JPH07166124A - 塗料用樹脂組成物 - Google Patents

塗料用樹脂組成物

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JPH07166124A
JPH07166124A JP34182193A JP34182193A JPH07166124A JP H07166124 A JPH07166124 A JP H07166124A JP 34182193 A JP34182193 A JP 34182193A JP 34182193 A JP34182193 A JP 34182193A JP H07166124 A JPH07166124 A JP H07166124A
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JP
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weight
parts
resin
coating
resin composition
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JP34182193A
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English (en)
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Hideki Sendai
英毅 千代
Masaharu Yoshida
真晴 葭田
Minoru Ito
実 伊藤
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリオルガノシルセスキオキサン系塗料の有
する優れた耐候性を損なわずに、その欠点である顔料分
散性、塗膜の屈曲性、重ね塗りに優れた塗料用樹脂組成
物。 【構成】 側鎖に不飽和基を持つポリオルガノシルセス
キオキサンとビニルモノマーとの共重合体樹脂20〜9
9重量部と、アクリル樹脂80〜1重量部とを配合した
塗料用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗膜形成要素として硬
度が大で、耐候性、耐水性、耐汚染性、密着性等の性能
の優れ、顔料分散が良く、作業性に富む塗料用樹脂組成
物(ビヒクル固形分)に関し、この樹脂組成物をビヒク
ル固形分として使用した塗料は、金属、コンクリート、
セラミックス、ガラス、プラスチック等に塗装して建設
土木、自動車、産業用電気製品、家庭電化製品、建築
材、精密機械等に広く応用することができる。
【0002】
【従来の技術】耐水性、耐湿性、耐食性、耐候性、耐摩
耗性等の優れた塗膜を作ることのできるいわゆる耐久性
のある屋外用耐候性塗料は、メンテナンスフリーの塗料
として、紫外線、風雨等に対して耐久性を要望される建
物、構築物、車輛等に広く用いられている。この代表的
なものにシリコーン系樹脂塗料があり、ことにラダーシ
リコーン(ポリオルガノシルセスキオキサン)系塗料は
その抜群の硬度、耐水性、耐汚染性、耐候性を生かして
屋外での耐久性を要求される用途に使用されている。
【0003】しかしながら、このポリオルガノシルセス
キオキサン系樹脂塗料は、顔料分散性が悪く、塗膜は屈
曲性に欠け、また重ね塗りが困難であるという欠点があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリオルガ
ノシルセスキオキサン系塗料の有する耐候性という長所
を生かした上で、ポリオルガノシルセスキオキサン系塗
料の欠点である顔料分散性、塗膜の屈曲性、重ね塗りが
優れた性質を有する塗料用樹脂組成物の開発を目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(1)
【化3】 または(2)
【化4】 で示される不飽和基を側鎖に持つポリオルガノシルセス
キオキサンとビニルモノマーとの共重合体樹脂(固形分
として)20〜99重量部とアクリル樹脂(固形分とし
て)80〜1重量部とを配合した塗料用樹脂組成物を開
発することにより前記の目的を達成した。
【0006】本発明において重合性の不飽和基を有する
ポリオルガノシルセスキオキサン(以下、単にシリコー
ンオリゴマーという。)は、一般式(1)または一般式
(2)で示される構造を有するシリコーンオリゴマーで
