JPH07168265A - カメラ用防水ケース - Google Patents

カメラ用防水ケース

Info

Publication number
JPH07168265A
JPH07168265A JP34241693A JP34241693A JPH07168265A JP H07168265 A JPH07168265 A JP H07168265A JP 34241693 A JP34241693 A JP 34241693A JP 34241693 A JP34241693 A JP 34241693A JP H07168265 A JPH07168265 A JP H07168265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
knob
lid
case body
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34241693A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoichi Ito
京一 伊藤
Masami Fujita
雅己 藤田
Kojiro Yoshida
康二郎 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP34241693A priority Critical patent/JPH07168265A/ja
Publication of JPH07168265A publication Critical patent/JPH07168265A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作ノブに正転もしくは逆転のとき所定以上
のトルクがかかると、操作ノブが空転するため、カメラ
に備えられる機構をそのまま使用することができ、組み
付けの作業性がよいと共に、操作ノブの支持部に過剰の
負荷がかかることがなくシール性が損なわれることが防
止され、水密性を一層確実にすることができるカメラ用
防水ケースを提供する。 【構成】 フィルム巻き上げノブ4を有するカメラ1を
水密に収納し、少なくともカメラ1の撮影レンズ3及び
ファインダ6に対応する部分を透明にしたカメラ用防水
ケース10において、フィルム巻き上げノブ4に噛み合
い回転させる操作軸16と、この操作軸16に回転力を
クラッチ機構100を介して与える操作ノブ20とを備
え、フィルム巻き上げノブ4に回転を規制する力が作用
すると、操作ノブ20の回転力がクラッチ機構100に
より操作軸16へ伝達することが遮断されて操作ノブ2
0を空転可能に構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラ用防水ケース
に係り、特にレンズ付きフィルムユニットのようにフィ
ルム巻き上げを手動で行うカメラを水密に収納するカメ
ラ用防水ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フィルム巻き上げを手動で行うカメラと
して、例えばレンズ付きフィルムユニットがあり、この
レンズ付きフィルムユニットは、購入時点ですでにフィ
ルムが装填されており、このものは撮影後にユーザーは
レンズ付きフィルムユニットからフィルムを取り出す等
の手間をかけることなく、そのままレンズ付きフィルム
ユニットごと現像取り扱い店に出せばよいから取扱が容
易である。
【0003】このようなレンズ付きフィルムユニット
は、簡易なカメラであり、例えば水中でも利用できるよ
うにする目的で、レンズ付きフイルムユニットを防水す
るカメラ用防水ケースが提案されている。このカメラ用
防水ケースは、レンズ付きフィルムユニットを水密に収
納し、少なくとも撮影レンズ及びファインダに対応する
部分を透明にしている。そして、これまで提案されてい
るカメラ用防水ケースでは、ケース本体に回動可能に設
けた操作ノブの操作により、レンズ付きフィルムユニッ
トに設けられたフィルム巻き上げノブを回転させて、フ
ィルムを巻き上げていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レンズ付き
フィルムユニットのフィルム巻き上げノブは、例えば次
に撮影するために1駒分巻き上げると、フィルム巻き上
げノブの回転が規制される。また、フィルム巻き上げノ
ブを誤って逆転させることがないように規制されてい
る。このため、例えば特開平5−61114号公報に
は、フィルム巻き上げノブに巻き止めがかかった際に、
操作ノブに正転もしくは逆転のトルクがかかると、レン
ズ付きフィルムユニットとカメラ用防水ケースの間に設
けた板バネによってレンズ付きフィルムユニットが動い
てギヤの嵌合が外れ、操作ノブが空転するようにしてい
る。ところで、板バネを用いるため、部品点数が増加
し、コストが嵩み、しかもレンズ付きフィルムユニット
とカメラ用防水ケースの間の狭いスペースに板バネを組
