JPH07166823A - アルミニウム合金製バルブリフタ - Google Patents

アルミニウム合金製バルブリフタ

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JPH07166823A
JPH07166823A JP34276293A JP34276293A JPH07166823A JP H07166823 A JPH07166823 A JP H07166823A JP 34276293 A JP34276293 A JP 34276293A JP 34276293 A JP34276293 A JP 34276293A JP H07166823 A JPH07166823 A JP H07166823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve lifter
aluminum alloy
particles
valve
main body
Prior art date
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Pending
Application number
JP34276293A
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English (en)
Inventor
Nobutaka Hayashi
信隆 林
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 Si粒子のバルブリフタ本体母材に対する保
持力を向上して、脱落や陥没等を回避でき、延いては耐
摩耗性、潤滑性を向上できるアルミニウム合金製バルブ
リフタを提供する。 【構成】 アルミニウム合金により形成された冠面部1
1とスカート部12とからバルブリフタ本体母材を構成
し、該バルブリフタ本体母材の少なくともスカート部1
2の外周摺動面17をエッチングしてSi粒子が脱落し
て形成されたポケット部を有する表面部とし、該表面部
に前記ポケット部にまで入り込ませた表面処理層部18
を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関等の動弁機構
に用いられ、吸排気弁のバルブステムと接触しながら駆
動カムの回転に従ってシリンダボア内を往復運動するバ
ルブリフタに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関等に多く使用されている動弁機
構は、外シム方式の直接駆動式動弁機構であり、図1は
この外シム方式の直接駆動式動弁機構の縦断面図であ
り、1はバルブリフタ、2はシリンダヘッド、3はバル
ブスプリング、4は吸排気バルブのステム、5はカムで
ある。
【0003】上記バルブリフタ1は、従来大きく分け
て、クロム鋼やクロムモリブデン鋼に浸炭焼入を施した
鉄系合金製のものと、アルミニウム合金製のものとがあ
る。そして、鉄軽合金製のバルブリフタでは、アルミに
耐摩耗性や疲労強度に優れている反面、比重が大きいた
めに慣性重量が大きく、カムリフト量を内燃機関の高速
運転条件下で正確にバルブに伝達するためにバルブスプ
リング3の荷重を大きくしなければならない。スプリン
グ荷重の増加は、摩擦損失を増加させ燃料消費量を多く
するという欠点がある。そこで、、バルブリフタ1を軽
量化することによってバルブスプリング荷重を低減しよ
うと意図して、バルブリフタ1を軽量な材料で製造する
ことが提案され、特にバルブリフタ母材をアルミニウム
合金とするアルミニウム製バルブリフタが多く提案され
ている(例えば、特開平3−113175号公報等)。
【0004】そして、このアルミニウム合金製バルブリ
フタ1は、冠面部11とスカート部12とからなるバル
ブリフタ本体母材を有し、前記スカート部12の外周壁
が特にシリンダヘッド2のシリンダ内周壁21と高速で
摺動し、カムからの高荷重に耐える強度を有する目的
で、アルミニウム合金に硬質のSi粒子を混在させて形
成されている。更にシリンダ内周壁21と摺動するスカ
ート部12の外周摺動面12aにおける摩耗を防止する
ために、外周摺動面12aを研削してSi粒子を露出さ
せ、このSi粒子が露出する前記外周摺動面12aに、
露出するSi粒子を包み込んでアルマイト処理などによ
る硬質被膜6を形成したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のアルミニウム合金製バルブリフタ1における硬質被膜
は、外周摺動面12aに露出するSi粒子を包み込むだ
けで、このSi粒子は、外周摺動面12aにおけるバル
ブリフタ本体母材との密着性を強固にするものではない
ので、シリンダ内周壁21との摺動によって、硬質被膜
が剥離する虞があり、硬質被膜の剥離を防止するために
