JPH0515139A - ブラシレスリニアモータ - Google Patents

ブラシレスリニアモータ

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Publication number
JPH0515139A
JPH0515139A JP28852891A JP28852891A JPH0515139A JP H0515139 A JPH0515139 A JP H0515139A JP 28852891 A JP28852891 A JP 28852891A JP 28852891 A JP28852891 A JP 28852891A JP H0515139 A JPH0515139 A JP H0515139A
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JP
Japan
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stator
mover
axial direction
back yoke
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP28852891A
Other languages
English (en)
Inventor
Daiki Ebihara
大樹 海老原
Toshiyasu Takura
敏靖 田倉
Tsuneaki Okada
恒明 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH0515139A publication Critical patent/JPH0515139A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、可動子の応答性およびダンピ
ング特性を改善できるとともに、使用上における向きの
制限がなく、しかも、構造簡単で安価に得ることができ
るブラシレスリニアモータを得ることにある。 【構成】軸方向に延びて形成された固定子11と、この
固定子11の外周に摺動自在に嵌合された可動子21と
を具備し、固定子11が、永久磁石15を有し、この磁
石15の磁極16、17を所定ピッチτで前記軸方向に
交互に配設してなり、可動子21が、固定子11から離
されてこの固定子11と平行に設けられたバックヨーク
22と、筒状をなしてバックヨーク22と固定子11と
の間に設けられ、かつ、互いの位相が前記軸方向にずら
された少なくとも2相の励磁コイル23,24と、バッ
クヨーク22を支持して固定子11に摺動自在に嵌合さ
れ、かつ、各励磁コイル23,24の内周面を固定子1
1の外周面から離す摺動リング25とを有してなること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動パルスの数に応じ
て可動子を直線運動させるブラシレスリニアモータに関
する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のブラシレスリニアモータ
を示し、同図中1はラック状の極歯1aが上面に形成さ
れた固定子であり、2は固定子1の長さ方向に移動する
可動子である。可動子2は、極歯1aと近接して対向す
る極歯aを下端に形成した軟磁鋼製の各磁極I〜IVごと
に励磁コイルb1〜b4を巻き付けてなる電磁石3a,3b
の上面に、永久磁石4a,4bを夫々別々に取付けると
ともに、各永久磁石4a,4bを接続するヨーク5をこ
れらの上面にわたって取付けている。この可動子2の前
後方向両端部には夫々車輪6が取付けられている。この
車輪6は図示しないレールを転動して可動子2の動きを
許しているとともに、可動子2が固定子1の幅方向へ移
動することを防止して、固定子1から外れないように保
持している。
【0003】このブラシレスリニアモータにおいて、駆
動パルスの印加により磁極 III,IVに巻装された励磁コ
イルb3,b4を励磁して、電磁石3bを時計回り方向に周
回する磁束を発生させことにより、磁極 IIIでは永久磁
石4bと励磁電流による磁束が加わり合うとともに、磁
極IVでは永久磁石4bと励磁電流による磁束とが減じ合
う。このため、磁極IIIの極歯aとこれに対向する固定
子1の磁極1aとの間に磁気吸引力が働いて、可動子2
が1ステップ量移動される。次に、駆動パルスを励磁コ
イルb1,b2に印加して励磁を切り替える。そうすると、
磁極IIの極歯aとこれに対向する固定子1の極歯1aと
の間に磁気吸引力が働いて、可動子2が更に1ステップ
量移動される。以下、同様にして励磁相と極性を切替え
ることにより、可動子2が固定子1の長さ方向に沿い駆
動パルス数に応じて直線運動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のものは、可動子
2がその大部分を占める軟磁鋼製の各磁極I〜IVごとに
励磁コイルb1〜b4を夫々巻き付けてなる電磁石3a、3
bを備えているため、可動子2が大きく、かつ重かっ
た。その上、可動子2は車輪6を介して支持されている
から、その移動に際して、車輪6の支持部での抵抗、お
よび車輪6とレールとの間の抵抗がある。したがって、
