JPH0716471A - ヒドロホルミル化用触媒の可逆的イオン化方法及び非イオン化方法 - Google Patents
ヒドロホルミル化用触媒の可逆的イオン化方法及び非イオン化方法Info
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- JPH0716471A JPH0716471A JP6100826A JP10082694A JPH0716471A JP H0716471 A JPH0716471 A JP H0716471A JP 6100826 A JP6100826 A JP 6100826A JP 10082694 A JP10082694 A JP 10082694A JP H0716471 A JPH0716471 A JP H0716471A
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Abstract
する際に、エチレン性不飽和化合物が水溶性であるか非
水溶性であるかに関わらず、多量の非水性極性溶媒を使
用せずに工業的に十分な反応速度でヒドロホルミル化し
てアルデヒドを製造できるようにし、しかも容易に触媒
を高収率で回収でき、回収した触媒をリサイクル使用で
きるようにする。 【構成】 エチレン性不飽和化合物を一酸化炭素と水素
と反応させて相当するアルデヒドに変換するヒドロホル
ミル化反応において、(a)ロジウム化合物;及び
(b)該ロジウム化合物へ配位能を有する、第3級アミ
ン残基と第3級リン残基とをそれぞれ少なくとも一つ有
する有機リン化合物からなるヒドロホルミル化用触媒を
使用する。
Description
物と一酸化炭素と水素とをヒドロホルミル化反応させて
相当するアルデヒドを製造する際に使用するヒドロホル
ミル化用触媒のリサイクル使用を可能とするための該触
媒の可逆的イオン化方法又は非イオン化方法に関する。
また、本発明は、その可逆的イオン化方法又は非イオン
化方法を利用するヒドロホルミル化方法に関する。
炭素とを触媒の存在下で反応させてアルデヒドに変換す
る反応は、ヒドロホルミル化反応又はオキソ反応と称さ
れ、この反応を利用してアルデヒドを製造することが、
工業的に極めて価値の高いものとなっている。
用いられている触媒としては一般的にコバルト化合物又
はロジウム化合物があるが、触媒活性及び選択的にアル
デヒドを生成させる性質という点で後者のロジウム化合
物が前者のコバルト化合物より優れていることが知られ
ている。
ロジウムなどのロジウム塩、ロジウムカルボニルなどの
ロジウム錯化合物などを例示でき、これらは単独で用い
られることもあるが、むしろこれらの化合物の安定性を
向上させたり、触媒活性などを改良したりするために、
有機リン化合物、有機ヒ素化合物、有機アンチモン化合
物などの配位子で修飾し錯体化された形で用いられてい
る。
ストなどの点で有機リン化合物が好ましく使用されてい
るが、原料のエチレン性不飽和化合物や目的のアルデヒ
ドの種類に応じて、有機リン化合物の中でもリン原子の
結合状態やリン原子に結合する置換基の種類が使い分け
られている。即ち、第3級ホスフィン類、ホスファイト
類などの化合物や、単座であるか2座以上であるかとい
うリン原子の個数や、アルキル置換かフェニル基置換な
のかという置換基の種類などが適宜使い分けられてい
る。
ウム化合物からなるヒドロホルミル化用触媒の配位子と
して使用する例として: (A)直鎖アルデヒドを選択的に製造する際にロジウム
化合物を第3級ホスフィンで修飾すること(特公昭45
−10730号公報); (B)メチルメタクリレートやアリルアルコールなどの
官能基を有するオレフィンから直鎖又は分岐アルデヒド
を選択的に製造する際にロジウム化合物を2座の第3級
ホスフィンで修飾すること(Bull,Chem,So
c,Jpn.,50,2351(1977);特開昭5
4−106407号公報);及び (C)3−メチル−3−ブテン−1−オールなどの立体
的障害の大きな分岐オレフィンからアルデヒド化合物を
製造する際に反応速度を速めるためにロジウム化合物
を、フェニル基の2位がアルキル基で置換されたトリフ
ェニルホスファイトで修飾すること(特開昭62−20
1881号公報)などが提案されている。
ものであり、これをヒドロホルミル化触媒として工業的
に用いる場合には、それを回収しリサイクル使用するこ
とが必要となる。このため、上述の(A)〜(C)の従
来技術において提案されたヒドロホルミル化用触媒を始
めとして一般的なヒドロホルミル化用触媒を回収する方
法として、従来よりヒドロホルミル化反応終了後の反応
混合物を加熱し、生成物と未反応原料を反応混合物から
蒸留分離し、蒸発残部としてヒドロホルミル化用触媒を
回収することが行われていた。
化用触媒を回収した場合には、反応混合物から生成物を
蒸留する際の加熱のために、触媒が劣化しその寿命が短
縮するという問題があった。特に、生成物の沸点が高い
場合には触媒寿命の短縮化が著しいものとなった。ま
た、その加熱のために、生成物が分解あるいは縮合し、
触媒毒を副生したり、高沸点化合物が蓄積したりするた
めに触媒のリサイクルが不可能となるという問題があっ
た。
2以上12以下の脂肪族オレフィンのヒドロホルミル化
を行う際に、スルホン化またはカルボキシル化された水
溶性のトリアリールホスフィンを配位子としたロジウム
触媒を用いて水相中でヒドロホルミル化反応を行い、デ
カンテーションにより生成物を触媒から分離することが
提案されている(特開昭60−228439号公報)。
また、ヒドロホルミル化用触媒として水溶性の複核錯体
を使用することが提案されている(特開昭61−972
95号公報)。
ホン化塩残基を有する水溶性有機リン化合物を配位子と
したイオン性金属錯体触媒を用いてヒドロホルミル化反
応を行うこと、そして炭化水素溶媒で反応混合物から生
成物を抽出して非水性極性溶媒の溶液として触媒を回収
することが提案されている(特開昭62−145038
号公報)。
ホン化塩残基を有する水溶性有機リン化合物を配位子と
したイオン性金属錯体触媒を用いてヒドロホルミル化反
応を行うこと、そして水を抽剤として反応混合物から触
媒を抽出することにより水溶液として触媒を回収するこ
とが提案されている(EP0350922号明細書)。
60−228439号公報や特開昭61−97295号
公報に記載された方法においては、原料であるオレフィ
ンの水相への溶解度が低いために工業的に満足できる反
応速度でヒドロホルミル化ができないという問題点があ
った。
記載された方法においては、トリスルホン化塩残基を有
する配位子としてのリン化合物が通常の炭化水素系オレ
フィンに非常に溶解しにくいため、多量の非水性極性溶
媒を使用する必要があるという問題があった。また、多
量に非水性極性溶媒を使用しても、そのような溶媒に対
する有機リン化合物の溶解度が十分ではなく、そのため
リン/ロジウムのモル比を高くすることができず、直鎖
状のアルデヒドを選択的に製造することが困難となると
いう問題があった。
された方法においても、モノスルホン化塩残基を有する
配位子としての有機リン化合物が通常のオレフィンに溶
解しにくいため、非水性極性溶媒を使用しなければなら
ないという問題があった。また、そのような非水性極性
溶媒に対する有機リン化合物の溶解度が十分ではないた
めに、リン/ロジウムのモル比を高くするためには生産
性が明らかに低下する程に大量の非水極性溶媒を使用し
