JPH07166941A - 内燃機関のアイドル回転数制御装置 - Google Patents

内燃機関のアイドル回転数制御装置

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JPH07166941A
JPH07166941A JP31860993A JP31860993A JPH07166941A JP H07166941 A JPH07166941 A JP H07166941A JP 31860993 A JP31860993 A JP 31860993A JP 31860993 A JP31860993 A JP 31860993A JP H07166941 A JPH07166941 A JP H07166941A
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JP
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feedback correction
correction amount
idle speed
engine
speed control
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JP31860993A
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Koichi Shimizu
幸一 清水
Masahiko Yamaguchi
正彦 山口
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アイドル回転数制御弁の開閉規制部材への当
接を確実に検出することにより、従来の各種不具合を解
消する。 【構成】 吸気管2のバイパス通路10の途中にはIS
C弁11が配設されている。ISC弁11にはアイドル
時における補助空気量を所定範囲にて規制するための機
械的ガード(開閉規制部材)が設けられている。機械的
ガードは冷却水温に応じて開側或いは閉側に変位する。
ECU20は、冷却水温に応じた目標アイドル回転数と
機関回転数との偏差に応じたフィードバック補正量を演
算し、同フィードバック補正量に基づいてISC弁11
を開閉駆動させる。又、ECU20は、フィードバック
補正量の増減にかかわらず機関回転数が不変であればI
SC弁11が機械的ガードに達したとして、その時点で
フィードバック補正量の増減を停止し、同補正量をホー
ルドする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関のアイドル
回転数制御装置に係り、詳しくはアイドル回転数制御弁
の開閉動作を開閉規制部材にて所定範囲に規定するよう
にしたアイドル回転数制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のアイドル回転数制御装置におい
て、アイドル回転数制御弁には、アイドル時における補
助空気量を所定範囲にて規制する、所謂、機械的ガード
としての開閉規制部材が設けられ、アイドル回転数制御
弁は機械的ガードに当接する最大開度位置と最小開度位
置との間で開閉動作する。又、機械的ガードの最大及び
最小開度位置は、機関冷却水の温度に応じたバイメタル
(感熱部)の熱膨張による変形に伴い開側或いは閉側に
変位するように構成されている。
【0003】図4は冷却水温と機械的ガードの位置(空
気の流量)との関係を示している。同図に示すように、
低温域では機械的ガードは全閉位置(流量=0の位置)
に対して開側(流量=大)で規制されており、所定水温
に達すると徐々に閉側に変位するようになっている。つ
まり、機関始動時等の低温域では、アイドル時の吸入空
気量を増量してアイドル回転数を高温域よりも高回転に
維持するために、機械的ガードを開側に変位させてい
る。又、冷却水温が上昇した場合には、吸入空気の増量
に伴う機関回転数の過上昇を防ぐために、機械的ガード
を閉側に変位させ、アイドル回転数を若干低めに抑えて
いる。
【0004】又、このアイドル回転数制御装置では、コ
ントローラ(ECU)により冷却水温に応じた目標アイ
ドル回転数が設定される。そして、目標アイドル回転数
