JPH07164100A - シリンダヘッド鋳造用冷却装置 - Google Patents

シリンダヘッド鋳造用冷却装置

Info

Publication number
JPH07164100A
JPH07164100A JP31326293A JP31326293A JPH07164100A JP H07164100 A JPH07164100 A JP H07164100A JP 31326293 A JP31326293 A JP 31326293A JP 31326293 A JP31326293 A JP 31326293A JP H07164100 A JPH07164100 A JP H07164100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
combustion chamber
cylinder head
casting
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31326293A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuji Fujikake
保司 藤掛
Shigetoshi Ito
重利 伊藤
Yuichi Shiratori
勇一 白鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP31326293A priority Critical patent/JPH07164100A/ja
Publication of JPH07164100A publication Critical patent/JPH07164100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】シリンダヘッドの鋳造時に、特に燃焼室周辺の
鋳造欠陥の発生を確実に阻止することができ、これによ
り鋳造工程を効率的に行うことを可能にする。 【構成】シリンダヘッドの燃焼室を鋳造成形するととも
に、内部に冷却用開口部54a、54bが形成された燃
焼室中子16と、この燃焼室中子16が取着されるとと
もに、湯口38a、38b、40a、40bが形成され
た下型14とを備え、前記下型14は、冷却用流体を流
通させるための冷却通路42a、42bと、前記冷却通
路42a、42bの途上から分岐され前記冷却用開口部
54a、54bに前記冷却用流体を流通させるための分
岐通路46a、46bとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダヘッドの鋳造
時に燃焼室周辺に鋳造欠陥が発生することを防止するた
めのシリンダヘッド鋳造用冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関を構成するシリンダヘッドを鋳
造成形する際、固定型および可動型を含む複数の分割さ
れた金型内に所定の中子が配設された後、下部側に設け
られた湯口からストークを介してキャビテイに溶湯が導
入され、さらにこの溶湯が冷却されることによって鋳造
品としてのシリンダヘッドが得られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
鋳造成形されるシリンダヘッドにおいて、特に燃焼室の
周辺では、その機能上、高温および高圧に耐え得る強度
が要求されている。しかしながら、実際の鋳造時におい
ては、特に溶湯の凝固遅れに起因して鋳造欠陥が発生す
る場合があり、この鋳造欠陥が僅かであっても製品不良
となってしまう。これによって、シリンダヘッドの鋳造
効率が低下するという問題が指摘されている。
【0004】本発明は、この種の問題を解決するための
ものであり、シリンダヘッドの鋳造時に、特に燃焼室周
辺の鋳造欠陥の発生を確実に阻止することができ、これ
により鋳造工程を効率的に行うことが可能なシリンダヘ
ッド鋳造用冷却装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、シリンダヘッドの燃焼室を鋳造成形す
るとともに、内部に冷却用開口部が形成された燃焼室中
子と、前記燃焼室中子が取着されるとともに、湯口が形
成された型部材と、を備え、前記型部材は、冷却用流体
を流通させるための冷却通路と、前記冷却通路の途上か
ら分岐され、前記燃焼室中子の前記冷却用開口部に連通
して該冷却用開口部に前記冷却用流体を流通させるため
の分岐通路と、を有することを特徴とする。
【0006】また、前記冷却用開口部が、前記燃焼室の
中心に対応する位置よりも前記湯口に近接して設定され
ることが好ましい。
【0007】
【作用】本発明に係るシリンダヘッド鋳造用冷却装置で
は、型部材に燃焼室中子が取着された状態で溶湯が湯口
を介してキャビテイに導入される一方、この型部材に設
