JPH07169098A - 帯電防止が施された製品 - Google Patents

帯電防止が施された製品

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JPH07169098A
JPH07169098A JP5308869A JP30886993A JPH07169098A JP H07169098 A JPH07169098 A JP H07169098A JP 5308869 A JP5308869 A JP 5308869A JP 30886993 A JP30886993 A JP 30886993A JP H07169098 A JPH07169098 A JP H07169098A
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molecule
agent
agents
anionic
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JP5308869A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kamiyama
健一 上山
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塵や埃が付着し難く、すなわち汚れが付き難
く、しかもその効果が長期間にわたって維持される技術
を提供することである。 【構成】 分子中に導電性基とカチオン性基(又はアニ
オン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる少なく
とも一つが基体の表面に介在させられてなる帯電防止が
施された製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスク等の
記録媒体といったような製品に関するものである。
【0002】
【発明の背景】光ディスク基板やレンズ等の製品には、
成形性や透明性の観点からポリカーボネイトやアクリル
系の材料が多く用いられている。ところで、この種の材
料は耐擦傷性が十分でなく、かつ、高い絶縁性を示す為
に帯電が起き易く、表面にゴミが付着し易いと言った問
題が有る。この為、透明で耐擦傷性と帯電防止性とを兼
ね備えたハードコート膜を設ける検討が行われている。
【0003】この種の技術における帯電防止性の処理に
は、表面を導電化処理することが必要であり、ハードコ
ート膜内に導電フィラーを添加する技術と、界面活性剤
を練り込み、表面に水分子を吸着させることにより電導
回路を形成すると言った技術とが考えられている。とこ
ろで、前者のフィラーを添加する技術では、十分な帯電
防止性を得る為には、その機構上フィラーを多量加えね
ばならず、光学特性、硬度、コーティング特性に問題が
生じると言われている。他方、後者の界面活性剤を添加
する技術では、帯電が最も起きがちな低湿時に効果が低
下したり、又、帯電防止剤をベースに何らかの方法で固
定しない限り、使用につれてブリード現象が起き、表面
に「濁り」が生じ、そして帯電防止性が失活すると言っ
た問題が生じると言われている。
【0004】又、汚れの原因は帯電によるものだけでは
なく、表面に吸着した水分による液架橋力による汚れ、
あるいは油等の粘着力による汚れがある。従って、汚れ
を充分に防ぐ為には、表面を界面活性剤等による親水化
処理することなく、導電化することが望ましい。従っ
て、電子電導性の材料で表面を処理することが望まし
い。しかしながら、電子電導性材料は可視光領域におい
て光吸収を起こす為、出来る限り薄膜処理することが望
ましい。このような手法の一つとして、可溶性の導電性
高分子を塗布する手法、基体表面に導電性高分子を付着
させる方法が考えられるが、導電性高分子の層は基体と
の結合力が弱い為、溶剤で表面を強く拭き取ると、薄い
導電性高分子の層は剥がれてしまい、耐久性がなく、効
果が低下してしまう。
【0005】
【発明の開示】本発明の目的は、塵や埃が付着し難く、
すなわち汚れが付き難く、しかもその効果が長期間にわ
たって維持される技術を提供することである。この本発
明の目的は、分子中に導電性基とカチオン性基(又はア
ニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる少な
くとも一つが基体の表面に介在させられてなることを特
徴とする帯電防止が施された製品によって達成される。
【0006】又、分子中に導電性基とカチオン性基(又
はアニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる
少なくとも一つで処理してなることを特徴とする帯電防
止が施された製品によって達成される。又、基体の表面
に介在させられた分子中に導電性基とカチオン性基(又
はアニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる
少なくとも一つと、この剤Aの上に介在させられた分子
中にアニオン性基(又はカチオン性基)を有する剤Bの
群の中から選ばれる少なくとも一つとを具備することを
特徴とする帯電防止が施された製品によって達成され
る。
【0007】又、基体の表面に介在させられた分子中に
導電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有す
る剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つと、この剤
