JPH071683A - 積層樹脂フィルム - Google Patents

積層樹脂フィルム

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JPH071683A
JPH071683A JP17275893A JP17275893A JPH071683A JP H071683 A JPH071683 A JP H071683A JP 17275893 A JP17275893 A JP 17275893A JP 17275893 A JP17275893 A JP 17275893A JP H071683 A JPH071683 A JP H071683A
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Shigeo Yugawa
重男 湯川
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充史 杉田
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Kiwa Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層樹脂シートにおいて、装飾効果を維持
し、屋外での耐候性を飛躍的に向上させることを目的と
する。 【構成】 本願発明に係る積層樹脂フィルムは、表面層
1と、少なくとも1つ以上の層を持った下層2とを有し
てなり、表面層1と下層2とは積層されることにより一
枚のフィルムを形成するものであり、上記表面層1は、
フッ素系樹脂フィルムにて形成され、上記下層2をなす
層のうち少なくとも1つは、ウレタン系樹脂層、特にポ
リウレタン系の樹脂層を備えるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、積層樹脂フィルムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屋外用のフィルムとして、塩化ビ
ニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フッ素系樹脂等の各
種合成樹脂を主成分とするフィルムが使用されてきた。
しかし塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等を主成
分とするフィルムでは、比較的短期間の暴露により光沢
低下、クラックの発生や、汚染され易い、といった欠点
があり、長期耐久性は期待できなかった。又、フッ素系
樹脂フィルムに関しては、その樹脂フィルム自体の耐候
性は問題なく長期使用が可能であったが、その製法上高
温加熱が必要とされ、樹脂に添加された紫外線吸収剤は
ほとんど昇華し、製造されたフィルム内部には存在しな
いという事態が生じる欠点があった。このためフッ素フ
ィルムが問題なく長期耐候性を保持しているにも関わら
ず、このフッ素フィルムの下層例えば、粘着剤、印刷イ
ンキ、粘着対象物の表面樹脂等の紫外線による劣化を防
ぐことができず、市場で大きな問題となっていた。又、
それらのフッ素系フィルムは、アクリル系樹脂フィルム
等と比較して透明性が劣り、又顔料分散性に劣るため透
明性に優れた着色フィルムを製造することも困難であっ
た。その上フッ素系樹脂は、その特性上外部との相互作
用が極めて小さな表面が形成されるため非粘着性を示
す。それ故、任意の対象物に貼着するために粘着剤、接
着剤等をフッ素フィルムに被着させるには、このフッ素
フィルムの表面にコロナ放電等の物理的処理を施す必要
があった。コロナ放電処理は電極とロールの間にフィル
ムを通し、高電圧を印加してコロナ放電を発生する方法
であるが、適性な装置の選定に加えて電極近傍の雰囲気
の安定性に充分留意しなければ、安定した強固な接着を
得ることが難しい等の問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの欠点を解決す
るため、フッ素系樹脂と低温で溶融可能な樹脂と共押し
出しして積層フィルムにした製品も市販されている。こ
れは、この低温溶融可能な樹脂層に紫外線吸収剤を添加
して、被着体表面を紫外線から保護し、またこの低温溶
融可能な樹脂そのものにホットメルト接着剤の機能を付
与して上記の欠点を解決しようとしたものである。しか
し、紫外線が表面側のフッ素樹脂層を透過してしまうた
め、この低温溶融可能な樹脂層が、紫外線により劣化
し、積層フィルムとしての耐久性を充分に発揮すること
ができなかった。結局、このような従来の技術では、表
面層の耐久性と、その下層の耐久性とを両立させること
は困難であると諦められていた。本願発明は、上記課題
の解決を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明はフッ素系樹脂
フィルムとポリウレタン系樹脂フィルムからなる屋外用
の超高耐候性を有し且つ透明性に優れた積層樹脂フィル
ムを提供するものであり、このような積層樹脂シートは
接着剤または粘着剤を介して或いは熱ラミネート等の手
段により任意の対象物に装飾効果を与えると共にこの対
象物の屋外での耐候性を飛躍的に向上させることができ
る。即ち、本願第1の発明に係る積層樹脂フィルムは、
表面層1と、少なくとも1つ以上の層を持った下層2と
を有してなり、表面層1と下層2とは積層されることに
より一枚のフィルムを形成するものであり、上記表面層
1は、フッ素系樹脂フィルムにて形成され、上記下層2
をなす層のうち少なくとも1つは、ウレタン系樹脂層で
あることを特徴とするものである。本願第2の発明に係
る積層樹脂フィルムは、上記第1の発明にあって、フッ
素系樹脂フィルムが、溶剤に可溶なフルオロオレフィン
系共重合体から形成されたものであることを特徴とする
ものである。本願第3の発明に係る積層樹脂フィルム
は、上記第1の発明にあって、フッ素系樹脂フィルム
が、溶剤可溶なフルオロオレフィン系共重合体と溶剤可
溶なアクリル系重合体から形成されたものであることを
特徴とするものである。本願第4の発明に係る積層樹脂
フィルムは、上記第1の発明にあって、フッ素系樹脂フ
ィルムが、反応性官能基を有する溶剤に可溶なフルオロ
オレフィン系共重合体から形成されたものであることを
特徴とするものである。本願第5の発明に係る積層樹脂
フィルムは、上記第1の発明にあって、フッ素系樹脂フ
ィルムが、反応性官能基を有する溶剤に可溶なるフルオ
ロオレフィン系共重合体と、この反応性官能基と反応す
る硬化剤又は硬化触媒或いはこの双方との反応により形
成されたものであることを特徴とするものである。本願
第6の発明に係る積層樹脂フィルムは、上記第1の発明