可動子2の慣性が大きいから、応答特性が良くないとと
もに、振動が大きくダンピング特性も良くないという問
題があった。
【0005】更に、従来のものは、必ず可動子2を固定
子1の上側に配して使用なればならず、可動子2を固定
子1の下側や横位置に配設して使用することはできない
という制約があった。
【0006】しかも、従来のものは、固定子1に対して
その幅方向に可動子2を外れなくするために、車輪6等
が必要不可欠であって、構造が複雑であるとともに、固
定子1および磁極I〜IVに極歯を作る機械加工が必要で
あり、したがって製造コストも高かった。
【0007】本発明の目的は、可動子の応答性およびダ
ンピング特性を改善できるとともに、使用上における向
きの制限がなく、しかも、構造簡単で安価に得ることが
できるブラシレスリニアモータを得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載のブラシレスリニアモータは、軸方向
に延びて形成された固定子と、この固定子の外周に摺動
自在に嵌合された可動子とを具備し、前記固定子が、永
久磁石を有し、この磁石の磁極を所定ピッチで前記軸方
向に交互に配設してなり、前記可動子が、前記固定子か
ら離されてこの固定子と平行に設けられたバックヨーク
と、筒状をなして前記バックヨークと前記固定子との間
に設けられ、かつ、互いの位相が前記軸方向にずらされ
た少なくとも2相の励磁コイルと、前記バックヨークを
支持して前記固定子に摺動自在に嵌合され、かつ、前記
各励磁コイルの内周面を前記固定子の外周面から離す摺
動部とを有してなるものである。
【0009】また、同様の目的を達成するために、請求
項2記載のブラシレスリニアモータは、軸方向に延びて
形成された固定子と、この固定子の外周に摺動自在に嵌
合された可動子とを具備し、前記固定子が、磁性材製の
円板状磁極間に永久磁石を挾んでなる多数の固定子モジ
ュールと、これらモジュール間に夫々配置された非磁性
材製のスペーサとを有して、丸棒状に形成されてなり、
前記可動子が、前記固定子よりも大径な円筒状のバック
ヨークと、円筒状をなして前記バックヨークの内側に径
方向に互いに重なり合って設けられ、かつ、互いの位相
が前記軸方向にずらされた少なくとも2相の励磁コイル
と、前記固定子の外径よりも僅かに大きい内径を有する
とともに前記バックヨークを支持して前記固定子に摺動
自在に嵌合され、かつ、最も小径な励磁コイルの内周面
を前記固定子の外周面から離す摺動部とを有してなるも
のである。
【0010】また、同様の目的を達成するために、請求
項3記載のブラシレスリニアモータは、軸方向に延びて
形成された固定子と、この固定子の外周に摺動自在に嵌
合された可動子とを具備し、前記固定子が、軸方向に延
びる平行な一対の平坦面を有したステータヨークと、所
定ピッチで前記軸方向に交互に配設される磁極を有して
前記両平坦面に夫々固定された板状をなす一対の永久磁
石と有してなり、前記可動子が、前記固定子から離され
てこの固定子と平行に設けられたバックヨークと、筒状
をなして前記バックヨークと前記固定子との間に前記軸
方向に並べて設けられ、かつ、互いの位相が前記軸方向
にずらされた少なくとも2相の励磁コイルと、前記バッ
クヨークを支持して前記固定子に摺動自在に嵌合され、
かつ、前記各励磁コイルの内周面を前記固定子の外周面
から離す摺動部とを有してなるものである。
【0011】
【作用】請求項1において、固定子が備える永久磁石の
磁極のうちN極から出る磁束は、バックヨークを通って
隣接したS極に戻り、この磁路によって、モータの非駆
動時において可動子を磁気的に安定した位置に保持す
る。
【0012】可動子の励磁コイルを定められた励磁シー
ケンスにしたがって通電すると、通電された励磁コイル
の一端にN極、他端にS極を夫々発生して、これら両磁
極と固定子の磁極との間で磁気的な吸引・反発力を生じ
る。これらの力によって、可動子を固定子の軸方向に移
動させる。この場合、前記磁気的反発力により可動子は
固定子に対し僅かなエアーギャップを設けて浮いた状態
となり、この浮上状態で可動子は移動する。この可動子
の移動において摺動部は、固定子の外周を摺動して、可
動子の自重や固定子への負荷変動に拘らず、励磁コイル
が固定子に接することを防止する。可動子は、筒状であ
って固定子に摺動自在に嵌合しているから、固定子から
外れることがないとともに、どの方向に向けても可動子
は固定子に対して同じ姿勢を維持する。
【0013】既述のように可動子を移動させる磁気吸引
・反発力を、固定子の永久磁石と可動子の励磁コイルと
の間に形成するから、同様な磁気作用を得るための極歯
を固定子および可動子に設ける必要がない。
【0014】請求項2において、固定子モジュールの円
板状磁極は、永久磁石の極性、つまりN極またはS極と
なっており、そのN極から出る磁束は固定子の円筒状バ
ックヨークを通って隣接したS極に戻る。この磁路によ
って、モータの非駆動時において可動子を磁気的に安定
した位置に保持する。
【0015】可動子の励磁コイルを定められた励磁シー
ケンスにしたがって通電すると、このコイルの一端にN
極が、他端にS極が夫々発生して、これら両極と前記固
