JP2895668B2 - アンチスキッド制御装置 - Google Patents

アンチスキッド制御装置

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JP2895668B2
JP2895668B2 JP25281091A JP25281091A JP2895668B2 JP 2895668 B2 JP2895668 B2 JP 2895668B2 JP 25281091 A JP25281091 A JP 25281091A JP 25281091 A JP25281091 A JP 25281091A JP 2895668 B2 JP2895668 B2 JP 2895668B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の制動時、車輪の
スキッドを防止するために車輪の制動力を最適に制御す
ることができるようにしたアンチスキッド制御装置に関
するものであり、さらに具体的には、制御系の応答性が
良くかつパワー失陥時でも確実にブレーキ作動が実現で
きるアンチスキッド制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、制動時の操縦安定性を向上させ運
転者の運転操作を容易にすることを目的としたアンチス
キッド制御装置の開発が積極的に進められている。この
種の車両用アンチスキッド制御装置としては特公昭59
−2654号公報に記載されたもの等が知られている。
【0003】前記公報に記載されたアンチスキッド制御
装置は、ブレーキマスタシリンダ、該マスタシリンダか
らの制動圧により制動作用を行なう後輪ブレーキ、前記
ブレーキマスタシリンダと該後輪ブレーキとの間に配設
され、制動中の車輪のスキッド状態に応じて前記後輪の
制動圧を減加圧するアクチュエータ、該アクチュエータ
への減、加圧指令信号をだす制御手段、前記アクチュエ
ータの動力圧を発生し得る圧力源、非制動時には前記ア
クチュエータに一定圧力を供給し、かつ制動時には前記
動力圧を前記制動圧に比例した調整圧に調整して前記ア
クチュエータに供給する調整装置を有し、前記調整圧の
作用により設定された制動圧以下の時には前記アクチュ
エータ内に設けられ、前記ブレーキマスタシリンダとの
前記後輪ブレーキとの連通を開閉する開閉弁を開放させ
て前記アクチュエータの出口制動圧を入口制動圧と同じ
増加率で増加させ、前記アクチュエータの入口制動圧が
設定された制動圧以上になった時には前記開閉弁を開閉
せしめて前記アクチュエータの出口制動圧の増加率を入
口制動圧の増加率より小さくさせる手段を有することを
特徴としている。
【0004】そして前記アンチスキッド制御装置は、前
記構成により従来のアンチスキッド制御装置にプロポー
ショニングバルブ機能を付加することを可能にしてお
り、さらにアンチスキッド制御時にリヤホイールブレー
キシリンダ側の減圧がアクチュエータのカットバルブの
微小な開閉によって行われるため、アンチスキッド制御
時の減圧が即座に行われ、応答性が良くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな構成のアンチスキッド制御装置では、非制動時であ
っても常にアクチュエータに一定圧力を供給する必要が
あり、このため装置作動中は常時油圧回路や、回路内の
シール部分に油圧が作用していることになり、シール部
分や回路そのものに耐圧性仕様のものを使わなければな
らない。また、油圧回路のシール部分に高油圧が長時間
に渡って作用するため、これが原因でシール部分の劣化
が早まる。さらにこの装置では、動力圧を発生する装置
が故障した場合にブレーキ回路と前記アクチュエータと
の連通を断つためのフェールセーフ用のバルブ機構を設
けて置く必要がある等の問題があり、これが原因で装置
が複雑になり、又高価になるなどの問題点があった。
【0006】こうしたことから、本発明は、非制動時お
よび通常ブレーキ作動時にはアンチスキッド制御用油圧
配管中には液圧が作用することがないようにして、油圧
配管や、回路内のシール部分の耐久性の向上を図ること
ができるとともに制御時の応答性が良い上に信頼性の高
いアンチスキッド制御装置を提案せんとするものであ