にあって、フッ素系樹脂フィルムが、反応性官能基を有
する溶剤に可溶なるフルオロオレフィン系共重合体と、
この反応性官能基と同一の反応性官能基を有するアクリ
ル系重合体と、この反応性官能基と反応する硬化剤又は
硬化触媒或いはこの双方との反応により形成されたもの
であることを特徴とするものである。本願第7の発明に
係る積層樹脂フィルムは、上記第4又は第5又は第6の
発明にあって、反応性官能基が、水酸基、エポキシ基、
カルボキシル基、シリルオキシカルボニル基のうち、少
なくとも1つを有するものであることを特徴とするもの
である。本願第8の発明に係る積層樹脂フィルムは、上
記第5又は第6又は第7の発明にあって、硬化剤が、ポ
リイソシアネート、ブロックイソシアネート、アミノ樹
脂、ポリエポキシ化合物、ポリアミン化合物、ポリカル
ボキシ化合物、ポリシリルオキシカルボニル化合物のう
ち、少なくとも1つを有するものであることを特徴とす
るものである。本願第9の発明に係る積層樹脂フィルム
は、上記第1の発明にあって、フッ素系樹脂フィルム
が、紫外線吸収剤又は酸化防止剤或いはこの双方を含有
するものであることを特徴とするものである。本願第1
0の発明に係る積層樹脂フィルムは、上記第1乃至第9
のいずれかの発明にあって、ウレタン系樹脂層が、高分
子量ジオールとポリイソシアネートとを重合させること
によって得られるポリウレタン樹脂からなることを特徴
とするものである。本願第11の発明に係る積層樹脂フ
ィルムは、上記第10の発明にあって、高分子量ジオー
ルは、平均分子量約600〜約5000の高分子量ジオ
ールであることを特徴とするものである。本願第12の
発明に係る積層樹脂フィルムは、上記第10又は第11
の発明にあって、ポリイソシアネートが、脂肪族又は脂
環族ジイソシアネート或いはこの双方を含むものである
ことを特徴とするものである。本願第13の発明に係る
積層樹脂フィルムは、上記第1乃至第9のいずれかの発
明にあって、ウレタン系樹脂フィルム2が、高分子量ジ
オールとポリイソシアネートとイソシアネート基と反応
する基を2個以上有する低分子の化合物を重合させるこ
とによって得られるポリウレタン樹脂からなることを特
徴とするものである。本願第14の発明に係る積層樹脂
フィルムは、上記第13の発明にあって、高分子量ジオ
ールが、平均分子量約600〜約5000の高分量ジオ
ールであり、上記ポリイソシアネーが、脂肪族又は脂環
族ジイソシアネート或いはこの双方を含むものであり、
上記イソシアネート基と反応する基を2個以上有する低
分子の化合物が平均分子量約200以下の低分子量ジア
ミンであることを特徴とするものである。本願第15の
発明に係る積層樹脂フィルムは、上記第1乃至第9のい
ずれかの発明にあって、ウレタン系樹脂フィルムが、紫
外線吸収剤又は酸化防止剤或いはこの双方を含有するも
のであることを特徴とするものある。本願第16の発明
に係る積層樹脂フィルムは、上記第1乃至第9又は第1
5のいずれかの発明にあって、ウレタン系樹脂フィルム
2が、約30kg/cm2 〜約600kg/cm2 の範囲内にあ
る100%伸長時の引張り強度を有するものであること
を特徴とするものである。
【0005】本願発明は、鋭意研究を重ねた結果、表面
層1としてフッ素系樹脂フィルムを、下層2にウレタン
系樹脂フィルムを使用することにより極めて耐久性に優
れかつ透明性、着色性にも優れその上、表面フッ素系樹
脂層で確実に紫外線を遮断できる積層樹脂フィルムが得
られることが見いだされ、完成するに至った。即ち本願
発明は、上記の通り、フッ素系樹脂フィルムからなる表
面層に、ウレタン系樹脂層を積層することにより積層樹
脂フィルムを形成するものである。
【0006】上記表面層1をなすフッ素系樹脂フィルム
は、厚さ約0.5〜300μmで全光線透過率が約50
%以上であり、上記下層2をなすウレタン系樹脂層は、
厚さ約1〜500μmで100%伸長時の引張り強度が
約30kg/cm2 〜600kg/cm2 の範囲にある。従っ
て、このような数値特性を得るべく、本願発明に係る積
層樹脂フィルムは、表面層1が、フッ素系樹脂フィルム
にて形成され、その厚さは約0.5〜300μmに調整
され、特に好ましくは約2〜200μmに、最も好まし
くは約3〜100μmに調整されるのが適当である。上
記厚さが約0.5μm未満の場合は、下層の保護の為の
紫外線遮断効果が乏しく又、長期使用の為のフィルム強
度も乏しく好まない。又上記厚さが約300μmを越え
る場合は、均一でフラットなフィルムを形成するのが困
難になる。その上剛直性が増し、作業性が悪くなり、コ
ストも高くなるため、好ましくない。又、表面層1は、
全光線透過率が約50%以上、好ましくは約60%以上
更に好ましくは70%以上になるように調整される。全
光線透過率が50%未満の場合は、下地の鮮映性が損な
われ、透明着色性を損なうので好ましくない。下層2を
なすウレタン系樹脂層は、その厚さが約1〜500μm
に調整され、好ましくは約2〜400μmに、特に好ま
しくは約3〜300μmに調整されるのが適当である。
上記厚さが約1μm未満の場合には、着色層として使用
するに際し、顔料の含有率が高くなり過ぎ、ウレタンの
特長である強伸性が低下して好ましくなく、又、500
μmを越える場合は、均一でフラットなフィルムを形成
するのが困難になる。その上、コストも高くなるため、
好ましくない。又、下層2は、100%伸長時の引張り
強度が約30Kg/平方cm〜600Kg/cm2 、好ましくは
約40Kg/平方cm〜500Kg/cm2 、特に好ましくは約
50Kg/cm2 〜400Kg/cm2 に調整されるのが適当で
ある。100%伸長時の引張り強度が約30Kg/cm2
満の場合は、フィルムの腰がなくなる上に、フィルムの
ブロッキング等が生じて好ましくない。約600Kg/cm
2 を越える場合は、フィルムの剛直性が増し、曲面等の
3次元貼り適性が低下して好ましくない。
【0007】表面層1として使用されるフィルムは、フ
ルオロオレフィン類をフッ素モノマー成分として得られ
るフッ素系樹脂を主成分とするものであり、このような
フッ素系樹脂の具体的なものとしては、ポリフッ化ビニ
リデン、フッ化ビニリデンーテトラフルオロエチレンー
ヘキサフルオロプロピレン共重合体のようなフルオロオ
レフィン類の単独重合体あるいはフルオロオレフィン類
の共重合体に加えて、各種フルオロオレフィン類とフル
オロオレフィン以外の単量体類との共重合体が挙げられ
る。
【0008】これらのうち、汎用溶剤に対する溶解性が
良くフィルムを製造する上での作業上の点からすれば、
フルオロオレフィン類の共重合体あるいはフルオロオレ
