JPH07170103A - 誘電体フィルタ - Google Patents
誘電体フィルタInfo
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- JPH07170103A JPH07170103A JP31200493A JP31200493A JPH07170103A JP H07170103 A JPH07170103 A JP H07170103A JP 31200493 A JP31200493 A JP 31200493A JP 31200493 A JP31200493 A JP 31200493A JP H07170103 A JPH07170103 A JP H07170103A
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- Japan
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- dielectric
- resonator
- coupling window
- coupling
- conductor
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 個別の誘電体共振器を複数個貼り合わせるこ
とによって、隣接共振器の影響を受けず、設計の自由度
が大きく、且つ、個別に周波数調整の可能な誘電体フィ
ルタを提供する。 【構成】 本発明は、共振器孔２に設けられた内導体３
と結合窓電極６との間で結合容量を得るようにした誘電
体共振器を複数個、結合窓電極６同志および外導体４同
志を重ねて、導電部材で接合してなる誘電体フィルタに
おいて、少なくとも隣接共振器孔間に、開放端側から誘
電体被覆金属ピン７を挿入して結合容量を得ることを特
徴とする誘電体フィルタ。
とによって、隣接共振器の影響を受けず、設計の自由度
が大きく、且つ、個別に周波数調整の可能な誘電体フィ
ルタを提供する。 【構成】 本発明は、共振器孔２に設けられた内導体３
と結合窓電極６との間で結合容量を得るようにした誘電
体共振器を複数個、結合窓電極６同志および外導体４同
志を重ねて、導電部材で接合してなる誘電体フィルタに
おいて、少なくとも隣接共振器孔間に、開放端側から誘
電体被覆金属ピン７を挿入して結合容量を得ることを特
徴とする誘電体フィルタ。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複数個の個別誘電体共
振器を複合した誘電体フィルタに関する。
振器を複合した誘電体フィルタに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の誘電体フィルタとして、一つの誘
電体ブロックの中に、複数個の誘電体共振器を一体に成
形したものがある。
電体ブロックの中に、複数個の誘電体共振器を一体に成
形したものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この従来の誘電体フィ
ルタは、複数個の誘電体共振器が一つの誘電体ブロック
の中に、コンパクトに納まっているので、それはそれな
りにメリットもあるが、その反面デメリットもある。即
ち、複数個の誘電体共振器を一体成形しているので、異
なる周波数に対応するには別の金型を必要として、設計
の自由度が小さく、また、個々の誘電体共振器の周波数
調整が、隣接の誘電体共振器の影響を受けて、難しかっ
た。
ルタは、複数個の誘電体共振器が一つの誘電体ブロック
の中に、コンパクトに納まっているので、それはそれな
りにメリットもあるが、その反面デメリットもある。即
ち、複数個の誘電体共振器を一体成形しているので、異
なる周波数に対応するには別の金型を必要として、設計
の自由度が小さく、また、個々の誘電体共振器の周波数
調整が、隣接の誘電体共振器の影響を受けて、難しかっ
た。
【０００４】したがって、本発明は、個別の誘電体共振
器を複数個貼り合わせることによって、隣接共振器の影
響を受けず、設計の自由度が大きく、且つ、個別に周波
数調整の可能な誘電体フィルタを提供することを目的と
する。
器を複数個貼り合わせることによって、隣接共振器の影
響を受けず、設計の自由度が大きく、且つ、個別に周波
数調整の可能な誘電体フィルタを提供することを目的と
する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本出願の請求項に記載さ
れている発明は、以下の通りである。 １．誘電体に共振器孔が形成され、この共振器孔には内
導体が設けられ、誘電体の外側面には外導体が設けら
れ、共振器孔の片側の開口近傍には内導体と外導体を区