み付けるため、組み付けに手数を要し、作業性が悪い。
【0005】また、カメラ用防水ケースでは、例えば操
作ノブにより回転する操作軸の下にギヤを設け、このギ
ヤをレンズ付きフィルムユニットのフィルム巻き上げノ
ブに直接噛合させ、操作ノブの操作により片持ちで支持
された操作軸を回転してフィルム巻き上げノブを回転さ
せて、フィルムを巻き上げるものがある。このものは、
フィルム巻き上げノブに巻き止めがかかった際に、操作
ノブに正転もしくは逆転のトルクがかかると、片持ちで
支持された操作軸のたわみでギヤの噛み合いが外れ、操
作ノブが空転するようにしている。ところで、片持ちで
支持された操作軸のたわみでギヤの噛み合いが外れるた
め、操作軸の支持部に過剰の負荷がかかり、シール性が
損なわれて防水性に問題がある。
【0006】また、カメラ用防水ケースを、ケース本体
と蓋とで構成したものがあるが、ケース本体と蓋とを溶
着したり、開放部分の構造が2重構造だったりして解体
が容易でない。このため、例えば、ケース本体と蓋とを
シール性を持たせて解体可能に嵌合したものがあり、こ
のものではフィルムの撮影が終了するとケース本体と蓋
との間にドライバー等の工具を差し込み、工具で蓋をこ
じることで解体しているが、工具の差し込みが容易でな
く作業性が悪い。このため、解体を容易にするためにケ
ース本体に切り溝を設けて工具の差し込みを容易にする
ものがあるが、切り溝が大きなテーパー面となってお
り、嵌合部分の解体部分が分かりにくいし、工具で蓋を
押し挙げるときの支えがなくて嵌合が強いと外すのが容
易でない。
【0007】また、カメラ用防水ケースをケース本体と
蓋とで水密に嵌合して構成したものでは、例えばレンズ
付きフィルムユニットは夏の炎天下等で使用されること
が多く、熱によって内部の空気が膨張するため、その圧
力でケース本体や蓋が塑性変形して、ケース本体と蓋と
の嵌合部分にすきが生じ、漏水もしくは分解することが
ある。また、例えば、ケース本体の塑性変形で、レンズ
面、巻き上げ機構等の部分が変形することによって性能
が劣る部分が生じることがある。このため、例えばカメ
ラ用防水ケースの体積を小さくして内部の環境変化がお
こりにくい形状にしたものや、ケース本体と蓋を厚くし
て強度を向上させて塑性変形しないようにすることが考
えられるが、体積を小さくするには一定の限界があり、
またケース本体と蓋を厚くすると、その分カメラ用防水
ケースが大きくなってかさばったり、重量が嵩む等で携
帯に不便である。
【0008】この発明は、かかる問題点に鑑みてなされ
たものである。請求項1記載の発明は、操作ノブに正転
もしくは逆転のとき所定以上のトルクがかかると、操作
ノブが空転するため、カメラに備えられる機構をそのま
ま使用することができ、組み付けの作業性がよいと共
に、操作ノブの支持部に過剰の負荷がかかることがなく
シール性が損なわれることが防止され、水密性を一層確
実にすることができるカメラ用防水ケースを提供するこ
とを目的としている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、ケース本体
と蓋との嵌合部分のシール性が確保されて水密性が一層
向上すると共に、嵌合部からの解体が容易であるカメラ
用防水ケースを提供することを目的としている。
【0010】また、請求項3記載の発明は、環境変化に
よってケース本体と蓋とが塑性変形することを阻止し、
これにより水漏れや性能関係の劣化を防止して水密性を
一層確実にすることができるカメラ用防水ケースを提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、フィルム巻き上げノブを有
するカメラを水密に収納し、少なくとも前記カメラの撮
影レンズ及びファインダに対応する部分を透明にしたカ
メラ用防水ケースにおいて、前記フィルム巻き上げノブ
に噛み合い回転させる操作軸と、この操作軸に回転力を
クラッチ機構を介して与える操作ノブとを備え、前記フ
ィルム巻き上げノブに回転を規制する力が作用すると、
前記操作ノブの回転力が前記クラッチ機構により前記操
作軸へ伝達することが遮断されて前記操作ノブを空転可
能に構成したことを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明は、フィルム巻き上げ
ノブを有するカメラを水密に収納し、少なくとも前記カ
メラの撮影レンズ及びファインダに対応する部分を透明
にしたカメラ用防水ケースを、解体可能に嵌合するケー
ス本体と蓋とで構成し、前記ケース本体の前記蓋と嵌合
する部分に突起を形成し、この突起に工具を挿入可能な
切欠を形成し、前記突起を前記工具の作用支点として前
記蓋を前記工具により解体可能に構成したことを特徴と
している。
【0013】請求項3記載の発明は、フィルム巻き上げ
ノブを有するカメラを水密に収納し、少なくとも前記カ
メラの撮影レンズ及びファインダに対応する部分を透明