Aの上に介在させられた分子中にアニオン性基(又はカ
チオン性基)を有する剤Bの群の中から選ばれる少なく
とも一つと、この剤Bの上に介在させられた分子中に導
電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有する
剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つとを具備する
ことを特徴とする帯電防止が施された製品によって達成
される。
【0008】又、分子中に導電性基とカチオン性基(又
はアニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる
少なくとも一つで処理されると共に、分子中にアニオン
性基(又はカチオン性基)を有する剤Bの群の中から選
ばれる少なくとも一つで処理されてなることを特徴とす
る帯電防止が施された製品によって達成される。又、分
子中に導電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)と
を有する剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つで処
理されると共に、分子中にアニオン性基(又はカチオン
性基)を有する剤Bの群の中から選ばれる少なくとも一
つで処理されてなり、分子中に導電性基とカチオン性基
(又はアニオン性基)とを有する剤Aが二層以上にわた
って介在していることを特徴とする帯電防止が施された
製品によって達成される。
【0009】又、基体の表面に介在させられた分子中に
導電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有す
る剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つと、表面に
介在させられた分子中に撥水及び撥油性基とアニオン性
基(又はカチオン性基)とを有する剤Cの群の中から選
ばれる少なくとも一つとを具備することを特徴とする帯
電防止が施された製品によって達成される。
【0010】又、基体の表面に介在させられた分子中に
導電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有す
る剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つと、表面に
介在させられた分子中に撥水及び撥油性基とアニオン性
基(又はカチオン性基)とを有する剤Cの群の中から選
ばれる少なくとも一つとを具備してなり、前記剤Aによ
って基体の表面に二層以上の導電性膜が構成されてなる
ことを特徴とする帯電防止が施された製品によって達成
される。
【0011】又、分子中に導電性基とカチオン性基(又
はアニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる
少なくとも一つで処理されると共に、分子中に撥水及び
撥油性基とアニオン性基(又はカチオン性基)とを有す
る剤Cの群の中から選ばれる少なくとも一つで処理され
てなることを特徴とする帯電防止が施された製品によっ
て達成される。
【0012】又、基体の表面に介在させられた分子中に
導電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有す
る剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つと、この剤
Aの上に介在させられた分子中にアニオン性基(又はカ
チオン性基)を有する剤Bの群の中から選ばれる少なく
とも一つと、この剤Bの上に介在させられた分子中に導
電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有する
剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つと、表面に介
在させられた分子中に撥水及び撥油性基とアニオン性基
(又はカチオン性基)とを有する剤Cの群の中から選ば
れる少なくとも一つとを具備することを特徴とする帯電
防止が施された製品によって達成される。
【0013】又、基体の表面に介在させられた分子中に
導電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有す
る剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つと、この剤
Aの上に介在させられた分子中にアニオン性基(又はカ
チオン性基)を有する剤Bの群の中から選ばれる少なく
とも一つと、この剤Bの上に介在させられた分子中に導
電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有する
剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つと、表面に介
在させられた分子中に撥水及び撥油性基とアニオン性基
(又はカチオン性基)とを有する剤Cの群の中から選ば
れる少なくとも一つとを具備してなり、前記剤Bと剤A
とが複数にわたって介在させられてなることを特徴とす
る帯電防止が施された製品によって達成される。
【0014】又、分子中に導電性基とカチオン性基(又
はアニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる
少なくとも一つで処理されると共に、分子中にアニオン
性基(又はカチオン性基)を有する剤Bの群の中から選
