JPH0716589U - 永久磁石可動形リニア直流モータ - Google Patents

永久磁石可動形リニア直流モータ

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JPH0716589U
JPH0716589U JP4894693U JP4894693U JPH0716589U JP H0716589 U JPH0716589 U JP H0716589U JP 4894693 U JP4894693 U JP 4894693U JP 4894693 U JP4894693 U JP 4894693U JP H0716589 U JPH0716589 U JP H0716589U
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優一 森木
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優一 森木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな推力と、長いストロークと、優れた推
力のリニアリティーとを具備すると共に半径方向の小型
化、軽量化および低価格化を可能とする。 【構成】 可動子3は、固定子2の構成部材が内側に形
成する円筒状を成す空間13内を、巻線5の内側円筒面
と磁極片7の外側円筒面との間に形成される間隙14
と、軸10の外側円筒面とサイド・ヨーク11aとの間
に間隙15を形成する軸受8aと、軸10の外側円筒面
とサイド・ヨーク11bとの間に間隙15を形成する軸
受8bとを介して自由にかつ円滑に軸方向に移動し得る
構造に配設される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ハンドリング装置、キャッチング装置、検査装置(各種コンタクト プローブ類)、光学装置(各種ミラー類、各種レンズ類)、検出装置(各種セン サ類)、記録装置(各種ペン類)および記憶装置(各種磁気ヘッド類)等の全体 あるいは一部の駆動の用に供される永久磁石可動形リニア直流モータに関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来、永久磁石可動形リニア直流モータは、他の形式のリニア直流モータに対 して、大推力および少ストロークを目的として使用され、得に可動コイル形リニ ア直流モータに対しては、給電線の接続や引回し等の問題が不要となる利点を有 するものである。
【0003】 従来の永久磁石可動形リニア直流モータを、図1に示す一例に基づいて説明す る。
【0004】 図1に示す従来の永久磁石可動形リニア直流モータは、それぞれ円筒状を成す 固定子2、可動子3および軸受装置により同軸円筒状に構成される。固定子2は 、円筒状を成すヨーク4と、ヨーク4の内側円筒面の所定の位置に所定の間隔を 隔て固着され、それぞれ円筒状を成す巻線5aおよび巻線5bとにより構成され る。可動子3は、図示のように軸方向に着磁された円筒状を成す永久磁石6と、 永久磁石6の両端部に固着され、それぞれ永久磁石6より大きい径を有する円板 状を成す磁極片7aおよび磁極片7bとにより構成される。軸受装置は、可動子 3の中央部を貫通し固着される軸10と、それぞれ固定子2の両端部に固着され 、中央部に軸受8aを装着した円板状を成す軸受保持部材9aおよび中央部に軸 受8bを装着した円板状を成す軸受保持部材9bとにより構成される。尚、軸受 保持部材9aおよび軸受保持部材9bは、真鍮、アルミニュウムあるいは優れた 機械的強度を有する合成樹脂等の非磁性材料により形成される。可動子3は、軸 受装置を介して固定子2の構成部材が内側に形成する円筒状を成す空間内に、該 空間内を所定の間隙をもって自由にかつ円滑に軸方向に移動し得る構造に配設さ れる。
