JPH07163308A - 短時間調理パスタ - Google Patents
短時間調理パスタInfo
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- JPH07163308A JPH07163308A JP5047375A JP4737593A JPH07163308A JP H07163308 A JPH07163308 A JP H07163308A JP 5047375 A JP5047375 A JP 5047375A JP 4737593 A JP4737593 A JP 4737593A JP H07163308 A JPH07163308 A JP H07163308A
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- JP
- Japan
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- pasta
- pasta product
- product
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- cooking
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A23—FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
- A23L—FOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
- A23L7/00—Cereal-derived products; Malt products; Preparation or treatment thereof
- A23L7/10—Cereal-derived products
- A23L7/109—Types of pasta, e.g. macaroni or noodles
- A23L7/111—Semi-moist pasta, i.e. containing about 20% of moist; Moist packaged or frozen pasta; Pasta fried or pre-fried in a non-aqueous frying medium, e.g. oil; Packaged pasta to be cooked directly in the package
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- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Polymers & Plastics (AREA)
- Noodles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 同サイズで同じ厚みの従来の乾燥パスタを調
理するのに通常必要とされる時間を非常に削減した時間
内で沸騰水内で再水和できることに加えて、従来の乾燥
パスタのオーガノレプティック特性及び調理特性のすべ
てを確実に残すパスタ製品を提供することである。 【構成】 短時間調理パスタ製品であって、24%から
28%の範囲の含水率と、0.8mmから2.0mmの
範囲のウェブの厚みと、沸騰水内で3から7分の調理時
間とを有するパスタ製品において、デンプン粒が、連続
したゼリー化フィルムを形成する表面を有するグルテン
基質内に完全に埋められ、平らにされることを特徴とす
るパスタ製品。
理するのに通常必要とされる時間を非常に削減した時間
内で沸騰水内で再水和できることに加えて、従来の乾燥
パスタのオーガノレプティック特性及び調理特性のすべ
てを確実に残すパスタ製品を提供することである。 【構成】 短時間調理パスタ製品であって、24%から
28%の範囲の含水率と、0.8mmから2.0mmの
範囲のウェブの厚みと、沸騰水内で3から7分の調理時
間とを有するパスタ製品において、デンプン粒が、連続
したゼリー化フィルムを形成する表面を有するグルテン
基質内に完全に埋められ、平らにされることを特徴とす
るパスタ製品。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、「短時間調理(fast-c
ooking)」パスタに一般に呼ばれるパスタ製品、すなわ
ち、沸騰水内での調理及び再水和作用が、同じサイズ及
び同じ厚みの乾燥パスタに通常必要とされる時間よりか
からないパスタ製品に関するものである。
ooking)」パスタに一般に呼ばれるパスタ製品、すなわ
ち、沸騰水内での調理及び再水和作用が、同じサイズ及
