JP2981055B2 - バニシングドリル - Google Patents
バニシングドリルInfo
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- drill
- cutting edge
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- cutting
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Classifications
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23B—TURNING; BORING
- B23B51/00—Tools for drilling machines
- B23B51/02—Twist drills
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D—PLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D77/00—Reaming tools
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23B—TURNING; BORING
- B23B51/00—Tools for drilling machines
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23B—TURNING; BORING
- B23B2251/00—Details of tools for drilling machines
- B23B2251/20—Number of cutting edges
- B23B2251/207—Six cutting edges
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T408/00—Cutting by use of rotating axially moving tool
- Y10T408/89—Tool or Tool with support
- Y10T408/905—Having stepped cutting edges
- Y10T408/906—Axially spaced
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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- Y10T408/00—Cutting by use of rotating axially moving tool
- Y10T408/89—Tool or Tool with support
- Y10T408/909—Having peripherally spaced cutting edges
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ドリルとリーマの機能
を併用するバニシングドリルに関する。
を併用するバニシングドリルに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、鋳鉄等の工作物の穴開け加工
に用いられるドリルとして、一本の工具にドリル加工用
の切刃とリーマ加工用の切刃とをもつバニシングドリル
が知られる。この種のドリルは、工作時、超硬合金から
なるドリル刃により下穴を形成し、この下穴の内壁面を
ドリル刃よりわずかに外径の大きなリーマ刃で削る。こ
のため、仕上穴の内壁面が比較的滑らかなものになる。
ドリル肩部に形成されるリーマ刃は、ドリル先端から後
端に向うにしたがい径外方向に傾斜するように形成され
る。リーマ刃の切刃角は、一般に、３５〜４５°程度で
ある。
に用いられるドリルとして、一本の工具にドリル加工用
の切刃とリーマ加工用の切刃とをもつバニシングドリル
が知られる。この種のドリルは、工作時、超硬合金から
なるドリル刃により下穴を形成し、この下穴の内壁面を
ドリル刃よりわずかに外径の大きなリーマ刃で削る。こ
のため、仕上穴の内壁面が比較的滑らかなものになる。
ドリル肩部に形成されるリーマ刃は、ドリル先端から後
端に向うにしたがい径外方向に傾斜するように形成され
る。リーマ刃の切刃角は、一般に、３５〜４５°程度で
