JPH06126411A - シリンダブロックの鋳造装置 - Google Patents
シリンダブロックの鋳造装置Info
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- JPH06126411A JPH06126411A JP4309441A JP30944192A JPH06126411A JP H06126411 A JPH06126411 A JP H06126411A JP 4309441 A JP4309441 A JP 4309441A JP 30944192 A JP30944192 A JP 30944192A JP H06126411 A JPH06126411 A JP H06126411A
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Abstract
おける鋳造欠陥の発生を防止する。 【構成】 本発明に係るシリンダブロックの鋳造装置
は、シリンダブロックの軸受けホルダー厚肉部に凹部1
4pを成形して、その軸受けホルダーの肉抜きを行うた
めの冷やし金26を備えている。そして前記冷やし金2
6は、鋳造中に、金型13の成形面からの突出量を調整
できる構造になっている。このため軸受けホルダーの肉
厚と前記冷やし金26が溶湯から奪う熱量が制御され、
軸受けホルダー厚肉部14jの溶湯の凝固速度がコント
ロールされる。したがって、湯道に近いシリンダブロッ
クのスカート部14kの溶湯よりも軸受けホルダー厚肉
部14jの溶湯の凝固速度を速くすることにより、指向
性凝固が行われて鋳造欠陥が発生し難くなる。
Description
ロックを鋳造するために使用されるシリンダブロックの
鋳造装置に関する。
のシリンダが形成されており、その上面がシリンダヘッ
ドに接続される。また、シリンダブロックの下部は、ク
ランクシャフト等を被うためのクランクケース(スカー
ト部)となっており、この内側にクランクシャフト用の
軸受けホルダーが所定間隔で複数個形成されている。さ
らに、前記シリンダの周囲には冷却水の通路である水ジ
ャケットが形成されている。このシリンダブロックを鋳
造するための金型は、複数の金型部品から構成されてお
り、これらの金型部品が組み合わされることにより前記
金型の内部にはキャビティが形成される。さらに前記キ
ャビティの内部には、前記水ジャケットを成形するため
の砂中子が位置決めできるようになっている。そして、
前記金型が型締めされた状態で溶湯がキャビティ下方の
湯道から注入されて鋳造が行われる。即ち、溶湯はキャ
ビティのスカート部成形部位、軸受けホルダー成形部位
を通過してシリンダ部成形部位へと充填される。ここで
前記軸受けホルダーは、強度上の理由からシリンダブロ
ックにおいて肉厚が最も厚くなる部分である。このため
に鋳造中に溶湯の凝固速度が他の部分、特に湯道近傍の
スカート部成形部位よりも緩慢となる。さらに軸受けホ
ルダーの近傍には、水ジャケットを形成するための砂中
子が配設されるため、この保温性の高い砂中子によって
軸受けホルダー成形部位の溶湯は冷え難くなる。この結
果、前記軸受けホルダー部分の溶湯が最後に凝固するこ
とになり、この部分で引け巣等の鋳造欠陥が発生し易く
なる。
造装置が特開昭61−180664号公報に記載されて
いる。この鋳造装置は、金型部品の一つである可動入れ
子に冷やし金を兼ねる突起部を形成したものである。そ
して、この突起部によって軸受けホルダーの厚肉部に、
シリンダブロックの幅方向両側から水ジャケットの直下
に至る凹部を設け、強度を低下させないように肉抜きを
行っている。このようにして前記厚肉部の肉抜きを行う
ことにより軸受けホルダーの肉厚が薄くなる効果と、さ
らに突起部の冷やし金の効果によって溶湯の凝固が速ま
る。これによって、軸受けホルダー成形部位の溶湯の凝
固が湯道近傍のスカート部成形部位の溶湯の凝固よりも
速くなり、指向性凝固によって鋳造欠陥が発生し難くな
る。
従来の鋳造装置では、可動入れ子に形成された突起部
は、前記厚肉部に形成される凹部の深さに等しい量だ
け、常時、キャビティ内に突出している。このため前記
キャビティに注入される溶湯は、前記突起部に接触して
熱を奪われた状態で、キャビティ上部のシリンダ部成形