フィン類とフルオロオレフィン以外の単量体との共重合
体が特に好ましい(以下、これらをフルオロオレフィン
系共重合体とも称する)。このような、フルオロオレフ
ィン系共重合体を調整するに際して使用されるフルオロ
オレフィンの具体的なものとしては、フッ化ビニル、フ
ッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、テトラフルオ
ロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフル
オロプロピレンおよびC1 〜C18なる(パー)フルオロ
アルキルトリフルオロビニルエーテル等が挙げられる。
これらのフルオロオレフィンを2種以上共重合すること
によりフルオロオレフィン類のみを単量体成分とする共
重合体が得られる。又、前記フルオロオレィン類とこれ
らと共重合可能な単量体類との共重合により溶剤に可溶
なフルオロオレフィン系共重合体を調整することができ
る。このフルオロオレフィン類と共重合可能なビニル系
単量体の具体的なものとしては、メチルビニルエーテ
ル、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテ
ル、シクロヘキシルビニルエーテル、シクロペンチルビ
ニルエーテル等のアルキル若しくはシクロアルキルビニ
ルエーテル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸
ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサイフク酸ビニル、安
息香酸ビニル、p−t−ブチル安息香酸ビニル、シクロ
ヘキサンカルボン酸ビニル、酢酸イソプロペニル等のカ
ルボン酸ビニルエステル類、2−ヒドロキシエチルビニ
ルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、
4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−ヒドロキシ
エチルアリルエーテル、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート等の水酸基を有する単量体類、アクリル
酸、メタアクリル酸の如カルボキシル基を含有する単量
体類、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、、N,N−ジメチルアミノエチルビニルエーテル
の如きアミノ基を有する単量体類、グリシジルビニルエ
ーテル、グリシジル(メタ)アクリレートの如きエポキ
シ基を有する単量体類、トリメトキシビニルシラン、ト
リエトキシビニルシラン、2−トリメトキシエチルビニ
ルエーテル、r−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シランの如き加水分解性シリル基を有する単量体類、2
−トリメチルシリルオキシエチルビニルエーテル、4−
トリメチルシリルオキシブチルビニルエーテルの如きシ
リルオキシ基を有するビニル系単量体類、トリメチルシ
リル(メタ)アクリレート、ビニル−5−トリメチルシ
リルオキシカルボニルペンタノエートの如きシリルオキ
シカルボニル基を有する単量体類、更にエチレン、プロ
ピレン、塩化ビニル、各種アルキル(メタ)アクリレー
ト等が挙げられる。このような単量体のうち、共重合体
性、塗膜性能等の点のから、官能基を有しないビニルエ
ステルやビニルエーテル類を必須成分として使用するこ
とが特に好ましく、更に、必要に応じて前記した如き反
応性官能基を有する単量体を共重合すれば良い。
【0009】本発明を実施するに当たって用いられるフ
ルオロオレフィンとフルオロオレフィン以外の単量体と
の共重合体として好適なものとしては、フルオロオレフ
ィン約15〜70重量%、反応性官能基を含有するビニ
ル系単量体約0〜30重量%及び、これらと共重合可能
な他の単量体類約5〜85重量%を共重合して成るもの
である。フルオロオレフィンの使用量が約15重量%未
満では耐久性と防汚効果が不充分であるし、約70重量
%を越えると汎用溶剤への溶解性が低下して作業性を悪
くするので好ましくない。又使用される共重合体の重量
平均分子量としては、作業性とフィルムの耐久性の点か
ら、約5000〜400000、更には、約7000〜
300000の範囲内にあることが好ましい。
【0010】このようなフルオロオレフィン系共重合体
の具体的なものあるいは調整方法の具体例は、特開昭5
3−96088、特開昭57−34107、特開昭59
−102962、特開昭61−113607、特開昭6
1−57609、特開昭61−141713、特開昭6
2−84137、特開昭62−185740、特開昭6
4−29450号公報等に記載されている通りである。
又、本発明で使用されるフルオロオレフィン系共重合体
の調整方法として、予め調整したフルオロオレフィンと
カルボン酸ビニルエステルを必須成分とする共重合体を
加水分解して水酸基を有する重合体に変換したり、水酸
基を有するフルオロオレフィン系重合体に2塩基酸無水
物を付加することによりカルボキシ基を有する重合体に
変換したりする方法も採用できる。
【0011】前述のフルオロオレフィン系重合体のうち
反応性官能基として水酸基を含有する共重合体の市販品
の代表的なものには、大日本インキ化学工業株式会社製
フルオネートK−700、K−701、K−702、K
−703、K−704、旭硝子株式会社製ルミフロンL
F−100、LF−200、LF−300、LF−40
0、LF−500、LF−600、セントラル硝子株式
会社製セフラルコートA−101B、A−201TB、
A−100TMBなどがある。
【0012】本願発明の積層樹脂フィルムの表面層1で
あるフッ素系樹脂フィルムは、前述の通りフルオロオレ
フィン系共重合体とアクリル系重合体から調整すること
もできる。ここにいうアクリル系重合体とは、アクリル
酸エステル若しくはメタアクリル酸エステルを必須成分
とする単独重合体または共重合体であり、前記した如き
反応性官能基を有するもの及び有しないもののいずれも
が使用可能である。このアクリル系重合体としては公知
慣用の各種のものが使用できるが、耐久性及び作業性の
点から、重量平均分子量として約5000〜40000
0さらには約7000〜300000を有するものが特
に好ましい。表面層用の樹脂として前記した通りフルオ
ロオレフィン系共重合体とアクリル系重合体を併用する
場合には、前者と後者の比率は重量比で、約30:70
〜約98:2、更に好ましくは約40:60〜約95:
