JPH07167172A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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JPH07167172A
JPH07167172A JP5312190A JP31219093A JPH07167172A JP H07167172 A JPH07167172 A JP H07167172A JP 5312190 A JP5312190 A JP 5312190A JP 31219093 A JP31219093 A JP 31219093A JP H07167172 A JPH07167172 A JP H07167172A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクブレーキ装置において、サーボ油圧
が所定値以上に昇圧するのを防止するとともに、サーボ
機構が不調となった場合にも所定の制動力を得る。 【構成】 マスタシリンダ10がホイールシリンダ16
の第1室16Aに連通されており、増圧制御弁56の第
1室56Bはマスタシリンダ10に連通されている。シ
リンダボディー14のサーボシリンダ30、32の油圧
室35、42はバランスピストン50に連通されてい
る。バランスピストン50は増圧制御弁56の第2室5
6Aに連通されており、増圧制御弁56の第3室56C
はホイールシリンダ16の第2室16Bに連通されてい
る。増圧制御弁56の第2室56Aはカット弁64に連
通されており、カット弁64はマスタシリンダ10に連
通されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車両に装着さ
れるディスクブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両にはディスクブレ
ーキ装置が装着されており、その一例が特開昭54−3
0362号公報に示されている。
【0003】図3に示される如く、このディスクブレー
キ装置では、ブレーキレバー80の操作に伴うマスタシ
リンダ82の作動によって、キャリパシリンダ内に圧油
が導かれて、ブレーキディスク84の両外側の左右一対
のパッド86が、それに押圧されて互いに閉じ側に作動
するようになっている。また、一対のパッド86の少な
くとも一方は可動型とされており、このパッド86に連
動するサーボピストン88が設けられている。このた
め、パッド86が、ブレーキディスク84の回転方向
(図3の矢印W方向)へ移動すると、サーボピストン8
8によりサーボ油圧が発生して、パッド86がブレーキ
ディスク84をさらに強固に挟持するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このデ
ィスクブレーキ装置では、パッド86がブレーキディス
ク84の回転方向へ移動するにつれて、サーボピストン
88によるサーボ油圧が高くなる構成であって、サーボ
油圧の上限が規制されていない。また、サーボ機構が不
調となった場合に制動力が不十分となる恐れがある。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、サーボ油圧が
所定値以上に昇圧するのを防止できるとともに、サーボ
機構が不調となった場合にも所定の制動力が得られるデ
ィスクブレーキ装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
ディスクブレーキ装置は、マスタシリンダ油圧が供給さ
れる第1室を備えパッドをロータに押圧するホイールシ
リンダと、パッドがロータを押圧する際に生じる制動反
力によってサーボ油圧を発生するサーボ油圧発生装置
と、シリンダ内を液密的に摺動するピストンの両端面に
よって画定された第1室及び第2室とこのピストンと連
動する弁部材によって第2室との連通を遮断される第3
室を有する増圧制御弁とを備え、増圧制御弁の第1室に
マスタシリンダ油圧が供給され、第2室にサーボ油圧が
供給され、第3室がホイールシリンダの第2室に連通さ
れており、増圧制御弁の第2室及び第3室の圧力が第1
室に供給されるマスタシリンダ油圧の所定倍以上になる
と第2室と第3室の連通を遮断してホイールシリンダの
第2室へサーボ油圧の供給を遮断することを特徴として
いる。
【0007】請求項2記載の本発明のディスクブレーキ
装置は、請求項1記載のディスクブレーキ装置におい
て、前記増圧制御弁の第2室とサーボ油圧発生装置とを
連通する油圧通路に、サーボ油圧の圧力がマスタシリン
ダ油圧に応じて設定された所定圧より小さくなったと
