JPH07166184A - 耐オゾン性及び耐酸化性に優れた潤滑油組成物 - Google Patents

耐オゾン性及び耐酸化性に優れた潤滑油組成物

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JPH07166184A
JPH07166184A JP26135594A JP26135594A JPH07166184A JP H07166184 A JPH07166184 A JP H07166184A JP 26135594 A JP26135594 A JP 26135594A JP 26135594 A JP26135594 A JP 26135594A JP H07166184 A JPH07166184 A JP H07166184A
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JP
Japan
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oil
lubricating
compound
alkyl group
diphenyl ether
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JP26135594A
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English (en)
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Hiroshi Nakanishi
博 中西
Atsunao Kobori
敦尚 小堀
Toshiaki Kuribayashi
利明 栗林
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐酸化性ばかりでなく、耐オゾン性に優れる
潤滑油組成物、特に真空ポンプ油組成物を提供する。 【構成】 鉱油系及び/又は合成系の潤滑油基油に、フ
ェノール系、アミン系、イオウ系及びリン系のいずれか
であり、基油に易溶でかつ潤滑油作動条件下で晶化性の
ない酸化防止剤の少なくとも一種を配合した潤滑油組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐オゾン性及び耐酸化
性に優れた潤滑油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、潤滑作用や、シール作用、冷却作
用等の特性が要求される真空ポンプ油として、添加剤無
添加アルキルジフェニルエーテル等が実際に利用されて
いる。
【0003】これらの真空ポンプ油には、酸素だけでな
くオゾンが取り込まれる機会がよく見受けられる。例え
ば、排ガスの分析試験を実施する際に、排ガスを真空ポ
ンプで吸引する分析装置を利用する場合があり、その場
合には、排ガス成分のみならずその排ガスに含まれてい
る一酸化窒素(NO)や該一酸化窒素をオゾンで二酸化
窒素(NO2 )に変換する時に使用されるオゾンや酸素
が真空ポンプ油に取り込まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、今までの真空
ポンプ油は、特に、オゾンに対して充分な耐性があると
は言いがたかった。
【0005】近年、使用者の高品質化の要請から、酸素
だけでなく、オゾンに対しても充分な耐久性がある真空
ポンプ油が求められるようになってきている。
【0006】真空ポンプ油だけでなく、その他の潤滑油
に対してもオゾンが溶存することは当然認められ、潤滑
油一般に対しても、この要請が拡がりつつある。
【0007】本発明は、かかる要請に答えるためになさ
れたものであり、耐酸化性ばかりでなく、耐オゾン性に
優れる潤滑油組成物、特に真空ポンプ油組成物を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段、及び作用】本発明は、鉱
油系及び/又は合成系の潤滑油基油に、フェノール系、
アミン系、イオウ系及びリン系のいずれかであり、基油
に易溶でかつ潤滑油作動条件下で晶化性のない化合物の
少なくとも一種を配合した耐オゾン性及び耐酸化性に優
れた潤滑油組成物に関する。
【0009】上記特定化合物の添加により、酸素ばかり
でなく、オゾンに対しても耐性の高い潤滑油となる。特
に、本発明は、真空ポンプ油として有用である。
【0010】本発明で利用できる基油としては、潤滑油
基油として利用されている鉱油系及び/又は合成系のも
のであり、炭素、水素原子を主体とする炭化水素系また
はさらに酸素原子を含むエーテル系、エステル系等のも
のであれば、任意である。
【0011】真空ポンプ(ロータリーポンプ油、拡散ポ
ンプ油、メカニカルブースターポンプ油、ドライポンプ
油)用の潤滑油基油としては、例えば、アルキルジフェ
ニルエーテル、アルキルジフェニル、ポリアルファオレ