とその時の機関回転数との偏差に応じてフィードバック
補正量が演算され、同補正量に基づいてアイドル回転数
制御弁が開閉駆動されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
アイドル回転数制御装置では、以下に示す問題があっ
た。
【0006】つまり、内燃機関の暖機時等、機関冷却水
が低温域から上昇する際、機械的ガードはバイメタルの
熱変形に伴って変位するために冷却水温に対する追従性
が悪い。図5において、機関冷却水が実線で示す如く温
度上昇するのに対し、機械的ガードの感熱部(バイメタ
ル部分)は破線で示す如く遅れを生ずる。そのため、本
来は図4の実線で示す如くアイドル回転数制御弁の制御
範囲が設定されるところが(制御範囲をQ1で示す)、
実際は図4の破線で示す如く挙動し(制御範囲をQ2で
示す)、ECUが冷却水温から判断する機械的ガードの
位置に対して実際の機械的ガードの位置が開側にずれる
という事態が生じる。その結果、アイドル回転数制御弁
が機械的ガードに当接しているにもかかわらずECUに
よるフィードバック補正量の増減が行われ、フィードバ
ック補正の過不足等、各種の不具合を生じる。
【0007】例えば、図4のP点の弁開度を徐々に減ら
す(流量を減らす)場合、制御範囲Q2の下限でアイド
ル回転数制御弁が機械的ガードに当接するにもかかわら
ず更に弁開度を小さくするようにフィードバック制御が
行われる。この場合、フィードバックが実際の制御に反
映せず、同フィードバック補正過多となる問題が生じ
る。又、図4のP点の弁開度を徐々に増やす(流量を増
やす)場合、制御範囲Q2の上限までアイドル回転数制
御弁の開度を増やすことができるのに、制御範囲Q1の
上限で機械的ガードに当接したとみなされてしまい、フ
ィードバック補正過少による目標アイドル回転数への収
束遅れという問題が生じる。さらに、上記の各フィード
バック補正量を学習する場合、実際の機械的ガードとの
不整合によるフィードバック補正の過不足から、誤学習
してしまうという問題がある。
【0008】この発明は、上記問題に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは、アイドル回転
数制御弁の開閉規制部材への当接を確実に検出すること
により、従来の各種不具合を解消することができる内燃
機関のアイドル回転数制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、図6に示すように、感熱部により機関
冷却水の温度に応じて開側或いは閉側に変位する開閉規
制部材が設けられ、同開閉規制部材に当接する最大開度
位置と最小開度位置との間で開閉動作するアイドル回転
数制御弁M1を備えた内燃機関のアイドル回転数制御装
置であって、機関回転数を検出する機関回転数検出手段
M2と、機関冷却水の温度に応じて目標アイドル回転数
を設定する目標アイドル回転数設定手段M3と、前記機
関回転数検出手段M2による機関回転数と、前記目標ア
イドル回転数設定手段M3による目標アイドル回転数と
の偏差に応じたフィードバック補正量を演算するフィー
ドバック補正量演算手段M4と、前記フィードバック補
正量演算手段M4によるフィードバック補正量に基づい
て前記アイドル回転数制御弁M1を開閉駆動させる制御
弁駆動手段M5と、前記フィードバック補正量演算手段
M4によるフィードバック補正量の増減にかかわらず機
関運転状態が不変であれば前記アイドル回転数制御弁M
1が開閉規制部材に当接したとして、その時点でフィー
ドバック補正量の増減を停止するフィードバック補正停
止手段M6とを備えたことを要旨とするものである。
【0010】又、請求項2に示すように、前記フィード
バック補正量演算手段M4によるフィードバック補正量
を学習し、その学習値を記憶する学習手段を備え、前記
制御弁駆動手段M5は、前記フィードバック補正量演算
手段M4によるフィードバック補正量と、前記学習手段
による学習値とに基づいて前記アイドル回転数制御弁M
1を開閉駆動させるように構成してもよい。
【0011】
【作用】上記構成によれば、機関回転数検出手段M2は
機関回転数を検出する。目標アイドル回転数設定手段M
3は機関冷却水の温度に応じて目標アイドル回転数を設
