JPH0716911Y2 - ブレーキドラム冷却構造 - Google Patents
ブレーキドラム冷却構造Info
- Publication number
- JPH0716911Y2 JPH0716911Y2 JP1988092066U JP9206688U JPH0716911Y2 JP H0716911 Y2 JPH0716911 Y2 JP H0716911Y2 JP 1988092066 U JP1988092066 U JP 1988092066U JP 9206688 U JP9206688 U JP 9206688U JP H0716911 Y2 JPH0716911 Y2 JP H0716911Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake drum
- brake
- dust cover
- opening
- end opening
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はブレーキドラム冷却構造に関する。
ドラム型ブレーキにおいては、例えば、第３図縦断面図
に示すように、アクスルハウジング01のスピンドル02に
ホイールハブ03をベアリングを介して同軸的に回動自在
に枢支するとゝもにアクスルシヤフト04と一体的に固着
し、ホイールハブ03にブレーキドラム05を同軸的に固着
し、一方、アクスルハウジング01に１対の円弧状ブレー
キシユーを配設し、油圧シリンダー06を介して上記一対
のブレーキシユーを拡げてこれをブレーキドラム05内周
に強く摺接することにより、ブレーキドラムを制動する
ようにしている。
に示すように、アクスルハウジング01のスピンドル02に
ホイールハブ03をベアリングを介して同軸的に回動自在
に枢支するとゝもにアクスルシヤフト04と一体的に固着
し、ホイールハブ03にブレーキドラム05を同軸的に固着
し、一方、アクスルハウジング01に１対の円弧状ブレー
キシユーを配設し、油圧シリンダー06を介して上記一対
のブレーキシユーを拡げてこれをブレーキドラム05内周
に強く摺接することにより、ブレーキドラムを制動する
ようにしている。
この種のブレーキでは、ブレーキ全体がブレーキドラム
内に内蔵され、ブレーキドラムの開口部はダストカバー
07で閉塞された構造となっており、しかも制動の際に
は、多大の摩擦熱が摺動部に急に発生するので、各部が
高温となるから、熱劣化を生じブレーキ性能が低下し、
寿命が短くなる。
内に内蔵され、ブレーキドラムの開口部はダストカバー
07で閉塞された構造となっており、しかも制動の際に
は、多大の摩擦熱が摺動部に急に発生するので、各部が
高温となるから、熱劣化を生じブレーキ性能が低下し、
寿命が短くなる。
そこで、ブレーキドラムの内部を冷却するために種々の
提案が従来なされているが、ブレーキドラム内部はスペ
ース的に狭隘であるので、実機に採用することは仲々に
困難である。
提案が従来なされているが、ブレーキドラム内部はスペ
ース的に狭隘であるので、実機に採用することは仲々に
困難である。
本考案は、このような事情に鑑みて提案されたもので、
狭隘なスペースに付設することが可能でブレーキの熱劣
化を防止するとゝもにその長寿命化を図るブレーキドラ
ム冷却構造を提供することを目的とする。
狭隘なスペースに付設することが可能でブレーキの熱劣
化を防止するとゝもにその長寿命化を図るブレーキドラ
ム冷却構造を提供することを目的とする。
そのために本考案は、ブレーキドラムの開口端外周に半
径方向に突設された複数のフィンブレードと、上記ブレ
ーキドラムの開口部を閉塞し中心部がアクスルハウジン
グに固着されると共に、上記フィンブレードを軸方向す
きま及び半径方向すきまをもって囲繞するコーミングを
外周に有するダストカバーと、上記ダストカバーに付設
され外部空間に連通する下端開口と同下端開口より上位
に位置して上記ブレーキドラムの内部空間に連通する上
端開口とを有して外気を上記ブレーキ内に導入する吸込
ダクトとを具え、上記フィンブレードは、上記ブレーキ
ドラムの回転に伴い上記ブレーキドラム内の空気を上記
両すきまを介して外部へ流出させるよう形成されている
ことを特徴とする。
径方向に突設された複数のフィンブレードと、上記ブレ
ーキドラムの開口部を閉塞し中心部がアクスルハウジン
グに固着されると共に、上記フィンブレードを軸方向す
きま及び半径方向すきまをもって囲繞するコーミングを
外周に有するダストカバーと、上記ダストカバーに付設
され外部空間に連通する下端開口と同下端開口より上位
に位置して上記ブレーキドラムの内部空間に連通する上
端開口とを有して外気を上記ブレーキ内に導入する吸込
ダクトとを具え、上記フィンブレードは、上記ブレーキ
ドラムの回転に伴い上記ブレーキドラム内の空気を上記
両すきまを介して外部へ流出させるよう形成されている
ことを特徴とする。
このような構成により、走行中は、ブレーキドラムの回
転に伴い、フインブレードがインペラーの作用を行うの