き、サーボ油圧発生装置と増圧制御弁の第2室との連通
を遮断するカット弁を設けたことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載のディスクブレーキ装置では、増
圧制御弁の第2室及び第3室の圧力が第1室に供給され
るマスタシリンダ油圧の所定倍以上になると第2室と第
3室の連通を遮断してホイールシリンダの第2室へサー
ボ油圧の供給を遮断するため、サーボ油圧が所定値以上
に昇圧するのを防止できる。
【0009】また、請求項2記載のディスクブレーキ装
置では、サーボ油圧発生装置が不調となった場合、カッ
ト弁によって増圧制御弁の第2室とサーボ油圧発生装置
が遮断される。従って、増圧制御弁の第3室からホイー
ルシリンダへ供給される油圧は、サーボ油圧発生装置不
調時にも、増圧制御弁によって所定の大きさに増圧され
ホイールシリンダへ供給されるため、制動力が極端に低
下することを防止できる。
【0010】
【実施例】本発明のディスクブレーキ装置の第1実施例
を図1に従って説明する。
【0011】図1に示される如く、このディスクブレー
キ装置では、ブレーキペダルの操作に基づいて油圧を発
生させるマスタシリンダ10が油圧通路12によって、
シリンダボディー14に形成されたホイールシリンダ1
6の第1室16Aに連通されている。ホイールシリンダ
16にはピストン18が挿入されており、第1室16A
を画定するピストン18の端面18Aの面積はS1 とな
っている。
【0012】ピストン18の他方の端面18Bには、パ
ッド20が固定されている。ピストン18の端面18B
側の略半分は軸径が端面18A側に比べて大径とされて
いる。ホイールシリンダ16のパッド20側の部位も、
ピストン18の大径部に対応しており、ピストン18の
軸方向略中央部に形成された面積S2 のリング状の中間
壁部18Cと、ピストン18の大径部とでホイールシリ
ンダ16の第2室16Bが画定されている。
【0013】なお、ホイールシリンダ16の第1室16
Aと第2室16Bとの間はピストンリング22でシール
されており、第2室16Bはピストンリング24でシー
ルされている。
【0014】シリンダボディー14には、車輪と一体的
に回転するロータ25を跨ぐ延設部14Aが形成されて
おり、この延設部14Aには、パッド20と対向する位
置にパッド26が固定されている。
【0015】シリンダボディー14は、軸28に摺動可
能に軸支されており、軸28に沿ってホイールシリンダ
16の軸線方向に移動可能とされている。このため、ブ
レーキペダルの操作によりマスタシリンダ10から油圧
が発生すると、ピストン18がロータ25方向(図1の
矢印A方向)へ移動するとともに、延設部14Aがロー
タ25方向(図1の矢印B方向)へ移動して、パッド2
0とパッド26とでロータ25を挟持するようになって
いる。
【0016】また、シリンダボディー14は、ロータ2
5の回転方向(図1の矢印C方向及び図1の矢印D方
向)へ延設されており、これらの延設部にはサーボ油圧
発生装置としてのサーボシリンダ30、32が形成され
ている。サーボシリンダ30内には、ピストンリング3
3を有するサーボピストン34が挿入されており、油圧
室35を形成している。サーボピストン34の油圧室3
5を画定する端面34Aの面積は、S3 とされており、
このサーボピストン34は車体36にロッド38によっ
て当接している。
【0017】同様に、サーボシリンダ32内には、ピス
トンリング39を有するサーボピストン40が挿入され
ており、油圧室42を形成している。サーボピストン4
0の油圧室42を画定する端面40Aの面積はS3 とさ
れており、このサーボピストン40は車体36にロッド
42によって当接している。
【0018】なお、油圧室35と油圧室42とには、リ
ターンスプリング44がそれぞれ挿入されており、シリ
ンダボディー14を基準位置(図1の位置)方向に付勢
している。
【0019】油圧室35、42は油圧通路46、48に
よって、チェンジ弁としてのバランスピストン50の両
端部50A、50Bに連通されており、バランスピスト
ン50によって、ロータ25の回転方向、即ち車両の前
進または後進によってサーボ圧の発生する側の油圧室に
切り替えるようになっている。即ち、バランスピストン
50内には、両端部にシール材53を有するピストン弁
52がバランスピストン50の軸線方向(図1の矢印E
方向又は矢印F方向)へ移動可能に挿入されており、油
圧室35、42のうち、油圧が低い方の油圧通路を遮断
するようになっている。また、バランスピストン50は
サーボ圧発生時に油圧室35と油圧室42との間の油の
移動を防止するようになっている。
