JPH07167217A - 自動車用防振複式はずみ車 - Google Patents

自動車用防振複式はずみ車

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JPH07167217A
JPH07167217A JP3086162A JP8616291A JPH07167217A JP H07167217 A JPH07167217 A JP H07167217A JP 3086162 A JP3086162 A JP 3086162A JP 8616291 A JP8616291 A JP 8616291A JP H07167217 A JPH07167217 A JP H07167217A
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JP
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viscous
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annular
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space
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JP3086162A
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English (en)
Inventor
Jacky Naudin
ノーダン ジャッキィ
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Valeo SE
Original Assignee
Valeo SE
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/131Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses
    • F16F15/13142Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses characterised by the method of assembly, production or treatment

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用の防振用複式はずみ車において、粘
性ダンプ装置により、質量体(1)(10)間の相対運動を制
止する。 【構成】 2個の同軸の質量体(1)(10)を備え、これら
は、弾性体(20)(22)、及び粘性ダンプ装置(60)の運動に
対して、相対的に回転しうるようになっている。前記粘
性ダンプ装置(60)は、2個の貫性質量体(1)(10)の間に
機械的に介設され、環状スペーサー(64)との間に、軸方
向の空間を有する2個のシール板(51)(52)を備えてい
る。また、環状スペーサー(64)は、粘性ダンプ装置(60)
のシールされた弧状空間(50)を画定しており、その中
に、弾性体(20)(22)が保持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用の防振複式は
ずみ車に関するもので、弾性的手段の運動及び粘性ダン
プ装置の運動に抗して、相互に回転をするようにして、
取り付けた、2個の軸方向の慣性質量体から構成されて
いる種類のものであり、前記粘性ダンプ装置は、前記質
量体間の相対運動を停止させるようになっている。
【0002】
【従来の技術】上記型式の複式はずみ車は、米国特許第
4,903,544号明細書及び対応するフランス国特許出願第F
R2.626.366A明細書に記載されている。上記各明細書に
おいては、粘性ダンプ装置は、弾性手段の半径方向の内
方に配置されており、2個の主要部の間に機械的に結合
されている。前記弾性手段は、第1の空間内に収容され
ている。
【0003】前記粘性ダンプ装置は、第1の空間内の流
体とは異なる第2の流体が満たされている第2のシール
された空所を含んでいる。粘性ダンプ装置は、慣性質量
体の一方に、軸方向に取り付けられている。複式はずみ
車に適用するのに適した寸法としてあり、所要の大きさ
の防振度が得られるようになっている。
【0004】前記空間は、スペーサーとして作用する外
部支持部材に固定された、2個のシール部材、つまりカ
バー部材により画定されている。このカバー部材は、ス
ペーサーを貫通する止めねじよって、相互に結合されて
おり、少なくとも回転自在に、また適宜のすきまを開け
て、ダンパー板に締着されている。
