JPH07164728A - 転写箔および多色の光透過抜きパターンを有するプラスチック成形品の製造方法 - Google Patents

転写箔および多色の光透過抜きパターンを有するプラスチック成形品の製造方法

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JPH07164728A
JPH07164728A JP27288294A JP27288294A JPH07164728A JP H07164728 A JPH07164728 A JP H07164728A JP 27288294 A JP27288294 A JP 27288294A JP 27288294 A JP27288294 A JP 27288294A JP H07164728 A JPH07164728 A JP H07164728A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 形状に制約がなく、表面に多色の光透過抜き
パターンを有するプラスチック成形品を提供する。 【構成】 離型性を有する基体シート1上に、隠蔽層2
が形成され、隠蔽層2上に異なる2以上の色の透光性着
色層、たとえば第1透光性着色層31と第2透光性着色
層32が並立して形成されている転写箔6を用い、その
基体シート1と反対側を透光性プラスチック成形品7の
表面に密着させ、基体シート1側より加熱加圧し、基体
シート1を剥離し、透光性プラスチック成形品7に隠蔽
層2と透光性着色層とが一体化されたプラスチック成形
品を得た後、隠蔽層2の一部をレーザエッチングにより
文字や記号などのパターン状に切除することにより、下
部の透光性着色層を露出させて多色の光透過抜きパター
ンを有するプラスチック成形品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、AV機器のフロントパ
ネルやボタン、パソコンのキートップ、自動車の計器パ
ネルなどの光透過性の抜きパターンを有するプラスチッ
ク成形品を製造するために用いる、転写箔および多色の
光透過抜きパターンを有するプラスチック成形品の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】AV機器のフロントパネルやボタン、パ
ソコンのキートップ、自動車の計器パネルなどのプラス
チック成形品には、裏側からの照明により表側の文字や
記号などの光透過抜き文字パターンが光を発し、その他
の部分は遮光するように構成されているものがある。従
来、この種の光透過抜き文字パターンを有するプラスチ
ック成形品の製造方法としては、次のようなものがあ
る。
【0003】(1)透光性プラスチックと遮光性プラス
チックのいわゆる二色成形で、最初、文字や記号などの
パターンの部分のみを突出させた形の透光性プラスチッ
ク成形部を射出成形し、次に、この透光性プラスチック
成形部を金型内に載置した状態で文字や記号などのパタ
ーンの突出した部分以外の全てを覆うように遮光性プラ
スチック成形部を射出成形して一体化する方法。
【0004】(2)染料着色された透光性プラスチック
成形品の表面に、遮光性の塗料でオーバーコートし、こ
のオーバーコートされた層をレーザエッチングにより文
字や記号などのパターン状に切除し、透光性プラスチッ
ク成形品表面を露出させて製造する方法。
【0005】(3)透光性プラスチック成形品の平らな
表面に、パッド印刷やスクリーン印刷などの印刷法によ
って文字や記号などのパターンの透光性を有する透光性
着色層を形成し、透光性着色層以外の部分に遮光性着色
層を形成して製造する方法。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(1)〜
(3)の方法には、次のような問題がある。
【0007】(1)の方法は、透光性プラスチック成形
部を射出成形するための金型と、遮光性プラスチック成
形部を射出成形するための金型との2種類の金型と射出
装置を用意しなければならず、設備費などのコストがか
かる。また、光透過抜きパターンの色が透光性プラスチ
ック成形部の突出させた部分なので、多色の光透過抜き
文字パターンを有するプラスチック成形品が得られな
い。
【0008】(2)の方法は、光透過抜きパターンの色
が透光性プラスチック成形品の露出によるものなので、
多色の光透過抜き文字パターンを有するプラスチック成
形品が得られない。
【0009】(3)の方法は、透光性着色層および遮光
性着色層を透光性プラスチック成形品の表面に形成する
ために印刷法を用いるので、凹曲面や起伏の大きい凹凸
面、多面体形状の成形品の複数の面などには形成しにく