部位に導かれる。即ち、キャビティに溶湯が注入される
時点から前記突起部の冷やし金としての効果が現れ、前
記シリンダ部成形部位への溶湯の充填に悪影響を及ぼ
す。さらに上述のように、冷やし金による冷却開始タイ
ミングが制御できないために、指向性凝固を効果的に行
わせるためのコントロールが難しい。本発明の技術的な
課題は、前記突起部の突出量を調整できるようにして、
例えば、キャビティに溶湯が注入される際には突出量を
最小にして溶湯の充填に悪影響を与えないようにし、ま
た溶湯の充填が完了した後は突出量を予め決められた値
に調整することにより、その軸受けホルダー成形部位の
溶湯の凝固を効率的に速めて、鋳造欠陥の発生を防止し
ようとするものである。
各部構造を有するシリンダブロックの鋳造装置によって
解決される。即ち、本発明に係るシリンダブロックの鋳
造装置は、シリンダブロック鋳造用の金型の成形面に設
けられた突起部によって、シリンダブロックの軸受けホ
ルダー厚肉部に凹部を成形し、その軸受けホルダーの肉
抜きを行うシリンダブロックの鋳造装置において、前記
金型の突起部は、溶湯の冷却速度を速めるための冷やし
金としての機能を有しており、さらに鋳造中にその突出
量を調整できる構造であることを特徴とする。
ルダー厚肉部に、肉抜き用の凹部を形成するために使用
される突起部は冷やし金としての機能を有しており、鋳
造中にその突出量を調整することができる。このためキ
ャビティ内に溶湯を注入する際に前記突起部の突出量を
最小にすれば、この突起部が注入途中の溶湯から奪う熱
量は小さくなり、溶湯の充填に悪影響を与えることはな
い。また、キャビティ内に溶湯が充填された後、その突
起部を所定の寸法だけ突出させることにより、前記軸受
けホルダーの厚肉部に凹部を形成してその厚肉部の肉抜
を行うことができる。これによって軸受けホルダー厚肉
部の肉厚が薄くなる効果と、前記突起部の冷やし金の効
果とによって軸受けホルダー部分の溶湯の凝固が速くな
る。また、前記突起部の突出量を調整すれば、軸受けホ
ルダーの肉厚と、その突起部が溶湯から奪う熱量を調整
することができるために、キャビティの湯道近傍部に位
置する溶湯よりもこの軸受けホルダー厚肉部の溶湯の凝
固を速めることが可能になる。この結果、溶湯の指向性
凝固が行われるようになり鋳造欠陥が発生し難くなる。
また、キャビティ内に溶湯の充填が完了した後にその突
起部を突出させることができるために、前記突起部が局
部加圧ピンとしても機能することになり、より完全な鋳
造欠陥対策が可能になる。
1実施例に係るシリンダブロックの鋳造装置の説明を行
う。図1、図2は本実施例に係るシリンダブロックの鋳
造装置の要部を表す縦断面図である。この鋳造装置で使
用される金型10は、シリンダブロックの上面を成形す
る可動型11、シリンダブロックの下面を成形する固定
型12、およびシリンダブロックの外側面を成形するた
めの複数の可動入れ子13から構成されている。前記可
動型11は昇降装置(図示されていない)に連結されて
おり、この昇降装置が作動することにより所定範囲内で
昇降できるようになっている。また各々の可動入れ子1
3は水平移動装置(図示されていない)に連結されてお
り、この水平移動装置が作動することにより固定型12
上を所定範囲内で移動できるようになっている。そし
て、前記可動型11、固定型12および可動入れ子13
が組み合わされた状態で、金型10の内部にはシリンダ
ブロックを成形するためのキャビティ14が形成され
る。
ダが一列に形成されるシリンダ部と、このシリンダ部の
下方に位置するクランクケース部とを備えており、この
クランクケース部(スカート部)の内側にクランクシャ
フト用の軸受けホルダーが所定数だけ形成される。この
ため前記キャビティ14には、図1、図2に示されるよ
うに、シリンダ部成形部位14c、クランクケース(ス
カート部)成形部位14kおよび軸受けホルダー成形部
位14jが設けられている。さらに、前記キャビティ1
4のシリンダ部成形部位14cには、冷却水の通路であ
る水ジャケットを形成するための砂中子15が支持機構
(図示されていない)によって規定位置に位置決めされ
る。そして前記金型10が型締めされると、前記キャビ
ティ14下方の湯道から溶湯が射出装置(図示されてい