は、未だ不充分であるといえる。
【0006】本発明は、かかる点に鑑み、硬質被膜のバ
ルブリフタ本体母材に対する保持力を向上して、剥離等
を回避でき、延いては耐摩耗性、潤滑性を向上できるア
ルミニウム合金製バルブリフタを提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるアルミニウ
ム合金製バルブリフタは、アルミニウム合金により形成
されたチップ部とスカート部とからバルブリフタ本体母
材を構成し、該バルブリフタ本体母材の少なくともスカ
ート部の外周摺動面をエッチングすることによってSi
粒子が脱落して形成されたポケット部を有する表面部と
し、該表面部に前記ポケット部にまで入り込ませた表面
処理層部を形成したことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、表面処理層部が、エッチング
によりSi粒子が脱落して形成されたポケット部にも入
り込み、バルブリフタ本体母材と共に、Si粒子を保持
して、その保持力を向上させる。
【0009】
【実施例】次に、図2および3を用いて、本発明の一実
施例を説明する。
【0010】図2は、本発明によるバルブリフタ1の縦
断面図であり、冠面部11およびスカート部12からな
るバルブリフタ本体母材10を有する。
【0011】冠面部11の壁部11aの表面にはアウタ
−シム15を嵌合する円形の凹部13が、裏面にはイン
ナシム16を嵌合する凹部14がそれぞれ形成されてい
る。
【0012】スカート部12の外周面即ちシリンダ内周
壁21と摺動する外周摺動面17には、表面処理層部1
8が形成されている。
【0013】この表面処理層部18は、図3に示すよう
にして形成される。即ち、図3(イ)で示すように、S
i粒子30を混在させて形成されたバルブリフタ本体母
材10を予め用意し、このバルブリフタ本体母材10の
外周摺動面17に当たる表面部を、エッチングして、S
i粒子30を脱落させ、ポケット部31を形成する(図
3(ロ)参照)。そして、このポケット部31が形成さ
れたバルブリフタ本体母材10の表面部に、鉄メッキ、
Ni−Pメッキ、カンゼン或いは鉄溶射等の表面処理に
より、ポケット部31にまで入り込ませた表面処理層部
18を形成する(図3(ハ)参照)。
【0014】上記により形成された表面処理層部18
は、エッチングによりSi粒子が脱落して形成されたポ
ケット部31にも入り込んで、バルブリフタ本体母材1
0の表面部に形成されているため、表面処理層部18は
強い保持力によってバルブリフタ本体母材10に保持さ
れていることとなり、硬質被膜の剥離等が回避でき、延
いてはバルブリフタ本体母材の耐摩耗性、潤滑性を向上
させることができる。
【0015】
【発明の効果】以上のような本発明のバルブリフタによ
ると、そのバルブリフタ本体母材の少なくともスカート
部の外周摺動面をエッチングしてSi粒子が脱落して形
成されたポケット部を有する表面部とし、該表面部に前
記ポケット部にまで入り込ませた表面処理層部を形成し
たことから、表面処理層部が、エッチングによりSi粒
子が脱落して形成されたポケット部にも入り込み、硬質
被膜の剥離等が回避でき、延いてはバルブリフタ本体母
材の耐摩耗性、潤滑性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の動弁機構の一例を示す縦断面図であ
る。
【図2】本発明によるアルミ合金製バルブリフタの一実
施例を示す縦断面図である。
【図3】図2のA部を拡大して示すアルミニウム合金製
バルブリフタの製造工程の説明図で、(イ)はスカート
部の表面をエッチングする前の状態、(ロ)は同じくエ
ッチング後の状態、(ハ)はエッチング後の表面部に表
面処理層を施した状態を示す。
【符号の説明】
1 バルブリフタ 10 バルブリフタ本体母材 11 冠面部 12 スカート部 17 外周摺動面 18 表面処理層部 30 シリコン粒子 31 ポケット部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム合金により形成されたチップ
    部とスカート部とからバルブリフタ本体母材を構成し、
    該バルブリフタ本体母材の少なくともスカート部の外周
    摺動面をエッチングすることによってSi粒子が脱落し
    て形成されたポケット部を有する表面部とし、該表面部
    に前記ポケット部にまで入り込ませた表面処理層部を形
    成したことを特徴とするアルミニウム合金製バルブリフ
    タ。
JP34276293A 1993-12-16 1993-12-16 アルミニウム合金製バルブリフタ Pending JPH07166823A (ja)

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