JPS6215385B2 - - Google Patents

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JPS6215385B2
JPS6215385B2 JP52138333A JP13833377A JPS6215385B2 JP S6215385 B2 JPS6215385 B2 JP S6215385B2 JP 52138333 A JP52138333 A JP 52138333A JP 13833377 A JP13833377 A JP 13833377A JP S6215385 B2 JPS6215385 B2 JP S6215385B2
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JP
Japan
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piston
braking
pressure
brake
master cylinder
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Application number
JP52138333A
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JPS5471271A (en
Inventor
Yutaka Kawaguchi
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Priority to US05/883,854 priority patent/US4217004A/en
Priority to DE19782815336 priority patent/DE2815336A1/de
Publication of JPS5471271A publication Critical patent/JPS5471271A/ja
Publication of JPS6215385B2 publication Critical patent/JPS6215385B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/26Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels
    • B60T8/262Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels using valves with stepped characteristics
    • B60T8/265Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force characterised by producing differential braking between front and rear wheels using valves with stepped characteristics for hydraulic brake systems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車等の車両に用いられる常用ブレ
ーキとしての油圧式二系統ブレーキシステムにお
ける制御装置に関し、特にそのうちの少なくとも
一系統に油圧制御装置が設けられた二系統ブレー
キの制御装置に関するものである。
近年、自動車の高速化,交通事情の激化に対し
て安全で確実なブレーキ効果を得るため、油圧式
の常用ブレーキシステムにおいてマスタシリンダ
と各車輪に設けられるホイールシリンダ(ブレー
キシリンダ)とを二つの互に独立した配管系統で
接続(例えば前輪側のフロントブレーキ系統と後
輪側のリヤブレーキ系統に独立させるなど)し
て、油圧回路の一部の油洩れ等によりすべての車
輪のブレーキが効かなくなることを防止した二系
統ブレーキシステムが実用化されている。また、
このような二系統ブレーキシステムにおいては、
ブレーキング時のブレーキ力を配分して車両の安
定性を確保するように、二つの配管系統の少なく
とも何れか一方には後輪のホイルシリンダの油圧
を制御する油圧制御装置(レギユレーテイングバ
ルブ)が設けられている。例えば前記フロントブ
レーキ系統とリヤブレーキ系統とを独立させる方
式においては、通常前輪のホイールシリンダには
足踏ペダルによつて操作されるマスタシリンダの
一つの供給口から直接ペダル踏込み力に応じた圧
力をもつ制動油圧が導かれ、一方後輪のホイール
シリンダにはマスタシリンダの他の供給口から油