び同じ厚みの乾燥パスタに通常必要とされる時間よりか
からないパスタ製品に関するものである。
【0002】特に、しかしこれに限定するものではない
が、本発明は、セモリナ(semolina)及び水から作られる
短い長さの、滑らかな、もしくは刻み目のついたパスタ
であって、従来と同サイズの乾燥パスタの半分の調理時
間を有するパスタに関するものである。
が、本発明は、セモリナ(semolina)及び水から作られる
短い長さの、滑らかな、もしくは刻み目のついたパスタ
であって、従来と同サイズの乾燥パスタの半分の調理時
間を有するパスタに関するものである。
【0003】更に本発明は、上述のような短時間調理パ
スタの製造方法にも関するものである。
スタの製造方法にも関するものである。
【0004】
【従来の技術】短いサイズで製造された乾燥パスタ(す
なわち含水率約11−12%を有する)は、0.8mm
から2.0mmの範囲内のウェブの厚みを有すること
は、既知の通りである。
なわち含水率約11−12%を有する)は、0.8mm
から2.0mmの範囲内のウェブの厚みを有すること
は、既知の通りである。
【0005】また、そのようなパスタの調理時間は、そ
のウェブの厚みによって7−8分から13−14分の間
で変化することも既知の通りである。
のウェブの厚みによって7−8分から13−14分の間
で変化することも既知の通りである。
【0006】素早く調理される食品に対する増える需要
により、かなり前からパスタ製造業者の間で、調理後従
来の乾燥パスタによって典型的に示される特質及びオー
ガノレプティック特性(organoleptic properties)を全
て残して短時間調理パスタの獲得及び商業的製造に対し
て相乗効果をもたらす新たな製造方法及び新しいサイズ
/形を提供する為の直接的な技術的レベルの研究が行わ
れてきた。
により、かなり前からパスタ製造業者の間で、調理後従
来の乾燥パスタによって典型的に示される特質及びオー
ガノレプティック特性(organoleptic properties)を全
て残して短時間調理パスタの獲得及び商業的製造に対し
て相乗効果をもたらす新たな製造方法及び新しいサイズ
/形を提供する為の直接的な技術的レベルの研究が行わ
れてきた。
【0007】基本的に次の2点の決まりに沿ってこれま
での研究が行われた。
での研究が行われた。
【0008】(i) 調理前のパスタの用意 (ii) 小さなウェブの厚みを有するパスタの用意 実行されたいくつかの例のうちで、生のパスタが、製造
直後、約150−370℃の高温で加熱されて乾燥/調
理工程を受ける調理前のパスタ製造技術が開発された
(フランス特許1,437,015号)が、最終製品は
頻繁に焦げてしまい、そのような技術はすぐに破棄され
た。
直後、約150−370℃の高温で加熱されて乾燥/調
理工程を受ける調理前のパスタ製造技術が開発された
(フランス特許1,437,015号)が、最終製品は
頻繁に焦げてしまい、そのような技術はすぐに破棄され
た。
【0009】別の従来の技術は、膨脹した調理前の食品
製造を提供したが、パスタの「膨脹」のために用いられ
た添加物により最終製品が従来のものとは明らかに異な
る味となる。
製造を提供したが、パスタの「膨脹」のために用いられ
た添加物により最終製品が従来のものとは明らかに異な
る味となる。
【0010】更に別の技術は、かなり広く今でも使用さ
ているもので、水の中に用意された後すぐに生のパスタ
を適切に調理し、その後、安定熱処理を用いて又は用い
ずに乾燥及びパッケージ工程を行うものである。
ているもので、水の中に用意された後すぐに生のパスタ
を適切に調理し、その後、安定熱処理を用いて又は用い
ずに乾燥及びパッケージ工程を行うものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非常に
短い時間(3−5分)で、お湯もしくは沸騰水内での再
水和作用を起こす上述のような製品は、通常良質のパス
タとなるためのオーガノレプティック特性が失われてい
る。実際、それらは、「適切な生煮え」の特質を発揮し
損なっており、弾力を有するものを提供できず、ねばね
ばしたものになりがちであり、気にさわる歯触りを供給
しがちである。
短い時間(3−5分)で、お湯もしくは沸騰水内での再
水和作用を起こす上述のような製品は、通常良質のパス
タとなるためのオーガノレプティック特性が失われてい
る。実際、それらは、「適切な生煮え」の特質を発揮し
損なっており、弾力を有するものを提供できず、ねばね
ばしたものになりがちであり、気にさわる歯触りを供給
しがちである。
【0012】ウェブの厚みをを減少させる手段では、ほ
とんど決まって芯がなく質の悪いオーガノレプティック
