JPH07163367A - ヒトt細胞由来プロリルエンドペプチダーゼ産生遺伝子断片および該エンドペプチダーゼの製造法 - Google Patents

ヒトt細胞由来プロリルエンドペプチダーゼ産生遺伝子断片および該エンドペプチダーゼの製造法

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JPH07163367A
JPH07163367A JP5342194A JP34219493A JPH07163367A JP H07163367 A JPH07163367 A JP H07163367A JP 5342194 A JP5342194 A JP 5342194A JP 34219493 A JP34219493 A JP 34219493A JP H07163367 A JPH07163367 A JP H07163367A
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human
cell
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prolyl endopeptidase
pep
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JP5342194A
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Yukio Shirasawa
幸生 白沢
Akikazu Hirashima
昭和 平島
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Yakult Honsha Co Ltd
Original Assignee
Yakult Honsha Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒトT細胞由来のPEP産生遺伝子を入手
し、簡便で効率的に大量のヒトPEPを製造する方法を
確立する。 【構成】 既知のブタPEP産生遺伝子の塩基配列の一
部をプライマーとしてPCR法を応用することによっ
て、ヒトT細胞由来のPEP産生遺伝子をクローニング
することを可能とし、さらに、このヒトT細胞由来のP
EP産生遺伝子を用いて、大量のヒトPEPを簡便に効
率的に大腸菌に産生させ得る方法を確立した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトT細胞由来のプロ
リルエンドペプチダーゼ産生遺伝子断片およびこれを利
用したヒトT細胞由来のプロリルエンドペプチダーゼの
製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、世界中で問題と成っているエイズ
に関する研究は、1983年病原ウィルスであるHIV
(Human Immunodeficiency Virsu)が発見、同定された
のを初めとして、精力的に進められており、短期間に多
くの知見が得られている。
【0003】エイズは、ヒトの免疫機構の中枢的役割を
果たすヘルパーT細胞を著減させ、患者に免疫不全状態
を生じせしめるものであるが、例えば、HIVを感染せ
しめたT細胞と非感染T細胞とを試験管内で混合する
と、感染T細胞と非感染T細胞とが融合して巨大細胞を
形成する合胞体形成現象が観察されることがすでに知ら
れている。この現象はHIVの細胞間感染に特有のもの
であり、HIVのT細胞感染の証左とされている。
【0004】ところで、本発明者らは、先に、プロリン
を含有するペプチドのプロリンのカルボキシル側のペプ
チド結合を特異的に加水分解するプロリルエンドペプチ
ダーゼ(PEP)の阻害剤をHIV感染T細胞と非感染
T細胞との混合培養系に添加すると、上記の合胞体形成
現象が有効に抑制されること、PEP阻害活性と合胞体
形成阻止活性の間に相関関係が認められることを見出し
ている(特開平2−14818号)。しかし、T細胞の
HIV感染におけるプロリルエンドペプチダーゼの役割
については知られていない。
【0005】また、このようなプロリルエンドペプチダ
ーゼは、生体内においては神経伝達物質の生成や分解に
関与していると考えられているだけでなく、さらに、こ
の酵素は記憶の保持に関係している可能性がある。事
実、この酵素に対する特異的阻害剤は抗痴呆剤として開
発が進められている。
【0006】従って、ヒト由来のプロリルエンドペプチ
ダーゼ、特にヒトT細胞由来のプロリルエンドペプチダ
ーゼを見出すことは極めて重要である。そこで、ヒトT
細胞由来のプロリルエンドペプチダーゼ(PEP)の製
造法として、本発明者らによって、培養したヒトT細胞
から抽出する方法が開発されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法は、ヒトT細胞の培養細胞を破砕して得られた細胞
質画分より分離採取することにより製造するものであ
り、製造効率の点で満足すべきものとは言えない。ま
た、PEPの産生遺伝子に関する知見は、一部類似する
ブタPEPについて報告があるが、ヒトのものについて