画する誘電体の地肌により開放端が構成され、誘電体共
振器の少なくとも一つの外側面の外導体を除外した誘電
体の地肌の中に結合窓電極がそれぞれ設けられ、および
共振器孔に設けられた内導体と結合窓電極との間で結合
容量を得るようにした誘電体共振器を複数個、結合窓電
極同志および外導体同志を重ねて、導電部材で接合して
なる誘電体フィルタにおいて、少なくとも隣接共振器孔
間に、開放端側から誘電体被覆金属ピンを挿入して結合
容量を得ることを特徴とする誘電体フィルタ。
れている発明は、以下の通りである。 １．誘電体に共振器孔が形成され、この共振器孔には内
導体が設けられ、誘電体の外側面には外導体が設けら
れ、共振器孔の片側の開口近傍には内導体と外導体を区
画する誘電体の地肌により開放端が構成され、誘電体共
振器の少なくとも一つの外側面の外導体を除外した誘電
体の地肌の中に結合窓電極がそれぞれ設けられ、および
共振器孔に設けられた内導体と結合窓電極との間で結合
容量を得るようにした誘電体共振器を複数個、結合窓電
極同志および外導体同志を重ねて、導電部材で接合して
なる誘電体フィルタにおいて、少なくとも隣接共振器孔
間に、開放端側から誘電体被覆金属ピンを挿入して結合
容量を得ることを特徴とする誘電体フィルタ。
【０００６】２．誘電体に共振器孔が形成され、この共
振器孔には内導体が設けられ、誘電体の外側面には外導
体が設けられ、共振器孔の片側の開口近傍には内導体と
外導体を区画する誘電体の地肌により開放端が構成さ
れ、誘電体共振器の少なくとも一つの外側面の外導体を
除外した誘電体の地肌の中に結合窓電極がそれぞれ設け
られ、および共振器孔に設けられた内導体と結合窓電極
との間で結合容量を得るようにした誘電体共振器を複数
個、結合窓電極同志および外導体同志を重ねて導電部材
で接合してなる誘電体フィルタにおいて、前記外側面の
外導体が、額縁状となり、この額縁状外導体の誘電体地
肌の中に、島状結合窓電極が一部に形成され、大部分が
誘電体地肌となっていることを特徴とする誘電体フィル
タ。
振器孔には内導体が設けられ、誘電体の外側面には外導
体が設けられ、共振器孔の片側の開口近傍には内導体と
外導体を区画する誘電体の地肌により開放端が構成さ
れ、誘電体共振器の少なくとも一つの外側面の外導体を
除外した誘電体の地肌の中に結合窓電極がそれぞれ設け
られ、および共振器孔に設けられた内導体と結合窓電極
との間で結合容量を得るようにした誘電体共振器を複数
個、結合窓電極同志および外導体同志を重ねて導電部材
で接合してなる誘電体フィルタにおいて、前記外側面の
外導体が、額縁状となり、この額縁状外導体の誘電体地
肌の中に、島状結合窓電極が一部に形成され、大部分が
誘電体地肌となっていることを特徴とする誘電体フィル
タ。
【０００７】３．誘電体に共振器孔が形成され、この共
振器孔には内導体が設けられ、誘電体の外側面には外導
体が設けられ、共振器孔の片側の開口近傍には内導体と
外導体を区画する誘電体の地肌により開放端が構成さ
れ、誘電体共振器の少なくとも一つの外側面の外導体を
除外した誘電体の地肌の中に結合窓電極がそれぞれ設け
られ、および共振器孔に設けられた内導体と結合窓電極
との間で結合容量を得るようにした誘電体共振器を複数
個、結合窓電極同志および外導体同志を重ねて導電部材
で接合してなる誘電体フィルタにおいて、両側の誘電体
共振器の外側結合窓電極がそれぞれ第１外部端子電極と
第２外部端子電極を構成し、中間よりの誘電体共振器の
開放端側の端面の誘電体地肌の中に結合窓電極を形成し
て、これを第３外部端子電極とし、第１外部端子電極が
設けられている誘電体共振器から第３外部端子電極が設
けられている誘電体共振器で送信フィルタを構成し、お
よび第２外部端子電極が設けられている誘電体共振器か
ら第３外部端子電極が設けられている誘電体共振器で受
信フィルタを構成していることを特徴とするアンテナ共
用型誘電体フィルタ。
振器孔には内導体が設けられ、誘電体の外側面には外導
体が設けられ、共振器孔の片側の開口近傍には内導体と
外導体を区画する誘電体の地肌により開放端が構成さ
れ、誘電体共振器の少なくとも一つの外側面の外導体を
除外した誘電体の地肌の中に結合窓電極がそれぞれ設け
られ、および共振器孔に設けられた内導体と結合窓電極
との間で結合容量を得るようにした誘電体共振器を複数
個、結合窓電極同志および外導体同志を重ねて導電部材
で接合してなる誘電体フィルタにおいて、両側の誘電体
共振器の外側結合窓電極がそれぞれ第１外部端子電極と
第２外部端子電極を構成し、中間よりの誘電体共振器の
開放端側の端面の誘電体地肌の中に結合窓電極を形成し
て、これを第３外部端子電極とし、第１外部端子電極が