【0005】求心用突起が、スペーサー及びカバー板を
心合せするために設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成において、ス
ペーサーの径方向の寸法は、上記締着ねじ及び求心用突
起が入るような大きさである。上記空間が確実にシール
されるように、シール部材も必要である。
【0007】そのため、粘性ダンプ装置の径方向の寸法
は大きくなり、かつ多数の部品を使用しなければならな
くなる。
【0008】本発明の目的は、上記欠点を除くととも
に、部品点数及びスペーサーの大きさを減らし、しか
も、他の利点をも発揮させるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】本発明によると、運動に
抗して、相対的に回転し、2個の質量体、即ち第1弾性
手段、第2は、シールされた空間から構成されている粘
性ダンプ装置の間の相対運動を停止させるために取付け
られている2個の同軸の質量体を備える防振複式はずみ
車であって、粘性ダンプ装置が、2個の前記質量体の間
に機械的に介設され、かつ環状スペーサーを介して、軸
方向に互いに分離している2個のシール部材から構成さ
れており、これにより、前記空間を画定しているものに
おいて、前記各シール部材は、少なくとも1つの連続溶
接シームによって、環状スペーサー部材に固着され、こ
れによって、スペーサー部材の径方向の寸法を小さくし
たことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成により、粘性ダンプ装置の径方向の寸
法を縮少させることができる。また、加えられた力の分
布も改善される。
【0010】粘性ダンプ装置の可動部分には、変化を加
える必要はなく、変化するのは、スペーサー部材の厚さ
が減少することだけである。
【0011】別の実施例として、半径方向の寸法を一定
に保ちながら、粘性ダンプ装置の前記可動部分の半径方
向の寸法を大きくして、粘性ダンプ装置の性能を阻害し
ないようすることができる。
【0012】締結ねじ、求心用突起、及びシール部材の
一部を省略することができるので、部品数は減り、しか
も溶接シームは、必要なシールを確実なものとする。
【0013】更に、ねじ頭又はリベット頭がないため
に、粘性ダンプ装置の軸方向への厚さも、薄くなる。
【0014】実際の溶接作業は、レーザー方式で行なう
のがよい。溶接は、縁対縁タイプ、又はシームを、互い
に傾斜させ、かつ半径方向の共通面に対して傾斜させて
もよい。溶接は、溶け込み溶接がよく、特に円形タイプ
がよい。これにより、粘性ダンプ装置の歯形に適するよ
うな、又は円形の溶接シームが形成される。
【0015】溶接は、点溶接であってもよい。
【0016】径方向の寸法の増大に関しては、粘性ダン
プ装置自体はシール部材により駆動され、シール部材を
簡略化できる。粘性ダンプ装置の軸方向の寸法を減少さ
せることもできる。粘性ダンプ装置の空間部分に加えら
れる力も少なくてすむ。
【0017】第2の群のスプリングを、2個の慣性質量
体の間に組み込んでもよい。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面を参照して詳細
に説明する。図面に示す自動車用防振複式はずみ車は、
2個の同軸の慣性質量体(1)(10)を備えている。これら
は、円周方向に作用する弾性体(20)(22)、及び粘性ダン
プ装置(60)の作用に抗して、相対的に回転するようにな
っている。
【0019】第1の質量体(1)は、カバー板(5)、及び
2個のハブ部材(8)(108)からなる中央ハブにより閉鎖
された中空環状ハウジング(3)を備えている前記部材は
すべてハブ部材(8)(108)、及びハウジング(3)に設けた
孔(71)へ貫挿した複数のボルト(2)によって、自動車の
内燃機関のクランクシャフトの先端に固定される。
【0020】ハウジング(3)の基板は、止めねじ(61)に
より、ハブ部材(8)に固定されており、かつその軸方向
の外端における外向フランジにより、始動クラウン(4)
を支持している。概ね環状で、かつ中心部に孔があいて
いるカバー板(5)は、止めねじ(6)によって、ハウジン
グ(3)のフランジに固定されている。
【0021】ガイドリング(31)(33)が、質量体(1)に回
転自在に取り付けられている。この実施例では、ガイド
リング(31)(33)は、複数のブロック又はパッドからなっ
ており、それらを質量体(1)にリベット(36)(37)止めす
ることにより、シール状態で締着されている。すなわ
ち、ガイドリング(32)は、リベット(37)により、ハウジ
ング(3)の基板に固定され、ガイドリング(31)は、リベ
ット(36)により、カバー板(5)に固定されている。