なければならないという問題があった。
原料および非極性生成物に、それらに本来的に溶解しに
くい極性リン配位子を極性溶媒を用いてかろうじて溶解
させており、必然的に各成分の使用量には限界があっ
た。
ルミル化反応は、工業的には原料と生成物とが無機塩残
基を含まない有機化合物である場合に限られており、無
機塩残基を有するエチレン性不飽和化合物から相当する
アルデヒドを製造する場合には触媒のリサイクル使用が
極めて困難であるために適用できないという問題があっ
た。これは、ほとんどの無機塩残基を有するエチレン性
不飽和化合物とそのヒドロホルミル化生成物(アルデヒ
ド類)は固体であるために、それらと触媒とを蒸留によ
り分離することは実質的に不可能だからである。また、
抽出によって分離することも以下に説明するように実質
的に不可能だからである。
和化合物は水あるいはメタノールのような極性溶媒にし
か溶解しないために、そのようなエチレン性不飽和化合
物をヒドロホルミル化する際に使用するヒドロホルミル
化用触媒の配位子としては、スルホン酸塩残基などの極
性基で置換されたリン配位子のようなものしか使用でき
ない。ここで、このようなリン配位子が配位したヒドロ
ホルミル化用触媒を反応混合物から抽出回収するために
水やメタノールなどを主成分とする極性溶液を使用する
と、ヒドロホルミル化生成物も水溶性であるために触媒
と生成物が共に抽出されて分離することができない。
含有する反応混合物から触媒を抽出できるようにするた
めに非極性のリン配位子を使用することが考えられる。
しかし、そのような非極性リン配位子は、この場合の反
応液となる水やメタノールを主成分とする溶液に対して
ヒドロホルミル化反応を工業的に実施するに十分な程度
に溶解しないという問題があった。
し、エチレン性不飽和化合物の極性にかかわりなく、多
量の非水極性溶媒を使用せずに工業的に十分な反応速度
でエチレン性不飽和化合物をヒドロホルミル化してアル
デヒドを製造し、しかも容易に触媒を高収率で回収で
き、回収した触媒をリサイクルできるようにすることを
目的とする。
的を達成するためには、エチレン性不飽和化合物と一酸
化炭素と水素とを反応させる場合には反応液にヒドロホ
ルミル化触媒を溶解させ、反応終了後に触媒だけを抽出
できるようにすればよいこと、そのためには反応時と抽
出時の触媒の極性を異ならせればよく、従って触媒の極
性を可逆的に変化させられるようにすればよいこと、そ
のように触媒の極性を変化させるためにはそのような機
能をロジウム化合物の配位子に持たせればよいこと、更
に、そのような機能を配位子に実現するためには、配位
子に少なくとも一つの第3級アミン残基を有する有機リ
ン化合物を使用し、その第3級アミン残基を炭酸ガスと
水とでアンモニウムイオン化したり、あるいは炭酸ガス
を遊離させて非イオン化すればよいことを見出し、この
発明を完成させるに至った。
を一酸化炭素と水素と反応させて相当するアルデヒドに
変換するヒドロホルミル化反応において使用する、以下
の(a)成分及び(b)成分からなるヒドロホルミル化
用触媒: (a)ロジウム化合物;及び(b)該ロジウム化合物へ
配位能を有する、第3級アミン残基と第3級リン残基と
をそれぞれ少なくとも一つ有する有機リン化合物を可逆
的にイオン化する方法であって、該触媒を水と炭酸ガス
とに接触させて反応させ、該有機リン化合物の第3級ア
ミン残基をアンモニウムカーボネートとすることにより
該触媒をイオン化することを特徴とするヒドロホルミル
化用触媒の可逆的イオン化方法を提供する。
にイオン化されたヒドロホルミル化用触媒を可逆的に非
イオン化する方法であって、イオン化された該触媒から
炭酸ガスを遊離させることにより、イオン化された該触
媒を非イオン化することを特徴とするヒドロホルミル化
用触媒の可逆的非イオン化方法を提供する。
和化合物を、ヒドロホルミル化用触媒の存在下で一酸化
炭素と水素と反応させてアルデヒドを製造するヒドロホ
ルミル化方法において、反応後に非水溶性のヒドロホル
ミル化生成物から触媒を分離するために、前述の可逆的
イオン化方法により反応混合物中の触媒をイオン化し、
次いで水性層に抽出し、更に水性層に含まれる触媒を前
述の可逆的非イオン化方法により非イオン化し、非イオ
ン化した触媒を非水溶性有機媒体に抽出することを特徴
とするヒドロホルミル化方法を提供する。
化合物を、前述の可逆的イオン化方法によりイオン化さ
れたヒドロホルミル化用触媒の存在下で一酸化炭素と水
素と反応させてアルデヒドを製造するヒドロホルミル化
方法において、反応後に水溶性のヒドロホルミル化生成
物から触媒を分離するために、得られた反応混合物中の
イオン化されている触媒を前述の可逆的非イオン化方法
により非イオン化し、その非イオン化された触媒を非水
溶性有機媒体に抽出することを特徴とするアルデヒド製
造のためのヒドロホルミル化方法を提供する。
可逆的イオン化方法及び可逆的非イオン化方法を詳細に
説明する。
イオン化方法及び可逆的非イオン化方法において使用す
るロジウム化合物は、エチレン性不飽和化合物のヒドロ
ホルミル化反応を促進させる触媒能を当初から有する
か、あるいはヒドロホルミル化反応条件下でそのような
触媒能を獲得する化合物であり、従来からヒドロホルミ
ル化用触媒において使用されているロジウム化合物を使
用することができる。このようなロジウム化合物として
は、RhO、Rh2O、Rh2O3、RhO2などの酸
化ロジウム、硝酸ロジウム、硫酸ロジウム、塩化ロジウ
ム、ヨウ化ロジウム、酢酸ロジウムなどのロジウム塩、
Rh4(CO)12、Rh6(CO)16、Rh(ac
ac)(CO)2、ロジウムアセチルアセトナートなど
のロジウム錯化合物などを例示することができる。
能を有する、第3級アミン残基と第3級リン残基とをそ
れぞれ少なくとも一つ有する有機リン化合物をロジウム
化合物の配位子として使用する。
残基が水と炭酸ガスと反応するとアンモニウムカーボネ
ートになりイオン化する。従って、この有機リン化合物
が配位している触媒自体もイオン化して水溶性となる。
このため触媒を水で抽出したり、水性相中でヒドロホル
ミル化反応を行うことが可能となる。
カーボネート残基は、加熱などにより炭酸ガスを遊離し
て非イオン化して元の第3級アミン残基に戻る。従っ
て、触媒自体も非イオン化して非水溶性となる。このた
め触媒を非水有機媒体に抽出したり、非水有機相中でヒ
ドロホルミル化反応を行うことが可能となる。
て、第3級アミン残基と第3級リン残基とをそれぞれ少
なくとも一つ有する有機リン化合物を使用することによ
り、触媒を可逆的にイオン化あるいは非イオン化するこ
とができる。こうして、ヒドロホルミル化反応時には触
媒を原料及び生成物と同じ相に存在させ、反応終了後に
は原料及び生成物と異なる相に分離することができる。
残基とをそれぞれ少なくとも一つ有する有機リン化合物
としては、上述したような作用を有するものであれば特
に制限されないが、第3級アミン残基としてはN原子に
3個のアルキル基あるいはアリール基が結合したものを
例示でき、また、第3級リン残基としては、ホスフィ
ン、ホスファイトなどの構造をとることができる。この
ような有機リン化合物としては、以下の式(1)〜
(4)のいずれかで表される化合物を好ましく使用する
ことができる:
環状アルキル基又はフェニル基もしくはナフチル基(こ
れらは必要に応じ水酸基、ハロゲンなどの他の置換で置
換されていてもよい)などの炭素数1〜10の炭化水素
