JPH07164225A - 段付きドリル - Google Patents
段付きドリルInfo
- Publication number
- JPH07164225A JPH07164225A JP34347993A JP34347993A JPH07164225A JP H07164225 A JPH07164225 A JP H07164225A JP 34347993 A JP34347993 A JP 34347993A JP 34347993 A JP34347993 A JP 34347993A JP H07164225 A JPH07164225 A JP H07164225A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drill
- diameter part
- drilling
- small diameter
- groove
- Prior art date
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- Pending
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- Drilling Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】段付きドリルの切削性と切屑排出性を高めて、
該ドリルの析損防止を計ることを目的とするものであ
る。 【構成】ドリルの小径部の溝巾比を1から1.2とさ
せ、芯厚をドリル径の0.25から0.4倍に形成し、
かつマージン巾をドリル径の4%から7%巾に設定させ
るのと共に、ドリル溝のねじれ角を15度以下とさせた
ものである。
該ドリルの析損防止を計ることを目的とするものであ
る。 【構成】ドリルの小径部の溝巾比を1から1.2とさ
せ、芯厚をドリル径の0.25から0.4倍に形成し、
かつマージン巾をドリル径の4%から7%巾に設定させ
るのと共に、ドリル溝のねじれ角を15度以下とさせた
ものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非鉄金属や金属の段付
き穴を穿孔するドリルに関し、さらに詳細には該ドリル
の切屑排出性を高めて小径部と大径部との継ぎ目部分の
析損の防止をを計ったものである。
き穴を穿孔するドリルに関し、さらに詳細には該ドリル
の切屑排出性を高めて小径部と大径部との継ぎ目部分の
析損の防止をを計ったものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば「穴加工と穴加工用工具の
設計」(大河出版・刊行)の第50頁の第1・29図各
種ドリルの中に示されているようにサブランドドリルや
ステップドリルのような段付きドリルが用いられている
ことは周知である。
設計」(大河出版・刊行)の第50頁の第1・29図各
種ドリルの中に示されているようにサブランドドリルや
ステップドリルのような段付きドリルが用いられている
ことは周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようなドリルは、溝巾比および芯厚やマージン巾ある
いは切屑排出溝のねじれ角などが段付き穴の穿孔に不適
切で、切屑詰まりを起こしたり、剛性不足などで小径部
と大径部との継ぎ目部分に析損が多発していた。 −1−
たようなドリルは、溝巾比および芯厚やマージン巾ある
いは切屑排出溝のねじれ角などが段付き穴の穿孔に不適
切で、切屑詰まりを起こしたり、剛性不足などで小径部
と大径部との継ぎ目部分に析損が多発していた。 −1−
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するために為したもので、その手段は、ドリルの
小径部の溝巾比を1から1.2とさせ、芯厚をドリル径
の0.25から0.4倍に形成し、しかもマージン巾を
ドリル径の4%から7%巾に設定するのと共に、ドリル
溝のねじれ角を15度以下とさせたものである。
を解決するために為したもので、その手段は、ドリルの
小径部の溝巾比を1から1.2とさせ、芯厚をドリル径
の0.25から0.4倍に形成し、しかもマージン巾を
ドリル径の4%から7%巾に設定するのと共に、ドリル
溝のねじれ角を15度以下とさせたものである。
【0005】
【発明の作用】ドリル小径部の溝巾比を1から1.2と
させてので、該小径部での穿孔時において、切屑の排出
性が格段に向上する。なお、溝巾比が1を下回ると切屑
の排出性を阻害してドリルの析損を多発させるし、溝巾
比が1.2を越えるとドリルの剛性が低下してドリルの
寿命を減じさせるので好ましくない。
させてので、該小径部での穿孔時において、切屑の排出
性が格段に向上する。なお、溝巾比が1を下回ると切屑
の排出性を阻害してドリルの析損を多発させるし、溝巾
比が1.2を越えるとドリルの剛性が低下してドリルの
寿命を減じさせるので好ましくない。
【0006】また、ドリルの芯厚をドリル径の0.25
から0.4倍に設定したので、上記構成と相乗して穿孔
時のドリルの振れを防止して精度の高い穴加工を可能に
する。なお芯厚がドリル径に対して0.25を下回る
と、このドリルの剛性が低下して振れを大きなものにす
るし、芯厚の0.4倍をこえると切屑の排出性を阻害し
てドリルの寿命を短くさせる。
から0.4倍に設定したので、上記構成と相乗して穿孔
時のドリルの振れを防止して精度の高い穴加工を可能に
する。なお芯厚がドリル径に対して0.25を下回る
と、このドリルの剛性が低下して振れを大きなものにす
るし、芯厚の0.4倍をこえると切屑の排出性を阻害し
てドリルの寿命を短くさせる。
【0007】そして、マージン巾をドリル径の4%から
7%に設定したので、特に非鉄金属の穿孔に際し、精度
および加工性を大きく向上させるが、マージン巾がドリ