圧制御装置を介して制御された圧力の制動圧油が
導かれるようになつており、そして後輪のホイー
ルシリンダに対する制動圧油の圧力はマスタシリ
ンダから供給される圧油の圧力が所定の値以上に
なるとその圧力よりも低い値となるようにされて
いるため、例えば前輪系統の配管に故障が生じた
場合、後輪のホイールシリンダによるブレーキ力
だけでは充分な制動を行なうことが困難となる。
そこで、このような一方の配管系統に故障が生
じた場合において他方の配管系統に設けられた油
圧制御装置、即ちレギユレーテイングバルブを無
効状態として残りの系統だけで充分な制動をかけ
ようとする機構が従来から提案されている。その
一つに、実公昭51―29432等に示されるように、
故障時にはマスタシリンダからの圧油をレギユレ
ーテイングバルブ機構内に通過せしめずにホイー
ルシリンダに直接供給するバイパスバルブ機構を
設けたものがあるが、このバイパスバルブによる
方式にあつては該バイパスバルブを作動せしめる
ための油量消費が大きく、また部品点数が多くて
構造が複雑となり、更にそのシール機構には高い
精度が要求される等の数々の問題を有している。
また、かかるバイパスバルブ方式に代わるものと
して、本願出願人は先に特公昭51―42701におい
て一方の系統の制動油圧の著しい低下を電気的に
検知して電磁拘束装置を作動せしめ、以てレギユ
レーテイングバルブの作動を阻止する機構を提案
し、更にそこにおいて該レギユレーテイングバル
ブの制動油圧を制御する作動を為す(第1)ピス
トンに対して直角に配置された第2ピストンを設
け、該第2ピストンの移動によつて該第1ピスト
ンの作動を停止せしめる構造のものをも明らかに
した。しかしながら、かかる第2ピストンを設け
た構造のものにあつては、該第2ピストンによつ
て第1ピストンの作動が停止せしめられる故に該
第1ピストンの移動による圧油(ブレーキ・フル
ード)の消費を回避し得る利点が生ずるものの、
一方の系統に故障が生じると該第2ピストンを作
動せしめるために他方の正常な系統の圧油が消費
され、以てそこにホイールシリンダに確実に供給
されるべき圧油量の損失を招く問題が惹起される
のである。例えば、上記制御装置がX配管システ
ム、すなわち右前輪のホイールシリンダと左後輪
のホイールシリンダおよび左前輪のホイールシリ
ンダと右後輪のホイールシリンダがそれぞれ一系
統の配管に接続されるシステムのように、左右後
輪のホイールシリンダがそれぞれ別系統の配管に
接続されるシステムにおいて使用される場合に
は、いずれの系統に故障が生じて制動油圧が上昇
しなくなつた場合にも正常な系統において第2ピ
ストンの作動に基づく圧油の無駄な消費が発生す
ることとなるのである。また、この制御装置が前
後二系統、すなわち左右前輪のホイールシリンダ
が一系統の配管に接続され、左右後輪のホイール
シリンダが他系統の配管に接続されるブレーキシ
ステムに使用された場合には、リヤ系統の制動油
圧が上昇しなくなつたときには第1ピストンは勿
論第2ピストンも作動しないため、正常なフロン
ト系統の圧油は制御装置において全く消費されな
いのであるが、フロント系統の制動油圧が上昇し
なくなつた場合には第1ピストンの作動を阻止す
るために第2ピストンが作動することとなり、そ
のために正常なリヤ系統の圧油が消費されること
となつて、それだけブレーキペダルの踏込み量が
増大することとなるのである。自動車においては
制動時に前輪の負荷が増大するため前輪ブレーキ
は後輪ブレーキより制動力の大きなものとされ、
そのために前輪のホイールシリンダで消費される
圧油の量が後輪のホイールシリンダで消費される
圧油の量より多いのが普通である。そして、フロ
ント系統に油漏れ等の故障が生じた場合には、マ
スタシリンダのフロント系統に圧油を供給するた
めの加圧ピストンが前進端位置へ移動した後にリ
ヤ系統への圧油の供給が開始されることとなるた
め、フロント系統の故障時には後輪ブレーキに制
御効果が発生し始めるまでのブレーキペダルの踏
込み量は二系統が正常である場合に比較して著し
く大きくなる。これに対して後輪のホイールシリ
ンダにおける圧油の消費量は比較的少ないため、
リヤ系統の故障時にはブレーキペダルの踏込み量
の増大も比較的小さくて済む。したがつて、第2
ピストンの作動に基づく圧油の消費が不可避なの
であれば、リヤ系統が故障した場合に第2ピスト
ンによる圧油の消費が発生するようにすることが
望ましいのであるが、上記制御装置においてフロ
ント系統の故障時に第2ピストンによる圧油の消
費が発生することとなり、フロント系統の故障時
に後輪ブレーキにおいて制動効果が発生し始める
までに要するブレーキペダルの踏込み量が著しく
大きくなつてしまうという問題が生ずるのであ