【0005】 固定子2と可動子3との間には、永久磁石6の一端より磁極片7a、巻線5a 、ヨーク4、巻線5b、磁極片7bおよび永久磁石6の他端へと磁束Φaが矢印 の方向に流れ、円周方向に連続した一つの閉磁路を形成する。巻線5aおよび巻 線5bに、図示の方向の所定の大きさを有するそれぞれ異なる方向の電流を流す とBil則に従い可動子3は、矢印A方向に移動し、巻線5aおよび巻線5bに それぞれ前記電流と異なる方向を有する電流を流すと可動子3は、矢印B方向に 移動する。巻線5aおよび巻線5bに図示の方向の電流を流すことにより、巻線 5aには磁束Φcaが点線で示す方向に、巻線5bには磁束Φcbが点線で示す 方向にそれぞれ発生する。
【0006】 一般に、図1に示す構造を有する従来の永久磁石可動形リニア直流モータにあ っては、長ストローク、高速度運転、等速度運転および制御性のから大きな推力 と優れた推力のリニアリティーが要求されている。
【0007】 図1に示す従来の永久磁石可動形リニア直流モータの推力を増加させる手段と しては、次の方法がある。 (1)巻線5aおよび巻線5bに鎖交する磁束Φaを大きくする方法。 (2)ヨーク4と磁極片7aとの間の空隙の磁束密度およびヨーク4と磁極片 7bとの間の空隙の磁束密度をそれぞれ大きくする方法。 (3)巻線5aの巻数および巻線5bの巻数を増加させる方法。 (4)巻線5aおよび巻線5bに流れる電流の値をを大きくする方法。
【0008】 図1に示す従来の永久磁石可動形リニア直流モータの推力のリニアリティーの 改善策としては、次の方法がある。 (1)磁束Φcaおよび磁束Φcbに対して磁束Φaを大きくする方法。 (2)ヨーク4と磁極片7aとの間の空隙の磁束密度およびヨーク4と磁極片 7bとの間の空隙の磁束密度をそれぞれ大きくする方法。 (3)可動子の移動ストロークを減少させ、漏洩磁束の影響が現れない範囲内 で運転する方法。
【0009】 図1に示す永久磁石可動形リニア直流モータのストロークを長くするための手 段としては、次の方法がある。 (1)永久磁石6、巻線5aおよび巻線5bそれぞれの軸方向の長さを長くす る。
【0010】 推力の増加および推力のリニアリティーの改善を目的とする共通の方法である 磁束Φaおよび空隙の磁束密度を大きくすることは、永久磁石6の体積を大きく することであり、可動子3の質量を増加させ、更に、固定子2の質量をも増加さ せるものである。永久磁石6の磁極間の長さを長くして、ヨーク4と磁極片7a あるいはヨーク4と磁極片7bとの間の空隙の長さと、永久磁石6の磁極間の長 さとの比で現されるパーミアンス係数を大きくしても、永久磁石の特性により磁 束密度の大きな増加は期待できない。
【0011】 推力の増加を目的として巻線5aの巻数および巻線5bの巻数を増加させると 、ヨーク4と磁極片7aあるいはヨーク4と磁極片7bとの間の空隙の長さが長 くなり、前記パーミアンス係数が小さくなり磁束密度が減少し、推力増加のため の効果は小さくなる。
【0012】 巻線5aおよび巻線5bの素線の径を細くして巻数を増加させると、巻線5a および巻線5bの電気抵抗値の増加に伴うジュール熱の発生が増加し、電流値を 低下させねば成らず、推力の増加は困難と成る。
【0013】 前記理由から、従来の永久磁石可動形リニア直流モータは、巻線5aおよび巻 線5bに流す電流の値を大きくして推力を増加させている。しかし、電流の増加 に伴いない前記漏洩磁束が増加し、更に、磁束Φcaおよび磁束Φcbが大きく なり、推力のリニアリティーが極端に悪く成る。
【0014】 更に、長ストローク化を目的として、永久磁石を軸方向に長くすると、前記パ ーミアンス係数が大きく成り、可動子の質量の増加に対して推力の増加が極めて 小さく成り、高速運転が困難と成る。