にしたカメラ用防水ケースを、解体可能に嵌合するケー
ス本体と蓋とで構成し、この蓋を弾性変形可能な部材で
形成したことを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、カメラのフィルム巻
き上げノブに正転もしくは逆転を規制する力が作用し
て、操作ノブの回転に所定以上のトルクがかかると、ク
ラッチ機構が作動して操作ノブを空転させる。このよう
に、操作ノブに正転もしくは逆転のときに所定以上のト
ルクがかかると、従来のような板バネを用いることがな
く、カメラに備えられる機構をそのまま使用して操作ノ
ブを空転することができ、板バネのような特別の部材が
不要であり、組み付けの作業性がよい。
【0015】しかも、操作ノブが空転するときに、操作
ノブの支持部に過剰の負荷がかかることがないため、シ
ール性が損なわれることが防止され、水密性を一層確実
にすることができる。
【0016】請求項2記載の発明では、ケース本体の蓋
と嵌合する部分に突起を形成し、この突起に工具を挿入
可能な切欠を形成しており、ケース本体の蓋と嵌合する
部分に直接に切欠が形成されないから、解体する嵌合部
分のシール性が確保されて水密性が一層向上する。しか
も、解体時に、ケース本体の突起に形成した切欠に工具
を挿入して蓋を押し上げるが、このとき突起が工具の作
用支点となるため、工具で蓋を容易に解体することがで
きる。
【0017】請求項3記載の発明では、カメラ用防水ケ
ースをケース本体と蓋とで構成し、この蓋を弾性変形可
能な部材で形成しており、環境変化によってケース本体
や蓋が塑性変形することを阻止し、これにより水漏れや
性能の劣化を防止して水密性を一層確実にすることがで
きる。
【0018】
【実施例】以下、この発明のカメラ用防水ケースを図面
に基づいて説明する。図1はカメラ用防水ケースの正面
図、図2はカメラ用防水ケースの平面図、図3はカメラ
用防水ケースの背面図、図4はカメラ用防水ケースの側
面図、図5は図4のV−V線に沿う断面図、図6は図1
のVI-VI線に沿う断面図、図7は工具で蓋を解体する状
態を示す断面図、図8は図4のVIII-VIII線に沿う断面
図、図9は図3のIX-IX線に沿う断面図である。
【0019】この実施例では、フィルム巻き上げノブを
有するカメラ1として、レンズ付きフィルムユニットを
用いており、このカメラ1には予めパトローネ付き35
ミリフィルムが装填されており、レリーズボタン2の押
圧により撮影レンズ3を通して撮影される。そして、カ
メラ1のフイルム巻き上げノブ4を矢印A方向に回すこ
とによってフィルムの巻き上げが行なわれ、このフィル
ム巻き上げノブ4は、例えば次に撮影するために1駒分
巻き上げると、次の撮影に備えてシャッタチャージが行
われ、フィルム巻き上げノブ4の回転が規制される。ま
た、フィルム巻き上げノブ4を誤って逆転させることが
ないようにカメラ1に設けたストッパ5により逆方向の
回転が規制されている。このカメラ1としてのレンズ付
きフィルムユニットについては、この出願人による特開
昭62−62882号及び特開平1−137215号公
報等に詳述されている。
【0020】このフィルム巻き上げノブ4を有するカメ
ラ1は、カメラ用防水ケース10に水密に収納され、こ
のカメラ用防水ケース10はカメラ1の少なくとも撮影
レンズ3及びファインダ6に対応する部分を透明にして
いるが、この実施例ではカメラ用防水ケース10をケー
ス本体11と蓋12とで構成し、ケース本体11は透明
のプラスチック製であり、蓋12は着色して不透明のプ
ラスチック製である。
【0021】ケース本体11は底面に開口部11aが形
成され、この開口部11aの外周には突起11bが形成
され、さらに開口部11aの先端の外周に形成された凹
部11cには環状のパッキン13が嵌合されている。蓋
12には外側リブ12aと内側リブ12bが形成されて
おり、この外側リブ12aの内面の全周にシリコノイル
を塗布し、外側リブ12aと内側リブ12bの間にケー
ス本体11の開口部11aを嵌合して水密構造となって
いる。蓋12の外側リブ12aの内面の全周にシリコノ
イルを塗布することで、ケース本体11と蓋12とを嵌
合する時に、ケース本体11の凹部11cに嵌合した環
状のパッキン13がめくれることを防止している。
【0022】また、このケース本体11と蓋12の嵌合
によって、ケース本体11の前側の3箇所と、後側の3
箇所に形成された係合凹部11dに、蓋12の前側の3
箇所と、後側の3箇所に形成された係合凸部12cを係
合してフック止めすることによってケース本体11と蓋
12が固定され、これによりカメラ1がカメラ用防水ケ
ース10に水密に収納される。ケース本体11の突起1
1bには係合凹部11dに対向する位置に、ドライバー
等の工具14を挿入可能な切欠11eを形成し、突起1
1bを工具14の作用支点として蓋12を解体可能に構
成している。
【0023】このように、ケース本体11の蓋12と嵌
