JPH07163403A

JPH07163403A - はき物類の底部

Info

Publication number: JPH07163403A
Application number: JP5349541A
Authority: JP
Inventors: Takakazu Hasamimoto; 隆和挾本
Original assignee: Marue KK
Current assignee: Marue KK
Priority date: 1993-12-15
Filing date: 1993-12-15
Publication date: 1995-06-27

Abstract

(57)【要約】【目的】足裏に対して、無垢突状基と磁気物体によ
る物理的及び科学的の刺激並びに呼吸作用が相俟った相
乗作用によって血行を極めて円滑、かつ、良好にし、健
康衛生の維持を図ることを確保する。【構成】足型板１の表面２に突出する中空枠体３
と、該中空枠体３を除く表面２に前記中空枠体３より背
丈の低い無数の無垢突状基４を一体成形し、かつ、前記
中空枠体３並びに無垢突状基４を除く部分に無数の小穴
５を穿ち、前記中空枠体３に磁気物体６を埋め込み、裏
面７に緩衝シート８を介して裏シート９を固定するとと
もに、靴、サンダル、スリッパ、地下足袋等の底板１０
上に設定したはき物類の底部である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、はき物類の底部に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】靴、サンダル、スリッパ、地下足袋等は
き物類の底部は、健康・衛生保全機能を積極的には採り
いれていないのが一般的である。僅かに、熱可塑性合成
樹脂製の足型板上に無数の無垢突状基を配列した構成の
靴中敷きを適宜靴中に入れて使用することが知られてい
る。そして、このような靴中敷きを用いた靴にあって
は、その使用の際に使用者の体重によって無垢突状基が
足裏を刺激し、その感覚器に作用を及ぼすことによって
血液の循環を良好ならしめるものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術による靴
中敷きによると、あくまで無垢突状基のみによって物理
的に足裏を押圧して刺激するに留まり、その効果には限
界が生じている。また、この靴中敷きにあっては、単に
靴中に入れて使用するので、靴底と固定されておらず、
靴に対して足が滑り易く不安定となり、かえって足に疲
労感が生ずる場合もあり、しかも、それ自体の呼吸機能
は全くないものである。この発明は、従来技術による構
成に基づく物理的作用を損ねることなく、さらに、科学
的並びに呼吸作用を行う構成を結合することにより、こ
れらが相俟ってより効果的に足裏のツボを刺激し健康衛
生機能を促し、かつ、使用の際においても安定感のある
はき物類の底部を提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
以って開発したものであり、次に本発明の構成を実施例
に対応する図面の符号に基づいて説明する。すなわち、
この発明は、足型板１の表面２に突出する中空枠体３
と、該中空枠体３を除く表面２に前記中空枠体３より背
丈の低い無数の無垢突状基４を一体成形し、かつ、前記
中空枠体３並びに無垢突状基４を除く部分に無数の小穴
５を穿ち、前記中空枠体３に磁気物体６を埋め込み、裏
面７に緩衝シート８を介して裏シート９を固定するとと
もに、靴、サンダル、スリッパ、地下足袋等の底板１０
上面に設定したはき物類の底部である。

【０００５】

【作用】上記この発明の構成によると、中空枠体３内に
埋め込まれた磁気物体６は、該中空枠体３と緩衝シート
８並びに裏シート９によって拘束され、かつ、その上部
は僅かに中空枠体３から突出することになる。要する
に、足型板１の表面２に突出した高さ順は、磁気物体
６、中空枠体３、無垢突状基４となっている。従って、
この発明に係るはき物を使用に供した場合、先ず、磁気
物体６が足裏のツボに当接し、次いで足裏全体が無垢突
状基４に接する。そして、使用者自身の体重によって無
垢突状基４が当接する足裏の全体を物理的に刺激して血
行を促し、また、同時に磁気物体６が足裏のツボを科学
的に刺激する。つまり、物理的刺激と科学的刺激とが相
俟って、更に円滑性を以ってその血行を促進させ健康並
びに衛生上の保全を行うものである。そして、緩衝シー
ト８は裏シート９に拘束され、その柔軟な性能によって
体重が加わった際に、磁気物体６並びに無垢突状基４が
足裏に当接するのを和らげ、しかも、小穴５から入って
くる空気を吸収し、かつ、該小穴５から吐き出すように
呼吸運動を行って、前記同様に健康並びに衛生上の促進
を行う機能を有する。なお、裏シート９は前記のように
緩衝シート８を拘束し、かつ、小穴５から入ってくる空
気を逃さないように拘束しながら呼吸作用を行うことを
補助するものである。