ばれる少なくとも一つで処理され、更に分子中に撥水及
び撥油性基とアニオン性基(又はカチオン性基)とを有
する剤Cの群の中から選ばれる少なくとも一つで処理さ
れてなることを特徴とする帯電防止が施された製品によ
って達成される。
【0015】又、分子中に導電性基とカチオン性基(又
はアニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる
少なくとも一つで処理されると共に、分子中にアニオン
性基(又はカチオン性基)を有する剤Bの群の中から選
ばれる少なくとも一つで処理され、更に分子中に撥水及
び撥油性基とアニオン性基(又はカチオン性基)とを有
する剤Cの群の中から選ばれる少なくとも一つで処理さ
れてなり、前記剤Bによる処理と剤Aによる処理が繰り
返して行われてなることを特徴とする帯電防止が施され
た製品によって達成される。
【0016】尚、上記の帯電防止が施された製品におい
て、選ばれる剤Aのカチオン性基(又はアニオン性基)
に対応して基体の表面にアニオン性基(又はカチオン性
基)が介在させられていることが好ましい。そして、上
記の帯電防止が施された製品において、剤Aによる一層
の厚さは5〜50Å、総厚さは5〜5000Åであるこ
とが好ましい。又、剤Cによる総厚さは5〜1000Å
であることが好ましい。
【0017】本発明で使用される剤、すなわちカチオン
性基を持つ剤A,B,Cとしては、正電荷を持つ、ある
いは正に分極した基を持つもの、特にアミン基(中でも
4級アンモニウム基)を持つものを挙げることが出来、
又、アニオン性基を持つ剤A,B,Cとしては、負電荷
を持つ、あるいは負に分極した基を持つもの、特にスル
ホン酸基、カルボキシル基、リン酸基、あるいはこれら
の基であって塩(エステルも含む)を形成したもの(中
でもスルホン酸基)を持つものを挙げることが出来る。
【0018】又、剤Aにおける導電性の基は電子伝導
性、イオン伝導性の如何を問わないが、電子伝導性のも
のであることが望ましく、特にπ共役系を構造中に少な
くとも有するものが望ましい。π共役鎖を主鎖とするπ
共役系骨格を有するものとしては、ポリピロール、ポリ
チオフェン、ポリアニリン、ポリパラフェニレン、ポリ
ピレン、ポリアズレン、ポリフラン、ポリセレノフェ
ン、ポリピペラジンと言った複素環、縮合環化合物、あ
るいはこれらの誘導体が挙げられる。
【0019】従って、剤Aは、π共役鎖を有し、このπ
共役鎖を主鎖とするポリイオンであることが好ましい。
このようなものとして、下記の構造を有するポリマーを
具体例として挙げることが出来る。
【0020】
【化1】
【0021】剤Cは、撥水及び撥油性を示すものである
ことから、炭化水素基、シリコーン鎖あるいはフッ化炭
素基、特に-CH3,-(CH2)n - ,-CF3あるいは-(CF2)n -
(但し、nは1又は2以上の整数)と言った基を分子中
に有するものであることが好ましい。従って、上記のよ
うな撥水及び撥油性を示す基を有し、剤A等と強い結合
力を持つイオンであることが好ましい。尚、剤Aとして
はポリマータイプのものを好ましい例として述べたが、
剤Cの場合にはモノマー、ポリマーいずれのタイプのも
のであっても良い。
【0022】剤Aを基体上に介在させる手法は、剤Aを
溶かした溶液に基体を浸漬させて基体表面に吸着させて
も良く、又、基体表面で重合によりAが形成されるよう
にしてもよい。剤Aを基体上に介在させるに際して、基
体表面に極性基、望ましくは剤Aと逆の表面電荷をもつ
アニオン性基またはカチオン性基を基体表面に導入して
おくことが好ましい。すなわち、このように構成させる
ことによって、剤Aと基体との結合力が向上し、耐久性
が長期にわたって向上する。極性基の導入方法として
は、活性エネルギー線処理、紫外線処理、電子線処理、
放射線処理処理、プラズマ処理、コロナ放電処理等が挙
げられる。例えば、アニオン性基の導入方法としては、
アニオン性基と反応基とをもつ剤(例えば、2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、p−スチレ
ンスルホン酸塩) を上記のような処理技術により表面に
直接結合させたり、コーティング剤中に混合してコート
し、硬化・固定したりする方法がある。又、カチオン性
基の導入方法としては、カチオン性基と反応基とをもつ
剤(例えば、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリル
アミド、ジメチルアミノエチルメタクリレート、あるい
はこれらの4級化物) を上記のような処理技術により表
面に直接結合させたり、コーティング剤中に混合してコ
ートし、硬化・固定したりする方法がある。
【0023】基体表面に剤Aを一層吸着させるのみで
も、かなりの帯電防止性を発現させることが出来るが、
さらに帯電防止性を向上させる為には剤Aを積層させる
ことが望ましい。剤Aの積層方法としては正、負逆の電
荷をもつ剤Aを交互に積層させれば良く、又、同じ電荷
の剤Aを積層させる場合は、剤Aの間に、剤Aと逆のア
ニオン性基あるいはカチオン性基のみを分子構造中にも
ち、導電性を示さない剤B、例えばポリアクリルアミ
ン、ポリスチレンスルホン酸等を用いることによって剤
Aを積層させることが出来る。
【0024】剤Cを表面に介在させる手法は、表面に剤
A(又は、剤AとB)が介在させられた基体を、例えば
剤A(又は、剤Aと剤B)を溶かした溶液中に浸漬さ
せ、引き上げ後、乾燥させ、必要に応じてドーピング処
理を行い、積層したい場合は、この操作を繰り返し、最