ない)によって注入されて鋳造が行われる。即ち、溶湯
は、キャビティ14のスカート部成形部位14k、軸受
けホルダー成形部位14jを通過してシリンダ部成形部
位14cへと充填される。なお、前記軸受けホルダーは
強度上の理由からシリンダブロック中で最も肉厚が厚く
なる。
0が装着されている。この凹部成形機構20は、前記軸
受けホルダーの厚肉部に、シリンダブロックの幅方向両
側から前記水ジャケットの直下に至るまで、軸受けホル
ダーの強度を低下させない範囲で肉抜き用の凹部14p
を形成するためのものである。ここで前記軸受けホルダ
ーの肉抜き用の凹部14pは、シリンダブロックの幅方
向両側から前記水ジャケットの直下に至るまで形成され
るために、前記凹部成形機構20は、一台の軸受けホル
ダーに対して二セット必要とされる。例えば、直列型4
気筒エンジンの場合、各シリンダの間に一台づつ合計三
台の軸受けホルダーが設けられるために、前記凹部成形
機構20は六セット設置される。
2と、この油圧シリンダ22によって作動されるピスト
ンロッド24、およびピストンロッド24の先端に固定
される棒状の冷やし金26とから構成される。一方、前
記可動入れ子13には、前記油圧シリンダ22、ピスト
ンロッド24を収納するための貫通孔13a,13b、
および冷やし金26を収納するための凹所13cが、中
心線を一致させた状態で水平に形成されている。そし
て、前記油圧シリンダ22は前記貫通孔13aに収納さ
れた状態で可動入れ子13に固定される。また、ピスト
ンロッド24および冷やし金26はそれぞれ前記貫通孔
13b、凹所13c内に摺動可能に収納されている。こ
こで前記油圧シリンダ22は、ピストンロッド24のピ
ストン部によって第1油室22aと第2油室22bとに
区分されており、これらの油室22a、22bに油圧装
置からの油圧配管(図示されていない)が接続されてい
る。そして第1油室22aに油圧装置からの油圧が作用
することによって、油圧シリンダ22はピストンロッド
24を延出する方向に駆動されて、ピストンロッド24
の先端に固定されている冷やし金26が可動入れ子13
の成形面から予め決められた量だけ突出する。なお、冷
やし金26の突出量は任意の値に設定することが可能で
ある。また、逆に第2油室22bに油圧装置からの油圧
が作用すると、油圧シリンダ22はピストンロッド24
を収納する方向に駆動されて、前記冷やし金26が可動
入れ子13の凹所13c内に収納される。なお、前記冷
やし金26が可動入れ子13内に最大限収納された状態
で、図1に示されるように、その先端部が可動入れ子1
3の成形面から若干突出した状態に保持される。即ち、
棒状の冷やし金26が、軸受けホルダーの厚肉部に肉抜
き用の凹部を成形するために使用される突起部として機
能する。
鋳造装置の作用を説明する。先ず、各々の可動入れ子1
3が水平移動装置によって互いに係合する位置まで動か
され、さらに可動型11が昇降装置によって前記可動入
れ子13に当接する位置まで下降することにより、金型
10の型締めが行われる。この時、可動入れ子13に装
着されている凹部成形機構20の冷やし金26は、可動
入れ子13の凹所13c内に最大限収納されたる状態に
保持されている。金型10の型締めが完了すると、射出
装置によってこの金型10下方の湯道からキャビティ1
4内に溶湯が注入される。ここで前述のように凹部成形
機構20の冷やし金26は可動入れ子13内に収納され
ているために、この冷やし金26が注入途中の溶湯から
奪う熱量は小さく、キャビティ14の奥、即ち、シリン
ダ部成形部位14cまで溶湯の充填が良好に行われる。
所定の時間が経過して、シリンダ部成形部位14cの凝
固がある程度進み、かつ軸受けホルダー成形部位14j
ではまだ凝固していないタイミングで、前記油圧シリン
ダ22の第1油室22aに油圧が作用する。これによっ
て、図2に示されるように、可動入れ子13の成形面か
ら前記冷やし金26が予め決められた寸法だけ突出す
る。そして、軸受けホルダーの厚肉部には、シリンダブ
ロックの幅方向両側から水ジャケット15の直下に至る
まで凹部14pが形成されて、前記厚肉部の肉抜きが行
われる。これによって軸受けホルダーの厚肉部が薄くな
る効果と、前記冷やし金26の冷却効果によって溶湯の