ある。
【0007】この場合、m+nの合計数が4より小さい
ときは、塗膜の硬度、耐汚染性等が不十分となる。また
1,000より大きくなると溶液粘度が大きくなりす
ぎ、塗料とした場合の作業性が悪化するだけでなく、ゲ
ル化がし易くなる。
【0008】これらのシリコーンオリゴマーは種々の方
法で合成することができる。例えば一般式(1)のシリ
コーンオリゴマーは、モノアルキル[またはモノフェニ
ル(置換されていても良い。)]−トリアルコキシシラ
ン(または−トリクロルシラン)とヒドロキシアルキル
−トリアルコキシシラン(または−トリクロルシラン)
とを共縮合させ、得られたヒドロキシアルキル基を有す
るシリコーン化合物に(メタ)アクリル酸を反応させる
か、(メタ)アクリロキシアルキル−トリアルコキシシ
ラン(または−トリクロルシラン)を共縮合させれば良
い。この場合の(メタ)アクリロキシアルキル−トリア
ルコキシシランまたは(メタ)アクリロキシアルキル−
トリクロルシランとしては、(メタ)アクリロキシ−メ
チル−トリメトキシシラン、(メタ)アクリロキシ−エ
チル−トリエトキシシラン、(メタ)アクリロキシ−プ
ロピル−トリメトキシシラン、(メタ)アクリロキシ−
エチル−トリクロルシラン、(メタ)アクリロキシ−プ
ロピル−トリクロルシラン等を挙げることができる。
【0009】また、一般式(2)の場合においては、一
般式(1)の化合物の合成における(メタ)アクリロキ
シアルキル−トリアルコキシシラン(または−トリクロ
ルシラン)に代えて、末端にビニル基を有するアルケニ
ル−トリアルコキシシラン(または−トリクロルシラ
ン)を用いて共縮合させれば良い。これらの化合物とし
ては例えばビニル−トリアルコキシシラン(またはトリ
クロルシラン)、プロペニル−トリアルコキシシラン
(またはトリクロルシラン)を挙げることができる。
【0010】シリコーンオリゴマーと共縮合するビニル
モノマーとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、ス
チレン、アルファメチルスチレン、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、バーサチック酸ビ
ニル、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、
シリコーンアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、アミノエチルアクリレート、アミノエチルメタクリ
レート、アクリルアミド、メタクリルアミド、メチロー
ルアクリルアミド、メチロールメタクリルアミド、アル
コキシメチロールアクリルアミド(またはN−アルコキ
シメチルアクリルアミド)、アルコキシメチロールメタ
クリルアミド(またはN−アルコキシメチルメタクリル
アミド)、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン
酸、イタコン酸等が用いられる。
【0011】このシリコーンオリゴマーとビニルモノマ
ーを、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、アゾビス
イソブチロニトリル、過酸化水素、過硫酸アンモニウム
のような過酸、過酸化物、アゾ化合物等のラジカル反応
開始剤を用いて、特に溶液重合法により共重合させ共重
合体樹脂を得ることができる。
【0012】この場合、シリコーンオリゴマーとビニル
モノマーの配合比は、3〜97部:97〜3部、好まし
くは10〜60部:90〜40部(合計100部とす
る。)と相当広範に変えることができる。
【0013】シリコーンオリゴマーが10部より少なく
なるに従い、シリコーンの特徴である硬度、耐食性、耐
汚染性が低下し始め3部より少なくなると、その効果が
全くなくなる。またこれが多くなると重合過程でゲル化
の危険が増し、97部を越えるとほとんどの場合ゲル化
が避けられなくなる。
【0014】シリコーンオリゴマー共重合体に配合する
アクリル樹脂は、前記ビニルモノマーの中のアクリル系
モノマー相互の共重合によって得られるものであり、特
にアクリル酸エステル、メタクリル酸エステルを主体と
し、これにOH、COOH、NH2 、HOCH2 NHC
O、グリシジル基等を含むビニル系モノマーを30重量
%以下の量を共重合したポリマーが好ましい。場合によ
ってはアクリル系モノマー以外に酢酸ビニル、スチレン