後に剤Cを溶かした溶液中に浸漬し、剤Cを最表面に一
層あるいはそれ以上吸着させる手法を採用できる。
【0025】そして、上記の帯電防止技術は、その対象
が如何なるものであっても採用され得る。例えば透明基
材、光学製品はもとより、窯業製品、事務用品、アパレ
ル用部材、スポーツ用品、調理器、家電製品のカバー
類、水着、フィルム、音響機器、建材、石材、オーディ
オ、ビデオ機器、容器、磁気記録媒体、光記録媒体、そ
の他多くのものへの応用が可能である。尚、上記の技術
は、防汚処理が必要とされる樹脂、特にポリカーボネイ
ト、ポリメチルメタクリレート、エポキシ系樹脂といっ
た透明な樹脂基体に対して実施される場合に好適であ
る。そして、光磁気ディスク、MD、CD−ROM等の
記録媒体に採用されると、特に優れた結果が奏される。
すなわち、上記の帯電防止技術が施されてなる光記録媒
体は特に優れた効果が奏される。
【0026】尚、この種の記録媒体に本発明の帯電防止
技術を適用する場合には、鉛筆硬度H以上のハードコー
ト膜、例えば(メタ)アクリロイル基を有する重合性化
合物が重合されてなるハードコート膜の上に設けられる
ことが好ましい。ハードコート膜の材料としては、例え
ばシリケートグラスハードコート材料(例えば、東芝シ
リコーン(株)製トスガード520等)、放射線硬化型
ハードコート材料などが考えられるが、工程の簡便性を
考慮すると放射線硬化型、特に紫外線硬化型ハードコー
ト材料が望ましい。放射線硬化型ハードコート材料は、
大きく分けてラジカル重合型、カチオン重合型がある
が、現状ではラジカル重合型が一般的で種類も豊富であ
る。ラジカル重合型ハードコート膜は(メタ)アクリロ
イル基を含む重合性化合物を共重合させることにより得
られる。(メタ)アクリロイル基をもつ放射線共重合可
能な(メタ)アクリレート化合物Xをモノマーあるいは
オリゴマー状態でコーティングし、放射線照射あるいは
熱により硬化させる手法が望ましい。
【0027】(メタ)アクリレート化合物Xとしては、
塗膜の耐擦傷性、基材の表面保護効果を発現させるもの
として、1分子中に2個以上の官能基を含む架橋性のあ
るものを含有するのが望ましく、以下に示す(メタ)ア
クリレート1種あるいは2種以上を適宜選んで使用する
ことが好ましい。架橋性のある多官能アクリル酸エステ
ルの例としては、3官能以上のものとしてトリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロール
エタントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプ
ロパンテトラ(メタ)アクリレート、グリセリントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、及びそのエチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド変性物等が挙げられ、2官能のものと
して1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、
1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリ
コールジ(メタ)アクリレート、シクロペンタジエニル
アルコールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。前
記多官能エステル以外の(メタ)アクリレートとしては
ポリエステルポリ(メタ)アクリレート、エポキシ(メ
タ)アクリレート、ウレタンポリ(メタ)アクリレー
ト、ポリシロキサンポリ(メタ)アクリレート、ポリア
ミドポリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0028】又、コーティングする時に、帯電防止性共
重合物の溶解性促進、粘度調節、基材との密着性向上等
の理由で単官能アクリレートを添加してもよい。このよ
うな単官能アクリレートとして、例えば2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、
4−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、エトキシエチル
(メタ)アクリレート、N−ヒドロキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリル
アミド等が挙げられる。これら単官能アクリレートの使
用量としては0〜40重量%、耐擦傷性等を考慮すると
0〜30重量%である。
【0029】尚、この鉛筆硬度H以上のハードコート膜
にアニオン性基などを持たせる為には、ハードコート膜
の素材が親水性の基を持つものであることが望ましい。
従って、ハードコート膜の構成成分として分子中に親水
基をもったモノマーやオリゴマーがあることが望まし
い。又、電子線、γ線等で硬化を行う場合は不必要であ
るが、実用性を考えて紫外線硬化型で行う場合は、光重
合開始剤を添加する。その例としては、4−フェノキシ
ジクロロアセトフェノン、4−t−ブチルジクロロアセ
トフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキ
シ−2−メチル−フェニルプロパン−1−オンなどのア
セトフェノン系光重合開始剤、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチ
ルケタールなどのベンゾイン系光重合開始剤、チオキサ
ンソン、2−クロルチオキサンソン、2,4−ジメチル