り、さらに、本発明は、アンチスキッド制御時に動力圧
を発生する装置が故障したとしても、直ちにマスタシリ
ンダとブレーキシリンダとが連通する機構とすることに
より、フェールセーフ用の特別なバルブ機構を不要と
し、装置の構成の簡略化、装置の小型軽量化および装置
の耐久性の向上を図ろうとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明の技術解
決手段は、マスタシリンダとブレーキシリンダとを接続
する油路中に、アキュムレータからの液圧が作用するこ
とによって移動するゲートバルブピストンと、同ゲート
バルブピストンが移動することによってマスタシリンダ
とブレーキシリンダとの連通を遮断するカットバルブお
よびブレーキシリンダと減圧室とを連通するゲートバル
ブとを備え、前記カットバルブとゲートバルブはゲート
バルブピストンの移動方向と略直角方向に配置され、前
記カットバルブとゲートバルブはボールバルブからな
り、ゲートバルブピストンの移動によってゲートバルブ
ピストンの移動方向と略直角方向に移動することで開閉
し、さらに、ゲートバルブピストンは単一径の部材とし
て構成され、その周囲に両端が一対のシールにてシール
されている油路を形成し、同油路はアンチロック制御が
非作動時において前記カットバルブおよびゲートバルブ
を経由してマスタシリンダ19とブレーキシリンダ20
とを連通するように構成したことを特徴とするアンチス
キッド制御装置であり、これを課題解決のための手段と
するものである。
【0008】削除
【0009】削除
【0010】削除
【0011】削除
【0012】
【作用】ブレーキ操作中に車輪がスキッド状態を発生す
ると、図示しない電子制御装置からの信号により、パワ
ーサプライバルブ4が図示のA位置からB位置に切り替
わり、圧力作用通路14にアキュムレータ圧が作用し、
ゲートバルブピストン10をセットスプリング12の付
勢力に抗して図中左方に移動する。ゲートバルブピスト
ン10の移動により、油路21と油路23との連通が断
たれると同時に油路22とゲートバルブピストン10に
形成した凹部29とが連通し、ブレーキシリンダ内のブ
レーキ液が凹部29を介して油室30に流入し、ディケ
イピストン11をセットスプリング12の付勢力に抗し
て左方に移動させながら車輪のブレーキを緩める。
【0013】また、この状態で図1中のホールドバルブ
5、ディケイバルブ6がC位置、F位置を取ると圧力調
整通路17から油室30内にアキュムレータ3からの高
圧液が流入し、この液圧はディケイピストン11を図中
右方に移動させ油室30内に流入していたブレーキ液を
ゲートバルブ9を介してブレーキシリンダに逆流させ、
車輪にブレーキを作用させることができる。さらに、ア
ンチスキッド制御時に動力圧を発生する装置が故障する
と、アキュムレータ3からの高い圧力がゲートバルブピ
ストン10に作用しなくなり、ゲートバルブピストン1
0はセットスプリング12の付勢力によって初期状態に
戻り、出口通路16と入口通路15とが連通され、通常
ブレーキ時と同様にマスタシリンダ19からの液圧でブ
レーキを作用させることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の実施例に係るアンチスキッド制御
装置の油圧配管図である。そしてこれらの油圧回路中に
設けられている各バルブおよび液圧ポンプ等は図示しな
い公知の電子制御装置によってコントロールされるよう
になっている。
【0015】図1において18はブレーキペダル、19
はマスタシリンダであり、マスタシリンダ19は後述す
る構造を有するゲートバルブハウジング13に形成され
た入口通路15に接続されており、さらにゲートバルブ
ハウジング13に形成された出口通路16はブレーキシ
リンダ20に接続されている。制動時、ブレーキペダル
18を踏むとマスタシリンダ19で液圧が発生し、この
液圧はゲートバルブハウジング13に形成した入口通路
15、後述するゲートバルブスリーブ7内の油路23、
24および出口通路16を介してブレーキシリンダ20
に供給され車輪にブレーキがかかるようになっている。
【0016】前記ゲートバルブハウジング13には圧力
作用通路14及び圧力調整通路17が形成されており、
