JPH0716344Y2 - 食器乾燥庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、台所等の水回りに設けた食器乾燥庫に関す
るものである。

〔従来の技術〕

従来より、台所等の水回りに設けた食器乾燥庫内にトレ
イを設置し、トレイに洗剤や食器等の収納物を収納して
いた。トレイは、収納物の収納や取り出しが容易に行え
るように、前面側の前壁が開口している。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、従来の食器乾燥庫は、通気性が悪く、内部に収
納物による湿気がこもり易いという問題があった。

また、収納物から垂れた水が、トレイの前壁開口部を通
って食器乾燥庫の本体部分に浸入し、食器乾燥庫が腐蝕
するという問題があった。

したがって、この考案の目的は、内部に湿気がこもら
ず、かつ収納物から垂れた水による腐蝕を防止すること
ができる食器乾燥庫を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この考案の食器乾燥庫は、前面が開口した収納室を有し
た乾燥庫本体と、収納室内に出し入れ自在に設けた収納
庫と、収納庫内に設けたトレイとを備え、収納庫は、上
下に水平に配設した天板ならびに底板の前端面間に、収
納室内に収納した姿勢で収納室の前面開口を閉蓋する扉
を垂直に配設し、両側面に開口部が形成され、トレイ
は、収納庫の底板に載置し、上面ならびに収納庫の一側
面開口部に面する側面が開口した箱状の本体と、この本
体の側面開口縁部に沿って外向きに張出し底板ならびに
扉の一側端面を覆う鍔とからなることを特徴とするもの
である。

〔作用〕

この考案の食器乾燥庫によると、乾燥庫本体の収納室内
に出し入れ自在に設けた収納庫は、天板，底板，扉から
なり、両側方に開口している。このため、収納室から引
き出した状態における収納庫は、通気性に優れる。ま
た、トレイには、本体の開口縁部に沿って外向きに張り
出した鍔が形成されているので、鍔が収納庫の一側面開
口部を覆い、本体の開口部から流れ出る水が収納庫部分
に浸入するのを防ぐことができる。

〔実施例〕

この考案の一実施例を第１図ないし第４図に基づいて説
明する。

第１図において、10は台所に設置する食器乾燥庫の乾燥
庫本体であり、11は洗剤や食器等を収納する小物収納庫
であり、乾燥庫本体10の収納室23内に出し入れ自在に収
納されている。収納庫11は、扉12,天板13,底板14からな
り、両側面が開口（第１図紙面方向に開口）している。
また、収納庫11内には、トレイ15が収納されている。第
２図は、食器乾燥庫を台所に設置した状態を示してお
り、21はシンクであり、22は蛇口である。収納庫11はシ
ンク21の後方のデッドスペース部分に設けられている。

また、第３図は、プラスチックやホーロー等からなるト
レイ15の斜視図であり、上面ならびに一側壁に渡って開
口部17を形成した箱状の本体16と、開口部17の縁部に沿
って外向きに張り出した鍔18とから構成されている。ト
レイ15は、第４図に示すように、鍔18で収納庫11の一側
面開口部の縁部19を覆って収納庫11内に設置されてい
る。

このように構成された、食器乾燥庫によると、乾燥庫本
体10の収納室23内に出し入れ自在に設けた収納庫11は、
天板13,底板14,扉12からなり、両側方に開口している。
このため、収納室23から引き出した状態における収納庫
11は、通気性に優れ、収納物の湿気がこもらない。

また、収納庫11内に収納した収納物からトレイ15内に水
が垂れて開口部17から流れ出しても、鍔18で収納庫11の
一側面開口部の縁部19（第４図参照）を覆っているの
で、収納庫11部分に浸入しない。このため、収納庫11の
扉12と底板14の間の接合部20に水が浸入して収納庫11が
腐蝕するのを防止できる。

また、トレイ15は上面ならびに一側面が開口しており、
他側面には側壁24を有しており、収納庫11の両側方が開
口していても、収納物が側壁24によって側方（第１図紙
面奥方向）へ落下しない。

さらに、トレイ15は一側面が開口し、本体16の一側面開
口縁部に沿って外向きに張出して鍔18が形成されている
ので、トレイ15内を洗浄し易い。

〔考案の効果〕

この考案の食器乾燥庫によると、乾燥庫本体の収納室内
に出し入れ自在に設けた収納庫は、天板，底板，扉から
なり、両側方に開口している。このため、収納室から引
き出した状態における収納庫は、通気性に優れ、内部に
湿気がこもらない。また、トレイは、本体の開口縁部に
沿って外向きに張り出した鍔が形成されているので、鍔
が収納庫の一側面開口部を覆い、本体の開口部から流れ
出る水が収納庫部分に浸入するのを防ぐことができ、収
納庫の腐蝕を防止することができるという効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の食器乾燥庫の斜視図、第
２図はその食器乾燥庫の設置状態の平面図、第３図はそ
のトレイの斜視図、第４図はそのトレイの設置状態の部
分斜視図である。 10……乾燥庫本体、11……収納庫、12……扉、13……天
板、14……底板、15……トレイ、16……本体、17……開
口部、18……鍔、23……収納室

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】前面に開口した収納室を有した乾燥庫本体
   と、前記収納室内に出し入れ自在に設けた収納庫と、前
   記収納庫内に設けたトレイとを備えた食器乾燥庫であっ
   て、 前記収納庫は、上下に水平に配設した天板ならびに底板
   の前端面間に、前記収納室内に収納した姿勢で前記収納
   室の前面開口を閉蓋する扉を垂直に配設し、両側面に開
   口部が形成され、 前記トレイは、前記収納庫の底板に載置し、上面ならび
   に前記収納庫の一側面開口部に面する側面が開口した箱
   状の本体と、この本体の側面開口縁部に沿って外向きに
   張出し前記底板ならびに前記扉の一側端面を覆う鍔とか
   らなることを特徴とする食器乾燥庫。