設けられている誘電体共振器から第３外部端子電極が設
けられている誘電体共振器で送信フィルタを構成し、お
よび第２外部端子電極が設けられている誘電体共振器か
ら第３外部端子電極が設けられている誘電体共振器で受
信フィルタを構成していることを特徴とするアンテナ共
用型誘電体フィルタ。
【０００８】
【作用】本発明は、個別の誘電体共振器を複数個貼り合
わせて結合窓電極と内導体との間に形成される結合容量
により誘電体フィルタを構成するので、個別の誘電体共
振器について周波数の調整が可能となる。即ち、外導体
で被覆されている個別誘電体共振器を貼り合わせて誘電
体フィルタを構成するので、この個別共振器の外導体が
遮蔽作用を営み、結合窓電極以外での電磁界の外部への
漏れが少なくなり、隣接の誘電体共振器の影響を受けず
に周波数の調整が行えるからである。また、個別誘電体
共振器の共振器孔の片側開口の近傍に設けた誘電体の地
肌の位置、幅を変化させることにより個別誘電体共振器
の周波数チューニングを行うことができる。
わせて結合窓電極と内導体との間に形成される結合容量
により誘電体フィルタを構成するので、個別の誘電体共
振器について周波数の調整が可能となる。即ち、外導体
で被覆されている個別誘電体共振器を貼り合わせて誘電
体フィルタを構成するので、この個別共振器の外導体が
遮蔽作用を営み、結合窓電極以外での電磁界の外部への
漏れが少なくなり、隣接の誘電体共振器の影響を受けず
に周波数の調整が行えるからである。また、個別誘電体
共振器の共振器孔の片側開口の近傍に設けた誘電体の地
肌の位置、幅を変化させることにより個別誘電体共振器
の周波数チューニングを行うことができる。
【０００９】
【実施例】第１実施例 図１および図２において、１は誘電体共振器で、この誘
電体共振器１の中には、円筒状の共振器孔２が設けられ
ている。この共振器孔２には内導体３が設けられ、誘電
体の外側面には外導体４が設けられている。共振器孔２
の片側の開口近傍には内導体３と外導体４を区画する誘
電体地肌５により、λ／４共振器の開放端が形成されて
いる。誘電体共振器１の両外側面の外導体４を除外した
誘電体地肌の中には、結合窓電極６がそれぞれ設けられ
ている。そして、共振器孔２に設けられた内導体３と結
合窓電極６との間で結合容量が得られるようになってい
る。
電体共振器１の中には、円筒状の共振器孔２が設けられ
ている。この共振器孔２には内導体３が設けられ、誘電
体の外側面には外導体４が設けられている。共振器孔２
の片側の開口近傍には内導体３と外導体４を区画する誘
電体地肌５により、λ／４共振器の開放端が形成されて
いる。誘電体共振器１の両外側面の外導体４を除外した
誘電体地肌の中には、結合窓電極６がそれぞれ設けられ
ている。そして、共振器孔２に設けられた内導体３と結
合窓電極６との間で結合容量が得られるようになってい
る。
【００１０】このような誘電体共振器１を複数個、結合
窓電極６、６同志および外導体４、４同志を重ね合わせ
て導電部材で接合し、少なくとも一つおきの共振器孔
２、２に、コ字型誘電体被覆金属ピン７を挿入して、当
該共振器孔２、２の内導体３、３と金属ピン７との間
に、金属ピン７被覆誘電体を誘電体として、有極結合容
量が得られる。この有極結合容量により、有極形フィル
タを構成し、特定周波数を減衰させることができる。
窓電極６、６同志および外導体４、４同志を重ね合わせ
て導電部材で接合し、少なくとも一つおきの共振器孔
２、２に、コ字型誘電体被覆金属ピン７を挿入して、当
該共振器孔２、２の内導体３、３と金属ピン７との間
に、金属ピン７被覆誘電体を誘電体として、有極結合容
量が得られる。この有極結合容量により、有極形フィル
タを構成し、特定周波数を減衰させることができる。
【００１１】第２実施例 図３および図４において、１は誘電体共振器で、この誘
電体共振器１の中には、円筒状の共振器孔２が設けられ
ている。この共振器孔２には内導体３が設けられ、誘電
体の外側面には外導体４が設けられている。共振器孔２
の片側の開口近傍には内導体３と外導体４を区画する誘
電体地肌５により、λ／４共振器の開放端が形成されて
いる。誘電体共振器１の少なくとも一つの外側面には、
額縁状外導体４が形成され、この額縁状外導体４の誘電
体地肌の中に、島状結合窓電極６が一部に形成され、大
部分が誘電体地肌となっている。そして、共振器孔２に
設けられた内導体３と結合窓電極６との間で結合容量が
得られるようになっている。
電体共振器１の中には、円筒状の共振器孔２が設けられ
ている。この共振器孔２には内導体３が設けられ、誘電
体の外側面には外導体４が設けられている。共振器孔２
の片側の開口近傍には内導体３と外導体４を区画する誘