ある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のバニシングドリルによると、均一な寸法をも
つ複数の穴を形成する場合、ドリルの求心性が不充分で
あるため、穴径、表面粗さ、真円度等にバラツキが生じ
やすい。特に、送り速度が比較的高速であると、仕上穴
の精度が低下しやすいという問題がある。
うな従来のバニシングドリルによると、均一な寸法をも
つ複数の穴を形成する場合、ドリルの求心性が不充分で
あるため、穴径、表面粗さ、真円度等にバラツキが生じ
やすい。特に、送り速度が比較的高速であると、仕上穴
の精度が低下しやすいという問題がある。
【０００４】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、求心性および切削安定性を良好に
し、仕上穴の精度を大幅に高めるようにしたバニシング
ドリルを提供することを目的とする。
めになされたもので、求心性および切削安定性を良好に
し、仕上穴の精度を大幅に高めるようにしたバニシング
ドリルを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明によるバニシングドリルは、シャンクに連なる
ドリルボディと、このドリルボディの先端部に形成さ
れ、先端中心から径外方向に行くに従い後方側に第１の
切刃角をもって傾斜する一対の第１の切刃と、前記ドリ
ルボディの先端部に形成され、ドリル軸線を含みかつ前
記第１の切刃を含む平面に交差する平面内に設けられ、
前記第１の切刃の最大外径より大きい最大外径をもち、
前記ドリルボディの先端から後端側に行くに従い径外方
向に第２の切刃角θをもって傾斜する一対の第２の切刃
とを備え、前記第２の切刃は、ドリルの送り速度に応じ
て前記第１の切刃に対するドリル軸方向の位置がズラし
て配置される一対の第１および第２リーマ刃を有し、前
記第２の切刃角θを前記ドリル軸線に対し５°≦θ≦３
０°の範囲に設定したことを特徴とする。
の本発明によるバニシングドリルは、シャンクに連なる
ドリルボディと、このドリルボディの先端部に形成さ
れ、先端中心から径外方向に行くに従い後方側に第１の
切刃角をもって傾斜する一対の第１の切刃と、前記ドリ
ルボディの先端部に形成され、ドリル軸線を含みかつ前
記第１の切刃を含む平面に交差する平面内に設けられ、
前記第１の切刃の最大外径より大きい最大外径をもち、
前記ドリルボディの先端から後端側に行くに従い径外方
向に第２の切刃角θをもって傾斜する一対の第２の切刃
とを備え、前記第２の切刃は、ドリルの送り速度に応じ
て前記第１の切刃に対するドリル軸方向の位置がズラし
て配置される一対の第１および第２リーマ刃を有し、前
記第２の切刃角θを前記ドリル軸線に対し５°≦θ≦３
０°の範囲に設定したことを特徴とする。
【０００６】
【作用】本発明のバニシングドリルによると、第１の切
刃によってあけられた下穴の内壁面を第２の切刃によっ
てさらに滑らかな内壁面に仕上げる。この場合、第２の
切刃の切刃角がドリル先端から後端側に向うに従い径外
方向に比較的緩やかに傾斜するように形成されるため、
穴開け時の求心性が向上し、下穴の穴径拡大代が精確に
低減される。
刃によってあけられた下穴の内壁面を第２の切刃によっ
てさらに滑らかな内壁面に仕上げる。この場合、第２の
切刃の切刃角がドリル先端から後端側に向うに従い径外
方向に比較的緩やかに傾斜するように形成されるため、
穴開け時の求心性が向上し、下穴の穴径拡大代が精確に
低減される。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の第１実施例によるバニシングドリルを図
１〜図５に示す。図２に示すように、鋳鉄等の工作物の
穴開けに用いられるバニシングドリル１は、工具鋼等か
らなる円柱状のシャンク１１の軸方向に超硬合金からな
るドリルボディ１２が連結される。図３に示すように、
ドリルボディ１２のシャンク１１側の端部１２ａはＶ形
にカットされ、シャンク１１の接続部１１ｂの溝１１ａ
にろう付け固定されている。接続部１１ｂは、小径部１
１ｃを介して基部１１ｄおよび舌部１１ｅに連なってい
る。
する。本発明の第１実施例によるバニシングドリルを図
１〜図５に示す。図２に示すように、鋳鉄等の工作物の
穴開けに用いられるバニシングドリル１は、工具鋼等か
らなる円柱状のシャンク１１の軸方向に超硬合金からな