【0015】 一般に、図1示す従来の永久磁石可動形リニア直流モータにあっては、前記理 由等により、大きな推力と優れた推力のリニアリティーとを共に具備すること、 および大きな推力と長ストロークとを共に具備することが困難である。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、大推力化、長ストローク化および推力のリニアリ ティーの向上が困難である点である。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本考案の永久磁石可動形リニア直流モータは、前記問題点を解決するために、 可動子と固定子とを軸受装置を介して、固定子の形成する円筒状を成す空間内を 第1の間隙を隔て可動子が軸方向に、更に、エンド・ヨークの開口を第2の間隙 を隔て軸受装置の軸が軸方向にそれぞれ円滑に移動し得るように同軸円筒状に構 成し、第1の間隙と第2の間隙を介して前記固定子と前記可動子との間に、固定 子を構成する巻線を鎖交する二つの閉磁路を形成する構造に、固定子と可動子と を構成している。
【0018】
【実施例】
図2および図3に示す断面図に基づいて本考案の永久磁石可動形リニア直流モ ータの一実施例を説明する。
【0019】 図2は、本考案の永久磁石可動形リニア直流モータの第1の実施例を示す断面 図である。永久磁石可動形リニア直流モータは、それぞれ円筒状を成す固定子2 と、可動子3と、軸受装置とを主に同軸円筒状に構成される。固定子2は、円筒 状を成すヨーク4と、円板状を成す中央部に開口12aを有するサイド・ヨーク 11aと、円板状を成す中央部に開口12bを有するサイド・ヨーク11bと、 円筒状を成す巻線5とにより成り、巻線5はヨーク4の内側円筒面の所定の位置 に固着され、サイド・ヨーク11aはヨーク4の一方の端部に固着され、サイド ・ヨーク11bはヨーク4の他方の端部に固着され、それぞれが同軸円筒状を成 すように構成される。可動子3は、図示のように軸方向に着磁された円筒状を成 す永久磁石6aおよび永久磁石6bと、永久磁石6aおよび永久磁石6bより大 きな径を有する円板状を成す磁極片7とにより成り、永久磁石6aの一端と永久 磁石6bの一端とは、磁極片7にそれぞれ同極が対面するように固着され、それ ぞれが同軸円筒状を成すように構成される。軸受装置は、可動子3の中央部を軸 方向に貫通し固着される軸10と、固定子2の一方の端部に固着され中央部に軸 受8aを装着した円板状を成す軸受保持部材9aと、固定子2の他方の端部に固 着され中央部に軸受8bを装着した円板状を成す軸受保持部材9bとにより構成 される。
【0020】 可動子3は、固定子2の構成部材が内側に形成する円筒状を成す空間13内を 、巻線5の内側円筒面と磁極片7の外側円筒面との間に形成される間隙14と、 軸10の外側円筒面とサイド・ヨーク11aの開口12aの内側円筒面およびサ イド・ヨーク11bの開口12bの内側円筒面との間にそれぞれ形成される間隙 15と、軸受装置とを介して自由にかつ円滑に軸方向に移動し得る構造に配設さ れる。
【0021】 固定子2と可動子3との間には、永久磁石6aの一端より磁極片7、巻線5、 ヨーク4、サイド・ヨーク11a、軸10および永久磁石6aの他端へと磁束Φ aが矢印の方向に流れ、円周方向に連続した一つの閉磁路を形成し、更に、永久 磁石6bの一端より磁極片7、巻線5、ヨーク4、サイド・ヨーク11b、軸1 0および永久磁石6bの他端へと磁束Φbが矢印の方向に流れ、円周方向に連続 した一つの閉磁路を形成する。巻線5に図示の方向の所定の大きさを有する電流 を流すとBil則に従い可動子3は、矢印A方向に移動し、巻線5に前記電流と 異なる方向を有する電流を流すと可動子3は、矢印B方向に移動する。巻線5に は磁束Φcが点線で示す方向に発生する。
