JPH07169621A - 積層チップインダクタ - Google Patents

積層チップインダクタ

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Publication number
JPH07169621A
JPH07169621A JP5313006A JP31300693A JPH07169621A JP H07169621 A JPH07169621 A JP H07169621A JP 5313006 A JP5313006 A JP 5313006A JP 31300693 A JP31300693 A JP 31300693A JP H07169621 A JPH07169621 A JP H07169621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor pattern
chip inductor
external electrode
laminated
stacking
Prior art date
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Pending
Application number
JP5313006A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichiro Kurihara
光一郎 栗原
Hiroshi Tsuchida
弘志 土田
Toshio Numata
敏男 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
Priority to JP5313006A priority Critical patent/JPH07169621A/ja
Publication of JPH07169621A publication Critical patent/JPH07169621A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層チップインダクタの信頼性を向上させる
ことである。 【構成】 磁性体印刷層または磁性体グリーンシートと
印刷導体パターンを積層し、一体焼成した積層チップイ
ンダクタであって、積層方向に導体パターンを重畳した
コイルを有し、前記導体パターンの両端部が、積層方向
にほぼ垂直な2側面に延長し、前記2側面のみに、外部
電極端子が形成されていることを特徴とする積層インダ
クタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層型チップインダク
タの外部電極の構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小型のインダクタとして積層チップイン
ダクタが注目されている。例えば、特開昭48−810
57号公報に示されるようなものである。図2の分解図
に示すように、ドクターブレード法によって製造した磁
性体または誘電体のグリーンシート(4a〜4e)を形
成し、スルーホール(5a〜5e)を打ち抜き、金属ペ
ーストをスクリーン印刷し、U字状の導電パターン(3
a〜3e)を形成する。この時、ペーストはスルーホー
ルの穴の中にも充填され、前記導電パターンはスルーホ
ール(5a〜5e)を介して、隣接するグリーンシート
の導電パターンに電気的に接続し、かつ積層方向に重畳
されコイルが形成される。更に、前記コイルを挟み込む
ように、導電パタ−ンが形成されていないグリーンシー
ト(6)を積層して熱圧着することにより一体化し、焼
成する。その後、コイルの両端部(7a、7b)が露出
している2側面を銀、銀・パラジウム等の金属ペースト
にディッピング(浸漬)して、焼き付け、次に、半田付
け時に銀が食われないように表面にニッケルめっきを行
い、更に、半田濡れ性を良好にするために半田めっきを
行うことにより、図3に示すように一対の外部電極(2
a’、2b’)を形成し積層チップインダクタは製造さ
れる。外部電極の形状は、金属ペーストのディッピング
によるため、図3の(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)に
示すように、コイルの端部が露出している面(イ)に隣
接する4面の一部に及んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにして製造さ
れた従来の積層チップインダクタは、図4に断面模式図
を示すようにプリント基板(8)の回路パターン(9
a、9b)に載置され半田付けされ、図4に示すように
半田フィレット(10a、10b)を介して回路パター
ン(9a、9b)と外部電極(2a’、2b’)が接続
される。前記半田付け後に、プリント基板(8)の組立
時の機械的信頼性を評価するために、曲げ試験を行う
と、図4および図5の点線(11)で示すように、チッ
プ本体(1)にクラック(11)が認められるという問
題点があった。更に問題なのは、本発明者の調査によ
り、これらのクラックは曲げ試験により発生したもので
はなく、製品で既に発生しているが、外観上では認識で
きないことであった。従って、本発明は、クラックのな
い信頼性の高い積層チップインダクタを提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者が前記クラック
の原因を検討したところ、クラックは金属ペースト焼き
付け工程で発生しており、さらに、金属ペースト焼き付
け工程の内、焼き付け温度付近で金属粉同士が焼結収縮
する時に発生することが判った。また、詳細な実験及び
シミュレーションによれば、この時の体積収縮率は50
%程度に達し、発生応力は、チップ本体の破壊強度に匹
敵することが明らかとなった。即ち、図5のモデル図に
示すように、焼き付け時に金属ペースト(12a、12
b)中には、矢印の方向に収縮しようと応力が発生し、
結局、チップ本体(1)に点線に示すようなクラック
(11)が発生することになるものと考えられる。本発
明は、磁性体印刷層または磁性体グリーンシート、また
は、誘電体印刷層または誘電体グリーンシート、と印刷
導体パターンを積層し、一体焼成した積層チップインダ
クタであって、積層方向に導体パターンを重畳したコイ
ルを有し、前記導体パターンの両端部が、積層方向にほ
ぼ垂直な2側面に延長し、前記2側面のみに、外部電極
端子が形成されていることを特徴とする積層インダクタ
である。つまり、本発明は外部電極として機能するのに
必要最小限であるチップ本体のコイルの端部が露出して
いる面(図3の(イ)およびその対向面)のみに外部電
極を設けることにより、金属ペースト焼き付け時に発生
するチップ本体への応力によるクラックの発生を防止し
たものである。
【0005】本発明に係る積層チップインダクタの製造
方法は、外部電極の形成方法を除いて、前述の従来技術
と同様の方法が適用できる。外部電極形成方法として、
チップ本体の両端部を銀、銀・パラジウム等を主成分と