る。
ここにおいて本発明は係る事情を背景にして為
されたものであり、特に、前記本出願人の提案に
成るレギユレーテイングバルブの第1ピストンの
作動を第2ピストンにて阻止する方式における改
良であつて、その主要なる目的は、二つの配管系
統のうち、前輪のホイールシリンダの少なくとも
一つが接続された側の系統が故障して制動油圧が
上昇しなくなつた場合には、正常な側の系統の圧
油が制御装置においては消費されないようにする
ことにより、元来消費油量の大きい前輪用ホイー
ルシリンダが接続された系統の故障時におけるブ
レーキペダルの踏込み量の増大をできる限り小さ
くし得る制御装置を提供することにある。更に、
本発明の他の目的は、制動油圧を制御するレギユ
レーテイングバルブ内に簡単な構造にて該バルブ
を不作動にする機構を組込み、以て従来装置にお
ける部品点数、加工工数、加工精度などの問題を
悉く解消せしめると共に、レギユレーテイングバ
ルブとして、また一方の系統が故障した場合には
他方の系統の制動油圧を確実に高め得る装置とし
て信頼性の高い制御装置を提供することにある。
その他本発明の異なる目的は以下に記載する本発
明の具体的な説明並びに図面から明らかとなろ
う。
本発明は、かかる目的を達成するために、ブレ
ーキペダルの踏込み量に関連した制動油圧を発生
せしめるマスタシリンダ、車両の前輪及び後輪に
それぞれ設けられるホイールシリンダ、該マスタ
シリンダとホイールシリンダとを接続する二つの
互に独立した配管系統、及びこれら配管系統の少
なくとも一方に設けられ且つ所定のマスタシリン
ダ制動油圧以上においてこのマスタシリンダ制動
油圧の前記ホイールシリンダへの伝達を制御する
レギユレーテイングバルブを含む二系統ブレーキ
システムにおいて、前記レギユレーテイングバル
ブの前記制動油圧を制御する作動を為す第1ピス
トンに略直角に第2ピストンを配設し、その第2
ピストンの第1端を空気室に臨ませる一方、第2
端に前記レギユレーテイングバルブの設けられる
配管系統とは異なる配管系統の油圧を作用させ、
かつ、第2ピストンを常には前記第2端側ヘスプ
リングにより付勢することによつて前記第1ピス
トンに係合してそれの作動を阻止する状態に保つ
とともに、そのスプリングの弾性力を、前記異な
る配管系統の油圧が第1ピストンの作動開始油圧
より低い一定値を超えたときに第2ピストンが第
1ピストンの作動を許容する位置へ移動すること
を許容する大きさに設定したことにある。
以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を更
に詳細に説明する。
第1図は代表的な油圧式二系統ブレーキシステ
ムの配管図を示し、10はマスタシリンダであ
り、ブレーキペダル10′の踏込み力に比例した
圧力の制動油圧を供給管15,16に出力する。
11,12は前輪のためのホイールシリンダであ
り、公知のドラムブレーキ或はデイスクブレーキ
を作動させて前輪にブレーキをかける。また、後
輪のホイールシリンダ13,14には、供給管1
6から制動油圧制御装置(レギユレーテイングバ
ルブ)20及び配管17を介して制御された制動
油圧が供給され、以て前輪の場合と同様に後輪が
制動せしめられることとなる。そして、配管15
及びホイールシリンダ11,12は系統を形成
し、また配管16,レギユレーテイングバルブ2
0,配管17及びホイールシリンダ13,14は
系統を形成している。
このレギユレーテイングバルブとしてプロポー
シヨニングバルブを用いた場合、その制御特性は
第2図に示され、マスタシリンダから供給される
油圧がP1に達するまではこのバルブは動作せず、
そのままの圧力の圧油を出力する。この関係が直
線aで示される。そして、マスタシリンダからの
油圧がP1を越えると、該バルブは動作し始め直線
bで示されるように一定の比率で減圧した圧力の
制動圧油を出力するのである。
このような二系統ブレーキシステムにおいて系
統に例えば漏油などの故障が生ずると、前輪の
ホイールシリンダ11,12には充分な制動油圧
が供給されなくなる。系統が健全に残つている
にしても、ペダル踏込み力が油圧P1に相当する値
以上にあるときは制動圧油の圧力が低い値に制御
されているので、後輪にも充分な制動力が生ぜ
ず、それ故車両にとつて正常時よりも遥かに小さ
な制動力しか得られないことになるのである。ま
た、系統が故障した場合、系統が健全なら
ば、この系統には制動油圧制御装置20がないか
ら第2図の直線a′のように各ホイールシリンダに
はその時のペダル踏込み力に応じた圧力のマスタ
シリンダの出力圧油が与えられ、比較的大きな制
動力が得られる。このことから、本発明は健全系
統に制動油圧制御装置がある場合、この制御装置
