JPH07165400A - 補力装置における荷重の移動制御方法及び装置 - Google Patents

補力装置における荷重の移動制御方法及び装置

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JPH07165400A
JPH07165400A JP34104893A JP34104893A JPH07165400A JP H07165400 A JPH07165400 A JP H07165400A JP 34104893 A JP34104893 A JP 34104893A JP 34104893 A JP34104893 A JP 34104893A JP H07165400 A JPH07165400 A JP H07165400A
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Kenro Motoda
田 謙 郎 元
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Motoda Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 操作者が荷重を移動,旋回させようとする手
の動きに、いわば無慣性状態で追従する移動や旋回状態
を実現する移動駆動源の制御方法とそのための装置を提
供する。 【構成】 仮想定比槓杆L等により形成された補力装置
WRに吊下支持された荷重又はその負荷部7若しくはこ
れらと等価な部分に加えられる作業者の力の大きさと方
向を、荷重の移動が許容された方向に直交させて負荷部
7に設けた歪センサ等による検出手段に検出させ、検出
信号に基づいて形成される制御信号を、荷重の移動又は
旋回のために設けた駆動源8,10,12に供給するこ
と、並びに、荷重を支持する負荷部7の形成部材に、補
力装置WR本体に連結された垂直向きの撓み又は変位可
能な軸を基準軸として設けると共に、基準軸に対しほぼ
直交する操作軸であって基準軸を前後、及び、左右で撓
ませるか又は変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば仮想定比槓杆型
式の補力装置に釣合い吊下された荷重を、作業者がその
荷重又はその荷重の負荷部もしくはそれらの近傍に設け
た操作部に手を添え、その添えた手によって、荷重を移
動させたい方向へ、前記荷重等を押すか又は引く力を加
えることにより、前記荷重を移動させるための駆動源の
出力を制御する制御方法及びこのための装置に関する。
【0002】即ち、本発明は、作業者の手によって荷重
又は負荷部若しくはその近傍に作用させられる当該荷重
を移動させようとする力の大きさと方向とを検出し、こ
の検出信号に基づいて移動駆動源の制御をすることによ
って、見かけ上、荷重の重量の慣性の作用を作業者が殆
んど乃至は全く受けることなく、前記荷重を移動させる
ことができるようにした制御方法及びその装置に関する
ものである。
【0003】
【従来の技術】従来より、例えば、パントグラフ状の平
行リンクによるア−ム機構を利用した仮想定比槓杆タイ
プであって、モ−タやシリンダ等による駆動源の出力
を、支持した荷重等による負荷と釣合わせるようにした
補力装置が、いわゆる無重力バランサ−等の名称によ
り、各方面において利用されている。
【0004】上記の補力装置は、様々な形状,大きさの
荷重(荷物)を、適宜の掴み手段や吸着具等の荷物支持
手段を具備して形成した負荷部に支持させ、モ−タやシ
リンダ等の駆動源の出力を前記荷重に釣合せることによ
って、当該荷重を疑似無動状態で空中に吊下支持するの
で、重量の大きな荷重の取扱い、例えば、各種加工機械
の金型交換や鋳湯の注入、或は、米穀類,酒類などの持
上げ等、様々な重量物の荷役作業の省力化に大きく寄与
している。
【0005】しかし、従来の補力装置において無重力状
態で空中に吊下された荷重を、作業者が、例えば水平方
向に移動させるためには、移動させ始め、或は、その移
動を止めるとき、吊下支持されている荷重に、それを横
方向へ移動させるための力、又は、移動している荷重を
静止させるための力を、作業者の人力により加えなけれ
ばならない。このため、この水平移動作業を繰返し行う
と、相当の体力,労力を必要とし、この点で未だ省力的
といえない面が指摘されている。
【0006】上記の問題点に対し、この種の補力装置に
於て、荷重の水平方向の移動を、モ−タ等の駆動力を利
用して行うようにしたものが提供されている。しかし、
荷重に手を掛けた状態で荷重の取扱を行う補力装置にお
いては、荷重を水平方向へ移動させるための操作レバ−
等による操作部が、上,下方向での釣合い支持のための
操作レバ−等による操作部に加えて別途設けられると、
操作部のレバ−が煩雑になって荷重の取扱いが行いにく
くなるほか、モ−タ等の駆動力を単純に利用した水平方
向の移動では、その移動に伴う慣性が生じるため、移動
先で荷重を静止させるために、駆動力の作用を止めたあ