等、ほかのビニルモノマーを40重量%以下の量を共重
合したアクリル樹脂であっても良い。
【0015】共重合体樹脂とアクリル樹脂の配合比は、
固形分として20〜99重量部:80〜1重量部、好ま
しくは30〜90重量部:70〜10重量部(合計10
0重量部)である。
【0016】共重合体樹脂の配合比が20重量部より少
ないと塗膜が硬すぎて割れやすく、顔料分散性の性能が
配合比に並行して低下し、不十分となる。
【0017】共重合体樹脂とアクリル樹脂との混合は、
それぞれの溶剤または分散媒が共通であればもっとも好
ましいが、異なっても両者の溶剤または分散媒が相溶性
があり、他の溶液と混合してもゲル化を生じないことが
必要である。塗料の配合は、アクリル樹脂単独またはア
クリル樹脂に少量のポリオルガノシルセスキオキサンと
ビニルモノマーとの共重合体を加えたミルベースで顔料
を混練し、得られた顔料分散液を残りの共重合体に配合
して塗料を調合するのが便利である。
【0018】更に、共重合体樹脂およびアクリル樹脂を
配合した樹脂組成物の塗膜は熱可塑性の樹脂塗膜である
が、該樹脂組成物に含まれるOH、COOH、CONH
2 、NH2 等の官能基を対象に架橋剤を配合し、室温ま
たは加熱により架橋硬化する熱硬化性塗膜とすることも
できる。
【0019】架橋剤としては、ポリイソシアネート化合
物、アミノ樹脂、エポキシ樹脂等、前記官能基と反応
し、常温または加熱により架橋ができる化合物が挙げら
れる。
【0020】このようにして得られた塗料用組成物に紫
外線吸収剤、酸化防止剤、脱泡剤、チクソ付与剤、硬化
剤などを添加してクリヤーコート塗料とするか、または
更に顔料、メタルフレーク、分散安定剤等を添加して着
色塗料をつくることができる。
【0021】本発明の塗料用樹脂組成物の溶剤として
は、共重合体及びアクリル樹脂のポリマーの共通溶剤で
あれば好ましく、溶解性が充分である範囲で少量の一方
または双方に対し非溶解性の溶剤(非溶剤)を加えても
良い。好ましい溶剤はポリマーの組成によっても異なる
が、例えばエタノール、イソプロパノール、ブタノール
等のアルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸ブチ
ル等のエステル類、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、セロソルブ、メチ
ルセロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテー
ト、カービトールアセテート、プロピレングリコールエ
チルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテルア
セテート等のアルキレングリコール類などが用いられ
る。
【0022】当然ながら架橋剤としてイソシアネートを
使用するときにはOH、COOH、NH2 等の活性な水
素を含有する溶剤は使えない。また少量添加することも
ある非溶剤としては水、ノルマルヘキサンがある。
【0023】また本発明組成物の性能を損なわぬ範囲
で、アクリル樹脂、ビニル樹脂、アルキッド樹脂、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド
樹脂、セルロース系樹脂などを例えば本組成物の30重
量%以下添加することができる。
【0024】本組成物から製造した塗料は顔料分散性に
優れ、作業性よく、ロールコート、フローコート、スプ
レーコート、刷毛塗りなど各種の塗装法に適し、塗膜は
耐候性、耐水性、耐湿性、耐光性等に優れ、硬度が高
く、耐汚染性も良好であり、屋内用塗料はもちろん特に
屋外用塗料として有効である。
【0025】塗装した後、室温または加熱下で溶剤を蒸
発させ、そのまま室温に放置または加熱して硬化塗膜を
作る。この際共重合体またはアクリル樹脂がOH、CO
OH、エポキシ基等の反応基を有しないときには得られ
た塗膜は熱可塑性であるが、アクリル樹脂が自己架橋性
アクリル樹脂のときは塗膜の加熱により架橋し、熱硬化
性樹脂となり、また硬化剤としてアミノ樹脂、イソシア
ネート等の架橋剤を含むときは共重合体及びアクリル樹
脂中に含まれているOH、COOH、エポキシ基、アミ
ノ基と反応して熱硬化性樹脂膜を形成する。
【0026】
【作用】ラダーシリコーン(ポリオルガノシルセスキオ
キサン系塗料用樹脂組成物は、耐候性、硬度、耐水性な
ど優れた特徴を有する反面、顔料分散性が悪く、また塗