基であり、R2は水素原子、メチル、エチル、イソプロ
ピル、シクロペンチルなどの炭素数1〜5のアルキル
基、ニトロ基又はクロロ、ブロモなどのハロゲン原子で
あり、mは1、2又は3であり、nは0又は1であり、
xは0、1又は2であり、y及びzは独立的に0、1、
2又は3であり、但し、xとyとzとの和は3であり、
そしてX1及びX2は独立的に水素原子又は−NR3R
4(ここで、R3及びR4は独立的に、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチルなどの炭素数1〜
4のアルキル基である)であり、但し、yとzとが共に
0ではない場合X1及びX2は同時に水素原子ではな
く、yが0の場合X2は−NR3R4であり、zが0の
場合X1は−NR3R4である};
子、メチル、エチル、イソプロピル、シクロペンチルな
どの炭素数1〜5のアルキル基、ニトロ基又はクロロ、
ブロモなどのハロゲン原子であり、m及びnは式(1)
で定義した通りであり、pは1、2又は3であり、qは
0又は1であり、a、b、c及びdは独立的に0、1又
は2であり、但し、aとbとcとdとの和は4であり、
Zはメチレン、エチレン、シクロヘキシレンなどの環
状、非環状の2価の炭素数1〜10の炭化水素基であ
り、そしてX3、X4、X5及びX6は独立的に水素原
子又は−NR3R4(ここで、R3及びR4は式(1)
で定義した通りである)であり、但し、aとbとcとd
とがともに1の場合X3、X4、X5及びX6は同時に
水素原子ではなく、aが0の場合X4、X5及びX6の
少なくとも一つは−NR3R4であり、bが0の場合X
3、X5及びX6の少なくとも一つは−NR3R4であ
り、cが0の場合X3、X4及びX6の少なくとも一つ
は−NR3R4であり、dが0の場合X3、X4及びX
5の少なくとも一つは−NR3R4である};
子、メチル、エチル、イソプロピルなどの炭素数1〜6
のアルキル基又はフェニル基であり、R8及びR10は
独立的に水素原子、メチル、エチル、イソプロピルなど
の炭素数1〜6のアルキル基、ニトロ基又はクロロ、ブ
ロモなどのハロゲン原子であり、r及びsは独立的に
0、1、2又は3であり、eは1、2又は3であり、f
は0、1又は2であり、但し、eとfとの和は3であ
り、X7は−NR3R4(ここで、R3及びR4は式
(1)で定義した通りである)である};及び
a、b、c、d、X3、X4、X5、X6及びZは式
(2)で定義した通りである}。
ましい具体的な有機リン化合物としては以下の式(5)
〜(22)のものを例示することができる。
化方法で使用するヒドロホルミル化用触媒においては、
有機リン化合物の使用量が少なすぎると触媒の安定性が
損なわれ、また、多すぎると反応速度が低下するので、
ロジウム原子換算で成分(a)のロジウム化合物1グラ
ム原子に対して、リン原子換算で成分(b)の有機リン
化合物を好ましくは1〜10000グラム原子、より好
ましくは10〜1000グラム原子使用する。
リン化合物を成分(a)のロジウム化合物に対して過剰
に用いた場合には、ロジウム化合物に配位していない有
機リン化合物も存在することになるが、触媒をリサイク
ル使用する際のヒドロホルミル化反応条件をできるだけ
一定に保持するために、ロジウム化合物に配位していな
い有機リン化合物を、ヒドロホルミル化用触媒と同じ相
に存在させることが好ましい。このためには、ロジウム
化合物に配位していない有機リン化合物を、ロジウム化
合物に配位した有機リン化合物と同様に可逆的にイオン
化又は非イオン化することが好ましい。
このような成分からなる触媒に水と炭酸ガスとを反応さ
せて有機リン化合物配位子の第3級アミン残基をアンモ
ニウムカーボネートに変換することにより触媒をイオン
化するが、この場合、反応温度が高すぎると、イオン化
速度より炭酸ガスの遊離速度の方が速くなり、また反応
温度が低すぎるとイオン化速度が遅すぎるので、10〜
50℃の範囲で行うことが好ましい。また、炭酸ガスの
圧力には特に制限はないが、1〜50気圧の範囲で行う
ことが操作性の点から好ましい。
可逆的非イオン化方法において、その有機リン化合物配
位子のアンモニウムカーボネートに変換された第3級ア
ミン残基から、公知の方法により炭酸ガスを遊離させる
ことにより可逆的に非イオン化する。例えば、イオン化
した触媒を70〜100℃に水性相中で加熱したり、触
媒を減圧条件下に置いたりすることにより行うことがで
きる。
は非イオン化できるヒドロホルミル化用触媒の存在下
で、エチレン性不飽和化合物を、一酸化炭素と水素と反
応させて対応するアルデヒドを製造するための本発明の
ヒドロホルミル化方法を、1)エチレン性不飽和化合物
及び相当する生成物が非水溶性(非極性)である場合
と、2)エチレン性不飽和化合物及び相当する生成物が
水溶性(極性)である場合とに分けて詳細に説明する。
生成物が非水溶性(非極性)である場合。
飽和化合物を、イオン化していない前述した成分(a)
のロジウム化合物と成分(b)の有機リン化合物とから
なるヒドロホルミル化用触媒の存在下で、一酸化炭素と
水素とヒドロホルミル化反応させて対応するアルデヒド
に変換する。具体的には、撹拌型反応槽又は気泡型反応
槽などの中に非水溶性エチレン性不飽和化合物とヒドロ
ホルミル化用触媒とを仕込み、この容器中に、水素と一
酸化炭素との混合反応ガス[H2/CO(好ましくはモ
ル比=約0.5〜5)]を、一般に1〜300気圧、好
ましくは5〜100気圧の圧力で導入し、一般に20〜
160℃、好ましくは50〜140℃の温度に加熱撹拌
する。この場合、ヒドロホルミル化用触媒は、成分
(a)及び(b)をヒドロホルミル化反応系に別個に導
入し、その系の中で両者を反応させて錯体とすることに
より調製することが好ましい。また、このような反応
は、連続方式又はバッチ方式で行なうことができる。
ロホルミル化用触媒の使用量は、少なすぎると反応速度
が遅すぎ、また、多すぎると反応速度を効果的に速める
ことができず、かえって触媒コストが増大しすぎること
となるので、好ましくは反応液1リットル当たりロジウ
ム原子換算で0.001〜10ミリグラム原子、より好
ましくは0.005〜5ミリグラム原子の濃度範囲とな
るようにする。
を、ロジウム化合物の種類にもよるが、単座の場合には
反応液1リットル当りリン原子換算で0.1〜500ミ
リグラム原子の濃度範囲とすることが好ましく、0.5
〜200ミリグラム原子の濃度範囲とすることがより好
ましい。また、2座以上の有機リン化合物の場合は、ロ
ジウム原子に対して0.1〜5倍モルの範囲で使用する
ことが好ましい。
性な非水溶性有機溶媒を使用することができる。例え
ば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族化合
物、ヘキサン、オクタン、シクロヘキサンなどの脂肪族
炭化水素、ジエチルエーテル、ジフェニルエーテルなど
のエーテル類、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケ
トンのようなケトン類、ジオクチルフタレート、酢酸エ
チルなどのエステル類、シクロヘキサノンなどのような
ケトン類を適宜選択して使用することができる。
オン化方法によりヒドロホルミル化反応混合物中のヒド
ロホルミル化用触媒に水の存在下で炭酸ガスを作用させ
てイオン化(極性化)し、そのイオン化した触媒を抽剤