けられた冷却通路に冷却用流体が供給される。この冷却
用流体は、型部材を冷却するとともに、その途上で分岐
通路に導入され、該分岐通路に連通する冷却用開口部を
流通することによって燃焼室中子を冷却する。このた
め、キャビテイに導入された溶湯は、燃焼室周辺で指向
性凝固が促進され、凝固遅れによる鋳造欠陥の発生を確
実に阻止することができる。
【0008】また、湯口近傍の溶湯温度が高温となって
おり、冷却用開口部が、燃焼室の中心に対応する位置よ
りも前記湯口に近接して設定されると、該湯口近傍の溶
湯の凝固遅れを有効に防止することが可能になる。
【0009】
【実施例】本発明に係るシリンダヘッド鋳造用冷却装置
について実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下
詳細に説明する。
【0010】図1において、参照数字10は、本実施例
に係るシリンダヘッド鋳造用冷却装置を組み込むシリン
ダヘッド鋳造機を示す。このシリンダヘッド鋳造機10
は、本実施例に係る冷却装置12を構成する下型(型部
材)14および金属製の燃焼室中子16と、中間型18
と、上型20と、これらの間に形成されるシリンダヘッ
ド成形用キャビテイ22と、このキャビテイ22に配置
される所定の金属製の中子24と、前記下型14側から
該キャビテイ22に溶湯を供給するための溶湯供給装置
26とを備える。
【0011】溶湯供給装置26は、図示しない溶湯供給
源に連結されるストーク28と、下端がこのストーク2
8に固着され上端が下型14に固着される中間ストーク
30と、この中間ストーク30の周囲に配設されて前記
中間ストーク30内の溶湯を加温する加熱手段32とを
備える。
【0012】図2および図3に示すように、下型14
は、4気筒16バルブのエンジンを構成するシリンダヘ
ッドに対応すべくそれぞれ2つの燃焼室に応じた長穴部
34、36が所定の深さまで形成される。長穴部34、
36には、それぞれ隣接する2つの燃焼室の間に対応し
て湯口38a、38bおよび40a、40bの一部が連
通する。湯口38a、38bおよび40a、40bは、
下型14を上下方向に貫通しており、それぞれの下端側
が中間ストーク30内に連通しかつそれぞれの上端側が
中間型18からキャビテイ22に連通する。
【0013】下型14には、長穴部34、36の長軸方
向と平行に冷却通路42a、42bが形成され、この冷
却通路42a、42bの一端は、前記下型14の長手方
向両端部に設けられた供給ポート44a、44bに連通
する。冷却通路42a、42bの他端は、互いに近接す
る位置でそれぞれ異なる方向に90°屈曲して延在し、
下型14の短手方向両端部で外部に開放される。
【0014】冷却通路42aの途上には、各燃焼室中心
1 、O2 に対応する位置よりも各湯口38a、38b
に近接して長穴部34に連通する分岐通路46a、46
bが分岐形成される(図3参照)。分岐通路46a、4
6bには、仕切り板48a、48bが配置されており、
この仕切り板48a、48bは、前記分岐通路46a、
46bを二分割するように幅寸法等が設定されている。
冷却通路42b側も上記冷却通路42aと同様に構成さ
れており、同一の参照符合を付してその詳細な説明は省
略する。
【0015】燃焼室中子16は、長穴部34、36に嵌
合すべく略長円形状を有しており、湯口38a、38b
および40a、40bに対応して両側部に円弧状切欠部
50が形成される。燃焼室中子16の上部には、二つの
燃焼室を形成するための膨出部52a、52bが設けら
れる。図3に示すように、燃焼室中子16には、燃焼室
中心O1 、O2 に対応する位置よりも各湯口38a、3
8bに近接して、すなわち冷却通路42a、42bの分
岐通路46a、46bと一致して冷却用開口部54a、
54bが形成される。この燃焼室中子16は、長穴部3
4、36にノックピン(図示せず)を介して位置決め固
定される。
【0016】このように構成される冷却装置12の動作
について、シリンダヘッド鋳造機10との関連で以下に
説明する。
【0017】冷却装置12を構成する下型14の長穴部
34、36に、それぞれ図示しないノックピンを介して
燃焼室中子16が位置決め固定される一方、中間型18
に所定の中子24が配置され、この下型14、中間型1
8および上型20が型締めされる。これにより、所定の
シリンダヘッドに対応するキャビテイ22が形成され
る。
【0018】次いで、溶湯供給装置26を構成する図示
しない溶湯供給源からストーク28および中間ストーク
30内に溶湯が供給されており、この溶湯が湯口38
a、38bおよび40a、40bからキャビテイ22に
供給される。そして、キャビテイ22内の溶湯が所定時
間だけ冷却されることにより、この溶湯が凝固し、型開
きされることによって鋳造品であるシリンダヘッドCH
