JPS6341958Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、キヤビネツト本体の正面に開閉自在
な扉を、底面に排水口を有する洗濯機載置用の防
水パンを夫々配設し、内部に水栓と乾燥機載置用
の棚板を設けた洗濯機用キヤビネツトに関する。

〈従来の技術〉 従来、この種の洗濯機用キヤビネツトとして特
開昭56−23911号公報に開示される如く、キヤビ
ネツト本体の各壁面を防音板で形成することによ
り洗濯機及び乾燥機の作動時における騒音を遮断
せしめるものがある。

〈考案が解決しようとする問題点〉 このような従来の洗濯機用キヤビネツトは、一
般にその天井壁を設置場所の天井面に可及的に近
接させて設置する関係上、その高さを設置場所の
高さ寸法と略同じ寸法に形成している。

従つて、作業者の操作し易いように洗濯機の上
方で且つキヤビネツト内のできるだけ低い位置に
配置される乾燥機の上面とキヤビネツト天井壁と
の間に、無駄な空間が大きく空いてしまい、キヤ
ビネツト内の容積が必要以上に大きなものとなつ
ていた。

また、このようなキヤビネツトは、洗濯機に水
又は湯をを使用すると共に乾燥機の作動時にかな
りの熱が発生するため、密封状態のキヤビネツト
内に湿気と熱がこもり易い。

そこで、湿気及び熱をキヤビネツト外に排出さ
せるため、キヤビネツトに吸気口及び換気フアン
を設け、それによつてキヤビネツト内の排気を行
なわせることが考えられる。

しかし乍ら、このようなキヤビネツトは、上述
のように内部の容積が大きいため、排気用の換気
フアンもそれに比例して大型のものを必要とし、
消費電力が大きくなるばかりでなく換気フアンの
騒音も大きくなるという問題がある。

更に、このようなキヤビネツトには、洗剤等の
洗濯関連備品を収納するスペースが設けられてい
ないため、それらは洗濯機や乾燥機上面に散在さ
れるか、またはキヤビネツトとは別に保管場所を
設ける等しなければならなかつた。

本考案は斯る問題点を解決することのできる洗
濯機用キヤビネツトを提供することを目的とす
る。

〈問題点を解決するための手段〉 上記問題点を解決するために本考案が講ずる技
術的手段は、キヤビネツト本体の高さ寸法を設置
場所の高さ寸法よりも短かく形成すると共に、該
本体上方に正面に開閉自在な扉を有するウオール
キヤビネツトを連設し、前記キヤビネツト本体側
壁又は扉に吸気口を開設すると共に該本体天井壁
に換気フアンを配設し、該換気フアンの排気側に
上記ウオールキヤビネツト内方を挿通して外方へ
延設する排気筒を設けたことである。

〈作用〉 本考案の作用は、キヤビネツト本体内の容積が
小さくなると共に該本体上方に連設されるウオー
ルキヤビネツト内が洗剤等の洗濯関連備品の収納
部となるものである。

〈実施例〉 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

本考案に係る洗濯機用キヤビネツトは、第１図
に示すようにキヤビネツト本体Ａとその上方に連
設されるウオールキヤビネツトＢとから構成され
る。

キヤビネツト本体Ａは、木板や表面に化粧板を
貼着した合板等よりなる両側壁１、天井壁２、後
壁３とで前面側を開口する箱型に形成し、この前
面開口部に扉４を開閉自在に取付けると共に底面
には防水パンＣを取付ける。このキヤビネツト本
体Ａの高さ寸法は、その設置場所の高さ寸法より
も短かく形成し、その本体Ａ内に収納される乾燥
機ｅ上面と本体Ａの天井壁２との間の空間が必要
以上に大きく空くことのないようにする。

ウオールキヤビネツトＢは、上記キヤビネツト
本体Ａ同様の木板や合板等よりなる両側壁２１、
天井壁２２、後壁２３及び底板２４で前面側を開
口する箱型に形成すると共に、その開口部に扉２
５を開閉自在に取付ける。