定子モジュールの磁極との間で、磁気的な吸引・反発力
を生じる。これらの力で、可動子を固定子の軸方向に移
動させる。この場合、前記磁気的反発力により可動子は
固定子の全周面に対して僅かなエアーギャップ設けて浮
いた状態となり、この浮上状態で可動子は移動する。こ
の可動子の移動において摺動部は、固定子の外周を摺動
して、可動子の自重や固定子への負荷変動に拘らず、励
磁コイルが固定子に接することを防止する。
【0016】前記可動子は全体として円筒状であって、
丸棒状の固定子に摺動自在に嵌合しているから、固定子
の径方向に可動子が移動して外れることがない。しか
も、以上のように可動子は固定子に嵌合しているから、
どの方向に向けても可動子は固定子に対して同じ姿勢を
維持する。
【0017】既述のように可動子を移動させる磁気吸引
・反発力を、固定子の円板状をなす磁極と円筒状をなす
可動子の励磁コイルとの間に形成するから、同様な磁気
的作用を得るための極歯を固定子および可動子に設ける
必要がない。
【0018】請求項3においても、固定子が備える一対
の永久磁石の磁極のうちN極から出る磁束は、バックヨ
ークを通って隣接したS極に戻り、この磁路によって、
モータの非駆動時において可動子を磁気的に安定した位
置に保持する。そして、固定子の永久磁石は板状であっ
てステータヨークの平坦面に固定したから、固定子がこ
れに嵌合された可動子を回り止めする。
【0019】可動子の励磁コイルを定められた励磁シー
ケンスにしたがって通電すると、通電された励磁コイル
の一端にN極、他端にS極を夫々発生して、これら両磁
極と固定子の磁極との間で磁気的な吸引・反発力を生じ
る。これらの力によって、可動子を固定子の軸方向に移
動させる。この場合、前記磁気的反発力により可動子は
固定子の一対の永久磁石に対し僅かなエアーギャップを
設けて浮いた状態となり、この浮上状態で可動子は移動
する。この可動子の移動において摺動部は、固定子の外
周を摺動して、可動子の自重や固定子への負荷変動に拘
らず、励磁コイルが固定子に接することを防止する。可
動子は、筒状であって固定子に摺動自在に嵌合している
から、固定子から外れることがないとともに、どの方向
に向けても可動子は固定子に対して同じ姿勢を維持す
る。
【0020】既述のように可動子を移動させる磁気吸引
・反発力を、固定子の永久磁石と可動子の励磁コイルと
の間に形成するから、同様な磁気作用を得るための極歯
を固定子および可動子に設ける必要がない。また、固定
子をステータヨークおよび板状の一対の永久磁石で形成
したから、固定子の部品点数が少ない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1から図3を
参照して説明する。
【0022】図1および図2中11は軸方向に延びて丸
棒状に形成された固定子である。この固定子11は、多
数の固定子モジュール12を互いの間にスペーサ13を
挟んで連ねるとともに、これら固定子モジュール12と
スペーサ13を芯としてその外側に被覆部材14を装着
して形成されている。
【0023】各固定子モジュール12は、永久磁石15
を軟磁鋼製の円板状磁極16,17で挟んで形成されて
いる。磁極16,17は同径であるとともに、これらの
板厚は永久磁石15よりも厚い。永久磁石15はその厚
み方向に着磁されている。この磁石15により、その一
面に接着された一方の磁極16にはN極があらわれ、か
つ他面に接着された他方の磁極17にはS極があらわれ
るようになっている。また、永久磁石15は磁極16,
17と同径の円板形をなしている。なお、永久磁石15
は、磁極16,17より小径でもよいとともに、リング
形であっても良い。
【0024】スペーサ13は、アルミニューム合金や合
成樹脂等の非磁性体により、永久磁石15と同一の厚み
に形成されている。このスペーサ13も円板状であっ
て、固定子モジュール12と同径に形成されている。被
覆部材14は非磁性体製であって、材料コストが安いポ
リエステルフィルムで形成されている。
【0025】固定子11の外面にはその軸方向に沿って
摺動自在な円筒状の可動子21が嵌合されている。この
可動子21は、バックヨーク22と、A相の励磁コイル
23およびB相の励磁コイル24と、摺動部としての一
対の摺動リング25と、位置センサとしてのホール素子
26とを備えている。バックヨーク22は軟磁鋼により
形成され固定子11よりも大径な円筒状をなしている。
可動子21は例えばプリンターの印字ヘッドを搭載した
キャリッジ(図示していない)等を移動させる。
【0026】図1および図3に示すようにA相の励磁コ
イル23は密着巻きされて円筒状をなす複数例えば4つ
のコイル部23a〜23dを有している。これらコイル
部23a〜23dは互いに一列となるように一定間隔を
おいて繋がっている。コイル部23a,23cとコイル
部23b,23dとは互いに逆向きに巻回して密着巻き
されている。
【0027】同様に、B相の励磁コイル24も密着巻き
されて円筒状をなす複数例えば4つのコイル部24a〜
24dを有している。これらコイル部24a〜24dも
互いに一列となるように一定間隔をおいて繋がっている
とともに、コイル部24a,24cとコイル部24b,