が取り出される(図4参照)。
【0019】その際、下型14に設けられている供給ポ
ート44a、44bから冷却通路42a、42bに冷却
エア(冷却用流体)が供給されている。この冷却通路4
2aに供給された冷却エアは、図3中、矢印に示すよう
に、その途上で仕切り板48aによって分岐通路46a
に導入されて燃焼室中子16の冷却用開口部54aを通
過した後、前記冷却通路42aに戻される。この冷却エ
アは、さらに仕切り板48bによって分岐通路46bに
導入されて燃焼室中子16の冷却用開口部54bを通過
し、冷却通路42aに再度戻された後、下型14内を流
通してこの下型14の一方の側部から外部に排出され
る。また、冷却通路42bに供給された冷却エアは、同
様に他の燃焼室中子16の冷却用開口部54a、54b
を流通して下型14の他方の側部から外部に排出され
る。
【0020】このように、本実施例では、燃焼室中子1
6が冷却エアにより強制的に冷却されるため、キャビテ
イ22内の溶湯は、燃焼室周辺での指向性凝固が促進さ
れる。従って、燃焼室周辺で溶湯の凝固遅れを惹起する
ことがなく、鋳造欠陥の発生を確実に阻止することがで
きるという効果が得られる。
【0021】しかも、燃焼室中子16において、冷却用
開口部54a、54bが燃焼室中心O1 、O2 に対応す
る位置よりも各湯口38a、38bおよび40a、40
bに近接して設定されている。このため、湯口38a、
38bおよび40a、40bの近傍で相当に高温となっ
ている溶湯を、一層確実に指向性凝固させることが可能
になり、鋳造欠陥のない高精度な鋳造品を効率的に得る
ことができるという利点がある。
【0022】なお、本実施例では、下型14および燃焼
室中子16を冷却エアにより冷却しているが、この冷却
エアに代替して冷却水を用いてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明に係るシリンダヘッド鋳造用冷却
装置によれば、以下の効果乃至利点が得られる。
【0024】型部材に燃焼室中子が取着された状態で、
溶湯が湯口を介してキャビテイに導入される一方、この
型部材に設けられた冷却通路に冷却用流体が供給される
と、この冷却用流体は、前記型部材を冷却するととも
に、その途上で分岐通路に導入されて該分岐通路に連通
する冷却用開口部を流通することにより燃焼室中子を冷
却する。このため、キャビテイに導入された溶湯は、燃
焼室周辺で指向性凝固が促進され、凝固遅れによる鋳造
欠陥の発生を確実に阻止することができる。
【0025】また、湯口近傍の溶湯温度が高温となって
おり、冷却用開口部が、燃焼室の中心に対応する位置よ
りも前記湯口に近接して設定されると、該湯口近傍の溶
湯の凝固遅れを一層有効に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るシリンダヘッド鋳造用冷
却装置を組み込むシリンダヘッド鋳造機の縦断面図であ
り、図2中、I−I線断面に相当する図である。
【図2】前記冷却装置を構成する下型および燃焼室中子
の平面説明図である。
【図3】図2中、III−III線断面図である。
【図4】前記シリンダヘッド鋳造機で鋳造されるシリン
ダヘッドと燃焼室中子の縦断説明図である。
【符号の説明】
10…シリンダヘッド鋳造機 12…冷却装置 14…下型 16…燃焼室中
子 18…中間型 20…上型 22…キャビテイ 24…中子 26…溶湯供給装置 34、36…長
穴部 38a、38b、40a、40b…湯口 42a、42b…冷却通路 46a、46b
…分岐通路 48a、48b…仕切り板 54a、54b
…冷却用開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドの燃焼室を鋳造成形すると
    ともに、内部に冷却用開口部が形成された燃焼室中子
    と、 前記燃焼室中子が取着されるとともに、湯口が形成され
    た型部材と、 を備え、 前記型部材は、冷却用流体を流通させるための冷却通路
    と、 前記冷却通路の途上から分岐され、前記燃焼室中子の前
    記冷却用開口部に連通して該冷却用開口部に前記冷却用
    流体を流通させるための分岐通路と、 を有することを特徴とするシリンダヘッド鋳造用冷却装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の冷却装置において、前記冷
    却用開口部は、前記燃焼室の中心に対応する位置よりも
    前記湯口に近接して設定されることを特徴とするシリン
    ダヘッド鋳造用冷却装置。