【0022】 図3は、本考案の永久磁石可動形リニア直流モータの第2の実施例を示す断面 図である。永久磁石可動形リニア直流モータは、それぞれ円筒状を成す固定子2 と、可動子3と、軸受装置とを主に同軸円筒状に構成される。固定子2は、円筒 状を成すヨーク4と、ヨーク4の一方の端部を成す中央部に軸受8aを装着した サイド・ヨーク11aと、ヨーク4の他方の端部を成す中央部に軸受8bを装着 したサイド・ヨーク11bと、ヨーク4の内側円筒面の所定の位置に固着される 円筒状を成す巻線5とによりそれぞれが同軸円筒状を成すように構成される。可 動子3は、図示のように軸方向に着磁された円筒状を成す永久磁石6aおよび永 久磁石6bと、永久磁石6aおよび永久磁石6bより大きな径を有する円板状を 成す磁極片7とにより成り、永久磁石6aの一端と永久磁石6bの一端とは、磁 極片7にそれぞれ同極が対面するように固着され、それぞれが同軸円筒状を成す ように構成される。軸受装置は、可動子3の中央部を軸方向に貫通し固着される 軸10と、固定子2の一方の端部を成すサイド・ヨーク11aの中央部に装着さ れた軸受8aと、固定子2の他方の端部を成すサイド・ヨーク11bの中央部に 装着された軸受8bとにより構成される。
【0023】 可動子3は、固定子2の構成部材が内側に形成する円筒状を成す空間13内を 、巻線5の内側円筒面と磁極片7の外側円筒面との間に形成される間隙14と、 軸10の外側円筒面とサイド・ヨーク11aとの間に間隙15を形成する軸受8 aと、軸10の外側円筒面とサイド・ヨーク11bとの間に間隙15を形成する 軸受8bとを介して自由にかつ円滑に軸方向に移動し得る構造に配設される。
【0024】 固定子2と可動子3との間には、永久磁石6aの一端より磁極片7、巻線5、 ヨーク4、サイド・ヨーク11a、軸受8a、軸10および永久磁石6の他端へ と磁束Φaが矢印の方向に流れ、円周方向に連続した一つの閉磁路を形成し、更 に、永久磁石6bの一端より磁極片7、巻線5、ヨーク4、サイド・ヨーク11 b、軸受8b、軸10および永久磁石6bの他端へと磁束Φbが矢印の方向に流 れ、円周方向に連続した一つの閉磁路を形成する。巻線5に図示の方向の所定の 大きさを有する電流を流すとBil則に従い可動子3は、矢印A方向に移動し、 巻線5に前記電流と異なる方向を有する電流を流すと可動子3は、矢印B方向に 移動する。巻線5には磁束Φcが点線で示す方向に発生する。
【0025】 図2および図3に示す永久磁石可動形リニア直流モータにおいて、ヨーク4、 サイド・ヨーク11aおよびサイド・ヨーク11bは、電磁軟鉄、構造用圧延鋼 あるいは炭素鋼等の磁性を有する金属により形成され、推力のリニアリティーを 重要視する際には、焼鈍処理をおこない磁気特性を向上させる。軸10は、各種 工具鋼、鋼炭素クロム軸受鋼あるいは炭素鋼等の磁性を有する金属により形成さ れ、軸受8aおよび軸受8bは、各種ドライ・ベアリングあるいは各種含油ベア リング等が使用されるが、磁性を有する金属を基材とするベアリングの使用が望 まれる。軸受保持部材9aおよび軸受保持部材9bは、アルミニュウム、真鍮あ るいは機械的強度の大きい各種合成樹脂等の非磁性材料により形成される。
【0026】 通常、巻線5は、巻枠に所定の径を有する素線を所定数巻いて形成されるが、 小形軽量化を図る際には、巻枠を使用せずに自己融着線により形成する。更に、 長ストローク化を図る際には、自己融着線により形成された巻線を所定数積層し て形成する。
【0027】 図1に示す従来の永久磁石可動形リニア直流モータにおいて、可動子3が矢印 A方向に移動し、磁極片7aの端部が巻線5aの矢印A方向の端部に位置した際 、あるいは可動子3が矢印B方向に移動し、磁極片7bの端部が巻線5bの矢印 B方向の端部に位置した際、閉磁路を形成する磁束Φaの一部は、巻線5aある いは巻線5bに鎖交せず、磁極片7aよりヨーク4へあるいはヨーク4より磁極 片7bへ直接到達し漏洩磁束と成る。即ち、全ストロークに対する始動時および 全ストローク移動終了時の推力が減少する。