合する部分に突起11bを形成し、この突起11bに工
具を挿入可能な切欠11eを形成しており、ケース本体
11の蓋12と嵌合する部分に直接に切欠が形成されな
いから、解体する嵌合部分のシール性が確保されて水密
性が一層向上する。しかも、撮影後にカメラ用防水ケー
ス10からカメラ1を取り出すには、ケース本体11の
突起11bに形成した切欠11eに工具14を挿入して
蓋12を押し上げるが、このとき突起11bが工具14
の作用支点となるため、工具14で蓋12を容易に解体
することができる。
【0024】ケース本体11の上部には水中ファインダ
60が傾動可能に取り付けられ、この水中ファインダ6
0により水中で撮影画枠を設定することで所定の撮影を
容易に行うようにしている。この水中ファインダ60を
使用しない時には、倒してケース本体11の上部の保持
部61に保持されて邪魔にならないようにしている。
【0025】また、ケース本体11の上部にはカメラ1
のレリーズボタン2と対向する位置に、環状の内側リブ
11fと外側リブ11gが形成され、この内側リブ11
fの中心部にはケース本体11の上部を貫通して貫通孔
11hが形成されている。この貫通孔11hにゴムシャ
ッタ15の軸部15aを挿入させ、さらにこの軸部15
aを覆う傘部15bの外周部15cを内側リブ11fと
外側リブ11gの間に挿入して取付け、これによりレリ
ーズ部が水密構造になっている。従って、撮影時にゴム
シャッタ15を押すと、軸部15aがレリーズボタン2
を押し、これによりレリーズされる。レリーズ操作が終
了すると、ゴムシャッタ15の傘部15bの弾性力で初
期位置に復帰する。
【0026】ケース本体11の上部には操作軸16が、
ケース本体11に形成された軸受部11iと、ケース本
体11に固定された軸受17とによって回動可能に支持
されている。軸受17はケース本体11にカシメ用の突
出部を形成しておき、軸受17を嵌め込んだ後に熱カシ
メにより突出部11jを変形させて外れないようにして
いる。このように、操作軸16は軸受部11iと軸受1
7によって確実に支持されている。操作軸16と軸受1
7との間はパッキン18によってシールされ、また軸受
17とケース本体11との間はパッキン19によってシ
ールされ、巻き上げ操作部は水密構造になっている。
【0027】操作軸16の下部にはギヤ部16aが一体
的に形成され、このギヤ部16aはカメラ1のフィルム
巻き上げノブ4に噛み合っており、この操作軸16の回
転によりフィルム巻き上げノブ4が回転される。また、
操作軸16のギヤ部16aを先細形状にしたことによっ
て、ケース本体11の開口部11aからカメラ1を挿入
したときに、操作軸16のギヤ部16aとフィルム巻き
上げノブ4の外周に形成したギヤ状の凹凸とが確実に噛
合する。
【0028】また、操作軸16の上部には操作ノブ20
が受体21を介してビス22で締付固定され、操作ノブ
20は操作軸16に対して回動可能に設けられている。
操作ノブ20の外周面にはギヤ状のローレット凹凸が形
成され、フイルム巻き上げ操作時の指掛かりを良好にし
ている。また、操作ノブ20の径は操作軸16のギヤ部
16aの径より大きく、好ましくはギヤ部16aと操作
軸16を覆い隠す大きさとなっている。
【0029】操作軸16にはクラッチプレート23がス
プライン係合され、クラッチプレート23は操作軸16
と一体に回転し、かつ操作軸上を軸方向に移動可能にな
っている。クラッチプレート23に形成された歯部23
aと、操作ノブ20の軸部20aに形成された歯部20
bは対向して位置しており、クラッチプレート23と軸
受17との間に設けたスプリング24でクラッチプレー
ト23の歯部23aが操作ノブ20の歯部20bと噛み
合うように付勢されており、これらでクラッチ機構10
0が構成されている。
【0030】従って、撮影する時には、操作ノブ20を
図1に示すように矢印方向へ回転してフィルムを巻き上
げるが、操作ノブ20を回転すると、クラッチ機構10
0を介して操作軸16が回転する。この操作軸16の回
転により、カメラ1のフィルム巻き上げノブ4が連動し
回転し、これによりフィルムが巻き上げられる。次に撮
影するために1駒分巻き上げると、カメラ1のレリーズ
チャージ機構が作動してフィルム巻き上げノブ4の回転
が規制される。このようにフィルム巻き上げノブ4にフ
ィルム巻上の回転を規制する力が作用すると、操作ノブ
20の回転に所定以上のトルクがかかり、さらに操作ノ
ブ20を回転させると、操作ノブ20の回転力で軸部2
0aの歯部20bがクラッチプレート23の歯部23a
上をスライドし、これによりクラッチプレート23がス
プリング24に抗して移動するため、操作ノブ20が空
転回転する。このように、クラッチ機構100が作動し
て操作ノブ20を空転させるため、カメラ1のフィルム
巻き上げノブ4の回転を規制する部材に過剰な荷重をか
けることが防止される。
【0031】また、フィルム巻き上げノブ4を誤って逆
転させることがないようにカメラ1に設けたストッパ5