とでも人力を必要とするという問題がある。
【0007】また、荷重をその吊下点で旋回させる場合
にも、その回転のために回転モ−メントが生じたり、或
は、旋回停止後の静止のために、前記の水平移動と同様
の問題がある。
【0008】一方、上記のような補力装置において空中
に吊下支持された状態にある荷重を、その位置から更に
上方へ、或は、下方へ移動させたい場合、従来装置で
は、荷重と釣合っているモ−タ等の吊下駆動源の出力
を、操作レバ−の操作によって増大、又は、減少させる
ことにより、前記荷重を、空中静止状態から上昇、或
は、降下させる移動を行っている。
【0009】しかし、上記の荷重の上,下移動は、例え
ば、荷重と釣合っているモ−タ出力を、操作レバ−の上
昇又は降下操作によって、予め設定された一定割合で
増,減する制御を行うので、所望の任意の速度で上,下
移動させることが出来ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に鑑み、例えば仮想定比槓杆タイプの補力装
置に釣合い支持されることにより疑似無重力状態で吊下
された荷重を、操作者が水平方向は勿論、垂直方向へ移
動させる際、或は、吊下点で旋回させる際に、当該荷重
による慣性の作用を、体感上殆んど消去し、操作者が荷
重を移動,旋回させようとする手の動きに、いわば無慣
性状態で追従する移動や旋回状態を実現する移動駆動源
の制御方法とそのための装置を提供することを課題とし
てなされたものである。
【0011】即ち、本発明は、補力装置により空中に吊
下支持された荷重を、水平方向或は垂直方向に移動させ
たいとき、或は、吊下点で旋回させたいとき、その荷重
又は負荷部若しくはこれらと等価な位置に添えた作業者
の手によって、移動又は旋回させたい方向に向けて当該
荷重を押すか又は引く等の力を加えることにより、加え
られる力の方向と大きさを判別し、加えられる力の大き
さに比例した速度で加えられる力の方向に、前記荷重を
移動又は旋回させることができる移動駆動源の制御方法
とこのための装置を提供することを課題とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明の荷重の移動制御方法の構
成は、仮想定比槓杆等により形成された補力装置に吊下
支持された荷重又はその負荷部若しくはこれらと等価な
部分に加えられる作業者の力の大きさと方向を、前記荷
重の移動が許容された方向に直交させて前記負荷部に設
けた歪センサ等による検出手段に検出させ、該検出信号
に基づいて形成される制御信号を、前記荷重の移動又は
旋回のために設けた駆動源に供給することを特徴とする
ものである。
【0013】また、上記制御方法を実施するための本発
明装置の構成は、補力装置における荷重を支持する負荷
部の形成部材に、前記補力装置本体に連結された垂直向
きの撓み又は変位可能な軸を基準軸として設けると共
に、該基準軸に対しほぼ直交する操作軸であって前記基
準軸を前後、及び、左右で撓ませるか又は変位させ、か
つ、当該操作軸自体が上,下に撓み可能な状態にして前
記負荷部の形成部材から突出させて設ける一方、前記基
準軸と操作軸とに、それらの撓み又は変位を検出する歪
センサ等の検出手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0014】
【実施例】次に、図に拠り本発明方法とこの方法を実施
するための装置の実施例について説明する。図1は仮想
定比槓杆タイプの補力装置の具体例の骨組図、図2は図
1の仮想定比槓杆タイプの補力装置に吊下支持された荷
重Wと、この荷重に釣り合うためのモ−タ等の出力によ
る力Fとの関係を模式的に示した斜視図、図3は図1の
補力装置における荷重の負荷部に形成した一例の操作部
の縦断面図、図4は操作部の別例の縦断面図、図5は操
作部の他の例の縦断面図、図6は操作部の出力によって
作動制御されるモ−タの出力パタ−ンの一例を示す出力
線図、図7は制御系の一例を示す機能ブロック図、図8
は本発明を適用する補力装置の他の例の概念斜視図、図
9は本発明を適用する補力装置の別例の概念斜視図であ
る。
【0015】まず、図1の補力装置の構成について説明
する。1は第1ア−ム、2は第1ア−ムの先端に枢着P1
した第2ア−ム、3は第1ア−ム1に平行でそれより短
か目の第3ア−ムで、先端は第2ア−ムに枢着P2され、
後端が第2ア−ム2に平行であって、上端が第1ア−ム
に枢着P3された連結リンク4の下端に枢着P4されてお
り、上記第1ア−ム〜第3ア−ム1〜3と連結リンク4
によって平行四辺形を内包したパントグラフ状のア−ム
機構Aを構成する。なお、図1においては、第1ア−ム
1と第2ア−ム2に平行,同長の補助ア−ム1',2'を設
け、第2ア−ム2の先端に形成した負荷部7を常時水平
に保持できるようにしている。また、補助ア−ム1',2'
は連結リンクCL1を介して第1ア−ム1と第2ア−ム2
の枢着点P1に枢着点P1',P2'において枢着されている。
【0016】上記ア−ム機構Aは、第1ア−ム1の後端