い。
【0010】したがって、本発明の転写箔および多色の
光透過抜きパターンを有するプラスチック成形品の製造
方法は、以上のような問題点を解決し、形状に制約がな
く、表面に多色の光透過抜きパターンを有するプラスチ
ック成形品を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の転写箔は、離型性を有する基体シート上
に、隠蔽層が形成され、隠蔽層上に異なる2以上の色の
透光性着色層が並立して形成されているように構成し
た。
【0012】上記構成において、隠蔽層と透光性着色層
との間に、透明樹脂層が形成されていてもよいし、金属
層が形成されていてもよい。
【0013】また、隠蔽層および透光性着色層上に接着
層が形成されていてもよい。
【0014】本発明の多色の光透過抜きパターンを有す
るプラスチック成形品の製造方法は、上記の転写箔の基
体シートと反対側を透光性プラスチック成形品の表面に
密着させ、基体シート側より加熱加圧し、基体シートを
剥離し、透光性プラスチック成形品に少なくとも隠蔽層
と透光性着色層とが一体化されたプラスチック成形品を
得た後、隠蔽層の一部をレーザエッチングにより文字や
記号などのパターン状に切除することにより、下部の透
光性着色層を露出させるように構成した。
【0015】また、本発明の多色の光透過抜きパターン
を有するプラスチック成形品の製造方法は、上記の転写
箔を基体シート側がキャビティ面に接するように一対の
射出成形金型間に載置し、型閉め後にキャビティ内に透
光性の成形用樹脂を射出し、冷却固化した後に基体シー
トを剥離して透光性プラスチック成形品に少なくとも隠
蔽層と透光性着色層とが一体化されたプラスチック成形
品を得、隠蔽層の一部をレーザエッチングにより文字や
記号などのパターン状に切除することにより、下部の透
光性着色層を露出させるようにしてもよい。
【0016】以下、図面を参照しながら本発明をさらに
詳しく説明する。
【0017】まず、本発明の転写箔6について説明する
(図1参照)。
【0018】基体シート1は、隠蔽層2とこの隠蔽層2
の上に並立して形成される異なる2以上の色の透光性着
色層(たとえば、第1透光性着色層31、第2透光性着
色層32)を支持し、転写箔6を透光性プラスチック成
形品7に接着させた後には透光性プラスチック成形品7
表面より剥離除去されるものである。基体シート1とし
ては、ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレン、
ポリエチレン、ナイロン、セロハンなどのプラスチック
フィルムや紙、あるいはこれらの複合フィルムなど、通
常の転写箔の基体シートとして用いられるものを使用す
る。また、これらの基体シ−ト1にさらに離型性を付与
するために、転写後に基体シ−ト1とともに剥離される
離型層を基体シ−ト1上に形成することができる。離型
層の材質としては、メラミン樹脂、シリコン樹脂、フッ
素樹脂、繊維素系樹脂、尿素樹脂、ポリオレフィン樹
脂、パラフィン樹脂がある。
【0019】隠蔽層2は、転写後に透光性プラスチック
成形品7表面および透光性着色層を隠蔽する遮光性の層
である。隠蔽層2の材質としては、アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂などの樹脂バインダー中にカーボンブラッ
クなどの隠蔽性の着色材を含有させたものがある。隠蔽
層2の形成方法としては、グラビア印刷、スクリーン印
刷などの通常の印刷法やロールコート法などのコート法
がある。なお、隠蔽層2は、無地であってもよいし、模
様を有していてもよい。また、隠蔽層2として金属光沢
を有する層が形成されていてもよい。金属光沢を有する
層は、真空蒸着法やスパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法などにより形成したり、金属箔を貼り付けた
り、あるいはメタリック顔料インキで印刷したりするこ
とにより得られる。
【0020】第1透光性着色層31、第2透光性着色層
32などの透光性着色層は、転写後に隠蔽層がレーザエ
ッチングで切除されることにより隠蔽層の一部より露出
し、抜きパターンを形成する透光性の層である。透光性
着色層の材質としてはアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂な
どの樹脂バインダー中に染料、透明性顔料などの透明性
の着色材を含有させたものがある。透光性着色層の形成
方法としては、グラビア印刷、スクリーン印刷などの通
常の印刷法がある。なお、異なる色の透光性着色層は、
第1透光性着色層と第2透光性着色層の2色に限定され