【0022】ダンパーホイール(33)が、ガイドリング(3
1)(33)間に設けられ、第2の質量体(10)に、回転自在に
結合されている。ダンパーホイール(33)は、弾性体(20)
と当接するように、径方向の外方へ突出する(図1参照)
放射状突片(34)を有している。
【0023】本実施例においては、弾性体(20)は、2個
の質量体(1)(10)の間に設けたコイルスプリングからな
っている。従って、以下弾性体を、コイルスプリング(2
0)と置き換えて呼ぶこととする。
【0024】コイルスプリング(20)は、両端部を受片(2
1)で支持して、互いに対向するガイドリング(31)(32)の
間に設けられている。
【0025】受片(21)は、放射状突片(34)により、支持
されている。
【0026】本実施例においては、ダンパーホイール(3
3)は、2枚のダンパー板(133)(134)からなり、これらの
外周部同士は、複数のリベット(38)により接合され、放
射状突片(34)を形成している。ダンパー板(133)(134)の
リベット(38)の求心方向の内方におけるダンバー板(13
3)(134)の間は、弧状空間(30)となっており、その中に
は、リング(35)が収容されている。こうして、ダンバー
板(133)(134)の内周部には、相互に軸上で偏位する部分
が存在し、かつダンバー板(133)(134)の外周部は、互い
に固着されている。
【0027】リング(35)には、ダンバー板(133)(134)の
窓孔(123)と位置が一致する窓孔(24)があけられてい
る。第2の群の円周方向に作用するコイルスプリング(2
2)が、窓孔(23)(24)内に取り付けられている。窓孔(23)
(24)は、コイルスプリング(20)により形成される第1の
ピッチ円より小径の、共通の第2のピッチ円上に位置し
ている。
【0028】コイルスプリング(22)(図1参照)は、コイ
ルスプリング(20)より円周方向の長さが短い。コイルス
プリング(20)の径方向の外側には、摩擦パッド(26)が設
けられている。摩擦パッド(26)は、コイルスプリング(2
0)の巻線に当接して、コイルスプリング(20)とハウジン
グ(3)のフランジとの間の摩擦を減少させている。
【0029】第2の質量体(10)は、クラッチの環状の反
動板(11)を備えている。このクラッチは、自動車のギヤ
ボックスの入力軸に回転自在に取付けられた摩擦ディス
ク(図示せず)を有しており、反動板(11)がそれに接触す
るようになっている。
【0030】ベアリング(9)が、反動板(11)とハブ部材
(108)の間において、半径方向に、かつハブ部材(8)と
同心的に設けられている。ベアリング(9)は、減摩ベア
リング、即ち図1及び図2に示すようなボールベアリン
グとするのがよい。ベアリング(9)は、ハブ部材(8)(1
08)に形成した肩部に、ハブ部材(8)(108)と同軸上に位
置している。
【0031】またベアリング(9)は、反動板(11)に設け
た肩部(14)、及びリング(13)に設けた肩部によって、反
動板(11)に、同軸的に保持されている。リング(13)は、
粘性ダンプ装置(60)に隣接する反動板(11)に、リベット
(15)によって固定されている。
【0032】コイルスプリング(20)が、2個の質量体
(1)(10)により画定された第1の弧状空間(30)の内部に
設けられている。前記弧状空間(30)は、主に第1の質量
体(1)により、特に、ハウジング(3)及びカバー板(5)
により、また同軸の環状板(39)(42)によって画定されて
いる。環状板(39)(42)は、互いに対向しており、それぞ
れ、ハウジング(3)及びカバー板(5)に取付けられてい
る。また弧状空間(30)は、ダンパーホイール(33)によっ
て画定され、その放射状突片(34)は、弧状空間(30)内へ
突入している。
【0033】弧状空間(30)には、コイルスプリング(20)
のための潤滑グリースが満たされている(実施例では一
部のみ)。
【0034】粘性ダンプ装置(60)は、2個の質量体(1)
(10)の間に設けられ、シールされた第2の弧状空間(50)
を画定している。第2の弧状空間(50)内には第1の弧状
空間(30)へ入っている第1の流体とは異なる第2の流体
が満たされている。また第2の弧状空間(50)は、質量体
(1)(10)により画定されている。
【0035】この第2の弧状空間(50)は、第1の弧状空
間(30)の径方向の内側に位置している。両弧状空間(30)
(50)は、図2に示すように、適切なシール部材(63)によ
りシールされている。
【0036】粘性ダンプ装置(60)は、カセット状をな
し、下記のように、ダンパーホイール(33)に対して固定
されている。すなわち、ハウジング(3)の基部とベアリ