特性をに有する製品を生産する。
とんど決まって芯がなく質の悪いオーガノレプティック
特性をに有する製品を生産する。
【0013】本発明の課題は、従来の技術の欠点を克服
する特徴を有する短時間調理パスタを提供することであ
る。それは、同サイズ及び同じ厚みの乾燥パスタを調理
するのに通常必要とされる時間を非常に削減した時間内
で沸騰水内で再水和できることに加えて、従来の乾燥パ
スタのオーガノレプティック特性及び調理特徴のすべて
を確実に残すパスタ製品を提供することである。
する特徴を有する短時間調理パスタを提供することであ
る。それは、同サイズ及び同じ厚みの乾燥パスタを調理
するのに通常必要とされる時間を非常に削減した時間内
で沸騰水内で再水和できることに加えて、従来の乾燥パ
スタのオーガノレプティック特性及び調理特徴のすべて
を確実に残すパスタ製品を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、短時間
調理パスタ製品であって、24%から28%の範囲の含
水率と、0.8mmから2.0mmの範囲のウェブの厚
みと、沸騰水内で3分から7分の調理時間とを有するパ
スタ製品において、デンプン粒が、連続したゼリー化フ
ィルムを形成する表面を有するグルテン基質内に完全に
埋められ、平らにされることを特徴とするパスタ製品が
得られる。
調理パスタ製品であって、24%から28%の範囲の含
水率と、0.8mmから2.0mmの範囲のウェブの厚
みと、沸騰水内で3分から7分の調理時間とを有するパ
スタ製品において、デンプン粒が、連続したゼリー化フ
ィルムを形成する表面を有するグルテン基質内に完全に
埋められ、平らにされることを特徴とするパスタ製品が
得られる。
【0015】更に本発明によれば、前述の短時間調理パ
スタ製品の製造方法であって、セモリナ及び水から新た
に作られ、30−32%の含水率で予め決められたサイ
ズ/型に設定されたパスタ製品を供給する工程と、熱処
理によりパスタ製品を脱水し、0.92から0.98の
範囲のAW値を伴い24−28%の含水率及び90−9
5%の温度を得る工程と、パスタ製品を冷却し、平均含
水率及びAW値を変えずに温度を24℃−27℃の範囲
に下げる工程と、パスタ製品を所定量密封し、窒素及び
二酸化炭素からなる修正された大気においてマイクロウ
エーブにより内部に透明パッケージを得る工程と、マイ
クロウエーブへの露出により各々パッケージ内部にパス
タ製品を安定させ、その後パスタ製品のパッケージを冷
却し、空気流内で安定させる工程とを有することを特徴
とする製造方法が得られる。
スタ製品の製造方法であって、セモリナ及び水から新た
に作られ、30−32%の含水率で予め決められたサイ
ズ/型に設定されたパスタ製品を供給する工程と、熱処
理によりパスタ製品を脱水し、0.92から0.98の
範囲のAW値を伴い24−28%の含水率及び90−9
5%の温度を得る工程と、パスタ製品を冷却し、平均含
水率及びAW値を変えずに温度を24℃−27℃の範囲
に下げる工程と、パスタ製品を所定量密封し、窒素及び
二酸化炭素からなる修正された大気においてマイクロウ
エーブにより内部に透明パッケージを得る工程と、マイ
クロウエーブへの露出により各々パッケージ内部にパス
タ製品を安定させ、その後パスタ製品のパッケージを冷
却し、空気流内で安定させる工程とを有することを特徴
とする製造方法が得られる。
【0016】
【実施例】計量されたセモリナ及び水をこねて従来のよ
うに作られた練り粉は、予め決められたサイズ/型(例
えば、一般に「ファルファッローニ(farfalloni)」、
滑らか又は刻み目のついた「ペンネ(penne)」、「トル
ティッローニ(tortiglioni)」、「フッシーリ(fusill
i)」などと呼ばれる短いパスタ)及び従来の乾燥パスタ
(0.8mmから2.0mm)と同じウェブの厚みを有
する生のパスタを型から押し出して作る。
うに作られた練り粉は、予め決められたサイズ/型(例
えば、一般に「ファルファッローニ(farfalloni)」、
滑らか又は刻み目のついた「ペンネ(penne)」、「トル
ティッローニ(tortiglioni)」、「フッシーリ(fusill
i)」などと呼ばれる短いパスタ)及び従来の乾燥パスタ
(0.8mmから2.0mm)と同じウェブの厚みを有
する生のパスタを型から押し出して作る。
【0017】新たに作られたパスタは、32%の含水率
及び約48℃の温度を有する。このパスタは、その後3
0−70%相対湿度及び25℃から70℃の温度範囲を
有する媒質で高速の(2−4分)加熱工程を受ける。全
く従来のままのその設定工程の後、パスタは、約30%
の含水率を示し、その後、50−80%の相対湿度で、