ることなく、さらに第3透光性着色層や第4透光性着色
層などが形成されていてもよい。
【0021】また、本発明の転写箔6では、隠蔽層2と
第1透光性着色層31、第2透光性着色層32などの透
光性着色層との間に透明樹脂層4が形成されていてもよ
い(図2参照)。透光性着色層と隠蔽層2とが接してい
ると、後述するレーザエッチング工程において両者の界
面を境として隠蔽層のみを切除するのが難しく、透光性
着色層までエッチングされてしまうおそれがある。この
場合、透光性着色層の表面状態や層厚が異なることにな
り、光透過抜きパターンとして表される透光性着色層が
ムラになることがある。エッチングさせる部分の下に透
明樹脂層4を形成しておくことにより、転写後に透光性
着色層をレーザエッチングから保護することができる。
透明樹脂層4の材質としては、アクリル樹脂、二液硬化
性ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などの樹脂がある。
透明樹脂層4の形成方法としては、グラビア印刷、スク
リ−ン印刷などの通常の印刷法やロ−ルコ−ト法などの
コ−ト法などがある。また、転写後に透光性着色層をレ
ーザエッチングから透光性着色層を保護するために、前
記透明樹脂層4のかわりに金属層を形成してもよい。金
属層の材質としては、アルミニウム、銅などがある。金
属層の形成方法としては、真空蒸着法やスパッタリング
法、イオンプレーティング法などで形成したものがあ
る。
【0022】また、透光性着色層の樹脂バインダーとし
て接着性を有する樹脂を用いた場合は、透光性着色層が
透光性プラスチック成形品7と接着される。しかし、透
光性着色層が接着性を持たない場合は、接着層5を別に
設けるとよい(図3参照)。接着層5の材質としては、
透光性プラスチック成形品7に適した感熱接着性樹脂、
感圧接着性樹脂、あるいは両方の性質を備える樹脂を使
用する。たとえば、透光性プラスチック成形品7がポリ
スチレン樹脂からなる場合はアクリル系樹脂や塩化ビニ
ル系樹脂を、透光性プラスチック成形品7がポリプロピ
レン樹脂からなる場合は塩化ポリプロピレン系樹脂やエ
チレン酢酸ビニル系樹脂などを用いるとよい。接着層5
の形成方法としては、グラビア印刷、スクリ−ン印刷な
どの通常の印刷法やロ−ルコ−ト法などのコ−ト法など
がある。
【0023】次に、この転写箔6を用いた多色の光透過
抜きパターン9を有するプラスチック成形品の製造方法
を説明する(図4〜6参照)。
【0024】まず、前記した転写箔6の基体シート1と
反対側を透光性プラスチック成形品7の表面に密着させ
(図4参照)、基体シート1側より加熱加圧し、基体シ
ート1を剥離し、透光性プラスチック成形品7に隠蔽層
2と異なる色の透光性着色層とが一体化されたプラスチ
ック成形品を得る(図5参照)。
【0025】透光性プラスチック成形品7は、アクリル
樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、スチレン樹脂、
ポリカーボネート樹脂などによって成形された透光性を
有する成形品である。透光性プラスチック成形品7の形
状は、たとえば、凹曲面のような印刷法では印刷できな
い表面を有する形状のものや、多面体形状をしているも
の、印刷可能な平らな面を有する形状のものなどがあ
る。
【0026】加熱加圧は、加熱されたゴムロールやシリ
コンパッドにより、約200〜250℃の温度下で行なうとよ
い。加熱加圧することによって、透光性着色層の接着性
の樹脂が軟化して、透光性プラスチック成形品7表面に
接着する。転写箔6に接着層5が形成されている場合
は、接着層5が透光性プラスチック成形品7表面に接着
する。
【0027】つぎに、隠蔽層2をレーザエッチングによ
り文字や記号や模様などのパターン状に切除することに
より、下部の透光性着色層を露出させて光透過抜き文字
パターン9を有するプラスチック成形品を得る(図6参
照)。
【0028】成形同時転写法を用いた多色の光透過抜き
パターン9を有するプラスチック成形品の製造方法を説
明する(図7〜図9参照)。
【0029】まず、前記した転写箔6を基体シート1側
がキャビティ面に接するように一対の射出成形金型8間
に載置し(図7参照)、型閉め後にキャビティ内に透光
性の成形用樹脂を射出し、冷却固化した後に基体シート
1を剥離して透光性プラスチック成形品7に隠蔽層2と
透光性着色層とが一体化されたプラスチック成形品を得
る(図8参照)。
【0030】一対の射出成形金型8は、型閉めされるこ
とによって、キャビティが形成される。一方の射出成形
金型には、透光性の成形用樹脂が射出される樹脂射出孔