としての水性媒体に抽出する。これにより非水溶性の生
成物と触媒とを容易に分離することができ、生成物の分
離と触媒の回収とを容易に行うことができる。また、触
媒の回収を抽出という手段で行うことにより、生成物の
分離時に触媒が生成物の共存下で加熱されることはなく
なるので、加熱により触媒が劣化したり、加熱により生
成物やその分解物で触媒が被毒することを回避でき、触
媒寿命を延ばすことができるようになる。
使用することができ、その使用量は反応混合物の1/1
0〜10/1容量倍、好ましくは1/5〜5/1容量倍
である。
トルエンなどの芳香族炭化水素類、ヘキサン、シクロヘ
キサンなどの脂肪族炭化水素類などを添加することがで
きる。
での抽出操作を炭酸ガス加圧下(好ましくは1〜50気
圧)で10〜50℃の温度で行うことが好ましい。
イオン化方法により、水性層に含有されている触媒から
炭酸ガスを遊離させて非イオン化(非極性化)し、非水
溶性有機媒体に触媒を抽出する。このとき、非水溶性有
機媒体として原料の非水溶性エチレン性不飽和化合物を
使用することにより、簡便にヒドロホルミル化反応を再
び行うことが可能となり、触媒のリサイクル使用を容易
に実現できる。
合物の1/10〜10/1容量倍、好ましくは1/5〜
5/1容量倍である。また、炭酸ガス遊離を促進させる
ために触媒の非イオン化及び非水溶性有機媒体での抽出
を70〜110℃の温度で行うことが好ましい。あるい
は、減圧下で行うこともできる。
(アルデヒド)は、晶析、蒸留などの通常の手段により
単離することができる。
生成物が水溶性(非極性)である場合。
和化合物を、前述の本発明の可逆的イオン化方法により
イオン化された、成分(a)のロジウム化合物と成分
(b)の有機リン化合物とからなるヒドロホルミル化用
触媒の存在下で、一酸化炭素と水素とヒドロホルミル化
反応させて対応するアルデヒドに変換する。具体的に
は、撹拌型反応槽又は気泡型反応槽などの中に水溶性エ
チレン性不飽和化合物とイオン化されていないヒドロホ
ルミル化用触媒と水とを仕込み、この容器中に炭酸ガス
を導入して触媒のイオン化を行い、次いで、水素と一酸
化炭素との混合反応ガスを導入することにより行うこと
ができる。この場合、ヒドロホルミル化反応の条件は、
前述の非水溶性のエチレン性不飽和化合物のヒドロホル
ミル化反応において説明した通りである。但し、使用す
る溶媒としては、非水溶性のものではなくジメチルスル
ホキシド、スルホラン、低級アルコール、アセトンなど
の水溶性有機溶媒を使用することができる。
イオン化されることを抑制するために気相部の炭酸ガス
分圧を0.1気圧以上100気圧以下に保つことが望ま
しい。
非イオン化方法により、ヒドロホルミル化反応混合物中
の触媒から炭酸ガスを遊離させて非イオン化し、その触
媒を非水溶性有機媒体に抽出する。なお、触媒の非イオ
ン化操作と抽出操作は同時に平行して行うことができ
る。
ミル化生成物と触媒とを容易に分離することができ、生
成物の分離と触媒の回収とを容易に行うことができる。
また、触媒の回収を抽出という手段で行うことにより、
生成物の分離時に触媒が生成物の共存下で加熱されるこ
とはなくなるので、加熱により触媒が劣化したり、加熱
により生成物やその分解物で触媒が被毒することを回避
でき、触媒寿命を延ばすことができるようになる。
ンゼン、トルエン、キシレン、クメンなどの芳香族炭化
水素類、ヘキサン、オクタン、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類を例示すること
ができ、その使用量は反応混合物の1/10〜10/1
容量倍、好ましくは1/5〜5/1容量倍である。
することができる。
に、触媒の非イオン化及び非水溶性有機媒体での抽出を
70〜110℃の温度で行うことが好ましい。あるい
は、減圧下で行うこともできる。
された触媒を、前述した本発明の可逆的イオン化方法に
よりイオン化し、そのイオン化された触媒を水性媒体に
抽出する。このとき、水性媒体に水溶性エチレン性不飽
和化合物を溶解しておくことにより、簡便にヒドロホル
ミル化反応を再び行うことが可能となり、触媒のリサイ
クル使用を容易に実現できる。
/10〜10/1容量倍、好ましくは1/5〜5/1容
量倍である。
化生成物(アルデヒド)は、更に、晶析、蒸留などの通
常の手段により精製することができる。
対象となるエチレン性不飽和化合物としては、直鎖、分
岐又は環状の炭素数2以上の末端あるいは内部オレフィ
ン、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−
ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテ
ン、1−ノネン、2−ブテン、イソブテン、2−オクテ
ン、1,7−オクタジエン、ビニルシクロヘキセン、ジ
シクロペンタジエン、シクロオクタジエン、ブタジエン
重合物、イソプレン重合物などの不飽和脂肪族炭化水素
類、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレ
ン、アルキル基核置換スチレン、ジビニルベンゼンなど
のスチレン類、アリルアルコール、メタリルアルコー
ル、クロチルアルコール、2−ブテン−1,4−ジオ−
ル、3−メチル−3−ブテン−1−オール、7−オクテ
ン−1−オール、2,7−オクタジエノールなどの不飽
和アルコール類、ビニルアセテート、アリルアセテー
ト、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、7−
オクテン−1−アールなどの官能基を含有するオレフィ
ン類、アリルスルホン酸ソーダ、スチレンスルホン酸ソ
ーダのような無機塩残基を有するオレフィン類など、広
範囲のエチレン性不飽和化合物を例示することができ
る。
ル化反応においては、触媒をイオン化或いは非イオン化
して触媒を選択的に抽出できるようにして、ヒドロホル
ミル化反応混合物を生成物含有層と触媒成分含有層とに
分離するが、この分離時に、窒素ガスなどの不活性ガス
や、一酸化炭素/水素混合ガスの存在下で行うこともで
きる。また、触媒を抽出する際に、十分に層分離しない
場合には、その層分離を促進させるために遠心分離操作
を併用することが好ましい。
とを繰り返す間に、触媒の損失量が無視し得ない水準に
達することもあるが、触媒成分を追加することにより反
応速度を容易に維持することができる。
ドロホルミル化反応を促進させる触媒能を有するロジウ
ム化合物に、第3級アミン残基と第3級リン残基とをそ
れぞれ少なくとも一つ有する有機リン化合物が配位して
安定化されたものをヒドロホルミル化用触媒として使用
する。
り、この有機リン化合物の第3級アミン残基を、それに
水と炭酸ガスを反応させることによりイオン化してアン
モニウムカーボネートに変換する。また、本発明に可逆
的非イオン化方法により、イオン化した触媒のアンモニ
ウムカーボネート残基から炭酸ガスを遊離させることに
より第3級アミンに変換し非イオン化する。こうして、
ヒドロホルミル化用触媒を可逆的にイオン化あるいは非
イオン化することが可能となる。従って、ヒドロホルミ
ル化用触媒を非水溶性有機媒体に溶解あるいは抽出した
り、水性媒体に溶解あるいは抽出したりすることを自由
に行うことができる。
は、このヒドロホルミル化用触媒の可逆的イオン化方法
あるいは非イオン化方法を利用することにより、エチレ
ン性不飽和化合物が水溶性または非水溶性のいずれであ