24dとは互いに逆向きに巻回して密着巻きされてい
る。
【0028】各コイル部23a〜23d、24a〜24
dの長さは、永久磁石15およびスペーサ13の厚み以
上で、かつ固定子11の極ピッチ(つまり、永久磁石1
5またはスペーサ13を挟んで隣接する磁極16,17
の厚み方向中心部間の寸法)τよりも少し短く設定され
ている。
【0029】B相の励磁コイル24はバックヨーク22
の内周面に装着されているとともに、このコイル24の
内周面にA相の励磁コイル23が装着されている。これ
ら両励磁コイル23,24は、前記極ピッチτの1/2
だけ軸方向に互いに位置をずらして設けられている。
【0030】各摺動リング25は非磁性体例えばアルミ
ニューム合金製であり、これらはバックヨーク22の両
端部内面に夫々取付けられている。これらのリング25
の内径は固定子11の外径よりも僅かに大きいととも
に、内周縁はA相の励磁コイル23の内周面よりも固定
子11の外周面に接近している。それによって、励磁コ
イル23の内周面を固定子11の外周面から離し、これ
らの間に僅かなエアーギャップを設けている。
【0031】前記ホール素子26は可動子21のスター
ト位置を検出するために用いられ、バックヨーク22の
例えば一端部内面に取付けられている。この素子26は
A相の励磁コイル23の例えば一端に位置したコイル部
23aのコイルセンターからτ/2ずれた位置に配置さ
れている。なお、図1中27は可動子21と図示しない
モータ駆動回路との間を繋いだフレキシブルなコードで
ある。
【0032】前記構成のブラシレスリニアモータの1相
励磁方式による動作を図1および図3により説明する。
図1に示すような状態に可動子21が位置されていると
する。このとき、ホール素子26が固定子11のN極を
なしている磁極16に対応しているので、このN極から
出る磁束を受けてホール素子26は出力を発生し、可動
子21の各励磁コイル23,24と固定子11との相互
位置関係が、第3図に示すステップ1の状態にあること
を検出する。
【0033】そして、例えば可動子21を図3中右方向
に移動させる場合には、前記可動子21の位置検出に基
づきB相の励磁コイル24に励磁電流(駆動パルス)を
印加して、その各コイル部24a〜24dの両端に夫々
図3中ステップ1に示すような極性を発生させる。
【0034】そうすると、各コイル部24a〜24dの
両端の極性と、固定子11の磁極16,17とのN極同
志およびS極同志が反発するとともに、N極とS極とは
吸引する。このような磁気吸引・反発力により、可動子
21は固定子11の軸方向に沿い右方向に移動される。
この移動を担う磁気吸引・反発力は、可動子21の各励
磁コイル23,24と固定子11との相互位置関係が、
図3中ステップ2に示すようになった時にバランスさ
れ、その時点までに可動子21は、A,B相の励磁コイ
ル23,24間の位相のずれ分、すなわち、τ/2だけ
右方向に移動する。
【0035】次のステップ2ではA相の励磁コイル23
に励磁電流(駆動パルス)を印加して、その各コイル部
23a〜23dの両端に夫々図3中ステップ2に示すよ
うな極性を発生させる。そうすると、固定子11と可動
子21との間に作用する磁気吸引・反発力によって、可
動子21は更にτ/2だけ右方向に移動し、図3中ステ
ップ3に示す位置に配置される。
【0036】次のステップ3ではB相の励磁コイル24
に励磁電流(駆動パルス)を印加して、その各コイル部
24a〜24dの両端に夫々図3中ステップ3に示すよ
うな極性を発生させる。このステップ3での励磁電流の
向きはステップ1,2での励磁電流の向きとは逆であ
る。したがって、可動子21は更にτ/2だけ右方向に
磁気吸引・反発力によって移動し、図3中ステップ4に
示す位置に配置される。
【0037】そのため、次のステップ4では、A相の励
磁コイル23に励磁電流(駆動パルス)を印加して、そ
の各コイル部23a〜23dの両端に夫々図3中ステッ
プ4に示すような極性を発生させる。このステップ4で
の励磁電流の向きはステップ1,2での励磁電流の向き
とは逆である。したがって、可動子21は更にτ/2だ
け右方向に磁気吸引・反発力によって移動し、図3中ス
テップ5に示す位置に配置される。
【0038】以上のようにして1励磁サイクルが終り、
次のステップからは前記1励磁サイクルが繰返され、印
印される必要な数の駆動パルスに応じて、その印加のつ
ど、τ/2ずつ可動子21が固定子11の軸方向に沿い
連続して移動される。
【0039】また、可動子21を図3中左方向に移動さ
せるには、各ステップ1〜4での励磁電流の向きを逆に
して、各コイル部23a〜23d、24a〜24dの両
端に生じる極性が逆となる励磁をすればよい。
【0040】前記可動子21の移動において、前記磁気
的反発力により、可動子21と固定子11の全周面との
間に僅かなエアーギャップを介して可動子21は固定子
11に対し浮いた状態となり、この磁気浮上状態で可動
子21が移動される。その上、可動子21は、バックヨ
ーク22の内側に励磁コイル23,24、摺動リング2
5、およびホール素子26を設けて形成され、この可動
子21が電磁石を備えない。そのため、可動子21を軽
量でかつ小形化でき、そして、このモータをムービング