るドリルボディ１２が連結される。図３に示すように、
ドリルボディ１２のシャンク１１側の端部１２ａはＶ形
にカットされ、シャンク１１の接続部１１ｂの溝１１ａ
にろう付け固定されている。接続部１１ｂは、小径部１
１ｃを介して基部１１ｄおよび舌部１１ｅに連なってい
る。
【０００８】図２および図４に示すように、ドリルボデ
ィ１２は、軸方向に延びてシャンク１１に連なる一対の
第１ランド２と、この第１ランド２に対し図４矢印Ａに
示すドリル回転方向の後方側にほぼ４５°ズレた位置に
形成される一対の第２ランド３と、第２ランド３からさ
らにドリル回転方向の後方側にほぼ４５°ズレた位置に
形成される一対の第３ランド４とを有する。第１ランド
２、第２ランド３および第３ランド４の間に形成される
逃し溝５、６、７は、ドリルボディ１２の前端から端部
１２ａまでドリル軸方向に延びている。穴開け時、工作
物の切削屑は、逃し溝５、６、７を通って穴外部に排出
される。
ィ１２は、軸方向に延びてシャンク１１に連なる一対の
第１ランド２と、この第１ランド２に対し図４矢印Ａに
示すドリル回転方向の後方側にほぼ４５°ズレた位置に
形成される一対の第２ランド３と、第２ランド３からさ
らにドリル回転方向の後方側にほぼ４５°ズレた位置に
形成される一対の第３ランド４とを有する。第１ランド
２、第２ランド３および第３ランド４の間に形成される
逃し溝５、６、７は、ドリルボディ１２の前端から端部
１２ａまでドリル軸方向に延びている。穴開け時、工作
物の切削屑は、逃し溝５、６、７を通って穴外部に排出
される。
【０００９】ドリルボディ１２の先端部には、第１ラン
ド２、第２ランド３および第３ランド４よりもそれぞれ
外径の小さい第１小径部８、第２小径部９および第３小
径部１０が段部１５、１６、１７から先端側に設けられ
る。第２小径部９と第３小径部１０は、同径であり、第
１小径部８は第２小径部および第３小径部よりもわずか
に大きな外径をもつ。また、段部１５は、段部１６、１
７よりも軸方向先端側に形成され、ドリル回転方向の前
方側に図１に示す面取り刃１５ａを有する。
ド２、第２ランド３および第３ランド４よりもそれぞれ
外径の小さい第１小径部８、第２小径部９および第３小
径部１０が段部１５、１６、１７から先端側に設けられ
る。第２小径部９と第３小径部１０は、同径であり、第
１小径部８は第２小径部および第３小径部よりもわずか
に大きな外径をもつ。また、段部１５は、段部１６、１
７よりも軸方向先端側に形成され、ドリル回転方向の前
方側に図１に示す面取り刃１５ａを有する。
【００１０】そして、図１に示すように、第１小径部
８、第２小径部９および第３小径部１０の先端にそれぞ
れドリル先端側から後端側に行くに従い径外方向に傾斜
するドリル刃１８ａ、１８ｂ、第１リーマ刃１９ａ、１
９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂが形成されてい
る。図５に示すように、ドリル刃１８ａ、１８ｂは、切
削時のくい付き性を良好にするためドリル軸線Ｘに対し
所定の切刃角α1 をもつ。切刃角α1 は、例えば６０°
〜９０°程度に設定される。また、第１リーマ刃１９
ａ、１９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂは、求心
性を良好にするようにドリル軸線Ｘに対し所定の切刃角
β1 および切刃角γ1 をもつ。切刃角β1 および切刃角
γは、例えば５〜３０°程度に設定される。望ましく
は、切刃角β1 および切刃角γ1 を等しい角度に設定
し、例えば２０°程度とする。
８、第２小径部９および第３小径部１０の先端にそれぞ
れドリル先端側から後端側に行くに従い径外方向に傾斜
するドリル刃１８ａ、１８ｂ、第１リーマ刃１９ａ、１
９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂが形成されてい
る。図５に示すように、ドリル刃１８ａ、１８ｂは、切
削時のくい付き性を良好にするためドリル軸線Ｘに対し
所定の切刃角α1 をもつ。切刃角α1 は、例えば６０°
〜９０°程度に設定される。また、第１リーマ刃１９
ａ、１９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂは、求心
性を良好にするようにドリル軸線Ｘに対し所定の切刃角
β1 および切刃角γ1 をもつ。切刃角β1 および切刃角
γは、例えば５〜３０°程度に設定される。望ましく
