JPH0753579Y2 - 家具の収納棚構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本願考案は、流し台、洗面化粧台等の家具の収納棚にお
ける構造に関する。

［従来技術とその欠点］ 従来、この種の収納棚構造においては、第１図に示すよ
うに棚板1,排水管（図示せず）を覆う背板2,前板４と背
板２との間を横架する上板５および左右両側板３で構成
された箱状の収納棚であって、その前面が開口している
ものは知られている。とりわけ、洗面台の収納部後方に
排水トラップ、その他関連装置が納められていて、その
前方の収納棚の奥行寸法が小さくなっており、背板で仕
切ってある構造のものもある。しかしながら、上記収納
棚に化粧びんや洗剤入りの容器を載置して収納しようと
思っても、上記棚板１と上板５の間隔以上の高さを有す
る化粧びんや洗剤入り容器は横にねかさないと収納する
ことができず、上板があるが故に上記収納棚は見かけの
収納スペースしか利用できない都合の悪い構造であっ
た。さらに、化粧びん等のような底面が小さなもので、
かつ小さな衝撃でも転倒しやすい容器を上記収納棚に収
納しえたとしても、収納棚前方へ転倒する可能性は充分
にあった。

［考案の目的］ 本願考案は、前記欠点を解消するためになされたもので
あり、化粧びん等の収納の際、収納棚上部の空間部分の
有効利用と、収納棚前方への上記化粧びん等の転倒防止
を図ることを目的としている。

［実施例］ 本願考案を以下実施例図面に基づいて説明する。第２図
は本願考案の一実施例を示す要部側断面図であり、洗面
台下部に位置する前面開口の収納棚の構造を表してい
る。上記収納棚は、棚板（11）とこの棚板の奥方に位置
する排水管を覆う背板（12）と左右両側板（13）によっ
て構成されている。上記収納棚の前板（14）と排水管を
覆う背板（12）との間を横架する上板は左右両側板にわ
たって取り付けられておらず、上記収納棚上面が開口し
ていて収納スペースが実質的に上記前板の裏側のスペー
スＳをも含んでいる格好となっている。

なお、上記収納棚の上板は左右両側板にわたって全く取
り付けられていないが、一部上板が上記前板（14）と排
水管を覆う背板（12）との間に横架されていてもよい。
また、上記収納棚には其の前面開口を閉じる扉を取り付
けてもよい。

［考案の効果］ 本願考案は上述した構成を有しているので、収納棚の見
かけの収納スペース以上に高さ方向に収納スペースが余
分に取ることができる。すなわち、従来収納棚の上板が
あったために利用できなかった収納棚上部スペースの有
効利用を図ることができる。

さらに、収納棚上部の前板に隠れる程の比較的背の高い
容器を載置・収納しても、後方の排水管を覆う背板と前
板との間に容器上端部が挟まれる格好となり、前方へ転
倒する懸念は全くなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の一実施例を示す要部側断面図であり、
第２図は、本願考案の一実施例を示す要部側断面図であ
る。 1,11……棚板、2,12……背板、3,13……側板、16……開
口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】棚板（11）、排水管を覆う背板（12）およ
   び左右側板（13）からなり前面開口している箱状の収納
   棚において、上記棚板（11）と相対向し家具の前板（1
   4）と上記背板（12）との間を横架した上板が少なくと
   も一部存せず、上記収納棚の上面が開口（16）して上記
   前板（14）の奥方を有効利用するスペースとなしたこと
   を特徴とする家具の収納棚構造。