により逆方向の回転が規制されており、例えば誤って操
作ノブ20を逆方向に回転することがあると、操作ノブ
20の回転に所定以上のトルクがかかり、さらに操作ノ
ブ20を回転させると、操作ノブ20の回転力で軸部2
0aの歯部20bがクラッチプレート23の歯部23a
上をスライドし、これによりクラッチプレート23がス
プリング24に抗して移動するため、操作ノブ20が空
転回転する。このように、クラッチ機構が作動して操作
ノブ20を逆方向に空転させるため、カメラ1のフィル
ム巻き上げノブ4の回転を規制するストッパ5に過剰な
荷重をかけることが防止される。
【0032】このように、操作ノブ20に正転もしくは
逆転のとき所定以上のトルクがかかると、操作ノブ20
が空転するため、従来のような板バネを用いることがな
く、カメラ1に備えられる機構をそのまま使用して操作
ノブ20を空転することができ、板バネのような特別の
部材が不要であり、組み付けの作業性がよい。
【0033】しかも、操作ノブ20が空転するときに、
操作ノブ20の支持部に過剰の負荷がかかることがない
ため、シール性が損なわれることが防止され、水密性を
一層確実にすることができる。
【0034】図10はクラッチ機構の他の実施例を示す
断面図である。この実施例では、図9に示す部材を同じ
符号を付したものは同様に構成されるから説明を省略す
る。この実施例では、操作軸16にクラッチプレート3
0がスプライン係合され、クラッチプレート30は操作
軸16と一体に回転可能になっている。操作ノブ20の
軸部20aと操作軸16にビス31で固定された支持プ
レート32との間にはスプリング33が設けられ、この
スプリング33により操作ノブ20の軸部20aの歯部
20bがクラッチプレート30の歯部30aと噛み合う
ようになっており、これらでクラッチ機構100が構成
されている。
【0035】従って、フィルム巻き上げノブ4に回転を
規制する力が作用し、操作ノブ20の回転に所定以上の
トルクがかかり、さらに操作ノブ20を回転させると、
操作ノブ20の回転力で軸部20aの歯部20bがクラ
ッチプレート30の歯部30a上をスライドし、これに
より操作ノブ20がスプリングに抗して移動するため、
操作ノブ20が空転回転する。
【0036】図11はカメラ用防水ケースのケース本体
と蓋との嵌合の他の実施例を示すケース本体と蓋との嵌
合部の断面図である。この実施例のカメラ用防水ケース
40は、解体可能に嵌合するケース本体41と蓋42と
で構成し、この蓋42を弾性変形可能な部材で形成した
ものであり、この実施例では蓋42をゴムで形成してい
る。ケース本体41の開口部41aの外周側部には係合
凹部41bが形成され、蓋42の嵌合部42aの内周に
は凸状42bが形成され、さらに嵌合部42aには係合
凹部41bに対応して係合凸部42cが形成されてい
る。従って、蓋42の嵌合部42aの係合凸部42bを
ケース本体41の開口部41aの係合凹部41bに係合
して嵌合され、この嵌合状態で蓋42の嵌合部42aの
凸状42bがケース本体41の開口部41aの外周41
cに押圧されてシールされ、水密構造となっている。蓋
42には底部の薄肉部42dが形成され、この薄肉部4
2dを形成することで蓋42を変形を容易にしている。
【0037】このように、カメラ用防水ケース40を、
解体可能に嵌合するケース本体41と蓋42とで構成
し、ケース本体41は透明のプラスチック製であるが、
蓋42を弾性変形可能な部材で形成している。このた
め、例えば夏の炎天下等で使用するとき、熱によって内
部の空気が膨張することがあっても、その圧力で蓋42
が膨張する。従って、ケース本体41や蓋42が塑性変
形することがなく、ケース本体41と蓋42との嵌合部
分にすきが生じることが阻止され、漏水もしくは分解す
ることが防止される。また、蓋42が膨張することで、
ケース本体41の塑性変形が防止されるから、ケース本
体41に設けられるレンズ面、巻き上げ操作部等の部分
の性能が維持される。また、蓋42の外側には薄肉部4
2dを形成することで、膨張を容易にすると共に、蓋4
2を軽量化し、蓋42の脱落防止にかかる負荷を軽減す
るようになっている。
【0038】また、図12はカメラ用防水ケースのケー
ス本体と蓋との嵌合の他の実施例を示すケース本体と蓋
との嵌合部の断面図である。この実施例では、ケース本
体41の開口部41aの先端部に係合凹部41dを形成
し、この係合凹部41dに対向して蓋42の内側底面に
係合凸部42eを形成している。また、蓋42の係合凸
部42eの外周に凸状42fを形成しており、蓋42の
係合凸部42cをケース本体41の係合凹部41bに嵌
合すると共に、蓋42の係合凸部42eをケース本体4
1の係合凹部41dに嵌合する。このケース本体41の
係合凹部41dに蓋42の係合凸部42eを係合するこ
とで、ケース本体41と蓋42との嵌合をより確実に
し、さらに係合凸部42eの凸状42fが係合凹部41