は、切刃角β1 および切刃角γ1 を等しい角度に設定
し、例えば２０°程度とする。
【００１１】ここで、切刃角β1 および切刃角γ1 を５
°以上としたのは、この値未満であると、切刃の長さが
大になりやすく、比較的浅い穴を工作物に形成するとき
に穴深さが限定されやすいためである。また、３０°以
下としたのは、この値を超えると、切刃の一定長さ当り
の負担が大きくなり穴開け時の求心性が低下しやすいた
めである。
°以上としたのは、この値未満であると、切刃の長さが
大になりやすく、比較的浅い穴を工作物に形成するとき
に穴深さが限定されやすいためである。また、３０°以
下としたのは、この値を超えると、切刃の一定長さ当り
の負担が大きくなり穴開け時の求心性が低下しやすいた
めである。
【００１２】ドリル刃１８ａ、１８ｂ、第１リーマ刃１
９ａ、１９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂのドリ
ル軸線Ｘからの半径外向距離の関係については、図５に
示すように、第１リーマ刃１９ａ、１９ｂおよび第２リ
ーマ刃２０ａ、２０ｂの最外端がドリル刃１８ａ、１８
ｂの径方向最外端よりも距離δ1 だけ径外方向に延びる
ように配置される。これにより、第１リーマ刃１９ａ、
１９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂのリーマ加工
が可能となり、穴径、表面粗さ、真円度等が比較的精密
に仕上がる。
９ａ、１９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂのドリ
ル軸線Ｘからの半径外向距離の関係については、図５に
示すように、第１リーマ刃１９ａ、１９ｂおよび第２リ
ーマ刃２０ａ、２０ｂの最外端がドリル刃１８ａ、１８
ｂの径方向最外端よりも距離δ1 だけ径外方向に延びる
ように配置される。これにより、第１リーマ刃１９ａ、
１９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂのリーマ加工
が可能となり、穴径、表面粗さ、真円度等が比較的精密
に仕上がる。
【００１３】また、第１リーマ刃１９ａ、１９ｂおよび
第２リーマ刃２０ａ、２０ｂは、切削安定性を高めるた
めにドリルの送り速度に応じてドリル刃１８ａ、１８ｂ
に対する位置をドリル軸方向にズラす。この場合、第１
リーマ刃１９ａ、１９ｂよりも第２リーマ刃２０ａ、２
０ｂの方がドリル刃１８ａ、１８ｂに距離εだけ近い位
置に配置されている。これにより、第１リーマ刃１９
ａ、１９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂの切削時
の負担が比較的均等になるため、ドリル寿命が長くな
る。
第２リーマ刃２０ａ、２０ｂは、切削安定性を高めるた
めにドリルの送り速度に応じてドリル刃１８ａ、１８ｂ
に対する位置をドリル軸方向にズラす。この場合、第１
リーマ刃１９ａ、１９ｂよりも第２リーマ刃２０ａ、２
０ｂの方がドリル刃１８ａ、１８ｂに距離εだけ近い位
置に配置されている。これにより、第１リーマ刃１９
ａ、１９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂの切削時
の負担が比較的均等になるため、ドリル寿命が長くな
る。
【００１４】図１に示すように、ドリル刃１８ａ、１８
ｂの回転方向の後方側には、径外方向にいくにしたがい
シャンク１１に近付く方向に傾斜する第１斜面４３およ
び第２斜面４４が形成される。ドリル刃１８ａ、１８ｂ
の先端中心寄りからシャンク１１側に逃げる刃元には、
第１逃し面４８が形成され、この第１逃し面４８のシャ
ンク１１側に延びる方向には、フルート面４９が形成さ
れている。
ｂの回転方向の後方側には、径外方向にいくにしたがい
シャンク１１に近付く方向に傾斜する第１斜面４３およ
び第２斜面４４が形成される。ドリル刃１８ａ、１８ｂ
の先端中心寄りからシャンク１１側に逃げる刃元には、
第１逃し面４８が形成され、この第１逃し面４８のシャ
ンク１１側に延びる方向には、フルート面４９が形成さ
れている。
【００１５】ドリル刃１８ａ、１８ｂ、第１リーマ刃１
９ａ、１９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂの外周
端は、第１小径部８、第２小径部９および第３小径部１
０の円弧面４５、４６、４７に連なっている。円弧面４