コイル形とできる。
【0041】このように軽量な可動子21を磁気浮上状
態下で移動できるとともに、後述のように摺動抵抗が少
ないため、可動子21の応答性が高く、ダンピング特性
を改善できる。したがって、可動子21を円滑に移動で
き、振動が少ないブラシレスリニアモータとできる。
【0042】また、可動子21は摺動リング25を備え
ているので、可動子21の自重の影響やこの可動子21
への負荷が変動しても、可動子21の内周が固定子11
に接するだけで、励磁コイル23,24が固定子11に
摺接することはない。
【0043】そして、可動子21は全体として円筒状で
あって、丸棒状の固定子11に摺動自在に嵌合している
から、固定子11の径方向に可動子21が移動して外れ
ることがない。したがって、外れ止めのための構成が不
要であるから、部品点数が少なく構成および組立てが簡
単で、安価に構成できるとともに、外れ止めのための部
品による可動子21の摺動抵抗もなくすことができる。
【0044】しかも、以上のように可動子21は固定子
11に嵌合しているから、どの方向に向けても可動子2
1は同じ姿勢を維持する。したがって、このブラシレス
リニアモータは使用位置の制限が少ない。
【0045】その上、可動子21を移動させる磁気吸引
・反発力を、既述のように円板状をなす軟磁鋼製の磁極
16,17と円筒状をなす励磁コイル23,24との間
に形成するから、同様な磁気的作用を得るための極歯を
固定子11および可動子21に設ける必要がない。した
がって、極歯を作る機械加工が不要であるから、製造コ
ストを下げることができる。
【0046】図4は本発明の第2実施例を示している。
この第2実施例では、固定子11の中心部にその軸方向
に延びる非磁性体製の中心軸31を貫通して取付けてあ
るとともに、固定子11の一端部に可動子21より大径
なリング状ストッパ32を固定している。以上の点、お
よび可動子21がホール素子を備えない点以外の構成
は、前記第1実施例と同様であるので、その説明につい
ては省略する。なお、ストッパ32は固定子ではなく、
このモータを装備する機械の固定部に設けてもよく、当
然リング状には制約されない。
【0047】この第2実施例の構成によれば、前記第1
実施例と同様の作用により、本発明の所期の目的を達成
できる。ストッパ32はこれに可動子21の一端が当接
して位置決めされることにより、可動子21をホームポ
ジションに配置させるために使用されている。
【0048】したがって、ホームポジションでは、どの
励磁コイルを初めに励磁すればよいかが分かっているの
で、このリニアモータの使用に当たっては、前処理とし
て数十の駆動パルスを印加して可動子21をホームポジ
ションに配置し、その上で予め定められた励磁シーケン
スにより可動子21の移動がなされるものである。しか
も、中心軸31を備えているから、この軸31を基準と
して寸法出しをすることができ、したがって、固定子1
1と可動子21との間のエアーギャップを正確に出すこ
とができる。
【0049】なお、前記第1,第2実施例において、固
定子モジュール12およびスペーサ13の外径を同一と
するとともに、固定子11の外周面を滑らかに仕上げら
れる場合には、固定子11の被覆部材14は省略しても
よい。
【0050】また、固定子11に被覆部材14を設ける
場合、この部材14はパイプとしてもよい。しかも、こ
のパイプの厚みを大きくする等して強度を持たせる場合
には、このパイプで可動子21を案内でき、固定子モジ
ュール12およびスペーサ13で可動子11を案内する
必要がないので、スペーサ13、永久磁石15、磁極1
6,17の直径は、不揃いでもよい。
【0051】さらに、前記第1,第2実施例において、
摺動部25は筒状として、最も内側の励磁コイル23の
内周面全体を覆って設けてもよいとともに、摺動部25
をテフロンその他の合成樹脂製とする場合には、最も内
側の励磁コイル23の内周面全体を覆うようにコーテン
グしたり、モールド成形により励磁コイル23,24と
一体化しても差支えない。しかも、摺動部25の内周面
に複数の鋼球を自由に回転できるように取付けて、可動
子21がより円滑に摺動できるようにしてもよい。
【0052】次に、図5〜図11を参照して本発明の第
3実施例を説明する。図5〜図7中41は軸方向に延び
るとともに、その軸方向と直角に交差する方向の断面が
非円形をなす固定子である。この固定子41は、軸方向
に延びる平行な一対の平坦面42a,42bを有したス
テータヨーク42と、前記両平坦面42a,42bに夫
々固定された一対の永久磁石43とを備えている。
【0053】ステータヨーク42は軟磁鋼により軸方向
に長い短冊状の平板で形成されている。一対の永久磁石
43の幅はステータヨーク42の幅よりも短く、これら
は図7に示されるようにステータヨーク42の両側縁部
42cを除いて前記平坦面42a,42bに接着されて
いる。各永久磁石43は、その長さ方向に所定ピッチτ
でS極(磁極)とN極(磁極)とが交互に多数着磁され
ているとともに、ステータヨーク42を挟んだ両永久磁
石43のS極同志およびN極同志は、図6(B)に示さ
れるようにヨーク42の厚み方向に夫々対応して設けら
れている。
【0054】固定子41の外面にはその軸方向に沿って