5の範囲内にあることが望まれる。アクリル系重合体の
使用量が約2%未満では付与したいアクリル系重合体の
特性が発揮されないし、約70重量%を越えると耐久性
と防汚効果が不充分となるので好ましくない。
【0013】本願発明の積層樹脂フィルムを形成するに
際して、フルオロオレフィン系共重合体及びアクリル系
重合体は有機溶剤に溶解した形で使用される。フルオロ
オレフィン系共重合体もしくはブレンドされるアクリル
系重合体が前記した如き反応性官能基を有する場合に
は、硬化剤として当該反応性官能基と反応する官能基を
有するものを配合することもできる。反応性官能基とし
て加水分解性シリル基を有する場合には、酸類、塩基あ
るいは各種有機錫化合物の硬化触媒を配合できる。又、
既述の通り、硬化剤を配合させる場合にも、硬化反応を
促進するに適した触媒を添加することもできる。フルオ
ロオレフィン系共重合体の反応性官能基が水酸基若しく
はシリルオキシ基の場合には、ポイリイソシアネート、
ブロックポイリイソシアネート、アミノ樹脂、金属アル
コキシド若しくは金属キレート化合物を、又反応性官能
基がエポキシ基の場合には、ポリカルボキシ化合物、ポ
リシリルオキシカルボニル化合物、ポリアミン化合物等
を、更に反応性官能基がカルボキシル基若しくはシリル
オキシカルボニル基の場合には、ポリエポキシ化合物、
エポキシシラン化合物、金属キレート化合物等を、又更
に反応性官能基がアミノ基の場合には、ポリエポキシ化
合物もしくはエポキシシラン化合物を、硬化剤として配
合できる。フルオロオレフィン系共重合体或いはフルオ
ロオレフィン系共重合体とアクリル系共重合体のブレン
ド物に硬化剤としてアミノ樹脂を配合する場合には、前
記ベース樹脂成分約100重量部に対してアミノ樹脂を
約5〜100重量部好ましくは約10〜60部配合すれ
ば良い。
【0014】又、アミノ樹脂以外の硬化剤を配合する場
合には、フルオロオレフィン系共重合体あるいはフルオ
ロオレフィン共重合体とアクリル系重合体ブレンド物中
の反応性官能基1当量に対して硬化剤中の官能基が約
0.2〜2.5当量、更に好ましくは約0.5〜1.5
当量の範囲内となる様に硬化剤を配合すれば良い。
【0015】前述した表面層1を形成せしめたるために
使用される組成物には、紫外線吸収剤又は酸化防止剤或
いはこれら双方を添加して表面層に、これらを含有せし
めることにより長期耐久性をいっそう向上させることが
できる。このような紫外線吸収剤としては公知慣用のも
のを使用でき、代表的なものとしてはヒドロキシベンゾ
フェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリ
チル酸エステル系化合物、シュウ酸アニリド系化合物、
不飽和ニトリル系化合物等が挙げられる。酸化防止剤の
代表的なものとしては、ヒンダード系化合物、ヒンダー
ドフェノール系化合物、ホスファイト系化合物等があ
り、これらの使用が適当である。
【0016】又、有機溶剤としては従来の周知のものが
使用可能であり、具体的には、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、エチルセロソルブアセテート等のエステル系、トル
エン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素
系、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、
エチルシクロヘキサン等の脂肪族もしくは脂環族系炭化
水素、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−ブタノール、イソブタノール等のアルコール系、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノンの如きケトン系溶剤類等が挙げられ
る。これらのうち、硬化剤にポリイソシアネート化合物
を使用する場合には、アルコール系溶剤の使用は避けな
ければならない。
【0017】図1に示すように、表面層1と下層2とを
有する本願の発明の積層樹脂フィルムにおいて、下層2
を構成する樹脂フィルムは、ポリウレタン系樹脂で形成
される。ポリウレタン系樹脂樹脂としてはポリオールと
ポリイソシアネートとを反応せしめることにより得られ
るポリウレタン樹脂からなる樹脂組成物であれば良い。
更に、イソシアネート基と反応する基を2個以上有する
低分子の化合物を鎖伸長剤として、使用すればより好適
である。本願発明に使用されるポリオールとしては、ポ
リエステルポリオール、ポリエーテルポリオールの単独
或いはこれらの混合物が適当である。又特に好適なポリ
オールとしては、高分子量ジオールが掲げられる。高分
子量ジオールとして用いられるものとしては、ポリエス
テル系ジオール、ポリエーテル系ジオールの単独あるい
はこれらの混合物が使用できる。
【0018】使用に適したポリエステル系ジオールとし
ては、例えば、エチレングリコール、1,2−プロピレ
ングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、
2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、3,3−メチル−1,5−ペンタ
ンジオール、1,8−オクタンジオール、ジエチレング
リコール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロ
ヘキサン−1,4−ジメタノール等の1種又は2種以上
のジオールと、コハク酸、マレイン酸、アジピン酸、グ
ルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘ
キサヒドロイソフタル酸等のジカルボン酸の1種又は2
種との縮合物などである。
【0019】前記ジオールを開始剤とするr−ブチロラ
クトン、ε−カプロラクトン等の開環重合物も挙げられ
る。更にまたポリ(ヘキサメチレンカーボネート)ジオ
ール等のポリ炭酸エステルジオールも挙げられる。ポリ
エーテル系ジオールとしては、ポリエステル系ジオール
の項で前記したジオールを開始剤とするエチレンオキサ
イドの単独あるいは2種以上の開環重合物などである。
又テトラヒドロフランの開環重合物も、使用可能なもの
として挙げられる。特に上記したジオールのうち数平均
分子量が約600〜5000の高分子量ジオールが好適
である。一方において、数平均分子量が約600未満で
あると塗膜が硬くなりすぎ、又ウレタン樹脂を重合する
上で必要とするジオールのモル数が増加し、それにとも
なってイソシアネート量も増加するので、結晶性が上が
り塗膜が失透すると共に溶剤への溶解性も低下し、フィ