は知られていなかった。
【0008】本発明は、ヒトT細胞由来のPEPの産生
遺伝子を入手し、ヒトT細胞由来のPEPの効率的な製
造法を確立することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明はヒトT細胞由来のプロリル
エンドペプチダーゼを産生するヒトT細胞由来プロリル
エンドペプチダーゼ産生遺伝子断片である。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、以下の塩
基配列からなるプロリルエンドペプチダーゼ産生遺伝子
断片である。 ATGCTGTCCT TCCAGTACCC CGACGTGTAC CGCGACGAGA CCGCCATACA GCATTATCAT GGTCATAAAA TTTGTGACCC TTACGCCTGG CTTGAAGACC CCGACAGTGA ACAGACTAAG GCCTTTGTGG AGGCCCAGAA TAAGATTACT GTGCCATTTC TTGAGCAGTG TCCCATCAGA GGTTTATACA AAGAGAGAAT GACTGAACTA TATGATTATC CCAAGTATAG TTGCCACTTC AAGAAAGGAA AACGGTATTT TTATTTTTAC AATACAGGTT TGCAGAACCA GCGAGTATTA TATGTACAGG ATTCCTTAGA GGGTGAGGCC AGAGTGTTCC TGGACCCCAA CATACTGTCT GACGATGGCA CAGTGGCACT CCGAGGTTAT GCGTTCAGCG AAGATGGTGA ATATTTTGCC TATGGTCTGA GTGCCAGTGG CTCAGACTGG GTGACAATCA AGTTCATGAA AGTTGATGGT GCCAAAGAGC TTCCAGATGT GCTTGAAAGA GTCAAGTTCA GCTGTATGGC CTGGACCCAT GATGGGAAGG GAATGTTCTA CAACTCATAC CCTCAACAGG ATGGAAAAAG TGATGGCACA GAGACATCTA CCAATCTCCA CCAAAAGCTC TACTACCATG TCTTGGGAAC CGATCAGTCA GAAGATATTT TGTGTGCTGA GTTTCCTGAT GAACCTAAAT GGATGGGTGG AGCTGAGTTA TCTGATGATG GCTGCTATGT CTTGTTATCA ATAAGGGAAG GATGTGATCC AGTAAACCGA CTCTGGTACT GTGACCTACA GCAGGAATCC AGTGGCATCG CGGGAATCCT GAAGTGGGTA AAACTGATTG ACAACTTTGA AGGGGAATAT GACTACGTGA CCAATGAGGG GGCGGTGTTC ACATTCAAGA CGAATCGCCA GTCTCCCAAC TATCGCGTGA TCAACATTGA CTTCAGGGAT CCTGAAGAGT CTAAGTGGAA AGTACTTGTT CCTGAGCATG AGAAAGATGT CTTAGAATGG ATAGCTTGTG TCAGGTCCAA CTTCTTGGTC TTATGCTACC TCCATGACGT CAAGAACATT CTGCAGCTCC ATGACCTGAC TACTGGTGCT CTCCTTAAGA CCTTCCCGCT CGATGTCGGC AGCATTGTAG GGTACAGCGG TCAGAAGAAG GACACTGAAA TCTTCTATCA GTTTACTTCC TTTTTATCTC CAGGTATCAT TTATCACTGT GATCTGACCA AAGAGGAGCT GGAGCCAAGA GTCTTCCGCG AGGTGACCGT GAAAGGAATT GATGCTTCTG ACTACCAGAC AGTCCAGCTT TTCTACCCTA GCAAGGATGG TACGAAGATT CCAATGTTCA TTGTGCATAA AAAAAGCATA AAATTGGATG GCTCTCATCC AGCTTTCTTA TATGGCTATG GCGGCTTCAA CATATCCATC ACACCCAACT ACAGTGTTTC CAGGCTTATT TTTGTGAGAC ACATGGGTGG TATCCTGGCA GTGGCCAACA TCAGAGGAGG TGGCGAATAT GGAGAGACGT GGCATAAAGG TGGTATCTTG GCCAACAAAC AAAACTGCTT TGATGACTTT CAGTGTGCTG CTGAGTATCT GATCAAGGAA GGTTACACAT CTCCCAAGAG GCTGACTATT AATGGAGGTT CAAATGGAGG CCTCTTAGTG GCTGCTTGTG CAAATCAGAG ACCTGACCTC TTTGGTTGTG TTATTGCCCA AGTTGGAGTA ATGGACATGC TGAAGTTTCA TAAATATACC ATCGGCCATG CTTGGACCAC TGATTATGGG TGCTCGGACA GCAAACAACA CTTTGAATGG CTTGTCAAAT ACTCTCCATT GCATAATGTG AAGTTACCAG AAGCAGATGA CATCCAGTAC CCGTCCATGC TGCTCCTCAC TGCTGACCAT GATGACCGCG TGGTCCCGCT TCACTCCCTG AAGTTCATTG CCACCCTTCA GTACATCGTG GGCCGCAGCA GGAAGCAAAG CAACCCCCTG CTTATCCACG TGGACACCAA GGCGGGCCAC GGGGCGGGGA AGCCCACAGC CAAAGTGATA GAGGAAGTCT CAGACATGTT TGCGTTCATC GCGCGGTGCC TGAACATCGA CTGGATTCCG
