JPH07163308A - 短時間調理パスタ - Google Patents

短時間調理パスタ

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JPH07163308A
JPH07163308A JP5047375A JP4737593A JPH07163308A JP H07163308 A JPH07163308 A JP H07163308A JP 5047375 A JP5047375 A JP 5047375A JP 4737593 A JP4737593 A JP 4737593A JP H07163308 A JPH07163308 A JP H07163308A
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    • A23L7/00Cereal-derived products; Malt products; Preparation or treatment thereof
    • A23L7/10Cereal-derived products
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    • A23L7/111Semi-moist pasta, i.e. containing about 20% of moist; Moist packaged or frozen pasta; Pasta fried or pre-fried in a non-aqueous frying medium, e.g. oil; Packaged pasta to be cooked directly in the package

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同サイズで同じ厚みの従来の乾燥パスタを調
理するのに通常必要とされる時間を非常に削減した時間
内で沸騰水内で再水和できることに加えて、従来の乾燥
パスタのオーガノレプティック特性及び調理特性のすべ
てを確実に残すパスタ製品を提供することである。 【構成】 短時間調理パスタ製品であって、24%から
28%の範囲の含水率と、0.8mmから2.0mmの
範囲のウェブの厚みと、沸騰水内で3から7分の調理時
間とを有するパスタ製品において、デンプン粒が、連続
したゼリー化フィルムを形成する表面を有するグルテン
基質内に完全に埋められ、平らにされることを特徴とす
るパスタ製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、「短時間調理(fast-c
ooking)」パスタに一般に呼ばれるパスタ製品、すなわ
ち、沸騰水内での調理及び再水和作用が、同じサイズ及
び同じ厚みの乾燥パスタに通常必要とされる時間よりか
からないパスタ製品に関するものである。
【0002】特に、しかしこれに限定するものではない
が、本発明は、セモリナ(semolina)及び水から作られる
短い長さの、滑らかな、もしくは刻み目のついたパスタ
であって、従来と同サイズの乾燥パスタの半分の調理時
間を有するパスタに関するものである。
【0003】更に本発明は、上述のような短時間調理パ
スタの製造方法にも関するものである。
【0004】
【従来の技術】短いサイズで製造された乾燥パスタ(す
なわち含水率約11−12%を有する)は、0.8mm
から2.0mmの範囲内のウェブの厚みを有すること
は、既知の通りである。
【0005】また、そのようなパスタの調理時間は、そ
のウェブの厚みによって7−8分から13−14分の間
で変化することも既知の通りである。
【0006】素早く調理される食品に対する増える需要
により、かなり前からパスタ製造業者の間で、調理後従
来の乾燥パスタによって典型的に示される特質及びオー
ガノレプティック特性(organoleptic properties)を全
て残して短時間調理パスタの獲得及び商業的製造に対し
て相乗効果をもたらす新たな製造方法及び新しいサイズ
/形を提供する為の直接的な技術的レベルの研究が行わ
れてきた。
【0007】基本的に次の2点の決まりに沿ってこれま
での研究が行われた。
【0008】(i) 調理前のパスタの用意 (ii) 小さなウェブの厚みを有するパスタの用意 実行されたいくつかの例のうちで、生のパスタが、製造
直後、約150−370℃の高温で加熱されて乾燥/調
理工程を受ける調理前のパスタ製造技術が開発された
(フランス特許1,437,015号)が、最終製品は
頻繁に焦げてしまい、そのような技術はすぐに破棄され
た。
【0009】別の従来の技術は、膨脹した調理前の食品
製造を提供したが、パスタの「膨脹」のために用いられ
た添加物により最終製品が従来のものとは明らかに異な
る味となる。
【0010】更に別の技術は、かなり広く今でも使用さ
ているもので、水の中に用意された後すぐに生のパスタ
を適切に調理し、その後、安定熱処理を用いて又は用い
ずに乾燥及びパッケージ工程を行うものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非常に
短い時間(3−5分)で、お湯もしくは沸騰水内での再
水和作用を起こす上述のような製品は、通常良質のパス
タとなるためのオーガノレプティック特性が失われてい
る。実際、それらは、「適切な生煮え」の特質を発揮し
損なっており、弾力を有するものを提供できず、ねばね