で吸込ダクトの下端開口から吸込まれた外気はブレーキ
ドラム内に入ったのち、その一部はダストカバーのコー
ミングに案内されてブレーキドラム外周に沿って軸方向
に流れるから、ブレーキドラムの内外部はこの空気流に
よって空冷される。
転に伴い、フインブレードがインペラーの作用を行うの
で吸込ダクトの下端開口から吸込まれた外気はブレーキ
ドラム内に入ったのち、その一部はダストカバーのコー
ミングに案内されてブレーキドラム外周に沿って軸方向
に流れるから、ブレーキドラムの内外部はこの空気流に
よって空冷される。
本考案の一実施例を図面について説明すると、第１図は
その縦断面図、第２図は第１図の正面図である。
その縦断面図、第２図は第１図の正面図である。
上図において、１はブレーキドラムの開口端の外周角部
に等間隔で突設され半径方向に延びる部分及び軸方向に
延びる部分よりなる複数のＬ字状フインブレード、２は
中心孔３がアクスルハウジング01の中径部に嵌着され外
周部にブレーキドラム05の開口端に周設された複数のフ
インブレード１を軸方向すきま及び半径方向すきまをも
って囲繞する軸方向の短円筒状コーミング４を有するダ
ストカバーで、その下端にはコーミング４の１部が切欠
かれて吐出口ｄが形成されている。
に等間隔で突設され半径方向に延びる部分及び軸方向に
延びる部分よりなる複数のＬ字状フインブレード、２は
中心孔３がアクスルハウジング01の中径部に嵌着され外
周部にブレーキドラム05の開口端に周設された複数のフ
インブレード１を軸方向すきま及び半径方向すきまをも
って囲繞する軸方向の短円筒状コーミング４を有するダ
ストカバーで、その下端にはコーミング４の１部が切欠
かれて吐出口ｄが形成されている。
５はダストカバー２の内面に形成された長方形断面の吸
込ダクトで、その下端は下向きの開口ａとなり、上端内
面にはブレーキドラム内部に連通する開口ｂが設けられ
ている。
込ダクトで、その下端は下向きの開口ａとなり、上端内
面にはブレーキドラム内部に連通する開口ｂが設けられ
ている。
このような構造において、走行中はブレーキドラムの回
転によりフインブレード４がダストカバー２と協働して
インペラーとしての作用を行う。
転によりフインブレード４がダストカバー２と協働して
インペラーとしての作用を行う。
その結果、ダストカバー２の内面に付設された吸込ダク
ト３の下端開口ａから吸込まれた外気は常時、矢印に示
すように、その上端に穿設された開口ｂを経てブレーキ
ドラム内に入り、ブレーキドラムの内部を冷却したのち
矢印ｃに示すように、フインブレード１により吸出さ
れ、吐出口ｄから外部に排出される。
ト３の下端開口ａから吸込まれた外気は常時、矢印に示
すように、その上端に穿設された開口ｂを経てブレーキ
ドラム内に入り、ブレーキドラムの内部を冷却したのち
矢印ｃに示すように、フインブレード１により吸出さ
れ、吐出口ｄから外部に排出される。
その際、吸気ダクト５では、空気流が上方を向くので、
密度の比較的大きい泥，塵は吸込まれず、密度の小さい
泥塵は空気とゝにもブレーキドラム内に侵入することは
防ぎ難いが、この点は従来の構造においても同様であ
る。
密度の比較的大きい泥，塵は吸込まれず、密度の小さい
泥塵は空気とゝにもブレーキドラム内に侵入することは
防ぎ難いが、この点は従来の構造においても同様であ
る。
また、フインブレードの作用により吐出する空気の一部
はダストカバーのコーミングとブレーキドラムとの半径
方向すきまからも矢印に示すように軸方向に吐出してブ
レーキドラムの外周を常時空冷する。
はダストカバーのコーミングとブレーキドラムとの半径
方向すきまからも矢印に示すように軸方向に吐出してブ
レーキドラムの外周を常時空冷する。
こゝで、ブレーキがかけられると、一度に多量の摩擦熱
が発生するのであるが常に空冷されたところに発生する
のであるから、これによる温度上昇は従前のものに比べ
て小さくなり、また制動中継続的に発生する摩擦熱もこ
の空気流により外部に排出されるので、温度上昇は比較
的低く抑制される。
が発生するのであるが常に空冷されたところに発生する
のであるから、これによる温度上昇は従前のものに比べ
て小さくなり、また制動中継続的に発生する摩擦熱もこ
の空気流により外部に排出されるので、温度上昇は比較
的低く抑制される。
その結果、ブレーキライニングの摩耗は減少するとゝも
に、ブレーキ性能は向上する。
に、ブレーキ性能は向上する。
要するに本考案によれば、ブレーキドラムの開口端外周
に半径方向に突設された複数のフィンブレードと、上記
ブレーキドラムの開口部を閉塞し中心部がアクスルハウ
ジングに固着されると共に、上記フィンブレードを軸方
向すきま及び半径方向すきまをもって囲繞するコーミン
グを外周に有するダストカバーと、上記ダストカバーに
付設され外部空間に連通する下端開口と同下端開口より
上位に位置して上記ブレーキドラムの内部空間に連通す
る上端開口とを有して外気を上記ブレーキ内に導入する
吸込ダクトとを具え、上記フィンブレードは、上記ブレ