電体地肌５により、λ／４共振器の開放端が形成されて
いる。誘電体共振器１の少なくとも一つの外側面には、
額縁状外導体４が形成され、この額縁状外導体４の誘電
体地肌の中に、島状結合窓電極６が一部に形成され、大
部分が誘電体地肌となっている。そして、共振器孔２に
設けられた内導体３と結合窓電極６との間で結合容量が
得られるようになっている。
【００１２】このような誘電体共振器１を複数個、島状
結合窓電極６、６同志および額縁状外導体４、４同志を
重ね合わせて導電部材で接合して、誘電体フィルタが構
成される。
結合窓電極６、６同志および額縁状外導体４、４同志を
重ね合わせて導電部材で接合して、誘電体フィルタが構
成される。
【００１３】本実施例においては、誘電体共振器１の外
側面に、外導体を除去して誘電体地肌を形成しているの
で、誘導性結合が優勢となる。一方、結合窓電極も設け
ているので、容量結合も行うことになるが、誘導性結合
の強いコムライン結合となる。等価回路としては、図５
のようになる。
側面に、外導体を除去して誘電体地肌を形成しているの
で、誘導性結合が優勢となる。一方、結合窓電極も設け
ているので、容量結合も行うことになるが、誘導性結合
の強いコムライン結合となる。等価回路としては、図５
のようになる。
【００１４】なお、広い誘電体地肌の中の一部に設けら
れた島状結合窓電極６は、この島状結合窓電極６がない
場合には、接合用電極を兼ねる額縁状外導体４の厚みが
ばらつくと、空気層の厚みもばらつき、この空気層のば
らつきが原因で電界結合がばらついて特性の変化を生じ
るが、この特性の変化を防いでいるものでる。即ち、島
状結合窓電極６のために、隣接共振器孔２、２間が安定
的に固定され、不安定要素の空気の介在する余裕がな
く、隣接共振器孔２、２間に形成される容量が固定化さ
れ、その間の電界結合も安定かつ固定化されるからであ
る。
れた島状結合窓電極６は、この島状結合窓電極６がない
場合には、接合用電極を兼ねる額縁状外導体４の厚みが
ばらつくと、空気層の厚みもばらつき、この空気層のば
らつきが原因で電界結合がばらついて特性の変化を生じ
るが、この特性の変化を防いでいるものでる。即ち、島
状結合窓電極６のために、隣接共振器孔２、２間が安定
的に固定され、不安定要素の空気の介在する余裕がな
く、隣接共振器孔２、２間に形成される容量が固定化さ
れ、その間の電界結合も安定かつ固定化されるからであ
る。
【００１５】第３実施例 図６および図７において、１は誘電体共振器で、この誘
電体共振器１の中には、円筒状の共振器孔２が設けられ
ている。この共振器孔２には内導体３が設けられ、誘電
体の外側面には外導体４が設けられている。共振器孔２
の片側の開口近傍には内導体３と外導体４を区画する誘
電体地肌５により、λ／４共振器の開放端が形成されて
いる。誘電体共振器１の少なくとも一つの外側面には、
誘電体地肌の中に外導体４が形成されている。そして、
共振器孔２に設けられた内導体３と結合窓電極６との間
で結合容量が得られるようになっている。
電体共振器１の中には、円筒状の共振器孔２が設けられ
ている。この共振器孔２には内導体３が設けられ、誘電
体の外側面には外導体４が設けられている。共振器孔２
の片側の開口近傍には内導体３と外導体４を区画する誘
電体地肌５により、λ／４共振器の開放端が形成されて
いる。誘電体共振器１の少なくとも一つの外側面には、
誘電体地肌の中に外導体４が形成されている。そして、
共振器孔２に設けられた内導体３と結合窓電極６との間
で結合容量が得られるようになっている。
【００１６】このような誘電体共振器１を複数個、結合
窓電極６、６同志および外導体４、４同志を重ね合わせ
て導電部材で接合して、誘電体フィルタが構成される。
そして、両側の誘電体共振器１、１の外側結合窓電極６
ａ、６ｂがそれぞれ第１外部端子電極と第２外部端子電
極となり、中間の誘電体共振器１の開放端側の端面の誘
電体地肌の中に、中央結合窓電極６ｃが形成されて、第
３外部端子電極となっている。外側結合窓電極（第１外
部端子電極）６ａはＲＸ端子となり、外側結合窓電極
（第２外部端子電極）６ｂはＴＸ端子となり、そして、
中央結合窓電極（第３外部端子電極）６ｃはＡＮＴ端子
となる。第１外部端子電極６ａから第３外部端子電極６
ｃで送信フィルタが構成され、および第２外部端子電極
６ｂから第３外部端子電極６ｃで受信フィルタが構成さ
れて、アンテナ共用型誘電体フィルタが構成される。
窓電極６、６同志および外導体４、４同志を重ね合わせ
て導電部材で接合して、誘電体フィルタが構成される。
そして、両側の誘電体共振器１、１の外側結合窓電極６
ａ、６ｂがそれぞれ第１外部端子電極と第２外部端子電