90℃から110℃の間の温度を有する媒質で加熱する
ことにより乾燥される。この工程は、パスタが25%の
含水率で約93−94℃の温度及び0.94のAW値を
有する最後の時点で約15分延長する。その後すぐに、
同じ含水率(25%)及びAW(0.94)値のまま、
そのパスタは、室温で冷却される。製品が26℃の温度
に達成するよう冷却は6分以下が好ましい。
及び約48℃の温度を有する。このパスタは、その後3
0−70%相対湿度及び25℃から70℃の温度範囲を
有する媒質で高速の(2−4分)加熱工程を受ける。全
く従来のままのその設定工程の後、パスタは、約30%
の含水率を示し、その後、50−80%の相対湿度で、
90℃から110℃の間の温度を有する媒質で加熱する
ことにより乾燥される。この工程は、パスタが25%の
含水率で約93−94℃の温度及び0.94のAW値を
有する最後の時点で約15分延長する。その後すぐに、
同じ含水率(25%)及びAW(0.94)値のまま、
そのパスタは、室温で冷却される。製品が26℃の温度
に達成するよう冷却は6分以下が好ましい。
【0018】計量されたパスタは、そのように処理さ
れ、調整された大気でマイクロウエーブによって各々透
明なパッケージに密封される。調整された大気は、窒素
及び二酸化炭素の適切な混合からなる大気が好ましい。
各パッケージは、その後マイクロウエーブトンネルを介
して所望の熱安定を得る。空気流での冷却工程の後、そ
れらは貯蔵庫へ運ばれる。
れ、調整された大気でマイクロウエーブによって各々透
明なパッケージに密封される。調整された大気は、窒素
及び二酸化炭素の適切な混合からなる大気が好ましい。
各パッケージは、その後マイクロウエーブトンネルを介
して所望の熱安定を得る。空気流での冷却工程の後、そ
れらは貯蔵庫へ運ばれる。
【0019】上述の方法を用いて、刻み目のついた「ペ
ンネ」と呼ばれる短いパスタの変種が作られた。
ンネ」と呼ばれる短いパスタの変種が作られた。
【0020】型から押し出されて直接、32%の含水率
及び外部の刻み目の頂点が1.6mmの厚みを有するそ
のような刻み目のついた「ペンネ」パスタの見本は、横
に切断され、その切断面の拡大写真が電子顕微鏡で撮影
された(図1及び図3)。
及び外部の刻み目の頂点が1.6mmの厚みを有するそ
のような刻み目のついた「ペンネ」パスタの見本は、横
に切断され、その切断面の拡大写真が電子顕微鏡で撮影
された(図1及び図3)。
【0021】デンプン粒を搬送するグルテン基質に配さ
れる多量のデンプン粒(図3にAで表示)がそこに存在
すること、及び、それらの内のいくつかは、基質から離
れたところにも見れることがその写真から容易に理解で
きる。
れる多量のデンプン粒(図3にAで表示)がそこに存在
すること、及び、それらの内のいくつかは、基質から離
れたところにも見れることがその写真から容易に理解で
きる。
【0022】調理(沸騰水内での再水和)上、上記の構
造を有するパスタ製品(刻み目のついた「ペンネ」)の
状態は、一般消費者の期待に見合うものではない。事
実、それはその表面を覆う被膜によってねばねばに作ら
れ、堅さに欠けており、調理工程にあまり絶えない。加
えて、調理水が濁ってしまう。そのような状態の理由
は、デンプン核(starch nuclei) が中でそれらを支持す
るとされるグルテンメッシュ(gluten mesh) の漏れを許
容することであることが比較的容易に考えられる。従来
のものと同サイズ/型を有する刻み目のついた「ペン
ネ」パスタの見本は、冷却トンネルから出てきたパッケ
ージから取り上げられたものである。従って、それはマ
イクロウエーブトンネルを通る安定工程を含む本発明の
手段の全工程を通過したものである。
造を有するパスタ製品(刻み目のついた「ペンネ」)の
状態は、一般消費者の期待に見合うものではない。事
実、それはその表面を覆う被膜によってねばねばに作ら
れ、堅さに欠けており、調理工程にあまり絶えない。加
えて、調理水が濁ってしまう。そのような状態の理由
は、デンプン核(starch nuclei) が中でそれらを支持す
るとされるグルテンメッシュ(gluten mesh) の漏れを許
容することであることが比較的容易に考えられる。従来
のものと同サイズ/型を有する刻み目のついた「ペン
ネ」パスタの見本は、冷却トンネルから出てきたパッケ
ージから取り上げられたものである。従って、それはマ
イクロウエーブトンネルを通る安定工程を含む本発明の
手段の全工程を通過したものである。
【0023】この刻み目のついた「ペンネ」パスタの見
本(含水率=25%、刻み目の頂点の外部厚み=1.6
mm)は横に切断され、その切断面の顕微鏡写真が電子
顕微鏡で撮影された(図2及び図4)。
本(含水率=25%、刻み目の頂点の外部厚み=1.6