【0011】また、請求項3に記載の発明に係る前記請
求項1または2に記載のヒトT細胞由来プロリルエンド
ペプチダーゼ産生遺伝子断片の製造法では、ヒトT細胞
にて発現しているmRNAから合成したcDNAを基
に、ブタのプロリルエンドペプチダーゼ産生遺伝子の塩
基配列の一部をプライマーとして用い、酵素的DNA増
幅法によって増幅しクローニングしたもである。
【0012】また請求項4に記載のヒトT細胞由来プロ
リルエンドペプチダーゼの製造法では、外来遺伝子をβ
−ガラクトシダーゼとの融合タンパク質として発現する
機能を有するベクターに、前記請求項1又は2に記載の
ヒトT細胞由来のプロリルエンドペプチダーゼ産生遺伝
子断片を組み込み、適当な宿主によりヒトT細胞由来プ
ロリルエンドペプチダーゼをβ−ガラクトシダーゼとの
融合タンパク質として発現させ、該融合タンパク質の前
記β−ガラクトシダーゼ部分を除去することによってヒ
トT細胞由来プロリルエンドペプチダーゼを得るもので
ある。
【0013】
【作用】本発明は、本発明者らが鋭意探索研究を進めた
結果、既知のブタプロリルエンドペプチダーゼ(PE
P)産生遺伝子の塩基配列の一部をプライマーとして用
い、酵素的DNA増幅法(polymerase chain reaction,
以下、PCR法と記す)を応用することによってヒトT
細胞由来のPEPの産生遺伝子をクローニングすること
に成功し、さらに得られたヒトT細胞由来PEP産生遺
伝子断片を用いてヒトT細胞由来のPEPの効率的な製
造法を見出し、確立したものである。
【0014】即ち、外来遺伝子をβ−ガラクトシダーゼ
との融合タンパク質として発現する発現ベクターに、ヒ
トT細胞由来PEP産生遺伝子を組み込み、例えば大腸
菌等の適当な宿主に形質転換してPEPをβ−ガラクト
シダーゼ融合タンパク質として発現させることによっ
て、β−ガラクトシダーゼ抗体カラムによるアフィニテ
ィクロマトグラフィ等を用いて精製を行なうなど、精製
工程を簡便で容易に行なうことを可能とし、効率的にヒ
トT細胞由来のPEPを製造することができる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明を実施例を以て説明する。本
実施例では、まず、ブタPEP遺伝子の塩基配列をプラ
イマーとして、ヒトPEP遺伝子の一部をPCR法にて
増幅し、これをプローブとしてヒトT細胞由来の細胞株
であるMOLT4clone8株から作成したcDNA
バンクのスクリーニングを行い、数個のクローンを得
た。このうち1クローンは1.5Kbのインサートを持
っており、このインサートをプラスミドベクターpUC
119に部分クローニングし、全塩基配列を決定した。
【0016】この塩基配列をブタ由来のPEP遺伝子と
比較したところ、全域にわたり約90%のホモロジー
(相同性)が認められた。また一つのタンパク質をコー
ドすることが可能であり、塩基配列から予想されるアミ
ノ酸配列同士の比較ではさらにホモロジーが高かった。
したがって、このクローンはヒトT細胞のPEP遺伝子
のクローンであると考えられる。
【0017】また、ブタPEP遺伝子との比較からこの
クローンは遺伝子の5’側が欠けていると認められた。
そこで、このクローンのなるべく5’側に近い塩基配列
の一部を化学合成し、これをプライマーとして用い、T
細胞から抽出したmRNAに対し、逆転写酵素によって
ファーストランドのcDNAを合成した。このcDNA
を用いてPCR反応を行い、5’側の塩基配列を含むD
NA断片を増幅することができた。また3’側もPCR
反応で増幅することができた。これら2つのDNAを重
複している部分でつなぎ合わせることによってPEP遺
伝子の全長をクローニングすることができた。以下に、
本実施例で行った操作を図1を用いて説明する。
【0018】実施例1 操作(1) T細胞の培養: ヒトT細胞由来のMOLT4clone8株を使用し、
以下の条件で培養を行った。RPMI1640培地(日
水製薬社製)に、10%ウシ胎児血清と、ゲンタマイシン
を20mg/l加えたものを培地とし、37℃にて、CO2 濃度5
%の CO2インキュベター中で培養を行った。
【0019】操作(2) mRNAの抽出: 操作(1) にて得られたMOLT4clone8細胞から
mRNA isolation kit(Fast TrackTM:インビトロゲ
ン社製)を用いて、下記のごとくマニュアルに従ってm