極となり、中間の誘電体共振器１の開放端側の端面の誘
電体地肌の中に、中央結合窓電極６ｃが形成されて、第
３外部端子電極となっている。外側結合窓電極（第１外
部端子電極）６ａはＲＸ端子となり、外側結合窓電極
（第２外部端子電極）６ｂはＴＸ端子となり、そして、
中央結合窓電極（第３外部端子電極）６ｃはＡＮＴ端子
となる。第１外部端子電極６ａから第３外部端子電極６
ｃで送信フィルタが構成され、および第２外部端子電極
６ｂから第３外部端子電極６ｃで受信フィルタが構成さ
れて、アンテナ共用型誘電体フィルタが構成される。
【００１７】なお、上記各実施例においては、共振器孔
の片側開口の近傍に設けた誘電体の地肌として、共振器
孔の開口の中に少し入り込んだ状態の形状図のみを示し
ているが、この誘電体の地肌は、その位置および幅で周
波数調整を行うので、共振器孔の片側開口端に設けても
よい。また、共振器孔に設けた誘電体地肌は、共振器孔
の両側開口の近傍に設けてもよい。
の片側開口の近傍に設けた誘電体の地肌として、共振器
孔の開口の中に少し入り込んだ状態の形状図のみを示し
ているが、この誘電体の地肌は、その位置および幅で周
波数調整を行うので、共振器孔の片側開口端に設けても
よい。また、共振器孔に設けた誘電体地肌は、共振器孔
の両側開口の近傍に設けてもよい。
【００１８】
【発明の効果】本発明は、個別の誘電体共振器を貼り合
わせて誘電体フィルタを構成するので、個別の誘電体共
振器について周波数の調整が可能となり、設計の自由度
が大きくなる。即ち、個別誘電体共振器を結合して誘電
体フィルタを構成すると、個別誘電体共振器は外側面が
外導体で被覆されているので、この個別誘電体共振器の
外導体は遮蔽作用を営み、従来の誘電体ブロックに複数
個の誘電体共振器を併設したものに比べて、結合窓電極
以外での電磁界の外部への漏れが少なくなり、隣接の誘
電体共振器の影響を受けずに周波数調整が行えるからで
ある。また、個別誘電体共振器の共振器孔の片側開口の
近傍に設けた誘電体の地肌の位置、幅を変化させること
により個別誘電体共振器の周波数チューニングを行うこ
とができる。
わせて誘電体フィルタを構成するので、個別の誘電体共
振器について周波数の調整が可能となり、設計の自由度
が大きくなる。即ち、個別誘電体共振器を結合して誘電
体フィルタを構成すると、個別誘電体共振器は外側面が
外導体で被覆されているので、この個別誘電体共振器の
外導体は遮蔽作用を営み、従来の誘電体ブロックに複数
個の誘電体共振器を併設したものに比べて、結合窓電極
以外での電磁界の外部への漏れが少なくなり、隣接の誘
電体共振器の影響を受けずに周波数調整が行えるからで
ある。また、個別誘電体共振器の共振器孔の片側開口の
近傍に設けた誘電体の地肌の位置、幅を変化させること
により個別誘電体共振器の周波数チューニングを行うこ
とができる。
【図１】 第１実施例の展開斜視図
【図２】 図１の組み立て横断面概略構成図
【図３】 第２実施例の展開斜視図
【図４】 図３の組み立て横断面概略構成図
【図５】 第２実施例の等価回路図
【図６】 第３実施例の斜視図
【図７】 図６の横断面概略構成図
１ 誘電体共振器 ２ 共振器孔 ３ 内導体 ４ 外導体 ５ 地肌 ６、６ａ、６ｂ、６ｃ 結合窓電極 ７ 誘電体被覆金属ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 治雄 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 石原 甚誠 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 酒井 秀一 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 北市 幸裕 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内
Claims (3)
- 【請求項１】 誘電体に共振器孔が形成され、この共振
器孔には内導体が設けられ、誘電体の外側面には外導体
が設けられ、共振器孔の片側の開口近傍には内導体と外
導体を区画する誘電体の地肌により開放端が構成され、
誘電体共振器の少なくとも一つの外側面の外導体を除外
した誘電体の地肌の中に結合窓電極がそれぞれ設けら
れ、および共振器孔に設けられた内導体と結合窓電極と
の間で結合容量を得るようにした誘電体共振器を複数
個、結合窓電極同志および外導体同志を重ねて、導電部
材で接合してなる誘電体フィルタにおいて、 少なくとも一つおきの共振器孔間に、開放端側から誘電
体被覆金属ピンを挿入して有極結合容量を得ることを特