が形成されている。成形用樹脂としては、たとえばポリ
ブチレンテレフタレート樹脂などがある。
【0031】成形用樹脂が、キャビティ内に射出され、
透光性着色層に接触することによって、透光性着色層の
接着性の樹脂が軟化して、透光性プラスチック成形品7
表面に接着する。転写箔6に接着層5が形成されている
場合は、接着層5が透光性プラスチック成形品7表面に
接着する。
【0032】つぎに、転写法と同様に隠蔽層2をレーザ
エッチングにより文字や記号や模様などのパターン状に
切除することにより、下部の透光性着色層を露出させて
光透過抜きパターン9を有するプラスチック成形品を得
る(図9参照)。
【0033】なお、光透過抜きパターンは、パターンご
とに異なる色の透光性着色層により着色されてもよいし
(図9、図10参照)、一つパターンが隣接した異なる
色の透光性着色層により着色されてもよい(図11、図
12参照)。
【0034】
【作用】本発明の転写箔および多色の光透過抜きパター
ンを有するプラスチック成形品の製造方法は、上記の構
成よりなるので、次の作用が得られる。
【0035】すなわち、本発明では、転写箔を用いた転
写法あるいは成形同時転写法によって、透光性プラスチ
ック成形品表面に隠蔽層とこの隠蔽層によって覆われる
異なる2以上の色の透光性着色層とが形成され、次いで
隠蔽層の透光性着色層を覆う部分をレーザエッチングに
より文字や記号などのパターン状に切除することによっ
て、隠蔽層の下部に並立して形成されている異なる色の
透光性着色層が露出される。
【0036】
【実施例】
実施例1 ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる基体シー
ト上に、ポリエステル樹脂からなる樹脂バインダー中に
カーボンブラックを含有させた黒色インキを用いグラビ
ア印刷にて隠蔽層を形成した。隠蔽層上に、アクリル樹
脂からなる透明樹脂層をグラビア印刷にて形成した。透
明樹脂層上に、アクリル樹脂からなる樹脂バインダー中
に緑色の染料を含有させたインキを用いグラビア印刷に
て第1透光性着色層を形成し、アクリル樹脂からなる樹
脂バインダー中に赤色の染料を含有させたインキを用い
グラビア印刷にて第2透光性着色層を第1透光性着色層
と並立して形成した。これら隠蔽層、透明樹脂層、透光
性着色層上に、ポリエステル樹脂からなる接着層をグラ
ビア印刷にて形成して転写箔を得た。
【0037】このような転写箔の基体シートと反対側を
多面体形状の透光性プラスチック成形品の表面に密着さ
せた。次に、基体シート側から220℃に熱せられたゴム
ロールにより加熱加圧し、基体シートを剥離して透光性
プラスチック成形品に隠蔽層と第1透光性着色層と第2
透光性着色層とが一体化されたプラスチック成形品を得
た。次いで、隠蔽層の第1透光性着色層や第2透光性着
色層を覆う部分をそれぞれレーザエッチングにより
「日」および「写」の文字をパターン状に切除すること
により、下部の第1透光性着色層および第2透光性着色
層を露出させた。
【0038】以上のようにして得られた光透過抜きパタ
ーンを有するプラスチック成形品は、多面体形状の透光
性プラスチック成形品表面に緑色の光透過抜きパターン
「日」と青色の光透過抜きパターン「写」とを有するも
のであった。
【0039】実施例2 実施例1で用いた転写箔と同じ構成の転写箔を基体シー
ト側がキャビティ面に接するように一対の射出成形金型
間に載置した。次に、型閉め後にキャビティ内に透光性
の成形用樹脂としてポリブチレンテレフタレート樹脂を
射出し、冷却固化した後基体シートを剥離し、透光性プ
ラスチック成形品に隠蔽層と第1透光性着色層および第
2透光性着色層とが一体化されたプラスチック成形品を
得た。次いで、隠蔽層の第1透光性着色層や第2透光性
着色層を覆う部分をレーザエッチングにより「+」およ
び「−」の記号をパターン状に切除することにより、下
部の第1透光性着色層および第2透光性着色層を露出さ
せた。
【0040】以上のようにして得られた光透過抜きパタ
ーンを有するプラスチック成形品は、多面体形状の透光
性プラスチック成形品表面に緑色の光透過抜きパターン
「+」と青色の光透過抜きパターン「−」とを有するも
のであった。
【0041】
【発明の効果】本発明は、上記の構成および作用を有す
るので、次の効果が得られる。
【0042】すなわち、本発明の転写箔および多色の光
透過性の抜きパターンを有するプラスチック成形品の製
造方法では、転写法あるいは成形同時転写法によって透
光性プラスチック成形品表面に隠蔽層とこの隠蔽層によ
って覆われる異なる2以上の色の透光性着色層とが形成
されるので、印刷では形成することが難しい表面にで