チオキサンソン、2,4−ジエチルチオキサンソン等の
チオキサンソン系光重合開始剤が挙げられる。光重合開
始剤は1種であっても2種以上であっても差し支えな
く、その使用量はX100重量部に対して10重量部以
下が望ましい。
【0030】又、所望の膜厚を得るためにコーティング
時にメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
等の溶媒で希釈し、コーティングを行う場合もある。
又、必要に応じて帯電防止剤、シリコーン等を適宜添加
して使用することもある。更に、その品質性能を満足さ
せる為、表面調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の添
加剤を適宜含有させても良い。
【0031】本発明が光ディスクに適用される場合、ガ
ラスやポリカーボネイト等の樹脂基板に記録層としてC
D−ROMの場合にはアルミ膜を、光磁気ディスクやM
Dの場合には誘電体、記録膜、アルミ膜を成膜後、記録
面側にオーバーコート処理を行い、その後ディッピング
やスピンコート法等により本処理を行う。処理面は汚れ
防止の為には主としてピックアップサイド(基板上ある
いはハードコート上)である。しかしながら、磁界変調
型のMDのような光磁気ディスクを考えた場合、光磁気
ディスクの記録膜側、具体的には記録層の上にコートさ
れた有機保護膜を磁界ヘッドが走行することになり、こ
のため保護膜表面の表面エネルギーを低くすることが要
求される。すなわち、光変調方式で使用しているような
オーバーコートのみでは、ヘッドの吸着やクラッシュが
生じる恐れが有ることから、ピックアップサイドのみな
らず、記録膜サイドにも本処理を行うことが望ましい。
【0032】又、光ディスクのドライブに用いられるレ
ンズの表面処理にも本技術は有効である。又、カートリ
ッジ等に挿入して使用する場合、カートリッジの表面処
理にも本技術は有効である。
【0033】
【実施例】
〔実施例1〕出光石油化学(株)製の3.5インチ光磁
気ディスク用ポリカーボネイト上に記録層(誘電体/記
録膜/誘電体/アルミニウム膜)を成膜後、アルミニウ
ム膜面上に大日本インキ化学工業(株)製のSD301
を8μm厚となるようにオーバーコートし、図1に示す
如くの光磁気ディスク本体Aを得た。尚、図1中、1は
ポリカーボネイト基板、2は記録層、3はオーバーコー
ト層である。
【0034】この光磁気ディスク本体Aのピックアップ
サイド面上に、ペンタエリスリトールトリアクリレート
100重量部、ヒドロキシアクリレート50重量部、光
重合開始剤Irg.500(日本チバガイギー社製)9
重量部の混合物を硬化膜厚が5μmになるようコート
し、紫外線照射(高圧水銀タイプ;650mW/c
2;1800mJ/cm2 )により硬化させ、ハード
コート層4を形成した。
【0035】次に、この光磁気ディスクをジメチルアミ
ノエチルメタクリレート4級化合物10wt%溶液(溶
媒は水とエタノールとの混合液)中に浸漬し、引き上げ
後、直ちに紫外線照射(高圧水銀タイプ;650mW/
cm2 ;1800mJ/cm 2 )し、表面にカチオン基
を導入した。この後、下記の〔化2〕で表される構造の
ポリアニオンの0.3M塩酸水溶液に5分間浸漬し、引
き上げ後、イオン交換水で水洗し、60℃のオーブン中
で1時間乾燥させた。
【0036】
【化2】
【0037】〔但し、nは1又は2以上の整数〕尚、ハ
ードコート層4上の帯電防止層の模式図を図2に示す。 〔実施例2〕実施例1で得た光磁気ディスクを下記の
〔化3〕で表される構造のポリアリルアミンの0.2M
塩酸水溶液に5分間浸漬し、水洗、乾燥後、再度上記
〔化2〕で表される構造のポリアニオンの0.3M塩酸
水溶液に5分間浸漬し、引き上げ後、イオン交換水で水
洗し、60℃のオーブン中で1時間乾燥させた。
【0038】
【化3】
【0039】尚、ハードコート層4上の帯電防止層の模
式図を図3に示す。 〔実施例3〕実施例2で得られた光磁気ディスクを〔化
2〕の0.3M塩酸溶液に5分間浸漬し、引き上げ後イ
オン交換水で水洗し、60℃のオーブン中で1時間乾燥
させた。
【0040】尚、ハードコート層4上の帯電防止層の模
式図を図4に示す。 〔実施例4〕実施例3の光磁気ディスクに実施例2と同
様な処理を行った。尚、ハードコート層4上の帯電防止
層の模式図を図5に示す。 〔実施例5〕実施例4の光磁気ディスクに実施例1,2
の処理を繰り返し10回行い、最後に実施例1の処理を
行った。
【0041】〔実施例6〕実施例2で得た光磁気ディス
クをパーフルオロアルキルカルボン酸のカリウム塩(住
友3M(株)製フロラードFC−129(商品名))の
5wt%溶液(溶媒(水/エタノール/ブチルセルソル
ブ)に5分間浸漬し、引き上げ後、水洗、乾燥させた。
【0042】尚、ハードコート層4上の帯電防止層の模
式図を図6に示す。 〔実施例7〕実施例4の光磁気ディスクに実施例6と同
様な処理を行った。 〔比較例1〕実施例1で得た光磁気ディスク本体Aのピ
ックアップサイド面上に、ペンタエリスリトールトリア
クリレート100重量部、ヒドロキシアクリレート50
重量部、光重合開始剤Irg.500(日本チバガイギ
ー社製)9重量部にN,N−ジメチルアミノプロピルア
クリルアミドのジメチル硫酸の4級化物を9重量部加え
た混合物を硬化膜厚が5μmになるようコートし、紫外
線照射(高圧水銀タイプ;650mW/cm2 ;180
0mJ/cm2 )により硬化させ、ハードコート層4を
形成した。
【0043】〔比較例2〕出光石油化学(株)製の3.