ばしたものになりがちであり、気にさわる歯触りを供給
しがちである。
【0012】ウェブの厚みをを減少させる手段では、ほ
とんど決まって芯がなく質の悪いオーガノレプティック
特性をに有する製品を生産する。
【0013】本発明の課題は、従来の技術の欠点を克服
する特徴を有する短時間調理パスタを提供することであ
る。それは、同サイズ及び同じ厚みの乾燥パスタを調理
するのに通常必要とされる時間を非常に削減した時間内
で沸騰水内で再水和できることに加えて、従来の乾燥パ
スタのオーガノレプティック特性及び調理特徴のすべて
を確実に残すパスタ製品を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、短時間
調理パスタ製品であって、24%から28%の範囲の含
水率と、0.8mmから2.0mmの範囲のウェブの厚
みと、沸騰水内で3分から7分の調理時間とを有するパ
スタ製品において、デンプン粒が、連続したゼリー化フ
ィルムを形成する表面を有するグルテン基質内に完全に
埋められ、平らにされることを特徴とするパスタ製品が
得られる。
【0015】更に本発明によれば、前述の短時間調理パ
スタ製品の製造方法であって、セモリナ及び水から新た
に作られ、30−32%の含水率で予め決められたサイ
ズ/型に設定されたパスタ製品を供給する工程と、熱処
理によりパスタ製品を脱水し、0.92から0.98の
範囲のAW値を伴い24−28%の含水率及び90−9
5%の温度を得る工程と、パスタ製品を冷却し、平均含
水率及びAW値を変えずに温度を24℃−27℃の範囲
に下げる工程と、パスタ製品を所定量密封し、窒素及び
二酸化炭素からなる修正された大気においてマイクロウ
エーブにより内部に透明パッケージを得る工程と、マイ
クロウエーブへの露出により各々パッケージ内部にパス
タ製品を安定させ、その後パスタ製品のパッケージを冷
却し、空気流内で安定させる工程とを有することを特徴
とする製造方法が得られる。
【0016】
【実施例】計量されたセモリナ及び水をこねて従来のよ
うに作られた練り粉は、予め決められたサイズ/型(例
えば、一般に「ファルファッローニ(farfalloni)」、
滑らか又は刻み目のついた「ペンネ(penne)」、「トル
ティッローニ(tortiglioni)」、「フッシーリ(fusill
i)」などと呼ばれる短いパスタ)及び従来の乾燥パスタ
(0.8mmから2.0mm)と同じウェブの厚みを有
する生のパスタを型から押し出して作る。
【0017】新たに作られたパスタは、32%の含水率
及び約48℃の温度を有する。このパスタは、その後3
0−70%相対湿度及び25℃から70℃の温度範囲を
有する媒質で高速の(2−4分)加熱工程を受ける。全
く従来のままのその設定工程の後、パスタは、約30%
の含水率を示し、その後、50−80%の相対湿度で、
90℃から110℃の間の温度を有する媒質で加熱する
ことにより乾燥される。この工程は、パスタが25%の
含水率で約93−94℃の温度及び0.94のAW値を
有する最後の時点で約15分延長する。その後すぐに、
同じ含水率(25%)及びAW(0.94)値のまま、
そのパスタは、室温で冷却される。製品が26℃の温度
に達成するよう冷却は6分以下が好ましい。
【0018】計量されたパスタは、そのように処理さ
れ、調整された大気でマイクロウエーブによって各々透
明なパッケージに密封される。調整された大気は、窒素
及び二酸化炭素の適切な混合からなる大気が好ましい。
各パッケージは、その後マイクロウエーブトンネルを介
して所望の熱安定を得る。空気流での冷却工程の後、そ
れらは貯蔵庫へ運ばれる。
【0019】上述の方法を用いて、刻み目のついた「ペ
ンネ」と呼ばれる短いパスタの変種が作られた。
【0020】型から押し出されて直接、32%の含水率
及び外部の刻み目の頂点が1.6mmの厚みを有するそ
のような刻み目のついた「ペンネ」パスタの見本は、横
に切断され、その切断面の拡大写真が電子顕微鏡で撮影
された(図1及び図3)。
【0021】デンプン粒を搬送するグルテン基質に配さ
れる多量のデンプン粒(図3にAで表示)がそこに存在
すること、及び、それらの内のいくつかは、基質から離
れたところにも見れることがその写真から容易に理解で
きる。
【0022】調理(沸騰水内での再水和)上、上記の構
造を有するパスタ製品(刻み目のついた「ペンネ」)の
状態は、一般消費者の期待に見合うものではない。事
実、それはその表面を覆う被膜によってねばねばに作ら
れ、堅さに欠けており、調理工程にあまり絶えない。加
えて、調理水が濁ってしまう。そのような状態の理由
は、デンプン核(starch nuclei) が中でそれらを支持す
るとされるグルテンメッシュ(gluten mesh) の漏れを許
容することであることが比較的容易に考えられる。従来
のものと同サイズ/型を有する刻み目のついた「ペン
ネ」パスタの見本は、冷却トンネルから出てきたパッケ
ージから取り上げられたものである。従って、それはマ
イクロウエーブトンネルを通る安定工程を含む本発明の
手段の全工程を通過したものである。
【0023】この刻み目のついた「ペンネ」パスタの見
本(含水率=25%、刻み目の頂点の外部厚み=1.6
mm)は横に切断され、その切断面の顕微鏡写真が電子
顕微鏡で撮影された(図2及び図4)。
【0024】その写真から、デンプン粒(図4にA’で
表示)が、グルテン基質内に完全に埋められ、平らにさ