凝固が速められる。この結果、湯道近傍部に位置するス
カート部成形部位14kの溶湯よりもこの軸受けホルダ
ー成形部位14jの溶湯の凝固が速くなり、指向性凝固
が行われて鋳造欠陥が発生し難くなる。なお、軸受けホ
ルダー成形部位14jの溶湯が凝固していないタイミン
グで冷やし金26を突出させるため、砂中子15に不均
等な力が作用することがなく、砂中子15が破損あるい
は変形することがない。
凝固が完了すると、前記油圧シリンダ22の第2油室2
2bに油圧が作用して、油圧シリンダ22はピストンロ
ッド24を収納する方向に駆動されて、冷やし金26が
可動入れ子13の凹所13c内に収納される。次に、可
動型11が上昇し、可動入れ子13が互いに離れる方向
に動かされることにより、金型10が開かれてシリンダ
ブロックが取り出される。そして、シリンダブロック内
の砂中子15が取り出されて水ジャケットが成形され
る。シリンダブロックの鋳造が終了し、金型10からシ
リンダブロックが取り出されると、油圧シリンダ22の
第1油室22aに油圧装置からの油圧が作用して、油圧
シリンダ22はピストンロッド24を延出する方向に駆
動されて、冷やし金26が可動入れ子13の成形面から
最大限突出する。そして、次回の鋳造のためにこの冷や
し金26が冷却されて、その表面に離型剤が塗布され
る。次に、油圧シリンダ22の第2油室22bに油圧が
作用して、前記冷やし金26が可動入れ子13の凹所1
3c内に収納される。また、冷し金26の離型剤塗布と
同時に、次の鋳造のために金型10の成形面にも離型剤
が塗布される。ここで、シリンダブロック全体の凝固が
完了した後、冷やし金26を延出する方向に駆動する
か、凝固完了時のままの状態とし、可動型11の上昇
後、可動入れ子13を後退させて冷やし金26をシリン
ダブロックから引き抜くようにしても良い。本実施例に
係るシリンダブロックの鋳造装置によると、前記冷やし
金26の突出量をコントロールすることにより、軸受け
ホルダーの肉厚とその冷やし金26が溶湯から奪う熱量
を調整することができる。このため、冷やし金26の最
適な前記突出量を予め実験的に求め、この最適突出量で
操業を行うことにより高品質の鋳造品を得ることが可能
である。
シリンダブロックの鋳造装置の要部を表す縦断面図であ
る。本実施例に係るシリンダブロックの鋳造装置は、第
1実施例で使用された凹部成形機構20の構造を改良し
て、冷やし金26の内部に所定のタイミングで冷却水を
流すことができるようにしたものである。なお、その他
の構造は、第1実施例に係るシリンダブロックの鋳造装
置と同様である。図3、図4に示すように、凹部成形機
構120は、油圧シリンダ122と、この油圧シリンダ
122によって作動されるピストンロッド124、およ
びピストンロッド124の先端に固定される棒状の冷や
し金126とから構成される。一方、可動入れ子113
には、前記油圧シリンダ122、ピストンロッド124
を収納するための貫通孔113a,113b、および冷
やし金126を収納するための凹所113cが、中心線
を一致させた状態で水平に形成されている。そして、前
記油圧シリンダ122は前記貫通孔113aに収納され
た状態で可動入れ子113に固定される。また、ピスト
ンロッド124および冷やし金126はそれぞれ前記貫
通孔113b、凹所113c内に摺動可能に収納されて
いる。
126の内部には、前記ピストンロッド124の端部か
ら冷やし金126の先端近傍にかけて、軸心方向に孔1
26hが穿設されている。そして、前記孔126hの内
部に、この孔126hの内径とほぼ等しい外径を有する
二重管127が収納されて固定されている。さらに、こ
の二重管127は、油圧シリンダ122の後壁に形成さ
れた二重管用貫通孔122kに摺動可能に挿通されてい
る。なお、油圧シリンダ122の二重管用貫通孔122
kと前記二重管127との間には、油圧シリンダ122
から油が漏れ出ないようにシール材(図示されていな
い)が配設されている。さらに前記油圧シリンダ122
の外側に位置する二重管127の端部には、その二重管
127の内管127bの開口127aと外管127cの
開口127dとが設けられており、前記二重管127内
に冷却水を通すことができる構造になっている。即ち、