フィン、アルキルベンゼン、エチレンプロピレン共重合
体、鉱油(パラフィン系、ナフレン系)が使用できる。
【0012】アルキルジフェニルエーテルの代表例は、
下記の式で表わされるものである。
【0013】
【化1】
【0014】[mは1〜3、nは0〜3、Rは炭素数1
0〜20個のアルキル基(Rが2以上のときそれらは同
じでも異なってもよい)] 具体的には、モノデシルジフェニルエーテル、モノドデ
シルジフェニルエーテル、モノテトラデシルジフェニル
エーテル、モノヘキサデシルジフェニルエーテル、モノ
オクタデシルジフェニルエーテル、モノエイコシルジフ
ェニルエーテル、ジテトラデシルジフェニルエーテル、
ジドデシルジフェニルエーテル、ジデシルジフェニルエ
ーテル、ジヘキサデシルジフェニルエーテル、ジオクタ
デシルジフェニルエーテル、ジエイコシルジフェニルエ
ーテル、テトラデシルドデシルジフェニルエーテル、テ
トラデシルヘキサデシルジフェニルエーテル、ジドデシ
ルテトラデシルジフェニルエーテル、ジテトラデシルド
デシルジフェニルエーテル、ジドデシルジテトラデシル
ジフェニルエーテル、トリデシルテトラデシルジフェニ
ルエーテル、トリデシルジフェニルエーテル、トリデシ
ルジフェニルエーテル、トリテトラデシルジフェニルエ
ーテル、テトラデシルジフェニルエーテル、テトラドデ
シルジフェニルエーテル、ペンタデシルジフェニルエー
テル、ペンタドデシルジフェニルエーテル、ペンタテト
ラデシルジフェニルエーテル、ヘキサドデシルジフェニ
ルエーテル、ヘキサテトラデシルジフェニルエーテル
(アルキル基が異なったジフェニルエーテルを含む)が
挙げられる。
【0015】好ましくは、m=1、n=0で、Rは炭素
数16〜20のアルキル基のもの、また、m=1、2で
n=1〜3で、Rが炭素数10〜14のアルキル基のも
のが挙げられる。
【0016】アルキルジフェニルの代表例は、下記の一
般式で表わされるものである。
【0017】
【化2】
【0018】[上記式中のRは炭素数10〜20個のア
ルキル基、mは1〜3、nは0〜3(Rが複数のとき、
それらは同じでも異なってもよい)] 具体的には、n−デシルジフェニル、n−ウンデシルジ
フェニル、n−ドデシルジフェニル、n−トリデシルジ
フェニル、n−テトラデシルジフェニル、n−ヘプタデ
シルジフェニル、n−ヘキサデシルジフェニル、n−ノ
ナデシルジフェニル、n−オクタデシルジフェニル、n
−エイコシルジフェニル、2−デシルジフェニル、2−
ヘキサデシルジフェニル、2−オクタデシルジフェニ
ル、3−デシルジフェニル、4−デシルジフェニル、ジ
(n−デシル)ジフェニル、ジ(n−ドデシル)ジフェ
ニル、ジ(2−デシル)ジフェニル、ジ(2−ドデシ
ル)ジフェニル、ペンタ(2−テトラデシル)ジフェニ
ル、トリ(2−ドデシル)ジ(2−テトラデシル)ジフ
ェニル、ヘキサ(2−ドデシル)ジフェニル等が挙げら
れ、好ましいものは、Rが炭素数12〜18のアルキル
基で、mが1で、nが0〜1のもの、特に好ましいもの
は、Rが炭素数12〜14のアルキル基で、mが1で、
nが1のものや、Rが炭素数16〜18のアルキル基
で、mが1で、nが0のものである。炭素数10未満の
アルキル基では潤滑性が悪く、炭素数20を越えると、
粘度が高くなりまた熱安定性、酸化安定性が悪くなる。
【0019】アルキルベンゼンとしては、直鎖型、分岐
型、これらの中でモノ体、ジ体を挙げることができる。
直鎖型アルキルベンゼンとしては、
【0020】
【化3】
【0021】[上式中のRはC12〜C25のアルキル基で
ある。複数あるときには同じでも、異なってもよい]、
また、分岐型アルキルベンゼンとしてはアルキル分岐型
で、例えば、プロピレンのペンタマー、ヘキサマー、ヘ
プタマーをベンゼンにアルキル化したもので、
【0022】
【化4】
【0023】[上式中のR′はC12〜C24の分岐アルキ
ル基である。複数あるときには同じでも、異なってもよ
い]である。
【0024】エチレン−プロピレン共重合体としては、
【0025】
【化5】
【0026】[上式中、nは1〜20、mは1〜20で
ある]である。
【0027】ポリアルファオレフィンとしては、通常、
炭素数2〜14、好ましくは4〜12の範囲の、直鎖状
あるいは分岐状のオレフィン系炭化水素から選択された
任意の1種の単独重合または2種以上の共重合により得
られるものである。
【0028】ポリアルファオレフィンは、通常、100
℃で、2〜30mm2 /s、好ましくは4〜25mm2
/sの動粘度を有するものである。その平均分子量は、
通常、約100〜2000、好ましくは約200〜10
00の範囲である。本発明で使用するポリアルファオレ
フィンとしては、特に、水素添加により不飽和結合を飽
和させたものが好ましい。
【0029】ポリアルファオレフィンとしては、炭化水
素または低級3〜6量体化により得られる炭素数6〜1