れていることが明らか分かる。そのグルテン基質は、そ
の表面が無孔で連続したゼリー化フィルムで形成される
ように見える。その切断面は、図1の顕微鏡写真に示さ
れる切断面と比較して滑らかに見える。
【0025】調理上、後者の構造を有するパスタの状態
は、かなり満足のゆくものが提供された。その調理特性
は、良質で、皿上で独特な弾力性があり、且つ、表面の
コーティングなしのものが開発された。調理工程の完了
時も水はきれいなままである。この優れた状態は、主
に、グルテンメッシュ内に埋められ平らにされたデンプ
ン粒を支持するグルテンメッシュによる驚くべき保持力
に起因するものと考えられる。
【0026】本発明に従って製造された刻み目のついた
「ペンネ」パスタの変種(含水率=25%、刻み目の頂
点の外部厚み=1.6mm)は、従来の方法で製造され
た同様の刻み目のついた「ペンネ」乾燥パスタ(含水率
=11.5%、刻み目の頂点の外部厚み=1.6mm)
が必要とする時間の半分の時間である6分で「適切な生
煮え」状態に調理される。
【0027】次の表は、相等する乾燥パスタのそれらに
比較した新規性のあるパスタのその他の特性価値をも含
んでいる。
【0028】表内で、調理査定値の事項は、調理及び乾
燥後パスタの3つの物理的パラメーターの評価を数的に
示している。3つの物理的パラメーターとは、すなわ
ち、 軟度または堅さ 粘度 皿上の弾力度 である。
【0029】それぞれのパラメーターは計られ、評価さ
れ、百進法のポイント又は数字で表された。例えば、良
質のパスタは、調理査定値が70−80ポイントで定め
られ、一方、優れたパスタは、80−90ポイントとな
る。
【0030】表内に示された圧縮強度及び靱性(toughne
ss) 査定値は、インストロン(INSTRON) モデル4031
圧縮応力ゲージで計られた。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
サイズ及び同じ厚みの従来の乾燥パスタを調理するのに
通常必要とされる時間を非常に削減した時間内で沸騰水
内で再水和できることに加えて、従来の乾燥パスタのオ
ーガノレプティック特性及び調理特徴のすべてを確実に
残すパスタ製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】型から押し出されたばかりのパスタ製品の断面
におけるデンプン粒とグルテン基質の粒子構造を示す電
子顕微鏡写真である。
【図2】図1と同じ倍率の本発明によって得たパスタ製
品の断面におけるデンプン粒とグルテン基質の粒子構造
を示す電子顕微鏡写真である。
【図3】図1に対応する説明図である。
【図4】図2に対応する説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カルロ モラ イタリア国 43030 マミアノ パルマ ヴィア アルジーニ 33

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短時間調理パスタ製品であって、 24%から28%の範囲の含水率と、 0.8mmから2.0mmの範囲のウェブの厚みと、 沸騰水内で3分から7分の調理時間とを有するパスタ製
    品において、 デンプン粒が、連続したゼリー化フィルムを形成する表
    面を有するグルテン基質内に完全に埋められ、平らにさ
    れることを特徴とするパスタ製品。
  2. 【請求項2】 0.92から0.98の範囲のAW値を
    有することを特徴とする請求項1に記載のパスタ製品
  3. 【請求項3】 25%の含水率及び0.94のAW値を
    有することを特徴とする請求項1に記載のパスタ製品
  4. 【請求項4】 短時間調理パスタ製品の製造方法であっ
    て、 セモリナ及び水から新たに作られ、30−32%の含水
    率で予め決められたサイズ/型に設定されたパスタ製品
    を供給する工程と、 熱処理によりパスタ製品を脱水し、0.92から0.9
    8の範囲のAW値を伴い24−28%の含水率及び90
    −95%の温度を得る工程と、 パスタ製品を冷却し、平均含水率及びAW値を変えずに
    温度を24℃−27℃の範囲に下げる工程と、 所定量のパスタ製品を密封し、窒素及び二酸化炭素から
    なる修正された大気においてマイクロウエーブにより内
    部透明パッケージを得る工程と、 マイクロウエーブへの露出により各々パッケージ内部に
    パスタ製品を安定させ、その後パスタ製品のパッケージ
    を冷却し、空気流内で安定させる工程とを有することを
    特徴とする製造方法。
  5. 【請求項5】 熱処理によりパスタを乾燥させる工程に
    おいて、50−80%の相対的湿度及び90℃から11
    0℃の範囲の温度を有する媒質で行われることを特徴と
    する請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記熱処理が、約15分の制限時間の超
    過を維持されることを特徴とする請求項5に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 冷却の工程において、24℃から26℃
    の温度が製品に達するまで6分を越える制限時間を越え
    て実行することを特徴とする請求項6に記載の方法。
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