ーキドラムの回転に伴い上記ブレーキドラム内の空気を
上記両すきまを介して外部へ流出させるよう形成されて
いることにより、狭隘なスペースに付設することが可能
でブレーキの熱劣化を防止するとゝもにその長寿命化を
図るブレーキドラム冷却構造を得るから、本考案は産業
上極めて有益なものである。
に半径方向に突設された複数のフィンブレードと、上記
ブレーキドラムの開口部を閉塞し中心部がアクスルハウ
ジングに固着されると共に、上記フィンブレードを軸方
向すきま及び半径方向すきまをもって囲繞するコーミン
グを外周に有するダストカバーと、上記ダストカバーに
付設され外部空間に連通する下端開口と同下端開口より
上位に位置して上記ブレーキドラムの内部空間に連通す
る上端開口とを有して外気を上記ブレーキ内に導入する
吸込ダクトとを具え、上記フィンブレードは、上記ブレ
ーキドラムの回転に伴い上記ブレーキドラム内の空気を
上記両すきまを介して外部へ流出させるよう形成されて
いることにより、狭隘なスペースに付設することが可能
でブレーキの熱劣化を防止するとゝもにその長寿命化を
図るブレーキドラム冷却構造を得るから、本考案は産業
上極めて有益なものである。
第１図は本考案の一実施例を示す部分縦断面図、第２図
は第１図の矢視正面図である。 第３図は公知のドラムブレーキを示す縦断面図である。 １……フインブレード、２……ダストカバー、３……中
心孔、４……コーミング、５……吸込ダクト、、01……
アクスルハウジング、02……スピンドル、03……ホイー
ルハブ、04……アクスルシヤフト、05……ブレーキドラ
ム、06……油圧シリンダー、07……ダストカバー、ａ…
…下端開口、ｂ……上端開口、ｃ……矢印、ｄ……吐出
口
は第１図の矢視正面図である。 第３図は公知のドラムブレーキを示す縦断面図である。 １……フインブレード、２……ダストカバー、３……中
心孔、４……コーミング、５……吸込ダクト、、01……
アクスルハウジング、02……スピンドル、03……ホイー
ルハブ、04……アクスルシヤフト、05……ブレーキドラ
ム、06……油圧シリンダー、07……ダストカバー、ａ…
…下端開口、ｂ……上端開口、ｃ……矢印、ｄ……吐出
口
Claims (1)
- 【請求項１】ブレーキドラムの開口端外周に半径方向に
突設された複数のフィンブレードと、上記ブレーキドラ
ムの開口部を閉塞し中心部がアクスルハウジングに固着
されると共に、上記フィンブレードを軸方向すきま及び
半径方向すきまをもって囲繞するコーミングを外周に有
するダストカバーと、上記ダストカバーに付設され外部
空間に連通する下端開口と同下端開口より上位に位置し
て上記ブレーキドラムの内部空間に連通する上端開口と
を有して外気を上記ブレーキ内に導入する吸込ダクトと
を具え、上記フィンブレードは、上記ブレーキドラムの
回転に伴い上記ブレーキドラム内の空気を上記両すきま
を介して外部へ流出させるよう形成されていることを特
徴とするブレーキドラム冷却構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988092066U JPH0716911Y2 (ja) | 1988-07-12 | 1988-07-12 | ブレーキドラム冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988092066U JPH0716911Y2 (ja) | 1988-07-12 | 1988-07-12 | ブレーキドラム冷却構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0214845U JPH0214845U (ja) | 1990-01-30 |
| JPH0716911Y2 true JPH0716911Y2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=31316524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988092066U Expired - Lifetime JPH0716911Y2 (ja) | 1988-07-12 | 1988-07-12 | ブレーキドラム冷却構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0716911Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63152034U (ja) * | 1987-03-25 | 1988-10-05 |
-
1988
- 1988-07-12 JP JP1988092066U patent/JPH0716911Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0214845U (ja) | 1990-01-30 |
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