2のα−オレフィンの混合物、例えば、25〜50重量
%のヘキセン−1、30〜40重量%のオクテン−1お
よび25〜40重量%のデセン−1からなる混合物を共
重合したものを挙げることができる。デセン−1のごと
き単独モノマーから得られるオリゴマーおよびその水素
添加物も好適である。
【0030】これらのポリアルファオレフィンは、触媒
として、塩化アルミニウム、フッ化ホウ素等のフリーデ
ルクラフト型触媒、チーグラー触媒または酸化クロム等
の酸化物触媒等を使用して製造することができる。ポリ
アルファオレフィンの水素添加は、重合反応生成物から
触媒を除去した後、加温、加圧下において、例えば、ニ
ッケルーモリブデン/アルミナのような水素化触媒の存
在下に、水素と接触させることにより行なうことができ
る。
【0031】基油は、動粘度が、100℃において、
2.0〜30.0mm2 /sのものが使用できる。
【0032】本発明で必須添加剤として利用する上記化
合物は、基油に易溶でかつ潤滑油作動条件下で晶化性が
ないことが必要である。
【0033】基油に易溶とは、使用した基油から化合物
が析出したり、基油と層分離を起こさないことをいう。
【0034】潤滑油作動条件下で非晶化性とは、減圧下
で使用しない潤滑油組成物である場合には、最低100
℃、大気圧下、使用した基油中で晶化性を示さないこと
をいう。
【0035】ロータリーポンプの場合には常温(最低2
5℃)0.1Torr下で、拡散ポンプの場合には常温(最
低25℃)0.0001Torr下で、使用した基油中で晶
化性を示さないことをいう。
【0036】これらの条件を満たし得るフェノール系化
合物としては、下記の一般式で表わされる。
【0037】
【化6】
【0038】[R1 はC6 〜C20のアルキル基、好まし
くはC8 〜C18のアルキル基であり、nは1〜10の整
数(好ましくは2〜4)である]
【0039】
【化7】
【0040】[R2 はC3 〜C20アルキル基であり、n
は1〜10の整数(好ましくは2〜4)である] 具体的には、チバガイギー社からIRG−L135とし
て入手可能なn−オクチル−3−(4−ハイドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)プロピネート
【0041】
【化8】
【0042】である。
【0043】また、旭電化製のAO−50として入手可
能なn−オクタデシル−3−(4−ハイドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)プロピネート
【0044】
【化9】
【0045】である。
【0046】アミン系化合物としては、チバガイギー社
からIRG−L06として入手可能なp−アルキルフェ
ニル−α−ナフチルアミン
【0047】
【化10】
【0048】その他の
【0049】
【化11】
【0050】[上二式中のRはC3 〜C20アルキル基、
特に好ましくは分岐C8 アルキル基、R′はH又はC1
〜C20アルキル基である]である。
【0051】同じくIRG−L57として入手可能なジ
フェニルアミン
【0052】
【化12】
【0053】[上式中のR、R′は同じでも異なってい
てもよく、C3 〜C20アルキル基、特に好ましくは分岐
8 〜C9 アルキル基である]である。
【0054】イオウ系化合物としては、一般式S-((C
2 )nCOOR)2 [RはC1 〜C20のアルキル基、
好ましくはC10〜C18のアルキル基、nは1〜10の整
数で、好ましくはnは2〜4である]である。
【0055】具体的には、例えば、住友化学工業製、ス
ミライザーTPLとして入手可能なジラウリルチオプロ
ピオネートS(CH2 CH2 COOC12252 、旭電
化製、AD−503Aとして入手可能なジトリデシルチ
オプロピオネートS(CH2 CH2 COOC13272
である。
【0056】また、下記の一般式で表わされるものも使
用できる。
【0057】C(CH2 OC(O)CH2 CH2
2 4 [このR2 は、同じでも異なってもよく、炭素
数も10〜20のアルキル基である]である。
【0058】具体的には、次のものが好ましい。
【0059】ジラウリルチオジイソプロピオネート S
(CH2 CH2 COOC1225)、ジトリデシルチオジ
プロピオネート S(CH2 CH2 COOC1327)、
ジミリスチルチオジプロピオネート S(CH2 CH2
COOC1429)、ジステアリルチオジプロピオネート
S(CH2 CH2 COOC18372 、ペンタエリス
リトールテトラ(β−ラウリルチオプロピオン酸エステ
ル) C(CH2 OC(O)CH2 CH2 12 CH254
ある。
【0060】リン系化合物としては、一般式(R′−φ
−O)2 −P−O−R[この式中のφはフェニル基を示
し、RはC1 〜C20のアルキル基、R′はH又はC1
20のアルキル基であり、φに連結した酸素原子に対し
てo、mまたはp位であってよい]で示されるものが使