1aが、ブラケット状の機筺5の垂直ガイド6にロ−ラ6a
を介して支持されると共に、第3ア−ム3と連結リンク
4の枢着点P4が機筺5に枢着される一方、前記第1ア−
ム1の後端1aに下向きの力Fを調整しつつ作用するよう
に形成されることにより、第2ア−ム2の先端2aの負荷
部7に、荷重Wを吊下支持できるように形成され、仮想
定比槓杆タイプの補力装置WRの一例を構成する。
【0017】即ち、上記補力装置WRのア−ム機構Aは、
第1ア−ム1の後端1a,第3ア−ム3と連結リンク4の
枢着点P4,第2ア−ム2の先端拐2aの3点が、これらを
通る仮想線Lを仮想槓杆とすると共に、枢着点P4を支
点、第1ア−ム1の後端1aを力点、第2ア−ム2の先端
2aを負荷点とする仮想槓杆が、ア−ム機構Aの姿勢の如
何を問わず形成される。この結果、負荷部7に吊った荷
重Wと力点に作用させる下向きの力Fとが釣合うことに
より、荷重Wは空中に吊下状態で支持され静止するの
で、この状態が、いわば疑似無重力状態である。なお、
8は上記力Fを出力するモ−タで、付設する巻上胴8a,
中間輪8b,鎖等の索9cを介して前記ロ−ラ6aをガイド6
に沿って上,下動させるためのものである。
【0018】上記の疑似無重力状態を、模式的に示すと
図2の状態に表わされるが、荷重Wは、モ−タ8の出力
による力Fとなって釣合っているので上,下、左,右の
いずれの方向においても重力の作用を受けることなく、
人力によって移動させることが可能である。このため、
この種の補力装置は、各方向における重量物の持上げ支
持に多用されている。
【0019】しかし、実際に重量がある物体(荷重W)
をこの補力装置WRの負荷部7に支持させて、例えば図2
のX軸又はY軸若しくはZ軸方向に人力によって移動さ
せ、移動の後、静止させるには、当該荷重Wの慣性の作
用を受けるため、相当の人力を必要とする点は、先にも
述べた通りである。
【0020】このため、図1により上記に説明した従来
の補力装置に支持した荷重Wを、モ−タ等の駆動力を利
用して移動させるようにした補力装置が提案され、実用
にも供されている。即ち、図1に示したように、9は枢
着点P4を位置固定に形成せず、この枢着点P4にロ−ラ9a
を設けてこのロ−ラ9aを水平方向に移動可能に支持した
水平ガイド、10はこのガイド9に支持された前記ロ−ラ
9aを移動させるためのモ−タで、巻上胴10a,案内輪10
b,チェ−ン等の索10cを介して前記ロ−ラ9aに連結され
ることにより、ア−ム機構Aの枢着点P4を水平ガイド9
に沿って前後動させ、負荷部7を前後(図の左右)に駆
動力によって移動させることができるようにされてい
る。
【0021】これに加え、支柱11の上端に機筺5を旋回
自在にマウントすると共に、この機筺5をモ−タ12の回
転出力によって、支柱11上で正転,逆転させることによ
り、負荷部7を、支柱11を中心としてア−ム機構が回転
する円周上で移動できるようにしている。
【0022】上記のように3個のモ−タ8,10,12を具
備した図1の補力装置WRは、各モ−タ8,10,12の出力
によって、負荷部7がX,Y,Zの各軸方向に移動可能
である。なお、図1,図2の補力装置WRにおけるY軸方
向の移動は、ア−ム機構Aの支柱11上での旋回により実
行される。
【0023】本発明方法は、上記の補力装置WRにおける
負荷部7の水平方向での移動、即ち、X軸,Y軸方向で
の移動駆動源たるモ−タ10と12の制御を、図3〜図5に
示す操作部Cの構成により、従来公知の操作方法とは全
く異なる方法によって実行できるようにしたものであ
る。以下、この点について説明する。
【0024】負荷部7は、第2ア−ム2とその補助ア−
ム2'の先端2a,2a'に枢着されたア−ム機構Aと一体の
負荷部7の基体71から一体的に基準軸7aが垂下されてお
り、操作部Cが内装される箱体7bは、前記基体71に対し
ベアリング71aを介して旋回自在に吊下支持されてい
る。箱体7bの内部において前記基準軸7aの周囲には、圧
力センサ又は歪センサなどによる検出手段となるセンサ
±Sx,Syが、図2のX,Y軸座標に合せてX軸方向,Y
軸方向のそれぞれの方向に対応させて4個設けられてい
る。
【0025】一方、箱体7bの側面からは、基準軸7aに対
して直交すると共に、交叉環7dにおいて基準軸7aを貫通
させた操作軸7cが設けられている。前記操作杆7cは、先
端部71cが上記箱体7bの前後側壁内面に対向して設けた
受部71bと支持ブラケットの横長穴72bに、前後スライド
可能に支持されると共に、基準軸7aとの交叉部が、前記
交叉環7dに形成され、かつ、この軸7cの後端(図3の左
方)が箱体7bの側壁に明けた軸径よりも大径の穴73bか
ら外部に突出させられている。7eはこの軸7cの後端立上
り部72cに回転可能に軸止めして取付けたグリップ、±S
zは前記操作軸7cの交叉環7dと穴72bの間において、当該
操作軸7cの上,下面に設けた歪センサである。±Swは前
記グリップ7eの軸回りに対向して配設した圧力センサ