【0020】バランスピストン50は油圧通路54によ
って、シリンダ内を液密的に摺動するピストン55を有
する増圧制御弁56の第2室56Aに連通されており、
第2室56Aはピストン55の一方の端面55Bによっ
て画定されている。増圧制御弁56は第1室56Bを有
しており、第1室56Bはピストン55の他方の端面5
5Aによって画定されている。また、第2室56Aと第
1室56Bとの間には、ピストンリング47、49が設
けられている。
【0021】増圧制御弁56は、マスタシリンダ10に
連通された第1室56Bが最も大径とされている。ピス
トン55の端面55Aの面積はS4 とされており、第2
室56Aは第1室56Bよりも径が小さくピストン55
の端面55Bの面積は(S5+S6 )とされている。
【0022】ピストン55の端面55Bの中央部には、
軸部55が突出している。この軸部55Dの外側には、
隙間を開けて弁部材としての外筒60がピストン55の
軸線方向(図1の矢印G方向又は矢印H方向)へ、ピス
トン55と連動可能に設けられており、外筒60の外周
部にはシール材61が設けられている。
【0023】ピストン55の軸部55Dの端面55C側
の端部は徐々に拡径され傾斜面55Eとなっており、こ
の傾斜面55Eが外筒60の端部60Aに当接すると、
第2室56Aとの連路57が遮断される第3室56Cが
形成されるようになっている。
【0024】また、第3室56Cを画定するピストン5
5の端面55Cは第2室56Aよりも径が小さく、面積
はS7 とされている。この第3室56Cは油圧通路58
によって、ホイールシリンダ16の第2室16Bに連通
されている。
【0025】また、第1室56Bは連路59によって、
マスタシリンダ10に連通されており、第2室56Aは
油圧通路62によってカット弁64に連通されている。
このカット弁64はマスタシリンダ10に連通され、マ
スタシリンダ10の増圧時に閉じて、増圧制御弁56の
第2室56Aへの油圧通路62が閉じるようになってい
る。
【0026】次に本第1実施例の作用を説明する。本第
1実施例のディスクブレーキ装置では、マスタシリンダ
圧PM が増圧すると、カット弁64が閉じ増圧制御弁5
6への油圧通路62が閉じる。これと同時に、増圧制御
弁56の第1室56B(面積S4 )及びホイルシリンダ
16の第1室16A(面積S1 )に圧PM が作用する。
【0027】これによって、ホイルシリンダ16に力S
1 M が発生し、ロータ25とパッド20、26との摩
擦が開始され、シリンダボディー14がロータ25の回
転方向、例えば、図1の矢印C方向にスウィングする。
この時、シリンダボディー14に設けられた油圧室35
(面積S3 )に圧PB が作用する。
【0028】この圧PB はバランスピストン50を経由
して、増圧制御弁56の第2室56Aに導かれる。この
時、増圧制御弁56では、第1室56B側からピストン
55に作用する力F1=S4 M と、第2室56A側か
らピストン55に作用する力F2=(S5 +S6 )PB
+S7 A との大小関係が判定される。
【0029】F1>F2の場合には、増圧制御弁56の
ピストン55は第2室56A側へ移動し、連路57は開
のままとなり、シリンダボディー14に設けられた油圧
室35(面積S3 )で発生した圧PB が、増圧制御弁5
6の第2室56A、第3室56Cを経て、ホイールシリ
ンダ16の第2室16Bに作用するため、制動力が増加
する。
【0030】一方、F1<F2の場合には、増圧制御弁
56のピストン55は第1室56B側へ移動し、ピスト
ン55の傾斜面55Eが外筒60の端部60Aに当接
し、連路57を遮断する。これにより、増圧制御弁56
の第3室56Cが形成される。また、油圧による力F1
と力F2との差(F2−F1)が大きくなるにつれて、
ピストン55は外筒60とともに、さらに第1室56B
側に移動するため、第3室56Cの体積が増加し、圧P
A は低下するため、サーボ力による制動力の増加を抑制
できる。
【0031】また、マスタシリンダ圧PM が所定の値に
保持されている間は、増圧制御弁56では、力F1と力
F2との大小関係が常に判定され、サーボ力による制動
力の調整が行われるため、一定の制動力が保たれる。
【0032】また、マスタシリンダ圧PM が減圧する
と、シリンダピストン16の第1室16A及び圧力調整
弁56の第1室56Bに作用する力が減少する。また、
シリンダボディー14に設けられた油圧室35(面積S
3 )の体積が増加するため、圧PB も減圧する。また、
増圧制御弁56では、力F1と力F2との大小関係が判
定される。このため、マスタシリンダ圧PM 増圧時の、
F1>F2の場合とF1<F2の場合と同様の作用を繰