RNAの抽出を行った。即ち、細胞1×108 個に、15ml
の溶解用緩衝液を加えて溶解したものを18ゲージの針
に通してDNAを切断する。さらにオリゴαTセルロー
スを加え、これにmRNAを吸着させる。このmRNA
が吸着した状態のオリゴαTセルロースを、緩衝液で繰
返し洗浄を行った後カラムに充填し、溶出用緩衝液をカ
ラム内に流通してmRNAを溶出した。
【0020】操作(3) cDNAの合成: MOLT4clone8細胞から抽出して得られたmR
NAから、逆転写酵素Molony MLV RTase Superscript
(ギブコ BRL社製)を用いて下記のごとくcDNAの合
成を行った。上記操作(2) でヒトT細胞から抽出したm
RNA1μg を、500 μg/mlのオリゴdT12-18 1μl
、250mM Tris-HCl(pH8.3)・375mM KCl ・15mM MgCl2
5倍希釈緩衝液、0.1M DTT 2μl 、10mM(dATP+dGTP+dC
TP+dTTP ) 1μl 、滅菌水 11μl からなる溶液に溶解
し、200unit/μl SuperscriptTM(逆転写酵素) 1μl
を加えて37℃で60分間反応させ、cDNAを合成した
(a)。反応後、セファデックスG25を充填したスピ
ンカラムに反応液をのせ、遠心して未反応物を除いた。
更に、Tris-HCl(pH7)/1mM EDTAの溶出用緩衝液を加えて
再度遠心し、cDNAを回収した。
【0021】操作(4) PCR反応によるDNAの増幅: 予め、ブタPEP遺伝子の塩基配列の一部を化学合成し
てなるプライマー;AGCTGAATTCATGCTGTCCTTCCAGTAC、
プライマー;ATACAGCTGAACTTGACTCTTT、プライマー
;AGCTGTCGACCGGAATCCAGTCGATGTT、プライマー;AA
AGAGTCAAGTTCAGCTGTATを用いて、操作3によって得られ
たcDNAを基に、以下のごとくPCR反応(PC−7
00:アステック社製)を行いDNA断片を増幅させた
(b)。なお、プライマーは5’側に制限酵素切断部位
を持つように設計して化学合成した。
【0022】まず、 1μg cDNA 1μl を、 1μM プ
ライマー 5μl と 1μM プライマー 5μl 、及び10
mM(dATP+dCTP+dGTP+dTTP) 4μl 、100mM Tris-HCl(pH
8.3)・500mM KCl ・15mM MgCl2・0.01% セラチンの10
倍希釈緩衝液、滅菌水 31 μlからなる溶液に溶解し、
耐熱性DNAポリメラーゼ(AmpliTaqTM)を 0.5μl を
加えて、94℃,1分間、次いで37℃,2分間、72℃,3分間で
反応させ、これを30回繰返すことによってDNA断片
Aを増幅させた。
【0023】次に、上記プライマー、プライマーの
代わりにプライマー、プライマーを用い、その他同
様の組成で94℃,1分間、次いで37℃,2分間、72℃,3分間
で反応させ、これを30回繰返すことによってDNA断
片Bを増幅させた。
【0024】以上の操作で得られたヒトPEPの2つの
DNA断片A、Bを、重複している部分でつなぎ合わせ
ることによってヒトT細胞由来のPEP産生遺伝子の全
長をクローニングすることができた。このヒトT細胞由
来のPEP産生遺伝子の塩基配列2130bpは配列表
に示した通りである。
【0025】この遺伝子が発現していることを確かめる
ために、クローンのDNAをプローブとして、ヒト組織
から抽出されたmRNAに対してノーザンブロッティン
グを行った(Multiple Tissue Northern Blot :クロー
ンテック社製)ところ、T細胞、脳、心臓、胎盤、肝
臓、骨格筋、腎臓およびすい臓等で発現していることが
確かめられた。mRNAの長さは何れも約3Kヌクレオ
チドであった。
【0026】次に、得られたヒトT細胞由来のPEP産
生遺伝子を、外来遺伝子をβ−ガラクトシダーゼとの融
合タンパク質として発現するベクターpAX4a+に組
み込み、これを大腸菌に形質転換し、ヒトT細胞由来P
EPをβ−ガラクトシダーゼとの融合タンパク質として
発現させ、精製工程を経て大量のPEPを得るまでの工
程を以下に説明する。
【0027】なお、本実施例では、発現ベクターとし
て、図2に概略遺伝子地図を示したプラスミドpAX4
a+(モビテック社製)を用いた。これは、外来遺伝子
をlacオペレーターのコントロール下でβ−ガラクト
シダーゼの融合タンパク質として発現させる。また、β
−ガラクトシダーゼ遺伝子lacZの下流には、エンド
プロテイナーゼXaにより認識切断されるアミノ酸配列
Ile-Glu-Gly-Arg が存在している。
【0028】実施例2 操作(1) プラスミドpAX4aPEPの作製: まず、上記実施例1の操作(4) で得たDNA断片Aを制
限酵素EcoRIおよび制限酵素PvuIIとで両端部
を切断してDNA断片Aa を、DNA断片Bを制限酵素
PvuIIおよび制限酵素SalIとで両端部を切断し
てDAN断片Bb をそれぞれ調製した(図1(c))。
これらの調製法を以下に示す。
【0029】各DNA溶液に、制限酵素を各々10unit加