mm)は横に切断され、その切断面の顕微鏡写真が電子
顕微鏡で撮影された(図2及び図4)。
【0024】その写真から、デンプン粒(図4にA’で
表示)が、グルテン基質内に完全に埋められ、平らにさ
れていることが明らか分かる。そのグルテン基質は、そ
の表面が無孔で連続したゼリー化フィルムで形成される
ように見える。その切断面は、図1の顕微鏡写真に示さ
れる切断面と比較して滑らかに見える。
表示)が、グルテン基質内に完全に埋められ、平らにさ
れていることが明らか分かる。そのグルテン基質は、そ
の表面が無孔で連続したゼリー化フィルムで形成される
ように見える。その切断面は、図1の顕微鏡写真に示さ
れる切断面と比較して滑らかに見える。
【0025】調理上、後者の構造を有するパスタの状態
は、かなり満足のゆくものが提供された。その調理特性
は、良質で、皿上で独特な弾力性があり、且つ、表面の
コーティングなしのものが開発された。調理工程の完了
時も水はきれいなままである。この優れた状態は、主
に、グルテンメッシュ内に埋められ平らにされたデンプ
ン粒を支持するグルテンメッシュによる驚くべき保持力
に起因するものと考えられる。
は、かなり満足のゆくものが提供された。その調理特性
は、良質で、皿上で独特な弾力性があり、且つ、表面の
コーティングなしのものが開発された。調理工程の完了
時も水はきれいなままである。この優れた状態は、主
に、グルテンメッシュ内に埋められ平らにされたデンプ
ン粒を支持するグルテンメッシュによる驚くべき保持力
に起因するものと考えられる。
【0026】本発明に従って製造された刻み目のついた
「ペンネ」パスタの変種(含水率=25%、刻み目の頂
点の外部厚み=1.6mm)は、従来の方法で製造され
た同様の刻み目のついた「ペンネ」乾燥パスタ(含水率
=11.5%、刻み目の頂点の外部厚み=1.6mm)
が必要とする時間の半分の時間である6分で「適切な生
煮え」状態に調理される。
「ペンネ」パスタの変種(含水率=25%、刻み目の頂
点の外部厚み=1.6mm)は、従来の方法で製造され
た同様の刻み目のついた「ペンネ」乾燥パスタ(含水率
=11.5%、刻み目の頂点の外部厚み=1.6mm)
が必要とする時間の半分の時間である6分で「適切な生
煮え」状態に調理される。
【0027】次の表は、相等する乾燥パスタのそれらに
比較した新規性のあるパスタのその他の特性価値をも含
んでいる。
比較した新規性のあるパスタのその他の特性価値をも含
んでいる。
【0028】表内で、調理査定値の事項は、調理及び乾
燥後パスタの3つの物理的パラメーターの評価を数的に
示している。3つの物理的パラメーターとは、すなわ
ち、 軟度または堅さ 粘度 皿上の弾力度 である。
燥後パスタの3つの物理的パラメーターの評価を数的に
示している。3つの物理的パラメーターとは、すなわ
ち、 軟度または堅さ 粘度 皿上の弾力度 である。
【0029】それぞれのパラメーターは計られ、評価さ
れ、百進法のポイント又は数字で表された。例えば、良
質のパスタは、調理査定値が70−80ポイントで定め
られ、一方、優れたパスタは、80−90ポイントとな
る。
れ、百進法のポイント又は数字で表された。例えば、良
質のパスタは、調理査定値が70−80ポイントで定め
られ、一方、優れたパスタは、80−90ポイントとな
る。
【0030】表内に示された圧縮強度及び靱性(toughne
ss) 査定値は、インストロン(INSTRON) モデル4031
圧縮応力ゲージで計られた。
ss) 査定値は、インストロン(INSTRON) モデル4031
圧縮応力ゲージで計られた。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
サイズ及び同じ厚みの従来の乾燥パスタを調理するのに
通常必要とされる時間を非常に削減した時間内で沸騰水
内で再水和できることに加えて、従来の乾燥パスタのオ
ーガノレプティック特性及び調理特徴のすべてを確実に
残すパスタ製品を提供することができる。
サイズ及び同じ厚みの従来の乾燥パスタを調理するのに
通常必要とされる時間を非常に削減した時間内で沸騰水
内で再水和できることに加えて、従来の乾燥パスタのオ
ーガノレプティック特性及び調理特徴のすべてを確実に
残すパスタ製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】型から押し出されたばかりのパスタ製品の断面
におけるデンプン粒とグルテン基質の粒子構造を示す電
子顕微鏡写真である。
におけるデンプン粒とグルテン基質の粒子構造を示す電
子顕微鏡写真である。
【図2】図1と同じ倍率の本発明によって得たパスタ製
品の断面におけるデンプン粒とグルテン基質の粒子構造