【0028】 図2および図3に示す本考案の永久磁石可動形リニア直流モータおいても同様 に、可動子3が矢印A方向に移動し、磁極片7の端部が巻線5の矢印A方向の端 部に位置した際、あるいは可動子3が矢印B方向に移動し、磁極片7の端部が巻 線5の矢印B方向の端部に位置した際、閉磁路を形成する磁束Φaおよび磁束Φ bの一部は巻線5に鎖交せず、磁極片7よりヨーク4へ直接到達し漏洩磁束と成 る。即ち、全ストロークに対する始動時および全ストローク移動終了時の推力が 減少する。
【0029】 前述のように、本考案の永久磁石可動形リニア直流モータにおいても漏洩磁束 により、全ストロークに対する始動時および全ストローク移動終了時の推力は減 少するが、本考案の永久磁石可動形リニア直流モータにあっては、長ストローク 化が容易であり、ストロークの延長に対する永久磁石可動形リニア直流モータ本 体の質量の増加割合が小さいので、磁極片7からの漏洩磁束の発生の無い範囲で の運転が容易にできる。
【0030】 図1に示す従来の永久磁石可動形リニア直流モータにおいて、巻線5aおよび 巻線5bに図示の方向の所定の大きさを有する電流を流すと、巻線5aおよび巻 線5bの周囲には、図示の方向に磁束Φcaおよび磁束Φcbが発生し、それぞ れ円周方向に連続した閉磁路を形成する。可動子3が矢印B方向に移動し、磁極 片7bの端部が巻線5bの矢印B方向の端部に対向する位置からの始動に際し、 巻線5bに発生する磁束Φcbおよび巻線5aに発生する磁束Φcaは、磁極片 7bへ流入する磁束Φaおよび磁極片7aより流出する磁束Φaに対し反対方向 であり、全ストローク移動終了時、即ち、可動子3が矢印A方向に移動し、磁極 片7aの端部が巻線5aの矢印A方向の端部に対向する位置まで移動した際に巻 線5aに発生する磁束Φcaおよび巻線5bに発生する磁束Φcbは、磁極片7 aより流出する磁束Φaおよび磁極片7bへ流入する磁束Φaに対して同方向で ある。即ち、全ストロークの移動に対して、巻線5aおよび巻線5bの端部より 移動方向の端部に向けて0より3(Φca+Φcb)の磁気勾配を形成し、全ス トロークにわたり移動方向に推力が上昇する。
【0031】 図2あるいは図3に示す本考案の永久磁石可動形リニア直流モータにおいて、 巻線5に図示の方向の所定の大きさを有する電流を流すと、巻線5の周囲には、 図示の方向に磁束Φcが発生し、それぞれ円周方向に連続した閉磁路を形成する 。可動子3が矢印B方向に移動し、磁極片7の端部が巻線5の矢印B方向の端部 に対向する位置からの始動に際し、巻線5に発生する磁束Φcは、磁極片7より 流出する磁束Φaおよび磁束Φbに対し反対方向であり、全ストローク移動終了 時、即ち、可動子3が矢印A方向に移動し、磁極片7の端部が巻線5の矢印A方 向の端部に対向する位置まで移動した際に巻線5に発生する磁束Φcは、磁極片 7より流出する磁束Φaおよび磁束Φbに対して同方向である。即ち、全ストロ ークの移動に対して、巻線5aおよび巻線5bの端部より移動方向の端部に向け て0より2Φcの磁気勾配を形成し、全ストロークにわたり移動方向に推力が上 昇する。
【0032】 前述のように、本考案の永久磁石可動形リニア直流モータにおいても磁気勾配 が発生し、全ストロークにわたり推力の勾配が発生するが、従来の永久磁石可動 形リニア直流モータの磁気勾配3(Φca+Φcb)に対して2Φcであり、ス トロークおよび推力を考慮すると極めて小さな値に成る。
【0033】 図2および図3に示す本考案の永久磁石可動形リニア直流モータは、図1に示 す従来の永久磁石可動形リニア直流モータに対して、磁極片7の寸法を磁極片7 aあるいは磁極片7bの寸法と同一とし、永久磁石6aおよび永久磁石6bの外 径を永久磁石6の外径と同一とし、永久磁石6aおよび永久磁石6bの長さを永 久磁石6の長さの1/2とし、永久磁石6、永久磁石6aおよび永久磁石6bを 希土類永久磁石にて形成すると、1.4倍以上の推力を発生し、同一推力を発生 させるためには、巻線5に流す電流値を2/3以下にし得るので、前記漏洩磁束 および前記磁気勾配が減少し、推力のリニアリティーが向上する。