ルム加工上の作業性も悪くなる。又、数平均分子量が約
5000を越えると塗膜の強度が極端に低下し、積層フ
ィルムの加工適性が悪くなる。さらに上記した数平均分
子量約600〜5000の高分子量ジオールの中で耐光
性、耐加水分解性が優れる点でポリ(アルキレンカーボ
ネート)ジオールを用いれば好適である。
【0020】イソシアネート基と反応する基を2個以上
有する低分子の化合物としてはポリオールやポリアミン
の1種又は2種以上の混合物が使用できる。とりわけ鎖
長剤において、好適な低分子量の化合物としては、ジオ
ールやジアミン類が挙げられる。このジオールとして適
当なものは、例えば、エチレングリコール、1,4−ブ
チレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキ
サン−1,4−ジメタノール等である。又このジアミン
類として適当なものは、エチレンジアミン、1,2−プ
ロピレンジアミン、1,3−プロピレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン、ヒドラジン、ピペラジン、N,
N’−ジアミノピペラジン、2−メチルピペラジン、
4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソホロ
ジアミン等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を併
用できる。更にはモノイソシアネート、3官能以上のイ
ソシアネートを用いてもよい。上述の鎖伸長剤のなかで
も、とりわけ数平均分子量が約200以下の低分子量ジ
アミンが好適である。数平均分子量が約200を越える
とウレタン樹脂の凝集力が低下し、ウレタン樹脂の特長
である強伸度が出なくなり好ましくない。
【0021】ポリイソシアネートとしては例えば、トリ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート等の芳香族ジイソシアネートやヘキサメチレンジイ
ソシアネート、リジンジイソシアネート、シクロヘキサ
ンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、テトラメチルキシリレンイソシアネー
ト等の脂肪族或いは脂環族ジイソシアネートやトリフェ
ニルメタントリイソシアネート、ポリフェニルポリメチ
レンポリイソシアネート、カルボジイミド基を含むポリ
イシアネート、アルファネート基を含むポリイソシアネ
ート、イソシアヌレート基を含むポリイソシアネートな
どが適切である。更に上述のポリイシアネートの中で
も、耐候性等がすぐれる点で脂肪族或いは脂環族ジイソ
シアネートがより好適である。上記したポリウレタン系
樹脂は、有機溶剤中で溶液重合することにより得られ
る。
【0022】有機溶剤としては、ジメチルフォルムアミ
ド、セロソルブアセテート、酢酸エチル、メチルエチル
ケトン、トルエン、テトラヒドロフラン、イソプロパノ
ール、シクロヘキサノン等の有機溶剤が使用することが
できる。溶液反応は、通常有機溶剤中で、必要に応じて
触媒の存在下、約50〜120℃の反応温度で、5〜1
0時間行われる。上記反応において高分子量ジオールと
イソシアネートと鎖伸長剤の反応順序も特に制限されな
いが、通常高分子量ジオールとジイソシアネートとをイ
ソシアネート基過剰の条件で反応せしめて、末端イソシ
アネート基のウレタンプレポリマーを得、これと鎖伸長
剤を反応させる方法が採用されることが多い。ジオール
とジイソシアネート、必要に応じて用いられる鎖伸長剤
の反応割合は特に制限されないが、通常ジオールと鎖伸
長剤の合計活性水素原子量を1.00当量としたとき、
約0.95〜1.10当量となる重量割合である。
【0023】ポリウレタン樹脂を製造するに際し、必要
ならば触媒及び安定剤を使用することができる。触媒と
しては例えばトリエチルアミン、トリエチレンジアミ
ン、モルホリン等の含窒素化合物、酢酸カリウム、ステ
アリン酸亜鉛、オクチル酸錫等の金属塩、ジブチル錫ジ
ラウレートの如き有機金属化合物が挙げられる。安定剤
としては、置換ベンゾトリアゾール類などの紫外線に対
する安定剤、フェノール誘導体などの熱酸化に対する安
定剤などを加えることができる。これらの触媒や安定剤
は、ポリウレタン樹脂を製造する際に任意の段階で加え
ることができる。本願発明に、使用可能なポリウレタン
系樹脂には、紫外線吸収剤又は酸化防止剤或いはこの双
方を添加して長期耐久性をいっそう向上させることがで
きる。このような紫外線吸収剤としては、従来周知のも
のが使用でき、代表的なものとしてはヒドロキシベンゾ
フェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリ
チル酸エステル系化合物、シュウ酸アニリド系化合物、
不飽和ニトリル系化合物等が挙げられる。酸化防止剤の
代表的なものとしてはヒンダードアミン系化合物、ヒン
ダーフェノール系化合物、ホスファイト系化合物等があ
る。更に本発明に使用可能なポリウレタン系樹脂には、
必要に応じて加水分解防止剤、顔料、染料、増粘剤、消
泡剤、界面活性剤、帯電防止剤、難燃剤、消臭剤、分散
剤、粘着付与剤樹脂、充填剤、架橋剤等を添加すること
ができる。尚、本発明では上記ポリウレタン樹脂と共
に、必要ならば通常用いられているその他の樹脂、例え
ばポリウレタン樹脂、塩化ビニルー酢酸ビニル系共重合
体、塩化ビニループロピオン酸ビニル系共重合体、ポリ
ビニルブチラール系樹脂、繊維素系樹脂、ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂及びフェノキシ樹脂、ポリアミド樹
脂、アミノ樹脂、アクリル樹脂等を併用することもでき
る。又、上記ポリウレタン樹脂の数平均分子量は、通常
約5000〜100000、中でも約2000〜500
00であることが好ましい。
【0024】図1に示される積層樹脂フィルムの製造
は、第1工程にて、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムや工程紙の如き支持フィルム上に乾燥膜厚が約0.5
〜300μm、好ましくは約2〜200μm、更に好ま
しくは約3〜100μmになるように、前記表面層1用
の塗料を塗布し、未乾燥の状態で、あるいは常温もしく
は加熱により乾燥する。次に第2工程において、前記下
層フィルム用の塗料を乾燥膜厚約1〜500μm好まし
くは約2〜400μmになるように塗布し、常温もしく
は加熱により乾燥する。この第1及び第2工程によっ
て、積層樹脂フィルムの製造がなされる。又、上記第1