これら両通路14、17間には後述するバルブ機構を有
するカットバルブ8、ゲートバルブ9が配置されてい
る。前記圧力作用通路14はパワーサプライバルブ4、
アキュムレータ3、ポンプ2を介してリザーバ1に接続
されている。また、前記圧力調整通路17はディケイバ
ルブ6を介してリザーバ1に接続されている。さらに、
前記パワーサプライバルブ4はホールドバルブ5を介し
てゲートバルブハウジング13に形成された圧力調整通
路17に接続されている。前記パワーサプライバルブ4
は2位置切換弁として構成されていて、常時は図示の如
くA位置を取っており、アンチスキッド制御時にB位置
へと切り替わり、アキュムレータ3の液圧を圧力作用通
路14あるいはホールドバルブ5に作用させることがで
きるようになっている。前記ホールドバルブ5、ディケ
イバルブ6も2位置切換弁として構成されており、常時
は図示の如くC位置、E位置を取っていて、アンチスキ
ッド制御時に車輪のスキッド状態に応じてD、F位置と
切り替わりながら、アキュムレータ3からの液圧をゲー
トバルブハウジング13に形成された圧力調整通路17
を介して図2中の油室30に作用できるようになってい
る。
【0017】つづいて、図2を参照してゲートバルブハ
ウジング13内に設けられたバルブ機構の構成を説明す
ると、ゲートバルブハウジング13内にはゲートバルブ
スリーブ7が設けられており、このゲートバルブスリー
ブ7には、ゲートバルブハウジングに形成した入口通路
15と連通する油路21と、ゲートバルブハウジングに
形成された出口通路16と連通する油路22と、前記油
路21と油路22を連通している油路23、24が形成
されている。前記油路21には二つのボールから成るカ
ットバルブ8が設けられ、このバルブはボール押え用板
バネ25によって油路21中に形成された弁座26に向
けて付勢されている。また、同様に前記油路22には二
つのボールから成るゲートバルブ9が設けられ、このバ
ルブはボール押え用板バネ25によって油路22中に形
成された弁座27に向け付勢されている。
【0018】一方、ゲートバルブスリーブ7内には前記
カットバルブ8、ゲートバルブ9を開閉するゲートバル
ブピストン10が摺動自在に配置されており、このゲー
トバルブピストン10には前記ゲートバルブスリーブ7
に形成された油路21に対応する位置に溝28が、ま
た、油路22に対応する位置には凹部29が形成されて
いる。したがって、前記溝28が図示の状態の時(非ア
ンチスキッド制御時)はカットバルブ8のボールが溝2
8からランド部へ乗り上げカットバルブ8をボール押え
用板バネ25の付勢力に抗して図中上方に移動させ油路
21と油路23を連通状態としており、かつ、ゲートバ
ルブ9のボールが凹部29に落ち込み、ゲートバルブ9
がボール押え用板バネ25の付勢力で弁座27に押圧さ
れ油路22と凹部29との連通を断っている。このた
め、この状態でブレーキペダルを操作してマスタシリン
ダ19に油圧を発生させると、マスタシリンダ19から
の油圧が入口通路15→油路21→カットバルブ8→油
路23→油路24→油路22→出口通路16を通ってブ
レーキシリンダに供給されることになる。このように通
常時は、ブレーキペダルを踏むとマスタシリンダの油圧
がブレーキシリンダに供給され車輪にブレーキがかか
る。
【0019】これに対してゲートバルブピストン10が
圧力作用通路14からの液圧の作用を受け図示状態から
左方に移動すると(アンチスキッド制御時)、カットバ
ルブ8のボールが溝28内に落ち込み、また、ゲートバ
ルブ9のボールが凹部からランド部へ乗り上げ、油路2
1と油路23との連通が断たれると同時に油路22と凹
部29とが連通状態となるため、マスタシリンダ19と
ブレーキシリンダ20との連通は断たれ、代わりにブレ
ーキシリンダ22と凹部29とが連通される。これによ
りブレーキシリンダ20のブレーキ液は凹部29を通っ
て油室30に戻されブレーキが緩められることになる。
【0020】前記ゲートバルブハウジング13内の前記
ゲートバルブピストン10と対向する位置には油室30
が形成されており、この油室30内はディケイピストン
11二つの室31、32に区画されている。ディケイピ
ストン11は図中左方の室31に設けられたセットスプ