で、グリップ7eのw軸上での旋回とその方向を検出し、
負荷部7に吊下した荷重Wの旋回に対応する。
【0026】上記構成によって、まず、グリップ7eを握
ってこのグリップ7eを上,下(Z軸方向)に少し変位さ
せると、操作軸7cが交叉環7dの手前(グリップ7e寄り)
側が撓む。また、前記グリップ7eを握って前後又は左右
(基準軸7aのX軸方向、Y軸方向)に少し変位させる
と、この基準軸7aの下半側は交叉環7dにおいて各軸の方
向で撓み変位させられるので、基準軸7aは、前記操作軸
7cの交叉環7dの変位によってX軸又はY軸方向において
撓む。
【0027】上記の構成によって、一例として、基準軸
7aが+X方向に変位させられると、その軸7aの撓みがセ
ンサ+Sxに検出されて、当該センサ+Sxに前記撓み量に
応じた電気信号が生じる。このセンサ+Sxの信号出力は
基準軸7aの撓み度合、つまり、操作軸7cに対する押出力
に比例したものである。前記と同様に軸7aが−X方向に
変位させられると、当該センサ−Sxに前記変位による撓
みに比例した信号出力が生じる。この点は、Y軸のセン
サ±Syについても同様である。
【0028】ここで、基準軸7aに対して、箱体7bが自由
に旋回する、つまり、操作軸7cがその交叉環7dを中心に
回転するので、操作軸7cの向きと各センサ±Sx,±Syと
の対向関係は、この操作軸7cが平面内で旋回した角度
(向き)によって変化する。しかし、各センサ±Sx,±
Syの位置は、前記基準軸7aと一体、つまりア−ム機構A
の第2ア−ム2の向きに対して固定されているので、操
作軸7cが平面内で適宜角度旋回して作動させられること
によって基準軸7aを撓ませて得られる各センサ±Sx,±
Syの信号出力と、この出力を処理して制御するX,Y軸
のモ−タ10,12の出力との関係を予め決めておけば、前
記各センサ±Sx,±Syの夫々の出力によって、これらの
モ−タ10,12の回転方向と回転速度とを制御できる。な
お、操作軸7cの上下での撓みは、平面内での向きのいか
んに拘らず、この軸7cの撓みに比例したセンサ±Szの信
号出力が得られる。
【0029】次に、モ−タ10,12の制御態様について説
明する。いま、図1の補力装置WRにより空中に吊下げら
れた荷重Wに対し、作業者が負荷部7におけるグリップ
7eを掴み、そのグリップ7eを移動させたい方向に押す
か、引く力を加えたとする。ここで移動させたい方向が
図2の−Xの方向であったとすると、上記作業者の力、
つまり、作業者の荷重Wを移動させたい意思(移動方向
と移動の速さ)は、操作軸7cを介して基準軸7aに伝達さ
れる。
【0030】基準軸7aは、上記作業者の力を受けて撓
み、その力の大きさと方向によって前記撓みの向きとそ
の撓み度合がセンサ−Sxに検出される。このセンサ−Sx
の信号出力は処理されて、図1の補力装置WRのモ−タ10
に、その回転方向の指令と図6に例示した起動出力の指
令とが供給される。この指令によるモ−タ10の起動出力
は、例えば、スタ−ト時刻t0からt1までの予め適宜時間
が設定された起動モ−ドにおいて、モ−タ10を最大出力
により駆動させたあと移動モ−ド(時刻t1〜t2)に移
り、この移動モ−ドにおいて前記センサSxの信号出力に
比例したモ−タ出力によって、荷重Wが滑らかに−X方
向に移動する。つまり、図1のア−ム機構Aの姿勢が負
荷部7を右方へ水平移動させるように変化するのであ
る。
【0031】上記のモ−タ10の移動出力による荷重Wの
−Xの方向への移動を止めたいとき、作業者はグリップ
7eに加えていたX軸方向の手の力を抜くか、又は、上記
の移動方向とは逆方向の力を少し加える。逆方向の力が
加えられると、この力によって基準軸7aが+Xの方向へ
撓み、この撓みがセンサ+Sxに検出されている信号出力
が得られるので、前記モ−タ10には、前記とは逆方向の
回転方向の指令とその起動出力の指令が供給される。こ
れがモ−タ10に時刻t2からt3までの間の停止モ−ドの間
に供給され、このときのモ−タ10の出力が、荷重Wのこ
れまでの移動により生じた慣性に対する制動力として作
用する。
【0032】上記の説明は、図1の補力装置WRにより空
中に吊下された荷重WをX軸方向に移動させる場合につ
いてのものであるが、図1の補力装置WRにおいては、Y
軸方向の移動についても上記例とほぼ同様にして、モ−
タ12が駆動制御される。なお、図1,図2の補力装置WR
においては、Y軸方向の移動は、基本的には、荷重Wの
支柱11の回りに対する旋回によって実現されているが、
この旋回とX軸方向との移動を併用すれば、Y軸に平行
な直線移動、或は、X軸とY軸の中間における直線移動
も可能である。
【0033】このためには、例えば、操作軸7cの平面上
の向きを、固定された基準軸7a上に配置された2組のセ
ンサ±Sx,±Syの中間(箱体7bの旋回による)に位置付
けて、この向きで当該操作軸7cを押,引き、或は、左,
右に変位させるように操作する。また、補力装置WRの負
荷部7が、X軸,Y軸に沿って直線移動可能な例えば、