定する。フィードバック補正量演算手段M4は、機関回
転数検出手段M2による機関回転数と、目標アイドル回
転数設定手段M3による目標アイドル回転数との偏差に
応じたフィードバック補正量を演算する。制御弁駆動手
段M5は、フィードバック補正量演算手段M4によるフ
ィードバック補正量に基づいてアイドル回転数制御弁M
1を開閉駆動させる。フィードバック補正停止手段M6
は、フィードバック補正量演算手段M4によるフィード
バック補正量の増減にかかわらず機関運転状態が不変で
あればアイドル回転数制御弁M1が開閉規制部材に当接
したとして、その時点でフィードバック補正量の増減を
停止する。
【0012】要するに、機関冷却水が低温域から上昇す
る場合、冷却水温に応じてアイドル回転数制御弁M1の
開閉規制部材が開側或いは閉側に変位する。この時、冷
却水温の上昇に対する開閉規制部材の変位が遅れると、
アイドル回転数制御弁M1が開閉規制部材に当接してそ
の動作が規制されているにもかかわらずフィードバック
補正量の増減が行われる等して、各種の不具合(例え
ば、フィードバック補正の過不足)が生じる。しかし、
本構成では、フィードバック補正量の増減に対する機関
運転状態(例えば、機関回転数,吸気圧力,吸入空気
量)の変化からアイドル回転数制御弁M1が開閉規制部
材に当接したことが検出され、不適切なるフィードバッ
ク補正が停止される。従って、フィードバック補正が常
にアイドル回転数制御弁M1の制御に反映される。
【0013】又、請求項2の構成によれば、学習手段
は、フィードバック補正量演算手段M4によるフィード
バック補正量を学習し、その学習値を記憶する。又、制
御弁駆動手段M5は、フィードバック補正量演算手段M
4によるフィードバック補正量と、前記学習手段による
学習値とに基づいてアイドル回転数制御弁M1を開閉駆
動させる。この場合、弁開度位置は常に実際の開閉規制
部材による開弁範囲内に適切にフィードバック制御され
るため、学習値も同様に適切なる値に保持され、誤学習
が防止される。つまり、従来のようにフィードバック補
正の過不足状態のまま学習値が更新されると誤学習が生
じるが、本構成では、このような不具合が解消される。
【0014】
【実施例】以下、この発明のアイドル回転数制御装置を
具体化した一実施例を図面に従って説明する。
【0015】図1において、水冷式多気筒内燃機関(以
下、エンジンという)1は自動車に搭載されるものであ
る。エンジン1の吸気管2には燃料噴射弁3が配設さ
れ、その上流側にはアクセルペダル(図示しない)の操
作に連動して開閉するスロットル弁4が配設されてい
る。同スロットル弁4には、同弁4の全閉位置(アイド
ル)を検出しその旨を示すオン信号を出力するアイドル
スイッチ5が付設されている。吸気管2にはエアクリー
ナ6を介して空気が吸入される。
【0016】エンジン1のシリンダブロックには機関冷
却水の温度を検出するための水温センサ7が配設されて
いる。機関回転数を検出するための回転角センサ8は、
クランク軸に同期して回転するパルサ9の歯を検出し、
エンジン1の所定クランク角毎に検出信号を出力する。
【0017】一方で、吸気管2には前記スロットル弁4
を迂回し、且つ同スロットル弁4の下流側と上流側とを
連通するバイパス通路10が設けられている。このバイ
パス通路10の途中には、アイドル時における補助空気
量即ちアイドル回転数を制御するためのアイドル回転数
制御弁(以下、ISC弁という)11が配設されてい
る。このISC弁11は後述する電子制御装置(以下、
ECUという)20からの制御信号T1,T2に基づい
て開度が調整されるようになっている。
【0018】ここで、ISC弁11の構成について図2
を用いて詳細に説明する。図2において、弁体12はシ
ャフト13に固定されており、同弁体12の回動によっ
てバイパス通路10が開閉され、補助空気量が調整され
る。シャフト13の一端(図2の左方)にはマグネット
14が取り付けられ、そのマグネット14の周辺には一
対のコイル(開側コイル15A及び閉側コイル15B)
が対向配置されている。そして、ECU20からの制御
信号T1,T2にて開側コイル15A又は閉側コイル1
5Bのいずれかが通電されると、マグネット14,シャ
フト13と共に弁体12が回動し、その時のコイル15