摺動自在な可動子45が嵌合されている。図6(A)に
示されるように可動子45は、両端部が摺動部46とし
て使用される可動子ボビン47と、A相の励磁コイル4
8とB相の励磁コイル49と、バックヨーク50と、位
置センサとしてのホール素子51とを備えている。
【0055】可動子ボビン47は摺動性が良いテフロン
樹脂などの軽量な非磁性体からなる。このボビン47は
図9〜図11に示されるように、中央部に固定子41が
貫通する嵌合孔52を有した左右一対の摺動部46を、
相対向する一対の巻枠53で一体に繋いで形成されてい
る。
【0056】巻枠53は、中央部にセパレータ部54を
有するとともに、この両側にA相励磁コイル48が巻き
付けられる第1巻胴部55と、B相励磁コイル49が巻
き付けられる第2巻胴部56とを夫々有している。両巻
胴部55,56には夫々複数のフランジ55a,56a
が形成されている。摺動部46には図9および図10に
示されるように相対向するヨーク取付け溝57が夫々形
成されているとともに、一方の摺動部46にはホール素
子51が取付けられるセンサ取付け部58が一体に設け
られている。
【0057】A相の励磁コイル48は第1巻胴部55、
またB相の励磁コイル49は第2巻胴部56に夫々巻き
付けられている。したがって、両励磁コイル48,49
は可動子ボビン47の軸方向に並べて設けられている。
【0058】励磁コイル48は、フランジ55aによっ
て仕切られるとともに前記磁極のピッチτと同一ピッチ
で配設される4つの密着巻きされたコイル部48a〜4
8dを有して、全体として筒状に形成されている。コイ
ル部48a,48cとコイル部48b,48dとは互い
に逆向きに巻回して設けられている。
【0059】同様に、励磁コイル49は、フランジ56
aによって仕切られるとともに前記磁極のピッチτと同
一ピッチで配設される4つの密着巻きされたコイル部4
9a〜49dを有して、全体として筒状に形成されてい
る。コイル部49a,49cとコイル部49b,49d
とは互いに逆向きに巻回して設けられている。そして、
これら第1,第2の励磁コイル48,49は、前記セパ
レータ部54によって例えば前記磁極のピッチτの1/
2だけ軸方向に互いの位置をずらされている。
【0060】バックヨーク50には例えば短冊状の平板
を2枚使用しており、これらはその長さ方向両端部をヨ
ーク取付け溝57に嵌合し接着止めして設けられてい
る。したがって、これらバックヨーク50は、その内面
と第1,第2巻胴部55,56との間に2相の励磁コイ
ル48,49を挟んで設けられている。
【0061】これらバックヨーク50の少なくとも内面
はポリエステルフィルムなどの絶縁層59[図6(B)
参照]で覆われており、それにより励磁コル48,49
との短絡防止用の電気絶縁をなしている。なお、この絶
縁層59は絶縁材料に代えて空気層により形成しても良
い。
【0062】前記構成の可動子45は、その摺動部46
の嵌合孔52を固定子41に嵌合して支持され、この支
持状態において各励磁コイル48,49の内周面は、摺
動部46によって固定子41の外周面から離され、それ
によって、励磁コイル48,49の内周面と固定子41
の外周面との間に僅かなエアーギャップを設けている。
【0063】しかも、前記支持状態においては、嵌合孔
52の孔端部52a(図7,図8参照)のみがステータ
ヨーク42の両側縁部42cに係合されて、これら両側
縁部42cを案内として可動子45が摺動されるように
なっている。この可動子45は例えばプリンターの印字
ヘッドを搭載したキャリッジ(図示していない)等を移
動させる。なお、この可動子45と図示しないモータ駆
動回路とは図示しないフレキシブルコードを介して接続
されている。
【0064】前記構成のブラシレスリニアモータの1相
バイポーラ励磁方式による動作を図11により説明す
る。図11のステップ1に示すような状態に可動子45
が位置されているとする。このとき、ホール素子51が
固定子41のN極に対向しているので、このN極から出
る磁束を受けてホール素子51は出力を発生し、可動子
45の各励磁コイル48,49と固定子41との相互位
置関係が、第11のステップ1に示す状態にあることを
検出する。
【0065】そして、例えば可動子45を図11中右方
向に移動させる場合には、前記可動子41の位置検出に
基づきB相の励磁コイル49に励磁電流(駆動パルス)
を印加して、その各コイル部49a〜49dの両端に夫
々図11中ステップ2に示すような極性を発生させる。
【0066】そうすると、各コイル部49a〜49dの
両端の極性と、固定子41のN極同志およびS極同志が
反発するとともに、N極とS極とは吸引する。このよう
な磁気吸引・反発力により、可動子45は固定子41の
軸方向に沿い右方向に移動される。この移動を担う磁気
吸引・反発力は、可動子45の各励磁コイル48,49
と固定子41との相互位置関係が、図11中ステップ3
に示すようになった時にバランスされ、その時点までに
可動子45は、A,B相の励磁コイル48,49間の位
相のずれ分、すなわち、τ/2だけ右方向に移動する。
【0067】次のステップ3ではA相の励磁コイル48
に励磁電流(駆動パルス)を印加して、その各コイル部