図9に示す補力装置WRでは、X軸,Y軸の各軸方向での
水平移動は、直線移動となる。また、この装置WRでも2
つの軸に挟まれた方向への直線移動も可能である。
【0034】X軸,Y軸に挟まれた中間方向への負荷部
7の直線移動のため、図1,図2に示す円筒座標系の可
動範囲を持つ補力装置WRでは、その負荷部7のモ−タ12
の出力による移動ベクトルとモ−タ10の出力による移動
ベクトルの合成ベクトルの方向が、当該負荷部7に加え
た作業者の力のベクトルの方向と一致する必要がある。
【0035】このためには、Y軸方向に沿って負荷部7
の旋回をさせるモ−タ12の出力を制御するか、又は、モ
−タ10と12の出力を同時に制御して、負荷部7のX軸方
向での移動ベクトルとY軸に沿った負荷部7の旋回半径
の接線ベクトルによる移動方向が直線を描くようにす
る。
【0036】なお、本発明において、負荷部7に加える
作業者の力の方向を判断するため、基準軸7aの操作軸7c
との結合部、具体的には交叉環7dの部分にエンコ−ダ等
の角度検出器(図示せず)を設け、このエンコ−ダに検
出される箱体7bの向きから負荷部7の移動させたい方向
を検出し、この検出角度に対応してモ−タ10と12の出力
を制御し、負荷部7のX軸,Y軸に挟まれた中間的方向
での直線移動ができるようにしてもよい。
【0037】以上の説明は、図1の補力装置WRによって
空中に吊下支持された荷重Wを水平面内で横移動させる
ときのモ−タ10,12の制御例についてのものであるが、
本発明方法は、負荷部7における箱体7bの基体71上での
旋回(荷重の手首旋回)、並びに、荷重Wの上下方向の
移動についても本発明方法による制御の適用ができるの
で、以下に説明する。
【0038】負荷部7の箱体7bのその場での旋回は、基
体71に図4に例示するようにモ−タMwを設けてその出力
を出力ピニオン7pから箱体7bの入力歯車7gに伝達するよ
うにしておく一方、グリップ7eの取付軸となる操作軸7c
の後端立上り軸部72c上に、w軸回りに1対のセンサ±S
wを設け、前記グリップ7eの軸部72c上での右又は左方向
への旋回を前記センサ+Sw又は−Swで検出して前記モ−
タMwを正,逆転させて行う。
【0039】一方、荷重Wの上,下方向の移動は、次の
通りである。図1の補力装置WRにおいて、荷重Wを空中
に吊下して保持するため、モ−タ8は、荷重Wと釣合っ
た出力Fに保持されている。図2に示すように、モ−タ
8の出力Fと釣合って空中に静止保持されている荷重W
を、その位置よりも上方又は下方、即ち、Z軸方向に移
動させるには、モ−タ8の前記出力Fを大きくするか、
又は、小さくすることにより行う。そして、所望の上方
又は下方の位置において、前記荷重Wを止めるには、そ
の位置の荷重Wと釣合うようにモ−タ8の出力を制御す
る。
【0040】図3の操作部Cでは、モ−タ8に対する出
力制御を実行させるための検出部を、前記操作軸7cの
上,下面に設けた一対のセンサ±Szにより、グリップ7e
を握って当該操作軸7cに加えられる上,下方向の人の力
による操作軸7cの上,下の撓みを検出し、この信号出力
によってモ−タ8の回転方向と回転出力の制御が実行で
きるように構成されている。
【0041】本発明における図3に示した操作部Cは、
図4,図5のように構成することもできるので、以下、
図4,図5に例示した操作部Cの構造について説明す
る。
【0042】図3の操作部Cでは、操作軸7cが箱体7bの
対向した前後側壁内面に設けた受部71bと支持ブラケッ
トの横長穴72bにより支持されていたが、図4の操作部
Cでは、この操作軸7cを箱体7bの天井側から吊設したバ
ネ74b,75bの下端により支持させている。ここで板バネ
74b,75bは、操作軸7cの静止位置を保持するための位置
決めバネとしての役割を担う。図4の操作部Cにおい
て、その他の部分の構成及び機能は、図3の装置とほぼ
同様である。
【0043】図5の操作部Cでは、X軸及びY軸のセン
サ±Sx,±Syにポテンシオメ−タを用いると共に、基準
軸7aを、一例として図5の通りの構成にした。即ち、基
準軸7aを、その上方において同軸上で上,下に二分割し
た型式にすると共に、上方部材71aをY軸と平行な軸73a
により基体71の下端に枢着し、下方部材72aをX軸と平
行な軸74aにより、前記上方部材71aの下端に枢着したの
である。
【0044】そして、軸73aと74aは、夫々、上方部材71
aと下方部材72aと一体に揺動するように各部材71a,72a
に固着されており、また、下方部材72aの下端延長部が
X軸方向とY軸方向の支持バネ75a,76aによって支持さ
れ、バネの撥力によって静止位置に自己復帰するように
形成されている。その他の部分の構成は、図4の操作部
Cとほぼ同様である。
【0045】次に、図3の操作部Cの各センサ±Sx,±
Sy,±Szと、図1の補力装置WRにおける各軸の各モ−タ
10,12,8との間に設けられる制御系の一例を図7によ
り説明する。まず、図7の制御系では支持すべき荷重W
と釣合うモ−タ8の出力を検出し、この検出値Baを当該