ング(9)の間に、軸方向に向けて取り付けられている。
第2の弧状空間(50)は、2枚の環状シール板(51)(52)に
より画定されている。シール板(51)(52)は、環状スペー
サー(64)を介して互いに軸方向に離れている。
【0037】シール板(51)(52)(又は図3における(151)
(152)及び図5における(251)(252))は、少なくとも1つ
の連続溶接シーム(90)(190)(290)によって、環状スペー
サー(64)(又は、図3の(164)、図4の(233))に固定され
ており、環状スペーサーの外径方向の厚さは薄くなって
いる。
【0038】シール板(51)(52)は、レーザー溶接によ
り、環状スペーサー(64)に溶接するのがよい。
【0039】図1及び図2に示すように、シール板(51)
(52)及び環状スペーサー(64)の組立ては、軸方向にわた
る溶け込み溶接により行われ、溶接肉は、シール板(51)
(52)に広がっている。
【0040】弧状空間(50)は、ハブ部材(8)によっても
画定されている。ハブ部材(8)には、弧状空間(50)から
突出して、2枚のシール板(51)(52)の間に軸方向に突入
するフランジ(53)が設けられている。このフランジ(53)
の外周面には、放射方向の歯(55)が設けられ、この歯(5
5)は、弧状空間(50)内に突入している。
【0041】環状スペーサー(64)の内周面には、歯(55)
と対向する放射方向の歯(54)が設けられている。歯(54)
と歯(55)は、円周方向に互い違いとなっている。特に歯
(54)と(55)、及びシール板(51)(52)の間には、僅少の間
隙が設けられている。
【0042】別の実施例として、歯を省略し、フランジ
(33)をシール板(51)(52)の間ゆるく嵌合し、シール板(5
1)(52)に、狭い通路を形成することもある。
【0043】弧状空間(50)には、高粘性の第2の流体、
例えば、シリコンが部分的に入れられている。この粘性
ダンプ装置(60)は、低速度モードで効果的に働くように
なっている。特に、エンジンの始動又は停止の時に、即
ち機構が、エンジンの低速回転モード以下の同調周波数
にさらされる時である。そのため、振動がおさえられ、
2個の質量体(1)(2)の間の相対的角度変位は起こらな
い。
【0044】本実施例においては、シール板(51)の外周
部に環状フランジ(57)が設けられ、この環状フランジ(5
7)は、リベット(56)によりダンパー板(133)に固定され
ている。
【0045】他方のダンパー板(134)には、孔があけら
れ、この孔には、反動板(11)に固定されている軸方向の
突起(40)が突入している。この突起(40)は、第1の弧状
空間(30)と第2の弧状空間(50)の間にあるベアリング
(9)の径方向の外方に位置している。
【0046】リング(35)は、適宜の間隙をもって突起(4
0)と係合するように、突起(40)と同一面に位置するよう
に形成されている。
【0047】第2の質量体(10)は、上記のように、ベア
リング(9)によって、第1の質量体(1)に対して軸方向
に取り付けられている。
【0048】突起(40)は、薄くて反動板(11)から直接突
出しており、粘性ダンプ装置(60)の軸方向のセンタリン
グ手段を構成している。
【0049】この実施例においては、突起(40)は、ほぞ
穴と互い違いとなっているほぞの形をしており、この領
域では、反動板(11)は、環状くし状となっている。ほぞ
及びほぞ穴は、カバー板(5)の内孔へ突入する円筒型ス
リーブ(43)の端部に形成され、円弧状をなしている。
【0050】リング(35)は、必要に応じ間隙を持たせて
反動板(11)に取付けられ、かつほぞと補完して協動する
みぞを有している。
【0051】コイルスプリング(22)は、コイルスプリン
グ(20)よりも強いものとしてある。質量体(1)(10)同士
が相対的に角度変位している間、その運動は、粘性ダン
プ装置(60)の作用で、ガイドリング(31)(32)、コイルス
プリング(20)、及びダンパーホイール(33)を介して伝達
される。次に、ダンパーホイール(33)から、コイルスプ
リング(22)によって反動板(11)に、更に突起(40)に伝達
される。
【0052】2個の質量体(1)(10)の間の相対運動中
は、流体は通り抜けて、(歯(54)(55)により画定されて
いる)一方の小室から他方の小室に移動する。
【0053】こうして、もしコイルスプリング(20)が押
しつけられると、粘性ダンプ装置(60)は、作用しない
が、補助スプリング(22)により緩衝される。
【0054】突起(40)の内周部は、センタリングのた
め、粘性ダンプ装置(60)のシール板(52)及び環状スペー
サー(64)の外周部と協動する。突起(40)とハウジング