及び第2工程における塗料塗布後の乾燥条件は、塗料原
料として使用されるベース樹脂の種類、ベース樹脂中の
反応性官能基の種類、硬化剤の種類、および溶剤の種類
に応じて適宜決定される。上記各工程における塗料の塗
布は、スプレー塗装によっても良いし、ナイフコータ
ー、コンマコーター、ロールコーター、リバースロール
コーター、フローコーター等の通常用いられる塗装装置
を使用して行うこともできる。また本発明の積層樹脂フ
ィルムの各層を形成するために使用される塗料として顔
料を含まないクリヤー塗料を使用することにより着色の
ない積層樹脂フィルムが得られるが、図1の表面層1及
び下層2を形成する塗料として顔料含む着色塗料を使用
することにより着色した積層樹脂フィルムを得ることも
できる。このような着色塗料を得る際に使用される顔料
としては、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリ
ーン、キナクリドンレッドもしくはハンザイエローのよ
うな有機系顔料や酸化鉄レッド、酸化鉄イエロー、チタ
ンホワイト、コバルトブルーの如き無機系顔料等公知慣
用のものが適している。
【0025】上記工程を経て得られる本願発明に係る積
層樹脂フィルムは、前述の通り下層のウレタン系樹フィ
ルムが形成された後、このウレタン系樹脂フィルムに重
ねて粘着剤層又は又は接着剤層を形成し、更に、必要に
応じてこの粘着剤層3又は接着剤層4等に剥離紙を貼合
わせて、最終製品とすることもできる(図1)。以下に
本願発明の実施例について、具体的に説明するが、記載
の数値は特に断りのない限り基準的なものであり、この
ような数値に限定するものではない。
【0026】
【実施例1】図1に示す表面層1用の樹脂組成物を調整
するに当り、フッ素樹脂としてフルオネートK−703
(大日本インキ化学工業株式会社製、重量平均分子量4
0000、固形分水酸基価72、不揮発分約60%)、
硬化剤としてアミノ樹脂スーパーベッカミンJ−820
−60(大日本インキ化学工業株式会社製、不揮発分約
60%)、硬化触媒としてネイキュアー3525(楠本
化成株式会社製)、紫外線吸収剤としてチヌビン900
(チバガイギー社製)、酸化防止剤としてチヌビン29
2(チバガイギー社製)を使用した。この実施例1にお
ける表面層1用樹脂組成物の配合例(数値は重量部)を
掲げると、フルオネートK−703が約100部、スー
パーベッカミンJ−820−60が約30部、ネイキュ
アー3525が約2部、チヌビン900が約1部、チヌ
ビン292が約1部である。そして、前記組成物を支持
フィルムに乾燥膜厚が約20μになる様に塗布し、約1
40℃で約10分間加熱乾燥を行い、表面層1用のフィ
ルムを得た。続いて上記表面層1フィルム側にポリカー
ボネート系無黄変型ウレタン樹脂NY−331(大日本
インキ化学工業株式会社製、不揮発分約25%、溶剤D
MF、100%モジュラス約55kg/cm2 )を用い、乾
燥膜厚が約20μmになるように塗布し、約140℃で
約10分間加熱乾燥を行った。こうして得られた積層樹
脂フィルムの表面に、図1へ示す通り、アクリル系粘着
剤ファインタックSPS−1016(大日本インキ化学
工業株式会社製)約100重量部と架橋剤フアインタッ
クTA−101−K約2重量部の混合溶液を塗布し、乾
燥して厚さ約35μmの粘着剤層3を形成し、さらに、
この粘着剤層に塗布面をシリコンコートした剥離紙4を
貼り合わせて最終製品とした。
【0027】
【実施例2】この実施例2において、積層樹脂フィルム
は、表面層1の樹脂組成物の配合液を下記のように変更
する以外は、構造、寸法、及び製造方法等は、前記実施
例1の場合と同様である。詳述すると、この実施例での
表面層1用樹脂組成物の配合例(数値は重量部)は、フ
ルオネートK−700(大日本インキ化学工業株式会社
製、重量平均分子量約70000、固形分水酸基価4
8、不揮発分約50%)が約100部、スミマールM−
100C(住友化学工業株式会社製、不揮発分約100
%)が約15部、ネイキュアー3525が約1.3部、
チヌビン900が約1部、チヌビン292が約1部であ
る。
【0028】
【実施例3】本実施例3の積層樹脂フィルムは、表面層
1の樹脂組成物の配合液を下記のように変更する以外
は、構造、寸法、及び製造方法等は、実施例1の場合と
同様である。詳述すると、この実施例での表面層1用樹
脂組成物の配合例(数値は重量部)は、重量平均分子量
約45000なるヘキサフルオロプロピレン/エチルビ
ニルエーテル/ベオバー9/アジピン酸モノビニル=5
0/15/20/15(重量比)共重合体の溶液(ベオ
バー9:オランダ国シェル社製の分岐脂肪酸のビニルエ
ステル、溶剤は、トルエン/n−ブタノール=70/3
0重量比の混合溶剤、不揮発分約50%)が約100
部、エポキシ当量170なるソルビトールポリグリシジ
ルエーテルが約7.4部、ジアザビシクロオクタンが約
0.6部、チヌビン900が約1部、チヌビン292が
約1部である。
【0029】
【実施例4】この実施例4の積層樹脂フィルムも、表面
層1用の樹脂組成物の混合液を下記のように変更する以
外は、構造、寸法、及び製造方法等は、実施例1の場合
と同様である。詳述すると、表面層1用樹脂組成物の配
合例(数値は重量部)は、重量平均分子量約30000
なるテトラフルオロエレチン/ピバリン酸ビニル/エチ
ルビニルエーテル/トリメトキシシリルエチルビニルエ
ーテル=40/25/15/20(重量比)共重合体の
溶液(溶剤:トルエン/n−ブタノール=70/30重
量比の混合溶剤、不揮発分:約50%)が約100部、
そして、ジブチル錫ジアセテートが約0.5部、シーソ
ーブ102(白石カルシウム株式会社製)が約1部であ
る。
【0030】
【実施例5】この実施例5の積層樹脂フィルムも、表面
層1用の樹脂組成物の混合液を下記のように変更する以
外は、構造、寸法、及び製造方法等は、実施例1の場合
と同様である。詳述すると、表面層1用樹脂組成物の配
合例(数値は重量部)は、フルオネート K−700が
約100部、重量平均分子量20,000のイソブチル
メタアクリレート/n−ブチルアクリレート/β−ヒド
ロキシエチルメタアクリレート=65/20/15(重
量比)共重合体の溶液(溶剤はトルエン/酢酸ブチル=
70/30重量比の混合溶剤、不揮発分約50%)が約
30部、バーノックDN−980(大日本インキ化学工
業株式会社製ポリイソシアネート樹脂、不揮発分約75
%、イソシアネート含有率約15.0%)が約26. 4
部、チヌビン900が約1部、チヌビン292が約1部
である。
【0031】次に比較例について説明する。先ずこの比
較例において、片面にコロナ放電処理が施された市販の
テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体フィルムの
コロナ放電処理面に、シリコーンコートした剥離紙に乾
燥膜厚が約35μmになるように塗布されたアクリル系
粘着剤を、貼り合わせてサンプルとした。このとき使用
したアクリル系粘着剤と架橋剤は、配合及び乾燥につい
て上述の各実施例と同様である。
【0032】下記表1へ各実施例及び比較例の初期値
(張り付け基板はABS)を示し(全光線透過率(%)
はフィルム単体の透過率を測定した。)、表2へサンシ
ャイン促進耐候性テスト(1000時間テスト後)の結
果を示す。又表3へQUV促進耐候性テスト(1000
時間テスト後)の結果を示す。表4は、張り付け基板を
アルミニウムとした場合の初期値を示している。更に、
表5へ、サンシャイン促進耐候性テスト(12000時
間テスト後)を示す。各表において、サンプル1は実施
例1の結果、サンプル2は実施例2の結果、サンプル3
は実施例3の結果、サンプル4は実施例4の結果、サン
プル5は実施例5の結果、サンプル0は比較例の結果、
サンプルAはABS板の結果を示している。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】尚、実施例及び比較例で行った試験の方法
は、下記の通りである。全光線透過率については、分光
光度計(島津製作所製)を用い、JISK−6718に
準拠して測定した。光沢度については、デジタル変角光
沢計(スガ試験機株式会社製)を用い、JISZ874
1(鏡面光沢度測定方法)に規定する方法2(60度鏡
面光沢)によって測定した。但し、アルミニウム基板に
貼付したテストピースに関しては75度鏡面光沢によっ
て測定した。色相について、SMカラーコンピューター
(スガ試験機株式会社製)を用い、JISZ8722の
4.3.1の条件aの測定に準拠して色の測定を行っ
た。色差については、CIE1976(L*a*b*)
色空間において、次の数1によって計算した。
【0039】
【数1】
【0040】第1促進耐候性試験(QUVウェザォメー
ター)については、積層樹脂フィルムを市販のABS板
(新神戸電気株式会社製)に貼り付け、十分室温で放置
した後、QUV(TheQ−Panel Compan
y:ザキューパネル社製)で促進試験を行った。このと
きの暴露条件は、ブラックパネル温度約60°CにてU
V光照射4時間及びブラックパネル温度約50℃にて結
露約4時間を1サイクルとした。約1000時間経過時
に測定し、外観検査として、変色、ふくれ、ひび割れ、
スケールの発生、端のはがれ、腐食、汚染などを調べ
た。第2促進耐候製試験(サンシャインウェザォメータ
ー)については、積層樹脂フィルムを市販のABS板
((新神戸電気株式会社製)に貼り付け、十分室温で放
置した後、デューサイクル・サンシャインースーパーロ
ングライフウェザォメーター(スガ試験機株式会社製)
を用い、JISZ−9117の7.5の(2) に示す方法
で暴露し測定した。約1000時間経過時に測定し、外
観検査として、変色、ふくれ、ひび割れ、スケールの発
生、端のはがれ、汚染などを調べた。表4の試験につい
ては、貼り付け基板をアルミニウムに変更し、促進時間
を約12000時間とした以外は、上記第2促進耐候性
試験の場合と、ほぼ同様である。
【0041】以下、試験及びその結果について総括す
る。キャスティングによる製法のため、フィルム外観
は、均一にフラットであり、従来のフッ素系フィルム製
品に見られるダイ筋、ピンホールは発生しない。各実施
例のサンプルは、透明性(全光線率約93%)と優れた
着色性を有している。従来のフッ素系フィルム製品は、
フッ素含有率の関係で静電気が非常に発生しやすく、ゴ
ミ、チリ等が付着して作業性が悪いが、本願発明に係る
フィルムは、通常のマーキングフィルムと同様の作業が
可能である。従来のフッ素系フィルム製品は、フィルム
面にコロナ放電処理を行わなければ粘着剤の接着力が発
現しない。従って、シート同志の継ぎ貼りのときに必要
な重ね貼りの作業ができない。これを解決するためにコ
ロナ放電処理を行ったとしても、その効果は経時に減少
し、又、コロナ放電処理効果が十分に発揮されている間
に使用されたとしても反対にフッ素フィルムの特徴であ
る非粘着性を失ってしまうという問題が発生する。一
方、本願発明に係るフッ素フィルムは、重ね貼りに何ら
問題がなく使用が可能である。本願発明に係るフィルム
は、紫外線を確実にカットするので、下層の保護を十分
に果たすことが可能である。これに対して従来品は、既
述の通り、UVAを含有させることができないので、フ
ッ素フィルム自体は、十分に耐久性を保持しているにも
かかわらず、下層が劣化するという問題が生じる。この
点を解決するために、粘着剤層にUVAを添加して紫外
線カットを試みているが、フッ素フィルムと粘着剤の界
面で粘着剤の劣化が起こり、粘着剤分子の切断、架橋反
応が生じる。その結果粘着剤の性能が損なわれて、フィ
ルムの剥離、収縮、めくれ上がり等の問題が生じてく
る。このような問題点を本願発明の実施により解決され
た。更に、本願発明の実施にフッ素インキ(紀和化学工
業株式会社製、FFシリーズ)を使用することにより、
スクリーン印刷が可能となり、さまざまなデザインを付
与することができる。これは、従来のフッ素フィルム製
品がインキを密着させることができないのに比して、著
しく優れた効果を得るものである。更に、必要な着色を
施した本願発明に係るフィルムを、従来から市販されて
いる再帰反射シート等に重ね刷りを行えば、印刷が不要
となる。従来は、再帰反射シート等の表面にスクリーン
印刷を行って各種デザイン物及び標識等の製作を行って
いたが、シートの耐候性に比較して印刷インキの耐候性
が悪く、どうしてもインキの変退色は避けられなかっ
た。そのために、印刷後にクリヤーコート加工すること
が欠かせなかった。従ってこれらに二次加工を施すのに
非常に手間がかかり、又少量のデザイン物のためにもそ
の都度、スクリーンを作製しなくてはならず、コストも
高くなった。このような点についても本願発明に係るフ
ィルムは、コンピュータカットを施して、必要なデザイ
ン物を作製することが容易に行え、人件費及びスクリー
ンの節約が可能となり、作業環境の向上をも実現し得る
ものである。
【0042】
【発明の効果】本願第1の発明の実施によって、屋外用
の超高耐候性を有し且つ透明性に優れた積層樹脂フィル
ムを提供することが可能となった。このような積層樹脂
シートは接着剤または粘着剤を介して或いは熱ラミネー
ト等の手段により任意の対象物に装飾効果を与えると共