dに押圧されてシールし、ケース本体41と蓋42とが
水密構造になっている。
【0039】図13及び図14は蓋のさらに他の実施例
を示し、図13は蓋の平面図、図14は図13のXIV-XI
V線に沿う断面図である。この実施例の蓋52は図11
の実施例の蓋42と同様に、蓋52の嵌合部52aの内
周には凸状52bが形成され、さらに嵌合部52aには
係合凸部52cが形成されているが、蓋52の薄肉部5
2dは底面の2箇所に形成され、蓋52の膨張を容易に
すると共に、蓋52を軽量化し、蓋52の脱落防止にか
かる負荷を軽減するようになっている。また、蓋52の
薄肉部52dは底面に碁盤の目状に形成したり、蛇腹状
等に形成してもよい。
【0040】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、フィルム巻き上げノブに回転を規制する力が作用し
て、操作ノブの回転に所定以上のトルクがかかると、ク
ラッチ機構が作動して操作ノブを空転させるから、従来
のような板バネを用いることがなく、カメラに備えられ
る機構をそのまま使用して操作ノブを空転することがで
き、板バネのような特別の部材が不要であり、組み付け
の作業性がよい。
【0041】しかも、操作ノブが空転するときに、操作
ノブの支持部に過剰の負荷がかかることがないため、シ
ール性が損なわれることが防止され、水密性を一層確実
にすることができる。
【0042】請求項2記載の発明は、ケース本体の蓋と
嵌合する部分に突起を形成し、この突起に工具を挿入可
能な切欠を形成したから、ケース本体の蓋と嵌合する部
分に直接に切欠が形成されないため、解体する嵌合部分
のシール性が確保されて水密性が一層向上する。しか
も、解体時に、ケース本体の突起に形成した切欠に工具
を挿入して蓋を押し上げるが、このとき突起が工具の作
用支点となるため、工具で蓋を容易に解体することがで
きる。
【0043】請求項3記載の発明は、カメラ用防水ケー
スをケース本体と蓋とで構成し、この蓋を弾性変形可能
な部材で形成したから、環境変化によってケース本体や
蓋が塑性変形することを阻止し、これにより水漏れや性
能の劣化を防止して水密性を一層確実にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラ用防水ケースの正面図である。
【図2】カメラ用防水ケースの平面図である。
【図3】カメラ用防水ケースの背面図である。
【図4】カメラ用防水ケースの側面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図1のVI-VI線に沿う断面図である。
【図7】工具で蓋を解体する状態を示す断面図である。
【図8】図4のVIII-VIII線に沿う断面図である。
【図9】図3のIX-IX線に沿う断面図である。
【図10】クラッチ機構の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図11】カメラ用防水ケースのケース本体と蓋との嵌
合の他の実施例を示すケース本体と蓋との嵌合部の断面
図である。
【図12】カメラ用防水ケースのケース本体と蓋との嵌
合の他の実施例を示すケース本体と蓋との嵌合部の断面
図である。
【図13】蓋の平面図である。
【図14】図13のXIV-XIV線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 カメラ 3 撮影レンズ 4 フィルム巻き上げノブ 6 ファインダ 10 カメラ用防水ケース 16 操作軸 20 操作ノブ 100 クラッチ機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】ケース本体11は底面に開口部11aが形
成され、この開口部11aの外周には突起11bが形成
され、さらに開口部11aの先端の外周に形成された凹
部11cには環状のパッキン13が嵌合されている。蓋
12には外側リブ12aと内側リブ12bが形成されて
おり、この外側リブ12aの内面の全周にシリコンオイ
ルを塗布し、外側リブ12aと内側リブ12bの間にケ
ース本体11の開口部11aを嵌合して水密構造となっ
ている。蓋12の外側リブ12aの内面の全周にシリコ
ンオイルを塗布することで、ケース本体11と蓋12と
を嵌合する時に、ケース本体11の凹部11cに嵌合し
た環状のパッキン13がめくれることを防止している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】また、このケース本体11と蓋12の嵌合
によって、ケース本体11の前側の3箇所と、後側の3
箇所に形成された係合凸部11dに、蓋12の前側の3
箇所と、後側の3箇所に形成された係合凹部12cを係
合してフック止めすることによってケース本体11と蓋
12が固定され、これによりカメラ1がカメラ用防水ケ
ース10に水密に収納される。ケース本体11の突起1
1bには係合凸部11dに対向する位置に、ドライバー