膜の屈曲性に劣り、ある分野において要求される重ね塗
り性に乏しいなどの問題点がある。
【0027】本発明は、これをシリコーンオリゴマーと
ビニルモノマーの共重合体とすると共に、これにアクリ
ル樹脂をブレンドすることにより改質を試みたところ、
意外なことにシリコーン系塗料の特徴である耐候性、硬
度、耐水性などの性能を全く低下させることなく、顔料
分散性、塗面の屈曲クラック発生率、重ね塗り適合性な
どを著しく改良できた。
【0028】
【実施例】
(合成例1) (2)式においてR’はH、R1 は単結合であり、R2
がメチル基とフェニル基(モル比4:1)、R2 含量8
0モル%である分子量2,500のシリコーンオリゴマ
ー30重量部とメタクリル酸メチル34重量部、アクリ
ル酸ブチル34重量部、メタクリル酸2重量部とをトル
エン中で溶液重合して固形分59.2%、分子量31,
000の共重合体溶液(A−1)を作った。
【0029】(合成例2) (1)式において、R’はメチル基、R1 は−CH2
CH2 −CH2 −、R2 がメチル基で、R2 含量が20
モル%である分子量2,100のシリコーンオリゴマー
30重量部とメタクリル酸メチル30重量部、アクリル
酸ブチル30重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート
7重量部、メタクリル酸3重量部とをトルエン中で溶液
重合して固形分59.0%、分子量23,000の共重
合体溶液(A−2)を作った。(A−2)中の固形ポリ
マーのOH含量は0.054モル/100gポリマーで
あった。
【0030】(合成例3) (1)式においてR’はメチル基、R1 は−CH2 −C
2 −CH2 −であり、R2 がメチル基とフェニル基
(モル比4:1)、R2 含量80モル%である分子量
2,500のシリコーンオリゴマー30重量部とメタク
リル酸メチル30重量部、アクリル酸2エチルヘキシル
25重量部、ブトキシメチロールアクリルアミド7重量
部、ヒドロキシプロピルメタクリレート5重量部、メタ
クリル酸3重量部とを酢酸ブチルとトルエンとの混合液
(重量比1:1)中で溶液重合して、固形分58.4
%、分子量40,500の共重合体溶液(A−3)を作
った。
【0031】合成例1(A−1)は官能基として酸基の
み、合成例2(A−2)は水酸基と酸基、合成例3(A
−3)は水酸基、酸基、メチロール基を含有する共重合
体である。
【0032】(合成例4)メタクリル酸メチル40重量
部、アクリル酸ブチル40重量部、スチレン18重量
部、メタクリル酸2重量部をトルエン100重量部中で
溶液重合して、固形分48.9%、分子量27,000
のアクリル樹脂溶液(B−1)を作った。
【0033】(合成例5)メタクリル酸メチル45重量
部、アクリル酸ブチル45重量部、ヒドロキシエチルメ
タクリレート7重量部、アクリル酸3重量部をトルエン
100重量部中で溶液重合して固形分49.1%、分子
量31,000のアクリル樹脂溶液(B−2)を作っ
た。B−2中の固形ポリマーのOH含量は、0.054
モル/100gポリマーであった。
【0034】(合成例6)メタクリル酸メチル45重量
部、アクリル酸2エチルヘキシル40重量部、ブトキシ
メチロールアクリルアミド5重量部、ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート7重量部、メタクリル酸3重量部とを
酢酸ブチルとトルエンとの混液100重量部(重量比
1:1)中で溶液重合して、固形分49.6%、分子量
36,000のアクリル樹脂溶液(B−3)を作った。
【0035】合成例4(B−1)は官能基として酸基の
み、合成例5(B−2)は水酸基と酸基、合成例6(B
−3)は水酸基、酸基、メチロール基を含有するポリマ
ーである。
【0036】(実施例1)顔料分散性 共重合体溶液(A−1)、(A−2)、(A−3)、ア
クリル樹脂溶液(B−1)、(B−2)、(B−3)の
単独ポリマー溶液及び(A−1)と(B−1)、(A−
2)と(B−2)、(A−3)と(B−3)の等量混合
物それぞれ100重量部にチタン白(石原産業製タイペ
ークCR−97)を50重量部加え、ペイントシェーカ
ーに1時間かけてチタン白を分散した後、JIS K
5400に従い、つぶゲージにより分散程度を調べた。
表1にその結果を示す。表からわかるようにシリコーン
オリゴマー共重合物(A−1)、(A−2)、(A−