っても、使用するエチレン性不飽和化合物の性質に応じ
て触媒をイオン化又は非イオン化して、均一な溶液中で
触媒をエチレン性不飽和化合物に接触させることが可能
となる。
ミル化反応時と逆のイオン状態とすることにより、ヒド
ロホルミル化反応混合物から触媒を選択的に抽出分離回
収すること、及び生成物を分離することが同時に可能と
なる。
すること、即ちヒドロホルミル化反応時と同じイオン状
態として、エチレン性不飽和化合物を含有する媒体に触
媒を抽出することにより、その抽出物をそのまま一酸化
炭素と水素とヒドロホルミル化反応させることが可能と
なる。こうして、触媒のリサイクル使用が簡便に行うこ
とが可能となる。従って、エチレン性不飽和化合物から
ヒドロホルミル化反応により対応するアルデヒドを低い
製造コストで工業的に有利に製造することが可能とな
る。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
lの電磁撹拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセチ
ルアセトナートロジウム2.58mg(0.01mmo
l)、トリ(p−N,N−ジメチルアミノメチルフェニ
ル)ホスフィン433mg(1mmol)、アリルスル
ホン酸ナトリウム20g(0.139mol)及び水9
0gを空気に触れないように仕込み、オートクレーブ内
に炭酸ガスを10kg/cm2Gの圧力になるまで供給
し、均一な溶液とした。
炭素=1/1の混合ガスを連続的に供給し、全圧を60
kg/cm2Gにした。その圧力を保ちながら、反応混
合物を撹拌し、20分かけて内温を80℃にあげた。こ
の状態で5時間ヒドロホルミル化反応を行った。その結
果、ヒドロホルミル化物(4−スルホブタナールナトリ
ウム塩及び3−スルホ−2−メチルプロパナールナトリ
ウム塩の混合物)の収率は38%であった。
空気に触れないように還流装置の付いた内容1リットル
の三ッ口フラスコに圧送し、更にトルエン100gを空
気に触れないように加え、この三ッ口フラスコの内温を
90℃に保ちながら窒素ガスを1リットル/hrで流
し、炭酸ガスを遊離させながら2時間撹拌した。撹拌を
停止して反応混合物を2層に分離し、その下層の水性層
を抜き取った。
ルスルホン酸ナトリウム20g(0.139mol)及
び水90gを追加した。得られた混合液を空気に触れな
いようにしてオートクレーブ内に仕込み、オートクレー
ブ内を炭酸ガスで置換し、更に炭酸ガスで10kg/c
m2Gの圧力に保ちながら、20℃で1時間撹拌した。
撹拌を停止し、あらかじめ水素/一酸化炭素=1/1の
混合ガスで置換された内容1リットルの分液ロートに圧
送し、静置して2層に分離し、下層の水溶液を空気に触
れないようにオートクレーブに移し、第1回目と同じ反
応条件でヒドロホルミル化反応を行った。その結果、ヒ
ドロホルミル化物の収率は43%であった。
lの電磁撹拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセチ
ルアセトナートロジウム2.58mg(0.01mmo
l)、トリ(p−N,N−ジメチルアミノメチルフェニ
ル)ホスフィン1.08g(2.5mmol)及び1−
オクテン70gを空気に触れないようにして仕込み、オ
ートクレーブ内の圧力を水素/一酸化炭素=2/1の混
合ガスで20kg/cm2Gの圧力とした。その圧力を
保ちながら、15リットル/hrでオフガスを流し、撹
拌しながら20分かけて内温を90℃にあげた。この状
態で5時間ヒドロホルミル化反応を行った。原料である
1−オクテンの転換率は92%であり、ヒドロホルミル
化選択率は95%であった。また、生成アルデヒドの直
鎖率は80%であった。
炭素混合ガスを、その内圧が大気圧と同じになるまで放
出した。その後、オートクレーブに水200mlを空気
に触れないように仕込み、その中を炭酸ガスで置換し、
更に炭酸ガスで10kg/cm2Gの圧力に保ちなが
ら、25℃で3時間撹拌した。撹拌を停止した後、混合
液を分離槽に空気に触れないように移して2層に分離さ
せた。
リットルの三ッ口フラスコに空気に触れないように移
し、更に1−オクテン70gを追加した。この三ッ口フ
ラスコの内温を80℃に保ち、窒素ガスを2リットル/
hで流し、炭酸ガスを遊離させながら2時間撹拌した。
撹拌を停止して反応混合物を2層に分離させた。そし
て、空気に触れないように上層の触媒成分を含む1−オ
クテンをオートクレーブに移し、第1回目と同じ反応条
件でヒドロホルミル化反応を行った。その結果、原料の
1−オクテンの転換率は86%であり、ヒドロホルミル
化選択率は95%であった。また、生成アルデヒドの直
鎖率は80%であった。
lの電磁撹拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセチ
ルアセトナートロジウム1.935mg(0.0075
mmol)、トリ(p−N,N−ジメチルアミノメチル
フェニル)ホスフィン162.4mg(0.375mm
ol)及び7−オクテン−1−アール64g(10wt
%のn−オクタナールを含む)を空気に触れないように
仕込み、オートクレーブの圧力を水素/一酸化炭素=1
/1の混合ガスで90kg/cm2Gの圧力とした。そ
の圧力を保ちながら20分かけて内温を100℃にあげ
た。この状態で30分ヒドロホルミル化反応を行った。
その結果、原料の7−オクテン−1−アールの転換率は
79%であった。
炭素混合ガスを、その内圧が大気圧と同じになるまで放
出した。その後、オートクレーブに水100mlを空気
に触れないように仕込み、その中を炭酸ガスで置換し、
更に炭酸ガスで12kg/cm2Gの圧力に保ちなが
ら、20℃で3時間撹拌した。撹拌を停止した後、混合
液を水素/一酸化炭素雰囲気に保った分離槽に空気に触
れないように移し、遠心分離処理(10000G、10
分間)を施して2層に分離した。
リットルの三ッ口フラスコに空気に触れないように移
し、更に7−オクテン−1−アール64g(10wt%
のn−オクタナールを含む)を追加した。この三ッ口フ
ラスコの内温を90℃に保ち、窒素ガスを1リットル/
hrで流し、炭酸ガスを遊離させながら2時間撹拌し
た。撹拌を停止して反応混合物を2層に分離させた。そ
して、空気に触れないように上層の触媒成分を含む7−
オクテン−1−アールをオートクレーブに移し、第1回
目と同じ反応条件でヒドロホルミル化反応を行った。原
料の7−オクテン−1−アールの転換率は66%であっ
た。
lの電磁撹拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセチ
ルアセトナートロジウム1.548mg(0.006m
mol)、トリ(p−N,N−ジメチルアミノメチルフ
ェニル)ホスフィン260mg(0.6mmol)、7
−オクテン−1−アール102g(10wt%のn−オ
クタナールを含む)を空気に触れないように仕込み、オ
ートクレーブ内の圧力を水素/一酸化炭素=1/1の混
合ガスで30kg/cm2Gの圧力とした。その圧力を
保ち、撹拌しながら30分かけて内温を90℃にあげ
た。この状態で6時間ヒドロホルミル化反応を行った。
原料の7−オクテン−1−アールの転換率は96%であ
った。
炭素混合ガスを、その内圧が大気圧と同じになるまで放
出した。そして、水120mlを空気に触れないように
オートクレーブに仕込み、その中を炭酸ガスで置換し、