A,15Bの通電比率に応じた所定回動角度で前記弁体
12が保持されるようになっている。
【0019】又、シャフト13の他端(図2の右方)に
はストッパ18が固着されており、同ストッパ18はホ
ルダ16に形成された扇形溝16a内に配置されてい
る。シャフト13とホルダ16とは別々に動作するよう
になっている。この構成により、ストッパ18が扇形溝
16aに当接する位置にて弁体12の回動範囲が制限さ
れ、その当接位置がISC弁11の最小開度位置及び最
大開度位置になっている。
【0020】ホルダ16には、感熱部としての螺旋状の
バイメタル17が取り付けられており、同バイメタル1
7の右端は動かないように固定されている。バイメタル
17は機関冷却水の循環通路(図示しない)内に配設さ
れており、冷却水温に応じて熱膨張による変形を生じホ
ルダ16を回動させる。従って、バイメタル17の熱変
形によるホルダ16の回動に応じて、ISC弁11の最
小開度位置と最大開度位置との区間が開側又は閉側に調
整される。本実施例では、上記ホルダ16、バイメタル
17及びストッパ18により、所謂、機械的ガードとし
ての開閉規制部材が構成されている。
【0021】又、図1において、ECU20は、マイク
ロコンピュータを中心に構成され、A/D変換器や波形
整形回路等を含むものである。同ECU20には、前記
アイドルスイッチ5,水温センサ7,回転角センサ8の
他に、トランスミッション(図示しない)のニュートラ
ル位置でオン信号を出力するニュートラルスイッチ21
と、車両の速度を検出するための車速センサ22とが接
続されている。ECU20は、水温センサ7からの検出
信号に基づいて冷却水温TWを算出するとともに、回転
角センサ8からの検出信号に基づいて機関回転数NEを
算出する。又、ECU20は各センサ,スイッチからの
信号に基づいて燃料噴射弁3による燃料噴射やISC弁
11の駆動を制御する。
【0022】なお、本実施例では、回転角センサ8によ
り機関回転数検出手段が構成され、ECU20により目
標アイドル回転数設定手段、フィードバック補正量演算
手段、制御弁駆動手段、フィードバック補正停止手段及
び学習手段が構成されている。
【0023】次に、上記のように構成されたアイドル回
転数制御装置の作用を図3のフローチャートを用いて説
明する。図3は、アイドル回転数制御ルーチンを示して
おり、同ルーチンは前記回転角センサ8による回転パル
ス信号の入力毎にECU20により実行されるようにな
っている。
【0024】さて、図3のルーチンがスタートすると、
ECU20は、先ずステップ100でアイドル回転数フ
ィードバック条件が成立しているか否かを判別する。こ
こで、アイドル回転数フィードバック条件は、アイドル
スイッチ5がオンで且つニュートラルスイッチ21がオ
ン、又は、アイドルスイッチ5がオンで且つ車速が所定
値(例えば5km/h)以下の時とする。アイドル回転
数フィードバック条件が成立していなければ、ECU2
0は本ルーチンをそのまま終了する。
【0025】アイドル回転数フィードバック条件が成立
していれば、ECU20はステップ110に進み冷却水
温TWから水温補正量DTHWを求める。又、ECU2
0は続くステップ120で冷却水温TWから目標アイド
ル回転数NTを求める。
【0026】その後、ECU20は、ステップ130で
機関回転数NEと目標アイドル回転数NTとの偏差ΔN
Eを求め(ΔNE=|NE−NT|)を求め、同偏差Δ
NEが所定範囲A(例えば、A=±25rpm)内であ
るか否かを判別する。ΔNE<Aであれば、ECU20
はそのまま本ルーチンを終了する。
【0027】ΔNE≧Aであれば、ECU20はステッ
プ140に進み、機関回転数NEが目標アイドル回転数
NTより高いか否かを判別する。NE≦NTの場合、E
CU20はステップ150に進み、フィードバック補正
量DFBをプラス側に補正する(DFBn =DFBn-1
+K)。ここで、「K」はフィードバックゲインを示し
ている。NE>NTの場合、ECU20はステップ16
0に進み、フィードバック補正量DFBをマイナス側に
補正する(DFBn =DFBn-1 −K)。
【0028】その後、ECU20はステップ170で、
フィードバック補正量DFBの増減に応じて機関回転数