48a〜48dの両端に夫々図11中ステップ3に示す
ような極性を発生させる。そうすると、固定子41と可
動子45との間に作用する磁気吸引・反発力によって、
可動子45は更にτ/2だけ右方向に移動し、図11中
ステップ4に示す位置に配置される。
【0068】次のステップ4ではB相の励磁コイル49
に励磁電流(駆動パルス)を印加して、その各コイル部
49a〜49dの両端に夫々図11中ステップ4に示す
ような極性を発生させる。このステップ4での励磁電流
の向きはステップ2での励磁電流の向きとは逆である。
したがって、可動子45は更にτ/2だけ右方向に磁気
吸引・反発力によって移動し、図11中ステップ5に示
す位置に配置される。
【0069】そのため、次のステップ5では、A相の励
磁コイル48に励磁電流(駆動パルス)を印加して、そ
の各コイル部48a〜48dの両端に夫々図11中ステ
ップ5に示すような極性を発生させる。このステップ5
での励磁電流の向きはステップ3での励磁電流の向きと
は逆である。したがって、可動子45は更にτ/2だけ
右方向に磁気吸引・反発力によって移動される。
【0070】以上のようにして1励磁サイクルが終り、
次のステップからは前記1励磁サイクルが繰返され、印
印される必要な数の駆動パルスに応じて、その印加のつ
どτ/2ずつ固定子41の軸方向に沿い可動子45が連
続して移動される。
【0071】また、可動子45を図11中左方向に移動
させるには、前記各ステップでの励磁電流の向きを逆に
して、各コイル部48a〜48d、49a〜49dの両
端に生じる極性が逆となる励磁をすればよい。
【0072】前記可動子45の移動において、前記磁気
的反発力により可動子45は、固定子41が備える一対
の永久磁石43に対し浮いた状態となり、この磁気浮上
状態で可動子45が移動される。その上、可動子45
は、摺動部46を有した可動子ボビン47に、励磁コイ
ル48,49、およびホール素子51を設けて形成さ
れ、この可動子45が電磁石を備えないので、可動子5
1を軽量でかつ小形化でき、そして、このモータをムー
ビングコイル形とできる。
【0073】このように軽量な可動子45を磁気浮上状
態下で移動できるとともに、後述のように摺動抵抗が少
ないため、可動子45の応答性が高く、ダンピング特性
を改善できる。したがって、可動子45を円滑に移動で
き、振動が少ないブラシレスリニアモータとできる。
【0074】また、可動子45は摺動部46を備えてい
るので、可動子45の自重の影響やこの可動子45への
負荷が変動しても、可動子45の内周が固定子41に接
するだけで、励磁コイル48,49が固定子41に摺接
することはない。
【0075】そして、可動子45は全体として筒状であ
って、固定子41に摺動自在に嵌合しているから、固定
子41の軸方向と直角に交差する方向に可動子45が移
動して外れることがない。したがって、外れ止めのため
の構成が不要であるから、部品点数が少なく構成および
組立てが簡単で、安価に構成できるとともに、外れ止め
のための部品による可動子45の摺動抵抗もなくすこと
ができる。
【0076】しかも、以上のように可動子45は固定子
41に嵌合しているから、どの方向に向けても可動子4
5は同じ姿勢を維持する。したがって、このブラシレス
リニアモータは使用位置の制限が少ない。
【0077】可動子45を移動させる磁気吸引・反発力
を、既述のように固定子41の永久磁石43と励磁コイ
ル48,49との間に形成するから、同様な磁気作用を
得るための極歯を固定子41および可動子45に設ける
必要がない。したがって、極歯を作る機械加工が不要で
あるから、製造コストを下げることができる。また、固
定子41をステータヨーク42および板状の一対の永久
磁石43で形成したから、固定子41の部品点数が少な
く、その構造および組立てが簡単である。
【0078】また、前記第3実施例では、既述のように
平板状の永久磁石43を一対設けているので、固定子4
1に対する可動子45の摺動抵抗が少なく円滑に可動子
45を移動できるが、永久磁石43をステータヨーク4
2の一面のみに設けてもよく、その場合には、ステータ
ヨーク42の他面に対してローラなどの転動子を介して
可動子45が接するように構成すればよい。さらに、前
記第3実施例ではステータヨーク42は平板状である
が、これに代えて角棒状のステータヨークを用いても良
いとともに、その互いに平行な両面間を繋ぐ面は平面で
はなく円弧面で形成しても良い。また、前記第3実施例
においても、前記第2実施例と同様に可動子45をホ−
ムホジションに位置決めする工夫を設ける場合には、ホ
−ル素子51を省略して実施できる。
【0079】なお、本発明は前記各実施例には制約され
ない。例えば、摺動部は焼結含油合金製としてもよい。
また、可動子が備える励磁相の数は2相以上であれば何
相設けてもよく、励磁相の数が多くなる程1ステップ当
たりの可動子の移動量を小さくできる。さらに、各励磁
相の駆動方式は前記各実施例の1相励磁に制約されず、
2相励磁、1ー2相励磁でもよく、また、マイクロステ
ップ駆動をして可動子の移動をより円滑化して、振動を
一層少なくなるようにしても差支えない。