え、37℃で3時間インキュベートした後、65℃で10分間
の酵素失活処理を行う。各反応液をアガロースゲルにて
電気泳動させ、DNA断片を切り出して抽出する。ゲル
からの抽出は、ゲルをNaI 溶液に溶かし、この溶液にガ
ラスビーズを加えてDNA断片を吸着させ、このガラス
ビーズを洗浄した後、滅菌水中で65℃に加熱することに
よってガラスビーズからDNA断片を回収する。
【0030】前述したベクターpAX4a+を制限酵素
EcoRIおよび制限酵素SalIとで切断し、β−ガ
ラクトシダーゼ遺伝子lacZとその下流のエンドプロ
テイナーゼXaにより認識切断されるアミノ酸配列を含
む領域Cを調製した(図1(d))。調製法は、上記の
DAN断片の調製法と同様である。
【0031】これらDNA断片AaとDNA断片Bbと
ベクターpAX4a+のC領域とを、フレームを合わせ
てリガーゼにより以下のごとく結合させ、プラスミドp
AX4aPEPを作成した(図1(e))。即ち、上記
3種のDAN断片の混合液に、リガーゼを加えて12℃に
て1晩反応させ、反応後、65℃、10分間の酵素失活処
理を行った。
【0032】操作(2) ヒトT細胞由来PEP産生遺伝子
の大腸菌中での発現: まず、上記操作(1) によって調製されたプラスミドpA
X4aPEPを大腸菌JM109に形質転換した。な
お、形質転換体としてプラスミドpAX4aPEPを導
入した大腸菌(E.coli K12 JM109(p
AX4aPEP))は、寄託番号 FERM P−13
963として工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託
済である。
【0033】形質転換の方法は以下の通りである。ライ
ゲーション反応液 2μl とJM109コンピテントセル
(東洋紡社製) 100μl を混ぜ、氷中で30分放置した
後、LB培地(バクトトリプトン10g ,イーストエキス
5g,NaCl 5g /l)1ml を加え、37℃で1時間振盪す
る。これをLB培地とアンピシリンの入った寒天培地に
まいて37℃で1晩培養する。この培地上に生じたコロニ
ーから、上記pAX4aPEPプラスミドを含む菌をス
クリーニングして迸択した。スクリーニングは、大腸菌
のプラスミドDNAを抽出し、制限酵素で切断し、構造
を確認することで行った。
【0034】次に、上記の迸択した大腸菌をアンピシリ
ン入りのLB培地に接種し、37℃、3時間振盪培養を行
った。さらに、この培養液にIPTGを添加し、37℃ま
たは28℃で5時間培養し、PEPをβ−ガラクトシダー
ゼとの融合タンパク質として発現させた。
【0035】ここで、この培養菌体を回収し、SDS−
PAGEのサンプル緩衝液に溶解し、SDS−PAGE
で解析を行った。大腸菌の培養の際に 1mMのイソプロピ
ルチオガラクトシド(IPTG:β−ガラクシダーゼの
無償性誘導物質)を添加した場合では、約 180kdと約 1
10Kdのバンドが誘導結合されていた。約 180Kdのバンド
は、その大きさからβ−ガラクトシダーゼとPEPとの
融合タンパク質であると思われた。また約 110Kdのバン
ドは、β−ガラクトシダーゼとほぼ同じぐらいの大きさ
で、細かく見ると複数のバンドからなっており、上記融
合タンパク質の分解物あるいは翻訳途中で合成が止まっ
たものである可能性がある。
【0036】操作(3) PEPの精製: 上記培養により得られた大腸菌を破砕し、その大腸菌破
砕液を遠心分離して上清液と沈殿層とを分けたところ、
沈殿にβ−ガラクトシダーゼとPEPとの融合タンパク
質が多く含まれていた。そこで、これを8M尿素で可溶化
し、透析して尿素を除いた。この融合タンパク質溶液を
抗β−ガラクトシダーゼカラム(ProtoSorb lacZ:プロ
メガ社製)内を通すことによって、カラム内に固定され
たβ−ガラクトシダーゼ抗体に融合タンパク質のβ−ガ
ラクトシダーゼ部を吸着させた。これを洗浄したのち、
pHを上げて融合タンパクを溶出した。この溶出された
融合タンパク質は、主に 180Kdのタンパクであった。こ
こでは 110Kdのタンパクも若干溶出されていた。溶出液
に対して行った銀染色のゲル上では、これら以外のバン
ドは観察されなかった。
【0037】その後、上記融合タンパク質の溶出液に、
モル濃度で 1/100量のエンドプロテイナーゼXa(Prot
ease Factor Xa:宝酒造製)を加え、4℃、1晩インキ
ュベートして反応させることによってβ−ガラクトシダ
ーゼタンパクとPEPタンパクとの間を切断分離した。
【0038】上記反応によって切断分離したβ−ガラク
トシダーゼタンパクとPEPタンパクとの溶液を、再び
抗β−ガラクトシダーゼカラム(ProtoSorb lacZ:プロ
メガ社製)内を通すことによってカラム内に固定された
β−ガラクトシダーゼ抗体に溶液中のβ−ガラクトシダ
ーゼのみが吸着される。従って、カラムを通過した液
は、β−ガラクトシダーゼのみが除去されたPEP溶液
である。以上の操作によって、PEP遺伝子産物を大腸
菌に合成させ、簡単に精製することができる。
【0039】なお、操作(2) において培養し、β−ガラ
クトシダーゼとPEPとの融合タンパク質を有すると思