5インチ光磁気ディスク用ポリカーボネイト上に記録層
(誘電体/記録膜/誘電体/アルミニウム膜)を成膜
後、アルミニウム膜面上に大日本インキ化学工業(株)
製のSD301を8μm厚となるようにオーバーコート
し、図1に示す如くの光磁気ディスク本体Aを得た。
【0044】この光磁気ディスク本体Aのピックアップ
サイド面上に、ペンタエリスリトールトリアクリレート
100重量部、ヒドロキシアクリレート50重量部、光
重合開始剤Irg.500(日本チバガイギー社製)9
重量部の混合物を硬化膜厚が5μmになるようコート
し、紫外線照射(高圧水銀タイプ;650mW/c
2;1800mJ/cm2 )により硬化させ、ハード
コート層を形成した。
【0045】次に、この光磁気ディスクをジメチルアミ
ノエチルメタクリレート4級化合物10wt%溶液(溶
媒は水とエタノールとの混合液)中に浸漬し、引き上げ
後、直ちに紫外線照射(高圧水銀タイプ;650mW/
cm2 ;1800mJ/cm 2 )し、表面にカチオン基
を導入した。この後、チオフェンの2量体の0.5M、
塩化第2鉄1.0Mアセトニトリル溶液中に約30分浸
漬し、重合して表面にポリチオフェンを構成した。重合
後、表面をアセトニトリルで洗浄し、さらにエタノール
洗浄し、60℃のオーブン中で1時間乾燥させた。
【0046】〔特性〕上記各例で得た光磁気ディスクに
ついて、表面電気抵抗、親水性接触角、汚れ付着試験、
及びエラーレートを調べたので、その結果を下記の表−
1に示す。 表−1 表面電気抵抗 親水性接触角 汚れ付着試験 エラーレート 50%RH 15%RH 15%RH 80%RH 実施例1 5×1011 6×1011 40 ○ △ 6×106 実施例2 5×1011 7×1011 30 ○ × 8×106 実施例3 1×1011 1×1011 40 ○ △ 6×106 実施例4 1×1011 2×1011 30 ○ × 5×106 実施例5 1×109 2×109 45 ○ △ 3×106 実施例6 6×1011 9×1011 90 ○ ○ 6×106 実施例7 2×1011 2×1011 93 ○ ○ 6×106 比較例1 5×1013 6×1014 30 × △ 6×102 比較例2 9×1011 9×1011 55 ○ △ 6×104 *表面電気抵抗 24℃,50%RH(15%RH) 恒温、恒湿中に24
時間以上放置後測定 印加電圧500V(DC)、1分値、リング電極(JIS K-6911に
準拠)、単位はΩ/□。
【0047】*親水性接触角 24℃,50%RH恒温、恒湿中
に24時間以上放置後、0.1 μlのイオン交換水を滴下
し、測定。単位は度。 *汚れ付着試験 23℃、15%RH(80%RH)の環境下でダート
チャンバー試験(ASTM D2741-68 、ゴミ:10μmトナ
ー) 目視で判定 ○印 殆ど汚れ無し △印 汚れが少し付着 ×印 顕著な汚れ *エラーレート 23℃,15%RHの環境下でダートチャンバ
ー試験の後バイトエラーレートを測定 尚、比較例2のものについては、表面が均一でなく、ム
ラが有り、ゴミ付着前にあってもエラーが多かった。
又、表面を布で強く擦ると、表面電気抵抗が大きく劣化
した。
【0048】
【効果】本発明になるものは、塵や埃が付着し難く、す
なわち汚れが付き難く、しかもその効果が長期間にわた
って維持され、そして光記録媒体などに適用されたもの
は再生特性に優れたものであることが窺える。
【図面の簡単な説明】
【図1】光磁気ディスク本体の断面図
【図2】ハードコート層上の帯電防止層の模式図
【図3】ハードコート層上の帯電防止層の模式図
【図4】ハードコート層上の帯電防止層の模式図
【図5】ハードコート層上の帯電防止層の模式図
【図6】ハードコート層上の帯電防止層の模式図
【符号の説明】 A 光磁気ディスク本体 1 ポリカーボネイト基板 2 記録層 3 オーバーコート層 4 ハードコート層

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子中に導電性基とカチオン性基(又は
    アニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる少
    なくとも一つが基体の表面に介在させられてなることを
    特徴とする帯電防止が施された製品。
  2. 【請求項2】 分子中に導電性基とカチオン性基(又は
    アニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる少
    なくとも一つで処理してなることを特徴とする帯電防止
    が施された製品。
  3. 【請求項3】 基体の表面に介在させられた分子中に導
    電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有する
    剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つと、 この剤Aの上に介在させられた分子中にアニオン性基
    (又はカチオン性基)を有する剤Bの群の中から選ばれ
    る少なくとも一つとを具備することを特徴とする帯電防