する金属ペーストをディスペンサによってクリーム状の
金属ペーストをチップ本体の両端部に塗布する方法によ
れば、容易に両端部のみに外部電極形成ができる。従来
技術であるディッピング法を適用する場合は、両端部以
外に塗布された金属ペーストを乾燥前にへら等で除去す
る作業が必要である。(乾燥後では、両端部の金属ペー
ストの一部も同時に除去される恐れがあり好ましくな
い。)
【0006】
【実施例】以下、実施例に従い本発明を詳細に説明す
る。 (実施例1)Fe23、NiO、ZnO、CuOを主成
分とするNi−Zn−Cuフェライト粉末に、有機バイ
ンダーとしてPVB(ポリビニルブチラール)、可塑剤
としてBPBG(ブチルフタリルブチルグリコレー
ト)、有機溶剤としてエタノールおよびブタノールを各
々添加して混合し、スラリーを作成した。このスラリー
をドクターブレード法によりシリコン処理を行ったポリ
エステル製のキャリアフィルム上に厚さ100μmのシ
ート状に形成した。これをフィルムから剥離し、約50
mm角のシートに切断し、位置合わせ用のガイド穴が設
けられているステンレス製の枠にグリーンシートを貼り
付けた。上記グリーンシートが貼り付けられた枠を、位
置合わせ用のガイドピンが設けられている穴明け金型
に、前記枠のガイド穴を合わせてセットし、所定の位置
にスルーホールを多数形成した。
【0007】次に、スルーホールが形成されたグリーン
シートに、前記と同様にガイドピンとガイド穴による位
置合わせ方法により、スルーホールの位置に対して所定
の導体パターンの位置が合うように、銀ペーストにより
導電パターンを印刷した。次に、前記印刷されたグリー
ンシートを、前記と同様にガイドピン、ガイド穴を用い
た位置合わせ方法により、所定の大きさに切断し、積層
金型内に、一つのコイルが形成されるように積み重ね
た。この時、導電パターンおよびスルーホールが形成さ
れていないグリーンシートを上下に2枚を同時に積層し
た。次に、これら積み重ねたグリーンシートを、温度1
20℃、圧力200kg/cm2の条件で熱圧着し、積
層体を作製した。積層体を切断機でチップ形状に切り離
した。これを、大気中、500℃で脱バインダーを行
い、続いて、900℃で1時間焼成した。さらに、銀を
主成分とする一対の外部電極を図1に示すように実質的
に対向する2つの面(2a、2b)にディスペンサによ
り塗布した後、、600℃で焼き付けた。最後に、この
外部電極上に電解バレルめっきにより、Niめっきおよ
び半田めっきを施し、図1に示すような積層チップイン
ダクタを100個得た。比較例として、従来通りディッ
ピング法により外部電極を図3に示すように(イ)、
(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)の5面に塗布させたも
のを100個得た。尚、(ロ)、(ハ)、(ニ)、
(ホ)の4面の塗布幅は、端部((イ)面)から0.3
mmに設定した。それを各々、同一寸法のパターンを形
成した同一寸法のプリント基板に半田付けし、曲げ試験
を行った。表1に曲げ試験後にクラックが入った試料の
数を示す。本発明に係る積層チップインダクタにおいて
は、クラックが皆無であったのに、比較例の場合には3
個もあった。更に、MIL−STD−202F「電子・
電気部品の試験法」の試験法102Aに従って温度サイ
クルを印加したところ、本発明のものではクラックが入
ったものが見られなかったのに対して、比較例の場合に
は12個もの試料にクラックの入ったことが確認され
た。
【表1】
【0008】
【発明の効果】外部電極の焼き付け時のチップ本体の応
力が低減するため、焼き付け時のチップインダクタのク
ラックの発生がなくなり、さらには電子機器に使用され
た状態での温度サイクルによるクラックの発生が防止さ
れ、接続信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による積層チップインダクタの斜視図で
ある。
【図2】本発明に係る積層チップインダクタの分解図で
ある。
【図3】従来の積層チップインダクタの斜視図である。
【図4】従来の積層チップインダクタをプリント基板に
実装した断面模式図である。
【図5】従来の積層チップインダクタのクラック発生の
モデル図である。
【符号の説明】
1 チップ本体 2a、2b、2a’、2b’ 外部電極 3a〜3e 導電パターン 4a〜4e グリーンシート 5a〜5e スルーホール 6 グリーンシート 7a、7b コイル端部 8 プリント基板 9a、9b 回路パターン 10a、10b 半田フィレット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体印刷層または磁性体グリーンシー
    トと印刷導体パターンを積層し、一体焼成した積層チッ
    プインダクタであって、積層方向に導体パターンを重畳
    したコイルを有し、前記導体パターンの両端部が、積層
    方向にほぼ垂直な2側面に延長し、前記2側面のみに、
    外部電極端子が形成されていることを特徴とする積層イ
    ンダクタ。
  2. 【請求項2】 誘電体印刷層または誘電体グリーンシー
    トと印刷導体パターンを積層し、一体焼成した積層チッ
    プインダクタであって、積層方向に導体パターンを重畳
    したコイルを有し、前記導体パターンの両端部が、積層
    方向にほぼ垂直な2側面に延長し、前記2側面のみに、
    外部電極端子が形成されていることを特徴とする積層イ
    ンダクタ。
  3. 【請求項3】請求項1において、磁性体がNi−Znフ
    ェライトまたはNi−Zn−Cuフェライトであること
    を特徴とする積層インダクタ。
JP5313006A 1993-12-14 1993-12-14 積層チップインダクタ Pending JPH07169621A (ja)

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JP5313006A JPH07169621A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 積層チップインダクタ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006032430A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Tdk Corp コイル部品
WO2023136036A1 (ja) * 2022-01-14 2023-07-20 株式会社村田製作所 チップインダクタ

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JP2006032430A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Tdk Corp コイル部品
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