われる大腸菌の破砕液に対してPEP活性測定を行った
ところ、大腸菌の培養を37℃で行ったものについてはP
EP活性は認められなかったが、培地にIPTGを添加
して28℃で培養を行った融合タンパクを誘導発現させも
のについてはPEP活性が認められた。これは、IPT
G非添加のもののバックグラウンドよりも10倍高いP
EP活性であった。この活性がPEPの特異的阻害剤で
あるzPPにより阻害されたことから、今回クローニン
グした遺伝子がPEPタンパクをコードしている遺伝子
であることが立証された。
【0040】上記の28℃培養によって発現させたPEP
は、PEP活性をそのまま保持しているだけでなく、P
EPそのものより安定性にも優れており、PEP阻害物
質のスクリーニングに利用できる。また、37℃培養によ
るPEPは、PEP活性が認められなかったが、これ
は、タンパク質が絡み合って固まりになっていると考え
られる。しかしながら、PEP活性はなくてもタンパク
質としては同じものであるので、抗体の作成や分析に利
用することができる。
【0041】なお、本発明は、上記実施例で用いた試
薬、大腸菌株等に限定するものではない。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、既知のブ
タPEP産生遺伝子の塩基配列の一部をプライマーとし
てPCR法を応用することによって、ヒトT細胞由来の
PEP産生遺伝子をクローニングすることを可能とし
た。さらに、このヒトT細胞由来のPEP産生遺伝子を
用いた本発明のヒトPEPの製造方法によれば、大量の
ヒトPEPを簡便に大腸菌に産生させられるという効果
がある。
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:2130 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:ヒト 細胞の種類:T細胞 株名:MOLT4clone8株 配列 ATGCTGTCCT TCCAGTACCC CGACGTGTAC CGCGACGAGA CCGCCATACA GCATTATCAT 60 GGTCATAAAA TTTGTGACCC TTACGCCTGG CTTGAAGACC CCGACAGTGA ACAGACTAAG 120 GCCTTTGTGG AGGCCCAGAA TAAGATTACT GTGCCATTTC TTGAGCAGTG TCCCATCAGA 180 GGTTTATACA AAGAGAGAAT GACTGAACTA TATGATTATC CCAAGTATAG TTGCCACTTC 240 AAGAAAGGAA AACGGTATTT TTATTTTTAC AATACAGGTT TGCAGAACCA GCGAGTATTA 300 TATGTACAGG ATTCCTTAGA GGGTGAGGCC AGAGTGTTCC TGGACCCCAA CATACTGTCT 360 GACGATGGCA CAGTGGCACT CCGAGGTTAT GCGTTCAGCG AAGATGGTGA ATATTTTGCC 420 TATGGTCTGA GTGCCAGTGG CTCAGACTGG GTGACAATCA AGTTCATGAA AGTTGATGGT 480 GCCAAAGAGC TTCCAGATGT GCTTGAAAGA GTCAAGTTCA GCTGTATGGC CTGGACCCAT 540 GATGGGAAGG GAATGTTCTA CAACTCATAC CCTCAACAGG ATGGAAAAAG TGATGGCACA 600 GAGACATCTA CCAATCTCCA CCAAAAGCTC TACTACCATG TCTTGGGAAC CGATCAGTCA 660 GAAGATATTT TGTGTGCTGA GTTTCCTGAT GAACCTAAAT GGATGGGTGG AGCTGAGTTA 720 TCTGATGATG GCTGCTATGT CTTGTTATCA ATAAGGGAAG GATGTGATCC AGTAAACCGA 780 CTCTGGTACT GTGACCTACA GCAGGAATCC AGTGGCATCG CGGGAATCCT GAAGTGGGTA 840 AAACTGATTG ACAACTTTGA AGGGGAATAT GACTACGTGA CCAATGAGGG GGCGGTGTTC 900 ACATTCAAGA CGAATCGCCA GTCTCCCAAC TATCGCGTGA TCAACATTGA CTTCAGGGAT 960 CCTGAAGAGT CTAAGTGGAA AGTACTTGTT CCTGAGCATG AGAAAGATGT CTTAGAATGG 1020 ATAGCTTGTG TCAGGTCCAA CTTCTTGGTC TTATGCTACC TCCATGACGT CAAGAACATT 1080 CTGCAGCTCC ATGACCTGAC TACTGGTGCT CTCCTTAAGA CCTTCCCGCT CGATGTCGGC 1140 AGCATTGTAG GGTACAGCGG TCAGAAGAAG GACACTGAAA TCTTCTATCA GTTTACTTCC 1200 