を示す電子顕微鏡写真である。
品の断面におけるデンプン粒とグルテン基質の粒子構造
を示す電子顕微鏡写真である。
【図3】図1に対応する説明図である。
【図4】図2に対応する説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カルロ モラ イタリア国 43030 マミアノ パルマ ヴィア アルジーニ 33
Claims (7)
- 【請求項1】 短時間調理パスタ製品であって、 24%から28%の範囲の含水率と、 0.8mmから2.0mmの範囲のウェブの厚みと、 沸騰水内で3分から7分の調理時間とを有するパスタ製
品において、 デンプン粒が、連続したゼリー化フィルムを形成する表
面を有するグルテン基質内に完全に埋められ、平らにさ
れることを特徴とするパスタ製品。 - 【請求項2】 0.92から0.98の範囲のAW値を
有することを特徴とする請求項1に記載のパスタ製品 - 【請求項3】 25%の含水率及び0.94のAW値を
有することを特徴とする請求項1に記載のパスタ製品 - 【請求項4】 短時間調理パスタ製品の製造方法であっ
て、 セモリナ及び水から新たに作られ、30−32%の含水
率で予め決められたサイズ/型に設定されたパスタ製品
を供給する工程と、 熱処理によりパスタ製品を脱水し、0.92から0.9
8の範囲のAW値を伴い24−28%の含水率及び90
−95%の温度を得る工程と、 パスタ製品を冷却し、平均含水率及びAW値を変えずに
温度を24℃−27℃の範囲に下げる工程と、 所定量のパスタ製品を密封し、窒素及び二酸化炭素から
なる修正された大気においてマイクロウエーブにより内
部透明パッケージを得る工程と、 マイクロウエーブへの露出により各々パッケージ内部に
パスタ製品を安定させ、その後パスタ製品のパッケージ
を冷却し、空気流内で安定させる工程とを有することを
特徴とする製造方法。 - 【請求項5】 熱処理によりパスタを乾燥させる工程に
おいて、50−80%の相対的湿度及び90℃から11
0℃の範囲の温度を有する媒質で行われることを特徴と
する請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 前記熱処理が、約15分の制限時間の超
過を維持されることを特徴とする請求項5に記載の方
法。 - 【請求項7】 冷却の工程において、24℃から26℃
の温度が製品に達するまで6分を越える制限時間を越え
て実行することを特徴とする請求項6に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
ITMI920288A IT1254439B (it) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | Pasta alimentare di rapida cottura e procedimento per la sua produzione. |
IT92A000288 | 1992-02-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07163308A true JPH07163308A (ja) | 1995-06-27 |
JP2680522B2 JP2680522B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=11361919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5047375A Expired - Fee Related JP2680522B2 (ja) | 1992-02-12 | 1993-02-12 | 短時間調理パスタ |
Country Status (10)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0555768B1 (ja) |
JP (1) | JP2680522B2 (ja) |
AT (1) | ATE124605T1 (ja) |
AU (1) | AU660064B2 (ja) |
CA (1) | CA2089403C (ja) |
DE (1) | DE69300227T2 (ja) |
DK (1) | DK0555768T3 (ja) |
ES (1) | ES2076043T3 (ja) |
GR (1) | GR3017483T3 (ja) |
IT (1) | IT1254439B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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