を作動しない状態にし、以て第2図の直線aから
a′に至るようにホイールシリンダに伝達される油
圧を高めて充分な制動力が生じるようにしたもの
である。
第3図にレギユレーテイングバルブ20として
プロポーシヨニングバルブを用いた本発明の二系
統ブレーキシステムの配管図が示され、これには
バルブ20の詳細な断面図とこれに付属した作動
阻止機構30とが示されている。なお、この図に
おいて第1図に対応する部分には同様な符号がつ
けてある。
かかる図において、ブレーキペダル10′にフ
ロントマスタシリンダ10aとリヤマスタシリン
ダ10bがタンデム型に連結されて両者にブレー
キペダル踏込み力に応じた等しいマスタシリンダ
油圧を発生するようになつている。そして、該フ
ロントマスタシリンダ10aは配管15を介して
前輪側のフロントホイールシリンダ11,12に
フロントブレーキ油圧供給可能に連結され、また
リヤマスタシリンダ10bも同じように配管1
6,バルブ装置50及び配管17を介して後輪側
のリヤホイールシリンダ13,14にリヤブレー
キ油圧供給可能に連結されている。バルブ装置5
0はリヤマスタシリンダ側の配管16に連結され
る通路51とリヤホイールシリンダ側の配管17
に連結される通路52との間に設けられたプロポ
ーシヨニングバルブ20、及び該プロポーシヨニ
ングバルブ20の作動を阻止するための作動阻止
機構30を一体的に有し、該阻止機構30には通
路53を介して連結された配管15の分岐管18
を通じてフロントブレーキ油圧が作用せしめられ
るようになつている。プロポーシヨニングバルブ
20は通路51,52の間に連通して設けられる
シリンダ21,該シリンダ21内部の通路52の
側に設けられるバルブシート22,該シリンダ2
1の内部に一方にスプリング23を背設して移動
可能に挿入される(第1)ピストン24,及び該
ピストン24に設けられてバルブシート22の孔
25を閉塞せしめる弁体26からなり、よく知ら
れているように該ピストン24に作用する制動油
圧とスプリング23のバネ力との釣合関係によつ
てホイールシリンダ油圧の上昇割合を変化せしめ
るように構成されている。また、本発明における
重要な作動阻止機構30は、前記第1ピストン2
4に対して略直角方向に設けられたシリンダ31
と該シリンダ31の内部にスプリング32を背設
して移動可能に嵌入される第2ピストン33を有
している。そして、該第2ピストン33は、その
中央部分に第1ピストン24の空気室を兼ねる環
状のくりぬき部33a(直径の小さい部分)が形
成された段付ピストン形状をしており、該くりぬ
き部33aへの前記第1ピストン24の突入を許
容するように、前記シリンダ21とシリンダ31
との間に連通部54が形成されて、かかる連通部
54に前記第1ピストン24の一方の端部が摺動
可能に嵌入されている。また、該第2ピストン3
3のスプリング32が設けられた端部側には空気
室34が形成され、更にその他方の端部側は通路
53を介して供給されるフロントブレーキ側の圧
油に接してその作用を受けるように構成されてお
り、通常は(マスタシリンダ10a,10bにお
いて油圧が発生せしめられていない場合)スプリ
ング32による付勢によつて該第2ピストン33
は左方に移動せしめられて、その外周面に前記第
1ピストン24の端部が当接し(ラツプ代δ)、
該第1ピストン24のシリンダ31及びくりぬき
部33a内への突入を阻止するようになつてい
る。なお、27,35はそれぞれシール部材であ
る。
従つて、かかる構成の装置において、正常なブ
レーキング時にあつてはリヤマスタシリンダ10
bからのマスタシリンダ油圧が配管16,通路5
1,プロポーシヨニングバルブ20,通路52,
配管17を介してリヤホイールシリンダ13,1
4に供給され、ホイールシリンダ油圧が低い場合
はバルブ20においてスプリング23のバネ力に
より第1ピストン24を上方に移動して弁体26
はバルブシート22の孔25を全開するため、ホ
イールシリンダ油圧がマスタシリンダ油圧と1対
1の関係で上昇する。一方フロントブレーキ系統
(系統)においてもフロントマスタシリンダ1
0aからのマスタシリンダ油圧が同じように配管
15を介してフロントホイールシリンダ11,1
2に供給され、そのホイールシリンダ油圧がマス
タシリンダ油圧と1対1の関係で上昇することと
なる。このとき、本発明に係る作動阻止機構30
は分岐管18及び通路53を介して系統のフロ
ントブレーキ油圧の作用を受けることとなるの
で、該フロントブレーキ油圧が一定値を越えるよ
うになると、その作用によつて第2ピストン33
はスプリング32のバネ力に打勝つて右側に少な
くともラツプ代δ分以上に移動せしめられ、くり
