JPH0716506U - 金属閉鎖形スイッチギヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 監視装置の後方に補助器具が配置でき、補助
器具の取付スペースを増大して、金属閉鎖形スイッチギ
ヤの小形化を図る。 【構成】 前面が開口する箱体２の前面側の側面に、覗
窓３が設けられた扉４を、箱体２の外部側に開閉可能
に、蝶番５により取付ける。扉４の裏面に支え１１を取
付け、この支え１１の側面に、箱体２の内部側に開閉可
能な可動板１３を、蝶番１５により取付ける。覗窓３を
透して監視される監視装置１７を、支え１１内で、可動
板１３に取付ける。点検または取替の必要な補助器具１
９を、可動板１３の後方で、箱体２内に配設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、変電所に設置される金属閉鎖形スイッチギヤに関する。

【０００２】

【従来の技術】

図２は従来の金属閉鎖形スイッチギヤの一例を示すもので、（Ａ）は正面図、 （Ｂ）は側面図、（Ｃ）は平面図である。 図において、基礎ベース１に固定され、かつ前面が開口する箱体２の前面側の 側面には、覗窓３が取付けられた扉４が、蝶番５により取付けられる。ハンドル ６は扉４に取付けられ、ハンドル６を操作することにより、扉４が箱体２の外部 側に開閉される。 箱体２内には固定板１０が設けられ、固定板１０の上部には、取引用計器等の 監視装置７を、固定パネル８を介して固定する。 固定板１０の下部には、ＰＴおよび補助リレー等の点検あるいは取替が必要と なる補助器具９を取付ける。

【０００３】 上記従来の金属閉鎖形スイッチギヤにおいては、監視装置７は扉４に取付けら れた覗窓３を透して監視される。 また、監視装置７および補助器具９の点検あるいは取替の時には、ハンドル６ を操作して扉４を開放し、その作業を行う。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の金属閉鎖形スイッチギヤにおいては、監視装置７および補助器具９ は点検あるいは取替作業を容易にするために、箱体２の前面側に配置することが 必要となる。従って、補助器具９が多数となる場合には、大きな取付スペースが 必要となり、箱体２が大形化する欠点がある。 また、固定板１０により箱体２の内部が閉鎖されることになり、固定板１０の 後方に配置される主回路導体等に不具合が生じた場合、補修作業をするためには 、固定板１０を取外す必要がある。 そこで本考案は、監視装置の後方に補助器具が配置でき、補助器具の取付スペ ースを増大して、金属閉鎖形スイッチギヤの小形化を図ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、前面が開口する箱体の前面側の側面に、覗窓が設けられた扉を、 前記箱体の外部側に開閉可能に取付ける。この扉の裏面に支えを取付け、この支 えの側面に、前記箱体の内部側に開閉可能な可動板を取付ける。前記覗窓を透し て監視される監視装置を、前記支え内で、前記可動板に取付ける。点検または取 替の必要な補助器具を、前記可動板の後方で、前記箱体内に配設する。

【０００６】

【作用】

監視装置の後方の箱体内のスペースに、補助器具を配置することができるため 、箱体を大形化する必要がなくなる。 また、箱体の内部が閉鎖されていないので、主回路導体等に不具合が生じた場 合にも、その補修作業を容易に行うことができる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の金属閉鎖形スイッチギヤの一実施例を示すもので、（Ａ）は正 面図、（Ｂ）は側面図、（Ｃ）は扉及び可動板を閉めた状態の平面図、（Ｄ）は 扉及び可動板を開けた 図において、扉４の裏面には、覗窓３が設けられた位置 に、コ字形状の支え１１が取付けられる。支え１１の一端部には、可動板１３が 箱体２の内部側に開閉可能に、蝶番１５により取付けられる。なお、１６は可動 板１３の開閉操作を行うためのハンドルである。 可動板１３には、監視装置１７が固定パネル８を介して、支え１１の内部側に 取付けられる。 補助器具１９は可動板１３の後方で、箱体２内に配設される。

【０００８】 上記本考案の金属閉鎖形スイッチギヤにおいては、可動板１３を閉鎖し、かつ 扉４も閉鎖した状態では、覗窓３を透して監視装置１７を監視することができる 。 また、監視装置１７の点検あるいは取替時には、ハンドル６を操作して扉４を 開放すると、扉４は蝶番５を中心に回動し、監視装置１７も扉４と一体になって 箱体２の外部に引出される。この後、ハンドル１６を操作して可動板１３を開放 すると、可動板１３は蝶番１５を中心に回動し、支え１１の外部に引出され、図 １（Ｄ）に示す状態になる。この状態では、監視装置１７が外部に露出するので 、点検あるいは取替作業を実施できる。 さらに、補助器具１９の点検あるいは取替時には、可動板１３が閉鎖され、か つ扉４が開放された状態にすれば、箱体２の前面が開口されるので、補助器具１ ９の点検あるいは取替作業が実施できる。

【０００９】 なお、上記実施例では、補助器具１９を可動板１３の後方の箱体２内にのみ配 設したが、補助器具１９が多数ある場合には、可動板１３の後方のみでなく、箱 体２の適宜の位置に配設してもよい。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、以上の説明から明らかなように、監視装置の後方の箱体内に補助器 具を取付けることができ、補助器具の取付スペースを増大することができる。従 って、金属閉鎖形スイッチギヤを小形化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示すもので、（Ａ）は正面
図、（Ｂ）は側面図、（Ｃ）は扉及び可動板を閉じた状
態の平面図、（Ｄ）は扉及び可動板を開けた状態の平面
図である。

【図２】従来例を示すもので、（Ａ）は正面図、（Ｂ）
は側面図、（Ｃ）は平面図である。

【符号の説明】

３ 覗窓 ４ 扉 ８ 固定パネル １１ 支え １３ 可動板 １５ 蝶番 １６ ハンドル １７ 監視装置 １９ 補助器具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】前面が開口する箱体の前面側の側面に、覗
   窓が設けられた扉を、前記箱体の外部側に開閉可能に取
   付け、 この扉の裏面に支えを取付け、 この支えの側面に、前記箱体の内部側に開閉可能な可動
   板を取付け、 前記覗窓を透して監視される監視装置を、前記支え内
   で、前記可動板に取付け、 点検または取替の必要な補助器具を、前記可動板の後方
   で、前記箱体内に配設した、 金属閉鎖形スイッチギヤ。