NEが変化しているか否かを判別する。ここで、フィー
ドバック補正量DFBによる機関回転数NEの変化の判
別は、例えば2回前のフィードバック補正量DFBn-2
と1回前のフィードバック補正量DFBn-1 とを比較し
て補正変化量ΔDFBを求め(ΔDFB=DFBn-1
DFBn-2 )、同補正変化量ΔDFBの増加に伴い機関
回転数NEが増加しているか、又は、補正変化量ΔDF
Bの減少に伴い機関回転数NEが減少しているかに応じ
て行う。
【0029】そして、ステップ170が肯定判別された
場合、即ち、補正変化量ΔDFBの増減に応じて機関回
転数NEが変化する場合、ECU20は、ISC弁11
が機械的ガードに当接していないとみなし、直接ステッ
プ190に進む。これは、図2のストッパ18が扇形溝
16aに当接することなく動作していることを意味す
る。
【0030】又、ステップ170が否定判別された場
合、即ち、補正変化量ΔDFBの増減にかかわらず機関
回転数NEが不変の場合、ECU20は、ISC弁11
が機械的ガードに当接し同ISC弁11の動作が制限さ
れているとみなし、ステップ180に進む。これは、図
2のストッパ18が扇形溝16aに当接していることを
意味する。そして、ECU20は、ステップ180でフ
ィードバック補正量DFBn を2回前のフィードバック
補正量DFBn-2 とした後、ステップ190に進む。要
するに、ステップ140〜160でフィードバック補正
が行われるが、このフィードバック補正にかかわらず機
関回転数NEが不変であればその以上の増減補正が実際
のISC弁11の動作に反映されないとみなされる。そ
して、フィードバック補正量DFBの増減が停止され
て、機関回転数NEが不変となった時のフィードバック
補正量DFBがホールドされる。
【0031】その後、ECU20は、ステップ190で
フィードバック補正量DFBと水温補正量DTHWと学
習値DLRNとを加算してISC制御量DISCを算出
する(DISC=DFB+DTHW+DLRN)。ここ
で、学習値DLRNは、例えばアイドル回転数フィード
バック条件が成立から不成立になった時(アイドルから
非アイドルへの移行時)のフィードバック補正量DFB
の値とする。本実施例では、学習値DLRNを1回前の
フィードバック補正量DFBn-1 で学習し記憶してい
る。
【0032】即ち、上述のステップ170〜190にお
いて、ステップ170→190の順に処理された場合に
は、1回前の増減補正により更新されたフィードバック
補正量DFBにて随時学習が行われて学習値DLRNが
求められる。これに対して、ステップ170→180→
190の順に処理された場合、ISC弁11が機械的ガ
ードに当接した時点でのフィードバック補正量DFBに
て学習値DLRNがホールドされる。
【0033】以上詳述したように、本実施例のアイドル
回転数制御装置では、機関回転数NEと目標アイドル回
転数NTとの偏差に応じたフィードバック補正量DFB
を演算し(図3のステップ120〜160)、同フィー
ドバック補正量DFBに基づいてISC弁11を開閉駆
動させるようにした(図3のステップ190)。又、ア
イドルから非アイドルに移行する際に、フィードバック
補正量DFBを学習するようにした。さらに、フィード
バック補正量DFBの増減にかかわらず機関回転数NE
が不変であればISC弁11が機械的ガードに当接した
として、その時点でフィードバック補正量DFBの増減
を停止するようにした(図3のステップ170,18
0)。
【0034】要するに、機関冷却水が低温域から上昇す
る場合、冷却水温TWに応じてISC弁11の機械的ガ
ードが開側或いは閉側に変位する。この時、冷却水温T
Wの上昇に対する機械的ガードの変位が遅れると、フィ
ードバック補正の過不足を生じる。しかし、本構成で
は、フィードバック補正量DFBの増減に対する機関回
転数NEの変化からISC弁11が機械的ガードに当接
したことを検出することができ、不適切なるフィードバ
ック補正を停止することができる。その結果、従来の各
種の不具合が解消され、ISC弁11の弁開度は、常に
実際の機械的ガード範囲内にて適切にフィードバック制
御される。又、この適切なるフィードバック制御によ
り、学習値DLRNも同様に適切な値に保持され、従来