【0080】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、請求項1〜3に記載のブラシレスリニアモー
タにおいては、可動子が電磁石を持つことなく、この可
動子の軽量化を実現できるとともに、可動子を僅かなエ
アーギャップ介して固定子に対し磁気浮上状態下で移動
させ得るから、可動子の応答性およびダンピング特性を
改善できる。しかも、全体として筒状をなす前記可動子
は、固定子に摺動自在に嵌合しており、どの方向に向け
ても可動子は同じ姿勢を維持するから、使用上において
可動子の向きの制限が少ない。そして、前記嵌合により
固定子から可動子が外れることがないから、外れ止めの
ための特別な工夫が必要なく、構造が簡単である。さら
に、可動子を移動させる磁気吸引・反発力を得るための
極歯を固定子および可動子に設ける必要がないので、加
工が容易となり安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るモータ全体を示す縦
断面図。
【図2】同第1実施例に係るモータ全体を示す斜視図。
【図3】同第1実施例に係るモータの動作を説明するた
めの図。
【図4】本発明の第2実施例に係るモータ全体を示す斜
視図。
【図5】本発明の第3実施例に係るモータ全体を示す正
面図。
【図6】(A)は図5中ZーZ線に沿って同第3実施例
に係るモータを示す断面図。(B)は前記(A)の一部
を拡大して示す断面図。
【図7】同第3実施例に係るモータ全体を図6(A)中
矢印Y方向から見て示す側面図。
【図8】同第3実施例に係る可動子ボビンを図9中矢印
X方向から見て示す側面図。
【図9】同第3実施例に係る可動子ボビンを示す正面
図。
【図10】同第3実施例に係る可動子ボビンを図9中W
ーW線に沿って示す断面図。
【図11】同第3実施例に係るモータの動作を説明する
ための図。
【図12】従来のブラシレスリニアモータを示す縦断側
面図である。
【符号の説明】
11…固定子、12…固定子モジュール、13…スペー
サ、15…永久磁石、16,17…磁極、21…可動
子、22…バックヨーク、23,24…励磁コイル、2
5…摺動リング(摺動部)、41…固定子、42…ステ
ータヨーク、42a,42b…平坦面、43…永久磁
石、45…可動子、46…摺動部、48,49…励磁コ
イル、バックヨーク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に延びて形成された固定子と、こ
    の固定子の外周に摺動自在に嵌合された可動子とを具備
    し、 前記固定子が、永久磁石を有し、この磁石の磁極を所定
    ピッチで前記軸方向に交互に配設してなり、 前記可動子が、前記固定子から離されてこの固定子と平
    行に設けられたバックヨークと、筒状をなして前記バッ
    クヨークと前記固定子との間に設けられ、かつ、互いの
    位相が前記軸方向にずらされた少なくとも2相の励磁コ
    イルと、前記バックヨークを支持して前記固定子に摺動
    自在に嵌合され、かつ、前記各励磁コイルの内周面を前
    記固定子の外周面から離す摺動部とを有してなることを
    特徴とするブラシレスリニアモータ。
  2. 【請求項2】 軸方向に延びて形成された固定子と、こ
    の固定子の外周に摺動自在に嵌合された可動子とを具備
    し、 前記固定子が、磁性材製の円板状磁極間に永久磁石を挾
    んでなる多数の固定子モジュールと、これらモジュール
    間に夫々配置された非磁性材製のスペーサとを有して、
    丸棒状に形成されてなり、 前記可動子が、前記固定子よりも大径な円筒状のバック
    ヨークと、円筒状をなして前記バックヨークの内側に径
    方向に互いに重なり合って設けられ、かつ、互いの位相
    が前記軸方向にずらされた少なくとも2相の励磁コイル
    と、前記固定子の外径よりも僅かに大きい内径を有する
    とともに前記バックヨークを支持して前記固定子に摺動
    自在に嵌合され、かつ、最も小径な励磁コイルの内周面
    を前記固定子の外周面から離す摺動部とを有してなるこ
    とを特徴とするブラシレスリニアモータ。
  3. 【請求項3】 軸方向に延びて形成された固定子と、こ
    の固定子の外周に摺動自在に嵌合された可動子とを具備
    し、 前記固定子が、軸方向に延びる平行な一対の平坦面を有
    したステータヨークと、所定ピッチで前記軸方向に交互
    に配設される磁極を有して前記両平坦面に夫々固定され
    た板状をなす一対の永久磁石と有してなり、 前記可動子が、前記固定子から離されてこの固定子と平
    行に設けられたバックヨークと、筒状をなして前記バッ
    クヨークと前記固定子との間に前記軸方向に並べて設け
    られ、かつ、互いの位相が前記軸方向にずらされた少な
    くとも2相の励磁コイルと、前記バックヨークを支持し
    て前記固定子に摺動自在に嵌合され、かつ、前記各励磁
    コイルの内周面を前記固定子の外周面から離す摺動部と
    を有してなることを特徴とするブラシレスリニアモー
    タ。
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