用できる。
【0061】具体的には、旭電化製、Mark135A
として入手可能なジフェニルデシルホスファイト(φ−
O)2 −P−O−C1021、堺化学製、ChelexM
Dとして入手可能なジフェニルイソデシルホスファイト
(φ−O)2 −P−O−iso-C1021等が挙げられる。
【0062】上記化合物の添加量は、通常、潤滑油全体
の0.01〜5%(重量%。以下、同様)、好ましくは
0.05〜3%とする。5%を越えても添加効果がな
い。
【0063】上記の化合物に類似のフェノール系化合物
として、例えば4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−
ターシャリ−ブチルフェノール)があるが、この
【0064】
【化13】
【0065】化合物は基油への溶解性が低く、析出して
しまう。また、アミン系化合物として、下記N,N′−
ジフェニル−p−フェニレンジアミンが挙げられるが、
この化合物も析出してしまう。
【0066】
【化14】
【0067】このように、同じフェノール系化合物、ア
ミン系化合物の中でも析出してしまうものがあり、本発
明の対象外である。
【0068】更に、本発明においては、清浄分散剤を添
加することが好ましい。これによって、特にスラッジが
分散し、潤滑油の機能が向上する。
【0069】清浄分散剤としては、高塩基性スルホネー
ト(カルシウム塩、バリウム塩等)、高塩基性アルキル
フェネート、高塩基性リン酸エステル、チオリン酸金属
塩(Zn等)、チオカルバミン酸金属塩(Zn等)が挙
げられる。
【0070】高塩基性カルシウムスルホネートの代表例
は、置換(特にアルキル置換)または非置換の芳香族系
スルホネートのカルシウム高塩基塩であり、例えば下記
の式で表わされるものである。
【0071】
【化15】
【0072】[上式中のRは同じでも異なってもよい、
炭素数8〜20個のアルキル基である]
【0073】
【化16】
【0074】[上式中のRは同じでも異なってもよい、
炭素数8〜20個のアルキル基である] 好ましいものとしては、具体的には、上二式のRが炭素
数9〜12アルキル基のものが挙げられる。
【0075】高塩基性バリウムスルホネートの代表例
は、置換(アルキル置換)または非置換の芳香族系スル
ホネートのバリウム高塩基性塩であり、例えば下記の式
で表わされるものである。
【0076】
【化17】
【0077】[上式中のRは同じでも異なってもよい、
炭素数8〜20個のアルキル基である]
【0078】
【化18】
【0079】[上式中のRは同じでも異なってもよい、
炭素数8〜20個のアルキル基である] 好ましいものとしては、具体的には、上二式のRが炭素
数9〜12アルキル基のものが挙げられる。
【0080】清浄分散剤の添加量は、通常、潤滑油全体
の5%以下、好ましくは0.1〜3%とする。
【0081】他の分散剤の例としては、コハク酸イミド
(モノタイプ、ビスタイプ)、B系コハク系イミド、Z
n系コハク酸イミド、コハク酸エステルがあり、その添
加量は通常潤滑油全体の5%、好ましくは0.1〜3%
とする。
【0082】また、本発明においては、金属不活性化剤
を添加することも好ましい。金属不活性化剤は、潤滑油
が接触する金属、例えばCuの活性化を抑制することに
よって、潤滑油が酸化等、劣化しやすくなるのを防止す
る。
【0083】金属不活性化剤としては、ベンゾトリアゾ
ール、アルキルベンゾトリアゾール等が挙げられる。
【0084】金属不活性化剤の添加量は、通常、潤滑油
全体の1%以下、好ましくは0.01〜0.5%とす
る。
【0085】また、本発明は、Caスルホネートを含ん
でいてもよい。
【0086】なお、本発明の潤滑油組成物には、上記の
添加剤の他にその性能を向上する任意の添加剤を使用す
ることができる。その例としては、酸化防止剤、摩耗防
止剤、防錆剤、消泡剤が挙げられる。
【0087】
【発明の効果】本発明は、以下の実施例でも立証されて
いるように、耐酸化性だけでなく耐オゾン性に極めて優
れた性能を発揮する。従って、特に、真空ポンプ油とし
て、好適である。
【0088】
【実施例】実施例1〜11及び比較例1〜2 下表に示すような配合で実施例1〜11と比較例1〜2
の潤滑油(真空ポンプ油)を調製した。
【0089】その物性も下表に示す。
【0090】これらの真空ポンプ油を以下のように試験
・評価した。この試験は、自動車の排ガス分析に利用す
る分析装置内に設置された真空ポンプのための真空ポン
プ油に取り込まれる酸素、オゾン、二酸化窒素、二酸化
イオウの約1年分を影響を、短期間で再現し、その真空
ポンプ油の性能を評価する加速試験である。なお、試験
に利用する二酸化窒素は、排ガス中の一酸化窒素を酸化
するために用いるオゾンに基づき発生するものである。
【0091】試験方法 流速100ml/分のオゾン/酸素(容量比5:95)、
流速40ml/分の二酸化窒素/酸素(同0.5:99.