リング12によりゲートバルブピストン10に向け押圧
されており、さらにこの室31は圧力作用通路17に連
通されている。また、他方の室32はゲートバルブピス
トン10に形成された凹部29に連通している。アンチ
スキッド制御時、図1中のパワーサプライバルブ4がB
位置に切り替わりアキュムレータ3からの液圧が圧力作
用通路14に作用すると、ゲートバルブピストン10が
図示状態より左方に移動する。
【0021】この結果、油路21と油路23との連通が
断たれると同時に油路22がゲートバルブピストン10
に形成した凹部29と連通し、ブレーキシリンダ内のブ
レーキ液が凹部29を介して室32に流入し、ディケイ
ピストン11をセットスプリング12の付勢力に抗して
左方に移動させながら車輪のブレーキを緩めることがで
きる。また、この状態で図1中のホールドバルブ5、デ
ィケイバルブ6がC位置、F位置を取ると圧力調整通路
17から室31にアキュムレータ3からの高い液圧が流
入し、この液圧はディケイピストン11を図中右方に移
動させ室32内に流入していたブレーキ液をゲートバル
ブ9を介してブレーキシリンダに逆流させ車輪にブレー
キを作用させることができる。このため、制御時の応答
性が良くなる。
【0022】なお、アンチスキッド制御時に動力圧を発
生する装置が故障すると、アキュムレータ3からの高い
圧力がゲートバルブピストン10に作用しなくなり、ゲ
ートバルブピストン10はセットスプリング12の付勢
力によって図2の状態に戻り、出口通路16と入口通路
15とが連通されマスタシリンダ19からの液圧でブレ
ーキを作用させることができる。このため、本発明で
は、動力圧失陥時にたいするフェールセーフ用の特別の
バルブ機構が不要となる。
【0023】本実施例は以上のように構成されているた
め、通常ブレーキ時およびアンチスキッド制御時には次
の様な作動をする。 〔通常ブレーキ作動時〕図1において、通常ブレーキ作
動時にはパワーサプライバルブ4が図示のA位置を取っ
ており、このためゲートバルブハウジング13に形成し
た圧力作用通路14、および圧力調整通路17にはアキ
ュムレータ3からの液圧は作用していない。このため、
前記ゲートバルブピストン10およびディケイピストン
11には液圧が作用せず、ゲートバルブピストン11は
セットスプリング13の付勢力により図示状態にある。
この時、カットバルブ8のボールは溝28からランド部
へ乗り上げ、油路21と油路23を連通状態としてお
り、かつ、ゲートバルブ9のボールが凹部29に落ち込
み、油路22と凹部29との連通を断っている。
【0024】したがって、この状態の時にブレーキペダ
ル18を操作してマスタシリンダ19に油圧を発生させ
ると、マスタシリンダ19からの油圧が入口通路15→
油路21→カットバルブ8→油路23→油路24→油路
22→出口通路16を通ってブレーキシリンダに供給さ
れることになる。このように通常時は、ブレーキペダル
を踏むとマスタシリンダの油圧が前記油路を通ってブレ
ーキシリンダに供給され車輪にブレーキがかかる。ま
た、ブレーキペダルの踏み込みを止めるとブレーキシリ
ンダ20の液圧は出口通路16→油路22→油路24→
油路23→カットバルブ8→油路21→入口通路15を
通ってマスタシリンダ19に還流されブレーキは緩めら
れる。
【0025】 〔アンチスキッド制御時〕 図1において、ブレーキ操作中に車輪がスキッド状態を
発生すると、図示しない電子制御装置からの信号によ
り、パワーサプライバルブ4が図示のA位置からB位置
に切り替わる。この結果、ゲートバルブハウジング13
に形成された圧力作用通路14にアキュムレータ圧が作
用し、ゲートバルブピストン10をセットスプリング1
2の付勢力に抗して図中左方に移動する。ゲートバルブ
ピストン10の移動により、カットバルブ8のボールが
溝28内に落ち込み、また、ゲートバルブ9のボールが
凹部からランド部へ乗り上げ、油路21と油路23との
連通が断たれると同時に油路22がゲートバルブピスト
ン10に形成した凹部29と連通し、ブレーキシリンダ
内のブレーキ液が出口通路16→油路22→ゲートバル
ブ9→凹部29を介して室32に流入し、ディケイピス
トン11をセットスプリング12の付勢力に抗して左方
に移動させながら車輪のブレーキを緩めることができ