更に炭酸ガスで6kg/cm2Gの圧力に保ちながら、
30℃で2時間撹拌した。撹拌を停止した後、混合液を
水素/一酸化炭素雰囲気に保った分離槽に空気に触れな
いように移し、遠心分離処理(10000G、10分
間)を施して2層に分離させた。
リットルの三ッ口フラスコに空気に触れないように移
し、更に7−オクテン−1−アール102g(10wt
%のn−オクタナールを含む)を追加した。この三ッ口
フラスコの内温を100℃に保ち、窒素ガスを1リット
ル/hrで流し、炭酸ガスを遊離させながら1時間撹拌
した。撹拌を停止して反応混合物を2層に分離させた。
空気に触れないように上層の触媒成分を含む原料の7−
オクテン−1−アールをオートクレーブに移し、第1回
目と同じ反応条件でヒドロホルミル化反応を行った。原
料の7−オクテン−1−アールの転換率は81%であっ
た。
lの電磁撹拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセチ
ルアセトナートロジウム1.29mg(0.005mm
ol)、トリ(p−N,N−ジメチルアミノメチルフェ
ニル)ホスフィン43.3mg(0.1mmol)及び
7−オクテン−1−アール85g(10wt%のn−オ
クタナールを含む)を空気に触れないように仕込み、オ
ートクレーブ内の圧力を水素/一酸化炭素=1/1の混
合ガスで30kg/cm2Gの圧力とした。撹拌しなが
ら30分かけて内温を100℃にあげた。この状態で3
時間ヒドロホルミル化反応を行った。原料の7−オクテ
ン−1−アールの転換率は89%であった。
炭素混合ガスを、その内圧が大気圧と同じになるまで放
出した。その後、水50mlを空気に触れないようにオ
ートクレーブに仕込み、その中を炭酸ガスで置換し、更
に炭酸ガスで10kg/cm2Gの圧力に保ちながら、
40℃で5時間撹拌した。撹拌を停止した後、混合液を
水素/一酸化炭素雰囲気に保った分離槽に、空気に触れ
ないように移し、遠心分離処理(10000G、10分
間)を施し、2層に分離させた。
リットルの三ッ口フラスコに空気に触れないように移
し、更に7−オクテン−1−アール85g(10wt%
のn−オクタナールを含む)を追加した。この三ッ口フ
ラスコの内温を80℃に保ち、窒素ガスを1リットル/
hrで流し、炭酸ガスを遊離させながら1時間撹拌し
た。撹拌を停止して反応混合物を2層に分離させた。そ
して、空気に触れないようにして上層の触媒成分を含む
原料(7−オクテン−1−アール)をオートクレーブに
移し、第1回目と同じ反応条件でヒドロホルミル化反応
を行った。原料の7−オクテン−1−アールの転換率は
61%であった。
lの電磁撹拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセチ
ルアセトナートロジウム1.29mg(0.005mm
ol)、トリ(p−N,N−ジメチルアミノメチルフェ
ニル)ホスフィン1.08g(2.5mmol)及び
2,7−オクタジエノール85gを空気に触れないよう
に仕込み、オートクレーブ内の圧力を水素/一酸化炭素
=3/1の混合ガスで15kg/cm2Gの圧力とし
た。その圧力を保ちながら、15リットル/hrでオフ
ガスを流し、撹拌しながら20分かけて内温を85℃に
あげた。この状態で4.5時間ヒドロホルミル化反応を
行った。原料である2,7−オクタジエノールの転換率
は62%であり、9−ヒドロキシ−7−ノネン−1−ア
ールの収率は43%であった。
炭素混合ガスを、その内圧が大気圧と同じになるまで放
出した。その後、水100mlを空気に触れないように
オートクレーブに仕込み、その中を炭酸ガスで置換し、
更に炭酸ガスで15kg/cm2Gの圧力に保ちなが
ら、20℃で3時間撹拌した。撹拌を停止した後、混合
液を水素/一酸化炭素雰囲気に保った分離槽に空気に触
れないように移し、遠心分離処理(10000G、30
分間)を施し、2層に分離した。
リットルの三ッ口フラスコに空気に触れないように移
し、更に2,7−オクタジエノール85gを追加した。
この三ッ口フラスコの内温を80℃に保ち、窒素ガスを
1リットル/hrで流し、炭酸ガスを遊離させながら2
時間撹拌した。撹拌を停止して反応混合物を2層に分離
させた。そして、空気に触れないように上層の触媒成分
を含む原料の2,7−オクタジエノールをオートクレー
ブに移し、第1回目と同じ反応条件でヒドロホルミル化
反応を行った。原料の2,7−オクタジエノールの転換
率は58%で、9−ヒドロキシ−7−ノネン−1−アー
ルの収率は40%であった。
lの電磁撹拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセチ
ルアセトナートロジウム1.548mg(0.006m
mol)、トリ(p−N,N−ジメチルアミノメチルフ
ェニル)ホスフィン260mg(0.6mmol)及び
2,7−オクタジエノール102gを空気に触れないよ
うに仕込み、オートクレーブ内の圧力を水素/一酸化炭
素=3/1の混合ガスで30kg/cm2Gの圧力とし
た。その圧力を保ちながら、15リットル/hrでオフ
ガスを流し、撹拌しながら20分かけて内温を100℃
にあげた。この状態で4時間ヒドロホルミル化反応を行
った。原料の2,7−オクタジエノールの転換率は70
%であり、9−ヒドロキシ−7−ノネン−1−アールの
収率は44%であった。
炭素混合ガスを、その内圧が大気圧と同じになるまで放
出した。そして水60mlを空気に触れないようにオー
トクレーブに仕込み、その中を炭酸ガスで置換し、更
に、炭酸ガスで10kg/cm2Gの圧力に保ちなが
ら、内温を35℃に保ちながら1時間撹拌した。撹拌を
停止した後、混合液を水素/一酸化炭素雰囲気に保った
分離槽に空気に触れないように移し、遠心分離処理(1
0000G、30分間)を施して2層に分離させた。
リットルの三ッ口フラスコに空気に触れないように移
し、更に、2,7−オクタジエノール102gを追加し
た。この三ッ口フラスコの内温を90℃に保ち、ヘリウ
ムガスを1リットル/hrで流し、炭酸ガスを遊離させ
ながら1時間撹拌した。撹拌を停止して、反応混合物を
2層に分離した。そして、空気に触れないように上層の
触媒成分を含む原料の2,7−オクタジエノールをオー
トクレーブに移し、第1回目と同じ反応条件でヒドロホ
ルミル化反応を行った。原料の2,7−オクタジエノー
ルの転換率は65%であった。また、9−ヒドロキシ−
7−ノネン−1−アールの収率は41%であった。
lの電磁撹拌式オートクレーブに、ジカルボニルアセチ
ルアセトナートロジウム1.29mg(0.005mm
ol)、トリ(p−N,N−ジメチルアミノメチルフェ
ニル)ホスフィン43.3mg(0.1mmol)及び
スチレン91gを空気に触れないように仕込み、オート
クレーブ内の圧力を水素/一酸化炭素=1/1の混合ガ
スで90kg/cm2Gの圧力とした。その圧力を保
ち、撹拌しながら20分かけて内温を110℃にあげ
た。この状態で6時間ヒドロホルミル化反応を行った。
原料のスチレンの転換率は72%であり、ヒドロホルミ
ル化選択率は98%であった。また、生成アルデヒドの
直鎖率は20%であった。
炭素混合ガスを、その内圧が大気圧と同じになるまで放
出した。そして、水25mlとn−ヘキサン50mlと
を空気に触れないようにオートクレーブに仕込み、その
中を炭酸ガスで置換し、更に、炭酸ガスで6kg/cm