ル径の4%を下回ると加工穴の精度を低下させるし、こ
れが7%を越えると切削トルクを上昇させて効率のよい
加工性は期待できない。
7%に設定したので、特に非鉄金属の穿孔に際し、精度
および加工性を大きく向上させるが、マージン巾がドリ
ル径の4%を下回ると加工穴の精度を低下させるし、こ
れが7%を越えると切削トルクを上昇させて効率のよい
加工性は期待できない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付の図面を基に説
明する。
明する。
【図 1】は本発明になる段付きドリルの正面図、
【図 2】は
【図 1】の先端視図、
【図 3】は
【図 1】のA−A断面矢視図、
【図 4】は
【図 1 −2− 】のB−B断面矢視図である。図において、この段付き
ドリル1は、小径部11と大径部12と中間部100と
からなり切刃10a・10bを有する該小径部は、親溝
12a・12bの溝巾比(A/B)を1から1.2とさ
せて切屑の排出性を高めるのと同時に、シンニング13
a・13bの巾Sをドリル径Dの0.025から0.0
65倍とさせて初期切削時の食い付き性を高めるように
し、かつマージン巾をドリル径Dの4%から7%の範囲
内で形成させ、しかも芯厚Wをドリル径Dの0.25か
ら0.4倍にして切削抵抗を低減させるのと同時に、ド
リルの剛性を高めるようにしてある。
ドリル1は、小径部11と大径部12と中間部100と
からなり切刃10a・10bを有する該小径部は、親溝
12a・12bの溝巾比(A/B)を1から1.2とさ
せて切屑の排出性を高めるのと同時に、シンニング13
a・13bの巾Sをドリル径Dの0.025から0.0
65倍とさせて初期切削時の食い付き性を高めるように
し、かつマージン巾をドリル径Dの4%から7%の範囲
内で形成させ、しかも芯厚Wをドリル径Dの0.25か
ら0.4倍にして切削抵抗を低減させるのと同時に、ド
リルの剛性を高めるようにしてある。
【0009】前記した大径部12は、親溝12a・12
bと子溝12c・12dの複合溝が形成されてあって、
端部には小径部切刃10a・10bと大径部切刃10e
・10fを設け、外周側には前記小径部のマージン14
a・14bと同様に大径部マージン14c・14dがド
リル径Dbの4%から7%の範囲内で形成形成されてあ
り、大径部切刃10e・10fの後方側には欠落部15
a・15bを形成し、ポケットを大きくして冷却油の供
給ならびに切屑の排出性を容易にして切削性を高めるよ
うにしてある。
bと子溝12c・12dの複合溝が形成されてあって、
端部には小径部切刃10a・10bと大径部切刃10e
・10fを設け、外周側には前記小径部のマージン14
a・14bと同様に大径部マージン14c・14dがド
リル径Dbの4%から7%の範囲内で形成形成されてあ
り、大径部切刃10e・10fの後方側には欠落部15
a・15bを形成し、ポケットを大きくして冷却油の供
給ならびに切屑の排出性を容易にして切削性を高めるよ
うにしてある。
【0010】また、小径部11と大径部12との間に位
置させる中間部100には、被削材のテーパー状の加工
穴に合わせて形成する中間部切刃10c・10dが設け
られてあり、外周側には中間部マージン14e・14f
が形成されている。この中間部マージン14e・14f
の巾も前記した小径部ならびに大径部のマージン14a
・14b・14c・14dと同様に、中間部径Daの4
%から7%の範囲内で形成させるもので、この形成を容
易にするために中間部の外周には溝16a・16bが設
けられている。
置させる中間部100には、被削材のテーパー状の加工
穴に合わせて形成する中間部切刃10c・10dが設け
られてあり、外周側には中間部マージン14e・14f
が形成されている。この中間部マージン14e・14f
の巾も前記した小径部ならびに大径部のマージン14a
・14b・14c・14dと同様に、中間部径Daの4
%から7%の範囲内で形成させるもので、この形成を容
易にするために中間部の外周には溝16a・16bが設
けられている。
【0011】そしてドリル外周の逃げ面17a・17b
は円弧状に形成するのと共に、前記した親溝12a・1
2bと子溝12c・12dのねじれ角度を15度から該
ドリルの軸線に沿った直線状溝とさせて用いるとドリル
の析損を極端に少なくするものである。
は円弧状に形成するのと共に、前記した親溝12a・1
2bと子溝12c・12dのねじれ角度を15度から該
ドリルの軸線に沿った直線状溝とさせて用いるとドリル
の析損を極端に少なくするものである。
【0012】 −3−
【発明の効果】本発明は、以上に述べた構成と作用とに
よって、特にアルミニウムまたはアルミニウム合金の穿
孔において、その送り速度が260mm/min 以上が可能
となって、従来比約2倍に穿孔性を高めたのと、安定し
た穿孔が保たれドリルの析損が極端に少なくなったの
と、被削材の加工穴精度が大きく向上し、切屑がドリル
に巻き付かなくなった結果、無人運転が可能となったも
のである。
よって、特にアルミニウムまたはアルミニウム合金の穿
孔において、その送り速度が260mm/min 以上が可能
となって、従来比約2倍に穿孔性を高めたのと、安定し
た穿孔が保たれドリルの析損が極端に少なくなったの
と、被削材の加工穴精度が大きく向上し、切屑がドリル
に巻き付かなくなった結果、無人運転が可能となったも
のである。
【図 1】は本発明になる段付きドリルの正面図、
【図 2】は
【図 1】の先端視図、
【図 3】は
【図 1】のA−A断面矢視図、
【図 4】は
【図 1】のB−B断面矢視図、
【図 5】は
【図 4】のC−C断面矢視図である。
1.段付きドリル 10a・10b.小径部切刃 10c・10d.中間部切刃 10e・10f.大径部切刃 11.小径部 12.大径部 12a・12b.親溝 12c・12d.子溝 13a・13b.シンニング 14a・14b.小径部マージン 14c・14d.大径部マージン 14e・14f.中間部マージン 15a・15b.欠落部 16a・16b.溝 −4−