(3)の基部の間には、軸方向のすきまがあり、突起(40)
は、ダンパー板(133)の前方で終っている。円筒状スリ
ーブ(43)とカバー板(5)の内孔の間に、狭い通路が形成
されている。このように、スリーブ(43)の外周は、シー
ル機能も有するので、カバー板(5)とスリーブ(43)の間
にシールを設ける必要がない。しかし、シール板又はそ
の代わりのものとして、ラビリンスを設けてもよい。
【0055】本実施例では、2個の溶接シーム(90)が設
けられている。上記のように、溶接は、軸方向の厚さ全
部にわたる溶け込み溶接としてある。各溶接シーム(90)
は、環状スペーサー(64)、及び各シール板(51)(52)と関
連しており、軸方向を向き、かつ互いに対向している。
そのためシール板(51)(52)は、環状スペーサー(64)と同
じ高さで、またその厚さの範囲で結合されている。各溶
接シーム(90)は、三角形の断面をしている。
【0056】溶接シーム(90)は、シール板(51)(52)を切
断することはなく、かつ図1に示すように、環状スペー
サー(64)の外部に位置している。
【0057】別の実施例では、溶接シームを湾曲させ、
図1の(93)で示すように、環状スペーサー(64)の外周、
及びその歯(54)の位置に設けられる。従って溶接シーム
(93)は、歯付き環状スペーサー(64)と同じ形をしてい
る。
【0058】更に別の実施例として、溶接シーム(90)
を、図1の符号(92)で示すように、歯(54)に沿う点溶接
とすることもできる。
【0059】図3に示すように、環状スペーサー(64)に
対するシール板(151)(152)の溶接は、縁対縁タイプであ
り、溶接リング(190)の断面は三角形であり、環状スペ
ーサー(164)とシール板(151)(152)の一方との間におけ
る外周面にある。ダンパーホイール(33)のダンパー板(2
33)(234)は、止めねじ(138)によって互いに結合されて
いる。カバー板(150)は、薄鋼板をプレス成形したもの
である。
【0060】リング(135)が、リベット(41)によって、
環状スリーブ(140)に固定されている。図3に示すよう
に、スリーブ(140)は、カバー板(150)、ダンパーホイー
ル(33)及びダンパー(234)の内孔を介して延びている。
【0061】スリーブ(140)は、ベアリング(9)の径方
向の外方にあり、環状スペーサー(164)と協動して、粘
性ダンプ装置(60)をセンタリングしている。
【0062】ダンパー板(233)は、溶接シーム(191)によ
って、シール板(151)に固定されている。溶接シーム(19
1)もまた、断面が三角形であるが、軸方向を向いてい
る。この目的のため、ダンパー板(233)の内周面は、シ
ール板(151)の外周面に当接する軸方向の偏位部分(136)
が設けられている。
【0063】図4に示す別の実施例においては、ダンパ
ー板(333)自体に、スペーサーが形成されている。溶接
シーム(291)の断面は三角形であが、相互に、また径方
向の中心面に対して傾斜している。
【0064】この場合、1列のコイルスプリングだけが
設けられ、1枚のダンパー板(333)からなるダンパーホ
イールは、図1及び図2の突起(40)と同一タイプの反動
板(11)の突起により、回転させられる。ダンパー板(33
3)は、コイルスプリング(20)の放射状突片(34)を介し
て、コイルスプリング(20)に直接当接している。
【0065】図5に示すように、さらに別の実施例にお
いては、溶接は溶け込み溶接としてある。即ち、溶接シ
ームは、シール板(251)(252)を横切って軸方向に延びて
いる。しかし、この場合、シール板(251)(252)は、この
目的のために、軸方向に薄い部分(351)を有している。
【0066】本発明によると、複式はずみ車の軸方向の
長さは短くなり、各種部品は、積み重ねてハウジング
(3)に収容され、かつ反動板は、最後にしかるべき位置
に取り付けられることは、上記説明及び図面から明らか
であると思う。
【0067】また、粘性ダンプ装置(60)の重要部分は、
そのままに保持され、かつ拡大することさえできる。さ
らに、半径が大きくなり、スリーブ(43)(140)を設ける
ことができるので、粘性ダンプ装置に加えられてる力は
減少し、かつ軸方向の寸法は減少する。
【0068】本発明は、上記実施例に限定されない。内
部の支持部(図2のフランジ(53)に、例えばスプライン
を設け、フランジ(53)とハブ部材(8)との間にすき間を
設けることができる。
【0069】ダンパーホイール(33)を、粘性ダンプ装置
(60)対して固定して、それと供に回転するようにしても
よい。粘性ダンプ装置(60)に嵌合して取り付けることも
できる。
【0070】突起(40)の間に間隙を設けて嵌合し、その