に該対象物の屋外での耐候性を飛躍的に向上させること
ができる。又本願第2乃至第9の発明の実施によって、
上記第1の発明において、表面層の特に優れたフィルム
を提供することが可能となった。更に本願第10乃至第
16の発明の実施によって、第1の発明において、下層
の特に優れたフィルムを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す略断面図である。
【符号の説明】
1 表面層 2 下層

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面層(1) と、少なくとも1つ以上の層
    を持った下層(2) とを有してなり、表面層(1) と下層
    (2) とは積層されることにより一枚のフィルムを形成す
    るものであり、上記表面層(1) は、フッ素系樹脂フィル
    ムにて形成され、上記下層(2) をなす層のうち少なくと
    も1つは、ウレタン系樹脂層であることを特徴とする積
    層樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 上記フッ素系樹脂フィルムは、溶剤に可
    溶なフルオロオレフィン系共重合体から形成されたもの
    であることを特徴とする請求項1記載の積層樹脂フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 上記フッ素系樹脂フィルムは、溶剤に可
    溶なフルオロオレフィン系共重合体と溶剤可溶なアクリ
    ル系重合体から形成されたものであることを特徴とする
    請求項1記載の積層樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 上記フッ素系樹脂フィルムは、反応性官
    能基を有する溶剤に可溶なフルオロオレフィン系共重合
    体から形成されたものであることを特徴とする請求項1
    記載の積層樹脂フィルム。
  5. 【請求項5】 上記フッ素系樹脂フィルムは、反応性官
    能基を有する溶剤に可溶なるフルオロオレフィン系共重
    合体と、この反応性官能基と反応する硬化剤及び/又は
    硬化触媒との反応により形成されたものであることを特
    徴とする請求項1記載の積層樹脂フィルム。
  6. 【請求項6】 上記フッ素系樹脂フィルムは、反応性官
    能基を有する溶剤に可溶なるフルオロオレフィン系共重
    合体と、この反応性官能基と同一の反応性官能基を有す
    るアクリル系重合体と、この反応性官能基と反応する硬
    化剤及び/又は硬化触媒との反応により形成されたもの
    であることを特徴とする請求項1記載の積層樹脂フィル
    ム。
  7. 【請求項7】 上記反応性官能基は、水酸基、エポキシ
    基、カルボキシル基、シリルオキシカルボニル基のう
    ち、少なくとも1つを有するものであることを特徴とす
    る請求項4又は請求項5又は請求項6記載の積層樹脂フ
    ィルム。
  8. 【請求項8】 上記硬化剤は、ポリイソシアネート、ブ
    ロックイソシアネート、アミノ樹脂、ポリエポキシ化合
    物、ポリアミン化合物、ポリカルボキシ化合物、ポリシ
    リルオキシカボニル化合物のうち、少なくとも1つを有
    するものであることを特徴とする請求項5又は請求項6
    又は請求項7記載の積層樹脂フィルム。
  9. 【請求項9】 上記フッ素系樹脂フィルムは、紫外線吸
    収剤及び/又は酸化防止剤を含有するものであることを
    特徴とする請求項1記載の積層樹脂フィルム。
  10. 【請求項10】 上記ウレタン系樹脂層は、高分子量ジ
    オールとポリイソシアネートとを重合させることによっ
    て得られるポリウレタン樹脂からなることを特徴とする
    請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請
    求項5又は請求項6又は請求項7又は請求項8又は請求
    項9記載の積層樹脂フィルム。
  11. 【請求項11】 上記高分子量ジオールは、平均分子量
    約600〜約5000の高分子量ジオールであることを
    特徴とする請求項10記載の積層樹脂フィルム。
  12. 【請求項12】 上記ポリイソシアネートは、脂肪族及
    び/又は脂環族ジイソシアネートであることを特徴とす
    る請求項10又は請求項11記載の積層樹脂フィルム。
  13. 【請求項13】 上記ウレタン系樹脂フィルムは、高分
    子量ジオールとポリイソシアネートとイソシアネート基
    と反応する基を2個以上有する低分子の化合物を重合さ
    せることによって得られるポリウレタン樹脂からなるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は
    請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7又は請
    求項8又は請求項9記載の積層樹脂フィルム。
  14. 【請求項14】 上記高分子量ジオールは、平均分子量
    約600〜約5000の高分量ジオールであり、上記ポ
    リイソシアネートは、脂肪族及び/又は脂環族ジイソシ
    アネートであり、上記イソシアネート基と反応する基を
    2個以上有する低分子の化合物が平均分子量約200以
    下の低分子量ジアミンであることを特徴とする請求項1
    3記載の積層樹脂フィルム。
  15. 【請求項15】 上記ウレタン系樹脂フィルムは、紫外
    線吸収剤及び/又は酸化防止剤を含有するものであるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は
    請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7又は請
    求項8又は請求項9記載の積層樹脂フィルム。
  16. 【請求項16】 上記ウレタン系樹脂フィルムは、約3
    0kg/cm2 〜約600kg/cm2 の範囲内にある100%
    伸長時引張り強度を有するものであることを特徴とする
    請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請
    求項5又は請求項6又は請求項7又は請求項8又は請求
    項9又は請求項15記載の積層樹脂フィルム。
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