荷重Wの重量として換算する。モ−タ8の出力と釣合っ
た重量を示す検出値Baは、分岐されてその荷重Wを水平
方向に移動させるために駆動させるX軸,Y軸のモ−タ
10,12の制御系に、基準荷重として供給される。
【0046】図7に示した各軸の制御系に於て、30X,3
0Y,30Zは、モ−タ回転方向の判別回路であって、各軸
のそれぞれのセンサ±Sx〜±Szにおいて、いずれのセン
サから出力があるのかを判別し、各軸のモ−タ10,12,
8の回転方向を決める。ここで、荷重支持部7fを操作部
Cに関して回転させる場合には、図4に例示するように
箱体7bに吊下される支持部7fの軸71fに、モ−タMwを設
け、このモ−タMwの回転方向と回転出力を、センサ±Sw
の信号出力を処理する制御部(図示せず)によって制御
するようにすればよい。
【0047】31X,31Y,31Zは各軸のセンサ±Sx〜±Sz
に検出される信号出力を、適宜サンプリング周期におい
て検出処理し、時間関数のデジタル値に変換する検出デ
−タの処理部、32X,32Y,32Zは前記の各デ−タ処理部3
1X〜31Zの出力がそれぞれに供給され、各軸の設定部33
X,33Y,33Zに予め設定された設定値を基準にし前記検
出デ−タによる各軸のモ−タ出力制御に用いる信号を演
算する演算部である。
【0048】即ち、各軸の設定部33X〜33Zには、荷重W
と釣合った出力Fを保持しているモ−タ8の出力が、基
準荷重Baとして供給される一方、各モ−タ10,12,8に
ついて、一例として図6に示す出力パタ−ンが予め設定
されている。この実施例では、基準荷重Baの大きさによ
って、図6の出力パタ−ンが予め設定した複数の出力レ
ベルのパタ−ンの中から選択されるようになっている。
なお、図6の出力パタ−ンに於て、時刻t0〜t1は起動モ
−ド、t1〜t2が定常走行速度の移動モ−ド、t2〜t3は停
止モ−ドである。
【0049】一方、例えば、X軸の演算部32Xでは、そ
こに処理されたセンサ+Sx又は−Sxからの検出デ−タ
が、デ−タ処理部31Xから、時系列的に入力するとき、
最初のデ−タ入力によって図6の出力パタ−ンにおける
起動モ−ドの出力が選択され、これが制御部34Xに供給
され、ひきつづき、前記センサ+Sx又は−Sxからのデ−
タ入力があるあいだ、図6の定常走行の移動モ−ドにお
ける出力が制御部34Xに継続して供給される。移動モ−
ドにおいては、モ−タ出力は、例えば、センサ+Sx又は
−Sxからの出力に比例し、前記センサからの検出デ−タ
の入力がなくなるか、又は、対向側のセンサ−Sx又は+
Sxからの入力があって反対方向の回転指令入力がある
と、図6の停止モ−ドに入り、制動出力が、制御部34X
に供給されて、モ−タ10の回転が停止させられる。
【0050】上記のモ−タ10に対する制御アルゴリズム
は一例であって、本発明では別の態様のアルゴリズムに
よるモ−タ制御も可能であるので、この例をモ−タ12に
ついて説明する。モ−タ12は、荷重WのY軸方向の移
動、図1,図2の補力装置WRではア−ム機構A(槓杆
L)の支柱11の回りでの回転による移動のために駆動さ
れる。即ち、荷重Wを+Y軸方向に移動させるため、グ
リップ7eを+Y方向に押すと、基準軸7aが+Y側に撓む
ので、センサ+Syに信号出力が生じる。
【0051】上記センサ+Syの信号出力によって、Y軸
の駆動源であるモ−タ12の回転方向の判別部30Yがその
モ−タ12の回転方向を決定すると共に、この検出出力が
デ−タ処理部31Y,演算部32Yにおいて演算処理され、モ
−タ12に、ここでも図6に示す出力パタ−ンにおける時
刻t0〜t1の間の起動モ−ドにおけるスタ−ト出力を生じ
させ、このあと定常移動のためセンサ+Syからの信号出
力に比例したモ−タ出力を生じさせる。これにより、荷
重Wを吊下したア−ム機構Aは、滑らかに支柱11の回り
を旋回し始める。
【0052】上記の旋回において、操作部Cの向きを旋
回方向(+Y方向)に一致させた向きで、かつ、一定の
力で押すか又は引きつづければ、基準軸7aの向きはア−
ム機構Aの向きと同一であるから、前記センサ+Syに生
じる信号出力は原則として変化しないので、モ−タ12の
みが回転して旋回をつづける。
【0053】しかし、操作部Cの箱体7bの向きを+Y軸
に平行な向きに保持しつつ、その+Y軸方向に押すか、
又は、引くと、ア−ム機構Aの支柱11上での旋回に伴
い、基準軸7aがア−ム機構Aと一体であるのに対し、操
作部Cの箱体7bは、+Y軸と平行な向きであるため、グ
リップ7eを押すことによる基準軸7aの撓みは、センサ+
Syによる検出からセンサ−Sxによる検出に、連続的に変
遷移動する。即ち、このような操作状態では、まず、+
Y軸のセンサ+Syから信号出力が得られているが、次第
にセンサ+Syとセンサ−Sxの両センサに信号出力が生
じ、遂には、センサ−Sxのみから信号出力が得られる状
態となる。
【0054】上記のようにセンサ+Syから−Sxに逐次生
じる信号出力の検出によって、モ−タ12は、まず図6の