而して、このウオールキヤビネツトＢは、その
底板２４が前記キヤビネツト本体Ａの天井壁２上
に重なり合う状態で、該キヤビネツト本体Ａ上方
に連設する。

ａは吸気口で、キヤビネツト本体Ａの側壁１に
開穿した開口部５に、金属板や合成樹脂板や木板
に通孔６を多数開穿した孔開き板７を固着する
か、網板等を固着することにより通気性、通風性
を有するように形成する。

ｂは換気フアンで、キヤビネツト本体Ａの天井
壁２及びウオールキヤビネツトＢの底板２４にわ
たつて開穿した挿通孔８内に装着され、その排気
側の上記ウオールキヤビネツトＢ内に排気筒９を
取付ける。該排気筒９はウオールキヤビネツトＢ
内方及び側壁２１を挿通して外方へ延設する。

而して、上記吸気口ａ及び換気フアンｂによつ
てキヤビネツト本体Ａ内の換気を行ない、本体Ａ
内部の湿気や熱を外部へ排気するものである。

防水パンＣはFRP等の合成樹脂やステンレス
等の金属により形成し、その上面に洗濯機ｄの排
水管を接続する排水口１０を開設するとともに外
周面にはメジシール１１を充填してキヤビネツト
本体Ａとの間をシールする。

また、キヤビネツト本体Ａの内方には中間部に
乾燥機ｅを載置する棚板１２を架設し、側壁１か
後壁３には洗濯機ｄに給水する給水栓ｆと配電板
ｇを設ける。

この配電板ｇには上記換気フアンｂのスイツチ
１３と、洗濯機ｄ及び乾燥機ｅのコンセント１
４，１５と、その他にアース１６等を配置する。

尚、前示実施例においてはキヤビネツト本体Ａ
の側壁１の上方部に吸気口ａを設けたが、これに
限定されず吸気口ａを下方部又は扉４に設けても
良く、更に吸気口ａを開口部５と孔開き板７とで
形成したが、これに限定されず側壁１に直接通気
孔を開穿してもよく、又扉４の高さ寸法をキヤビ
ネツト本体Ａの高さ寸法より短かくすることによ
り両者Ａ，４間に隙間を設けて形成することも可
能であり、その位置及び形態は通気性、通風性を
有するものであれば任意である。

〈考案の効果〉 本考案は上記の構成であるから、以下の利点を
有する。

キヤビネツト本体の高さ寸法を設置場所の高
さ寸法よりも短かく形成したので、該キヤビネ
ツト本体が必要以上に大型化せず、その内容積
も小さくすることができる。

従つて、キヤビネツト本体内の排気を行なう
ために設ける換気フアンも小型のもので済み、
省電力化、低騒音化を図ることができる。

キヤビネツト本体上方にウオールキヤビネツ
トを連設したので、該ウオールキヤビネツト内
を洗剤等の洗濯関連備品を収納する収納部とし
て利用することができる。

従つて、それら備品を乾燥機や洗濯機の周囲
に散在させることなく収納することができると
共に、それらの保管場所を別途に設ける必要も
なくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す洗濯機用キヤ
ビネツトの一部切欠正面図、第２図は同縦断側面
図、第３図は扉の開いた状態を示す一部切欠斜視
図である。 Ａ……キヤビネツト本体、Ｂ……ウオールキヤ
ビネツト、ａ……吸気口、ｂ……換気フアン、ｃ
……防水パン、ｄ……洗濯機、ｅ……乾燥機、１
……側壁、２……天井壁、４，２５……扉、９…
…排気筒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キヤビネツト本体の正面に開閉自在な扉を、底
   面に排水口を有する洗濯機載置用の防水パンを
   夫々配設し、内部に水栓と乾燥機載置用の棚板を
   設けた洗濯機用キヤビネツトにおいて、上記キヤ
   ビネツト本体の高さ寸法を設置場所の高さ寸法よ
   りも短かく形成すると共に、該本体上方に正面に
   開閉自在な扉を有するウオールキヤビネツトを連
   設し、前記キヤビネツト本体側壁又は扉に吸気口
   を開設すると共に該本体天井壁に換気フアンを配
   設し、該換気フアンの排気側に上記ウオールキヤ
   ビネツト内方を挿通して外方へ延設する排気筒を
   設けたことを特徴とする洗濯機用キヤビネツト。