前記内管127bの開口127a(流入口127a)か
ら流入した冷却水は内管127bを通って冷やし金12
6の先端内側(冷却室)まで到達し、さらに外管127
cを通って外管127cの開口127d(流出口127
d)から流出できるようになっている。ここで前記二重
管127の流入口127aには冷却水供給配管(図示さ
れていない)が接続されており、また流出口127dに
は冷却水戻り配管(図示されていない)が接続されてい
る。そして、流量調節装置(図示されていない)によっ
て、前記二重管127内を流れる冷却水の供給量および
冷却水の供給開始タイミング、冷却水の供給停止タイミ
ング等が制御できるようになっている。
ド124のピストン部によって第1油室122aと第2
油室122bとに区分されており、これらの油室122
a、122bに油圧装置からの油圧配管(図示されてい
ない)が接続されている。そして第1油室122aに油
圧装置からの油圧が作用することによって、油圧シリン
ダ122はピストンロッド124を延出する方向に駆動
されて、ピストンロッド124の先端に固定されている
冷やし金126が可動入れ子113の成形面から予め決
められた量だけ突出する。なお、冷やし金126の突出
量は任意の値に設定することが可能である。また、逆に
第2油室122bに油圧装置からの油圧が作用すると、
油圧シリンダ122はピストンロッド124を収納する
方向に駆動されて、前記冷やし金126が可動入れ子1
13の凹所113c内に収納される。なお、前記冷やし
金126が可動入れ子113内に最大限収納された状態
で、その先端部が可動入れ子113の成形面から若干突
出した状態に保持される。
鋳造装置の作用を説明する。先ず、各々の可動入れ子1
13が水平移動装置によって互いに係合する位置まで動
かされ、さらに可動型111が昇降装置によって前記可
動入れ子113に当接する位置まで下降することによ
り、金型100の型締めが行われる。この時、可動入れ
子113に装着されている凹部成形機構120の冷やし
金126は、可動入れ子113の凹所113c内に最大
限収納されたる状態に保持されており、また、前記二重
管127には冷却水は供給されていない。金型100の
型締めが完了すると、射出装置(図示されていない)に
よってこの金型100下方の湯道からキャビティ114
内に溶湯が注入される。ここで前述のように凹部成形機
構120の冷やし金126は可動入れ子113内に最大
限収納されており、また冷却水によって冷却されてもい
ないために、この冷やし金126が注入途中の溶湯から
奪う熱量は小さく、キャビティ114の奥、即ち、シリ
ンダ部成形部位114cまで溶湯の充填が良好に行われ
る。
了すると、前記油圧シリンダ122の第1油室122a
に油圧が作用して、図3に示されるように、前記冷やし
金126が可動入れ子113の成形面から予め決められ
た寸法だけ突出する。これによって軸受けホルダーの厚
肉部にはシリンダブロックの幅方向両側から水ジャケッ
ト115の直下に至るまで凹部114pが形成されて肉
抜きが行われる。なおこの状態で、冷やし金126の内
部にはまだ冷却水が流されていないため、この冷やし金
126が溶湯から奪う熱量は小さい。このためキャビテ
ィ114のシリンダ部成形部位114cに充填された溶
湯が凝固して収縮する際に、これを補うために補給され
る溶湯が軸受けホルダー成形部位114jを通過するこ
とは可能である。そして、前記キャビティ114のシリ
ンダ部成形部位114cの溶湯がほぼ凝固して、このシ
リンダ部成形部位114cに溶湯の供給がほとんど不要
となってから、二重管127内に所定流量の冷却水が流
されて冷やし金126の冷却が行われる。この冷やし金
126の冷却効果と軸受けホルダーが薄くなる効果とに
よって、軸受けホルダー成形部位114jの溶湯は、湯
道近傍のスカート部成形部位114kの溶湯よりも凝固
が速められる。即ち、溶湯が、キャビティ114のシリ
ンダ部成形部位114cから軸受けホルダー成形部位1
14j、スカート部成形部位114kの順番に凝固する
指向性凝固が可能となる。これによって鋳造欠陥が発生
し難くなる。
固が完了すると、前記油圧シリンダ122の第2油室1
22bに油圧が作用して、油圧シリンダ122はピスト