TTTTTATCTC CAGGTATCAT TTATCACTGT GATCTGACCA AAGAGGAGCT GGAGCCAAGA 1260 GTCTTCCGCG AGGTGACCGT GAAAGGAATT GATGCTTCTG ACTACCAGAC AGTCCAGCTT 1320 TTCTACCCTA GCAAGGATGG TACGAAGATT CCAATGTTCA TTGTGCATAA AAAAAGCATA 1380 AAATTGGATG GCTCTCATCC AGCTTTCTTA TATGGCTATG GCGGCTTCAA CATATCCATC 1440 ACACCCAACT ACAGTGTTTC CAGGCTTATT TTTGTGAGAC ACATGGGTGG TATCCTGGCA 1500 GTGGCCAACA TCAGAGGAGG TGGCGAATAT GGAGAGACGT GGCATAAAGG TGGTATCTTG 1560 GCCAACAAAC AAAACTGCTT TGATGACTTT CAGTGTGCTG CTGAGTATCT GATCAAGGAA 1620 GGTTACACAT CTCCCAAGAG GCTGACTATT AATGGAGGTT CAAATGGAGG CCTCTTAGTG 1680 GCTGCTTGTG CAAATCAGAG ACCTGACCTC TTTGGTTGTG TTATTGCCCA AGTTGGAGTA 1740 ATGGACATGC TGAAGTTTCA TAAATATACC ATCGGCCATG CTTGGACCAC TGATTATGGG 1800 TGCTCGGACA GCAAACAACA CTTTGAATGG CTTGTCAAAT ACTCTCCATT GCATAATGTG 1860 AAGTTACCAG AAGCAGATGA CATCCAGTAC CCGTCCATGC TGCTCCTCAC TGCTGACCAT 1920 GATGACCGCG TGGTCCCGCT TCACTCCCTG AAGTTCATTG CCACCCTTCA GTACATCGTG 1980 GGCCGCAGCA GGAAGCAAAG CAACCCCCTG CTTATCCACG TGGACACCAA GGCGGGCCAC 2040 GGGGCGGGGA AGCCCACAGC CAAAGTGATA GAGGAAGTCT CAGACATGTT TGCGTTCATC 2100 GCGCGGTGCC TGAACATCGA CTGGATTCCG 2130
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるプラスミドpAXaP
EPの作製工程を示す説明図である。
【図2】上記実施例で発現ベクターとして用いたプラス
ミドpAXa+の概略遺伝子地図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 15/09 ZNA C12R 1:91) (C12N 9/50 C12R 1:19) (C12N 1/21 C12R 1:19) C12R 1:91)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトT細胞由来のプロリルエンドペプチ
    ダーゼを産生することを特徴とするヒトT細胞由来プロ
    リルエンドペプチダーゼ産生遺伝子断片。
  2. 【請求項2】 以下の塩基配列からなるプロリルエンド
    ペプチダーゼ産生遺伝子断片。 ATGCTGTCCT TCCAGTACCC CGACGTGTAC CGCGACGAGA CCGCCATACA GCATTATCAT GGTCATAAAA TTTGTGACCC TTACGCCTGG CTTGAAGACC CCGACAGTGA ACAGACTAAG GCCTTTGTGG AGGCCCAGAA TAAGATTACT GTGCCATTTC TTGAGCAGTG TCCCATCAGA GGTTTATACA AAGAGAGAAT GACTGAACTA TATGATTATC CCAAGTATAG TTGCCACTTC AAGAAAGGAA AACGGTATTT TTATTTTTAC AATACAGGTT TGCAGAACCA GCGAGTATTA TATGTACAGG ATTCCTTAGA GGGTGAGGCC AGAGTGTTCC TGGACCCCAA CATACTGTCT GACGATGGCA CAGTGGCACT CCGAGGTTAT GCGTTCAGCG AAGATGGTGA ATATTTTGCC TATGGTCTGA GTGCCAGTGG CTCAGACTGG GTGACAATCA AGTTCATGAA AGTTGATGGT GCCAAAGAGC TTCCAGATGT GCTTGAAAGA GTCAAGTTCA GCTGTATGGC CTGGACCCAT GATGGGAAGG GAATGTTCTA CAACTCATAC CCTCAACAGG ATGGAAAAAG TGATGGCACA GAGACATCTA CCAATCTCCA CCAAAAGCTC TACTACCATG TCTTGGGAAC CGATCAGTCA GAAGATATTT TGTGTGCTGA