６と円弧面４７は同径である。また、円弧面４５、４
６、４７のドリル回転方向後方側には、円弧面４５、４
６、４７の円弧長さを一定にするように第２逃し面４
０、第３逃し面４１および第４逃し面４２が形成され
る。
９ａ、１９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂの外周
端は、第１小径部８、第２小径部９および第３小径部１
０の円弧面４５、４６、４７に連なっている。円弧面４
６と円弧面４７は同径である。また、円弧面４５、４
６、４７のドリル回転方向後方側には、円弧面４５、４
６、４７の円弧長さを一定にするように第２逃し面４
０、第３逃し面４１および第４逃し面４２が形成され
る。
【００１６】このように構成したバニシングドリル１を
図１に示す矢印Ａの方向に回転すると、まず、ドリル刃
１８ａ、１８ｂによって工作物が削り取られ下穴があけ
られる。次いで、この下穴の内壁面が第１リーマ刃１９
ａ、１９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂによって
精確に削り取られ、滑らかな内壁面をもつ仕上穴が形成
される。
図１に示す矢印Ａの方向に回転すると、まず、ドリル刃
１８ａ、１８ｂによって工作物が削り取られ下穴があけ
られる。次いで、この下穴の内壁面が第１リーマ刃１９
ａ、１９ｂおよび第２リーマ刃２０ａ、２０ｂによって
精確に削り取られ、滑らかな内壁面をもつ仕上穴が形成
される。
【００１７】前記バニシングドリル１によると、ドリル
刃１８ａ、１８ｂ、第１リーマ刃１９ａ、１９ｂおよび
第２リーマ刃２０ａ、２０ｂの回転軸がズレにくく、切
削安定性が高められる。このため、仕上穴の穴径拡大代
が低減しかつ穴径のバラツキが小さくなるので、仕上穴
の精度が大幅に向上する。本発明の第２実施例を図６〜
８に示す。
刃１８ａ、１８ｂ、第１リーマ刃１９ａ、１９ｂおよび
第２リーマ刃２０ａ、２０ｂの回転軸がズレにくく、切
削安定性が高められる。このため、仕上穴の穴径拡大代
が低減しかつ穴径のバラツキが小さくなるので、仕上穴
の精度が大幅に向上する。本発明の第２実施例を図６〜
８に示す。
【００１８】第２実施例によるバニシングドリル５０
は、第１ランド５２および第２ランド５３の段部６１、
６２の先端側に延びる第１小径部５４および第２小径部
５５の先端にドリル刃５６ａ、５６ｂおよびリーマ刃５
７ａ、５７ｂが形成される。周方向にほぼ９０°ズレた
位置に形成される第１小径部５４および第２小径部５５
の間には、逃し溝５８、５９が軸方向に延びている。図
６に示すように、ドリル刃５６ａ、５６ｂおよびリーマ
刃５７ａ、５７ｂの外周端は、円弧面６５、６６に連な
っている。円弧面６５、６６のドリル回転方向後方側に
は、逃し面６７、６８が形成される。
は、第１ランド５２および第２ランド５３の段部６１、
６２の先端側に延びる第１小径部５４および第２小径部
５５の先端にドリル刃５６ａ、５６ｂおよびリーマ刃５
７ａ、５７ｂが形成される。周方向にほぼ９０°ズレた
位置に形成される第１小径部５４および第２小径部５５
の間には、逃し溝５８、５９が軸方向に延びている。図
６に示すように、ドリル刃５６ａ、５６ｂおよびリーマ
刃５７ａ、５７ｂの外周端は、円弧面６５、６６に連な
っている。円弧面６５、６６のドリル回転方向後方側に
は、逃し面６７、６８が形成される。
【００１９】図８に示すように、ドリル刃５６ａ、５６
ｂは、それぞれ切刃角α2 および切刃角α3 をもつダブ
ルアングル型のものである。切刃角α2 よりも切刃角α
3 の方が鋭角に設定されるため、ドリル刃５６ａ、５６
ｂの肩部６０ａ、６０ｂの強度が高められる。リーマ刃
５７ａ、５７ｂは、切刃の最外端が距離δ2 だけドリル
刃５６ａ、５６ｂの最外端よりも径外側位置に延びるよ
うに形成される。そして、リーマ刃５７ａ、５７ｂの切
刃角β2 は、ほぼ２０°に設定されている。なお、その
他の構成部分については実質的に第１実施例と同様であ
るので、第１実施例と同一の構成部分については同一符
号を付し、説明を省略する。
ｂは、それぞれ切刃角α2 および切刃角α3 をもつダブ
ルアングル型のものである。切刃角α2 よりも切刃角α
3 の方が鋭角に設定されるため、ドリル刃５６ａ、５６
ｂの肩部６０ａ、６０ｂの強度が高められる。リーマ刃
５７ａ、５７ｂは、切刃の最外端が距離δ2 だけドリル
刃５６ａ、５６ｂの最外端よりも径外側位置に延びるよ