【0034】 更に、図1に示す従来の永久磁石可動形リニア直流モータにおいては、推力を 1.4倍にするためには、永久磁石の磁束を1.4倍にする必要があり、希土類 永久磁石の使用に際しては、永久磁石6の全長を3倍以上にせねば成らない。即 ち、永久磁石可動形リニア直流モータの小形軽量化が可能と成る。
【0035】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の永久磁石可動形リニア直流モータは、従来の構造 では、製作が困難であった長ストロークおよび大推力の永久磁石可動形リニア直 流モータの製作を可能とし、所定の大きさ以上の推力を有する永久磁石可動形リ ニア直流モータの製作にあたっては、半径方向の小型化、軽量化および低価格化 を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の永久磁石可動形リニア直流モータの一実
施例を示す断面図である。
【図2】本考案の第1の実施例を示す断面図である。
【図3】本考案の第2の実施例を示す断面図である
【符号の説明】
2 固定子 3 可動子 4 ヨーク 5 巻線 5a 巻線 5b 巻線 6 永久磁石 6a 永久磁石 6b 永久磁石 7 磁極片 7a 磁極片 7b 磁極片 8a 軸受 8b 軸受 9a 軸受保持部材 9b 軸受保持部材 10 軸 11a サイド・ヨーク 11b サイド・ヨーク 12a 開口 12b 開口 13 空間 14 間隙 15 間隙 Φa 磁束 Φb 磁束 Φc 磁束 Φca 磁束 Φcb 磁束 A 矢印 B 矢印

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状を成す磁極片および該磁極片を挟
    みそれぞれ同極が対向するように固着される二つの円筒
    状を成す軸方向に着磁された永久磁石により構成される
    可動子と、内部に円筒状空間を有するヨークおよび該円
    筒状空間内に固着される円筒状を成す巻線および該ヨー
    クの両端部を成すそれぞれ中央部に開口を有するサイド
    ・ヨークにより構成される固定子と、該固定子の両端部
    にそれぞれ軸受保持部材と共に固着される軸受および前
    記可動子の中央部に固着される軸により構成される軸受
    装置とを主に構成され、可動子と固定子とを軸受装置を
    介して、固定子の形成する円筒状空間内を第1の間隙を
    隔て可動子が軸方向に、更に、固定子を構成するサイド
    ・ヨークの開口内を第2の間隙を隔て軸受装置の軸が軸
    方向にそれぞれ円滑に移動し得るように同軸円筒状に構
    成し、第1の間隙と第2の間隙を介して固定子と可動子
    との間に、固定子を構成する巻線を鎖交する二つの閉磁
    路を形成することを特徴とする永久磁石可動形リニア直
    流モータ
  2. 【請求項2】 請求項1の軸受装置を、固定子を構成す
    るサイド・ヨークの開口に装着される軸受と、可動子の
    中央に固着される軸とにより構成し、可動子と固定子と
    を軸受装置を介して、固定子の形成する円筒状空間内を
    第1の間隙を隔て可動子が軸方向に、更に、固定子を構
    成するサイド・ヨークの開口内を前記軸受が構成する第
    2の間隙を隔て軸受装置の軸が軸方向にそれぞれ円滑に
    移動し得るように同軸円筒状に構成することを特徴とす
    る請求項1の永久磁石可動形リニア直流モータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012157186A (ja) * 2011-01-27 2012-08-16 Yaskawa Electric Corp リニアモータ

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