GTTTCCTGAT GAACCTAAAT GGATGGGTGG AGCTGAGTTA TCTGATGATG GCTGCTATGT CTTGTTATCA ATAAGGGAAG GATGTGATCC AGTAAACCGA CTCTGGTACT GTGACCTACA GCAGGAATCC AGTGGCATCG CGGGAATCCT GAAGTGGGTA AAACTGATTG ACAACTTTGA AGGGGAATAT GACTACGTGA CCAATGAGGG GGCGGTGTTC ACATTCAAGA CGAATCGCCA GTCTCCCAAC TATCGCGTGA TCAACATTGA CTTCAGGGAT CCTGAAGAGT CTAAGTGGAA AGTACTTGTT CCTGAGCATG AGAAAGATGT CTTAGAATGG ATAGCTTGTG TCAGGTCCAA CTTCTTGGTC TTATGCTACC TCCATGACGT CAAGAACATT CTGCAGCTCC ATGACCTGAC TACTGGTGCT CTCCTTAAGA CCTTCCCGCT CGATGTCGGC AGCATTGTAG GGTACAGCGG TCAGAAGAAG GACACTGAAA TCTTCTATCA GTTTACTTCC TTTTTATCTC CAGGTATCAT TTATCACTGT GATCTGACCA AAGAGGAGCT GGAGCCAAGA GTCTTCCGCG AGGTGACCGT GAAAGGAATT GATGCTTCTG ACTACCAGAC AGTCCAGCTT TTCTACCCTA GCAAGGATGG TACGAAGATT CCAATGTTCA TTGTGCATAA AAAAAGCATA AAATTGGATG GCTCTCATCC AGCTTTCTTA TATGGCTATG GCGGCTTCAA CATATCCATC ACACCCAACT ACAGTGTTTC CAGGCTTATT TTTGTGAGAC ACATGGGTGG TATCCTGGCA GTGGCCAACA TCAGAGGAGG TGGCGAATAT GGAGAGACGT GGCATAAAGG TGGTATCTTG GCCAACAAAC AAAACTGCTT TGATGACTTT CAGTGTGCTG CTGAGTATCT GATCAAGGAA GGTTACACAT CTCCCAAGAG GCTGACTATT AATGGAGGTT CAAATGGAGG CCTCTTAGTG GCTGCTTGTG CAAATCAGAG ACCTGACCTC TTTGGTTGTG TTATTGCCCA AGTTGGAGTA ATGGACATGC TGAAGTTTCA TAAATATACC ATCGGCCATG CTTGGACCAC TGATTATGGG TGCTCGGACA GCAAACAACA CTTTGAATGG CTTGTCAAAT ACTCTCCATT GCATAATGTG AAGTTACCAG AAGCAGATGA CATCCAGTAC CCGTCCATGC TGCTCCTCAC TGCTGACCAT GATGACCGCG TGGTCCCGCT TCACTCCCTG AAGTTCATTG CCACCCTTCA GTACATCGTG GGCCGCAGCA GGAAGCAAAG CAACCCCCTG CTTATCCACG TGGACACCAA GGCGGGCCAC GGGGCGGGGA AGCCCACAGC CAAAGTGATA GAGGAAGTCT CAGACATGTT TGCGTTCATC GCGCGGTGCC TGAACATCGA CTGGATTCCG
  3. 【請求項3】 ヒトT細胞にて発現しているmRNAか
    ら合成したcDNAを基に、ブタのプロリルエンドペプ
    チダーゼ産生遺伝子の塩基配列の一部をプライマーとし
    て用い、酵素的DNA増幅法によって増幅しクローニン
    グすることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒトT
    細胞由来のプロリルエンドペプチダーゼ産生遺伝子断片
    の製造法。
  4. 【請求項4】 外来遺伝子をβ−ガラクトシダーゼとの
    融合タンパク質として発現する機能を有するベクター
    に、前記請求項1又は2に記載のヒトT細胞由来のプロ
    リルエンドペプチダーゼ産生遺伝子断片を組み込み、適
    当な宿主によりヒトT細胞由来プロリルエンドペプチダ
    ーゼをβ−ガラクトシダーゼとの融合タンパク質として
    発現させ、該融合タンパク質の前記β−ガラクトシダー
    ゼ部分を除去することによってヒトT細胞由来プロリル
    エンドペプチダーゼを得ることを特徴とするヒトT細胞
    由来プロリルエンドペプチダーゼの製造法。
JP5342194A 1993-12-15 1993-12-15 ヒトt細胞由来プロリルエンドペプチダーゼ産生遺伝子断片および該エンドペプチダーゼの製造法 Pending JPH07163367A (ja)

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