2Gの圧力に保ち、25℃で1時間撹拌した。撹拌を停
止した後、混合液を炭酸ガス雰囲気に保った分離槽に空
気に触れないように移し、2層に分離させた。
リットルの三ッ口フラスコに空気に触れないように移
し、更にスチレン91gを追加した。この三ッ口フラス
コの内温を90℃に保ち、窒素ガスを1リットル/hr
で流し、炭酸ガスを遊離させながら1時間撹拌した。撹
拌を停止して反応混合物を2層に分離させた。空気に触
れないように上層の触媒成分を含む原料のスチレンをオ
ートクレーブに移し、第1回目と同じ反応条件でヒドロ
ホルミル化反応を行った。原料のスチレンの転換率は5
5%であり、ヒドロホルミル化選択率は98%であっ
た。また、生成アルデヒドの直鎖率は20%であった。
lの電磁撹拌式オートクレーブにジカルボニルアセチル
アセトナートロジウム2.58mg(0.01mmo
l)、トリ(p−N,N−ジメチルアミノメチルフェニ
ル)ホスフィン217mg(0.5mmol)、2−ブ
テン−1,4−ジオール44g(0.5mol)及び水
59gを空気に触れないように仕込み、オートクレーブ
内に炭酸ガスを10kg/cm2Gの圧力になるまで供
給し、均一な溶液とした。
炭素=1/1の混合ガスを連続的に供給し、全圧を80
kg/cm2Gの圧力とした。その圧力を保ちながら、
30分かけて内温を60℃にあげた。この状態で10時
間ヒドロホルミル化反応を行った。その結果、ヒドロホ
ルミル化生成物として2−ホルミル−1,4−ブタンジ
オールが収率30%で得られた。
ちに冷却し、空気に触れないように還流装置の付いた内
容1リットルの三ッ口フラスコに圧送し、更に、トルエ
ン200mlと水100mlとを空気に触れないように
仕込み、窒素ガスを1リットル/hrで流しながらこの
三ッ口フラスコの内温を室温から90℃になるまで毎時
30℃の速度で昇温し、90℃になってから更に1時間
炭酸ガスを遊離させながら撹拌した。撹拌を停止して反
応混合物を2層に分離させ、下層の水溶液を抜き取っ
た。
ブテン−1,4−ジオール44g(0.5mol)及び
水59gを追加した。得られた混合液を空気に触れない
ようにオートクレーブ内に仕込み、オートクレーブ内を
炭酸ガスで置換し、更に、炭酸ガスで12kg/cm2
Gの圧力に保ちながら、25℃で2時間撹拌した。撹拌
を停止し、予め水素/一酸化炭素=1/1の混合ガスで
置換された内容1リットル分液ロートに圧送し、静置し
て2層に分離させた。下層の水溶液を空気に触れないよ
うにオートクレーブに移し、第1回目と同じ反応条件で
ヒドロホルミル化反応を行った。その結果、2−ホルミ
ル−1,4−ブタンジオールが収率24%で得られた。
lの電磁撹拌式オートクレーブにジカルボニルアセチル
アセトナートロジウム1.29mg(0.005mmo
l)、トリ(p−N,N−ジメチルアミノメチルフェニ
ル)ホスフィン217mg(0.5mmol)、2−ブ
テン−1,4−ジオール44g(0.5mol)及び水
59gを空気に触れないように仕込み、オートクレーブ
内に炭酸ガスを10kg/cm2Gの圧力になるまで供
給し、均一な溶液とした。
炭素=1/1の混合ガスを連続的に供給し、全圧を12
0kg/cm2Gの圧力にした。その圧力を保ち且つ撹
拌しながら30分かけて内温を60℃にあげた。この状
態で6時間ヒドロホルミル化反応を行った。その結果、
ヒドロホルミル化物として2−ホルミル−1,4−ブタ
ンジオールが収率10%で得られた。
ちに冷却し、空気に触れないように還流装置の付いた内
容1リットルの三ッ口フラスコに圧送し、更に、1−オ
クテン168gを空気に触れないように仕込み、窒素ガ
スを1リットル/hrで流しながらこの三ッ口フラスコ
の内温を室温から90℃になるまで毎時30℃の速度で
昇温し、90℃になってから更に1時間、炭酸ガスを遊
離させながら撹拌した。撹拌を停止して反応混合物を2
層に分離させ、下層の水溶液を抜き取った。
空気に触れないように、ガス導入口およびサンプリング
口を備えた内容500mlの電磁撹拌式オートクレーブ
に仕込み、その雰囲気を水素/一酸化炭素=1/1の混
合ガスで置換し、更に、120kg/cm2Gの圧力に
保ち、撹拌しながら20分かけて内温を110℃にあげ
た。この状態で4時間ヒドロホルミル化反応を行った。
原料の1−オクテンの転換率は91%であり、ヒドロホ
ルミル化選択率は98%であった。また、生成アルデヒ
ドの直鎖率は60%であった
物が水溶性であるか非水溶性であるかに関わらず、多量
の非水性極性溶媒を使用せずに工業的に十分な反応速度
でエチレン性不飽和化合物をヒドロホルミル化してアル
デヒドを製造でき、しかも容易に触媒を高収率で回収で
き、回収した触媒をリサイクル使用することができる。
Claims (9)
- 【請求項1】 エチレン性不飽和化合物を一酸化炭素と
水素と反応させて相当するアルデヒドに変換するヒドロ
ホルミル化反応において使用する、以下の(a)成分及
び(b)成分からなるヒドロホルミル化用触媒: (a)ロジウム化合物;及び(b)該ロジウム化合物へ
配位能を有する、第3級アミン残基と第3級リン残基と
をそれぞれ少なくとも一つ有する有機リン化合物を可逆
的にイオン化する方法であって、該触媒を水と炭酸ガス
とに接触させて反応させ、該有機リン化合物の第3級ア
ミン残基をアンモニウムカーボネートとすることにより
該触媒をイオン化することを特徴とするヒドロホルミル
化用触媒の可逆的イオン化方法。 - 【請求項2】 成分(b)の有機リン化合物が、式
(1)乃至(4)のいずれかの式で表される請求項1記
載のヒドロホルミル化用触媒の可逆的イオン化方法: 【化1】 {式(1)において、R1は炭素数1〜10の炭化水素
基であり、R2は水素原子、炭素数1〜5のアルキル
基、ニトロ基又はハロゲン原子であり、mは1、2又は
3であり、nは0又は1であり、xは0、1又は2であ
り、y及びzは独立的に0、1、2又は3であり、但
し、xとyとzとの和は3であり、そしてX1及びX2
は独立的に水素原子又は−NR3R4(ここで、R3及
びR4は独立的に炭素数1〜4のアルキル基である)で
あり、但し、yとzとが共に0ではない場合X1及びX
2は同時に水素原子ではなく、yが0の場合X2は−N
R3R4であり、zが0の場合X1は−NR3R4であ
る}; 【化2】 {式(2)において、R5及びR6は独立的に水素原
子、炭素数1〜5のアルキル基、ニトロ基又はハロゲン
原子であり、m及びnは式(1)で定義した通りであ
り、pは1、2又は3であり、qは0又は1であり、
a、b、c及びdは独立的に0、1又は2であり、但
し、aとbとcとdとの和は4であり、Zは2価の炭素
数1〜10の炭化水素基であり、そしてX3、X4、X
5及びX6は独立的に水素原子又は−NR3R4(ここ
で、R3及びR4は式(1)で定義した通りである)で
あり、但し、aとbとcとdとがともに1の場合X3、
X4、X5及びX6は同時に水素原子ではなく、aが0
の場合X4、X5及びX6の少なくとも一つは−NR3
R4であり、bが0の場合X3、X5及びX6の少なく
とも一つは−NR3R4であり、cが0の場合X3、X
4及びX6の少なくとも一つは−NR3R4であり、d
が0の場合X3、X4及びX5の少なくとも一つは−N
R3R4である}; 【化3】 {式(3)において、R7及びR9は独立的に水素原
子、炭素数1〜6のアルキル基又はフェニル基であり、
R8及びR10は独立的に水素原子、炭素数1〜6のア