【０００６】

【実施例】雌形金型に塩化ビニル樹脂を流し込み、雄形
金型を嵌め込んで前記構成による足型板１を得た。そし
て、この足型板１における中空枠体３は、土踏まず部と
五指の付け根付近、つまり、爪先立つ部の二個所に設け
た。この中空枠体３は立上り側部１１から連続する屋根
１２に数個の穴１３を穿ったものである。また、磁気物
体６も中空枠体３より少し小さな相似形立体物に製し、
穴１３に相応する突部１４を一体的に設けることによっ
て、該突部１４が穴１３から突出することができた。ま
た、磁気物体６は砂鉄板に磁石を埋設固定して中空枠体
３と相似体に製したもので、その表面をアクリル系ウレ
タン塗料（ポリフレン３０００番）によってコーテング
して強化し、中空枠体３の穴１３の配列に相応する突部
１４を設けたものである。なお、足型板１の無垢突状基
４、穴１３及び小穴５の直径や数は適宜所望する構成を
採ることができ、無垢突状基４の高さも適宜変更でき
る。そして、足型板１と裏シート９の間に介在する緩衝
シート８は、発泡ウレタンを使用し、裏シート９はなる
べく空気や水分を透過させないように、エチレン酢酸ビ
ニル（Ｅ．Ｖ．Ａ．）シートを用いた。前記足型板１の
中空枠体３内に磁気物体６を嵌合し、緩衝シート８を介
して裏シート９を固定して靴中敷き１５を得た。そし
て、この靴中敷き１５をサンダル１６の底板１０上面に
固定して、これを使用したところ、歩行するたびに無垢
突状基４並びに磁気物体６が相俟って足裏を刺激し血行
を良好にし、また、無垢突状基４同士間で形成する隙間
並びに小穴５からの呼吸作用によって、空気の流通が円
滑で、しかも、前記呼吸作用によって足裏やサンダル１
６の底部には汚臭は生じなかった。

【０００７】

【発明の効果】この発明によると、足裏に対して無垢突
状基と磁気物体の物理的、かつ、科学的刺激が結合した
相乗作用と空気流通・呼吸作用とが相俟って血行を極め
て円滑にし、健康並びに衛生維持保全に役立つ。

【０００８】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示した簡略的平面図であ
る。

【図２】本発明における足型板の底面図である。

【図３】本発明の一実施例を示した縦断面図である。

【図４】本発明の一実施例を示した斜視図である。

【符号の説明】

１足型板２表面３中空枠体４無垢突状基５小穴６磁気物体７裏面８緩衝シート９裏シート１０底板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】足型板（１）の表面（２）に突出する中
空枠体（３）と、該中空枠体（３）を除く表面（２）に
前記中空枠体（３）より背丈の低い無数の無垢突状基
（４）を一体成形し、かつ、前記中空枠体（３）並びに
無垢突状基（４）を除く部分に無数の小穴（５）を穿
ち、前記中空枠体（３）に磁気物体（６）を埋め込み、
裏面（７）に緩衝シート（８）を介して裏シート（９）
を固定するとともに、靴、サンダル、スリッパ、地下足
袋等の底板（１０）上面に設定したことを特徴とするは
き物類の底部。
【請求項２】足型板（１）が塩化ビニル製である請求
項１記載のはき物類の底部。
【請求項３】緩衝シート（８）が発泡ウレタン製であ
る請求項１又は２記載のはき物類の底部。
【請求項４】裏シート（９）がエチレン酢酸ビニル
（Ｅ．Ｖ．Ａ．）製である請求項１又は２又は３記載の
はき物類の底部。
【請求項５】磁気物体（６）の表面に塗料をコーテン
グした請求項１又は２又は３又は４記載のはき物類の底
部。