等の工具14を挿入可能な切欠11eを形成し、突起1
1bを工具14の作用支点として蓋12を解体可能に構
成している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】従って、撮影する時には、操作ノブ20を
図2に示すように矢印方向へ回転してフィルムを巻き上
げるが、操作ノブ20を回転すると、クラッチ機構10
0を介して操作軸16が回転する。この操作軸16の回
転により、カメラ1のフィルム巻き上げノブ4が連動し
回転し、これによりフィルムが巻き上げられる。次に撮
影するために1駒分巻き上げると、カメラ1のレリーズ
チャージ機構が作動してフィルム巻き上げノブ4の回転
が規制される。このようにフィルム巻き上げノブ4にフ
ィルム巻上の回転を規制する力が作用すると、操作ノブ
20の回転に所定以上のトルクがかかり、さらに操作ノ
ブ20を回転させると、操作ノブ20の回転力で軸部2
0aの歯部20bがクラッチプレート23の歯部23a
上をスライドし、これによりクラッチプレート23がス
プリング24に抗して移動するため、操作ノブ20が空
転回転する。このように、クラッチ機構100が作動し
て操作ノブ20を空転させるため、カメラ1のフィルム
巻き上げノブ4の回転を規制する部材に過剰な荷重をか
けることが防止される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム巻き上げノブを有するカメラを水
    密に収納し、少なくとも前記カメラの撮影レンズ及びフ
    ァインダに対応する部分を透明にしたカメラ用防水ケー
    スにおいて、前記フィルム巻き上げノブに噛み合い回転
    させる操作軸と、この操作軸に回転力をクラッチ機構を
    介して与える操作ノブとを備え、前記フィルム巻き上げ
    ノブに回転を規制する力が作用すると、前記操作ノブの
    回転力が前記クラッチ機構により前記操作軸へ伝達する
    ことが遮断されて前記操作ノブを空転可能に構成したこ
    とを特徴とするカメラ用防水ケース。
  2. 【請求項2】フィルム巻き上げノブを有するカメラを水
    密に収納し、少なくとも前記カメラの撮影レンズ及びフ
    ァインダに対応する部分を透明にしたカメラ用防水ケー
    スを、解体可能に嵌合するケース本体と蓋とで構成し、
    前記ケース本体の前記蓋と嵌合する部分に突起を形成
    し、この突起に工具を挿入可能な切欠を形成し、前記突
    起を前記工具の作用支点として前記蓋を前記工具により
    解体可能に構成したことを特徴とするカメラ用防水ケー
    ス。
  3. 【請求項3】フィルム巻き上げノブを有するカメラを水
    密に収納し、少なくとも前記カメラの撮影レンズ及びフ
    ァインダに対応する部分を透明にしたカメラ用防水ケー
    スを、解体可能に嵌合するケース本体と蓋とで構成し、
    この蓋を弾性変形可能な部材で形成したことを特徴とす
    るカメラ用防水ケース。
JP34241693A 1993-12-14 1993-12-14 カメラ用防水ケース Pending JPH07168265A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34241693A JPH07168265A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 カメラ用防水ケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34241693A JPH07168265A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 カメラ用防水ケース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07168265A true JPH07168265A (ja) 1995-07-04

Family

ID=18353564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34241693A Pending JPH07168265A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 カメラ用防水ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07168265A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5602604A (en) * 1996-02-07 1997-02-11 Eastman Kodak Company Underwater one-time-use camera with combination film winding clutch and shutter release