うに形成される。そして、リーマ刃５７ａ、５７ｂの切
刃角β2 は、ほぼ２０°に設定されている。なお、その
他の構成部分については実質的に第１実施例と同様であ
るので、第１実施例と同一の構成部分については同一符
号を付し、説明を省略する。
【００２０】前記第２実施例によると、穴開け時、ドリ
ル刃５６ａ、５６ｂによって形成される下穴をリーマ刃
５７ａ、５７ｂによって仕上げる。このとき、リーマ刃
５７ａ、５７ｂの切刃角β2 が比較的小さいことから、
ドリルの求心性が向上し、仕上穴の寸法のバラツキが低
減する。次に、前記第１実施例および第２実施例につい
て、仕上穴の穴径、表面粗さおよび真円度を調査した結
果を図９〜図１９に示す。図９〜図１９に示すデータの
切削条件は、次に示すとおりである。
ル刃５６ａ、５６ｂによって形成される下穴をリーマ刃
５７ａ、５７ｂによって仕上げる。このとき、リーマ刃
５７ａ、５７ｂの切刃角β2 が比較的小さいことから、
ドリルの求心性が向上し、仕上穴の寸法のバラツキが低
減する。次に、前記第１実施例および第２実施例につい
て、仕上穴の穴径、表面粗さおよび真円度を調査した結
果を図９〜図１９に示す。図９〜図１９に示すデータの
切削条件は、次に示すとおりである。
【００２１】 ツール径：１５ｍｍ 回転数 ：６３７ｒｐｍ 送り速度：０．１５ｍｍ／ｒｅｖ 切削速度：３０ｍ／ｍｉｎ なお、図９〜図１９中、「全開」は、穴開け時に水溶用
性切削油を充分に供給したもので、「ミスト」は、比較
的少量の水溶性切削油を噴霧したものである。
性切削油を充分に供給したもので、「ミスト」は、比較
的少量の水溶性切削油を噴霧したものである。
【００２２】図９〜図１２に示すように、仕上穴の穴径
については、バラツキが比較的少なく、特に切削油を充
分に用いた場合には、各仕上穴の穴径の差は、２μｍ以
下であった。また、図１３〜図１５に示すように、穴の
表面粗さ真円度については、比較的バラツキの少ない優
れた結果が得られた。
については、バラツキが比較的少なく、特に切削油を充
分に用いた場合には、各仕上穴の穴径の差は、２μｍ以
下であった。また、図１３〜図１５に示すように、穴の
表面粗さ真円度については、比較的バラツキの少ない優
れた結果が得られた。
【００２３】さらに、図１７〜図１９に示すように、真
円度についても、比較的バラツキの少ない優れた結果が
得られた。
円度についても、比較的バラツキの少ない優れた結果が
得られた。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバニシン
グドリルによれば、ドリル先端から後端側に行くに従い
リーマ刃の切刃角を比較的緩やかに傾斜するようにした
ため、、求心性および切削安定性が大幅に向上し、バラ
ツキの少ない高精度の穴を短時間であけることができる
という効果がある。
グドリルによれば、ドリル先端から後端側に行くに従い
リーマ刃の切刃角を比較的緩やかに傾斜するようにした
ため、、求心性および切削安定性が大幅に向上し、バラ
ツキの少ない高精度の穴を短時間であけることができる
という効果がある。
【図１】本発明の第１実施例によるバニシングドリルを
示す正面図である。
示す正面図である。
【図２】本発明の第１実施例によるバニシングドリルを
示す側面図である。
示す側面図である。
【図３】図２に示すバニシングドリルの矢印Ｂ方向部分
矢視図である。
矢視図である。
【図４】図２に示すバニシングドリルのＣ−Ｃ線断面図
である。
である。
【図５】本発明の第１実施例によるドリル刃およびリー
マ刃の切刃角を説明するための模式図である。
マ刃の切刃角を説明するための模式図である。
【図６】本発明の第２実施例によるバニシングドリルを
示す正面図である。
示す正面図である。
【図７】本発明の第２実施例によるバニシングドリルを
示す側面図である。
示す側面図である。
【図８】本発明の第２実施例によるドリル刃およびリー
マ刃の切刃角を説明するための模式図である。
マ刃の切刃角を説明するための模式図である。
【図９】本発明の第１実施例のバニシングドリルによる
仕上穴の穴径のバラツキを示す特性図である。
仕上穴の穴径のバラツキを示す特性図である。
【図１０】本発明の第１実施例のバニシングドリルによ
る仕上穴の穴径のバラツキを示す特性図である。
る仕上穴の穴径のバラツキを示す特性図である。
【図１１】本発明の第２実施例のバニシングドリルによ
る仕上穴の穴径のバラツキを示す特性図である。