出力パタ−ンにおける起動モ−ドで起動され、次いで、
モ−タ12が定常の移動モ−ドによる出力に入ったあと、
センサ−Sxの信号出力によりモ−タ10が起動される。こ
こでモ−タ12が既に回転しているときに起動されるモ−
タ10は、図6の出力パタ−ンにおける起動モ−ドの出力
はなく、当初から移動モ−ドでの出力で足りる。この関
係は、モ−タ10とモ−タ12の起動順が逆になっても、上
記と同様の関係で、後から起動されるモ−タに起動モ−
ドの出力は指令されない制御内容となっている。
【0055】また、図1の補力装置WRでは、X軸方向で
の荷重W又はその負荷部7の移動は、ア−ム機構Aの第
1ア−ム1と第2ア−ム2との伸縮によりなされるた
め、図2の仮想槓杆Lの長さが異なることとなる。従っ
て、X軸方向での移動のあとY軸方向の移動、即ち、支
柱12上での旋回をさせるとき、ア−ム機構AのX軸方向
での長さL、つまり、回転半径が異なるため、モ−タ12
の出力が一定であると周速が同一ではなくなる。
【0056】そこで、本発明では、このア−ム機構Aの
X軸上での投影長さ(槓杆の長さ)Lが異なることがあ
っても、図1の補力装置WRのY軸方向移動、つまり支柱
11上での旋回における負荷部7又は荷重Wの移動速度、
つまり、周速を一定にするため、一例として予め設定部
33Yにモ−タ12の出力を、前記長さLの大きさに対応さ
せて変化させるように設定しておく。このようにすれ
ば、操作部Cの向きによりX軸のセンサ±SxとY軸セン
サ±Syとが同時に基準軸7aの撓みを検出し、モ−タ10と
モ−タ12とが同時に駆動されるとき、グリップ7eをつか
んで操作する荷重Wを移動させたい方向と、実際の荷重
Wの移動方向に差異が生じないか、生じても少なくする
ことができる。
【0057】一方、モ−タ8は、荷重Wを空中で支持す
るために釣合う力Fに見合った出力が、荷重Wの持上げ
保持のために、既に与えられているので、この荷重Wを
支持位置から更に高く持上げたり、下げたりするために
は、モ−タ8の出力を増大させるか、又は、減少させる
が、そのための操作は、図3〜図5の操作部Cでは、グ
リップ7eをつかみ、操作軸7cを押下げるか持上げて撓ま
せ、加える力の向きと大きさをセンサ+Sz,−Szにより
検出させ、図7のモ−タ8の制御系によりその検出値を
処理演算し、モ−タ8の出力を制御する。
【0058】以上に説明した実施例は、図1に示した平
行リンクによるア−ム機構を利用した補力装置WRに於
て、X,Y,Zの各軸の駆動源を本発明方法により制御
したものであるが、本発明方法は上記図1の負荷部7が
円筒座標系において移動する補力装置以外の構造の補力
装置、例えば、図8や図9に示すような補力装置につい
ても勿論適用可能である。
【0059】図8の補力装置は、図1の補力装置WRに比
べ、ア−ム機構A'が進退タイプで異なるが、荷重の負荷
部は、円筒座標上で移動する点で、図1の補力装置と同
じである。図8において、11は支柱、h1は支柱11上にモ
−タMyにより旋回できるように支柱11に架装した第1ア
−ム、h2は第1ア−ムh1に沿ってモ−タMxにより進退自
在に装着した第2ア−ム、V1はモ−タMzにより第2ア−
ムh2の先端に取付けた昇降ア−ム、7は昇降ア−ムV1
下端に設けた負荷部である。
【0060】一方、図9は直交座標系において、その負
荷部7が水平移動,垂直移動できるようにした補力装置
WRの例である。この装置は、天井等に設けられるレ−ル
Rに、モ−タMxにより走行可能に設けたフレ−ム台車Px
を載架し、この台車Pxの上に、モ−タMyにより走行可能
に設けた副台車Pyを載架し、更に、この副台車Pyにモ−
タMzによって昇降させられる昇降ア−ムV2を設け、該ア
−ムV2の下端に負荷部7を設けて形成されている。
【0061】上記図8,図9の補力装置WRに於て、各軸
のモ−タMx,My,Mzは、図1の補力装置における各軸の
モ−タ10,12,8に対応する。
【0062】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、X,
Y,Zの各軸方向の移動に関する駆動源を設けた補力装
置に対し、移動させたい方向と移動させたい速さを、荷
重又は負荷部若しくはそれと等価の部位に、人手による
押し力又は引き力として作用させることにより、この力
の方向と大きさを、対応した各移動軸のセンサで検出
し、該センサ出力に対応する各移動軸の駆動源を、あた
かも作業者の荷重を移動させたいとする意思に従動し、
しかも、荷重が慣性の作用を見かけ上受けないような態
様で制御するから、荷重を任意の方向へ自由に操作する
者の手の動きに追従させて移動位置決めさせることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】仮想定比槓杆タイプの補力装置の具体例の骨組
図。
【図2】図1の仮想定比槓杆タイプの補力装置に吊下支
持された荷重Wと、この荷重に釣り合うためのモ−タ等
の出力による力Fとの関係を模式的に示した斜視図。