WO2000057244A1 (fr) * 1999-03-19 2000-09-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Cassette porte-pellicule etanche equipee d'un objectif et technique d'assemblage
WO2018181885A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 日本電産コパル株式会社 レンズユニット及び撮像装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5602604A (en) * 1996-02-07 1997-02-11 Eastman Kodak Company Underwater one-time-use camera with combination film winding clutch and shutter release
WO2000057244A1 (fr) * 1999-03-19 2000-09-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Cassette porte-pellicule etanche equipee d'un objectif et technique d'assemblage
US6377751B1 (en) 1999-03-19 2002-04-23 Fuji Photo Film Co., Ltd. Waterproof type lens-equipped film unit and method of assembling the same
US6466741B2 (en) 1999-03-19 2002-10-15 Fuji Photo Film Co., Ltd. Waterproof type lens-equipped film unit and method of assembling the same
US6516145B2 (en) 1999-03-19 2003-02-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Waterproof type lens-equipped film unit and method of assembling the same
WO2018181885A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 日本電産コパル株式会社 レンズユニット及び撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6466741B2 (en) Waterproof type lens-equipped film unit and method of assembling the same
US7426339B2 (en) Waterproof housing
JPH07168265A (ja) カメラ用防水ケース
JPH05248448A (ja) トルクリミッター
JPH0682893A (ja) 防水型レンズ付きフイルムユニット
JPH11194415A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPH11194414A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2802428B2 (ja) 小型カメラ
JP2837983B2 (ja) カメラ用防水ケース
JPH09281569A (ja) カメラ
JP2001215597A (ja) 防水型レンズ付きフイルムユニット
JP3026187B2 (ja) フィルム一体型カメラの製造方法
US5933669A (en) Film winding mechanism with reduced space requirements
JP2001215598A (ja) 防水型レンズ付きフイルムユニット
JPH08334676A (ja) 自動焦点カメラ用レンズ鏡筒
JP3588491B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
KR100523911B1 (ko) 이동통신 단말기의 카메라장치
JPH0645940Y2 (ja) フィルム一体型カメラ
JP2000275791A (ja) 防水型レンズ付きフイルムユニットおよびその組立方法
JPH11194398A (ja) カメラ
JPH0682894A (ja) 防水ケース用フイルム巻き上げ装置
JP2987047B2 (ja) 簡易カメラ
JP2543947Y2 (ja) フィルム一体型カメラ
JP3018078U (ja) 再利用可能な使い捨てカメラ
JPH056456U (ja) 簡易型カメラ