る仕上穴の穴径のバラツキを示す特性図である。
【図１２】本発明の第２実施例のバニシングドリルによ
る仕上穴の穴径のバラツキを示す特性図である。
る仕上穴の穴径のバラツキを示す特性図である。
【図１３】本発明の第１実施例のバニシングドリルによ
る仕上穴の表面粗さのバラツキを示す特性図である。
る仕上穴の表面粗さのバラツキを示す特性図である。
【図１４】本発明の第１実施例のバニシングドリルによ
る仕上穴の表面粗さのバラツキを示す特性図である。
る仕上穴の表面粗さのバラツキを示す特性図である。
【図１５】本発明の第２実施例のバニシングドリルによ
る仕上穴の表面粗さのバラツキを示す特性図である。
る仕上穴の表面粗さのバラツキを示す特性図である。
【図１６】本発明の第１実施例のバニシングドリルによ
る仕上穴の真円度のバラツキを示す特性図である。
る仕上穴の真円度のバラツキを示す特性図である。
【図１７】本発明の第１実施例のバニシングドリルによ
る仕上穴の真円度のバラツキを示す特性図である。
る仕上穴の真円度のバラツキを示す特性図である。
【図１８】本発明の第２実施例のバニシングドリルによ
る仕上穴の真円度のバラツキを示す特性図である。
る仕上穴の真円度のバラツキを示す特性図である。
【図１９】本発明の第２実施例のバニシングドリルによ
る仕上穴の真円度のバラツキを示す特性図である。
る仕上穴の真円度のバラツキを示す特性図である。
１ バニシングドリル １１ シャンク １２ ドリルボディ １８ａ、１８ｂ ドリル刃（第１の切刃） １９ａ、１９ｂ リーマ刃（第２の切刃） ２０ａ、２０ｂ リーマ刃（第２の切刃） α1 切刃角（第１の切刃角） β1 切刃角（第２の切刃角θ） γ1 切刃角（第２の切刃角θ）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 章雄 愛知県豊田市吉原町平子26番地 富士精 工株式会社内 (72)発明者 山下 常久 愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 志水 学 愛知県豊田市トヨタ町１番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−306812（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−100419（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−117815（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−97510（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B23B 51/08
Claims (1)
- 【請求項１】 シャンクに連なるドリルボディと、 このドリルボディの先端部に形成され、先端中心から径
外方向に行くに従い後方側に第１の切刃角をもって傾斜
する一対の第１の切刃と、 前記ドリルボディの先端部に形成され、ドリル軸線を含
みかつ前記第１の切刃を含む平面に交差する平面内に設
けられ、前記第１の切刃の最大外径より大きい最大外径
をもち、前記ドリルボディの先端から後端側に行くに従
い径外方向に第２の切刃角θをもって傾斜する一対の第
２の切刃とを備え、前記第２の切刃は、ドリルの送り速度に応じて前記第１
の切刃に対するドリル軸方向の位置がズラして配置され
る一対の第１および第２リーマ刃を有し、 前記第２の切刃角θを前記ドリル軸線に対し５°≦θ≦
３０°の範囲に設定したことを特徴とするバニシングド
リル。
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|---|---|---|---|
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| DE4236824A DE4236824C2 (de) | 1992-04-28 | 1992-10-30 | Kombiniertes Bohr- und Reibwerkzeug |
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|---|---|---|---|
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