    止が施された製品。
  4. 【請求項4】 基体の表面に介在させられた分子中に導
    電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有する
    剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つと、 この剤Aの上に介在させられた分子中にアニオン性基
    (又はカチオン性基)を有する剤Bの群の中から選ばれ
    る少なくとも一つと、 この剤Bの上に介在させられた分子中に導電性基とカチ
    オン性基(又はアニオン性基)とを有する剤Aの群の中
    から選ばれる少なくとも一つとを具備することを特徴と
    する帯電防止が施された製品。
  5. 【請求項5】 分子中に導電性基とカチオン性基(又は
    アニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる少
    なくとも一つで処理されると共に、分子中にアニオン性
    基(又はカチオン性基)を有する剤Bの群の中から選ば
    れる少なくとも一つで処理されてなることを特徴とする
    帯電防止が施された製品。
  6. 【請求項6】 分子中に導電性基とカチオン性基(又は
    アニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる少
    なくとも一つで処理されると共に、分子中にアニオン性
    基(又はカチオン性基)を有する剤Bの群の中から選ば
    れる少なくとも一つで処理されてなり、分子中に導電性
    基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有する剤A
    が二層以上にわたって介在していることを特徴とする帯
    電防止が施された製品。
  7. 【請求項7】 基体の表面に介在させられた分子中に導
    電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有する
    剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つと、 表面に介在させられた分子中に撥水及び撥油性基とアニ
    オン性基(又はカチオン性基)とを有する剤Cの群の中
    から選ばれる少なくとも一つとを具備することを特徴と
    する帯電防止が施された製品。
  8. 【請求項8】 基体の表面に介在させられた分子中に導
    電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有する
    剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つと、 表面に介在させられた分子中に撥水及び撥油性基とアニ
    オン性基(又はカチオン性基)とを有する剤Cの群の中
    から選ばれる少なくとも一つとを具備してなり、 前記剤Aによって基体の表面に二層以上の導電性膜が構
    成されてなることを特徴とする帯電防止が施された製
    品。
  9. 【請求項9】 分子中に導電性基とカチオン性基(又は
    アニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる少
    なくとも一つで処理されると共に、分子中に撥水及び撥
    油性基とアニオン性基(又はカチオン性基)とを有する
    剤Cの群の中から選ばれる少なくとも一つで処理されて
    なることを特徴とする帯電防止が施された製品。
  10. 【請求項10】 基体の表面に介在させられた分子中に
    導電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有す
    る剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つと、 この剤Aの上に介在させられた分子中にアニオン性基
    (又はカチオン性基)を有する剤Bの群の中から選ばれ
    る少なくとも一つと、 この剤Bの上に介在させられた分子中に導電性基とカチ
    オン性基(又はアニオン性基)とを有する剤Aの群の中
    から選ばれる少なくとも一つと、 表面に介在させられた分子中に撥水及び撥油性基とアニ
    オン性基(又はカチオン性基)とを有する剤Cの群の中
    から選ばれる少なくとも一つとを具備することを特徴と
    する帯電防止が施された製品。
  11. 【請求項11】 基体の表面に介在させられた分子中に
    導電性基とカチオン性基(又はアニオン性基)とを有す
    る剤Aの群の中から選ばれる少なくとも一つと、 この剤Aの上に介在させられた分子中にアニオン性基
    (又はカチオン性基)を有する剤Bの群の中から選ばれ
    る少なくとも一つと、 この剤Bの上に介在させられた分子中に導電性基とカチ
    オン性基(又はアニオン性基)とを有する剤Aの群の中
    から選ばれる少なくとも一つと、 表面に介在させられた分子中に撥水及び撥油性基とアニ