ぬき部33aが第1ピストン24のちようど下方
に位置するようになつて該第1ピストン24の下
方への移動(くりぬき部33aへの突入)を許容
するようになる。そして、ホイールシリンダ油圧
が第2図において例えばP1で示される値に達する
と、リヤブレーキ系統(系統)ではバルブ20
の第1ピストン24に作用してこれを下方に押し
やろうとする力がスプリング23のセツト荷重に
打ち勝ち、また該第1ピストン24の下方への移
動を阻止する第2ピストン33も右方に移動せし
められているので、該第1ピストン24は現実に
下方に移動せしめられて孔25を閉じるように作
動して、油圧制御動作を開始するのである。この
ように、ブレーキ油圧が系統及びを介して正
常に各ホイールシリンダに伝達されて制動が行な
われる場合には、本発明に係る作動阻止機構30
の第2ピストン33は右方に移動せしめられて第
1ピストン24の下方への移動、換言すればプロ
ポーシヨニングバルブ20の作動を阻止すること
がなく、以て系統における所定の制動油圧の制
御が行なわれ得るのである。
しかして、何等かの原因によりこのようなフロ
ントブレーキ系統()に故障が生じてホイール
シリンダ油圧が上昇しなくなると、上記本発明に
係る作動阻止機構30は優れた特徴を発揮するの
である。即ち、系統に油圧が発生しなくなる
と、第2ピストン33の左端には何等の力も作用
せず、それ故該第2ピストン33はスプリング3
2の付勢によつて図示した位置にとどまり(右方
に移動せしめられることはない)、ラツプ代δに
よつて第1ピストン24の下方への移動(突入)
を阻止するため、プロポーシヨニングバルブ20
はその機能を果さず、リヤマスタシリンダ10b
からの制動油圧を制御することなくそのままリヤ
ホイールシリンダ13,14に伝達し、以て第2
図における直線a′に沿つてリヤブレーキ油圧を最
大限に高めて系統だけで充分な制動をかけるこ
とが出来るのである。しかも、かかる構成にあつ
ては、第1ピストン24の作動を阻止するのに系
統の圧油は何等使用されず、且つ該第1ピスト
ン24もペダル10′を踏込まない通常の状態の
位置より移動しないので、系統における油量損
失は最小限に抑えることが出来ることとなつたの
である。特に、このような油量損失の回避は、僅
かな油量によつて作動せしめられるブレーキ系に
おいては特筆すべき優れた利点であつて、かかる
本発明装置の提供により系統故障時のペダルス
トロークの増大が効果的に抑制されるようになつ
たことは、本発明の優れた効果の一つである。ま
た、かかる本発明装置が従来の装置に比して構造
が極めて簡単であることは一目瞭然であり、この
特徴も本発明の大きな利点とするところである
他、更に本発明にあつては第2ピストン33を付
勢するスプリング32のバネ力を調整することに
よりマスタシリンダにおける所謂カツプかじれ現
象(即ちペダル踏込み時においてリザーバへの圧
油の還流に基づいてピストン先端部分に設けられ
たシール部材の一部が該リザーバとマスタシリン
ダの連通路に引き込まれて削り取られる現象)を
解消せしめることも出来るのである。尤も、該ス
プリング32のバネ力は第2図におけるマスタシ
リンダ油圧P1よりも低い値に設定されることは当
然である。
なお、上記の実施例は本発明のよりよき理解の
ために例示されたものであつて、本発明がかかる
実施例に限定されるものでは決してなく、本発明
の趣旨を逸脱しない限りにおいて本発明には種々
なる変更,改良等が加えられ得ることは言うまで
もない。例えば、スプリング32は図示のように
第2ピストン33の空気に接する側の端部に配置
されるのが構造上最も好ましいものであるが、こ
れに何等限定されるものでなく、また空気室34
は大気に連通させられていても何等差支えない。
更に、くりぬき部33aのピストン33軸心方向
の巾は第1ピストン24の直径よりも大きい値に
おいて適宜決定される他、ラツプ代δも第1ピス
トン24の下方への移動を充分に阻止し得る程度
において適宜決定されるものである。また、本発
明は、上記例示のプロポーシヨニングバルブの
他、リミツトバルブ等のレギユレーテイングバル
ブに適用することも可能である。
以上詳述したように、本発明は、ブレーキペダ
ルが踏込まれてマスタシリンダに制動油圧が発生
せしめられ、これが正常な各系統を介して各ホイ
ールシリンダに伝達せしめられるときには、レギ
ユレーテイングバルブの(第1)ピストンを正常
に作動せしめて制動油圧の制御を行ない、一方ブ
レーキ系統に制動油圧が伝達されないとき、特に
故障が発生してブレーキペダルを踏込んでも一方
の系統における制動油圧の発生が不充分でそれが
所定の値以上にならないときには、該レギユレー
テイングバルブの(第1)ピストンの作動を効果