徴とする誘電体フィルタ。 - 【請求項２】 誘電体に共振器孔が形成され、この共振
器孔には内導体が設けられ、誘電体の外側面には外導体
が設けられ、共振器孔の片側の開口近傍には内導体と外
導体を区画する誘電体の地肌により開放端が構成され、
誘電体共振器の少なくとも一つの外側面の外導体を除外
した誘電体の地肌の中に結合窓電極がそれぞれ設けら
れ、および共振器孔に設けられた内導体と結合窓電極と
の間で結合容量を得るようにした誘電体共振器を複数
個、結合窓電極同志および外導体同志を重ねて導電部材
で接合してなる誘電体フィルタにおいて、 前記外側面の外導体が、額縁状となり、この額縁状外導
体の誘電体地肌の中に、島状結合窓電極が一部に形成さ
れ、大部分が誘電体地肌となっていることを特徴とする
誘電体フィルタ。 - 【請求項３】 誘電体に共振器孔が形成され、この共振
器孔には内導体が設けられ、誘電体の外側面には外導体
が設けられ、共振器孔の片側の開口近傍には内導体と外
導体を区画する誘電体の地肌により開放端が構成され、
誘電体共振器の少なくとも一つの外側面の外導体を除外
した誘電体の地肌の中に結合窓電極がそれぞれ設けら
れ、および共振器孔に設けられた内導体と結合窓電極と
の間で結合容量を得るようにした誘電体共振器を複数
個、結合窓電極同志および外導体同志を重ねて導電部材
で接合してなる誘電体フィルタにおいて、 両側の誘電体共振器の外側結合窓電極がそれぞれ第１外
部端子電極と第２外部端子電極を構成し、中間よりの誘
電体共振器の開放端側の端面の誘電体地肌の中に結合窓
電極を形成して、これを第３外部端子電極とし、第１外
部端子電極が設けられている誘電体共振器から第３外部
端子電極が設けられている誘電体共振器で送信フィルタ
を構成し、および第２外部端子電極が設けられている誘
電体共振器から第３外部端子電極が設けられている誘電
体共振器で受信フィルタを構成していることを特徴とす
るアンテナ共用型誘電体フィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31200493A JPH07170103A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 誘電体フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31200493A JPH07170103A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 誘電体フィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07170103A true JPH07170103A (ja) | 1995-07-04 |
Family
ID=18024051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31200493A Pending JPH07170103A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 誘電体フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07170103A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109509942A (zh) * | 2013-04-16 | 2019-03-22 | 华为技术有限公司 | 一种介质谐振器、介质滤波器和制造方法 |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP31200493A patent/JPH07170103A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109509942A (zh) * | 2013-04-16 | 2019-03-22 | 华为技术有限公司 | 一种介质谐振器、介质滤波器和制造方法 |
| US10903539B2 (en) | 2013-04-16 | 2021-01-26 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Dielectric resonator having a sealed demetallized notch formed therein, for forming a dielectric filter and a base station therefrom |
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