ンロッド124を収納する方向に駆動されて、冷やし金
126が可動入れ子113の凹所113c内に収納され
る。次に、可動型111が上昇し、可動入れ子113が
互いに離れる方向に動かされることにより、金型100
が開かれてシリンダブロックが取り出される。シリンダ
ブロックが取り出されて鋳造が終了すると、油圧シリン
ダ122の第1油室122aに油圧装置からの油圧が作
用して、油圧シリンダ122はピストンロッド124を
延出する方向に駆動されて、冷やし金126が可動入れ
子113の成形面から最大限突出する。そして、次回の
鋳造のためにこの冷やし金126の表面に離型剤が塗布
される。次に、油圧シリンダ122の第2油室122b
に油圧が作用して、前記冷やし金126が可動入れ子1
13の凹所113c内に収納される。ここで、シリンダ
ブロック全体の凝固が完了した後、冷やし金126を延
出する方向に駆動するか、あるいは凝固完了時のままの
状態として可動型111の上昇後、可動入れ子113を
後退させて冷やし金126をシリンダブロックから引き
抜くようにしても良い。なお、金型100からシリンダ
ブロックが取り出されると、次の鋳造のために金型10
0の成形面にも離型剤が塗布される。
る冷却水の流量および供給開始タイミング、供給停止タ
イミングを制御することにより、冷やし金126が溶湯
から奪う熱量をコントロールすることができる。これに
よって、溶湯の凝固速度を調整するために冷やし金12
6の突出量を微調整する必要がなくなる。なお、本実施
例では冷却水によって冷やし金126を冷却する例を示
したが、これに限定されるわけではなく、例えば空気あ
るいはその他の冷却媒体であっても可能であることは言
うまでもない。さらに、第1実施例および本実施例で
は、冷やし金を一度に所定の寸法(L)だけ突出させる
方法を示したが、前記冷やし金の突出方法を二段階(L
=L1+L2)に分けて制御することも可能である。こ
のようにすれば、冷やし金を最初に寸法L1だけ突出さ
せた状態で溶湯の冷却材として使用し、この状態からさ
らに寸法L2だけ突出させる過程で局部加圧ピンとして
使用することができる。これによって、仮に、軸受けホ
ルダー成形部位の溶湯の凝固が遅れたとしても、冷やし
金の局部加圧ピンとしての作用によって、鋳巣の発生を
防止できる。また、前記局部加圧は、シリンダ部成形部
位の溶湯がほぼ凝固した後に行われるため、砂中子に圧
力が加わることがなく、この砂中子の破損あるいは変形
を防止できる。
の突出量を調整することにより、シリンダブロックの軸
受けホルダー部分の溶湯の凝固速度を制御できる。この
ために、キャビティの湯道近傍部に位置する溶湯よりも
この軸受けホルダー部分の溶湯の凝固を速めることがで
き、指向性凝固が可能になる。これによって、鋳造欠陥
が発生し難くなり鋳造品質が向上する。
鋳造装置の要部を表す縦断面図でる。
鋳造装置の要部を表す縦断面図でる。
鋳造装置の要部を表す縦断面図でる。
鋳造装置の要部を表す縦断面図でる。
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダブロック鋳造用の金型の成形面
に設けられた突起部によって、シリンダブロックの軸受
けホルダー厚肉部に凹部を成形して、その軸受けホルダ
ーの肉抜きを行うシリンダブロックの鋳造装置におい
て、 前記金型の突起部は、溶湯の冷却速度を速めるための冷
やし金としての機能を有しており、さらに鋳造中にその
突出量を調整できる構造であることを特徴とするシリン
ダブロックの鋳造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4309441A JP3072682B2 (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | シリンダブロックの鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4309441A JP3072682B2 (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | シリンダブロックの鋳造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06126411A true JPH06126411A (ja) | 1994-05-10 |