間隙内に弾性材料からなるダンプ部品を設けてもよい。
【0071】最後に、コイルスプリング(20)(22)に油を
さす必要はないので、第1の弧状空間(30)を省略するこ
とができる。またコイルスプリング(20)(22)を、弾性材
料のブロックとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複式はずみ車の一実施例の左半部縦断
正面図である。
【図2】図1の線A−Aにおける断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す図2と同様の断面図
である。
【図4】本発明の第3実施例における粘性ダンプ装置の
一部を示す断面図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す図4と同様の図であ
る。
【符号の説明】
(1)質量体 (2)ボルト (3)ハウジング (4)始動クラ
ウン (5)カバー板 (6)止めねじ (8)ハブ部材 (9)ベアリン
グ (10)質量体 (11)反動板 (13)リング (14)肩部 (15)リベット (20)弾性体
(コイルスプリング) (21)受片 (22)弾性体
(コイルスプリング) (23)(24)窓孔 (26)摩擦パ
ッド (30)弧状空間 (31)(3
2)ガイドリング (33)ダンパーホイール (34)放射状
突片 (35)リング (36)〜(3
8)リベット (39)環状板 (40)突起 (41)リベット (42)環状板 (43)スリーブ (50)弧状空
間 (51)(52)シール板 (53)フラン
ジ (54)(55)歯 (57)環状フ
ランジ (60)粘性ダンプ装置 (61)止めね
じ (63)シール部材 (64)環状ス
ペーサー (71)孔 (90)(9
3)溶接シーム (92)点溶接 (108)ハブ
部材 (133)(134)ダンパー板 (135)リン
グ (136)偏位部分 (138)止め
ねじ (140)スリーブ (150)カバ
ー板 (151)(152)シール板 (164)環状
スペーサー (190)溶接リング (191)溶接
シーム (233)(234)環状スペーサー (251)(2
52)シール板 (291)溶接シーム (333)環状
スペーサー (351)薄い部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9138−3J F16F 15/16 E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に相対的に回転する弾性体(20)(22)
    と、シールされた空間(50)を有する粘性ダンプ装置(60)
    との間の相対運動を停止させるための2個の同軸の質量
    体(1)(10)を備えてなる防振複式はずみ車において、前
    記粘性ダンプ装置(60)が、2個の前記質量体(1)(10)の
    間に機械的に介設され、かつ2個のシール板(51)(52)を
    備え、これらのシール板(51)(52)は、前記空間(50)を画
    定するように、環状スペーサー(64)(164)によって、互
    いに軸方向に分離されており、かつ前記各シール板(51)
    (52)は、少なくとも1つの連続した溶接シーム(90)(190)
    (291)によって、環状スペーサー(64)(164)に固定されて
    おり、それによって、環状スペーサーの径方向の寸法が
    小さくなっていることを特徴とする防振複式はずみ車。
  2. 【請求項2】 溶接シーム(90)は、環状スペーサー(64)
    の高さと適合し、かつその厚さの範囲内にあるようにし
    て、軸方向に設けられるとともに、互いに対向してお
    り、かつ前記溶接シームは、軸方向の全厚さに及んでい
    ることを特徴としている請求項1記載の複式はずみ車。
  3. 【請求項3】 環状スペーサー(64)が、放射状の歯(54)
    を有し、かつ溶接シーム(90)(93)が湾曲しており、かつ
    環状スペーサー(64)の外周部及び前記歯(54)の部分に位
    置していることを特徴とする請求項2記載の複式はずみ
    車。
  4. 【請求項4】 溶接シーム(190)が、環状スペーサー(16
    4)と、前記各シール板(151)(152)の間に、放射状に設け
    られ、かつ溶接が、縁対縁タイプであることを特徴とす
    る請求項1記載の複式はずみ車。
JP3086162A 1990-03-26 1991-03-26 自動車用防振複式はずみ車 Pending JPH07167217A (ja)

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