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
Claims (1)
- 【請求項1】段付き穴を穿孔させるドリルにおいて、該
ドリルの小径部の溝巾比を1から1.2とさせ、芯厚を
ドリル径の0.25から0.4倍に設定し、しかもマー
ジン巾をドリル径の4%から7%巾に形成させるのと共
に、ドリル溝のねじれ角を15度以下とさせたことを特
徴とする段付きドリル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34347993A JPH07164225A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 段付きドリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34347993A JPH07164225A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 段付きドリル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07164225A true JPH07164225A (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=18361843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34347993A Pending JPH07164225A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 段付きドリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07164225A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997029876A2 (en) * | 1996-02-16 | 1997-08-21 | Bitmoore, An Oregon General Partnership | High precision cutting tools |
US7988389B2 (en) * | 2004-05-27 | 2011-08-02 | Horst Miebach Gmbh | Twist drill |
JP2017047486A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | マコトロイ工業株式会社 | ドリル及び被穿孔品の製造方法 |
WO2021005946A1 (ja) * | 2019-07-09 | 2021-01-14 | 京セラ株式会社 | 回転工具及び切削加工物の製造方法 |
CN113365958A (zh) * | 2019-04-23 | 2021-09-07 | 日本电气硝子株式会社 | 玻璃板的制造方法、玻璃板以及玻璃板集合体 |
JPWO2021245840A1 (ja) * | 2020-06-03 | 2021-12-09 |
-
1993
- 1993-12-15 JP JP34347993A patent/JPH07164225A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997029876A2 (en) * | 1996-02-16 | 1997-08-21 | Bitmoore, An Oregon General Partnership | High precision cutting tools |
WO1997029876A3 (en) * | 1996-02-16 | 1998-04-30 | Bitmoore An Oregon General Par | High precision cutting tools |
US5823720A (en) * | 1996-02-16 | 1998-10-20 | Bitmoore | High precision cutting tools |
CN1065794C (zh) * | 1996-02-16 | 2001-05-16 | 比特穆尔,俄勒冈-普通合伙 | 高精度刀具 |
US6315505B1 (en) | 1996-02-16 | 2001-11-13 | Bittmore | Minimum heat-generating work piece cutting tool |
US7988389B2 (en) * | 2004-05-27 | 2011-08-02 | Horst Miebach Gmbh | Twist drill |
JP2017047486A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | マコトロイ工業株式会社 | ドリル及び被穿孔品の製造方法 |
CN113365958A (zh) * | 2019-04-23 | 2021-09-07 | 日本电气硝子株式会社 | 玻璃板的制造方法、玻璃板以及玻璃板集合体 |
WO2021005946A1 (ja) * | 2019-07-09 | 2021-01-14 | 京セラ株式会社 | 回転工具及び切削加工物の製造方法 |
JPWO2021005946A1 (ja) * | 2019-07-09 | 2021-01-14 | ||
JPWO2021245840A1 (ja) * | 2020-06-03 | 2021-12-09 |
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