JP3072682B2 JP3072682B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=17993037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4309441A Expired - Lifetime JP3072682B2 (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | シリンダブロックの鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3072682B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6833697B2 (en) | 2002-09-11 | 2004-12-21 | Honeywell International Inc. | Saturated magnetoresistive approach for linear position sensing |
EP1872885A3 (de) * | 2006-06-28 | 2008-06-25 | KS Aluminium-Technologie AG | Zylinderkurbelgehäuse und Verfahren zur Herstellung |
CN107243613A (zh) * | 2017-07-26 | 2017-10-13 | 湖北省机电研究设计院股份公司 | 一种风镐缸体的铸造方法及铸模 |
CN112935186A (zh) * | 2021-01-26 | 2021-06-11 | 燕山大学 | 一种大口径厚壁管的精密铸造装置 |
EP3842629A1 (en) * | 2019-12-24 | 2021-06-30 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine, straddled vehicle, and method for manufacturing internal combustion engine |
-
1992
- 1992-10-22 JP JP4309441A patent/JP3072682B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6833697B2 (en) | 2002-09-11 | 2004-12-21 | Honeywell International Inc. | Saturated magnetoresistive approach for linear position sensing |
EP1872885A3 (de) * | 2006-06-28 | 2008-06-25 | KS Aluminium-Technologie AG | Zylinderkurbelgehäuse und Verfahren zur Herstellung |
CN107243613A (zh) * | 2017-07-26 | 2017-10-13 | 湖北省机电研究设计院股份公司 | 一种风镐缸体的铸造方法及铸模 |
EP3842629A1 (en) * | 2019-12-24 | 2021-06-30 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine, straddled vehicle, and method for manufacturing internal combustion engine |
CN112935186A (zh) * | 2021-01-26 | 2021-06-11 | 燕山大学 | 一种大口径厚壁管的精密铸造装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3072682B2 (ja) | 2000-07-31 |
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