ルキル基、ニトロ基又はハロゲン原子であり、r及びs
は独立的に0、1、2又は3であり、eは1、2又は3
であり、fは0、1又は2であり、但し、eとfとの和
は3であり、X7は−NR3R4(ここで、R3及びR
4は式(1)で定義した通りである)である};及び 【化4】 {式(4)において、R5、R6、m、n、p、q、
a、b、c、d、X3、X4、X5、X6及びZは式
(2)で定義した通りである}。 - 【請求項3】 成分(b)の有機リン化合物が、式
(5)〜(22) 【化5】 P[CH2N(C2H5)2]3 (5) (C4H9)2PCH2N(CH3)2 (6) (C4H9)2PCH2CH2N(CH3)2 (7) P[CH2CH2CH2N(CH3)2]3 (8) P[CH2CH2CH2N(C2H5)2]3 (9) P[CH2CH2N(t−C4H9)2]3 (10) (C8H17)P[CH2N(CH3)2]2 (11) (C6H13)2PCH2CH2CH2N(CH3)2 (12) (C6H5)2PCH2N(CH3)2 (13) (C6H5)2PCH2CH2N(CH3)2 (14) P[CH2CH2C6H4N(CH3)2]3 (15) P[C6H4N(CH3)2]3 (16) P[C6H4CH2N(CH3)2]3 (17) C6H5P[C6H4N(CH3)2]2 (18) C6H5P[C6H4CH2N(CH3)2]2 (19) C6H5P[CH2CH2CH2N(CH3)2]2 (20) (C6H5)2P[C6H4N(CH3)2] (21) (C6H5)2P[C6H4CH2N(i−C3H7)2] (22) のいずれかの式で表わされる請求項2記載のヒドロホル
ミル化用触媒の可逆的イオン化方法。 - 【請求項4】 ロジウム原子換算で成分(a)のロジウ
ム化合物1グラム原子に対して、リン原子換算で成分
(b)の有機リン化合物が1〜10000グラム原子で
配合される請求項1〜3のいずれかに記載のヒドロホル
ミル化用触媒の可逆的イオン化方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の方法に
より可逆的にイオン化されたヒドロホルミル化用触媒を
可逆的に非イオン化する方法であって、イオン化された
該触媒から炭酸ガスを遊離させることにより、イオン化
された該触媒を非イオン化することを特徴とするヒドロ
ホルミル化用触媒の可逆的非イオン化方法。 - 【請求項6】 ヒドロホルミル化用触媒の存在下で、非
水溶性エチレン性不飽和化合物を一酸化炭素と水素と反
応させてアルデヒドを製造するヒドロホルミル化方法に
おいて、非水溶性エチレン性不飽和化合物と、一酸化炭
素と水素とを反応させた後に非水溶性のヒドロホルミル
化生成物から触媒を分離するために、請求項1〜4のい
ずれかに記載の方法により反応混合物中の触媒をイオン
化し、次いで水性層に抽出し、更に水性層に含まれるイ
オン化した触媒を請求項5記載の方法により非イオン化
し、非イオン化した触媒を非水溶性有機媒体に抽出する
ことを特徴とするヒドロホルミル化方法。 - 【請求項7】 非水溶性有機媒体が、非水溶性エチレン
性不飽和化合物を含有し、この媒体に一酸化炭素と水素
とを導入して再度ヒドロホルミル化反応を行う請求項6
記載のヒドロホルミル化方法。 - 【請求項8】 イオン化したヒドロホルミル化用触媒の
存在下で、水溶性エチレン性不飽和化合物を一酸化炭素
と水素と反応させアルデヒドを製造するヒドロホルミル
化方法において、ヒドロホルミル化用触媒として請求項
1〜4のいずれかの方法によりイオン化した触媒を使用
し、かつ反応後に水溶性のヒドロホルミル化生成物から
触媒を分離するために、得られた反応混合物中のイオン
化されている触媒を請求項5記載の方法により非イオン
化し、その非イオン化した触媒を非水溶性有機媒体に抽
出することを特徴とするヒドロホルミル化方法。 - 【請求項9】 請求項8記載の方法により非イオン化し
た触媒を含有する非水溶性有機媒体に、水溶性エチレン
性不飽和化合物を含有する水と炭酸ガスとを接触させて
該触媒をイオン化して、このイオン化した触媒を水性層
に抽出し、当該抽出液に一酸化炭素と水素とを導入して
再度ヒドロホルミル化反応を行う請求項8記載のヒドロ
ホルミル化方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10082694A JP3629719B2 (ja) | 1993-05-07 | 1994-04-13 | ヒドロホルミル化用触媒の可逆的イオン化方法及び非イオン化方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-131376 | 1993-05-07 | ||
JP13137693 | 1993-05-07 | ||
JP10082694A JP3629719B2 (ja) | 1993-05-07 | 1994-04-13 | ヒドロホルミル化用触媒の可逆的イオン化方法及び非イオン化方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0716471A true JPH0716471A (ja) | 1995-01-20 |
JP3629719B2 JP3629719B2 (ja) | 2005-03-16 |
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ID=26441787
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP10082694A Expired - Fee Related JP3629719B2 (ja) | 1993-05-07 | 1994-04-13 | ヒドロホルミル化用触媒の可逆的イオン化方法及び非イオン化方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3629719B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5569510A (en) * | 1992-06-10 | 1996-10-29 | Sinco Engineering S.P.A. | Process for the production of polyester resins for fibers |
-
1994
- 1994-04-13 JP JP10082694A patent/JP3629719B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5569510A (en) * | 1992-06-10 | 1996-10-29 | Sinco Engineering S.P.A. | Process for the production of polyester resins for fibers |
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Publication number | Publication date |
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JP3629719B2 (ja) | 2005-03-16 |
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