的に阻止せしめる第2ピストンを設け、以て該レ
ギユレーテイングバルブによる制動油圧の制御を
禁止して残りの健全な系統だけで充分な且つ最大
限の制動をかけ得るようにしたものであつて、特
にかかる第2ピストンの第1ピストンに対する作
用を他方の系統の制動油圧とスプリングの釣合関
係を利用して行なうことによつて健全な系統の油
量損失を最小限にくいとめて、ペダルストローク
の増大を効果的に抑制し得るようにしたところ
に、大きな意義を有するものである。すなわち、
本願発明に係る制御装置を、左後輪のホイールシ
リンダと右後輪のホイールシリンダとがそれぞれ
左右前輪の少なくとも一方のホイールシリンダと
同じ系統の配管に接続される二系統ブレーキシス
テムに使用した場合には、いずれの系統に故障が
発生した場合でも残る正常な系統の圧油が制御装
置においては消費されないようにし得るのであ
り、また、前後二系統のブレーキシステムに使用
した場合にはフロント系統の故障時にリヤ系統の
圧油が制御装置において消費されることを回避し
得るのであつて、いずれの場合にも、前輪のホイ
ールシリンダが少なくとも一個接続された配管系
統が故障した場合におけるブレーキペダルの踏込
み量の増大を良好に回避し得ることとなるのであ
る。また、本発明に係る装置は構造が極めて簡単
である故に、従来装置における部品点数,加工工
数,加工精度などの問題は何等惹起されず、しか
もレギユレーテイングバルブとして、また一方の
系統が故障した場合には他方の系統の制動油圧を
確実に高め得る装置として極めて信頼性の高いも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は油圧式二系統ブレーキシステムの代表
的配管図、第2図はその一系統に設けられる制動
油圧制御装置の制御特性図、第3図は本発明の一
実施例に係る制御装置(これを断面で示す)を設
けた二系統ブレーキシステムの配管図である。 10,10a,10b…マスタシリンダ、1
0′…ブレーキペダル、11,12,13,14
…ホイールシリンダ、15,16,17…配管、
18…分岐管、20…制動油圧制御装置(プロポ
ーシヨニングバルブ)、21…シリンダ、22…
バルブシート、23…スプリング、24…第1ピ
ストン、25…孔、26…弁体、27…シール部
材、30…作動阻止機構、31…シリンダ、32
…スプリング、33…第2ピストン、34…空気
室、35…シール部材、50…バルブ装置、5
1,52,53…通路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ブレーキペダルの踏込み量に関連した制動油
    圧を発生せしめるマスタシリンダ,車両の前輪及
    び後輪にそれぞれ設けられるホイールシリンダ,
    該マスタシリンダとホイールシリンダとを接続す
    る二つの互に独立した配管系統、及びこれら配管
    系統の少なくとも一方に設けられて所定のマスタ
    シリンダ制動油圧以上においてこのマスタシリン
    ダ制動油圧の後輪のホイールシリンダへの伝達を
    制御するレギユレーテイングバルブを含む二系統
    ブレーキシステムにおいて、 前記レギユレーテイングバルブの前記制動油圧
    を制御する作動を為す第1ピストンに略直角に第
    2ピストンを配設し、該第2ピストンの第1端を
    空気室に臨ませる一方、それの第2端には前記レ
    ギユレーテイングバルブの設けられる配管系統と
    は異なる配管系統の油圧を作用させ、かつ、該第
    2ピストンを常には前記第2端側ヘスプリングに
    より付勢することによつて前記第1ピストンに係
    合して該第1ピストンの作動を阻止する状態に保
    つとともに、そのスプリングの弾性力を、前記異
    なる配管系統の油圧が前記第1ピストンの作動開
    始油圧より低い一定値を超えたときに該第2ピス
    トンが前記第1ピストンの作動を許容する位置へ
    移動することを許容する大きさに設定したことを
    特徴とする車両用二系統ブレーキシステムにおけ
    る制御装置。
JP13833377A 1977-11-17 1977-11-17 Controlling device in two-system braking system for use in vehicle Granted JPS5471271A (en)

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JPS5471271A (en) 1979-06-07
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