    オン性基(又はカチオン性基)とを有する剤Cの群の中
    から選ばれる少なくとも一つとを具備してなり、 前記剤Bと剤Aとが複数にわたって介在させられてなる
    ことを特徴とする帯電防止が施された製品。
  12. 【請求項12】 分子中に導電性基とカチオン性基(又
    はアニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる
    少なくとも一つで処理されると共に、分子中にアニオン
    性基(又はカチオン性基)を有する剤Bの群の中から選
    ばれる少なくとも一つで処理され、更に分子中に撥水及
    び撥油性基とアニオン性基(又はカチオン性基)とを有
    する剤Cの群の中から選ばれる少なくとも一つで処理さ
    れてなることを特徴とする帯電防止が施された製品。
  13. 【請求項13】 分子中に導電性基とカチオン性基(又
    はアニオン性基)とを有する剤Aの群の中から選ばれる
    少なくとも一つで処理されると共に、分子中にアニオン
    性基(又はカチオン性基)を有する剤Bの群の中から選
    ばれる少なくとも一つで処理され、更に分子中に撥水及
    び撥油性基とアニオン性基(又はカチオン性基)とを有
    する剤Cの群の中から選ばれる少なくとも一つで処理さ
    れてなり、前記剤Bによる処理と剤Aによる処理が繰り
    返して行われてなることを特徴とする帯電防止が施され
    た製品。
  14. 【請求項14】 選ばれる剤Aのカチオン性基(又はア
    ニオン性基)に対応して基体の表面にアニオン性基(又
    はカチオン性基)が介在させられていることを特徴とす
    る請求項1〜請求項13の帯電防止が施された製品。
  15. 【請求項15】 カチオン性基はアミン基であることを
    特徴とする請求項1〜請求項14の帯電防止が施された
    製品。
  16. 【請求項16】 アニオン性基はスルホン酸基、カルボ
    キシル基、リン酸基、あるいはこれらの基であって塩を
    形成したものであることを特徴とする請求項1〜請求項
    14の帯電防止が施された製品。
  17. 【請求項17】 剤Aは、π共役鎖を有するものであ
    り、このπ共役鎖を主鎖とするポリイオンであることを
    特徴とする請求項1〜請求項14の帯電防止が施された
    製品。
  18. 【請求項18】 剤Aによる一層の厚さが5〜50Å、
    剤Aによる総厚さが5〜5000Åであることを特徴と
    する請求項1〜請求項13の帯電防止が施された製品。
  19. 【請求項19】 剤Cは、炭化水素基、シリコーン鎖あ
    るいはフッ化炭素基を有するものであることを特徴とす
    る請求項7〜請求項13の帯電防止が施された製品。
  20. 【請求項20】 剤Cは、-CH3,-(CH2)n - ,-CF3ある
    いは-(CF2)n - (但し、nは1又は2以上の整数)を有
    するものであることを特徴とする請求項7〜請求項13
    の帯電防止が施された製品。
  21. 【請求項21】 剤Cによる総厚さが5〜1000Åで
    あることを特徴とする請求項7〜請求項13の帯電防止
    が施された製品。
  22. 【請求項22】 基体が記録媒体であることを特徴とす
    る請求項1〜請求項21の帯電防止が施された製品。
  23. 【請求項23】 基体が鉛筆硬度H以上のハードコート
    膜が設けられてなる記録媒体であることを特徴とする請
    求項1〜請求項22の帯電防止が施された製品。
  24. 【請求項24】 ハードコート膜は(メタ)アクリロイ
    ル基を有する重合性化合物が重合されてなることを特徴
    とする請求項23の帯電防止が施された製品。
  25. 【請求項25】 ハードコート膜は親水性の基を持つこ
    とを特徴とする請求項23または請求項24の帯電防止
    が施された製品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006243674A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Canon Inc 光学素子及び光学機器
JP2007031372A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Shin Etsu Polymer Co Ltd 多官能アクリルアミドモノマーおよびその製造方法、導電性高分子塗料、導電性塗膜
JP2009238361A (ja) * 2009-05-15 2009-10-15 Shin Etsu Polymer Co Ltd 光情報記録媒体
US8893347B2 (en) 2007-02-06 2014-11-25 S.C. Johnson & Son, Inc. Cleaning or dusting pad with attachment member holder

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