り返しながら、増圧制御弁56のピストン55が、第2
室56A側に移動する。
【0033】なお、マスタシリンダ圧PM が0近傍でカ
ット弁64が開閉し、圧PM ≒0となった場合は、全て
の油圧通路の圧が圧PM と同じとなり、圧PM =0で全
ての油圧通路の圧が0となる。
【0034】また、カット弁64が開になるまでの圧
(PA +PB )の減圧は、それぞれ増圧制御弁56の第
3室56C及び油圧室35、増圧制御弁56の第2室5
6Aの体積増加によって行われる。
【0035】また、本第1実施例では、油圧室35、油
圧室42及びバランスピストン50があるため、前進時
だけでなく後進時にもサーボ制御が可能である。
【0036】また、本第1実施例では、パッド20、2
6の摩擦係数をμとすると増圧時の制動力FB が次数
1、サーボ比Dが次数2となり、減圧時の制動力FB
次数3、サーボ比Dが次数4となる。
【0037】
【数1】
【0038】
【数2】
【0039】
【数3】
【0040】
【数4】
【0041】なお、本第1実施例では、パッド20、2
6の摩擦係数のばらつきに対して、制動力FB のばらつ
きを大幅に低減できる。すなわち、増圧時のパッド2
0、26の摩擦係数がμ1からμ2に変化した場合、摩
擦係数がμ1のときの制動力をFB 1、μ2のときの制
動力をFB 2とすると、FB 1及びFB 2は、次数5、
次数6となる。
【0042】
【数5】
【0043】
【数6】
【0044】パッド20、26の摩擦係数μの変動(変
化)に対する制動力の変化割合は、次数7となる。
【0045】
【数7】
【0046】数7において、点線(・・・・)部は、1
より小さく、パッド20、26の摩擦係数μの変動に対
する制動力の変動割合が減少する。
【0047】次に、本発明のディスクブレーキ装置の第
2実施例を図2に従って説明する。なお、第1実施例と
同一部材は同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】図2に示される如く、本第2実施例では、
バランスピストン50と増圧制御弁56の第2室56A
との間にカット弁としての段付きスプールバルブ66が
設けられており、油圧通路54に段付きスプールバルブ
66の第1室66Aが介在している。第1室66Aを画
定するピストン68の端面68Aの面積はS8 とされて
おり、ピストン68の端面68Aと反対側の端面68B
の面積はS9 とされている。端面68Bは第2室66B
を画定しており、第2室66Bは油圧通路70によっ
て、増圧制御弁56の第1室56Bへ連通されている。
なお、第2室66Bにはリターンスプリング72が挿入
されており、ピストン68を基準位置方向(図2の矢印
J方向)に付勢力Kで付勢するようになっている。
【0049】次に、本第2実施例の作用を説明する。本
第2実施例のディスクブレーキ装置では、サーボ系が正
常な場合、即ち、サーボ圧PB がマスタシリンダ圧PM
より大きい(PB >PM )場合には、段付きスプールバ
ルブ66において、ピストン68の端面68Aに作用す
る力S8 Bが、ピストン68の端面68Bに作用する
力S9 M +Kより大きくなるため、段付きスプールバ
ルブ66は作動しない。
【0050】一方、サーボ系が不調な場合、即ち、サー
ボ圧PB がマスタシリンダ圧PM より小さい(PB <P
M )場合には、段付きスプールバルブ66において、ピ
ストン68の端面68Aに作用する力S8 B が、ピス
トン68の端面68Bに作用する力S9 M +Kより小
さくなるため、段付きスプールバルブ66が図2の矢印
J方向へ移動し、サーボ系配管である油圧通路54が遮
断される。
【0051】この油圧通路54が遮断された状態で、マ
スタシリンダ圧PM が発生し、ピストン55が図2の左
方向(図2の矢印K方向)へ移動すると、第2室56A
の体積が減少して、圧PA =S4 M /(S5 +S6
が発生する。この圧PA は第3室56Cと連路57を
介して、ホイールシリンダ16の第2室16Bに作用す
る。
【0052】従って、面積S4 、S5 、S6 の増圧調整
機能との兼ね合いも含めた選択によって、増圧制御弁5
6からホイールシリンダ16へ供給される油圧は、サー
ボ油圧装置不調時にも、所定の大きさに増圧されホイー
ルシリンダ16へ供給されるため、制動力が極端に低下
することを防止できる。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の本発明のディスクブレー
キ装置は、マスタシリンダ油圧が供給される第1室を備
えパッドをロータに押圧するホイールシリンダと、パッ
ドがロータを押圧する際に生じる制動反力によってサー
