JPH0715653Y2 - 金型鋳造装置 - Google Patents

金型鋳造装置

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JPH0715653Y2
JPH0715653Y2 JP1107789U JP1107789U JPH0715653Y2 JP H0715653 Y2 JPH0715653 Y2 JP H0715653Y2 JP 1107789 U JP1107789 U JP 1107789U JP 1107789 U JP1107789 U JP 1107789U JP H0715653 Y2 JPH0715653 Y2 JP H0715653Y2
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JP
Japan
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mold
sand
casting
product
molten metal
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JP1107789U
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JPH02104140U (ja
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和人 谷内
隆弘 鉄穴口
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、金型鋳造装置の改良に関する。
(従来の技術) 一般に、自動車等車両のエンジン部品であるシリンダヘ
ッドを鋳造する場合、固定金型と可動金型との間に複数
個の砂中子をセットし、鋳造後に該各砂中子を除去する
ことによりウォータジャケット、インレットポートおよ
びエキゾーストポート等の中空部を形成するようになさ
れている。
ところが、上述の如きシリンダヘッド等、中空部を有す
る製品を鋳造する金型鋳造装置では、キャビティに注入
される溶湯は砂中子以外に金型にも接触することから、
この金型と接触した溶湯は早期に冷却され、特に製品薄
肉部に相当する箇所は溶湯の通路が狭いこともあって冷
却速度が一段と速くなり、溶湯の湯回り性が悪くなると
いう問題があった。
そこで、例えば特開昭63-72465号公報に開示されている
ように、金型の内周面を砂型でもって囲むことにより、
キャビティに注入された溶湯が金型に接触しないように
し、これにより溶湯の早期冷却を防止してその湯回り性
の向上を図り得るようにした金型鋳造装置が提案されて
いる。
(考案が解決しようとする課題) ところで、一般に、金型鋳造装置により鋳造された製品
は、鋳造後に可動金型を型開き作動させると、該可動金
型に抱き付いた状態で固定金型より離型され、その後、
上記可動金型側に設けられた複数本のエジェクタピンの
エジェクト動作によってエジェクトされて該可動金型よ
り離型されるようになされている。
しかし、上記の公報例の如く砂型を金型にセットした金
型鋳造装置では、可動金型と接触するのは砂型部分がほ
とんどであることから、製品が可動金型に抱き付くが如
き現象を砂型には期待できず、したがって、この場合に
は、上記固定金型側に複数本のエジェクタピンを設け、
該各エジェクタピンのエジェクト動作により製品および
砂型をエジェクトして固定金型より離型されるようにす
る必要がある。そして、この際、上記各エジェクタピン
によりエジェクトする箇所は、例えば低圧鋳造の場合に
はストークの配置の関係上等から製品部を直接エジェク
トすることができないなどの制約があることから、製品
を取り囲む砂型部分となる。しかし、このように砂型を
エジェクトすると、該砂型はその材質に起因して脆くく
ずれ易いことから、上記製品および砂型を固定金型より
離型させることができなくなる。
本考案はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、上述の如く金型にその内周面を囲む
ようにセットされる砂型に、該砂型を固定金型側からエ
ジェクトする複数本のエジェクタピンに関連せしめて適
切な手段を講ずることにより、該各エジェクタピンのエ
ジェクト動作による上記砂型のくずれを防止し、これに
より該砂型および製品を固定金型より確実に離型させん
とすることにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案の解決手段は、固定
金型と可動金型との間にセットされた砂型のキャビティ
に溶湯を注入することにより製品を鋳造する金型鋳造装
置を対象とし、この場合、複数本のエジェクタピンを上
記固定金型側に設け、上記製品を固定金型より離型すべ
く上記各エジェクタピンの突出動作により上記砂型をエ
ジェクトするようにする。さらに、湯回り用凹部を上記
砂型に上記各エジェクタピンに対向するように設け、鋳
造時に上記キャビティに注入される溶湯を上記湯回り用
凹部に流入せしめて上記製品に余剰部を形成するように
する。
(作用) 上記の構成により、本考案では、固定金型と可動金型と
の間にセットされた砂型のキャビティに溶湯が注入され
て製品が鋳造される。
この場合、上記砂型には、湯回り用凹部が、固定金型側
に設けられた複数本のエジェクタピンに対向するように
設けられていることから、鋳造時に上記キャビティに注
入される溶湯が上記湯回り用凹部に流入せしめられて上
記製品に余剰部が形成される。したがって、上記各エジ
ェクタピンは上記余剰部をエジェクトすることとなって
上記砂型と直接に接触することが回避され、これにより
該砂型のくずれが防止され、よって砂型および製品が固
定金型より確実に離型せしめられることとなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は自動車等車両のエンジン部品であるシリンダヘ
ッドW(第1図に表われる)を低圧鋳造により鋳造する
本考案の実施例に係る金型鋳造装置Aを示し、1は、溶
湯Bが貯溜され内部に複数の温度保持用の加熱ヒータ2,
2,…が配置された低圧鋳造炉(るつぼ)、3は、該低圧
鋳造炉1側方の基台4上面に下型プラテン5を介して固
定されて配置された下型としての固定金型、6は、該固
定金型3の上方で昇降シリンダ7のピストンロッド7a先
端に上型プラテン8等を介して取り付けられ、上記昇降
シリンダ7の収縮作動により複数本のガイドロッド9,9,
…にガイドされて昇降移動せしめられる上型としての可