る。
【0026】この状態で図1中のホールドバルブ5、デ
ィケイバルブ6がC位置、F位置を取ると圧力調整通路
17から室31内にアキュムレータ3からの高い液圧が
流入し、この液圧はディケイピストン11を図中右方に
移動させ油室30内に流入していたブレーキ液をゲート
バルブ9を介してブレーキシリンダに供給し、車輪にブ
レーキを作用させることができる。以上の作動によりブ
レーキシリンダ内の液圧を調整しながらアンチスキッド
制御が行われる。また、アンチスキッド制御時に動力圧
を発生する装置が故障すると、アキュムレータ3からの
高い圧力がゲートバルブピストン10に作用しなくな
り、ゲートバルブピストン10はセットスプリング12
の付勢力によって図2の状態に戻る。この結果、ゲート
バルブ9が閉じ、カットバルブ8が開いて出口通路16
と入口通路15とが連通され、通常ブレーキ時と同様に
マスタシリンダ19からの液圧でブレーキを作用させる
ことができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、
非制動時および通常ブレーキ作動時には、アンチスキッ
ド制御用油圧配管中には液圧が作用することがなく、こ
のため装置中に使用する油圧配管や、回路内のシール部
分に油圧が作用しないため、シール部分や回路そのもの
に耐圧性仕様のものを使う必要がない。また、油圧回路
のシール部分にも高油圧が作用しないため、シール部分
の劣化も防止できる。さらに本装置では、アンチスキッ
ド制御時の応答性が良い上に、アンチスキッド制御時に
動力圧を発生する装置が故障したとしても、直ちにマス
タシリンダとブレーキシリンダとが連通する機構となっ
ているため、フェールセーフ用の特別なバルブ機構を設
けて置く必要がなくなり装置の複雑化や、コストアップ
などを防ぐことができる。さらに、装置構成の簡略化、
小型軽量化を図ることもできる。等々の優れた効果を奏
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例としてのアンチスキッド制
御装置の油圧回路図である。
【図2】図1中に示すアンチスキッド制御装置の油圧回
路図中で使用するゲートバルブの詳細図である。
【符号の説明】
1 リザーバ 2 ポンプ 3 アキュムレータ 4 パワーサプライバルブ 5 ホールドバルブ 6 ディケイバルブ 7 ゲートバルブスリーブ 8 カットバルブ 9 ゲートバルブ 10 ゲートバルブピストン 11 ディケイピストン 12 セットスプリング 13 ゲートバルブハウジング 14 圧力作用通路 15 入口通路 16 出口通路 17 圧力調整通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60T 8/26 B60T 8/34 B60T 15/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタシリンダ19とブレーキシリンダ2
    0とを接続する油路中に、アキュムレータからの液圧が
    作用することによって移動するゲートバルブピストン
    と、同ゲートバルブピストンが移動することによってマ
    スタシリンダ19とブレーキシリンダ20との連通を遮
    断するカットバルブおよびブレーキシリンダ20と減圧
    室30とを連通するゲートバルブ9とを備え、 前記カットバルブとゲートバルブはゲートバルブピスト
    ンの移動方向と略直角方向に配置され、前記カットバル
    ブとゲートバルブはボールバルブからなり、ゲートバル
    ブピストンの移動によってゲートバルブピストンの移動
    方向と略直角方向に移動することで開閉し、 さらに、ゲートバルブピストンは単一径の部材として構
    成され、その周囲に両端が一対のシールにてシールされ
    ている油路を形成し、同油路はアンチロック制御が非作
    動時において前記カットバルブおよびゲートバルブを経
    由してマスタシリンダ19とブレーキシリンダ20とを
    連通するように構成したことを特徴とするアンチスキッ
    ド制御装置。
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