ボ油圧を発生するサーボ油圧発生装置と、シリンダ内を
液密的に摺動するピストンの両端面によって画定された
第1室及び第2室とこのピストンと連動する弁部材によ
って第2室との連通を遮断される第3室を有する増圧制
御弁とを備え、増圧制御弁の第1室にマスタシリンダ油
圧が供給され、第2室にサーボ油圧が供給され、第3室
がホイールシリンダの第2室に連通されており、増圧制
御弁の第2室及び第3室の圧力が第1室に供給されるマ
スタシリンダ油圧の所定倍以上になると第2室と第3室
の連通を遮断してホイールシリンダの第2室へサーボ油
圧の供給を遮断する構成としたので、サーボ油圧が所定
値以上に昇圧するのを防止できるという優れた効果を有
する。
【0054】請求項2記載の本発明のディスクブレーキ
装置は、増圧制御弁の第2室とサーボ油圧発生装置とを
連通する油圧通路に、サーボ油圧の圧力がマスタシリン
ダ油圧に応じて設定された所定圧より小さくなったと
き、サーボ油圧発生装置と増圧制御弁の第2室との連通
を遮断するカット弁を設けた構成としたので、サーボ油
圧が所定値以上に昇圧するのを防止できるとともに、サ
ーボ油圧発生装置不調時にも、制動力が極端に低下する
ことを防止できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るディスクブレーキ装
置を示すブロック図であり、図中(A)はホイールシリ
ンダを示す側断面図であり、図中(B)は(A)のB−
B線断面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係るディスクブレーキ装
置の一部を示すブロック図である。
【図3】従来例に係るディスクブレーキ装置を示す概略
図である。
【符号の説明】
10 マスタシリンダ 16 ホイールシリンダ 16A 第1室 16B 第2室 18 ピストン 20 パッド 25 ロータ 26 パッド 30 サーボシリンダ(サーボ油圧発生装置) 32 サーボシリンダ(サーボ油圧発生装置) 34 サーボピストン 40 サーボピストン 50 バランスピストン 55 ピストン 56 増圧制御弁 56A 第2室 56B 第1室 56C 第3室 64 カット弁 60 外筒(弁部材) 66 段付きスプールバルブ(カット弁)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダ油圧が供給される第1室
    を備えパッドをロータに押圧するホイールシリンダと、
    パッドがロータを押圧する際に生じる制動反力によって
    サーボ油圧を発生するサーボ油圧発生装置と、シリンダ
    内を液密的に摺動するピストンの両端面によって画定さ
    れた第1室及び第2室とこのピストンと連動する弁部材
    によって第2室との連通を遮断される第3室を有する増
    圧制御弁とを備え、増圧制御弁の第1室にマスタシリン
    ダ油圧が供給され、第2室にサーボ油圧が供給され、第
    3室がホイールシリンダの第2室に連通されており、増
    圧制御弁の第2室及び第3室の圧力が第1室に供給され
    るマスタシリンダ油圧の所定倍以上になると第2室と第
    3室の連通を遮断してホイールシリンダの第2室へサー
    ボ油圧の供給を遮断することを特徴とするディスクブレ
    ーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記増圧制御弁の第2室とサーボ油圧発
    生装置とを連通する油圧通路に、サーボ油圧の圧力がマ
    スタシリンダ油圧に応じて設定された所定圧より小さく
    なったとき、サーボ油圧発生装置と増圧制御弁の第2室
    との連通を遮断するカット弁を設けたことを特徴とする
    請求項1記載のディスクブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007064249A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Advics:Kk クサビ式ディスクブレーキ装置
DE102007055894A1 (de) 2006-12-28 2008-07-03 Advics Co., Ltd., Kariya Scheibenbremsengerät nach Art mit gegenläufigen Kolben
US7559412B2 (en) * 2005-09-01 2009-07-14 Advics Co., Ltd. Disc brake apparatus

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