のような誤学習を防止することができる。
【0035】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、次の様態にて具体化することができる。上
記実施例では、フィードバック補正量DFBの増減に対
する機関回転数NEの変化によりISC弁11の位置を
検出していた(図3のステップ170)。これに代え
て、フィードバック補正量DFBの増減に対する吸気圧
力や吸入空気量の変化からISC弁11の位置を検出す
ることもできる。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、フィードバック補正
量の増減に伴う機関運転状態を判別することで、アイド
ル回転数制御弁が開閉規制部材に当接したことが確実に
検出でき、開閉規制部材による実際の最大開度位置と最
小開度位置との間にてアイドル回転数制御弁を制御させ
ることができる。又、上記のフィードバック補正量を学
習値に反映させることで誤学習の防止を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例におけるアイドル回転数制御装置を示
す構成図である。
【図2】ISC弁の詳細な構成を示す斜視図である。
【図3】ECUが実行するアイドル回転数制御ルーチン
を示すフローチャートである。
【図4】ISC弁の機械的ガードの位置と冷却水温との
関係を示す線図である。
【図5】機関冷却水の温度変化に伴う機械的ガードの温
度変化を示す線図である。
【図6】クレームに対応したブロック図である。
【符号の説明】
1…エンジン、8…機関回転数検出手段としての回転角
センサ、11…アイドル回転数制御弁(ISC弁)、1
6…開閉規制部材を構成するホルダ、17…開閉規制部
材の感熱部を構成するバイメタル、18…開閉規制部材
を構成するストッパ、20…目標アイドル回転数設定手
段,フィードバック補正量演算手段,制御弁駆動手段,
フィードバック補正停止手段,学習手段としての電子制
御装置(ECU)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱部により機関冷却水の温度に応じて
    開側或いは閉側に変位する開閉規制部材が設けられ、同
    開閉規制部材に当接する最大開度位置と最小開度位置と
    の間で開閉動作するアイドル回転数制御弁を備えた内燃
    機関のアイドル回転数制御装置であって、 機関回転数を検出する機関回転数検出手段と、 機関冷却水の温度に応じて目標アイドル回転数を設定す
    る目標アイドル回転数設定手段と、 前記機関回転数検出手段による機関回転数と、前記目標
    アイドル回転数設定手段による目標アイドル回転数との
    偏差に応じたフィードバック補正量を演算するフィード
    バック補正量演算手段と、 前記フィードバック補正量演算手段によるフィードバッ
    ク補正量に基づいて前記アイドル回転数制御弁を開閉駆
    動させる制御弁駆動手段と、 前記フィードバック補正量演算手段によるフィードバッ
    ク補正量の増減にかかわらず機関運転状態が不変であれ
    ば前記アイドル回転数制御弁が前記開閉規制部材に当接
    したとして、その時点でフィードバック補正量の増減を
    停止するフィードバック補正停止手段とを備えたことを
    特徴とする内燃機関のアイドル回転数制御装置。
  2. 【請求項2】 前記フィードバック補正量演算手段によ
    るフィードバック補正量を学習し、その学習値を記憶す
    る学習手段を備え、 前記制御弁駆動手段は、前記フィードバック補正量演算
    手段によるフィードバック補正量と、前記学習手段によ
    る学習値とに基づいて前記アイドル回転数制御弁を開閉
    駆動させる請求項1に記載の内燃機関のアイドル回転数
    制御装置。
JP31860993A 1993-12-17 1993-12-17 内燃機関のアイドル回転数制御装置 Pending JPH07166941A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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