も、光透過性の抜きパターンを簡単に形成でき、形状に
制約のない製品を得ることができる。
【0043】また、本発明では、異なる色の透光性着色
層が並立して透光性プラスチック成形品表面に形成され
るので、光透過性の抜きパターンが多色であるプラスチ
ック成形品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る転写箔の一実施例を示す断面図
である。
【図2】 本発明に係る転写箔の他の実施例を示す断面
図である。
【図3】 本発明に係る転写箔の他の実施例を示す断面
図である。
【図4】 本発明に係る多色の光透過抜きパターンを有
するプラスチック成形品の製造方法の一実施例の一工程
を示す断面図である。
【図5】 本発明に係る多色の光透過抜きパターンを有
するプラスチック成形品の製造方法の一実施例の一工程
を示す断面図である。
【図6】 本発明に係る多色の光透過抜きパターンを有
するプラスチック成形品の製造方法の一実施例の一工程
を示す断面図である。
【図7】 本発明に係る多色の光透過抜きパターンを有
するプラスチック成形品の製造方法の他の実施例の一工
程を示す断面図である。
【図8】 本発明に係る多色の光透過抜きパターンを有
するプラスチック成形品の製造方法の他の実施例の一工
程を示す断面図である。
【図9】 本発明に係る多色の光透過抜きパターンを有
するプラスチック成形品の製造方法の他の実施例の一工
程を示す断面図である。
【図10】 本発明の多色の光透過抜きパターンを有す
るプラスチック成形品の製造方法によって得られる多色
プラスチック成形品の一実施例を示す斜視図である。
【図11】 本発明の多色の光透過抜きパターンを有す
るプラスチック成形品の製造方法によって得られる多色
プラスチック成形品の他の実施例を示す斜視図である。
【図12】 図11の多色プラスチック成形品の断面図
である。
【符号の説明】
1 基体シート 2 隠蔽層 31 第1透光性着色層 32 第2透光性着色層 4 透明樹脂層 5 接着層 6 転写箔 7 透光性プラスチック成形品 8 射出成形金型 9 光透過抜きパターン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型性を有する基体シート上に、隠蔽層
    が形成され、隠蔽層上に異なる2以上の色の透光性着色
    層が並立して形成されていることを特徴とする転写箔。
  2. 【請求項2】 隠蔽層と透光性着色層との間に、透明樹
    脂層が形成されている請求項1記載の転写箔。
  3. 【請求項3】 隠蔽層と透光性着色層との間に、金属層
    が形成されている請求項1記載の転写箔。
  4. 【請求項4】 隠蔽層および透光性着色層上に、接着層
    が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の転写
    箔。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の転写箔
    の基体シートと反対側を透光性プラスチック成形品の表
    面に密着させ、基体シート側より加熱加圧し、基体シー
    トを剥離し、透光性プラスチック成形品に少なくとも隠
    蔽層と透光性着色層とが一体化されたプラスチック成形
    品を得た後、隠蔽層の一部をレーザエッチングにより文
    字や記号などのパターン状に切除することにより、下部
    の透光性着色層を露出させることを特徴とする多色の光
    透過抜きパターンを有するプラスチック成形品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の転写箔
    を基体シート側がキャビティ面に接するように一対の射
    出成形金型間に載置し、型閉め後にキャビティ内に透光
    性の成形用樹脂を射出し、冷却固化した後に基体シート
    を剥離して透光性プラスチック成形品に少なくとも隠蔽
    層と透光性着色層とが一体化されたプラスチック成形品
    を得、隠蔽層の一部をレーザエッチングにより文字や記
    号などのパターン状に切除することにより、下部の透光
    性着色層を露出させることを特徴とする多色の光透過抜
    きパターンを有するプラスチック成形品の製造方法。
JP27288294A 1993-10-12 1994-10-11 転写箔および多色の光透過抜きパターンを有するプラスチック成形品の製造方法 Expired - Lifetime JP3319661B2 (ja)

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