動金型である。そして、上記低圧鋳造炉1と固定金型3
とは、2本のストーク10,10(第1図に固定金型3との
接続部分を仮想線にて表わす)を介して接続され、型締
状態で低圧鋳造炉1内の溶湯面を加圧することにより、
上記固定金型3と可動金型6との間にセツトされた後述
する砂型11,11の各々に形成された2つのキャビティC,C
(第1図に表われる)に溶湯Bを上記各ストーク10を経
て注入するようになされている。
また、上記固定金型3には、第1図に拡大詳示するよう
に、2つの砂型11,11が、ウォータジャケット、インレ
ットポートおよびエキゾーストポート等を形成するため
の中子12,12,…と共に組み付けられて載置されている。
そして、上記各砂型11を上記各中子12と共に上記昇降シ
リンダ7の伸張作動による可動金型6の型締め動作によ
り、上記両固定および可動金型3,6で保持して固定金型
3と可動金型6との間にセットした状態で、上記各砂型
11のキャビティCに溶湯Bを注入することにより製品と
してのシリンダヘッドWを鋳造するようになされてい
る。なお、第1図は一点鎖線を境として左側がシリンダ
ヘッドW鋳造状態を、右側が該シリンダヘッドWのエジ
ェクト状態をそれぞれ示すものである。
さらに、上記固定金型3側の両側部には、複数本(8
本)のエジェクタピン13,13,…が取り付けられたエジェ
クタプレート14,14が配置され、該各エジェクタプレー
ト14の下方には、複数本(4本)の作動ピン15,15,…が
取り付けられた作動プレート16が、その両端を上記下型
プラテン5に設けられた一対のエジェクタシリンダ17,1
7の各ピストンロッド17a先端に連結せしめて配置され、
上記両エジェクタシリンダ17,17の同期した収縮作動に
より上記各作動ピン15を上方に移動させて上記エジェク
タプレート14を上方に押し上げ、これにより上記各エジ
ェクタピン13を上方に突出させ、該各エジェクタピン13
の突出動作により上記各砂型11およびシリンダヘッドW
を固定金型3より離型すべくエジェクトするようになさ
れている。
また、本考案の特徴として、上記各砂型11には、湯回り
用凹部11aが上記各エジェクタピン13に対向するように
設けられ、該各湯回り用凹部11aに鋳造時に上記キャビ
ティCに注入される溶湯Bが流入せしめられて上記シリ
ンダヘッドWに余剰部w1を形成するようになされてい
る。また、上記各湯回り用凹部11aの上下方向の深さ
は、上記各エジェクタピン13が突出状態で干渉しない程
度に確保されており、これにより上記各砂型11を固定金
型3に安定して載置するようになされている。
このように、本実施例では、固定金型3と可動金型6と
の間にセットされた砂型11のキャビティCに溶湯Bを注
入してシリンダヘッドWを鋳造する際、湯回り用凹部11
aを上記固定金型3側に設けられた複数本のエジェクタ
ピン13,13,…に対向するように上記砂型11に設けたこと
から、鋳造時に上記キャビティCに注入される溶湯Bを
上記湯回り用凹部11aに流入せしめて上記シリンダヘッ
ドWに余剰部w1を形成し得る。したがって、上記各エジ
ェクタピン13は上記各余剰部w1をエジェクトすることと
なって上記砂型11と直接に接触することがなく、これに
より該砂型11のくずれを防止し得て砂型11およびシリン
ダヘッドWを固定金型3より確実に離型させることがで
きる。
なお、上記実施例では、製品が自動車等車両のエンジン
部品であるシリンダヘッドWである場合を示したが、他
の製品を鋳造する場合にも適用することができるもので
ある。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、固定金型側に設
けられた複数本のエジェクタピンに対向するように砂型
に湯回り用凹部を設け、鋳造時にキャビティに注入され
る溶湯を該湯回り用凹部に流入せしめて製品に余剰部を
形成するようにしたので、上記各エジェクタピンのエジ
ェクト動作による上記砂型のくずれを上記余剰部で防止
し得、これにより該砂型および製品を固定金型より確実
に離型させることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は一点鎖線を境と
して左側がシリンダヘッド鋳造状態を、右側が該シリン
ダヘッドのエジェクト状態をそれぞれ示す金型鋳造装置
の要部縦断拡大側面図、第2図は金型鋳造装置の全体概
略構成図である。 3……固定金型 6……可動金型 11……砂型 11a……湯回り用凹部 13……エジェクタピン A……金型鋳造装置 B……溶湯 C……キャビティ W……シリンダヘッド(製品) w1……余剰部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定金型と可動金型との間にセットされた
    砂型のキャビティに溶湯を注入することにより製品を鋳
    造する金型鋳造装置であって、上記固定金型側に設けら
    れ、上記製品を固定金型より離型すべく突出動作により
    上記砂型をエジェクトする複数本のエジェクタピンと、
    上記砂型に上記各エジェクタピンに対向するように設け
    られ、鋳造時に上記キャビティに注入される溶湯が流入
    せしめられて上記製品に余剰部を形成する湯回り用凹部
    とを備えてなることを特徴とする金型鋳造装置。
JP1107789U 1989-01-31 1989-01-31 金型鋳造装置 Expired - Lifetime JPH0715653Y2 (ja)

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JP1107789U JPH0715653Y2 (ja) 1989-01-31 1989-01-31 金型鋳造装置

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JP1107789U JPH0715653Y2 (ja) 1989-01-31 1989-01-31 金型鋳造装置

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Publication Number Publication Date
JPH02104140U JPH02104140U (ja) 1990-08-20
JPH0715653Y2 true JPH0715653Y2 (ja) 1995-04-12

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