工程が終了した
ら、再び駆動部60の巻上機62の巻き下げ回転による
扉30の下降動作によって洗浄消毒室20の開口部22
を開放し、洗浄消毒室20内から洗浄済の医療用具を医
療用具用バスケットと共に取り出す。
【0025】ところで、図1及び図3の状態において
は、扉30がパッキン23に押し付けられることによっ
て密着あるいは吸着されているので、これを開放動作さ
せるために駆動部60の巻上機62を巻き下げ回転させ
ても、扉30の自重のみでは容易に下降移動が開始され
ないといった自体が考えられる。したがって、一層好ま
しくは、図5に第二の実施例として示すように、扉30
の真下であって第二の軌道50の長手方向部50Aにお
けるローラ32の移動下端位置よりも下方となる位置
に、下側ガイドプーリ65,66を設け、上側のガイド
プーリ63、巻上機62の駆動プーリ62a及び下側ガ
イドプーリ65,66を経由するように装着したワイヤ
又はチェーン61の両端を、扉30の上下の端部に繋着
した構造とする。このようにすれば、開放動作に際し
て、巻上機62によって上側のガイドプーリ63を介し
て繰り出されるワイヤ又はチェーン61は、一方におい
て下側ガイドプーリ65,66を介してから扉30を下
方へ強制的に牽引するため、扉30を直ちに下降移動さ
せることができる。
【0026】したがって、第一及び第二の軌道40,5
0を洗浄消毒室20の開口部22の互いに対向する上下
縁部及びその延長方向に沿ってほぼ水平に設け、その駆
動手段として上記第二の実施例のような駆動部60を用
いれば、扉30を左右水平方向にスライド移動させる横
開き式とすることもできる。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る医療用具用洗浄消毒装置の
扉開閉機構によれば、次のような効果が実現される。 (1) 駆動部による牽引力が、第一及び第二の軌道におけ
る傾斜部によってパッキンに対する扉の押し付け力に変
換され、扉とパッキンとの間の十分な密封性が確保され
ることから、駆動部を牽引装置による簡素な構造とする
ことができ、しかもスライド式の扉であるにも拘らず、
洗浄消毒室の開口部周囲のパッキンに流体圧力による背
圧を与えてこのパッキンを扉に密着させる必要がなく、
流体の加圧供給手段や複雑な配管系が不要であるため、
価格を低減することができる。 (2) パッキンに背圧をかける構造とした場合のような扉
開放時の誤操作によるパッキンの飛び出しが起こらな
い。 (3) 扉開放動作に際してはその動作初期に扉がパッキン
から直ちに離れ、扉閉塞動作に際してはその動作終了直
前までパッキンと非接触状態にあるので、パッキンの損
耗が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る扉開閉機構の第一の実施例におい
て、洗浄消毒室を密閉した状態を医療用具用洗浄消毒装
置の側方から見た概略構成説明図である。
【図2】上記第一の実施例を、水平に切断して示す部分
的な断面図である。
【図3】上記第一の実施例において、扉が移動上端位置
にある場合の動作を示す概略的な説明図である。
【図4】上記第一の実施例において、扉が移動下端位置
にある開放状態を示す概略的な説明図である。
【図5】本発明に係る扉開閉機構の第二の実施例を示す
概略構成説明図である。
【符号の説明】
10 機体 20 洗浄消毒室 21 容器 22 開口部 23 パッキン 30 扉 31,32 ローラ 40 第一の軌道 50 第二の軌道 40A,50A 長手方向部 40B,50B 傾斜部 60 駆動部 61 ワイヤ又はチェーン 62 巻上機 63 ガイドプーリ 64 スプリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の前面側に臨んで開口され洗浄消毒
    液及び温風が時間差をもって噴射される洗浄消毒室の開
    口部に周設されたパッキンと、 前記開口部の互いの対向縁部に沿って設けられた一対の
    第一の軌道と、 前記機体の前面部に前記第一の軌道と長手方向に並んで
    設けられた一対の第二の軌道と、 前記第一及び第二の軌道内にそれぞれ移動自在に係合さ
    れたローラを介して前記第一及び第二の軌道に沿って移
    動自在に配置された扉と、 この扉を前記第一及び第二の軌道に沿って往復移動させ
    る駆動部と、を備え、 前記第一及び第二の軌道には、それぞれ前記扉の移動を
    前記パッキンと非接触かつ平行に案内する長手方向部及
    びこの長手方向部の一端から延在されて前記扉を前記開
    口部のほぼ前面側から前記パッキンとの圧接位置へ案内
    する傾斜部が形成されたことを特徴とする医療用具用洗
    浄消毒装置の扉開閉機構。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 駆動部が、 一端を扉に繋着されこの扉の移動方向へ導出されたワイ
    ヤ又はチェーンと、 このワイヤ又はチェーンを牽引する巻上手段と、からな
    ることを特徴とする医療用具用洗浄消毒装置の扉開閉機
    構。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、 巻上手段から繰り出されたワイヤ又はチェーンが扉の移
    動方向に配置されたガイドプーリを通って扉に繋着さ
    れ、このガイドプーリがスプリングによって扉の前方へ
    向けて付勢されていることを特徴とする医療用具用洗浄
    消毒装置の扉開閉機構。
  4. 【請求項4】 請求項2の記載において、 ワイヤ又はチェーンの両端が、巻上手段から扉の往復移
    動両端位置を経由してこの扉に繋着されたことを特徴と
    する医療用具用洗浄消毒装置の扉開閉機構。
JP5343274A 1993-12-17 1993-12-17 医療用具用洗浄消毒装置の扉開閉機構 Expired - Lifetime JPH0824704B2 (ja)

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JPH0824704B2 JPH0824704B2 (ja) 1996-03-13

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ID=18360263

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JP2008259868A (ja) * 2001-06-13 2008-10-30 Getinge Skaerhamn Ab オートクレーブ用装置
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