3)の単独ポリマー溶液よりもアクリル樹脂(B−
1)、(B−2)、(B−3)の単独溶液の方が分散に
優れており、また驚くべきことはAシリーズにBシリー
ズを混合することにより更に分散性が向上することであ
る。
【0037】
【表1】
【0038】(実施例2)クリヤ塗膜 (A−1)、(A−2)、(A−3)、(B−1)、
(B−2)および(B−3)のそれぞれの単独ポリマー
溶液、重量比がAシリーズ8に対してBシリーズ2の割
合で配合した、(A−1)+(B−1)、(A−2)+
(B−2)および(A−3)+(B−3)の混合溶液の
おのおの100重量部にベンゾトリアゾール系紫外線吸
収剤1.5部、ヒンダードアミノ系光安定剤1%を加
え、クリヤ塗料を作った。該塗料をウレタンプライマー
により前処理した鋼板上に乾燥膜厚100μmにスプレ
ー塗装し、80℃で30分乾燥した後、130℃で20
分加熱した。塗膜はいずれも平滑であった。塗膜の性能
は表2に示す。
【0039】促進耐候性:サンシャインウエザーメータ
ーに2000時間暴露した後の塗膜の状態を目視 折り曲げ試験:JIS K 5400による 硬度 :鉛筆硬度 JIS K 5400による 耐水性 :JIS K 5400による 重ね塗り適合性:JIS K 5400による
【0040】
【表2】
【0041】(実施例3)顔料を加えた塗膜 実施例2で用いたポリマー溶液に、固形分と同量のチタ
ン白を加え良く混合した後、紫外線吸収剤、光安定剤を
加えて塗料を作った。ウレタンプリマーにより前処理し
た鋼板に乾燥膜厚150μmにスプレー塗装し、80
℃、30分乾燥後、130℃で30分加熱した。塗膜は
いずれも平滑であった。塗膜の性能を表3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】(実施例4)イソシアネートによる硬化塗
膜 OH基を含有する(A−2)、(B−2)の単独ポリマ
ー溶液及び(A−2)と(B−2)の混合物(重量比
8:2)について、チタン白及び紫外線吸収剤、光安定
剤を実施例3と同じ割合に添加し塗料を調合した。この
塗料のOH等量の1.2倍のNCO等量のヘキサメチレ
ンジイソシアネートの3量体を添加した。ウレタンプラ
イマーにより前処理した鋼板に乾燥膜厚150μmにス
プレー塗装し、60℃で30分乾燥後、80℃で60分
硬化した。塗膜はいずれも平滑であった。試験結果を表
4に示す。
【0044】
【表4】
【0045】
【発明の効果】本発明は、シリコーンオリゴマーとビニ
ルモノマーの共重合体樹脂とアクリル樹脂を配合した塗
料用樹脂組成物であって、シリコーン系塗料の有する耐
候性、硬度、耐水性に耐汚染性等の性能を低下させず
に、シリコーン系塗料の有する顔料分散性、塗膜の屈曲
性、重ね塗り性の改善に成功したものである。特に顔料
分散性は驚くべきことに配合するアクリル樹脂そのもの
より更に改善され、シリコーン系塗料用樹脂組成物とし
てはまさに画期的なことである。
【0046】またアクリル樹脂に熱硬化性組成物を用い
るか、あるいは共重合体樹脂、アクリル樹脂に官能基を
導入し、これと反応する多官能性架橋剤を配合すること
により塗膜を熱硬化性とすることにより耐熱性、耐薬品
性などを大幅に改善も可能な樹脂であり屋内用品はもち
ろん、その耐候性を利用して建物、車輛、構築物その他
広範な屋外用耐候性塗料用樹脂組成物として使用でき
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 または(2) 【化2】 で示される不飽和基を側鎖に持つポリオルガノシルセス
    キオキサンとビニルモノマーとの共重合体樹脂(固形分
    として)20〜99重量部とアクリル樹脂(固形分とし
    て)80〜1重量部とを配合したことを特徴とする塗料
    用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 共重合体樹脂がポリオルガノシルセスキ
    オキサン3〜97重量部及びビニルモノマー97〜3重
    量部を共重合した樹脂である請求項1記載の塗料用樹脂
    組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2記載の塗料用樹脂組成物に
    架橋剤を添加したことを特徴とする熱硬化性塗料用樹脂
    組成物。
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