5)、流速4ml/分の二酸化硫黄/酸素(同1:9
9)、流速60ml/分の水/酸素(25℃の飽和水蒸
気)の各気流を、一本の管に集め、それを容器内の油中
に噴射すると共に、その容器内のガスを、上記のように
調製した各真空ポンプ油を使用したロータリーポンプで
吸引した。
【0092】評価方法 実際の排ガス分析装置に使用したロータリーポンプが停
止した油の粘度の80%を限界粘度(500cSt/40℃)
と予め定め、その限界粘度に達する時間を真空ポンプ油
の寿命と判定した。勿論、その時間が長い程、酸素とオ
ゾンに対して耐性がある。
【0093】
【表1】
【0094】A:エチレンプロピレン共重合体20重量
%[三井石油化学製ルーカントHC−20]とポリアル
ファオレフィン80重量%[ライオン製リポループ8
0]の混合物 B:アルキルジフェニルエーテル (株)松村石油研究
所製ネオバックSOM C:ポリアルファオレフィン(ライオン製リポループ1
00) P−1:IRG−L135(前出) P−2:アデカスタブAO−50(前出) A−1:IRG−L06(前出) A−2:IRG−L57(前出) A−3:住友化学工業製アンチゲン3C イオウ系化合物:スミライザーTPL−R(住友化学工
業製)
【0095】
【化19】
【0096】B−1:アルキルフェノールポリエチレン
オキシドエーテル エチル社製HITEC−E611 B−2:ボロン系コハク酸イミド ルブリゾール社製ル
ブリゾール935 B−3:コハク酸イミド エクソン化学製ECA−55
35 C−1:ベンゾトリアゾール チバガイギー製レオメッ
ト−39 表から明らかなように、本発明所定の酸化防止剤を添加
すると、それを含まない真空ポンプ油よりも耐酸化性及
び耐オゾン性が向上し、さらに、清浄分散剤や、金属不
活性化剤を添加すると、それがいっそう向上する。
【0097】比較例3 基油(B)に下記2,6−ジ−ターシャリ−ブチル−p
−クレゾールを1重量%配合した。
【0098】
【化20】
【0099】この組成物をロータリーポンプに使用した
が上記添加剤が晶化し、配管に付着した。
【0100】比較例4 基油(B)に下記N,N′−ジフェニル−p−フェニレ
ンジアミンを0.5重量%配合した。
【0101】
【化21】
【0102】約60℃で加熱しながら組成物を作成した
が、上記添加剤は溶解しなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 133/04 135/22 137/02 // C10N 20:00 A 30:00 Z 30:10 40:30

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱油系及び/又は合成系の潤滑油基油
    に、フェノール系、アミン系、イオウ系及びリン系のい
    ずれかであり、しかも基油に易溶でかつ潤滑油作動条件
    下で晶化性のない化合物の少なくとも一種を配合した耐
    オゾン性及び耐酸化性に優れた潤滑油組成物。
JP26135594A 1993-09-30 1994-09-30 耐オゾン性及び耐酸化性に優れた潤滑油組成物 Pending JPH07166184A (ja)

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JP5-245169 1993-09-30
JP24516993 1993-09-30
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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