JPS5932372Y2 - 収納ケ−ス

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【考案の詳細な説明】この考案は、収納ケース、更に詳しくは、洗面器の下部
空間を利用して洗濯物などを一時的に収納しておくため
の収納ケースに関するものである。

一般の家庭に設置されている洗面器は、下部に排水管が
あるため、充分な空間があるにもかかわらず有効な利用
がなされていないのが現状である。

この考案は、上記のような点にかんがみて威されたもの
であり、洗面器の下部スペースを覆い、洗濯物などの収
納に利用することができる収納ケースを提供するのが目
的である。

この考案の構成は、前壁と土壁及び両側壁から成り、前
壁部分に開閉自在の出し入れ口を設け、土壁部分を洗面
器下部の形生に合せて切削することにより、洗面器下部
のスペースを有効に利用できるようにしたものである。

以下、この考案を添付図面の実施例に基づいて説明する
。

図示のように、収納ケース１は、前半部材２と、両側に
部分された一対の後半部材３，３の組合せで構成され、
各部材２，３．３は、一般家庭においても手軽に切削加
工ができるような材料、例えば合成樹脂や厚紙等を用い
て形成されている。

上記前半部材２は、前壁４と、その上縁に連ねて後方に
設けた上壁５と、前壁４の両側から後方に連なり上端が
上壁５と連なる側壁６，６とで形成され、前壁４の上部
から上壁５の前部にわたって出し入れ目７が設けられて
いる。

上記出し入れ目７は別体の蓋８によって前面側から開閉
自在になっている。

この蓋８は図示の場合、出し入れ目７の下縁にピン９で
下端部を枢着した例を示したが、開閉のための取付けは
図示に限定されるものではない。

前記後半部材３，３は、第１図に示すように、側壁１０
と上壁１１を連ねたＬ字形に形成され、上壁１１の端部
を互に突き合せると、前半部材２における上壁５と両側
壁６，６の端面と等しい下向きコ字状になる。

前半部材２と雨後半部材３，３の結合は、後半部材３，
３の前縁に連ねて設けた段部１２を前半部材２の後端部
内面に重ね、この重なり部分に予め連通ずるよう設けた
透孔１３を利用して、鋲によるカシメやボルト、ナツト
などの固定手段１４を用いるものである。

この考案の収納ケース１は上記のような構成であり、蓋
８を取付けた前半部材２と両側の後半部材３，３とを固
定手段１４で結合して組立てた状態で販売に供するもの
である。

収納ケース１の購入者は、後半部材３，３における上壁
１１の後端部を第１図一点鎖線で示すように、洗面器Ａ
の下部形状に合うように刃物なぞを用いて切取る。

この切取りによる切欠き１５の形状は、収納ケース１を
床面Ｂ上に設置したときの上壁１１と等しい高さ位置に
おける洗面器下部の形状に一致させることは当然であり
、第２図のように、排水管がカバーで覆われている場合
はカバーに合せ、排水管が露出している場合はこれに合
せればよい。

切欠き１５を形成した収納ケース１は洗面器Ａの下部床
面Ｂ上へ載置し、第２図に示すように、切欠１５を洗面
器Ａの下部に嵌合せてセットする。

この状態で洗面器Ａの下部に床面Ｂと壁面Ｃを利用し
て収納ケース１で覆われた室ができ、この室に対し出し
入れ目７から洗濯物などの投入と取出しが行なえる。

なお、必要ならば、前半部材２及び後半部材３，３の各
々に底壁や後壁を設けるようにしてもよい。

以上のように、この考案によると、切削加工の容易な材
料を用い、前壁と土壁及び両側壁を形成したので、土壁
の後端部を洗面器の下部形状に合せて切欠くことにより
、洗面器の下部に室を形成することができ、洗面器の下
部スペースを洗濯物などの収納空間として有効利用する
ことが可能になる。

また、室内において洗濯物などを目につくことなく収納
できるようになり、室内の美観を向上させることができ
る。

さらに、切削加工が容易な材料で形成されているので各
家庭における洗面器などの形状に合せて手軽にセットす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る収納ケースの分解斜視図、第２
図は同上の使用状態を示す縦断面図である。１・・・・・・収納ケース、２・・・・・・前半部材、
３・・・・・・後半部材、４・・・・・・前壁、５，１
１・・・・・・上壁、６．１０・・・・・・側壁、７・
・・・・・出し入れ口、８・・・・・・蓋。

【実用新案登録請求の範囲】

切削加工の容易な材料を用いて形成された前壁と土壁及
び両側壁とで構成され、前壁部分に、出し入れ口と、こ
の出し入れ口を開閉自在とする蓋を設けたことを特徴と
する収納ケース。