JP31326293A 1993-12-14 1993-12-14 シリンダヘッド鋳造用冷却装置 Pending JPH07164100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31326293A JPH07164100A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 シリンダヘッド鋳造用冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31326293A JPH07164100A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 シリンダヘッド鋳造用冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07164100A true JPH07164100A (ja) 1995-06-27

Family

ID=18039094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31326293A Pending JPH07164100A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 シリンダヘッド鋳造用冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07164100A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100538284B1 (ko) * 1997-04-15 2006-03-22 베르트질레 슈바이츠 악티엔게젤샤프트 메탈중공주조물을제조하는캐스팅몰드및방법과그중공주조물
KR100832033B1 (ko) * 2007-06-29 2008-05-23 주식회사 동서기공 주조용 냉각금형
JP2012121054A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd シリンダヘッド鋳造用金型の冷却装置及びその制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100538284B1 (ko) * 1997-04-15 2006-03-22 베르트질레 슈바이츠 악티엔게젤샤프트 메탈중공주조물을제조하는캐스팅몰드및방법과그중공주조물
KR100832033B1 (ko) * 2007-06-29 2008-05-23 주식회사 동서기공 주조용 냉각금형
JP2012121054A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd シリンダヘッド鋳造用金型の冷却装置及びその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5026806B2 (ja) ダイカスト鋳造用金型
KR101805853B1 (ko) 피더의 기능적인 연결을 구비한 주물, 특히 실린더 블록과 실린더 헤드를 제조하기 위한 주조 방법 및 주형
US4076070A (en) Low-pressure diecasting machine
JP3916056B2 (ja) シリンダヘッド
JPH07164100A (ja) シリンダヘッド鋳造用冷却装置
JP3636108B2 (ja) シリンダヘッド鋳造用金型の冷却装置
JP4990356B2 (ja) 鋳物を製造するための成形方法及びその装置
JP4847782B2 (ja) モールド射出成形金型
JP2000034950A (ja) シリンダヘッド及びその製造方法
CN211588483U (zh) 一种加工新能源汽车控制器下水冷板的模具
JP2000033633A (ja) バルブゲートユニット
JP2000000634A (ja) 鋳造用金型におけるガスベント装置
EP0351811B1 (de) Niederdruckgiessverfahren
JPH0810448Y2 (ja) 鋳造用金型装置
JP2594597B2 (ja) シリンダヘッドの低圧鋳造方法
CN212945273U (zh) 利于排气的汽车凸轮轴铸造模型
KR19980055267U (ko) 알루미늄 합금제 보빈 성형장치
JP2002059243A (ja) ディスクブレーキの鋳造装置
KR20030091906A (ko) 자동차 써모스타트의 하우징 주조용 코어 및 코어금형그리고 하우징 주조용 금형
JPH06126411A (ja) シリンダブロックの鋳造装置
JPH0715653Y2 (ja) 金型鋳造装置
JPH08257721A (ja) シリンダブロック鋳造用金型装置
JPH03204163A (ja) 湯口部の急冷による鋳造方法及び装置
CN117583557A (zh) 一种背板类铸件的铸造方法
JP3052723B2 (ja) 内燃機関におけるシリンダブロックの冷却通路製造方法