【図3】図1の補力装置における荷重の負荷部に形成し
た操作部の縦断面図。
【図4】操作部の別例の縦断面図。
【図5】操作部の他の例の縦断面図。
【図6】操作部の出力によって作動制御されるモ−タの
出力パタ−ンの一例を示す出力線図。
【図7】制御系の一例を示す機能ブロック図。
【図8】本発明を適用する補力装置の他の例の概念斜視
図。
【図9】本発明を適用する補力装置の別例の概念斜視
図。
【符号の説明】
1 第1ア−ム 2 第2ア−ム 3 第3ア−ム 4 連結リンク 5 機筺 6 垂直ガイド 6a ロ−ラ 7 負荷部 8 モ−タ 9 水平ガイド 9a ガイドロ−ラ 10 モ−タ 11 支柱 12 モ−タ +Sx,−Sx X軸のセンサ +Sy,−Sy Y軸のセンサ +Sz,−Sz Z軸のセンサ +Sw,−Sw 手首軸のセンサ 30X,30Y,30Z 方向判別回路 31X,31Y,31Z 検出デ−タの処理部 32X,32Y,32Z 演算部 33X,33Y,33Z 設定部 W 荷重 WR 補力装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想定比槓杆等により形成された補力装
    置に吊下支持された荷重又はその負荷部若しくはこれら
    と等価な部分に加えられる作業者の力の方向と大きさ
    を、前記荷重の移動が許容された方向に直交させて前記
    負荷部に設けた歪センサ等による検出手段に検出させ、
    該検出信号に基づいて形成される制御信号を、前記荷重
    の移動又は旋回のために設けた駆動源に供給することを
    特徴とする補力装置における荷重の移動制御方法。
  2. 【請求項2】 作業者が荷重を移動させたために当該荷
    重又はその負荷部若しくはこれらの等価の部分に加える
    力の方向と大きさを負荷部に配置した基準軸と操作軸に
    関連させた歪センサ等による検出手段に検出させ、該検
    出信号に基づいて駆動源の出力を制御し荷重の移動方向
    と移動速度を制御する請求項1の制御方法。
  3. 【請求項3】 補力装置の負荷部等に加える作業者の力
    の方向が、X軸とY軸に挟まれた中間方向であるとき、
    X軸に関する駆動源の出力による前記負荷部等の移動ベ
    クトルとY軸に関する駆動源の出力による前記負荷部等
    の移動ベクトルとの合成ベクトルが前記作業者の力の方
    向と一致するように、前記各軸の駆動源の出力を制御す
    る請求項1又は2の補力装置における荷重の移動制御方
    法。
  4. 【請求項4】 補力装置の荷重の負荷部等が支柱等を中
    心として旋回するとき、その旋回半径の大きさによって
    旋回駆動源の出力を制御し、前記負荷部等の旋回速度を
    制御する請求項1〜3のいずれかの補力装置における荷
    重の移動制御方法。
  5. 【請求項5】 駆動源の出力には、荷重の移動時におけ
    る荷重による慣性と補力装置の機械抵抗を加味する請求
    項1〜4のいずれかの制御方法。
  6. 【請求項6】 荷重の水平移動に伴い生じる慣性は、該
    荷重の重量と補力装置の負荷部に設けた歪センサ等の検
    出手段に得られる電気信号を処理演算して求め、この演
    算して求めた慣性に基づいて駆動源の出力を制御する請
    求項1〜5のいずれかの制御方法。
  7. 【請求項7】 検出手段は、圧力センサ又は歪センサ若
    しくはポテンシオメ−タである請求項1〜6のいずれか
    の制御方法。
  8. 【請求項8】 補力装置における荷重を支持する負荷部
    の形成部材に、前記補力装置本体に連結された垂直向き
    の撓み又は変位可能な軸を基準軸として設けると共に、
    該基準軸に対しほぼ直交する操作軸であって前記基準軸
    を前後、及び、左右で撓ませるか又は変位させ、かつ、
    当該操作軸自体が上,下に撓み可能な状態にして前記負
    荷部の形成部材から突出させて設ける一方、前記基準軸
    と操作軸とに、それらの撓み又は変位を検出する歪セン
    サ等の検出手段を設けたことを特徴とする補力装置にお
    ける荷重の移動制御のための操作装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE19842892A1 (de) * 1998-09-18 2000-03-30 Moderntechnik Wilfried Baeder Vorrichtung zum Handhaben einer Last
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JP2019210078A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 アイコクアルファ株式会社 荷役物運搬機の旋回アシスト装置

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